JP3075505B2 - 表示制御装置及びその制御方法 - Google Patents
表示制御装置及びその制御方法Info
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- JP3075505B2 JP3075505B2 JP07111681A JP11168195A JP3075505B2 JP 3075505 B2 JP3075505 B2 JP 3075505B2 JP 07111681 A JP07111681 A JP 07111681A JP 11168195 A JP11168195 A JP 11168195A JP 3075505 B2 JP3075505 B2 JP 3075505B2
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Description
力と自然画(例えばNTSC/PAL方式のTV画面)
の映像の両方を好適に表示できる表示制御装置及びその
制御方法に係り、特に、コンピュータ画像の中に自然画
をオーバーレイ表示するための表示制御装置及びその制
御方法に関する。更に詳しくは、本発明は、コンピュー
タ画像中に自然画をオーバーレイ表示しても、画面のち
らつき(FLICKER:フリッカ)を生じたり、自然
画のディティールを損なうことなく表示することができ
る表示制御装置及びその制御方法に関する。別言すれ
ば、本発明は、複数の映像ソースからなるノン・インタ
ーレース走査方式の画像情報を、インターレース走査方
式に変換しても、最適に表示することができる表示制御
装置及びその制御方法に関する。
像情報を走査することによって描画するようになってい
る。そして、画面の走査方式は、ノン・インターレース
走査方式とインターレース走査方式の2つに大別され
る。
数番目(奇数フィールド)と偶数番目(偶数フィール
ド)とに分けて、各垂直走査期間ごとに片方のフィール
ドのみを走査(すなわち1本おきに飛び越し走査)して
描画し、2回の垂直走査で1画面を形成する方式であ
る。また、ノン・インターレース走査方式とは、飛び越
し走査をせず、毎回全ての走査線を描画して、1回の垂
直走査で1画面を作る方式である。図3(a)及び(b)に
は、インターレース走査方式、ノン・インターレース走
査方式それぞれの画面走査の様子を概略的に示してあ
る。一般には、1画面は525本の水平走査線で構成さ
れ(このうちブランキング区間を除く有効走査線は48
0本)、且つ1/60秒に1回すなわち60Hzの速度
で垂直走査するようになっている。ノン・インターレー
ス走査方式では、毎回全ての走査線を描画するので、描
画された走査線の垂直方向の位置はどの画面でも同じで
ある。これに対して、インターレース走査方式では、奇
数番目の262.5(=525/2)本の走査線からな
るODD画面と、偶数番目の262.5本の走査線から
なるEVEN画面とを、各垂直走査ごとに交互に描画す
るようになっているので、描画される走査線の垂直方向
の位置は連続する画面間で1走査線分だけずれている訳
である。したがって、インターレース走査方式では、隣
り合う走査線の画像情報の差異が大きいと、EVEN画
面とODD画面との間で画面のちらつき(Flicke
r)を生じ易い。特に大画面TVのように表示装置の寸
法が大きくなるにつれ、フリッカの問題は厄介になる。
ーレース走査方式に比べ表示装置やその制御回路が高価
になるが、画質に優れ、且つ画面のちらつきが少ないの
で、眼が疲れにくい。これに対しインターレース走査方
式は、データの伝送量を半減できることと装置が安価で
あるという点でメリットはあるが、上述したように画面
のちらつきや画質の点で問題がある。したがって、コン
ピュータ用の表示装置には、現在ノン・インターレース
走査方式が主流となっている。また、鮮明な画像と良質
の音声(すなわち臨場感)を特長とする高品位テレビH
DTV(High−Definition Telev
ision)でも、ノン・インターレース走査方式が採
用されている。しかし、一方で、NTSC(Natio
nalTelevision System Comm
ittee)が策定したカラー・テレビ放送の規格(い
わゆるNTSC方式)などでは、安価なことや、既に普
及している家庭用TVの大部分がそうであることなどの
理由から、いまだにインターレース走査方式を採ってお
り、且つ当分続くと思われる。
ンテーション等の目的のために、パーソナル・コンピュ
ータの画面出力をNTSC/PAL方式(すなわち60
Hz又は50Hzのインターレース走査方式)の家庭用
大画面TVに出力させたい、というニーズが出てきた。
しかしながら、コンピュータ画像をそのまま家庭用TV
(特に大画面TV)に表示させると、TVやビデオ・カ
メラ、VTRなどの自然画像に比し、特に画面のちらつ
きを生じ易い。これは、コンピュータ画像が主に線画や
シェード・パターンで構成され、且つ上下の走査線間で
画像情報の差異が大きいからである。
走査方式で表示する場合おけるこのような問題を解決す
るために、例えば連続する走査線間で画像情報を加重平
均化するなどの補間処理を行っていた。図4には、走査
線間の画像情報を平均化処理するための回路を模式的に
示している。同図において、参照番号1は、画像情報を
逐次一時的に格納するとともに、所定の遅延時間後に出
力するライン・バッファである。連続する走査線間で画
像情報の加重平均をとるためには、ライン・バッファ1
は最低1走査線分の画像情報を格納できる容量が必要で
ある。例えば一般的なデジタル・ビデオ・フォーマット
であるYUV4:2:2フォーマット(但しYは輝度成
分、U/Vは色差成分)で、且つ1ライン当たり640
ピクセルからなる画像情報を蓄えるためには、ライン・
バッファ1は最低でも16ビット×640すなわち約1
Kバイトの容量が必要である。また、参照番号2は、2
つの入力信号を平均化するための平均化回路である。平
均化回路2は、現在の走査線上のピクセルに関する画像
情報とライン・バッファ1に格納された前回の走査線上
の対応ピクセルのそれとの平均値をとって、実際に描画
処理する表示部(例えばTV)に逐次出力するようにな
っている。このように走査線間で補間処理する手法は、
垂直解像度の低下を招くものの、走査線間のフリッカー
現象を抑制するのに大きな効果があった。また、垂直解
像度の低下に対しては、ソフトウェアとの協働的作用に
より、コンピュータ画像中の文字を大きく表示するなど
して対処可能であった。
ナル・コンピュータなどでは、CD−ROMやHDDを
ソースとする動画・静止画などの自然画を、線画やシェ
ード・パターンからなる通常のコンピュータ画像の上に
オーバーレイ表示させることが多くなってきた。自然画
に対してもコンピュータ画像同様の補間処理(図4参
照)を一律に行うのは、不必要なだけでなく、むしろ自
然画特有のディテールが失われて画質の劣化を引き起こ
すことになる。何故ならば、自然画は、コンピュータ画
像とは違って、上下で連続する走査線の間で画像情報の
変化が小さい(すなわちフィールド内で滑らかに変化す
る)ので補間処理によるフリッカ低減の効果は殆どな
く、却って垂直解像度の低下により原画の再現性を失う
ことになるからである。かと言って何ら補間処理をしな
ければ、コンピュータ画像部分のフリッカ現象は避けら
れない。
るいは自動的に補間処理を行わないように制御すれば、
このような問題を容易に解消できる。しかし、今日のマ
ルチメディア・パーソナル・コンピュータが提供するよ
うな、コンピュータ画像上の不特定の位置に不特定のサ
イズで自然画がオーバーレイ表示された画面に対して
は、画面全体を一律な手法によっては最適化することは
できないのである。
の大容量を持つライン・バッファ1を備えることは、パ
ーソナル・コンピュータを設計・製作する上で比較的大
きな負担になる。本来のコンピュータ画像だけに着目す
れば、画面上の微細な輝度や微妙な色の変化は少ない。
したがって、下位ビットを切り捨てることによってライ
ン・バッファ1の1ピクセル当たりの情報量を少なくし
たとしても画像の劣化は少ない。コンピュータ・グラフ
ィックスの分野では、このことを利用して、ライン・バ
ッファの容量を節減することも現実に行われてはいる。
しかしながら、微細な輝度や色の変化こそが重要である
自然画に下位ビット切り捨てを援用したのでは、ディテ
ィールが損なわれるなどの不都合を生じる。例えばY
(輝度)信号の下位ビットを切り捨てれば画面のプロッ
ク現象を引き起こし、逆にU/V(色差)信号の下位ビ
ットを切り捨てれば色相の変化を招くことになる。要す
るに、ライン・バッファ1の容量を減らしてフリッカを
低減することは、画質の劣化との間でトレード・オフの
関係にあるのである。
ピュータの画面出力と自然画(例えばNTSC/PAL
方式のTV出力など)の両方を好適に表示できる優れた
表示制御装置及びその制御方法を提供することにある。
ラフィックス画像中の不特定の位置に不特定のサイズで
自然画をオーバーレイ表示するための優れた表示制御装
置及びその制御方法を提供することにある。
ラフィックス画像中に自然画をオーバーレイして同時表
示していても、画面のちらつき(FLICKER:フリ
ッカ)を生じたり、自然画のディティールを損なうこと
なく表示するための表示制御装置及びその制御方法を提
供することにある。
からなるノン・インターレース走査方式の画像情報を、
インターレース走査方式に変換し且つ高画質にて表示す
ることができる表示制御装置及びその制御方法を提供す
ることにある。
からなるノン・インターレース走査方式の画像情報を、
インターレース走査方式に変換し且つ高い画質にて表示
することができる、比較的安価な表示装置及びその制御
方法を提供することにある。
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、ノン・インターレース走査方式の画像をインターレ
ース走査方式に変換して表示するための表示制御装置/
方法において、現走査線上の画像情報を前回の走査線上
の対応位置の画像情報と比較し、該比較結果が所定の閾
値以上の区間では現走査線上の画像情報を補間処理をし
て表示し、該比較結果が所定の閾値未満の区間ではその
まま表示することを特徴とする表示制御装置/方法であ
る。
ターレース走査方式の画像をインターレース走査方式に
変換して表示するための表示制御装置/方法において、
現走査線上の画像情報を前回の走査線上の対応位置の画
像情報と比較し、該比較結果が所定の閾値以上の区間で
は現走査線及び前回の走査線の画像情報を平均化処理し
て表示し、該比較結果が所定の閾値未満の区間ではその
まま表示することを特徴とする表示制御装置/方法であ
る。
ソースからの画像をオーバーレイ表示可能な表示制御装
置/方法において、オーバーレイされた画像のうち原映
像ソースが線画やシェード・パターンからなる領域は原
画像を補間処理して表示し、原映像ソースが自然画から
なる領域は補間処理せずそのまま表示することを特徴と
する表示制御装置/方法である。
最適化して表示するための表示制御装置において、(a)
1走査線分の画像情報を一時格納するとともに1走査線
分の遅延時間をもって出力するライン・バッファ/バッ
ファリング段階と、(b) 現在の走査線上のピクセルに関
連する原画像情報とライン・バッファから出力された前
回の走査線上の対応ピクセルに関連する画像情報とを平
均化するための平均化手段/段階と、(c) 現在の走査線
上のピクセルに関連する原画像情報とライン・バッファ
から出力された前回の走査線上の対応ピクセルに関連す
る画像情報との差分をとるための差分手段/段階と、
(d) 差分の結果を所定の閾値と比較する比較手段/段階
と、(e) 現在の走査線上のピクセルに関連する原画像情
報と前記平均化手段/段階によって平均化された該ピク
セルの画像情報とを入力して、前記比較手段による比較
結果に応じて平均化された画像情報を出力するか或は原
画像情報をそのまま出力する選択手段/段階と、を具備
することを特徴とする表示制御装置/方法である。
たりnビット(但しnは正の整数)からなる画像情報を
最適化して表示するための表示制御装置/方法におい
て、(a) 1走査線分の画像情報のうちの上位kビット
(但しkは0<k≦nを満たす整数)を一時格納すると
ともに1走査線分の遅延時間をもって出力するライン・
バッファ/バッファリング段階と、(b) 現在の走査線上
のピクセルに関連する原画像情報の上位kビットとライ
ン・バッファから出力された前回の走査線上の対応ピク
セルに関連する画像情報とを平均化するための平均化手
段/段階と、(c) 現在の走査線上のピクセルに関連する
原画像情報の上位kビットとライン・バッファから出力
された前回の走査線上の対応ピクセルに関連する画像情
報との差分をとるための差分手段/段階と、(d) 差分の
結果を所定の閾値と比較する比較手段/段階と、(e) 現
在の走査線上のピクセルに関連する原画像情報と前記平
均化手段によって平均化された該ピクセルの画像情報と
を入力して、前記比較手段/段階による比較結果に応じ
て平均化された画像情報を出力するか或は原画像情報を
そのまま出力する選択手段/段階と、を具備することを
特徴とする表示制御装置/方法である。
係る表示制御装置及びその制御方法によれば、走査線間
のピクセルごとの輝度、色差信号、色情報などの変化量
に基づいて画像情報の補間の必要性の有無をピクセルご
とに判定して処理しているので、コンピュータ画像と自
然画が同一画面上に同時表示される場合であってもそれ
ぞれの画像領域で最適な表示を実現することができる。
位置に不特定のサイズで自然画がオーバーレイ表示され
る場合であっても、コンピュータ画像中にフリッカを生
じたり、また自然画のディティールが損なわれることは
ない。
の走査線と前回の走査線との間で加重平均値をとること
によって行われる。そのため、前回の走査線の画像情報
を一時格納するためのライン・バッファを要する。本発
明の第5の側面に係る表示制御装置及びその制御方法に
よれば、補間処理の必要性の判定や補間処理自体は、各
ピクセルの画像情報のうちの上位数ビットのみを用いて
行っているので、ライン・パッファの容量を節減でき
る。また、コンピュータ画像と自然画の特性の相違を鑑
みれば、上位数ビットのみで判定しても充分な精度を保
てると考えられる。
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
詳解する。
ュータ(PC)10の表示装置周辺のハードウェア構成
を概略的に示してある。PC10を構成するデバイスや
インターフェース回路は、図示したもの以外に多数ある
が、説明には無関係ゆえ省略してある点を理解された
い。
ィング・システム(OS)の制御下で各種アプリケーシ
ョン・プログラムを実行するためのユニットであり、例
えば米インテル社が市販するDX4でよい。CPU11
は、I/Oバス12を介して他のデバイスと連絡可能と
なっている。I/Oバス12は、アドレス・バス、デー
タ・バス、コントロール・バスを含む共通信号伝送路で
あり、例えばVESA(Video Electronics Standards
Association)が策定したVL(VESA Loca
l)バスでよい。I/Oバス12には、CD−ROMド
ライブ13やハードディスク・ドライブ14などの記憶
装置が連絡可能に接続されている(13や14は、I/
Oバス12に直接的に接続される以外に、図示しない他
のバスやインターフェース回路を介して連絡していても
よい)。CD−ROMドライブ13は、CD−I(Comp
act Disk Interactive)やCD−ROM XA(CD ROM
Extended Architecture)フォーマットのディスクを搭
載することによって、CPU11が実行中のアプリケー
ションに対して自然画に関する画像情報を提供すること
ができる。また、HDD14も、TVやビデオ・カメ
ラ、VTR(図示しない)などから入力した自然画の画
像情報をファイル化して予め保管しておくことによっ
て、その後にアプリケーションにこれらの画像情報を供
給することが可能である。
CPU11からの描画命令を受けて実際に描画処理する
ためのグラフィック・コントローラである。VGA15
は、表示すべき描画情報を一旦VRAM(ビデオRA
M)16に書き込むとともに、VRAM16の内容に従
った画像情報を例えば18ビット幅のRGB(Red,
Green,Blue)信号にして出力するようになっ
ている。[従来の技術]の項で述べたように、マルチメ
ディア・パソコンが普及した昨今、VGA15が処理し
出力する画像の中には、線画やシェード・パターンから
なる通常のコンピュータ画像の上に、CD−ROM13
やHDD14を映像ソースとする自然画がオーバーレイ
表示されている場合も多い。なお、VGA15が出力す
るRGB信号は、当業者には周知なように、ノン・イン
ターレース走査方式に従っている。
まま液晶表示装置(LCD;LiquidCrystal Display)
に出力したり、あるいはD/A変換してCRT(Cathod
e Ray Tube)表示装置に出力してもよい(図示しな
い)。本実施例では、表示制御部17内にて、各走査線
上の画像情報をピクセル単位で最適化処理して、大画面
TV19への表示に順応するようにしている。[従来の
技術]の項で述べたように、コンピュータ画像は走査線
間での画像情報の変化が激しく、インターレース方式に
変換する際には補間処理を要する一方、自然画は走査線
間での画像情報の変化が緩やかで補間処理をすると却っ
て原画像の再現性を低下させることになる。そこで、こ
の表示制御部17は、走査線間の輝度や色差信号、色情
報などの変化量に基づいて画像情報の補間の必要性の有
無をピクセル単位で判定して、コンピュータ画像に係る
ピクセルについては以前の走査線の画像情報によって平
均化された補間済みの画像情報を、自然画に係るピクセ
ルについては原画像情報を、ピクセルごとに順次出力す
るようになっている訳である。
報は、インターレースされずに全ての走査線のものがビ
デオFIFO18に一旦書き込まれる。ビデオFIFO
18は、いわゆる先入れ先出し(first in first out)
方式の画面バッファであり、タイミング調整等のために
用いられる。
C/PAL方式、すなわち60Hz又は50Hzで駆動
するインターレース方式の家庭用TVを想定している。
大画面TV19は、ビデオFIFO18に書き込まれた
画面情報のうちの奇数フィールド又は偶数フィールドの
一方を、各垂直走査期間ごとに交互に描画するようにな
っている。
ことによって、コンピュータ画像と自然画が同一画面上
に同時表示される場合であっても、コンピュータ画像の
領域中にフリッカを生じたり自然画のディティールを損
なうことなく、それぞれの画像領域で最適な表示を実現
することができる。表示制御部17の詳細はB項を参照
されたい。
ある。
力信号は、まずカラー・スペース変換回路21によって
16ビットのYUV信号に変換される。YUV信号は輝
度成分(Y)と色差成分(U/V)とからなり、Y:
U:V=4:2:2の比で構成されている。RGB信号
からYUV信号への変換は、「概して人の眼は輝度に比
して色差に鈍感である」という一般側に基づいて色情報
の2ビット分だけを節減した、という程度の意義しか持
たない。したがって、RGBフォーマットからYUVフ
ォーマットへの変換自体は本発明の要旨とは無関係であ
り、RGBフォーマットのままでも本発明を実現できる
点に留意されたい。
ォーマット変換された各走査線の画像情報は、出力線3
1を介して現在の走査線の画像情報として出力されると
ともに、出力線32を介してライン・バッファ22に供
給される。
の画像情報を一時格納するとともに、水平走査1回分の
遅延時間の後、前回の走査線の画像情報として出力する
ようになっている。ライン・バッファ22は、1ピクセ
ルごとに全ての情報量(すなわち16ビット)を蓄えら
れるだけの容量(すなわち総容量として約1Kバイト)
持っていてもよい。しかしながら、本実施例では、 (1) コンピュータ画像の場合、上下の走査線間の画像情
報の差が大きく、上位ビットだけを平均化処理(後述)
に用いても、補間された画像情報の画質は充分保てる。 (2) コンピュータ画像に比し、自然画は連続する上下の
走査線間での画像情報の変化が緩やかである。したがっ
て、上位ビットだけ参照すれば、各ピクセルがコンピュ
ータ画像に関連するものか自然画に関連するものかを峻
別できる。というような経験則に基づいて、ライン・バ
ッファ22は、画像情報の上位8ビットのみを格納し
て、下位ビットを切り捨てるようになっている。上位8
ビットの割り振りは、例えばY,U/Vそれぞれの上位
4ビットを採取するようにしても、Yの上位5ビット及
びU/Vの上位3ビットを採取するようにしてもよい
(但しU/Vは時分割方式)。表示制御部17をASI
C(Application SpecificIntegrated Circuit:特殊用
途LSI)方式で設計・製作する場合、比較的大容量を
要するライン・バッファ22の占める実装面積やコスト
は無視し難い。したがって、このようなライン・バッフ
ァ22の小容量化はICチップやPCの製造者にとって
非常にメリットがある訳である。
回路21が出力する現走査線上の各ピクセルの画像情報
の上位8ビットを走査方向に従って順次取り込むととも
に、ライン・バッファ22からは前回の走査線上の対応
ピクセルの上位8ビットの画像情報を取り込んで、両者
の加重平均値をとって、補間された画像情報として選択
回路26に出力する。
変換回路21が出力する現走査線上の各ピクセルの画像
情報の上位8ビットを走査方向に従って順次取り込むと
ともに、ライン・バッファ22からは前回の走査線上の
対応ピクセルの上位8ビットの画像情報を取り込み、両
者の差分を比較回路25に出力する。
定の閾値と比較して、該閾値以上の区間では、現ピクセ
ルはコンピュータ画像に関連するものであり画像情報の
補間処理が必要であるとと判断して、その出力を付勢す
る。逆に、閾値未満の区間では、現ピクセルは自然画に
関連するものである画像情報の補間は必要ないと判断し
て、その出力を減勢する。比較回路25のこのような動
作は、「コンピュータ画像は連続する上下の走査線間で
の画像情報の差が大きい」(前述)という一般則に基づ
くものである。補間の必要性の有無の判定は、このよう
に画像情報全部ではなく上位8ビットのみを用いて行っ
ているが、コンピュータ画像と自然画の特性の相違を鑑
みれば、充分な判定精度を維持できると考えられる。
補間された画像情報を入力するとともに、現走査線上の
現ピクセルの元の画像情報を出力線31から直接入力し
て、これら2入力のうちいずれか一方のみを選択的にビ
デオFIFO18に出力するようになっている。より具
体的には、選択回路は26、比較回路25の出力が付勢
された間は補間された画像情報を出力し、比較回路25
の出力が減勢された間はと現ピクセルの元の画像情報を
出力する。
ものであると判断された場合には、カラー・スペース変
換回路21が出力した画像情報が直接出力されてビデオ
FIFO18に書き込まれ、平均化処理された補間デー
タを利用しないようになっている。したがって、ライン
・バッファ22を小容量化しても、自然画の画像情報は
補間処理を受けず、[従来の技術]の項で述べたような
ディティールの劣化は引き起こさな訳である。
の映像信号や音声信号をファイル化してパソコンに取り
込むためのビデオ・キャプチャ・コントローラのチップ
内に実装されていてもよい。上述したようにライン・バ
ッファ22が小容量化されていれば、1チップ化が容易
になる。
解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは
自明である。例えば、本明細書の実施例では、パーソナ
ル・コンピュータを採り上げて説明したが、他の携帯型
情報処理装置(例えばワークステーション端末、ワード
・プロセッサその他のOA機器など)であっても、当然
本発明を実現することは可能である。すなわち、例示と
いう形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解
釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するために
は、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきで
ある。
制御装置及びその制御方法によれば、走査線間のピクセ
ルごとの輝度、色差信号、色情報などの変化量に基づい
て補間処理の必要性の有無をピクセルごとに判定してい
るので、コンピュータ画像と自然画が同一画面上に同時
表示される場合であってもそれぞれの画像領域で最適な
表示を実現することができる。
制御方法によれば、画面上の不特定の位置に不特定のサ
イズで自然画がオーバーレイ表示されても、コンピュー
タ画像中にフリッカを生じたり、また自然画のディティ
ールが損なわれることはない。
コンピュータ10の表示装置周辺のハードウェア構成を
概略的に示した図である。
ードウェア構成要素のうち表示制御部18の内部構成を
示した図である。
ノン・インターレース走査方式それぞれの画面走査の様
子を概略的に示した図である。
めの回路を模式的に示した図である。
ナル・コンピュータ、11…CPU、12…I/Oバ
ス、13…CD−ROMドライブ、14…HDD、15
…VGA、16…VRAM、17…表示制御部、18…
ビデオFIFO、19…大画面TV、21…カラー・ス
ペース変換回路、22…ライン・バッファ、23…平均
化回路、24…差分回路、25…比較回路、26…選択
回路。
Claims (2)
- 【請求項1】コンピュータ画像及び自然画を合成するた
めにピクセル当たりnビット(但しnは正の整数)から
なる画像情報を最適化して表示するための表示制御装置
において、 (a) 1走査線分の画像情報のうちの上位kビット(但し
kは0<k≦nを満たす整数)を一時格納するとともに
水平走査1回分の遅延時間をもって出力するライン・バ
ッファと、 (b) 現在の走査線上のピクセルに関連する原画像情報の
上位kビットとライン・バッファから出力された前回の
走査線上の対応ピクセルに関連する画像情報とを平均化
するための平均化手段と、 (c) 現在の走査線上のピクセルに関連する原画像情報の
上位kビットとライン・バッファから出力された前回の
走査線上の対応ピクセルに関連する画像情報との差分を
とるための差分手段と、 (d) 差分の結果を所定の閾値と比較する比較手段と、 (e) 現在の走査線上のピクセルに関連する原画像情報と
前記平均化手段によって平均化された該ピクセルの画像
情報とを入力して、前記比較手段による比較結果に応じ
て平均化された画像情報を出力するか或は原画像情報を
そのまま出力する選択手段と、 を具備することを特徴とする表示制御装置。 - 【請求項2】コンピュータ画像及び自然画を合成するた
めにピクセル当たりnビット(但しnは正の整数)から
なる画像情報を最適化して表示するための表示制御方法
において、 (a) 1走査線分の画像情報のうちの上位kビット(但し
kは0<k≦nを満たす整数)を一時格納するとともに
水平走査1回分の遅延時間をもって出力するバッファリ
ング段階と、 (b) 現在の走査線上のピクセルに関連する原画像情報の
上位kビットとライン・バッファから出力された前回の
走査線上の対応ピクセルに関連する画像情報とを平均化
するための平均化段階と、 (c) 現在の走査線上のピクセルに関連する原画像情報の
上位kビットとライン・バッファから出力された前回の
走査線上の対応ピクセルに関連する画像情報との差分を
とるための差分段階と、 (d) 差分の結果を所定の閾値と比較する比較段階と、 (e) 現在の走査線上のピクセルに関連する原画像情報と
前記平均化段階によって平均化された該ピクセルの画像
情報とを入力して、前記比較手段による比較結果に応じ
て平均化された画像情報を出力するか或は原画像情報を
そのまま出力する選択段階と、 を具備することを特徴とする表示制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07111681A JP3075505B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 表示制御装置及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07111681A JP3075505B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 表示制御装置及びその制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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