JP3058147U - 死体消臭シーツ及び掛け布団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 柩に納めた死体の腐蝕によって発生する腐敗
菌を殺菌せしめる消臭剤をシーツや掛け布団に付着せし
めて、常時葬儀場内等のエアーを汚損せしめないように
した。 【解決手段】 柩１に納められた死体ｂ等の腐蝕により
発生する腐敗菌を殺菌せしめる消臭剤をシーツや掛け布
団ｄに付着せしめ、折畳んで気密性の高い袋に収納し保
管せしめた構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、柩に納められた死体から発散する死体臭を消去せしめる死体消臭シ ーツ及び掛け布団の分野に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来死体は、柩に納められ葬儀の準備から通夜、告別式へと順次時間を追って 進行するが、その際死体は、時間の経過と共に腐蝕し、腐蝕に伴う特有の臭いが 発散すると言われている。これらの死体臭を消す手段として、消臭剤を柩内に入 れたり、あるいは消臭液を噴霧する等の消臭処置がとられてきた。

【０００３】 しかし、これら消臭剤の配置や消臭液の噴霧が、最初は行っても、途中の補完 を忘れてしまうこともあった。

【０００４】

【本考案が解決しようとする課題】

本考案は、柩に納められた死体全体を覆うことによって、死体から発散する死 体臭の腐敗菌を隈なく殺菌せしめるようにした。

【０００５】 さらに本考案は、前記のように柩に納められた死体全体を覆うだけで、従来行 ってきた消臭剤の入れ忘れや、消臭液の噴霧のかけ忘れを一挙に解消した。

【０００６】 また本考案は、死体搬送時や通夜から告別式に至るまでの長時間に亘る葬儀に おいて、死体全体を覆っておくだけで、死体が発散する特有の死体臭である腐敗 菌を殺菌せしめ、通夜から告別式までの葬儀場内のエアを汚すことなく、参列者 及び通夜後の柩の保管者らに不快感を与えないようにした。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案は、シーツ生地に死体腐蝕による腐敗菌を殺菌する消臭剤 を付着せしめたことを特徴とする死体消臭シーツである。

【０００８】 請求項２記載の考案は、前記シーツを、気密性の高い袋に収納し密閉せしめた ことを特徴とする請求項１記載の死体消臭シーツである。

【０００９】 請求項３記載の考案は、前記消臭剤の成分を、ヒバヒノキチオール、くまざさ 、赤松、黒松、エゾ松等の植物抽出液であることを特徴とする請求項１又は請求 項２記載の死体消臭シーツである。

【００１０】 請求項４記載の考案は、前記掛け布団に死体腐蝕による腐敗菌を殺菌する消臭 剤を付着せしめたことを特徴とする死体消臭掛け布団である。

【００１１】 請求項５記載の考案は、前記掛け布団を、気密性の高い袋に収納し密閉せしめ たことを特徴とする請求項４記載の死体消臭掛け布団である。

【００１２】 請求項６記載の考案は、前記消臭剤の成分を、ヒバヒノキチオール、くまざさ 、赤松、黒松、エゾ松等の植物抽出液であることを特徴とする請求項４又は請求 項５記載の死体消臭掛け布団である。

【００１３】

【考案の実施の形態】

請求項１記載の考案に関する実施の形態を説明する。

【００１４】 ａは、シーツ生地に死体腐蝕による腐敗菌を殺菌する消臭剤を付着せしめた死 体消臭シーツである。前記シーツａは柩１に収納した死体ｂ全体を覆うことがで きる程度の形状とする。厚さについては限定しない。２は蓋体である。

【００１５】 請求項２記載の考案に関する実施の形態を説明する。

【００１６】 本考案は、前記シーツaを、気密性の高い袋ｃに収納し密閉せしめた死体消臭 シーツである。前記シーツaは、折畳んで前記袋ｃに収納すると長期間保管でき る。使用時は、袋ｃの端部を切り落し取出して使用する。

【００１７】 請求項３記載の考案に関する実施の形態を説明する。

【００１８】 本考案は、前記消臭剤が、ヒバヒノキチオール、くまざさ、赤松、黒松、エゾ 松等の植物抽出液である死体消臭シーツである。

【００１９】 本考案の消臭シーツaに付着又は含浸せしめる消臭剤の成分を明示したもので あって、前記含有成分が死体ｂが発散する特有の腐敗菌を確実に殺菌する。

【００２０】 請求項４記載の考案に関する実施の形態を説明する。

【００２１】 本考案は、前記掛け布団ｄに死体腐蝕による腐敗菌を殺菌する消臭剤を付着せ しめた死体消臭掛け布団である。形状は死体ｂ全体を覆う程度であればよい。

【００２２】 請求項５記載の考案に関する実施の形態を説明する。

【００２３】 本考案は、前記掛け布団ｄを、気密性の高い袋eに収納し密閉せしめた死体消 臭掛け布団である。形状は死体ｂ全体を覆う程度であればよい。

【００２４】 請求項６記載の考案に関する実施の形態を説明する。

【００２５】 本考案は、前記死体腐蝕による腐敗菌を殺菌する消臭剤の成分が、ヒバヒノキ チオール、くまざさ、赤松、黒松、エゾ松等の植物抽出液である。

【００２６】 本考案の消臭剤の成分は、死体ｂが発散する特有の腐敗菌を確実に殺菌せしめ る作用を有している。なおテストの結果長期間（約１週間）に亘り消臭効果が認 められた。

【００２７】

【考案の効果】

請求項１記載の考案は、シーツ生地に死体腐蝕による腐敗菌を殺菌する消臭剤 を付着せしめた死体消臭シーツなので、前記消臭シーツを死体の全体に覆っても 違和感を感ずることなく、死体特有の腐敗菌を殺菌せしめ、結果として消臭効果 を長時間発揮できる。

【００２８】 さらに本考案は、前記のような消臭効果によって、病院から自宅までの搬送や 、自宅に搬送して安置されている時間及び自宅から葬儀場へと搬送し取り行われ る通夜から告別式等の長時間において、確実に死体臭を消臭せしめ、室内の雰囲 気を悪化させない利点がある。

【００２９】 請求項２記載の考案は、前記シーツを、気密性の高い袋に収納し密閉せしめた ので、死体臭を消臭せしめる機能を十分具備した前記シーツを長期間に亘り保管 を可能にした。

【００３０】 請求項３記載の考案は、前記死体腐蝕による腐敗菌を殺菌する消臭剤の成分、 ヒバヒノキチオール、くまざさ、赤松、黒松、エゾ松等の植物抽出液としたので 、死体の腐蝕により発生する腐敗菌を確実に殺菌せしめることができる。従って 消臭機能を長期にわたり発揮できる。

【００３１】 請求項４記載の考案は、掛け布団に死体腐蝕による腐敗菌を殺菌する消臭剤を 付着せしめた死体消臭掛け布団なので、柩に納められた死体全体を覆っても、全 く違和感が感じられないと共に、死体の腐蝕によって腐敗菌が発生しても腐蝕菌 を殺菌し、殺菌による消臭効果を長時間発揮できる。

【００３２】 さらに本考案は、前記と同様に病院から自宅までの搬送や、自宅に搬送して安 置されている時間及び自宅から葬儀場へと搬送し取り行われる通夜から告別式等 の長時間において、死体の腐蝕によって発生する腐敗菌を殺菌せしめ、室内等の 雰囲気を悪化させない利点がある。

【００３３】 請求項５記載の考案は、前記掛け布団を、気密性の高い袋に収納し密閉せしめ たので、長期間にわたり保存できる利点がある。

【００３４】 請求項６記載の考案は、前記消臭剤の成分を、ヒバヒノキチオール、くまざき 、赤松、黒松、エゾ松等の植物抽出液としたので、死体の腐蝕によって発生する 腐敗菌を確実に殺菌せしめ、葬儀場の室内等のエアを汚さない利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案死体消臭シーツ及び掛け布団の中、掛け
布団を死体にかけた状態の柩と蓋体の斜面図である。

【図２】消臭剤を付着したシーツを密封した袋の斜面図
である。

【図３】袋から取出したシーツの斜面図である。

【図４】袋に消臭剤を投入した掛け布団の斜面図であ
る。

【図５】袋から取出した掛け布団の斜面図である。

【符号の説明】

ａ 消臭シーツ ｂ 死体 ｃ 袋 ｄ 掛け布団 １ 柩 ２ 蓋体

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】シーツ生地に死体腐蝕による腐敗菌を殺菌
   する消臭剤を付着せしめたことを特徴とする死体消臭シ
   ーツ。
2. 【請求項２】前記シーツを、気密性の高い袋に収納し密
   閉せしめたことを特徴とする請求項１記載の死体消臭シ
   ーツ。
3. 【請求項３】前記消臭剤の成分を、ヒバヒノキチオー
   ル、くまざさ、赤松、黒松、エゾ松等の植物抽出液であ
   ることを特徴とする請求項１又は請求項２記載の死体消
   臭シーツ。
4. 【請求項４】掛け布団に死体腐蝕による腐敗菌を殺菌す
   る消臭剤を付着せしめたことを特徴とする死体消臭掛け
   布団。
5. 【請求項５】前記掛け布団を、気密性の高い袋に収納し
   密閉せしめたことを特徴とする請求項４記載の死体消臭
   掛け布団。
6. 【請求項６】前記消臭剤の成分を、ヒバヒノキチオー
   ル、くまざさ、赤松、黒松、エゾ松等の植物抽出液であ
   ることを特徴とする請求項４又は請求項５記載の死体消
   臭掛け布団。