JP3076234U - ネットワークラック内の監視制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ラックに収納されたルーターやサーバー等の電
子機器を監視制御する場合に、遠隔地から端末機を操作
することにより、ラック内の環境を監視し、電子機器の
動作を制御することを目的とする監視制御装置を提供す
る。 【解決手段】イーサネット通信部４、動作設定演算部と
なるＣＰＵ部５及びその機能を行うに必要なメモリー部
６、デジタル入出力部７、アナログ入力部８、シリアル
通信部９から構成され、ネットワークラック３内に収納
された電子機器類の動作及び最良の環境を維持するよう
に監視制御する事が出来るようにしたことを特徴とする
監視制御装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】本考案に係るネットワークラック内の監視制御装置は 、電子機器収納家具（以下これをラックという。）の内部に設置して、ラックの 温度や湿度の環境を良好に維持すると共に、ルーターやサーバー類の動作を維持 するためラック内に収納されたネットワーク電子機器を遠隔操作で監視制御する 事を目的とするものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の監視制御装置は、ラック内に収納された電子機器の環境を 制御するため、ラック内の温度や湿度をファンやクーラー等の温度調節器で制御 する事は行われていた。しかし、従来の技術は、ラック内の環境を良好に保ち維 持するために、遠隔操作するものである。ラック内で電子機器類のシステムダウ ンが発生している場合に、遠隔地から遠隔監視装置を経由して応急的なキーボー ド操作を行い、ソフト的な処置としてシステムの復旧を行うことは出来たが、同 時にハード的な復旧のための電源の再起動をする機能は装備されていなかった。 ネットワークラック内で発生している環境や機器類の動作状態をセンサーで感知 して、ネットワークラック内の監視情報として、温度、湿度、電圧、電流等のリ アルタイムの監視を行う機能はあったが、同時に監視情報の異常通知の手段とし てインターネットを介してアイモード等の携帯端末受信機にメール転送を行う機 能はなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ラックに収納されたルーターやサーバー等の電 子機器を監視制御する場合に、遠隔地から端末機を操作することによりラック内 に収納されたネットワーク機器を操作し、ルーターやサーバー類の電子機器を操 作すると共にラック内の環境を検知する異常信号や、温度及び湿度を調整するク ーラーを制御し、ルーターやサーバー等に供給出来る電源を接続するコンセント を制御し、ラック内電源、温度、湿度等のラック内環境を監視し、良好に維持し 同時に異常通知の手段としてインターネットを介してアイモード等の携帯端末受 信機にメール転送を行い並びに収納した電子機器類の動作を遠隔操作することに より、電子機器類の動作及び良好な環境を維持することを目的とする監視制御装 置を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案に係るネットワークラック内の監視制御装 置は、イーサネット通信部、動作設定演算部となるＣＰＵ部及びその機能を行う に必要なメモリー部、デジタル入出力部、アナログ入力部、シリアル通信部から 構成され、ネットワークラック内に収納された電子機器類の動作及び良好な環境 を監視し維持する事が出来、同時に異常通知の手段としてインターネットを介し てアイモード等の携帯端末受信機にメール転送を行う事が出来るようにしたこと を特徴とする監視制御装置である。

【０００５】

【考案の実施の形態】本考案の技術的思想は、実施例においてネットワークラッ ク内の電子機器の設定や環境を監視制御することを目的とし、この実施例の監視 制御装置は次に記載する機能を備えることが特徴である。

【０００６】遠隔監視装置よりイーサーネット通信部を介してラック内に収納さ れた電子機器を遠隔操作するために、ルーターやサーバー類の電子機器を接続出 来るようにしたシリアル通信部を備えている。このため遠隔地から端末機を操作 することによりラック内に収納されたネットワーク機器を操作することが出来る ようにしている。

【０００７】ラック内の環境をセンサーで検知して、異常信号や、温度及び湿度 を調整するクーラーを制御し、ラック内に収納されたルーターやサーバー等に供 給する電源を接続するコンセントを制御するデジタル入出力部を備えている。

【０００８】ラック内の電源、温度、湿度等のラック内環境を感知する各種セン サーを接続する事が出来るアナログ入力部を備えている。

【０００９】デジタル入力部とアナログ入力部からの信号をＣＰＵで判断し、異 常な信号と判断した場合には、その異常信号を通知する手段としてイーサーネッ ト通信部を介してアイモード等の携帯端末受信機にメール転送を行う。

【００１０】

【実施例】添付図面は、本考案に係るネットワークラック内の監視制御装置の実 施例について図示している。図１は、監視制御装置の概念を示す機能ブロック図 図２は、監視制御装置の詳細機能ブロック図、図３は、ＬＥＤランプにより表示 窓を有する監視制御装置の正面図、図４は、電源スイッチ、ヒューズホルダー、 ＡＣインレット、アナログ入力コネクタ、デジタル入出力端子、各種ポート等の 部品類の配置を示す監視制御装置の背面図、図５は、ラック内に設置された監視 制御装置の使用例を示す代表的なシステム構成図をそれそれ示すものである。

【００１１】実施例 ネットワークラック３に収納されたルーターやサーバー等の電子機器を監視制御 する場合に、遠隔地に置かれた遠隔監視装置から端末機１を操作することにより 、イーサーネット通信部４を備えており、動作設定演算ＣＰＵ部５及びメモリー 部６を介して、シリアル通信部９に接続されているラック３内に収納されたネッ トワーク機器を遠隔操作することが出来るようにしている。

【００１２】遠隔監視装置よりイーサーネット通信部を介してラック内に収納さ れた電子機器を遠隔操作するために、ルーターやサーバー類の電子機器を接続出 来るようにしたシリアル通信部９を備えている。シリアル通信部９には、ルータ ーやサーバー類のコムポートと接続される。

【００１３】温度センサーや湿度センサーによって検知されたラック内の環境の 異常を検知する異常信号や、温度及び湿度を調整するクーラーを制御し、電子機 器に接続された電源の入り切りを行うコンセントを制御するデジタル入出力部７ を備える。

【００１４】ラック内電源、温度、湿度等のラック内環境を感知する各種センサ ーを備えて、これらの温度センサー、湿度センサー、電圧センサー等のセンサー 類は、ラック内環境を監視するためにアナログ入力部８に接続されている。

【００１５】図３正面図と図４背面図に示すように、本考案の実施例は、ＬＥＤ ランプ表示１０、電源スイッチ、ヒューズホルダー、ＡＣインレット、アナログ 入力コネクタ、デジタル入出力コネクタ、テスト用ポート１１・コムポート１２ ・イーサーネットポート１３の各種ポート等の部品類が配置されており、前記の 電子機器の動作及び環境を監視制御する機器類を総合的に備えているものである 。表１は、監視制御装置ＬＥＤランプの表示色の識別表を示すものである。

【表１】

【００１６】本考案は、ネットワークラックから遠く離れた所であっても、遠隔 監視装置の端末機のキーボードを操作する事で簡単に、ネットワークラックの環 境を整えて、電子機器の動作を維持し、電子機器が作動する最良の環境を整えて 、その良好な環境を維持し電子機器のシステムダウンを防止するものである。又 、ラック内に収納した電子機器を遠隔地から操作して、システムダウンした機器 をソフト的、ハード的な修復操作を共に行う事が出来るようにしたものである。

【００１７】

【考案の効果】本考案の効果は、請求項１に記載の構成により次に記載の効果を 奏するものである。

【００１８】本考案は、遠隔地に設置した遠隔監視制御装置の端末機の操作によ り、ネットワークラック内の電子機器の設定操作により動作及び良好な環境を維 持するため、端末機のキーボードより監視制御することが出来る。汎用ＷＥＢブ ラウザー（ＩＥ等）上で、ネットワークラック内の監視情報として、温度、湿度 、電圧のリアルタイムの監視を遠隔操作で実施し、ＣＰＵで判断した異常情報を インターネットを介してアイモード等の携帯端末受信機に発信することが出来る ものである。

【００１９】この監視制御装置は、ラック内に収納されたルーターやサーバー等 の電子機器を監視制御する場合に、監視制御装置のコムポートに接続することに より遠隔地から端末機のキーボードの操作をする事が出来るものであるので、恰 もラック内に収納されたネットワーク機器のキーボードを操作するのと同様に、 システム修復操作機能を備えることが出来るため、ルーターやサーバー類の電子 機器をオンラインでリアルタイムに操作して動作を維持することが出来るように したものである。

【００２０】あらかじめ遠隔操作装置により設定されたパラメーターにより、電 子機器自体で、単独にネットワークラック内の環境温度を均一に制御する事が出 来るようにしたものである。デジタル入出力部コネクタにラインを接続する事に より、ラック内の環境を検知する異常信号の入力を行って、温度及び湿度を調整 するためのクーラーを接続する事により、これを制御し、ルーターやサーバー等 の機器の電源を入り切りするためのコンセント制御をする事が出来る。

【００２１】本考案は、前記の監視プログラムとの併用により、収納しているネ ットワーク機器の稼働状態を監視することが出来、コンセント制御出力に対して 強制的電源の入り切りが出来るため、ネットワーク機器に対して遠隔よりシステ ムダウンの応急処置をオンラインで即時に行う事が出来るものである。従って、 遠隔地のネットワークラック内でシステムダウンが生じても、夜間に人員を派遣 するような負担を軽減する事が出来るものである。

【００２２】専用の監視プログラムにより、ネットワークラック内の監視制御情 報が、グラフィック画面上に表示され、制御動作表示、監視情報として異常表示 、異常予告表示を行う事が出来ると共に、インターネットを介してアイモード等 の携帯端末受信機に異常情報のメールを転送する事も出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】監視制御装置の概念を示す機能ブロック図

【図２】監視制御装置の詳細機能ブロック図

【図３】監視制御装置の正面図

【図４】各種部品類の配置を示す監視制御装置の背面図

【図５】ラック内に設置された監視制御装置の使用例を
示す代表的なシステム構成図

【符号の説明】

１．．．遠隔監視装置の端末機 ２．．．監視制御装置 ３．．．ネットワークラック ４．．．イーサーネット通信部 ５．．．動作設定演算ＣＰＵ部 ６．．．メモリー部 ７．．．デジタル入出力部 ８．．．アナログ入力部 ９．．．シリアル通信部 １０．．．ＬＥＤランプ １１．．．テスト用ポート １２．．．コムポート １３．．．イーサーネットポート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】イーサネット通信部、動作設定演算部とな
   るＣＰＵ部及びその機能を行うに必要なメモリー部、デ
   ジタル入出力部、アナログ入力部、シリアル通信部から
   構成され、ネットワークラック内に収納された電子機器
   類の動作及び良好な環境を維持する事が出来るようにし
   たことを特徴とするネットワークラック内の監視制御装
   置。