JP3076604U - 介護用消臭敷物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 失禁状態の老人や傷病者の寝床に組み入れて
寝床から生ずる異臭をその発生源で脱臭すると共に、長
期の使用に耐えてメンテナンス・コストが安く、取り扱
いが楽で介護する人に過度の労力負担が掛からない消臭
敷物の提供。 【解決手段】 臀部の下に置かれる胴体基部１ａとその
左右に延びる翼部１ｂを形成した撥水性のベース・シー
ト１と、胴体基部を覆って周縁の一部を開口可能とした
通気性のカバー・シート２と、この開口から胴体基部と
カバー・シートの間に出し入れ自在に装着される柔軟な
脱臭シートと、胴体基部より若干大きな吸水・保水シー
ト４を重ね合わせ、吸水・保水シートを平面ファスナー
を介してベース・シートに着脱自在に装着して消臭敷物
を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、失禁状態で寝床に横たわって介護を受ける老人や傷病者の臀部と 寝床の間に敷いて、寝床から発する屎尿臭を脱臭・消臭する介護用消臭敷物に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

重度の傷病者に限らず、高齢化が進む中で失禁状態に陥って介護を要する老人 が急速に増加している。失禁状態にある老人や傷病者の寝床には漏れた屎尿から 生ずる異臭と湿気が浸み込んで、寝床から異臭が漂うようになる。この異臭と湿 気は介護を受ける当人にとって不快であることはいうまでもないが、とりわけ同 居者や介護に当たる人に対しては介護意欲がそがれる程の不快感を及ぼす。従来 この異臭を紛らわせるために、室内換気に努めたり室内に香料を散布したりして いるが、室温が大きく変動したり、寝床の異臭と香料の強い香りが混じり合って かえって不自然な奇妙な臭いが室内に漂い、これを嫌う人も多い。

【０００３】 一方従来から活性炭やセラミックスを用いた各種の脱臭材が知られており、密 閉容器や車内の消臭材として用いられている。しかし異臭の発生源である寝床に 簡単に組み入れて異臭をその根源で断ち、且つ取り扱いが簡単で長期の使用に耐 える介護用消臭敷物は見当たらない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記の現状に鑑み、この考案は、失禁状態にある老人や傷病者が横たわる寝床 に簡単に組み入れて屎尿臭を根源で脱臭することができ、長期の使用に耐えてメ ンテナンス・コストが安く、メンテナンス作業も容易で、さらに寝床に組み入れ ても介護を受ける人に違和感を与えない消臭手段を創り出そうとするものである 。またこの考案は、介護する人に出来るだけ労力負担が掛からないよう寝床への 組み入れや日々の取り扱い作業が楽にでき介護現場に適合した消臭手段を構成し ようとするものである。さらにこの考案は、寝床に消臭敷物を組み入れたり日々 その要部を取り替える介護環境下で、介護を受ける人ならびに介護する人を菌類 の増殖による病害から保護しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題・目的を達するために、寝床に横たわって介護を受ける人の臀部の 下に位置させて置かれる胴体基部とこの胴体基部の左右に連なり寝床の側縁を巻 いて胴体基部を安定に保持する翼部を形成した長尺の撥水性のベース・シートと 、このベース・シートの胴体基部の上面を覆ってベース・シートに対し少なくと も周縁の一部が開口可能に覆着した方形の通気性のカバー・シートと、上記開口 からベース・シートの胴体基部とカバー・シートの間に出し入れ自在に装着され る柔軟な脱臭シートと、ベース・シートの上から上記胴体基部を覆って平面ファ スナー片を介して上記ベース・シートに着脱自在に装着される通気性の吸水・保 水シートとの重層構成とし、前記吸水・保水シートは吸水上層と通気防水下層の ２層とし、前記吸水・保水シートの縦および横の長さを、ベース・シートの胴体 基部の縦および横の長さよりそれぞれ若干長くして脱臭・調湿効果を高め、寝床 上で介護される人の臀部と寝床の間に敷かれる消臭敷物が介護される人に違和感 を与えないよう、ベース・シート、カバー・シート、吸水・保水シート、および 脱臭シートを共に寝床に馴染む柔軟なシート状にする。

【０００６】 そして、脱臭シートが装着されるベース・シートの胴体基部を、介護を受ける 人の臀部の下に敷いた後、胴体基部がずれ動かないように安定に保持するために 、胴体基部の左右に連なる翼部を設け、この翼部を寝床の側縁を巻いて寝床の下 に挟み込み胴体基部を安定に保持できるようにする。

【０００７】 また、介護をする人が、ベース・シートとカバー・シートの間に柔軟な脱臭シ ートを手軽に短時間で出し入れ交換できるように、ベース・シートの胴体基部の 上面を覆う方形のカバー・シートの相隣る一対の縁部をベース・シートに固着し て封じ、同カバー・シートの相隣る他の一対の縁部はベース・シートに対して開 閉自在にする。

【０００８】 また、介護を受ける人の臀部とベース・シートの間に介在してベース・シート に平面ファスナー片を介して着脱自在に装着される吸水・保水シートを、介護す る人が容易に着脱交換できるように、吸水・保水シートの通気防水下層の下面表 面を円滑な滑面にして、吸水・保水シートがカバー・シートの上面と接して滑り 易くする。

【０００９】 さらに、寝床の上でベース・シートの胴体基部が簡単にずれ動かないように胴 体基部の下面に柔軟な滑り止めを施し、また介護を受ける人ならびに介護をする 人の皮膚が接し易い吸水・保水シートに抗菌加工を施して菌類の繁殖を抑えるこ とにより、介護を受ける人と介護をする人を菌の増殖による病害から守る。

【００１０】

【考案の実施の形態】

この考案の基本的な実施形態は、寝床に横たわって介護を受ける人の臀部の 下に配置して置かれる胴体基部とこの胴体基部の左右に連なり寝床の側縁を巻い て胴体基部を安定に保持する翼部を形成した長尺の撥水性のベース・シートと、 このベース・シートの胴体基部の上面を覆ってベース・シートに対し周縁の一部 が開口可能に覆着した方形の通気性のカバー・シートと、上記開口から前記ベー ス・シートの胴体基部とカバー・シートの間に出し入れ自在に装着される柔軟な 脱臭シートと、前記カバー・シートの上から前記胴体基部を覆って前記ベース・ シートに平面ファスナー片を介して着脱自在に装着される通気性の吸水・保水シ ートの重層構成で、前記吸水・保水シートは吸水上層と通気防水下層の２層とし 、前記吸水・保水シートの縦および横の長さを、ベース・シートの胴体基部の縦 および横の長さよりそれぞれ若干長くした介護用消臭敷物である。

【００１１】

【実施例】

以下この考案の実施例を図面を参考に説明する。図１はこの考案の介護用消臭 敷物の平面図、図２は図１のＡ−Ａ′線に沿う断面図、図３は同介護用消臭敷物 の要部拡大断面図、図４は同介護用消臭敷物の吸水・保水シートを分離した状態 の斜視図、図５は同介護用消臭敷物の脱臭シートの脱臭効果を示す特性図である 。

【００１２】 図１ないし図４において、１は撥水性のベース・シートで、長尺の布地に周知 の撥水加工を施したものである。ベース・シート１は、中央部に位置する長さｅ 、幅ｆの胴体基部１ａと、胴体基部１ａの左右の縁部から左右に延びた翼部１ｂ からなる。２は通気性のカバー・シートで、ベース・シート１の胴体基部１ａの 上面を丁度覆う長方形の布地である。そしてカバー・シート２は、ベース・シー ト１の胴体基部１ａの上面を覆って、その相隣る一対の縁部２ａ，２ｂをベース ・シート１の胴体基部１ａに縫製で固着して封じ、相隣る他の一対の縁部２ｃ， ２ｄを、ベース・シート１の胴体基部１ａに対し開閉自在にしている。

【００１３】 ３は薄い柔軟な脱臭シートで、微細なホール構造を有する活性炭やセラミック スをメッシュ状の基材に付着させた周知の脱臭シートである。脱臭シート３は、 図４に示すようにカバー・シート２の縁部２ｃ，２ｄを開閉して、ベース・シー ト１の胴体基部１ａとカバー・シート２の間に出し入れ自在に装着するものであ る。４は通気性のある吸水・保水シートで、吸水性の高い布地の吸水上層４ａと 、通気性があって水分は通さない薄い通気防水下層４ｂからなる。通気防水下層 ４ｂの下面はカバー・シート２の上面に対して良く滑るように滑らかな滑面にし ている。吸水・保水シート４はベース・シート１の胴体基部１ａを完全に覆うも ので、その大きさは長さＥ、幅Ｆとも、胴体基部１ａの長さｅ、幅ｆよりそれぞ れ若干長くしてある。

【００１４】 ベース・シート１の胴体基部１ａの周縁部には平面ファスナー片５ａ，５ｂ， ５ｃ，５ｄ，５ｅ，５ｆが付着され、吸水・保水シート４の下面には前記平面フ ァスナー片５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅ，５ｆにそれぞれ対応する平面ファス ナー片６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ，６ｅ，６ｆが付着されており、これら平面ファ スナー片５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅ，５ｆ，６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ，６ｅ ，６ｆを介して、吸水・保水シート４をベース・シート１に着脱自在に装着し、 吸水・保水シート４でカバー・シート２の上面を覆う。また、カバー・シート２ の開閉コーナー２ｐの下面にも前記平面ファスナー片５ｆに対応する平面ファス ナー片７ｆを設けると共に、カバー・シート２の縁部２ｄの下面にも前記平面フ ァスナー片５ｅに対応する平面ファスナー片７ｅを設けており、平面ファスナー 片５ｅ，５ｆ，７ｅ，７ｆを介してカバー・シート２の開閉コーナー２ｐの部分 が開閉自在にベース・シート１に固定される。なお場合によっては、平面ファス ナー片５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅの一部，５ｆの一部に相当する平面ファス ナーをカバー・シート２の上面に配設することにより、吸水・保水シート４をカ バー・シート２に着脱自在に装着することもできる。

【００１５】 ８はベース・シート１の胴体基部１ａの下面に設けた滑り止めで、布地の下面 に小粒の滑り止め突起８ａを多数突出させ、この布地をベース・シート１の胴体 基部１ａの下面に縫い付けたものである。また、介護を受ける人ならびに介護す る人の皮膚に接し易い吸水・保水シート４の吸水上層４ａにはユーカリエキスを 用いた抗菌加工を施している。

【００１６】 上記の図面上では、消臭敷物を構成する各シート（ベース・シート１、カバー ・シート２、脱臭シート３、吸水・保水シート４）の重層構造を明らかにするた めに、各シートの厚さを分厚く板状に表しているが、各シートは薄く柔軟で折り たたみ可能である。したがって、この消臭敷物を小さく折り畳んで旅先へ持参す ることも容易である。

【００１７】 上記の介護用消臭敷物を使用する場合、寝床に横たわって介護を受けている失 禁状態の老人・傷病者の臀部から肩部にわたる少なくとも臀部の下にベース・シ ート１の胴体基部１ａが位置するようにして、寝床の上にベース・シート１を置 き、ベース・シート１の翼部１ｂを寝床の両側縁を巻いて寝床の下へ差し入れる ことにより、胴体基部１ａを寝床の上に安定に保持する。またカバー・シート２ の開閉コーナー２ｐをめくり、ベース・シート１とカバー・シート２の間に脱臭 シート３を入れてカバー・シート２を閉じ、平面ファスナー片５ｆ，７ｆを接着 させ、平面ファスナー片５ｅ，７ｅを接着させて、脱臭シート３をベース・シー ト１とカバー・シート２の間に保持する。そして吸水・保水シート４をカバー・ シート２上に被せ、平面ファスナー片５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅ，５ｆ，６ ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ，６ｅ，６ｆを介して吸水・保水シート４をベース・シー ト１に装着し、その上で介護を受ける人の臀部を吸水・保水シート４の上に横た えるものである。なおベース・シート１の下面には滑り止め８が施されているの で、介護を受ける人が多少動いてもベース・シート１が容易に移動することはな い。

【００１８】 介護を受ける失禁状態の人から漏れた屎尿は吸水・保水シート４の吸水上層４ ａで吸収され、その下の通気防水層４ｂで屎尿の流出拡散が防がれる。そして通 気防水層４ｂとカバー・シート２が通気性を有することから、異臭と湿気を帯び た周囲の空気は通気防水層４ｂとカバー・シート２を通して脱臭シート３に接し 、脱臭シート３で強力に脱臭され除湿される。なお脱臭シート３と接する空気の 湿度が低いときには、脱臭シート３で先に吸収した水分を逆に空気に付与して調 湿される。

【００１９】 図５は脱臭シート３の高い脱臭効果を示す特性図である。不快な悪臭・異臭の大 きな要因はトリメチルアミンが放散されることにある。図５は、５リットルの密 閉箱の中へ上記の脱臭シート３を入れトリメチルアミンを充填して密封した後、 その後の経過時間ごとに密閉箱内のトリメチルアミンの残存濃度を測定した結果 を示し、脱臭シート３を密閉箱に入れない場合と比較したものである。図５から 明らかなように、経過時間２．５時間後には、脱臭シート３がトリメチルアミン を９９．４％も脱臭している。（この測定データによれば、トリメチルアミン残 存濃度が、測定開始時において９１．０ｐｐｍであったものが、その後２．５時 間を経過した時点で０．５ｐｐｍ以下に減じ、その間でトリメチルアミンを９９ ．４％も脱臭したことが示された。）

【００２０】 脱臭効果を十分に果した脱臭シート３は、例えば４週間程度連続使用した後、 取り替え交換されるもので、胴体基部１ａから取り出した脱臭シート３を天日で 乾燥させることにより脱臭機能が回復し何度も繰り返し使用することができる。 また手軽に押し洗いして汚れを取り除くことができる。

【００２１】

【考案の効果】

上記の実施例からも明らかなように、この考案によれば、失禁状態にある老 人や傷病者が横たわる寝床に消臭敷物を簡単に組み入れて屎尿臭を根源で脱臭す ることができる。そして吸水・保水シートの大きさをベース・シートの胴体基部 の大きさより若干大きくして胴体基部を吸水・保水シートで過不足なく覆うこと により、吸水・保水シートで吸収した異臭や湿気を脱臭シートの全面へ効果的に 浸透させて脱臭効果が高められる。また、長時間使用した脱臭シートを天日乾燥 させることにより脱臭シートの脱臭能力が回復して繰り返し用いることができ、 吸水・保水シートを適時に取り替えて長期にわたってこの消臭敷物を使用するこ とができ、その間メンテナンス・コストは安く、消臭敷物を寝床に組み入れても 介護を受ける人に消臭敷物の違和感を与えない。

【００２２】 また、胴体基部の左右に連なる翼部と、胴体基部の下面に設けた滑り止めによ り、胴体基部がずれ動かないように安定に保持される。

【００２３】 また、吸水・保水シートをベース・シートに平面ファスナー片を介して着脱自 在に装着し、ベース・シートの胴体基部の上面を覆う方形のカバー・シートの相 隣る一対の縁部をベース・シートに固着して封じカバー・シートの相隣る他の一 対の縁部をベース・シートに対して開閉自在にしたことにより、介護をする人が 脱臭シートを手軽に短時間で出し入れ交換でき、介護をする人の負担が軽減され る。

【００２４】 また、通気防水下層の下面表面を円滑な滑面にして、吸水・保水シートがカバ ー・シートの上面で滑り易くすることにより、介護する人が吸水・保水シートを 取り替える際、吸水・保水シートの着脱交換が円滑容易にできるようになって介 護をする人の負担が軽減される。

【００２５】 さらにまた、吸水・保水シートには抗菌加工を施して菌類の繁殖を抑えること により、介護を受ける人と介護をする人を菌の増殖による病害から守ることがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す介護用消臭敷物の平
面図。

【図２】図１のＡ−Ａ′線に沿う同介護用消臭敷物の断
面図。

【図３】図２の一部を拡大した同介護用消臭敷物の部分
断面図。

【図４】同介護用消臭敷物の一部を分離した状態の斜視
図。

【図５】同介護用消臭敷物の脱臭シートの脱臭効果を示
す特性図。

【符号の説明】

１ ： ベース・シート １ａ： 胴体基部 １ｂ： 翼部 ２ ： カバー・シート ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ，： カバー・シートの縁部 ２ｐ： カバー・シートの開閉コーナー ３ ： 脱臭シート ４ ： 吸水・保水シート ４ａ： 吸水上層 ４ｂ： 通気防水下層 ５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅ，５ｆ： 平面ファスナ
ー片 ６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ，６ｅ，６ｆ： 平面ファスナ
ー片 ７ｅ，７ｆ： 平面ファスナー片 ８ ： 滑り止め ８ａ： 滑り止め突起

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 寝床に横たわって介護を受ける人の少な
   くとも臀部の下に配置して置かれる胴体基部とこの胴体
   基部の左右に連なり寝床の側縁を巻いて胴体基部を安定
   に保持する翼部を形成した長尺の撥水性のベース・シー
   トと、このベース・シートの胴体基部の上面を覆ってベ
   ース・シートに対し少なくとも周縁の一部が開口可能に
   覆着した方形の通気性のカバー・シートと、前記開口か
   ら前記ベース・シートの胴体基部とカバー・シートの間
   に出し入れ自在に装着される柔軟な脱臭シートと、前記
   カバー・シートの上から前記胴体基部を覆って前記ベー
   ス・シートに平面ファスナー片を介して着脱自在に装着
   される通気性の吸水・保水シートを備え、前記吸水・保
   水シートは吸水上層と通気防水下層からなり、前記吸水
   ・保水シートの縦および横の長さを、ベース・シートの
   縦および横の長さよりそれぞれ若干長くしたことを特徴
   とする介護用消臭敷物。
2. 【請求項２】 寝床に横たわって介護を受ける人の少な
   くとも臀部の下に配置して置かれる胴体基部とこの胴体
   基部の左右に連なり寝床の側縁を巻いて胴体基部を安定
   に保持する翼部を形成した長尺の撥水性のベース・シー
   トと、このベース・シートの胴体基部の上面を覆ってベ
   ース・シートに対し少なくとも周縁の一部が開口可能に
   覆着した方形の通気性のカバー・シートと、前記開口か
   ら前記ベース・シートの胴体基部とカバー・シートの間
   に出し入れ自在に装着される柔軟な脱臭シートと、前記
   カバー・シートの上から前記胴体基部を覆って前記ベー
   ス・シートに平面ファスナー片を介して着脱自在に装着
   される通気性の吸水・保水シートとを備え、前記吸水・
   保水シートは吸水上層と通気防水下層からなり、前記吸
   水・保水シートの縦および横の長さを、ベース・シート
   の胴体基部の縦および横の長さよりそれぞれ若干長くす
   ると共に、前記カバー・シートの相隣る一対の縁部を前
   記ベース・シートに固着して封じ、前記カバー・シート
   の相隣る他の一対の縁部を前記ベース・シートに対し開
   閉自在にし、前記通気防水下層の下面表面を前記カバー
   ・シートの上面に対し滑り易い滑面に形成し、前記胴体
   基部の下面に、布地の下面に小粒の滑り止め突起を多数
   形成したベース・シートを付着し、前記吸水・保水シー
   トに抗菌加工を施したことを特徴とする介護用消臭敷
   物。