JP3075774U - 作業用頭巾 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の構造は、農作業用の帽子、頭巾と、
作業用の帽子、安全帽等の補助用の頭巾とは、単独で使
用する構成である。従って、農作業用の帽子等と、作業
用の帽子、安全帽等との併用は不可能であり、例えば、
防暑、防焼用の頭巾と、防暑、防焼用の補助用頭巾、又
は汗取用の頭巾との併用は不可能である。 【構成】 本考案は、ひさし部4、クラウン部5及びスカート部
6を、同一素材の一枚布で構成し、ひさし部に不織布2芯
材を挿入してミシン縫いで縫製し、またクラウン部とスカート部と
の接合部分に多数のひだを設けて、接合部分を絞り込
み、かつ接合部分にひも8を縫着してなる作業用頭巾で
ある。頭巾としての単独での使用、又は農作業等の帽子
の下に使用する補助用の頭巾との兼用が図れる。ひさし
部の折畳みを可能として、コンハ゜クトな収容、積層収容がで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、農作業用の帽子の下、又は作業用のヘルメットの下に被頭される場合、 頭に直接被頭される場合(簡易な使用の場合)等として使用される汎用型の作業用 頭巾に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、防暑（暑さを防ぐ）、防焼（日焼を防ぐ）用の帽子又は頭巾として各種 の文献が挙げられる。即ち、文献(1)の実用新案登録第3052141号の熱中症予防作 業帽子、文献(2)の実開昭61-16327号の戸外用作業帽、文献(3)の実開昭56-48526 号の防災用頭きん等がある。

【０００３】 文献(1)の内容は、フート゛部の前面に広幅のフ゛リム部と、該フート゛部の下面に(人の首 筋から衿元に亘る)スカート部とを設けた構成であり、フート゛部のクラウン部によもぎ葉等 の断熱材と、内部に空間を設けたことを特徴とする。従って、農作業における防 熱、防暑が図れ、かつ頭部への衝撃防止が図れる実益がある。

【０００４】 文献(2)の内容は、前頭部に被嵌される湾曲布と、この湾曲布の前面に庇を設 け、該湾曲布の下面に三角巾のスカート部を設けた構成であり、湾曲布の内側にネット を張装したことを特徴とする。従って、農作業における防熱、防暑が図れ、かつ 気軽な作業帽として利用できる実益がある。

【０００５】 文献(3)の内容は、防災・防水性を備えた、二重構造の細長状の袋状本体を構 成し、この袋状本体の一端（着装時における背中側）に連結かつ閉塞用の係止部 材と、該袋状本体の他端（着装時における顔面側）にファスナーを設けた構成であり 、細長状の袋状本体で簡易かつ確実に頭きんを形造ることができる特徴がある。 従って、防災用頭きんをコンハ゜クトに収容し、かつ必要時に簡易かつ確実に頭きんを 形造ることができる実益がある。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

前記文献(1)〜(3)は、いずれも単独で使用する構成である。従って、農作業用 の帽子、頭巾（頭部被い材）、又は作業用の帽子、安全帽等の補助用の頭巾とし ての使用は不可能である。換言すると、防暑、防焼用の補助用頭巾、又は汗取用 の頭巾としての使用は不可能である。

【０００７】 また文献(1)、(2)は、ひさし部が折畳み可能な構成でない。コンハ゜クトに折畳み、 重ねての収容が困難視されること、紫外線カットに対する配慮が少なく、昨今問題 となっている処の婦人のしみ等の如く、美容対策が十分でないこと、等の問題が ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

請求項1の考案は、頭巾（又は帽子）としての単独での使用、又は農作業等の 帽子の下に使用する補助用の頭巾（汗取用の頭巾を含む）の兼用を可能とするこ と、またひさし部の折畳みを可能として、コンハ゜クトな収容、積層収容ができる構成 とすること、等を目的とする。

【０００９】 請求項1は、ひさし部及びクラウン部並びに首筋のスカート部を、同一素材の一枚布で 構成し、前記ひさし部に不織布芯材を挿入してミシン縫いで縫製し、また前記クラウン 部とスカート部との接合部分に多数のひだを設けて、当該接合部分の絞り込みを意図 して縫着する構成の作業用頭巾である。

【００１０】 請求項2の考案は、美容と、健康に役立つ作業用の頭巾の提供を目的とする。

【００１１】 請求項2は、一枚布に、紫外線カット薬剤を塗布する構成とした作業用頭巾である 。

【００１２】 請求項3の考案は、肌にやさしく、吸収（吸汗）性を備えた作業用の頭巾の提 供を目的とする。

【００１３】 請求項3は、素材を、木綿で構成した作業用頭巾である。

【００１４】 請求項4の考案は、頭部(頭)への確実な着装を目的とする。

【００１５】 請求項4は、接合部分にひもを縫着する構成とした作業用頭巾である。

【００１６】

【考案の実施の形態】

本考案の作業用頭巾は、全体を木綿のフ゛ロート゛、例えば、手拭で製造するので、 吸汗性がよく、かつ肌になじんで違和感なく着装できる。そして、単独で頭巾、 帽子としての使用と、帽子、ヘルメットの下に被嵌して補助用の頭巾、帽子としての 使用との汎用的な取り扱いができる特徴がある。尚、ひさし部及び顔側の前面に は、不織布をミシン縫い（差し縫い）する構成である。従って、折畳み可能な構造 となり、例えば、収容に役立つこと、又は空気取入れ隙間及び顔面近傍の暖気排 出用の隙間の形成に役立つ、かつ防暑、防焼効果に有益であること、等の特徴が ある。前記の如く、頭巾全体は、木綿を利用して製作する。従って、肌にやさし く、かつ共布を利用してひさし部又は顔全体をやさしく囲繞できること、空気の 流通を許し、防焼効果に有益である。勿論、スカート部で首筋及び肩の一部を被う構 成であり、防暑、防焼効果に役立つ実益がある。

【００１７】

【実施例】

1は木綿、合成繊維等の布で構成する頭巾本体で、この頭巾本体は、人Hの頭部 H1から首筋H2を経て肩H3の一部に到る寸法を有する。そして顔H4の前面に不織布 2を縫着3することで、ひさし部4と、隙間Aを形成する。5はクラウン部、6はスカート部、 ７はひだ用の縫い目、8はひもを示す。

【００１８】 尚、頭巾本体1に紫外線カット薬剤（図示せず）の塗布、ラメ糸又は反射糸等を縫合 して防虫、防獣用として利用、等種々の工夫ができる。

【００１９】 またスカート部6、余剰布60を縫合して肩H3を被うに十分な面積を確保しつつ、ゆ ったりと着装できる構成とする。これにより、例えば、各種作業がやり易くなる こと、及び補助用の頭巾として利用したとき、違和感なく帽子が着装できること 、等の実益がある。

【００２０】

【考案の効果】

請求項1の考案は、ひさし部及びクラウン部並びに首筋のスカート部を、同一素材の一 枚布で構成し、ひさし部に不織布芯材を挿入してミシン縫いで縫製し、またクラウン部 とスカート部との接合部分に多数のひだを設けて、接合部分を絞り込み、かつ接合部 分にひもを縫着してなる作業用頭巾である。従って、頭巾としての単独での使用 、又は農作業等の帽子の下に使用する補助用の頭巾との兼用が図れること、また ひさし部の折畳みを可能として、コンハ゜クトな収容、積層収容ができること、等の特 徴がある。

【００２１】 請求項2の考案は、一枚布に、紫外線カット薬剤を塗布する構成とした作業用頭巾 である。従って、美容と、健康に役立つ作業用の頭巾を提供できる。

【００２２】 請求項3の考案は、素材が、木綿で構成されている作業用頭巾である。従って 、肌にやさしく、吸収性を備えた作業用の頭巾を提供できる。

【００２３】 請求項4の考案は、接合部分にひもを縫着する構成の作業用頭巾である。従っ て、作業用頭巾の頭部への確実な着装が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図1】本考案の一例を示す頭巾を着装した状態の一部
欠截の斜視図である。

【図2】図1の頭巾の側面図である。

【図3】図１の頭巾の裏面図である。

【図4】本考案の他の一例を示す頭巾を着装した状態の
一部欠截の斜視図である。

【図5】図4の頭巾の側面図である。

【符号の説明】

1 頭巾本体 2 不織布 3 縫着 4 ひさし部 5 クラウン部 6 スカート部 60 余剰布 7 縫い目 8 ひも A 隙間 H 人 H1 頭部 H2 首筋 H3 肩 H4 顔

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ひさし部及びクラウン部並びに首筋のスカート部
   を、同一素材の一枚布で構成し、前記ひさし部に不織布
   芯材を挿入してミシン縫いで縫製し、また前記クラウン部とスカー
   ト部との接合部分に多数のひだを設けて、当該接合部分
   の絞り込みを意図して縫着する構成の作業用頭巾。
2. 【請求項２】 上記の一枚布に、紫外線カット薬剤を塗布
   する構成とした請求項1に記載の作業用頭巾。
3. 【請求項３】 上記の素材を、木綿で構成した請求項1
   に記載の作業用頭巾。
4. 【請求項４】 上記の接合部分にひもを縫着する構成と
   した請求項1に記載の作業用頭巾。