JP3075233U - チャック包装容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸嵌め込みにより開閉口縁部をチャックす
るようにした包装容器において、該開閉口縁部を指先で
把持し、容易にかつ迅速に開けることができるようにし
たチャック包装容器を提供する。 【解決手段】 凹凸嵌め込みにより開閉口縁部をチャッ
クするようにしたチャック包装容器１において、該チャ
ック包装容器の開閉口縁部をワンタッチで把持できるよ
うな切り抜き部３，３を形成し、かつ相互に位置ずれさ
せ、狭い間隙Ｓに指先を挿入することなく、容易にかつ
迅速に開けることができるようにしたチャック包装容器
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、食料品など包装容器の開閉口縁部を迅速に、かつ容易に開けること ができるように開閉口縁部に切り抜き部を設けて指先で把持できるようにしたチ ャック包装容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

従来、食料品等包装容器には軟質なポリエチレンやビニール及びアルミ箔など の材料が使用され、包装容器の開閉口縁部に凹凸嵌め込みによるチャックを設け たものが多く使用されている。そして、該包装容器の開閉口縁部の間隙は狭く閉 ざされたようにチャックされて、開閉口縁部が封止されており、わずかな縁部間 隙に指先を無理に挿入して縁部を把持し、該凹凸嵌め込みによるチャックを互い に引き剥がすようにして開けている。

【０００３】 しかしながら、前記開閉口縁部の狭く閉ざされた縁部間隙には指先を挿入しに くく、把持部をつかみ得るまで手間取り、迅速に開閉口縁部を開けることができ ない問題点を有している。特に、高齢者や身体障害者など指の不自由な者が、凹 凸嵌め込みによるチャックを設けた包装容器などを開けようとする場合、指先を 縁部間隙に挿入することに甚だ手間取り、容易に凹凸嵌め込みにより開閉口縁部 をチャックする包装容器が望まれている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、従来の問題点を解決するためになされた開閉口縁部に切り抜き部を 設けて把持部を形成させた包装容器を提供しようとするものであり、その解決手 段は以下に記載するとおりである。 すなわち、 （１）凹凸嵌め込みにより開閉口縁部をチャックするようにした包装容器１にお いて、該包装容器の開閉口縁部を指先で把持できるように切り抜き部３，３を設 けてなることを特徴とするチャック包装容器である。 （２）開閉口縁部にV字状の切り抜き部３，３を設け、該切り抜き部を相互に位 置ずれさせてなることを特徴とする前項（１）記載のチャック包装容器である。 （３）開閉口縁部に円弧状の切り抜き部３，３を設け、該切り抜き部を相互に位 置ずれさせてなることを特徴とする前項（１）記載のチャック包装容器である。 （４）開閉口部縁部を切り抜き部が形成されるように切り目３Ａ，３Ａを入れて なることを特徴とする前項（１）記載のチャック包装容器である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を実施例を示す図面に基づいて説明すると、図１は、本考 案にかかる開閉口縁部に切り抜き部３，３を設けたチャック包装容器１の斜視図 、図２は開閉口縁部の要部拡大断面図、図３は円弧状の切り抜き部３，３を設け 、相互に位置ずれさせた開閉口縁部の斜視図、図４は該開閉口縁部において切り 抜き部３，３をＶ字状に切り抜きできるように切り目を入れた斜視図である。

【０００６】 図１に示すように、チャック包装容器１の本体は軟質な遮光性・防湿性のシー ト材料で成形され、例えば、アルミ箔や軟質なポリエチレンなどを材料とした包 装容器の開閉口を、凹凸嵌め込みにより開閉するチャック２を有する包装容器の 開閉口縁部中央に指先で把持できるようV字状に切り抜かれた切り抜き部３，３ を設けてあり、図２に示すように閉じた時に僅かな間隙Ｓが形成されている。そ して、前記切り抜き部は、相互に位置ずれさせて設けてある。相互に位置ずれさ せる程度は、左右の指先がぶつからない程度に位置ずれさせてあれば良い。

【０００７】 前記開閉口縁部の切り抜き部３，３は、V字状に切り抜いて設けてあるが、こ れに限定するものではなく、図３に示すように円弧状など、形状を変えても良い 。そして、該切り抜き部を相互に位置ずれさせることにより、切り抜いた反対側 の開閉口縁部を把持するようにする。この把持部を設けることで容易に、かつ迅 速に開閉口縁部を把持することができ、閉じたチャックを開けることができる。

【０００８】 又、図４に示すように、切り抜き部３，３を切り抜きできるように切り目３Ａ ，３Ａを入れても良く、使用時に該切り目に沿って切り抜くことにより切り抜き 部を形成するようにしてもよい。

【０００９】 又、開閉口縁部の切り抜き部３，３の位置は、該開閉口縁部中央に設けてある のが好ましいが、この位置に限定しなくても良い。容易に把持部を指先で把持で きさえすれば良い。

【００１０】

【実施例】

以上のようにしてなる開閉口縁部にＶ字状の切り抜き部を設けたチャック包装 容器を開ける実施例を図５において説明する。

【００１１】 チャック包装容器１は、内容物の風味、味わいを損ねることないように、遮光 ・防湿され、保存状態を良好に維持できるように、チャック２で十分に密封され ている。そして、該包装容器において、先ず、切り抜き部より、該切り抜いた反 対側の開閉口縁部をそれぞれ左４Ｌと右手４Ｒの親指と人差し指でそれぞれ把持 する。

【００１２】 次いで、親指と人差し指で把持した状態で外側へ剥がすようにしてチャックを はずすと容易に開くことができ、チャックを開いて内容物を他の容器へ移す場合 など、切り抜き部が漏斗の役目をして移しやすくなる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、以上のように構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１４】 開閉口縁部に切り抜き部を設け、かつ該切り抜き部を相互に位置ずれさせるこ とで、開閉口縁部の縁部間隙に指先を挿入することなく、把持部を指先で把持で き、容易に、かつ迅速に開閉口縁部を開けることができる。

【００１５】 開閉口縁部に形成された把持部をワンタッチで把持できるので包装容器の開封 性や取扱い性が向上するため高齢者や身体障害者など指の不自由な者でも開閉口 縁部を開けることができる。

【００１６】 開閉口縁部において、切り抜き部を切り抜くのみで済むからからコストアップ にならず、既存の包装容器においても容易に加工することができる。

【００１７】 又、切り抜き部が漏斗の役目をし、内容物を他の容器に移す場合など、移しや すくなるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】開閉口縁部の要部断面拡大図である。

【図３】円弧状の切り抜き部を相互に位置ずれさせた開
閉口縁部の斜視図である。

【図４】開閉口縁部の切り抜き部を切り抜きできるよう
に切り目を入れた斜視図である。

【図５】図１の実施例を示す概略斜視図である。

【符号の説明】

１ チャック包装容器 ２ チャック ２ａ 凸チャック ２ｂ 凹チャック ３ 切り抜き部 ３Ａ 切り目 ４Ｌ 左手 ４Ｒ 右手 Ｓ 間隙

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】凹凸嵌め込みにより開閉口縁部をチャック
   するようにした包装容器１において、該包装容器の開閉
   口縁部を指先で把持できるように切り抜き部３，３を設
   けてなることを特徴とするチャック包装容器。
2. 【請求項２】開閉口縁部にV字状の切り抜き部３，３を
   設け、該切り抜き部を相互に位置ずれさせてなることを
   特徴とする請求項１記載のチャック包装容器。
3. 【請求項３】開閉口縁部に円弧状の切り抜き部３，３を
   設け、該切り抜き部を相互に位置ずれさせてなることを
   特徴とする請求項１記載のチャック包装容器。
4. 【請求項４】開閉口部縁部に切り抜き部が形成されるよ
   うに切り目３Ａ，３Ａを入れてなることを特徴とする請
   求項１記載のチャック包装容器。