JP3075392B2 - オフセット印刷機 - Google Patents

オフセット印刷機

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JP3075392B2
JP3075392B2 JP08109908A JP10990896A JP3075392B2 JP 3075392 B2 JP3075392 B2 JP 3075392B2 JP 08109908 A JP08109908 A JP 08109908A JP 10990896 A JP10990896 A JP 10990896A JP 3075392 B2 JP3075392 B2 JP 3075392B2
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直樹 池田
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  • Rotary Presses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷機
に係り、特に水供給部での各ローラの接離駆動機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、印刷版が捲着された版胴に水お
よびインキを供給し、ゴム胴に転写した後、ゴム胴と圧
胴との間に印刷紙を搬送させることにより印刷を行なう
オフセット印刷機が広く知られている。
【0003】このようなオフセット印刷機において、水
供給部は版胴に接触された水着ローラと、この水着ロー
ラに接触された水横転ローラと、この水横転ローラに接
触された水移しローラと、この水移しローラに接触され
た水元ローラとで構成されている。
【0004】しかしながら、特開平1−280556号
において、水横転ローラおよび水着ローラとも親油性の
ローラであれば、水着ローラと水横転ローラとは常時接
触した構造であっても問題はないが、水横転ローラが親
水性で水着ローラが親油性の場合には、例えば、一旦印
刷を終了し、再度印刷を開始するために印刷機を駆動さ
せたような場合に、水横転ローラに水が供給される前に
水着ローラ上のインキが水横転ローラに転写されてしま
い、水横転ローラに水が付着せず、水の供給ができなく
なるおそれがあり、再度印刷を開始する場合には、水着
ローラを拭かなければならず、作業が煩雑となってい
た。
【0005】そこで、水横転ローラと水着ローラとを接
離可能な構造とし、水横転ローラに対して水移しローラ
を接触させた後に、水着ローラの接触が行なわれるよう
にしたものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
なオフセット印刷機にあっては、水横転ローラに対する
水着ローラと水移しローラとの接離駆動は、別個独立し
た駆動機構、例えばレバー、エアシリンダ、油圧シリン
ダ等をそれぞれ操作することにより、水横転ローラに対
する水着ローラの接離、水横転ローラに対する水移しロ
ーラの接離を行なっていたために操作が煩雑であり、構
造が複雑化するといった問題点があった。
【0007】本発明は上述のような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、水横転ローラに対する水移しローラと
水着ローラとの接離作業を1つの操作部材で行なうこと
ができるオフセット印刷機を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、印刷版を捲着
する版胴と、この版胴に接離可能に設けられるととも
に、弾性体で形成された水着ローラと、この水着ローラ
に接離可能に設けられるとともに、親水性表面処理が施
された水横転ローラと、この水横転ローラに接離可能に
設けられるとともに、弾性体で形成された水移しローラ
と、上記水横転ローラに対する上記水移しローラの接離
駆動を行なう第一接離駆動機構と、上記水横転ローラに
対する上記水着ローラの接離駆動を行なう第二接離駆動
機構と、上記版胴に対する上記水着ローラの接離駆動を
行なう第三接離駆動機構と、上記第一接離駆動機構と上
記第二接離駆動機構と上記第三接離駆動機構とを稼働さ
せる操作部材とを備え、上記水移しローラ、水横転ロー
ラ、水着ローラ及び版胴を接触させる際には、上記操作
部材の操作により、まず水移しローラと水横転ローラと
が接触し、次いで水横転ローラと水着ローラとが接触
し、その後に水着ローラと版胴とが接触するように上記
第一接離駆動機構、上記第二接離駆動機構及び上記第三
接離駆動機構が構成されたこと;版胴に印刷版を捲着す
る際には、操作部材を稼働させて、水着ローラが水横転
ローラから離間し、上記水着ローラが上記版胴に接触し
た状態を保持し、上記印刷版を上記版胴に捲着させるこ
と;版胴に接離可能にインキ着ローラが設けられ、この
インキ着ローラは第三接離駆動機構により、上記版胴へ
の接離駆動がなされることを特徴とする。
【0009】印刷開始時にあっては、操作部材を操作す
ることにより、第一接離駆動機構が作動し、水移しロー
ラが水横転ローラに接触する。これにより、水移しロー
ラから水横転ローラに水が供給される。その後、第二接
離駆動機構が作動し、水着ローラが水横転ローラに接触
する。このとき、すでに水横転ローラには水が水移しロ
ーラから供給されているので、水着ローラに付着したイ
ンキが水横転ローラに付着せず、水の安定した供給を行
なうことができる。さらに、第三接離駆動機構が作動
し、水着ローラが版胴に接触する。これにより、水部ロ
ーラの胴入れを操作部材のみを操作することによって、
行なうことができ、水が版胴に供給される。さらに、第
三接離駆動機構を作動させることにより、インキ着ロー
ラを版胴に接離させることができる。
【0010】また、版換え時にあっては、第一接離駆動
機構および第二接離駆動機構が作動せず、水移しローラ
と水横転ローラ、水横転ローラと水着ローラとが離間し
た状態で第三接離駆動機構が作動し、水着ローラが版胴
に接触する。この状態で版掛け作業を行なう。このと
き、水着ローラと水横転ローラが離間しているので、水
横転ローラにはインキが転写されず、版掛け後もすぐに
良好な印刷を行なうことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施形態を説明する。図1は本発明におけるオフセ
ット印刷機における概略断面図である。図中符号1は版
胴であり、この版胴1には水供給部2およびインキ供給
部3が接している。さらに、版胴1にはゴム胴4が接し
ており、このゴム胴4は圧胴5と接している。そして、
このゴム胴4と圧胴5との間を印刷紙6が通過すること
により、印刷が行なわれる。
【0012】図2は版胴1、水供給部2およびインキ供
給部3の一部分の部分拡大図であり、図中符号7は操作
軸を示している。また、図3〜図5は、水供給部2の各
種機構を操作軸7の軸線方向に沿った断面上においてそ
れぞれ示したものである。図2及び図3から明らかなよ
うに、操作軸7は、互いに平行で垂直な一対のインキフ
レーム16の間に水平に掛け渡され、その一端には操作
レバー92が取り付けられている(図1参照)。また、
操作軸7には、各インキフレーム16に対応してカラー
8、9が同軸かつ一体に回転可能に取り付けられる。カ
ラー8には3つのアーム8a、8b、8cが取り付けら
れ、これら3枚のアーム8a、8b、8cはリンク1
1、12、13にそれぞれ回転可能に連結される。一
方、カラー9には2つのアーム9a、9bが設けられ、
これらのアーム9a、9bは別のリンク11、12にそ
れぞれ回転可能に連結される。リンク11は着脱カム1
5と回転可能に連結される。なお、図2では一方のイン
キフレーム16側の着脱カム15のみを示している。
【0013】図2及び図6に示すようにインキフレーム
16、16の間には版胴軸14が設けられ、その版胴軸
14上には版胴1が同軸かつ回転可能に支持される。そ
して、版胴軸14の両端には上記の着脱カム15が取り
付けられる。各着脱カム15は、その長孔15aによっ
て制限された角度範囲内で版胴軸14に対して回転可能
とされている。すなわち、インキフレーム16には、ボ
ルト16c、16cをインキフレーム16に固定された
二つの支持ロッド16b、16bにねじ込むことによっ
て端板16aが取り付けられている。そして、各ボルト
16cは上記の長孔15aに挿入され、それにより着脱
カム15の回転角度が上述したように制限される。
【0014】図2、図4及び図7に示したように、各イ
ンキフレーム16には取付孔16dが設けられ、それら
の取付孔16dにはホルダ17が挿入されている。な
お、取付孔16dの大きさについては後述する。各ホル
ダ17には止めカラー18が連結され、それにより各ホ
ルダ17がインキフレーム16に対して軸方向(図4の
左右方向)に抜け止めされる。ホルダ17にはピン19
が取り付けられ、このピン19にはアーム20の一端が
回転可能に連結されている。さらに、このアーム20の
他端はインキフレーム16、16の間に掛け渡された支
軸21に支持されている。また、各ピン19には着脱カ
ム15と当接可能なコロ22が設けられている。
【0015】図4及び図7に示したように、アーム20
にはコイルばね23の一端が連結され、そのコイルばね
23の他端はインキフレーム16に連結される。このコ
イルばね23の力により、コロ22は着脱カム15に当
接する方向へ付勢される。二つのホルダ17の間にはロ
ーラ軸24が設けられ、そのローラ軸24上には水着ロ
ーラ25が同軸に設けられている。水着ローラ25の外
周は弾性を有している。そのような弾性を得るために、
水着ローラ25の外周は例えばゴムにて構成される。ま
た、ホルダ17は、インキフレーム16の取付孔16d
に対して緩く挿入されている。すなわち、取付孔16d
の直径は、それに対するホルダ17の挿入部17aより
も大きく設定され、そのために水着ローラ25は版胴1
に対して接離可能とされる。そして、コイルばね23の
力により、水着ローラ25が版胴1と接触するように付
勢される。
【0016】図3及び図7に示すように、リンク13の
他端にはカム26が回転可能に連結され、そのカム26
はインキフレーム16に取り付けられたピン27の廻り
に回転可能とされている。水投込横転ローラ28は水着
ローラ25に接している。また、インキフレーム16、
16の間にはシャフト29がその軸線の廻りに回転可能
に設けられ、このシャフト29の一端には第一アーム3
0が固定されている。第一アーム30の先端部にはコロ
31が設けられ、そのコロ31はカム26の回転に応じ
てカム26と接触可能である。また、各インキフレーム
16の内面側には第二アーム32、32が配置され、そ
れらの第二アーム32はシャフト29に一体回転可能に
取り付けられる。第二アーム32は止めカラー18の切
欠部18aに当接可能である。
【0017】ホルダ17がインキフレーム16の取付孔
16dに緩く挿入されているために、水着ローラ25は
水横転ローラ33に対しても接離可能である。図7にお
いて、カム26がピン27の廻りに反時計方向に回転し
たときには、そのカム26がコロ31と接触し、それに
より第一アーム30が押し込まれてシャフト29の軸線
廻りに反時計方向へ回転する。これにより、第二アーム
32が止めカラー18の切欠部18aと接触するように
回転して水着ローラ25が水横転ローラ33から離され
る。なお、水横転ローラ33はその外面において親水性
を有する。そのような性質を得るために水横転ローラ3
3の外面は例えばクロムメッキされる。
【0018】図4及び図7に示したように、水横転ロー
ラ33はホルダ33a、33a(図7では図示略)に保
持された滑り軸受け33b、33bによって支持され、
ホルダ33a、33aはインキフレーム16に取り付け
られる。それにより、水横転ローラ33は図4に想像線
L1、L2で示したように水着ローラ25と接触しつつ
軸方向に滑動可能である。このような滑り動作は、水着
ローラ25を取り巻く水膜の厚さを均一化するために効
果的である。
【0019】水横転ローラ33はその一端において係合
部材33dと結合され、その係合部材33dは、水横転
ローラ33を軸方向に往復動作させるための往復駆動機
構(不図示)と係合する。二つのローラ25、33は、
ホルダ17a、33aの間に掛け渡されたコイルばね3
4、34の力によって互いに接するように付勢される。
ローラ25、33の間で回転運動を伝達するために、ロ
ーラ25、33はそれぞれギアG1、G2と結合され
る。
【0020】図5及び図8に示したように、インキフレ
ーム16には支点ピン35を介して水フレーム36が回
転可能に取り付けられる。この支点ピン35と同心上に
水元ローラ37が設けられている。この水元ローラ37
は図2に示すように水舟54内の水に浸っている。図5
及び図9に示すように、水フレーム36にはピン38、
38を介して一対のアーム39A、39Bが相対向して
設けられている。アーム39A、39Aの間には調量ロ
ーラ41が掛け渡され、アーム39B、39Bの間には
水移しローラ42が掛け渡されている。各ローラ41、
42は、各アーム39A、39Bにボルトで固定された
押え部材40にて保持される。
【0021】ピン38を中心としたアーム39A、39
Bの揺動運動により、調量ローラ41及び水移しローラ
42は水元ローラ37に対して接離可能である。また、
アーム39A、39Bの間に設けられたコイルばね43
により、二つのローラ41、42は水元ローラ37と接
するように付勢される。アーム39A、39Bは、ねじ
状の調圧部材44A、44Bとそれぞれ接触する。各調
圧部材44A、44Bは水フレーム36によりそれぞれ
の軸方向に位置調整可能に支持される。調圧部材44
A、44Bの位置に応じて水元ローラ37に対する各ロ
ーラ41、42の押圧力が調整される。
【0022】水移しローラ42は、支点ピン35を中心
とした水フレーム36の回転運動に伴って水横転ローラ
33に対しても接離可能とされている。また、水フレー
ム36とインキフレーム16との間に設けられたコイル
ばね45、45の力により、水移しローラ42は水横転
ローラ33と接するように付勢される(図5参照)。
【0023】図3、図5及び図8に示したように、各イ
ンキフレーム16には、ピン46の廻りに回転可能なカ
ム47が設けられ、それらのカム47には各リンク12
の先端が回転可能に連結される。カム47がピン46を
中心として図8の反時計方向に回転したときに、このカ
ム47は水フレーム36に設けられたコロ48と接触す
る。この状態では、水フレーム36が図8の反時計方向
に回転不可能となり、その結果、水移しローラ42は水
横転ローラ33から離れた位置に保持される。
【0024】水フレーム36、36の間にはシャフト4
9が掛け渡され、その両端にはカム板50が一体回転可
能に取り付けられている。また、シャフト49の軸端に
は、これを回転操作するためのレバー51が固定されて
いる。インキフレーム16に固定されたピン52と接触
するようにカム板50が回転操作されると水フレーム3
6が支点ピン35を中心に図8の時計方向へ回転する。
さらに、水フレーム36にはラッチ部36aが形成され
ている。
【0025】図5及び図9に示したように、シャフト4
9上には、アーム39A、39Bの組にそれぞれ対応さ
せてカム53、53が設けられる。各カム53は、シャ
フト49の回転に伴って、アーム39A、39Bに接離
可能である。カム53がアーム39A、39Bに当たる
ことにより、コイルばね43の力に抗してアーム39
A、39Bが互いに反対側へ回転し、それにより調量ロ
ーラ41及び水移しローラ42が水元ローラ37から離
間する。図5に示したように、水元ローラ37及び水着
ローラ25は、それらの間で回転運動を伝達するために
ギアG3、G4とそれぞれ連結される。水元ローラ37
は不図示のモータにて回転駆動される。
【0026】図10はインキ供給部3の部分拡大断面図
である。シャフト55には着脱レバー56が装着されて
いるとともに、アーム57が装着されている。アーム5
7には切欠部57aが形成されており、インキフレーム
16にピン58を介して設けられたブラケット59のピ
ン60が係合している。また、版胴1(図1参照)には
インキ着ローラ61が接しており、このインキ着ローラ
61にはインキ投込ローラ62が接している。このイン
キ投込ローラ62には渡しローラ63が接しており、イ
ンキ投込ローラ62および渡しローラ63の支持部62
a、63aはブラケット59に形成された溝59a内に
係合している。また、ブラケット59にはばね64によ
って押圧された押圧部材65が設けられ、この押圧部材
65が渡しローラ63の支持部63aを押圧することに
より、渡しローラ63をインキ投込ローラ62に常時当
接させている。さらに、ブラケット59にはカム板66
が突設されており、ブラケット59がピン58を中心と
して回転し、水フレーム36を反時計方向に回転させた
ときに水フレーム36がカム板66に接して支えられる
ため、水フレーム36に設けられた水移しローラ42が
水横転ローラ33に接しないように構成されている。ま
た、ブラケット59とインキフレーム16との間には、
ばね67が介在されており、このばね67の付勢力によ
りブラケット59はピン58を中心として図10中反時
計方向に付勢されている。一方、シャフト55にはスイ
ッチカム68が取付けられており、このスイッチカム6
8によってスイッチ69がON、OFFされるように構
成されている。
【0027】図2に示すように、着脱カム15のカム面
上にはローラ状のカムフォロア94が設けられ、そのカ
ムフォロア94は二つのアーム93A、93Bの一端と
回転可能に連結される。アーム93Aの他端はインキ着
ローラ61の中心軸61aに連結され、アーム93Bの
他端はピン93Cを介してインキフレーム16と回転可
能に連結される。従って、操作軸7が回転したときに、
インキ着ローラ61を版胴1に対して接離させるように
カムフォロア94が上下に移動する。
【0028】図3及び図11に示したように、カラー9
には、波状のカム面70aを備えた位置決めカム70が
取り付けられ、操作軸7の軸端には、3つのスイッチカ
ム71a、71b、71cを備えたカラー71が取り付
けられる。カム70のカム面70aはレバー73の一端
に取り付けられたコロ74と接触する。レバー73はピ
ン73aを介してインキフレーム16に取り付けられ、
そのピン73aの廻りに回転可能とされる。レバー73
の他端はコイルばね75の一端と連結され、そのコイル
ばね75の他端はインキフレーム16に連結される。従
って、レバー73は、ピン73aを中心として図11の
時計方向に回転するよう付勢され、そのために、コロ7
4はカム面70aに押し付けられ、操作軸7の回転に伴
ってカム面70a上の位置I〜VIIIのいずれかで停止す
る。コロ74をカム70のカム面70aと係合させるこ
とにより、操作レバー92は位置I〜VIIIのいずれかに
位置決めされる。図11の位置I〜VIIIは、図1に示し
た操作レバー92の位置I〜VIIIにそれぞれ対応する。
【0029】図3に示すように、スイッチカム71a、
71b、71cはスイッチ72a、72b、72cにそ
れぞれ対応し、それらのスイッチ72a、72b、72
cは、操作軸7の回転に伴って、スイッチカム71a、
71b、71cによりそれぞれオン・オフされる。オフ
セット印刷機の制御器(不図示)は、オフセット印刷機
における幾つかの装置や機構、例えば水元ローラ37を
回転させるモータ、サクションフットのサクションポン
プ及び給紙機構をスイッチ72a、72b、72cから
の出力信号に従ってそれぞれ制御する。スイッチ72
a、72b、72cは、インキフレーム16に固定され
たブラケット76に支持される。
【0030】上述した構成においては、操作軸7の回転
に伴って各カム15、26、47が回転する。そして、
水着ローラ25はカム15の回転に伴って版胴1に対し
て接離する。また、ローラ25は第二アーム32の回転
に伴って水横転ローラ33に対して接離し、その第二ア
ーム32はカム26の回転に伴って回転する。さらに、
水移しローラ42は水フレーム36の支点ピン35を中
心とする回転に伴って水横転ローラ33に対して接離
し、その水フレーム36はカム47の回転に伴って回転
する。従って、ローラ25、42の版胴1及び水横転ロ
ーラ33に対する接離動作を、共通の操作レバー92の
操作によって制御できる。さらに、例えばカム15、2
6、47の輪郭を調整することにより、各接離動作のタ
イミングを適切に設定できる。適切な調整例は以下にお
いて説明する。
【0031】以上のように構成されたオフセット印刷機
において、胴入れを行なう際の手順を図12に基づいて
説明する。なお、図12の位置I〜VIIIは図1の位置I
〜VIIIにそれぞれ対応する。
【0032】胴入れを行なうには、まず、操作レバー9
2を位置IIからIII に回転させる。この回転に応答し
て、カム47がピン46の廻りに図8の時計方向へ回転
してコロ48から離間し、水フレーム36はコイルばね
45の力によって支点ピン35の廻りに反時計方向に回
転する。その結果、水移しローラ42が水横転ローラ3
3に接触し、水舟54内の水が水元ローラ37から水移
しローラ42を介して水横転ローラ33に供給される。
【0033】次いで、操作レバー92を位置III からIV
へと回転させる。すると、カム26がピン27の廻りに
図7の時計方向に回転してコロ31から離間する。その
ため、第一アーム30、シャフト29及び第二アーム3
2がシャフト29の軸線を中心として図7の時計方向へ
自由に回転できるようになり、そのため、水着ローラ2
5はコイルばね34の力で水横転ローラ33と接触する
ように移動する。その結果、水横転ローラ33から水着
ローラ25へと水が移される。このとき、水横転ローラ
33は、水着ローラ25上の水膜の厚さを均一化するた
めに軸方向に往復駆動される。
【0034】さらに、操作レバー92を位置IVからVへ
と回転させると、カム15が版胴軸14の軸線の廻りを
図2の時計方向に回転してローラベアリング22がカム
15の低い部分15bに落ち込み、そのために水着ロー
ラ25が水横転ローラ33との接触を保ったまま版胴1
と接触する。それにより、版胴1へと水が供給される。
【0035】水の供給後は操作レバー92を位置Vから
VIへと回転させる。すると、アーム93A、93B及び
カムフォロア94の動作に従ってインキ着ローラ61
(図2参照)が版胴1に接触し、それにより版胴1上の
印刷版にインキが供給される。
【0036】次いで、操作レバー92を位置VIからVII
へと回転させると、版胴1がゴム胴4(図1参照)と接
触してゴム胴4の外面に画像が転写される。さらに、操
作レバー92を位置VII からVIIIへ回転させると、印刷
用紙6がゴム胴4と圧胴5との間に供給され、印刷用紙
6に画像が転写される。
【0037】以上に述べたように、本実施形態では、水
着ローラ25と水横転ローラ33とを接離可能な構成と
し、胴入れの際には、水移しローラ42と水横転ローラ
33とが互いに接触して水横転ローラ33の外面が水で
覆われた後に水着ローラ25と水横転ローラ33とが接
触するようにしたので、水横転ローラ33に水着ローラ
25上のインキが付着せず、版胴1まで確実に水が供給
される。
【0038】次に、印刷版を版胴1に取り付ける作業に
ついて説明する。この作業では、操作レバー92を位置
IIからIへと回転させる。すると、各カム47、15、
26はそれぞれ図2の反時計方向に回転するが、この間
はコロ48、31がそれぞれカム47、26に乗り上げ
たままとなるため、水移しローラ42、水横転ローラ3
3及び水着ローラ25は図2に示されたように相互に離
間する。これに対して、操作レバー92が位置Iに位置
決めされたときにはコロ22がカム15の低い部分15
b(図2参照)に落ち込み、そのために水着ローラ25
は版胴1に接触する。この状態では、印刷版を水着ロー
ラ25にて押えつつ版胴1に取り付けることができる。
なお、このとき水着ローラ25と水横転ローラ33とが
相互に離れているために、水横転ローラ33にはインキ
が付着しない。従って、印刷版を版胴1に取り付けた後
に水横転ローラ33を拭う必要はなく、そのため作業効
率の向上を図ることができる。
【0039】上述した実施形態では、操作レバー92を
手動操作するのに代え、モータやこれと同等のアクチュ
エータにて操作軸7を回転させることもできる。以下、
操作軸7をアクチュエータにて回転させる他の実施形態
を図13に基づいて説明する。なお、以下では上記との
共通部分について説明を省略する。
【0040】図13に示すように、オフセット印刷機は
前進用のソレノイド76を有する。このソレノイド76
は、内蔵する不図示の電磁石のオン・オフによってロッ
ド76aをその軸線方向に駆動させるものである。ロッ
ド76aはリンク77の一端と同軸に連結され、リンク
77の他端はピン77aを介してレバー79と回転可能
に連結される。レバー79はピン78を介してインキフ
レーム16(図1〜図3参照)に回転可能に取り付けら
れる。また、オフセット印刷機には、ソレノイド76と
同一構成の後退用のソレノイド80が設けられ、そのロ
ッド86aはリンク81の一端と同軸に連結される。リ
ンク81の他端はピン81aを介してレバー83に連結
される。レバー83はピン82を介してインキフレーム
16に回転可能に取り付けられる。
【0041】レバー79、83の間にはコイルばね84
が設けられ、それによりレバー79はピン78を中心と
して図13の反時計方向に回転するよう付勢され、レバ
ー83はピン82を中心として時計方向に付勢される。
これらのレバー79、83の回転はピン85a、85b
にて制限される。
【0042】操作軸7上にはアーム86が回転自在に取
り付けられる。アーム86には、ピン86a、86bの
廻りに回転可能な送り爪87、88が設けられる。送り
爪87は不図示のばねによりピン86aを中心として反
時計方向に回転するよう付勢され、送り爪88は不図示
の他のばねによりピン86bを中心として時計方向に回
転するよう付勢される。送り爪87、88にはそれぞれ
ピン87a、88aが設けられ、各々のピン87a、8
8aはレバー79、83にそれぞれ当接する。それによ
り送り爪87、88の回転が制限される。
【0043】操作軸7上には、ラチェットホイール89
が一体に回転可能に取り付けられる。アーム86はピン
90aを介してリンク90の一端と回転可能に連結さ
れ、そのリンク90の他端は駆動モータ91の出力軸9
1aとピン91bを介して回転可能に連結される。その
ため、アーム86は出力軸91aが一回転する毎に所定
角度だけ軸7の廻りに揺動する。ソレノイド76、80
及び駆動モータ91はインキフレーム16に取り付ける
ことができる。
【0044】このような構成において、操作軸7を図1
3の反時計方向へ回転させるときには、リンク77を下
方へ引き込むようにソレノイド76が駆動される。これ
により、レバー79がピン78の廻りに図13の時計方
向に回転する。すると、送り爪87がピン86aの廻り
を反時計方向に回転してラチェットホイール89の歯部
89aと噛み合う。この状態で駆動モータ91を作動さ
せると、リンク90を介してアーム86が操作軸7の廻
りに揺動し、これに応答してラチェットホイール89が
操作軸7とともに送り爪87によって反時計方向に回転
駆動される。
【0045】これに対して、操作軸7を図13の時計方
向に回転させる場合には、リンク81を下方へ引き込む
ようにソレノイド80が駆動される。これにより、レバ
ー83がピン82の廻りに図13の反時計方向に回転す
る。すると、送り爪88がピン86bの廻りを時計方向
に回転してラチェットホイール89の歯部89bと噛み
合う。この状態で駆動モータ91を作動させると、リン
ク90を介してアーム86が操作軸7の廻りに揺動し、
ラチェットホイール89が操作軸7とともに送り爪88
によって時計方向に回転駆動される。
【0046】なお、上記の駆動機構を組合わせることに
よって、多色印刷機でも使用できる。すなわち、多色の
オフセット印刷機の場合には、図13の機構を各色に対
応した印刷部毎に設けることができる。駆動モータ91
に代え、操作軸7をオフセット印刷機の他のアクチュエ
ータあるいは回転部材、例えば水元ローラ37の駆動モ
ータにて駆動してもよい。アーム8a、8b、8cの操
作軸7に対するそれぞれの取付け角度、着脱カム15、
カム26、カム47の各カム形状は、適宜設定されてい
る。
【0047】
【発明の効果】本発明は上述のように、1つの操作部材
で第一接離駆動機構、第二接離駆動機構、第三接離駆動
機構とを稼働させることができるので、水横転ローラに
対して水着ローラと水移しローラとが接離駆動可能な構
造であるにもかかわらず、機構が簡易で、しかも操作効
率の向上を図ることができる。また、版掛け時には、水
着ローラを水横転ローラと離間させた状態で版胴に接触
させることのできるので、水着ローラに付着したインキ
が水横転ローラに転写されることがなく、印刷開始時よ
り良好な印刷を行なうことができる。さらに、1つの操
作部材で第二接離駆動機構と、第三接離駆動機構とを稼
働させることができるので、操作が容易で、版掛け操作
の操作効率の向上を図ることができる。また、第三接離
駆動機構を操作することにより、水着ローラの版胴への
接離駆動がなされるので、操作効率の向上を図ることが
できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるオフセット印刷機の概略図であ
る。
【図2】版胴、水供給部およびインキ供給部の一部分の
部分拡大図である。
【図3】図1のオフセット印刷機において、操作レバー
の操作に応答して各カムを駆動するための構成を示す横
断面図。
【図4】図1のオフセット印刷機において、水着ローラ
及び水横転ローラを支持するための構成を示す横断面
図。
【図5】図1のオフセット印刷機において、水元ロー
ラ、水移しローラ及び調量ローラを支持するための構成
を示す横断面図。
【図6】図1のオフセット印刷機において、版胴を支持
するための構成を示す部分横断面図。
【図7】水供給部の一部の部分拡大図である。
【図8】水供給部の一部の部分拡大図である。
【図9】水供給部の一部の部分拡大図である。
【図10】インキ供給部の部分拡大断面図である。
【図11】操作軸の位置決め機構部を示す図である。
【図12】ローラ間の接離状態を示す説明図である。
【図13】操作軸の駆動機構部を示す図である。
【符号の説明】
1…版胴 11…リンク(第三接離駆動機構) 12…リンク(第一接離駆動機構) 13…リンク(第二接離駆動機構) 15…着脱カム(第三接離駆動機構) 16…インキフレーム 17…ホルダ(第三接離駆動機構) 18…止めカラー(第二接離駆動機構) 22…コロ(第三接離駆動機構) 25…水着ローラ 26…カム(第二接離駆動機構) 29…シャフト(第二接離駆動機構) 30…第一アーム(第二接離駆動機構) 32…第二アーム(第二接離駆動機構) 33…水横転ローラ 42…水移しローラ 47…カム(第一接離駆動機構) 48…コロ(第一接離駆動機構) 92…操作レバー(操作部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 7/24 - 7/40 B41F 31/30 B41F 33/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷版を捲着する版胴と、この版胴に接
    離可能に設けられるとともに、弾性体で形成された水着
    ローラと、この水着ローラに接離可能に設けられるとと
    もに、親水性表面処理が施された水横転ローラと、この
    水横転ローラに接離可能に設けられるとともに、弾性体
    で形成された水移しローラと、上記水横転ローラに対す
    る上記水移しローラの接離駆動を行なう第一接離駆動機
    構と、上記水横転ローラに対する上記水着ローラの接離
    駆動を行なう第二接離駆動機構と、上記版胴に対する上
    記水着ローラの接離駆動を行なう第三接離駆動機構と、
    上記第一接離駆動機構と上記第二接離駆動機構と上記第
    三接離駆動機構とを稼働させる1つの操作部材とを備
    、上記水移しローラ、水横転ローラ、水着ローラ及び
    版胴を接触させる際には、上記操作部材の操作により、
    まず水移しローラと水横転ローラとが接触し、次いで水
    横転ローラと水着ローラとが接触し、その後に水着ロー
    ラと版胴とが接触するように上記第一接離駆動機構、上
    記第二接離駆動機構及び上記第三接離駆動機構が構成さ
    れていることを特徴とするオフセット印刷機。
  2. 【請求項2】 版胴に印刷版を捲着する際には、操作部
    材を稼働させて、水着ローラが水横転ローラから離間
    し、上記水着ローラが上記版胴に接触した状態を保持
    し、上記印刷版を上記版胴に捲着させることを特徴とす
    る請求項1記載のオフセット印刷機。
  3. 【請求項3】 版胴に接離可能にインキ着ローラが設け
    られ、このインキ着ローラは第三接離駆動機構により、
    上記版胴への接離駆動がなされることを特徴とする請求
    項1または請求項2のいずれかに記載のオフセット印刷
    機。
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