JP3077062U - 商品購入情報提供サーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案の目的は、顧客が購入情報登録を容易
に行え、且つ、製造メーカ及び問屋等の商品供給元に容
易且つ低コストな購入情報処理を可能ならしめるサーバ
を提供することである。 【解決手段】 本考案による商品購入情報提供サーバ
は、顧客による購入商品の識別情報と該購入商品の供給
元の識別情報とを含む購入情報片を該顧客を示す識別情
報片と共に入力することを催告する入力催告画面をイン
ターネットに配信し、該入力催告画面を介して入力され
た該購入情報片を受信して該購入情報片を該供給元の識
別情報に関連づけて保持する。そして、少なくとも該供
給元の識別情報に関連する購入情報片を要求に応じて出
力する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、商品購入情報提供サーバに関する。

【０００２】

【従来の技術】

商品の購入情報を得ることは、顧客、即ち一般消費者の消費者動向を把握する 上で有用である。商品の購入に際して顧客が行う顧客登録は、購入情報として利 用され得る。顧客登録は、通常、商品に添付された登録票を商品供給元、即ちメ ーカに顧客が返送することにより行われる。登録票には、予め商品の名称、型式 、製造番号等の情報が記載されている。顧客は、この登録票に自身の氏名、住所 、電話番号、販売店等の購入情報を記入することより登録を行う。又、近年では 、インターネット上のメーカのホームページにおいて顧客登録ページを設け、顧 客がこのページにアクセスして顧客登録を行えるようにしている場合もある。

【０００３】 このような登録票を受け取ったメーカは、その内容を自社の顧客情報管理のた めのシステムに入力する。集められた複数の顧客に関する情報は、当該製品がど のような年齢、職業、或いは地域の消費者に購入されたかの消費者動向を把握で きる。更には、後の新製品の発表に際して、登録済の顧客に対して直接宣伝文書 を郵送することにより宣伝活動を行うことができた。

【０００４】 しかしながら、かかる方法によっては、メーカは、商品一個一個に登録票を添 付しなければならない。更には、回収した登録票を集計管理するためには、専用 ソフトウェアを有するコンピュータシステムを維持管理する必要があり、日々の 業務としても登録票を個別に入力しなければならず手間がかかった。又、インタ ーネットを介した登録においては、メーカはコンピュータへの登録票の入力を省 くことが可能な反面、顧客はいちいちメーカの登録サイトを探して登録する必要 があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案の目的は、顧客が購入情報登録を容易に行え、且つ、製造メー カ及び問屋等の商品供給元に容易且つ低コストな購入情報処理を可能ならしめる サーバを提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案による商品購入情報提供サーバは、顧客による購入商品の識別情報と該 購入商品の供給元の識別情報とを含む購入情報片を該顧客を示す識別情報片と共 に入力することを催告する入力催告画面をインターネットに配信する配信手段と 、該入力催告画面を介して入力された該購入情報片を受信し、該購入情報片を該 供給元の識別情報に関連づけて保持する保持手段と、該少なくとも商品供給元の 識別情報に関連する購入情報片を要求に応じて出力する出力手段とを含むことを 特徴とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。 図１は、本考案の実施例である商品購入情報提供サーバを含むネットワークを 示している。 インターネット５を介して、商品購入情報提供サーバ１と、購入 者端末６、メーカ端末７が接続されている。商品購入情報提供サーバ１（以下、 サーバ１と称する）は、Ｗｅｂサーバ機能と、データベース（以下、ＤＢと称す る）の入出力機能を有するコンピュータである。サーバ１には、コンピュータ全 体の管理及び商品購入情報提供サーバの運用を行うための管理コンソール３と、 購入情報ＤＢ１１と、メーカ加盟情報ＤＢ１２と、販売店電話番号ＤＢ１３とが 接続されていてデータ入出力を可能とする。購入者端末６及びメーカ端末７は、 Ｗｅｂ閲覧機能を有するコンピュータであり、通常のパーソナルコンピュータで も良い。尚、サーバ１は、ネットワーク状に接続された複数のコンピュータハー ドウェアにおいて実現されても良い。

【０００８】 図２は、本実施例における商品の購入情報の登録画面例を示している。この画 面は、サーバ１のＷｅｂサーバ機能により提供される。該画面に対して、購入者 は、購入者端末６のＷｅｂブラウザ機能を介してアクセスする。商品購入情報登 録画面８は、Ｅメールアドレス入力欄８２と、購入日付欄８４と、商品の識別情 報及び供給元の識別情報を有するＪＡＮ（Japan Article Number）コード８５と を含む。更には購入販売店電話番号欄８６を含んでも良い。

【０００９】 商品の購入者は、製品の包装箱に記載されたＪＡＮコードと、レシート等の購 入の履歴から販売店電話番号とを読み取って、これらを商品購入情報登録画面８ に入力する。本考案による商品購入情報提供サーバにおいては、異なるメーカの 複数の商品（図２の画面例においては５つの商品）に関する購入情報を一度に登 録することが可能である。入力後、送信ボタン８７をクリックすることにより入 力された全ての購入情報は、サーバ１に送信され、サーバ１の購入情報ＤＢ１１ に保存される。この際、購入情報は、ＪＡＮコードに含まれる商品コードと、商 品供給元コード即ちメーカコードと、購入日付とにより検索可能なように保存さ れる。尚、商品購入情報登録画面８には、購入者の詳細情報、或いは、商品に関 する詳細情報を入力可能として、これらの情報を購入情報ＤＢ１１に保存可能と しても良い。

【００１０】 図３は，本実施例における購入情報ＤＢ１１の論理構成例を示している。この 構成例においては、購入情報ＤＢ１１の最上位に本データベース全体の管理情報 を有する管理テーブル２１を含む。管理テーブル２１の下位には、複数の購入者 毎のテーブル２２ａ及び２２ｂが関連づけられる。購入者毎のテーブル２２ａ及 び２２ｂの内容はＥメールアドレスを含み、更に、購入者の氏名、住所、生年月 日、性別、電話番号等の購入者に属する詳細の情報（図中破線の部分）を含んで も良い。これらの情報は、当該商品の消費者動向を把握する上で有用である。例 えば、購入者の年齢の分布を当該商品全体について集計することにより、購入者 層を把握することができる。購入者毎のテーブル２２ａ及び２２ｂの下位には、 複数の商品毎のテーブル２３ａ乃至２３ｃが関連づけられる。商品毎のテーブル ２２ａ乃至２２ｃには、商品のＪＡＮコードと、購入日付とを含み、更には購入 した販売店の電話番号を含んでも良い。又、当該商品の商品名、販売店名、当該 商品の製造番号等の付加的な情報（図中の破線部分）を含んでも良い。

【００１１】 図４は、本実施例において購入情報を加盟メーカに閲覧せしめる処理手順のフ ローチャートを示している。メーカは、事前に加盟メーカとして、利用者コード の及びパスワードが付与される。加盟メーカは、購入情報ＤＢ１１に保存された データのうち自身のメーカコードに一致したデータを閲覧できる。又、１つの加 盟メーカに対して、複数の閲覧可能を利用者コードが付与されても良い。メーカ の加盟に関する情報は、メーカ加盟情報ＤＢ１２に保存される。

【００１２】 先ず、メーカ端末７から入力された利用者コード及びパスワードから利用者認 証を行う（ステップＳ１）。これは、メーカ加盟情報ＤＢ１２を参照して行う。 次に、利用者コードからメーカコードを決定する。この決定は、メーカ加盟情 報ＤＢ１２の内容に従って行う（ステップＳ２）。 次に、メーカ端末７から、検索キーの入力の受付を行う（ステップＳ３）。こ の場合の検索条件としては、少なくとも商品コードの指定と、購入日付の範囲指 定とを含む。更に販売店の電話番号の指定を可能として検索条件を絞っても良い 。尚、検索条件としてのメーカコードは、ステップＳ２において決定されたメー カコードに限定することとしても良い。

【００１３】 次に、商品コード及びメーカコードからＪＡＮコードを生成する。これは、図 ５に示されるＪＡＮコードの構成を基にして行う（ステップＳ４）。 次に、設定された検索条件に従って、購入情報ＤＢ１１を検索し、該当する購 入者を検索する（ステップＳ５）。検索により抽出されるデータは、購入者のＥ メールのアドレスの一覧及び件数である。更に、関連する購入者の詳細の情報を 抽出して表示可能としても良い。

【００１４】 次に、検索結果画面を編集する（ステップＳ６）。編集内容としては、Ｅメー ルアドレスの一覧及び件数を含む。更に、加盟店電話番号から変換された加盟店 の名称を含んでも良い。この変換は、販売店電話番号ＤＢ１３の内容を参照する ことにより行う。更に、購入者の詳細の情報を表示するようにしても良い。例え ば、購入者の年齢、性別、住所地域を表示するようにしても良い。

【００１５】 最後に、編集された画面をメーカ端末７に向けて配信して閲覧に供する（ステ ップＳ７）。この場合、画面の配信に加えて又は代えて検索結果のデータそのも のをメーカ端末７がダウンロードできるようにしても良い。又、他の通信手段に より商品の供給元に検索結果の情報を提供しても良い。 図５は、本実施例において利用されるＥＡＮコードの構成を示している。ＥＡ Ｎ（Europian Article Number）コードとは、物流上の検品、仕分け、在庫管理 のために商品を入れるダンボール箱等の梱包の外部に記録されるバーコードであ り、併せて対応する番号が付されている。このバーコード或いは番号により、梱 包内の商品を一意に識別することが可能である。図２に示された番号において、 先頭の２桁は、国コードであり、後続の５桁はメーカコードであり、更に後続の ５桁は商品コードである。最後の１桁は先頭１桁から１２桁迄の誤り訂正を行う ためのチェックデジットであり、モジュラス（modulus）１０に従って計算され る。

【００１６】 ＥＡＮコードにおける国コードとして日本には「４５」又は「４９」が割り当 てられている。この場合、特にＪＡＮコードと呼ばれる。本実施例においては、 例として１３桁からなるＪＡＮコードの場合について説明した。 商品購入情報ＤＢ１１には、複数のメーカの複数の商品に関する購入情報が集 められて保存される。集められた購入情報について、サーバ１の管理者は、管理 コンソール３を操作して、特定の商品毎に複数のメーカを横断した販売集計情報 を得ることが可能である。例えば、月毎又は週毎の如き定期的に集計し、この販 売集計情報を、メーカ端末７に向けてメール送信することとしても良いし、メー ル送信に代えて閲覧に供するなどの種々の出力形態が考えられる。又、販売集計 情報の内容としては、ある商品の地域別、日付け別の遷移の集計データ、或いは １年前の同じカテゴリの商品の日付別遷移と当年との比較データ等の多様な形態 が考えられる。

【００１７】 尚、本実施例においては、購入者端末及びメーカ端末を各々１つとして説明し たが、本考案による商品購入情報提供サーバは、多数の購入者端末、多数のメー カ端末に同時に対応する形態を含んでいる。又、本実施例においては、商品の識 別情報及び商品供給元の識別情報をＪＡＮコードとしているが、これに代わり得 る他の商品コード及びメーカコードを識別情報として用いても良く、例えば、米 国及びカナダにおいて製造される商品に用いられているＵＰＣ（Universal Prod uct Code）を用いても良い。同様に、本実施例においては、顧客の識別情報をＥ メールアドレスとしているが、これに代わり得る他の識別情報を用いても良い。 又、商品の供給元には、商品の製造メーカのみならず、問屋等の商品流通におけ る中間業者を含んでも良い。

【００１８】

【考案の効果】

以上のように、本考案による商品購入情報提供サーバにより、商品供給元は、 格別の顧客情報登録用のシステムを構築する必要がない。又、顧客は、商品の識 別、製造メーカ、問屋などの商品供給元を意識することなく容易に購入情報の登 録が可能である。又、顧客は、氏名、住所のような個人情報を必要以上に公開す ることなく、購入情報の登録が可能である。更には、商品供給元を横断した商品 販売状況を把握し得る情報を商品供給元は入手することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例である商品購入情報提供サーバ
を含むネットワーク図である。

【図２】本実施例における商品購入情報を登録する画面
例を示している図である。

【図３】本実施例における購入情報ＤＢの論理構成例を
示している図である。

【図４】本実施例において購入情報を加盟メーカに閲覧
せしめる処理手順を示しているフローチャートである。

【図５】本実施例において利用されるＥＡＮコードの構
成を示している図である。

【符号の説明】

１ 商品購入情報提供サーバ ３ 管理コンソール ５ インターネット ６ 購入者端末 ７ メーカ端末 １１ 購入情報ＤＢ １２ メーカ加盟情報ＤＢ １３ 販売店電話番号ＤＢ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 顧客による購入商品の識別情報と前記購
   入商品の供給元の識別情報とを含む購入情報片を前記顧
   客を示す識別情報片と共に入力することを催告する入力
   催告画面をインターネットに配信する配信手段と、 前記入力催告画面を介して入力された前記購入情報片を
   受信し、前記購入情報片を前記供給元の識別情報に関連
   づけて保持する保持手段と、 少なくとも前記供給元の識別情報に関連する購入情報片
   を要求に応じて出力する出力手段とを含むことを特徴と
   する商品購入情報提供サーバ。
2. 【請求項２】 前記購入商品の識別情報及び前記供給元
   の識別情報を、商品及び供給元を符号により各々識別す
   る商品コード及び供給元コードとすることを特徴とする
   請求項１記載の商品購入情報提供サーバ。
3. 【請求項３】 前記顧客の識別情報片を、Ｅメールアド
   レスとすることを特徴とする請求項１記載の商品購入情
   報提供サーバ。
4. 【請求項４】 前記供給元に関連する複数の前記購入情
   報片を集計して、販売集計情報を得る集計手段と、 前記販売集計情報を出力する販売集計情報出力手段と、 を更に含むことを特徴とする請求項１乃至３の何れか１
   記載の商品購入情報提供サーバ。