JP3076605U

JP3076605U - ペット用消臭敷物

Info

Publication number: JP3076605U
Application number: JP2000007850U
Authority: JP
Inventors: 弘三西
Original assignee: ウーブンナック株式会社
Priority date: 2000-09-27
Filing date: 2000-09-27
Publication date: 2001-04-13
Anticipated expiration: 2006-09-27

Abstract

(57)【要約】【課題】ペットの住処に簡単に持ち込んで、ペットの
屎尿から生ずる異臭をその発生源で脱臭する機能を備
え、長期の使用に耐え、取り扱いの簡単なペット用消臭
敷物を構成する。【解決手段】下面に小粒の多数の滑り止め突起を付設
した布地の下シートと通気性布地の上シートを重ね合わ
せて袋状カバーを形成し、その袋状カバーの周縁の一部
に形成した開口にファスナーを開閉自在に装着し、この
開口から柔軟な脱臭シートを出し入れ自在に装着してペ
ット用消臭敷物とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、愛犬や愛猫などの住処の床に敷いて、ペットの屎尿から生じてペットの住処から漂う異臭を、その発生源で脱臭し消臭する消臭敷物に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

少子高齢化に伴い、愛犬や愛猫などのペットを飼いたいと考えている人々や家庭増えているが、ペットが漏らす屎尿によってペットの住処から発散する異臭が周囲に不快感を及ぼすことが問題となっている。一方従来から活性炭やセラミックスを用いた各種の脱臭材が知られており、密閉容器や車内の消臭材として用いられている。しかし、異臭の発生源であるペットの住処に簡単に持ち込んで異臭をその発生源で脱臭することができ長期の使用も可能で取り扱いの簡単な消臭用品は見当たらない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、異臭の発生源であるペットの住処に簡単に持ち込んで異臭をその発生源で断つ機能を備え、長期の使用に耐え、取り扱いの簡単なペット用品を構成しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この課題に対し、下面に小粒の多数の滑り止め突起を付設した布地の下シートと通気性布地の上シートを重ね合わせてペットの住処に敷く袋状カバーを形成し、その袋状カバーの周縁の一部に形成した開口にファスナーを開閉自在に装着し、この開口から柔軟な脱臭シートを出し入れ自在に装着してペット用消臭敷物とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】以下この考案の実施例を図面を参考に説明する。図面において、１は袋状カバーで、下面に小粒の多数の滑り止め突起２を付着した布地の下シート１ａと、通気性布地の上シート１ｂを重ね合わせて縫製し、その周縁の一部に形成した開口３にファスナー４を開閉自在に装着したものである。５は薄い柔軟な脱臭シートで、開口３から下シート１ａと上シート１ｂの間へ出し入れ自在に装着するものである。そして袋状カバー１に脱臭シート５を収納してなるペット用消臭敷物はペットの住処の床に敷かれる。

【０００６】薄い柔軟な脱臭シート５は、微細なホール構造を有する活性炭やセラミックスをメッシュ状の基材に付着させた周知の脱臭シートである。図２は脱臭シート５の高い脱臭効果を示す特性図である。不快な悪臭・異臭の大きな要因はトリメチルアミンが放散されることにある。図２は、５リットルの密閉箱の中へ上記の脱臭シート５を入れトリメチルアミンを充填して密封した後、その後の経過時間ごとに密閉箱内のトリメチルアミンの残存濃度を測定した結果を示し、脱臭シート５を密閉箱に入れない場合と比較したものである。図２から明らかなように、経過時間２．５時間後には、脱臭シート３がトリメチルアミンを９９．４％も脱臭している。（この測定データによれば、トリメチルアミン残存濃度が、測定開始時において９１．０ｐｐｍであったものが、その後２．５時間を経過した時点で０．５以下に減じ、その間でトリメチルアミンを９９．４％も脱臭したことが示された。）

【０００７】ペットの屎尿から生じてペットの住処に発散する臭気は、通気性の上シートを通して脱臭シート５の全面へ効果的に浸透しそこで脱臭され、同時に気中に含まれた湿気も脱臭シート５に吸収される。その結果、ペットの住処から発散する異臭は著しく減じ住処の調湿もされる。また、長時間使用した脱臭シート５は、例えば４週間程度連続使用した後、取り替え交換するもので、袋状カバー１から取り出した脱臭シート５を天日で乾燥させることにより脱臭機能が回復して何度も繰り返し使用することができる。また脱臭シート５を手軽に押し洗いして汚れを取り除くことができる。したがってメンテナンス・コストは安く、取り扱いは極めて簡単である。

【０００８】また袋状カバー１には、天然成分ユーカリエキスを用いた抗菌・防虫・防ダニ加工を施しており、これによって袋状カバー上の菌の増殖を抑制し、防虫・防ダニ効果が加わり、ペットの住処の衛生環境を良くしてペットの健康を守る上で多大の効果を奏する。なお、上記実施例のペット用消臭敷物には、抗菌効果が優れていることを示すＳＥＫマークの標記が認められた。

【０００９】

【考案の効果】

上記の実施例からも明らかなように、この考案によれば、脱臭シートを内装した袋状カバーは薄く柔軟で折りたたみ可能で持ち運びが容易であり、このペット用消臭敷物をペットの住処の床に敷くことにより、ペットの屎尿に起因するペット住処の異臭は、その発生源で脱臭されるので効果的に消臭される。また、脱臭シートを袋状カバーから出し入れして天日乾燥させるだけの簡単な取り扱いによって脱臭効果を長く維持することができ、ペットの住処を清潔に維持することができる。

【００１０】また袋状カバー１には、天然成分ユーカリエキスを用いた抗菌・防虫・防ダニ加工を施しているので、これによってペットの身の回りの衛生環境を良好に維持してペットの健康を守ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示すペット用消臭敷物の
一部切欠斜視図。

【図２】同ペット用消臭敷物の脱臭シートの脱臭効果を
示す特性図。

【符号の説明】

１：袋状カバー１ａ：下シート１ｂ：上シート２：滑り止め突起３：開口４：ファスナー５：脱臭シート

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】下面に小粒の多数の滑り止め突起を付設
した布地の下シートと通気性布地の上シートを重ね合わ
せてペットの住処に敷く袋状カバーを形成し、その袋状
カバーの周縁の一部に形成した開口にファスナーを開閉
自在に装着し、この開口から柔軟な脱臭シートを出し入
れ自在に装着したペット用消臭敷物。
【請求項２】下面に小粒の多数の滑り止め突起を付設
した布地の下シートと通気性布地の上シートを重ね合わ
せてペットの住処に敷く袋状カバーを形成し、その袋状
カバーにユーカリエキスを用いた抗菌・防虫・防ダニ加
工を施し、その袋状カバーの周縁の一部に形成した開口
にファスナーを開閉自在に装着し、この開口から柔軟な
脱臭シートを出し入れ自在に装着したペット用消臭敷
物。