JP3075259B2 - 自動利得補正回路およびこの回路を用いた磁気ディスク装置 - Google Patents

自動利得補正回路およびこの回路を用いた磁気ディスク装置

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JP3075259B2
JP3075259B2 JP10151951A JP15195198A JP3075259B2 JP 3075259 B2 JP3075259 B2 JP 3075259B2 JP 10151951 A JP10151951 A JP 10151951A JP 15195198 A JP15195198 A JP 15195198A JP 3075259 B2 JP3075259 B2 JP 3075259B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明を適用する技術分野】本発明は、自動利得補正回
路およびこの回路を用いた磁気ディスク装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスク装置等の信号再生回
路では、プリアンプで増幅された磁気ヘッド再生信号の
振幅を一定にする必要がある場合、この磁気ヘッド再生
信号を自動利得増幅回路(以下、AGCという)を通す
ことによって、一定の基準の振幅を持つ再生信号を得る
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気デ
ィスク装置では、例えば磁気記録媒体に欠陥が存在する
ような場合、この欠陥部分により再生信号に部分的に急
峻な振幅の低下が生じることがある。このような場合、
前述のAGCを通しただけでは、AGCのゲインがこの
振幅の低下にうまく追従できず、再生信号の振幅が一定
にならないという問題がある。
【0004】図6は、従来の磁気ディスク装置に用いら
れているAGCの入力信号波形と出力信号波形を示す図
である。図6(a)に示すように、入力信号の振幅の部
分的な低下があまり急峻でない場合は、このAGCを通
すのみで振幅の低下をある程度回復することができる。
しかし、図6(b)に示すように、入力信号の振幅の部
分的な低下が急峻である場合は、ほとんど振幅を回復す
ることができない。このような現象は、出力信号の安定
性を得るために、AGCの応答特性をあまり速くするこ
とができないことによって生じる。
【0005】また、従来の磁気ディスク装置に設けらて
いるAGCはリアルタイムに信号を処理するように構成
されているため、処理時間に遅延が生じるという問題も
ある。
【0006】本発明は、上述の問題点を解決すべく、入
力信号の急激な振幅の低下にも対応することができる自
動利得補正回路及びこの回路を用いた磁気ディスク装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の自動利得補正回路は入力信号の利得を自動
調整する自動利得調整手段と、当該自動利得調整手段の
出力のゲインの不足分を検出するゲイン不足分検出手段
と、前記自動利得調整手段の後段に設けた可変利得増幅
手段と、前記ゲイン不足分検出手段の出力に基づいて前
記可変利得増幅手段の利得を制御する制御手段とを具え
ることを特徴とする。
【0008】このように、本発明の自動利得補正回路で
は、自動利得調整手段の後段に可変利得増幅手段を設け
ると共に、ゲイン不足分検出手段を設けて自動利得調整
手段の出力のゲインの不足分を検出して、この不足分に
応じて可変利得増幅手段を動作させて、自動利得調整手
段で調整しきれない部分的な振幅変動部分を可変利得増
幅手段にて補償するようにしている。したがって、自動
利得調整手段の出力のゲインに急峻な振幅の変動が生じ
た場合でも、この変動を補正して一定の振幅を持った出
力信号を得ることができる。
【0009】また、本発明の自動利得補正回路は、更
に、前記ゲイン不足分検出手段の出力を記憶させておく
記憶手段を具え、前記制御手段が上位ホストから送られ
てくる信号に応じて、上記ゲイン不足分検出手段の出力
または前記記憶手段に記憶させているデータのいずれか
を選択して前記可変利得増幅手段のゲインを制御するこ
とを特徴とする。
【0010】このように、記憶手段を設けて、自動利得
調整手段のゲイン不足分を記憶させておくことによっ
て、予めゲインが不足するタイミングが判明している場
合などに、この記憶手段からゲインの不足分を取り出し
て、これに応じて可変利得増幅手段を動作させることに
よって、上述の処理時間の遅延の問題を解決することが
できる。
【0011】また、本発明の自動利得補正回路では、更
に、前記自動利得調整手段の出力と、前記可変利得増幅
手段の出力とを受けて、上位ホストから送られてくる制
御信号に応じて前記自動利得増幅手段の出力をそのまま
出力信号として出力するかあるいは前記可変利得増幅手
段の出力を出力信号として出力するかを選択する出力選
択手段を具える。
【0012】このように構成することによって、必要の
ない時は、可変利得増幅手段を通すことなく出力信号を
得ることができるので、ノイズの発生を好適に抑えるこ
とができる。
【0013】さらに、本発明の自動利得補正回路は、入
力信号の利得を自動調整する自動利得調整手段と、当該
自動利得調整手段の出力のゲインの不足分を検出するゲ
イン不足分検出手段と、前記自動利得調整手段の出力に
量子化のための所定の信号処理を行う信号処理手段と、
前記ゲイン不足分検出手段の出力と、前記信号処理手段
の出力とに基づいて前記自動利得調整手段の出力のゲイ
ン不足分を補正するためのゲインの補正量を得る補正量
計算手段と、前記信号処理手段の出力をAD変換するA
Dコンバータであって、前記補正量計算手段の出力に基
づいて前記信号処理手段の出力に補正を加えてAD変換
を行う補正量付加機能付きADコンバータとを具えるこ
とを特徴とする。
【0014】このような構成は、入力信号を量子化して
デジタル回路とする場合に好適に利用することができ
る。この場合も、更に記憶手段を設けて、自動利得調整
手段のゲイン不足分を記憶させておき、必要に応じて、
この記憶手段からゲインの不足分を取り出して可変利得
増幅手段を動作させることによって、上述の処理時間の
遅延の問題を解決することができる。
【0015】上述した本発明の自動利得補正回路は、磁
気ディスク装置に好適に適用することができる。この場
合、データ再生時に再生エラーが生じた場合にデータの
再生をリトライする際に、前記上位ホストからタイミン
グ制御信号が送られてくるように構成するのが好まし
い。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の自動利得補正回
路の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の自動利得補正回路は、
出力信号波形を所定の基準振幅にするように自動的に調
整することのできる自動利得増幅器(AGC)1と、こ
のAGCの出力のうちの特定の振幅を増幅する可変利得
増幅器(VGA)2と、AGC1の出力信号のゲインの
不足分を検出するゲイン不足分検出手段3と、ゲイン不
足分検出手段3の出力を記憶する記憶手段4と、ゲイン
不足分検出手段3と記憶手段4との出力を受けて、VG
A2の動作を制御する制御手段5とを具える。
【0017】磁気ディスク装置においては、AGC1は
プリアンプによって増幅された磁気ヘッドの再生信号の
ゲインを増幅するのに用いられている。ここで、差動入
力信号11がAGC1に入力され、AGC1で増幅され
たその出力はゲイン不足分検出手段3とVGA2とに送
られる。差動入力信号11(磁気ディスク装置の再生信
号)は、振幅をある一定の値にする必要がある。
【0018】ゲイン不足分検出手段3では、AGC1の
出力のゲイン不足分が検出され、このゲイン不足分検出
手段3の出力は記憶手段4および制御手段5に送られ
る。記憶手段4はゲイン不足分検出手段3の出力を記憶
しておき、必要に応じて、この記憶したゲイン不足分を
表わす信号を制御手段5に送る。制御手段5は、ゲイン
不足分検出手段3の出力または記憶手段4の出力を受け
て、VGA2のゲインをゲイン不足分検出手段3の出力
か、または、記憶手段4に記憶されているゲイン不足分
の値に設定するようにする。VGA2は、制御手段5か
ら送られてくる制御信号に基づいたゲインでAGC1の
出力信号を増幅して、AGC1で振幅が急峻に不足した
部分を補足して、差動出力信号21として出力する。な
お、VGA2は、AGC1で応答できなかった振幅変化
に対応する必要があるため、より応答速度の速い回路と
する必要がある。
【0019】制御手段5におけるVGA2の動作の制御
タイミング、および、ゲイン不足分検出手段3から得た
ゲインと記憶手段4から取り出したゲインのいずれの値
を使用するかの選択は、上位ホスト6から送られてくる
タイミング等制御信号61によって決定する。上位ホス
トは、磁気ディスク装置においては、データリードタイ
ミングを制御するゲートアレイ回路あるいはその制御フ
ァームウエア、あるいはその両方が考えられる。
【0020】図2は、ゲイン不足分検出手段3の詳細な
構成を示すブロック図である。図2に示すように、ゲイ
ン不足分検出手段3は、信号振幅検出手段31と、比較
手段32とで構成されている。信号振幅検出手段31
は、AGC1の出力信号から該出力信号の振幅を表わす
信号振幅信号311を生成して、比較手段32に送る。
比較手段32では、上位信号処理回路7から、基準信号
振幅信号71を得て、これを信号振幅検出手段31の出
力信号311と比較して、基準信号振幅信号71と信号
振幅検出手段の出力である信号振幅信号311とのゲイ
ン差を表わすゲイン差信号321を作って、これを制御
手段5と記憶手段4とに供給する。なお、上位信号処理
回路7は、AGC1の目標の信号振幅を表わす基準信号
振幅信号71を生成する上位の回路である。
【0021】信号振幅検出手段31には、例えば、サン
プルホールド回路などが考えられる。この信号振幅検出
手段31は、AGC1で応答できなかった振幅変化に対
応する必要があるため、VGA2と同様により応答速度
の速い回路にする必要がある。
【0022】なお、記憶手段4には、書き換え可能なメ
モリを用いることが望ましい。具体的には、ランダムア
クセスメモリ(RAM)や不揮発性のフラッシュメモリ
等が考えれらる。また、処理時間に余裕のある場合は、
特別にメモリを設けることなく、磁気ディスク装置のシ
ステムシリンダなどにゲイン差信号321を書き込むよ
うにしても良い。
【0023】なお、上記実施の形態では、差動入力信
号、差動出力信号を入出力信号としているが、これは必
ずしも差動信号でなくてもよい。
【0024】上記のように構成された自動利得補正回路
は、以下の通り動作する。図1において、例えば、磁気
ディスク装置の信号再生回路では、磁気ヘッドからの再
生信号がプリアンプ等で増幅された後、差動入力信号1
1としてAGC1に入力される。AGC1は、この差動
入力信号11を所定のかつ一定の信号振幅になるように
増幅し、その出力信号をVGA2およびゲイン不足分検
出手段3に送る。
【0025】VGA2のゲインは、制御処理手段5によ
って、通常は1倍に固定されるように設定されており、
したがって、特別に制御を行わない場合はAGC1の出
力信号が、そのまま差動出力信号21としてVGA2か
ら出力される。
【0026】ゲイン不足分検出手段3では、比較手段3
2において、信号振幅検出手段31の出力である信号振
幅信号311と、上位信号処理回路7から送られてくる
基準信号振幅信号71とを比較して、基準信号振幅信号
71の信号振幅と、信号振幅信号311の信号振幅(A
GC1の出力信号の信号振幅)との振幅差を補うゲイン
差信号321を得、これを制御手段5に送る。また、比
較手段32は、このゲイン差情報を記憶手段4に書きこ
むようにする。
【0027】制御手段5は、上位ホスト6から得られる
タイミング等制御信号61に基づいて、VGA2のゲイ
ンを変えるべく制御を行う。磁気ディスク装置において
は、上位ホスト6はデータ再生時に再生エラーが生じた
場合のリトライ動作時などにタイミング等制御信号を制
御手段5に送り、制御手段5はこの信号にもとづいてV
GA2のゲインを動的に変化させる。ここでVGA2に
用いられるゲイン量は、記憶手段4に記録されている前
回そのエラーが生じた場所を再生した時のゲイン量、ま
たはゲイン不足分検出手段3でリアルタイムに検出され
ているその時点でのゲイン差信号321が表わすゲイン
量である。いずれを選択するかは上位ホスト6からのタ
イミング等制御信号61によって決まる。
【0028】VGA2のゲインをこのようにして変化さ
せることによって、部分的な信号振幅の低下が少ない差
動出力信号21を出力することができる。上述した通
り、制御手段5がこのVGA2を変化させるタイミング
としては、データ再生のリトライ時に、そのエラーした
セクタを再生する際のタイミングが考えられるが、より
正確なエラー位置が分かる場合は、そのエラー位置近辺
でのみVGA2を動作させるようにしても良い。この場
合、エラー位置以外の再生波形の振幅をより安定させる
ことができる。
【0029】図3は、VGA2を動作させた場合の出力
波形の例を示す図である。図3(a)に示すように、A
GC1の出力波形の信号振幅の一部が目標の振幅の50
%程度しかでない場合に、図3(b)に示すように、こ
の振幅が不足している部分に対応してVGA2のゲイン
が部分的に2倍になるように制御する。このようにAG
C1の出力波形をその振幅の低下の度合いに応じてVG
A2で補正することによって、図3(c)に示すような
一定の振幅波形を持った出力を得ることができる。
【0030】図4は、本発明の自動利得補正回路の第2
の実施の形態の構成を示すブロック図である。なお、以
下に説明する実施の形態において、第1の実施の形態と
同じ構成要素については同じ符号を付してその説明は省
略する。
【0031】第2の実施の形態においては、AGC1の
出力信号をそのまま差動出力信号81として出力する
か、あるいは、VGA2の出力信号を差動出力信号81
として出力するかを選択する選択手段8が設けられてい
る。いずれの出力信号を選択するかは、上位ホスト6か
ら与えらる選択信号62に基づいて決定される。
【0032】第2の実施形態では、通常の状態において
は、上位ホスト6が、選択手段8にAGC1の出力信号
をそのまま差動出力信号81として出力する選択信号を
送り、例えば、エラーデータを再生するリトライ動作時
に前回と同じデータを再生する場合などに、上位ホスト
6は選択信号62を切替えて、選択手段8が所定のタイ
ミングでVGA2の出力を選択して差動出力信号81と
して出力するようにする。ここで所定のタイミングと
は、例えば、エラーセクタの始めから終わりまで、ある
いは、セクタ範囲にはとらわれずにエラーが生じた場所
付近をリードするタイミング等が考えられる。
【0033】このようにVGA2をバイパスさせること
によって、AGC1の出力信号を補正する必要がない場
合には、VGA2を通すことなくAGC1の出力信号を
そのまま差動出力信号81として出力するように設定す
ることができるため、通常時にこの出力信号にノイズ等
の影響が加わる可能性が少なくなる。
【0034】図5は、本発明の第3の実施の形態の構成
を示すブロック図である。第3の実施の形態では、VG
A2に替えてAGC1の後段に信号処理手段9を、ま
た、ゲイン不足分検出手段3および記憶手段4の後段に
制御手段5に替えて補正量計算手段10を設け、更に、
信号処理手段9と補正量計算手段10の後段に補正量付
加機能付きADコンバータ12が設けられている。この
構成は、入力信号を途中で量子化してディジタル処理を
する回路に好適に使用することができる。
【0035】信号処理手段9は、AGC1の出力信号を
受けて、ここで信号処理した出力信号を補正量付加機能
付きADコンバータに送ると共に、ここでの信号処理の
内容を表わす信号処理情報信号91を補正量計算手段1
0に送る。
【0036】補正量計算手段10では、ゲイン不足分検
出手段3から送られてくるゲイン差信号321と、信号
処理手段9からの信号処理情報信号91とに基づいて、
信号処理手段9で信号処理された波形の信号振幅の振幅
変動部分をなくすような補正量を計算し、この補正量を
表わす補正量信号101を補正量付加機能付きADコン
バータ12に出力する。なお、この補正量計算手段10
は、記憶手段4に記憶されているゲイン不足分の情報
と、信号処理手段9からの信号処理情報信号91とに基
づいて補正量を計算し、この補正量を表わす補正量信号
101を出力することもできる。ゲイン不足分検出手段
3からのゲイン差信号321を用いてリアルタイムでA
GCの出力を補正するか、記憶手段4からのゲイン不足
分の情報を用いて補正量を計算するかは、上位ホスト6
からの補正量計算手段制御信号63によって決まる。
【0037】補正量付加機能付きADコンバータ12
は、信号処理手段9の出力信号をA/D変換すると共
に、信号処理手段9の出力信号に部分的な振幅変動があ
る場合に、補正量計算手段10からの補正量信号101
に基づいて、その振幅変動を一定の振幅になるように補
正を行う。この補正量付加機能付きADコンバータ12
を通常のADコンバータとして機能させるか、補正量信
号101に基づいた補正を付加した上でA/D変換する
ADコンバータとして機能させるかは、上位ホスト6か
らのタイミング等制御信号61によって決まる。なお、
上位ホスト6は補正量計算手段10に、補正量計算手段
制御信号63を送って、補正量計算手段10を制御す
る。
【0038】信号処理手段9は、量子化前の信号処理を
行うための手段であり、磁気ディスク装置においては、
例えばアナログフィルタ等が該当する。また、タイミン
グ等制御信号61が表わす制御タイミングは、図1に示
す第2の実施の形態の制御タイミングに準ずる。
【0039】第3の実施の形態では、AGC1の出力信
号は信号処理手段9によって量子化のための所定の処理
がなされ、補正量付加機能付きADコンバータ12に送
られる。この信号処理手段9で作られる信号処理情報信
号91は常に補正量計算手段10に送られており、補正
量計算手段10は、この信号処理情報信号91とゲイン
不足分検出手段3からのゲイン差信号、または、信号処
理情報信号91と記憶手段4からのゲイン差信号に基づ
いて、信号処理手段9の出力を補正すべき量を計算し
て、補正量信号101を補正量付加機能付きADコンバ
ータ12に送る。
【0040】補正量付加機能付きADコンバータ12
は、通常は信号処理手段9の出力信号を単にA/D変換
しているが、上位ホスト6からタイミング等制御信号6
1が送られてきた場合に、このタイミング制御信号に基
づいて補正量計算手段10からの補正量信号101に応
じた補正を付加してA/D変換を行う。このように、補
正量付加機能付きADコンバータ12によって入力信号
の部分的な振幅変動が補正され、信号振幅の変動が少な
い差動出力信号111が出力される。
【0041】第1および第2の実施の形態では、VGA
2が設けられており、これによって振幅の急激な変動を
補正するようにしているが、この構成では波形振幅の安
定性に欠けることがある。これに対して、第3の実施の
形態では、補正量計算手段10によってこのような波形
振幅の安定性にかける要因を除去して補正量を計算する
ことが可能であり、振幅変化分のみを適度に補うように
補正を行って、振幅の安定性を維持することができる。
【0042】なお、第3の実施の形態における補正量付
加機能付きADコンバータ12は、パーシャルレスポン
スのPR4における信号波形のサンプル値を1,0,−
1の3値に決定する手段、あるいはEPR4における信
号波形のサンプル値を−2,−1,0,1,2の5値に
決定する手段等の各信号処理固有の手段に置き換えるよ
うにしても良い。これによりより多様な応用が考えら
る。パーシャルレスポンスを用いた場合のサンプル値を
3値または5値に決定する具体的な手段としては、例え
ば、アナログフィルタを通した後の信号波形をPR4、
EPR4等の理想波形に近づけるためのトランスバーサ
ルフィルタおよびビタビ複合部等が考えられる。この場
合、信号処理手段9は、上記のPR等化を行うために事
前に必要なすべての信号処理を含むものとする。このよ
うに構成した自動利得補正回路は、パーシャルレスポン
スのPR4,EPR4またはその他の信号処理を用いた
磁気ディスク装置に好適に利用することができる。
【0043】
【発明の効果】上述した通り、本発明の自動利得補正回
路によれば、自動利得増幅回路の出力の部分的な振幅変
動部分を好適に補償することができるため、自動利得増
幅回路の出力のゲインに急峻な振幅の変動が生じた場合
でも、所望の振幅を持った出力信号を安定して得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る自動利得補正回路の第1
の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明に係る自動利得補正回路のゲイ
ン不足分検出手段の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明に係る自動利得補正回路の入力
波形と出力波形とを説明するためのグラフである。
【図4】図4は、本発明に係る自動利得補正回路の第2
の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、本発明に係る自動利得補正回路の第3
の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、従来の自動利得調整回路の入力波形と
出力波形とを説明するためのグラフである。
【符号の説明】
1 自動利得調整回路 2 可変利得増幅回路 3 ゲイン不足分検出手段 4 記憶手段 5 制御手段 6 上位ホスト 7 上位信号処理回路 8 選択手段 9 信号処理手段 10 補正量計算手段 11 差動入力信号 21、81 差動出力信号 12 補正量付加機能付きADコンバータ 31 信号振幅検出手段 32 比較手段 61 タイミング等制御手段 63 補正量計算手段制御信号 71 基準信号振幅信号 91 信号処理情報信号 101 補正両親号 311 信号振幅信号 321 ゲイン差信号

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の利得を自動調整する自動利得
    調整手段と、当該自動利得調整手段の出力のゲインの不
    足分を検出するゲイン不足分検出手段と、前記自動利得
    調整手段の後段に設けた可変利得増幅手段と、前記ゲイ
    ン不足分検出手段の出力に基づいて前記可変利得増幅手
    段の利得を制御する制御手段とを具えることを特徴とす
    る自動利得補正回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動利得補正回路にお
    いて、更に、前記ゲイン不足分検出手段の出力を記憶さ
    せておく記憶手段を具え、前記制御手段が上位ホストか
    ら送られてくる信号に応じて、上記ゲイン不足分検出手
    段の出力または前記記憶手段に記憶させているデータの
    いずれかを選択して前記可変利得増幅手段のゲインを制
    御することを特徴とする自動利得補正回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の自動利得補正
    回路において、更に、前記自動利得調整手段の出力と、
    前記可変利得増幅手段の出力とを受けて、上位ホストか
    ら送られてくる制御信号に応じて前記自動利得増幅手段
    の出力をそのまま出力信号として出力するかあるいは前
    記可変利得増幅手段の出力を出力信号として出力するか
    を選択する出力選択手段を具えることを特徴とする自動
    利得補正回路。
  4. 【請求項4】 前記入力信号及び出力信号が差動信号で
    あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の自動利得補正回路。
  5. 【請求項5】 入力信号の利得を自動調整する自動利得
    調整手段と、当該自動利得調整手段の出力のゲインの不
    足分を検出するゲイン不足分検出手段と、前記自動利得
    調整手段の出力に量子化のための所定の信号処理を行う
    信号処理手段と、前記ゲイン不足分検出手段の出力と、
    前記信号処理手段の出力とに基づいて前記自動利得調整
    手段の出力のゲイン不足分を補正するためのゲインの補
    正量を得る補正量計算手段と、前記信号処理手段の出力
    をAD変換するADコンバータであって、前記補正量計
    算手段の出力に基づいて前記信号処理手段の出力に補正
    を加えてAD変換を行う補正量付加機能付きADコンバ
    ータとを具えることを特徴とする自動利得補正回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の自動利得補正回路にお
    いて、更に、前記ゲイン不足分検出手段の出力を記憶さ
    せておく記憶手段を具え、前記補正量計算手段が上位ホ
    ストから送られてくる補正量計算手段制御信号に応じ
    て、上記ゲイン不足分検出手段からの出力または前記記
    憶手段に記憶させているデータのいずれかを選択して前
    記補正量の計算を行うことを特徴とする自動利得補正回
    路。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の自動利得補正回
    路において、前記補正量付加機能付きADコンバータ
    が、前記補正量計算手段の出力を上位ホストから送られ
    てくるタイミング制御信号に基づいて取り入れて、前記
    信号処理手段の出力に前記補正量計算手段で計算した補
    正量を付加してA/D変換を行うことを特徴とする自動
    利得補正回路。
  8. 【請求項8】 前記入力信号及び出力信号が差動信号で
    あることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記
    載の自動利得補正回路。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載され
    た自動利得補正回路を具えることを特徴とする磁気ディ
    スク装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の磁気ディスク装置に
    おいて、データ再生時に再生エラーが生じた場合にデー
    タの再生をリトライする際に、前記上位ホストからタイ
    ミング制御信号が送られてくるように構成したことを特
    徴とする磁気ディスク装置。
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