JP3076190B2 - 階段の手摺取付具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は階段の手摺取付具に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の手摺取付具として以下の
如きものは知られている。即ち、取付基部と、この取付
基部に設けられた首部と、この首部の上端に設けられた
手摺取付部とを有するものは知られている。

【０００３】

【従来技術の欠点】前記従来の手摺取付具には以下の如
き欠点があった。即ち、階段の側壁や階段の側壁上面
に、各手摺取付具の取付基部を所定間隔で正確に並べる
ため、墨出線を引き、この墨出線に、取付基部の所要
部、例えば取付基部の中心を合わせるようにして、取付
基部を取り付けるようにしていたが、作業者の見た目で
取り付けるため、取付基部自体の位置を正確に定めるこ
とが出来ず、また、その結果、手摺取付部の向きを正確
に定めることが出来ないという欠点があった。

【０００４】

【前記欠点を解消するための手段】本発明は前記欠点を
解消するために以下の如き手段を採用した。本発明は、
取付基部の縁部に、手摺の長手方向中心線と平行な仮想
線上に位置する一対の指標が設けられているものであ
る。

【０００５】

【発明の作用】本発明は以下の如き作用をなすものであ
る。指標を墨出線に合わせることによって、墨出線に沿
って手摺取付具を正確に取り付けることが出来る。

【０００６】

【実施例】以下に本発明を図面を参照しつつ２つの実施
例に基づいて説明する。なお、これら実施例において同
一の部材は同一の符号で示す。

【０００７】実施例１（図１〜図３参照） この実施例１において、前とは図１紙面裏側を、後とは
同表側をいい、左とは図１左側を、右とは同右側をい
う。

【０００８】金属製の手摺取付具１は、階段の側壁１０
に取り付けられる円盤状の取付基部２と、この取付基部
２に設けられた、先端が上を向くように湾曲した首部３
と、この首部３の上端に設けられた正面から見て下側に
凸湾曲した手摺取付部４とを有している。前記取付基部
２には所要個のねじ挿通孔６が形成され、前記手摺取付
部４には所要個のねじ挿通孔７が形成されている。

【０００９】前記取付基部２の前後縁部に、手摺１４の
長手方向中心線と平行な仮想線Ｌ上に位置する一対の突
起からなる指標８が設けられている。

【００１０】

【実施例１の使用方法】次に実施例１の使用方法を説明
する。階段の側壁１０に墨出線１１を引き、この墨出線
１１に指標８が一致するようにして、ねじをねじ挿通孔
６を通じて階段の側壁１０にねじ嵌めることによって取
付基部２（手摺取付具１）を側壁１０に取り付ける。そ
の後、ねじをねじ挿通孔７を通じて手摺１４にねじ嵌め
ることによって手摺１４を手摺取付部４に取り付ける。
その後、墨出線１１は消す。

【００１１】実施例２（図４〜図７参照） この実施例２において、前とは図４紙面裏側を、後とは
同表側をいい、左とは図４左側を、右とは同右側をい
う。

【００１２】金属製の手摺取付具２１は、階段の側壁１
０の上端面に取り付けられる円盤状の取付基部２２と、
この取付基部２２に立設された首部２３と、この首部２
３の上端に設けられた正面から見て下側に凸湾曲した手
摺取付部２４とを有している。前記取付基部２２の左右
方向中央の前後縁部に、手摺１４の長手方向中心線と平
行な仮想線Ｌ上に位置する突起からなる一対の指標８が
設けられている。前記取付基部２２に、前後各２個のね
じ挿通孔２６が形成され、これら前側のねじ挿通孔２６
は軸心の上部が後側（外側）を向くように軸心が傾斜さ
せられ、後側のねじ挿通孔２６は軸心の上部が前側（外
側）を向くように軸心が傾斜させられている。前記手摺
取付部２４に左右一対のねじ挿通孔２７が形成され、左
側のねじ挿通孔２７は軸心の下部が左側（外側）を向く
ように軸心が傾斜させられ、右側のねじ挿通孔２７は軸
心の下部が右側（外側）を向くように軸心が傾斜させら
れている。

【００１３】

【実施例２の使用方法】次に実施例２の使用方法の作用
を説明する。階段の側壁１０の上面に墨出線１１を引
き、この墨出線１１に指標８が一致するようにして、ね
じをねじ挿通孔２６を通じて階段の側壁１０の上面にね
じ嵌めることによって取付基部２２（手摺取付具２１）
を側壁１０の上面に取り付ける。その後、ねじをねじ挿
通孔２７を通じて手摺１４にねじ嵌めることによって手
摺１４を手摺取付部２４に取り付ける。その後、墨出線
１１は消す。ここでご注目戴きたいのは、軸心の上部が
外側を向くように軸心が傾斜させられたねじ挿通孔２６
が取付基部２２に形成されていて、ねじ挿通孔２６を通
じてねじをドライバーによって回転させてねじを階段の
側壁１０の上面にねじ嵌める際、ドライバーが手摺取付
部２４を逃げるようになされているので、ねじによる取
付基部２２の取付作業が行ないやすく、また、同様に、
軸心の下部が外側を向くように軸心が傾斜させられたね
じ挿通孔２７が手摺取付部２４に形成されていて、ねじ
挿通孔２７を通じてねじをドライバーによって回転させ
て手摺１４にねじ嵌める際、ドライバーが取付基部２２
を逃げるようになされているので、ねじによる手摺１４
の取付作業が行ないやすいことである。

【００１４】

【変形例等】以下に変形例等について説明を加える。 （１）指標８は突起でなく、単なる線や切欠きであって
もよい。 （２）手摺取付部４、２４は、手摺１４の断面形状に沿
うように形成されるものである。 （３）実施例２において、ねじ挿通孔２６は、軸心の上
部が首部２３側に向かないように、即ち、外側を向くよ
うに軸心が傾斜させられていればよく、また、ねじ挿通
孔２７は、軸心の下部が首部２３側に向かないように、
即ち、外側を向くように軸心が傾斜させられていればよ
い。

【００１５】

【発明の効果】本発明は前記した如き構成によって以下
の如き効果を奏するものである。 請求項１及び２の発明によれば、指標を墨出線に合わ
せることによって、墨出線に沿って手摺取付具を正確に
取り付けることが出来る。 請求項２の発明によれば、軸心の上部が外側を向くよ
うに軸心が傾斜させられたねじ挿通孔が取付基部に形成
されていて、ねじ挿通孔を通じてねじをドライバーによ
って回転させてねじを階段の側壁上面にねじ嵌める際、
ドライバーが手摺取付部を逃げるようになされているの
で、ねじによる取付基部の取付作業が行ないやすい。ま
た、同様に、軸心の下部が外側を向くように軸心が傾斜
させられたねじ挿通孔が手摺取付部に形成されていて、
ねじ挿通孔を通じてねじをドライバーによって回転させ
て手摺にねじ嵌める際、ドライバーが取付基部を逃げる
ようになされているので、ねじによる手摺の取付作業が
行ないやすい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１を示す一部破砕正面図であ
る。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿う一部破砕の断面図で
ある。

【図３】実施例１の使用例を説明するための要部側面図
である。

【図４】本発明の実施例２を示す一部破砕正面図であ
る。

【図５】図４のＶ−Ｖ線に沿う一部破砕の断面図であ
る。

【図６】実施例２の使用例を説明するための要部側面図
である。

【図７】図６のＶＩＩ−ＶＩＩ線断面図である。

【符号の説明】

１ 手摺取付具 ２ 取付基部 ３ 首部 ４ 手摺取付部 ８ 指標 ２１ 手摺取付具 ２２ 取付基部 ２３ 首部 ２４ 手摺取付部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−353154（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E04F 11/18

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 取付基部と、この取付基部に設けられた
   首部と、この首部の上端に設けられた手摺取付部とを有
   する階段の手摺取付具において、前記取付基部の縁部
   に、手摺の長手方向中心線と平行な仮想線上に位置する
   一対の指標が設けられている階段の手摺取付具。
2. 【請求項２】 階段の側壁上面に取り付けられる円盤状
   の取付基部と、この取付基部に立設された首部と、この
   首部の上端に設けられた手摺取付部とを有する階段の手
   摺取付具において、前記取付基部の左右方向中央の前後
   縁部に、手摺の長手方向中心線と平行な仮想線上に位置
   する一対の指標が設けられ、前記取付基部に、軸心の上
   部が外側を向くように軸心が傾斜させられた所要個のね
   じ挿通孔が形成され、前記手摺取付部に、軸心の下部が
   外側を向くように軸心が傾斜させられた所要個のねじ挿
   通孔が形成されている階段の手摺取付具。