JP3075670B2 - 折れ戸の吊下案内装置 - Google Patents

折れ戸の吊下案内装置

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JP3075670B2 JP06156693A JP15669394A JP3075670B2 JP 3075670 B2 JP3075670 B2 JP 3075670B2 JP 06156693 A JP06156693 A JP 06156693A JP 15669394 A JP15669394 A JP 15669394A JP 3075670 B2 JP3075670 B2 JP 3075670B2
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桂一郎 松田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種収納家具や作り付
け収納庫の開口部などを開閉する手段として利用される
折れ戸の吊下案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の折れ戸吊下案内装置は、折れ戸
の上部内側に取付けられた吊下案内用ローラユニット
と、このローラユニットを介して折れ戸を移動可能に吊
り下げるガイドレールとから成るものであるが、本発明
者は先に、折れ戸の角度に関係なく当該折れ戸を円滑に
移動させることができるように、当該ローラユニット
に、ガイドレールの横外向きの断面コの字形レール部に
嵌合する1つの支持用水平軸ホィールと、このホィール
の向きをガイドレールの長さ方向に規制するための複数
個の振れ止め用垂直軸ローラとを設けたものを提案し
た。
【0003】しかして、先に提案した折れ戸吊下案内装
置は、吊下案内用ローラユニットが取付けられた折れ戸
を、当該ローラユニットを介してガイドレールに簡単に
係合させることができるようにするため、ガイドレール
に、支持用水平軸ホィールが嵌脱自在に嵌合する断面略
コの字形の吊下用レール部と、この吊下用レール部の下
側で下向きに開口する振れ止め用レール部とを形成し、
吊下案内用ローラユニットにおける振れ止め用垂直軸ロ
ーラは、昇降可能に構成して、ガイドレールの振れ止め
用レール部に対し上下に嵌脱自在に構成したものであっ
た。
【0004】このような構成の折れ戸吊下案内装置で
は、ガイドレールに向きの異なる2つのレール部を形成
する必要があり、構造が複雑になり且つ使用材料の量が
多くなるので、ガイドレールのコストが高くつく欠点が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を括弧付きで付して
示すと、ガイドレール(1) と、吊下案内用ローラユニッ
ト(3) とから成り、ガイドレール(1) は、折れ戸(2) の
ある側に向かって横外向きに開口する断面略コの字形の
レール部(5) を備え、吊下案内用ローラユニット(3)
は、取付け板(7) と、ヒンジ機構(8) と、吊下基板(9)
と、1つの支持用水平軸ホィール(10)と、昇降板(11)
と、3つ以上の振れ止め用垂直軸ローラ(12,13a,13b)と
を備え、取付け板(7) は、折れ戸(2)の上部内側に取付
けられ、ヒンジ機構(8) は、取付け板(7) の内側に吊下
基板(9) を揺動自在に支持し、1つの支持用水平軸ホィ
ール(10)は、吊下基板(9) の上端部内側に片持ち状に軸
支されて、ガイドレール(1) のレール部(5) に対し嵌脱
自在であり、昇降板(11)は、吊下基板(9) に一定範囲内
昇降自在に取付けられ、3つ以上の振れ止め用垂直軸ロ
ーラ(12,13a,13b)は、吊下基板(9) と昇降板(11)とに分
けて軸支され、吊下基板(9) 側の垂直軸ローラ(12)は、
支持用水平軸ホィール(10)がガイドレール(1) のレール
部(5) に嵌合したときに当該レール部(5)に嵌合すると
ともに当該レール部(5) の垂直壁部(5a)に隣接し、昇降
板(11)側の垂直軸ローラ(13a,13b) は、昇降板(11)が下
降限位置にあるときはガイドレール(1) のレール部(5)
の下方にあって、当該昇降板(11)が上昇限位置まで上昇
したときはレール部(5) の垂直壁部(5a)の外側に隣接す
る点に特徴を有する。
【0006】本発明を実施するに際しては、ガイドレー
ル(1) のレール部(5) は、その垂直壁部(5a)の下端部(5
b)を斜めに傾斜して、断面形状において下すぼまりに形
成することが望ましい。
【0007】また、昇降板(11)を上昇限位置において係
止する係止解除可能な係止具(20)を有する昇降板ロック
手段(14)を設け、当該係止具(20)は、吊下基板(9) に下
端が取付けられた上下方向に長い板ばね材から構成し、
当該係止具(20)の上端には、吊下基板(9) に設けられた
貫通窓(23)を経由して昇降板(11)の昇降経路内に突出す
る係止部(22)を形成し、当該係止部(22)は、昇降板(11)
が上昇限位置まで上昇したときに貫通窓(23)から突出し
て当該昇降板(11)の下端を受け止めるように構成するこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の例示図に基
づいて説明すると、図1〜図5において、1はガイドレ
ール、2は折れ戸、3は吊下案内用ローラユニットであ
る。ガイドレール1は、水平の取付け板部4と、当該取
付け板部4の一部を上側水平部として利用する縦断面略
コの字形のレール部5とから成り、当該レール部5が折
れ戸2のある側へ横外向きに開口するように、折れ戸2
によって開閉される開口部の天井下側に水平に付設され
ている鴨居材6に取付け板部4が木ねじなどにより固着
される。レール部5を更に詳述すると、その垂直壁部5
aの下端部5bは、下方側程外側へ位置するように外側
へ斜めに傾斜して、レール部5の下端部を断面形状にお
いて下すぼまりに形成している。また、当該下端部5b
に連なる下側水平部5cの先端には、全長にわたって連
続する上向きの小突条5dが連設されている。
【0009】折れ戸2は、従来周知の通り、2枚の戸本
体を蝶番により折り畳み可能に連結したもので、折れ戸
全体が移動可能なタイプでは、当該折れ戸2の移動方向
両端の上部が吊下案内用ローラユニット3によりガイド
レール1に吊り下げられ、折れ戸2の一端が柱などの開
口部側枠に蝶番で結合されるタイプのものでは、当該折
れ戸2の他端(移動する側の端部)の上部が吊下案内用
ローラユニット3によりガイドレール1に吊り下げられ
る。
【0010】吊下案内用ローラユニット3は、取付け板
7と、ヒンジ機構8と、吊下基板9と、1つの支持用水
平軸ホィール10と、昇降板11と、3つの振れ止め用
垂直軸ローラ12,13a,13bと、昇降板ロック手
段14とから構成されている。取付け板7は、縦断面コ
の字形のもので、その垂直板部7aにおいて折れ戸2の
内側面に木ねじなどにより固着されている。吊下基板9
は、取付け板7の上下両水平板部7b,7cを挟むよう
に、垂直板部9aから上下水平板部9b,9cが連設さ
れ、更に上側水平板部9bの先端から、ガイドレール1
のレール部5の外側に位置するように立ち上がり垂直板
部9dが連設されている。
【0011】ヒンジ機構8は、取付け板7と吊下基板9
とを垂直軸心の周りで開閉自在に連結するもので、この
実施例のヒンジ機構8は、図4に示すように2つの非平
行リンク板15a,15bを使用している。これら両リ
ンク板15a,15bの一端は、取付け板7の上下水平
板部7b,7c間に架設された垂直支軸16a,16b
に遊嵌支承され、両リンク板15a,15bの他端は、
吊下基板9の上下水平板部9b,9c間に架設されてい
る垂直支軸17a,17bに遊嵌支承されている。
【0012】1つの支持用水平軸ホィール10は、吊下
基板9における立ち上がり垂直板部9dの内側に片持ち
状に軸支され、ガイドレール1におけるレール部5に対
し嵌脱自在に嵌合するものである。3つの振れ止め用垂
直軸ローラ12,13a,13bの内、1つのローラ1
2は、支持用水平軸ホィール10に隣接するように、吊
下基板9における立ち上がり垂直板部9dの内側、即ち
当該垂直板部9dから内側へ折曲連設された水平板部9
eの上側、に軸支され、支持用水平軸ホィール10がガ
イドレール1におけるレール部5に嵌合したとき、振れ
止め用垂直軸ローラ12は、当該レール部5内に嵌合す
るとともに当該レール部5の垂直壁部5aに隣接する。
残る2つのローラ13a,13bは、昇降板11の上端
から内側へ折曲連設された水平板部11aの上側に、先
のローラ12に対し左右対称位置に軸支されている。
【0013】昇降板11は、吊下基板9における垂直板
部9aの内側に、当該昇降板11に設けられた上下方向
の長孔18と、当該長孔18を貫通するように吊下基板
9の垂直板部9aに固着された上下2本のガイドピン1
9a,19bとにより、一定範囲内昇降可能に取付けら
れている。しかして、当該昇降板11を図1に示すよう
に上昇限位置まで上昇させたとき、2つの振れ止め用垂
直軸ローラ13a,13bは、先の振れ止め用垂直軸ロ
ーラ12と略同一レベルまで上昇して、ガイドレール1
におけるレール部5の垂直壁部5cに隣接し、当該垂直
壁部5cを先の振れ止め用垂直軸ローラ12とで挟むこ
とになる。係る状態では、吊下基板9はガイドレール1
と平行な姿勢に保持され、支持用水平軸ホィール10の
向きがガイドレール1の長さ方向と平行になる。
【0014】図2に示すように昇降板11を下降限位置
まで下げると、2つの振れ止め用垂直軸ローラ13a,
13bは、ガイドレール1におけるレール部5よりも下
方に下がり、当該レール部5に嵌合している支持用水平
軸ホィール10および振れ止め用垂直軸ローラ12を、
当該レール部5から外側へ脱出させることができる。
【0015】昇降板ロック手段14は、昇降板11を上
昇限位置で係止する係止具20を有する。この係止具2
0は、吊下基板9における垂直板部9aの外側(昇降板
11のある側とは反対側)に下端部がリベット21で固
着された上下方向の板ばね材から形成され、その上端に
は門形に折曲された係止部22が形成され、吊下基板9
における垂直板部9aには、係止部22を垂直板部9a
の内側(昇降板11のある側)に突出させるための貫通
窓23が設けられている。
【0016】しかして、昇降板11が上昇限位置よりも
下げられているときは、図2(B)に示すように、昇降
板11によって係止部22が外側へ押圧されて係止具
(板ばね材)20が弾性に抗して外側へ歪曲している。
昇降板11が上昇限位置まで上げられると、図1(B)
に示すように、係止具(板ばね材)20が弾性復帰して
係止部22が貫通窓23から突出し、昇降板11の折曲
下端部11bを受け止めることになる。昇降板11を下
降させるときは、係止部22を指先で押し、昇降板11
の折曲下端部11bより係止部22を貫通窓23側へ外
した状態で昇降板11を、その折曲下端部11bを利用
して押し下げれば良い。
【0017】なお、この実施例においては、図5に示す
ようにリンク板15a,15bは、吊下基板9側の垂直
支軸17a,17bに対して昇降可能に遊嵌し、取付け
板7は、吊下基板9の上下両水平板部9b,9c間にお
いてリンク板15a,15bとともに昇降可能である。
しかして、リンク板15bの一端を支承している吊下基
板9側の垂直支軸17bは、当該リンク板15bの下端
を支持するフランジ部24と、このフランジ部24より
下側の螺軸部25とを備え、当該螺軸部25が吊下基板
9の下側水平板部9cに対し螺合貫通し、ロックナット
26により固定されている。
【0018】従って、ロックナット26を弛め、螺軸部
25を回転させて垂直支軸17bを吊下基板9の下側水
平板部9cに対し昇降させることにより、フランジ部2
4で支持されているリンク板15bを介して取付け板7
を昇降させることができる。このように吊下基板9に対
して取付け板7を昇降させることにより、吊下案内用ロ
ーラユニット3を介してガイドレール1に吊り下げられ
ている折れ戸2の高さ調整が行える。高さ調整後は、ロ
ックナット26を締結して垂直支軸17b(螺軸部2
5)を吊下基板9にロックしておけば良い。
【0019】なお、吊下基板9における垂直板部9aの
両側辺には、ゴムなどの緩衝用弾性材27a,27bが
嵌合固定されている。この緩衝用弾性材27a,27b
は、図3および図4に示すように、折れ戸2の一端部を
吊り下げている吊下案内用ローラユニット3が、当該折
れ戸2によって開閉される開口部の側枠28に当接する
とき、当該側枠28に吊下基板9が直接当接するのを防
止したり、折れ戸2の両端部を吊下案内用ローラユニッ
ト3で吊り下げている場合に当該折れ戸2を折り畳んで
両ローラユニット3を互いに接近させたとき、両ローラ
ユニット3の吊下基板9どうしが直接当接するのを防止
するのに役立つ。
【0020】折れ戸2は、吊下案内用ローラユニット3
を介してガイドレール1により吊り下げられる箇所の真
下位置において、図6〜図8に示すように、当該折れ戸
2によって開閉される開口部の下側に水平に敷設された
ガイドレール30に、振れ止め用ローラユニット31を
介して係合する。
【0021】振れ止め用ローラユニット31は、折れ戸
2の内側に取付けられた取付け板32と、当該取付け板
32にヒンジ機構33を介して連結され且つ一定範囲内
で昇降可能な基板34と、当該基板34を下向きに付勢
するスプリング35と、基板34の下端部下側に軸支さ
れた一対の振れ止め用垂直軸ローラ36a,36bと、
基板34の下端部内側に軸支された1つの支持用水平軸
ローラ37とから構成されている。ガイドレール30
は、敷居材38の上面に埋設された溝形断面のもので、
一対の振れ止め用垂直軸ローラ36a,36bが嵌合し
て、基板34をガイドレール30と平行な向きに規制す
る。このとき支持用水平軸ローラ37は、両振れ止め用
垂直軸ローラ36a,36bの中間位置でガイドレール
30のエッジ部30a上に当接し、基板34の高さを規
制する。
【0022】ヒンジ機構33は、吊下案内用ローラユニ
ット3におけるヒンジ機構8と同一構造のものであるか
ら、対応する部材に同一符号を付して、説明は省略する
が、リンク板15a,15bは取付け板32に対して昇
降不可能であり、当該リンク板15a,15bを基板3
4側に支承するために当該基板34側に固定された垂直
支軸17a,17bがリンク板15a,15bの上下巾
よりも長く、当該垂直支軸17a,17bがリンク板1
5a,15bに対して昇降可能であることにより、基板
34が取付け板32に対して昇降可能になっている。そ
して基板34を下向きに付勢するスプリング35は、リ
ンク板15a,15bの下側辺とその下方の基板34と
の間で垂直支軸17a,17bに遊嵌されている。
【0023】基板34の両側辺に取付けられた緩衝用弾
性材39a,39bは、吊下案内用ローラユニット3に
おける緩衝用弾性材27a,27bと同一機能のもので
ある。なお、上記実施例では、ヒンジ機構8,33とし
て、2つの非平行リンク板15a,15bを使用して、
図4および図8に仮想線で示すように、閉じ姿勢の折れ
戸2の側辺が側枠28の外側に重なる状態から当該折れ
戸2を側枠28に当接させることなく折り畳み開動させ
得るようにしたが、このようなアウトセット折れ戸でな
い場合には、一般的な1本の垂直ピンで取付け板7,3
2と基板9,34とを開閉自在に枢着する、平蝶番タイ
プのヒンジ機構であっても良い。
【0024】また、3つ以上の振れ止め用垂直軸ローラ
として、吊下基板9側に1つのローラ12を、昇降板1
1側に2つのローラ13a,13bを設けたが、各2つ
づつの合計4つの振れ止め用垂直軸ローラを設けること
もできる。何れにしてもこれら3つ以上のローラ12,
13a,13bの配置は、これらローラによってガイド
レール1におけるレール部5の垂直壁部5aを内外から
挟んだときに、吊下基板9がガイドレール1の長さ方向
と平行な向きに規制される配置でなければならない。更
に、折れ戸2の下部を案内する機構については、図6〜
図8に示したものに限定されず、例えば従来周知の各種
機構を採用することができる。
【0025】以上のように構成された折れ戸装置におい
て、折れ戸2をガイドレール1,30間にセットすると
きは、図2に示すように吊下案内用ローラユニット3の
昇降板9を下降限位置まで下げた状態で、支持用水平軸
ホィール10と振れ止め用垂直軸ローラ12とを、ガイ
ドレール1のレール部5に嵌合させ、支持用水平軸ホィ
ール10をレール部5の下側水平部5c上にのせる。そ
して、折れ戸下部の振れ止め用ローラユニット31の基
板34をスプリング35の付勢力に抗して上方に持ち上
げた状態で振れ止め用垂直軸ローラ36a,36bをガ
イドレール30の真上に位置させ、スプリング35の付
勢力で基板34を下降させて振れ止め用垂直軸ローラ3
6a,36bをガイドレール30に嵌合させるとともに
支持用水平軸ローラ37をガイドレール30のエッジ部
30a上にのせる。
【0026】上記作業で折れ戸2の仮吊りが完了する
が、このときガイドレール1のレール部5における小突
条5dが、支持用水平軸ホィール10がレール部5から
不測に脱落するのを防止する。係る仮吊り状態におい
て、図1に示すように昇降板9を上昇限位置まで上げ
て、当該昇降板9側の2つの振れ止め用垂直軸ローラ1
3a,13bをガイドレール1におけるレール部5の垂
直壁部5aの内側に隣接させる。このとき、レール部垂
直壁部5aの傾斜している下端部5bの存在により、吊
下基板9がガイドレール1に対し平行でなくとも、ロー
ラ13a,13bをレール部5の下側水平部5cに引っ
掛からせることなく円滑に上昇させることができる。
【0027】昇降板9が上昇限位置に達すれば、昇降板
ロック手段14の係止具20における係止部22により
昇降板9が上昇限位置で自動的にロックされる。係る状
態においては、ガイドレール1におけるレール部5の垂
直壁部5aを、吊下基板9側の1つの振れ止め用垂直軸
ローラ12と昇降板9側の2つの振れ止め用垂直軸ロー
ラ13a,13bとで内外両側から挟むことになり、吊
下基板9がガイドレール1と平行な向きに保持されるこ
とになる。従って、支持用水平軸ホィール10が1つで
あるにも拘らず、当該ホィール10がガイドレール1の
長さ方向と平行な向きに保持されるので、折れ戸2をガ
イドレール1に沿って円滑に移動させることができる。
勿論、ヒンジ機構8,33を利用して折れ戸2を折り畳
み開動させたり、その逆に展開閉動させることができ
る。
【0028】折れ戸2をガイドレール1,30から外す
ときは、吊下案内用ローラユニット3における昇降板ロ
ック手段14の係止部22を指先で押して昇降板9の折
曲下端部11bから外して、上昇限位置での昇降板9の
ロックを解除した状態で、昇降板9を下降限位置まで下
げる。この結果、図2に示すように、昇降板9側の2つ
の振れ止め用水平軸ローラ13a,13bがガイドレー
ル1におけるレール部5よりも下方位置まで下がるの
で、折れ戸下部側の振れ止め用ローラユニット31にお
ける基板34をスプリング35の付勢力に抗して持ち上
げ、振れ止め用垂直軸ローラ36a,36bをガイドレ
ール30から上方に離脱させた状態で、折れ戸2を若干
持ち上げながら上部を手前に引き出すようにして、ガイ
ドレール1におけるレール部5に嵌合している支持用水
平軸ホィール10と吊下基板9側の振れ止め用垂直軸ロ
ーラ12とを当該レール部5から脱出させれば良い。
【0029】
【発明の作用及び効果】本発明は以上のように実施し得
るものであって、係る本発明の折れ戸の吊下案内装置に
よれば、支持用水平軸ホィール(10)を備えた吊下基板
(9) の向きをガイドレール(1) の長さ方向と平行な向き
に規制する3つ以上の振れ止め用垂直軸ローラ(12,13a,
13b)は、支持用水平軸ホィール(10)が嵌合する断面略コ
の字形のレール部(5) の垂直壁部(5a)を内外両側から挟
むように配設したので、ガイドレール(1) には、支持用
水平軸ホィール(10)が嵌合する断面略コの字形の吊下用
レール部(5) のみを形成すれば良く、振れ止め用垂直軸
ローラ専用の下向きの振れ止め用レール部を別に形成す
る必要がなくなり、ガイドレール(1) を軽量且つ安価に
構成することができる。
【0030】しかも、ガイドレール(1) におけるレール
部(5) に吊下基板(9) 側の支持用水平軸ホィール(10)と
振れ止め用垂直軸ローラ(12)とを嵌合させた状態で昇降
板(11)を上昇限位置まで上げるだけで、振れ止め用垂直
軸ローラ(12,13a,13b)を所定位置にセットすることがで
き、またこの逆に昇降板(11)を下降限位置まで下げるだ
けで、ガイドレール(1) から折れ戸(2) を外すことがで
きるので、ガイドレール(1) に吊り下げ案内用ローラユ
ニット(3) を嵌脱操作するための切り離しレール部を形
成しなくとも、ガイドレール(1) に対する折れ戸(2) の
脱着が極めて簡単容易に行える。
【0031】特に、請求項2に記載の構成によれば、支
持用水平軸ホィール(10)が1つであるために振れ止め用
垂直軸ローラ(12,13a,13b)を所定位置にセットしていな
い状態では吊下基板(9) がガイドレール(1) の長さ方向
に対し傾き易いにも拘らず、昇降板(11)側の振れ止め用
垂直軸ローラ(13a,13b) を所定位置にセットするための
昇降板(11)の持ち上げ操作を、当該ローラ(13a,13b) を
レール部(5) の下端に引っ掛けることなく円滑に行わせ
ることができる。
【0032】また、請求項3に記載の構成によれば、昇
降板(11)を上昇限位置まで上げて振れ止め用垂直軸ロー
ラ(13a,13b) を所定位置にセットしたとき、自動的に当
該昇降板(11)が昇降板ロック手段(14)の係止具(20)でロ
ックされるので、特別なロック操作が不要である。ま
た、折れ戸(2) をガイドレール(1) から外すために昇降
板(11)を下げるときも、単に係止具(20)の係止部(22)を
指先で押して昇降板(11)の係止位置から外すだけで良
い。しかも、1つの板ばね材から成る係止具(20)からロ
ック手段(14)を簡単且つ安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 吊下案内用ローラユニットをガイドレールに
セットし終わった状態を示す背面図(A図)と縦断側面
図(B図)である。
【図2】 吊下案内用ローラユニットをガイドレールに
セットする直前の状態を示す背面図(A図)と縦断側面
図(B図)である。
【図3】 閉じ姿勢にある折れ戸が側枠に隣接する位置
まで移動した状態での要部の横断平面図である。
【図4】 同状態でのヒンジ機構を示す横断平面図であ
る。
【図5】 図1(A)の一部切り欠き正面図である。
【図6】 折れ戸の下部に取付けられた振れ止め用ロー
ラユニットとガイドレールとを示す一部縦断側面図であ
る。
【図7】 図6の一部切り欠き正面図である。
【図8】 図6の横断平面図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 折れ戸 3 吊下案内用ローラユニット 5 断面略コの字形のレール部 5a 同レール部の垂直壁部 5b 同垂直壁部の傾斜下端部 7 取付け板 8 ヒンジ機構 9 吊下基板 10 支持用水平軸ホィール 11 昇降板 12 振れ止め用垂直軸ローラ 13a 振れ止め用垂直軸ローラ 13b 振れ止め用垂直軸ローラ 14 昇降板ロック手段 15a リンク板 15b リンク板 20 板ばね材から成る係止具 22 係止部 23 同係止部が出没する貫通窓

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガイドレール(1) と、吊下案内用ローラユ
    ニット(3) とから成り、 ガイドレール(1) は、折れ戸(2) のある側に向かって横
    外向きに開口する断面略コの字形のレール部(5) を備
    え、 吊下案内用ローラユニット(3) は、取付け板(7) と、ヒ
    ンジ機構(8) と、吊下基板(9) と、1つの支持用水平軸
    ホィール(10)と、昇降板(11)と、3つ以上の振れ止め用
    垂直軸ローラ(12,13a,13b)とを備え、 取付け板(7) は、折れ戸(2) の上部内側に取付けられ、 ヒンジ機構(8) は、取付け板(7) の内側に吊下基板(9)
    を揺動自在に支持し、 1つの支持用水平軸ホィール(10)は、吊下基板(9) の上
    端部内側に片持ち状に軸支されて、ガイドレール(1) の
    レール部(5) に対し嵌脱自在であり、 昇降板(11)は、吊下基板(9) に一定範囲内昇降自在に取
    付けられ、 3つ以上の振れ止め用垂直軸ローラ(12,13a,13b)は、吊
    下基板(9) と昇降板(11)とに分けて軸支され、吊下基板
    (9) 側の垂直軸ローラ(12)は、支持用水平軸ホィール(1
    0)がガイドレール(1) のレール部(5) に嵌合したときに
    当該レール部(5) に嵌合するとともに当該レール部(5)
    の垂直壁部(5a)に隣接し、昇降板(11)側の垂直軸ローラ
    (13a,13b) は、昇降板(11)が下降限位置にあるときはガ
    イドレール(1) のレール部(5) の下方にあって、当該昇
    降板(11)が上昇限位置まで上昇したときはレール部(5)
    の垂直壁部(5a)の外側に隣接するように構成された折れ
    戸の吊下案内装置。
  2. 【請求項2】ガイドレール(1) のレール部(5) は、その
    垂直壁部(5a)の下端部(5b)が斜めに傾斜して、断面形状
    において下すぼまりに形成されている請求項1に記載の
    折れ戸の吊下案内装置。
  3. 【請求項3】昇降板(11)を上昇限位置において係止する
    係止解除可能な係止具(20)を有する昇降板ロック手段(1
    4)を備え、 係止具(20)は、吊下基板(9) に下端が取付けられた上下
    方向に長い板ばね材から成り、当該係止具(20)の上端に
    は、吊下基板(9) に設けられた貫通窓(23)を経由して昇
    降板(11)の昇降経路内に突出する係止部(22)が形成さ
    れ、当該係止部(22)は、昇降板(11)が上昇限位置まで上
    昇したときに貫通窓(23)から突出して当該昇降板(11)の
    下端を受け止める請求項1または2に記載の折れ戸の吊
    下案内装置。
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