JP3074507B2 - ビット交換可能なシールド掘進機 - Google Patents
ビット交換可能なシールド掘進機Info
- Publication number
- JP3074507B2 JP3074507B2 JP19588492A JP19588492A JP3074507B2 JP 3074507 B2 JP3074507 B2 JP 3074507B2 JP 19588492 A JP19588492 A JP 19588492A JP 19588492 A JP19588492 A JP 19588492A JP 3074507 B2 JP3074507 B2 JP 3074507B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutter
- excavating
- spherical chamber
- shield machine
- bit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ビット交換可能なシー
ルド掘進機に関するものである。
ルド掘進機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】シールド掘進機のビットの磨耗は激し
く、そのためにシールド掘進機自体は十分に耐久性があ
るのに、施工可能な延長がこのビットの磨耗によって制
限されてしまう場合が多い。そのために、作業員が掘進
機の外部の地中に入ってビットを交換するというような
作業を行うか、あるいはビット交換のためだけに別に縦
坑を設けるというような方法を採用していた。このよう
な補修方法を改善するものとして、図６に示すような球
体室を回転させて補修する装置が開発されている。
く、そのためにシールド掘進機自体は十分に耐久性があ
るのに、施工可能な延長がこのビットの磨耗によって制
限されてしまう場合が多い。そのために、作業員が掘進
機の外部の地中に入ってビットを交換するというような
作業を行うか、あるいはビット交換のためだけに別に縦
坑を設けるというような方法を採用していた。このよう
な補修方法を改善するものとして、図６に示すような球
体室を回転させて補修する装置が開発されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする問題点】図６に示すような球
状室を使用した従来のビット交換可能方法では、次のよ
うな問題があった。掘削カッターの周囲を広く余掘りす
るオーバーカッターは、重要な作用を行うものである。
ところが従来のオーバーカッターの構造は、スポーク状
のカッターを油圧で伸縮して周囲への出し入れを行う構
造である。しかし油圧機構上で、半径の１／３程度しか
伸縮することができない。そのためにオーバーカッター
の存在が、球状室を回転させてビットを補修するような
装置のネックとなっていた。
状室を使用した従来のビット交換可能方法では、次のよ
うな問題があった。掘削カッターの周囲を広く余掘りす
るオーバーカッターは、重要な作用を行うものである。
ところが従来のオーバーカッターの構造は、スポーク状
のカッターを油圧で伸縮して周囲への出し入れを行う構
造である。しかし油圧機構上で、半径の１／３程度しか
伸縮することができない。そのためにオーバーカッター
の存在が、球状室を回転させてビットを補修するような
装置のネックとなっていた。
【０００４】
【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を
解決するためになされたもので、オーバーカッターを大
きく伸縮させることができ、大きなオーバーカッターが
存在しても球状室を回転させて殻体の内部において安
全、経済的にビットを交換することのできる、ビット交
換可能なシールド掘進機を提供することを目的とする。
解決するためになされたもので、オーバーカッターを大
きく伸縮させることができ、大きなオーバーカッターが
存在しても球状室を回転させて殻体の内部において安
全、経済的にビットを交換することのできる、ビット交
換可能なシールド掘進機を提供することを目的とする。
【０００５】
【問題点を解決するための手段】すなわち本発明は、筒
状のシールド掘進機本体の内部に、回転可能な球体室を
収納し、この球体室の一部を切り欠いてカッター窓を開
放し、このカッター窓に掘削カッターを取り付けたシー
ルド掘進機であって、掘削カッターは球体内に出入り自
在に構成し、掘削カッターの裏面には、掘削カッターの
周囲に張り出しが自在で、掘削カッターの裏面に格納可
能な張り出しカッターを設け、この張り出しカッターを
掘削カッターの裏面に格納した場合には、掘削カッター
とともに、球体室内に収納できるように構成した、ビッ
トの交換可能なシールド掘進機である。
状のシールド掘進機本体の内部に、回転可能な球体室を
収納し、この球体室の一部を切り欠いてカッター窓を開
放し、このカッター窓に掘削カッターを取り付けたシー
ルド掘進機であって、掘削カッターは球体内に出入り自
在に構成し、掘削カッターの裏面には、掘削カッターの
周囲に張り出しが自在で、掘削カッターの裏面に格納可
能な張り出しカッターを設け、この張り出しカッターを
掘削カッターの裏面に格納した場合には、掘削カッター
とともに、球体室内に収納できるように構成した、ビッ
トの交換可能なシールド掘進機である。
【０００６】
【本発明の構成】以下図面を参照しながら本発明のビッ
ト交換可能なシールド掘進機の構造について説明する。 ＜イ＞球状室 本発明のシールド掘進機は、筒状のシールド掘進機本体
１の内部に、球状室２を収納して構成する。球状室２は
中空の球体によって構成し、筒状のシールド掘進機本体
１の内部において回転可能に構成する。この球状室２の
内部には、カッターを回転駆動する装置、土砂を排出す
る装置などを収納する。この球状室２は完全な球体では
なく、その一部を切り欠いてこれをカッター窓として開
放する。
ト交換可能なシールド掘進機の構造について説明する。 ＜イ＞球状室 本発明のシールド掘進機は、筒状のシールド掘進機本体
１の内部に、球状室２を収納して構成する。球状室２は
中空の球体によって構成し、筒状のシールド掘進機本体
１の内部において回転可能に構成する。この球状室２の
内部には、カッターを回転駆動する装置、土砂を排出す
る装置などを収納する。この球状室２は完全な球体では
なく、その一部を切り欠いてこれをカッター窓として開
放する。
【０００７】＜ロ＞掘削カッター このカッター窓の中心に回転軸を配置し、この回転軸に
は円盤状の掘削カッター３の中心を取り付ける。この回
転軸３１は、水平方向に移動してその先端が球状室２の
内部への収納、外部への露出が自在である。そのため
に、掘削カッター３はカッター窓を通して、球状室２内
への出入りが自在である。
は円盤状の掘削カッター３の中心を取り付ける。この回
転軸３１は、水平方向に移動してその先端が球状室２の
内部への収納、外部への露出が自在である。そのため
に、掘削カッター３はカッター窓を通して、球状室２内
への出入りが自在である。
【０００８】＜ハ＞張り出しカッター 掘削カッター３の裏面には、張り出しカッター４を位置
させる。この張り出しカッター４は、掘削カッター３の
周囲に張り出しが自在であり、かつ掘削カッター３の裏
面に格納可能な寸法に構成する。そのために例えば円盤
を半分に切断した状態の半円盤などを採用するが、その
他の形状を採用することもできる。この張り出しカッタ
ー４を掘削カッター３の裏面に格納した場合には、掘削
カッター３の外径と等しくなり、球状室２内に収納でき
るように構成する。張り出しカッター４の張り出しのた
めに、掘削カッター３側の面に複数の張り出し用ジャッ
キ４１を配置する。このジャッキ４１群は、一端を掘削
カッター３の裏面に、他端を張り出しカッター４の前面
に固定する。さらに掘削カッター３と張り出しカッター
４は、ガイドによって固定されている。こうしてジャッ
キ４１を伸縮することによって、張り出しカッター４は
掘削カッター３に反力を取ってその周囲に張り出すこ
と、その裏面に格納することが可能となる。
させる。この張り出しカッター４は、掘削カッター３の
周囲に張り出しが自在であり、かつ掘削カッター３の裏
面に格納可能な寸法に構成する。そのために例えば円盤
を半分に切断した状態の半円盤などを採用するが、その
他の形状を採用することもできる。この張り出しカッタ
ー４を掘削カッター３の裏面に格納した場合には、掘削
カッター３の外径と等しくなり、球状室２内に収納でき
るように構成する。張り出しカッター４の張り出しのた
めに、掘削カッター３側の面に複数の張り出し用ジャッ
キ４１を配置する。このジャッキ４１群は、一端を掘削
カッター３の裏面に、他端を張り出しカッター４の前面
に固定する。さらに掘削カッター３と張り出しカッター
４は、ガイドによって固定されている。こうしてジャッ
キ４１を伸縮することによって、張り出しカッター４は
掘削カッター３に反力を取ってその周囲に張り出すこ
と、その裏面に格納することが可能となる。
【０００９】
【作動】次に上記のシールド掘進機の作動を説明する。 ＜イ＞掘進時 掘進状態の時には、掘削カッター３の周囲に張り出しカ
ッター４を張り出して回転を与える。こうして掘削カッ
ター３の面積の周囲を張り出しカッター４によって掘削
し、広い面積の掘削を行う。掘削の延長が長くなるとカ
ッターのビットが磨耗するために次のような過程を経て
ビットの交換を行う。
ッター４を張り出して回転を与える。こうして掘削カッ
ター３の面積の周囲を張り出しカッター４によって掘削
し、広い面積の掘削を行う。掘削の延長が長くなるとカ
ッターのビットが磨耗するために次のような過程を経て
ビットの交換を行う。
【００１０】＜ロ＞張り出しカッター４の格納 ビットの交換のためにまず張り出しカッター４を、掘削
カッター３の裏面に格納する。そのためにジャッキ４１
を短縮する。すると分割して距離を離した状態の張り出
しカッター４が相互に接近して直径が縮小する。半円以
外の形状の張り出しカッター４においても同様である。
カッター３の裏面に格納する。そのためにジャッキ４１
を短縮する。すると分割して距離を離した状態の張り出
しカッター４が相互に接近して直径が縮小する。半円以
外の形状の張り出しカッター４においても同様である。
【００１１】＜ハ＞カッター群の収納、球状室の回転 次にカッター窓を通して、掘削カッター３の回転軸３１
を球状室２内に引き戻す。すると掘削カッター３と張り
出しカッター４とが、球状室２内に格納される。 この
状態で球状室２を回転する。球状室２の外部にはいずれ
のカッターも露出していないから、球状室２の回転は阻
害されることがない。球状室２が回転すると、球状室２
のカッター窓がシールド掘進機の内部に向くことにな
る。そこでシールド掘進機本体１の内側から作業員がビ
ットの交換など、カッターの補修を行う。修理はシール
ド掘進機の殻体によって保護された良好な環境のもとで
行うことができるから、安全で迅速、かつ経済的に作業
を終了させることができる。
を球状室２内に引き戻す。すると掘削カッター３と張り
出しカッター４とが、球状室２内に格納される。 この
状態で球状室２を回転する。球状室２の外部にはいずれ
のカッターも露出していないから、球状室２の回転は阻
害されることがない。球状室２が回転すると、球状室２
のカッター窓がシールド掘進機の内部に向くことにな
る。そこでシールド掘進機本体１の内側から作業員がビ
ットの交換など、カッターの補修を行う。修理はシール
ド掘進機の殻体によって保護された良好な環境のもとで
行うことができるから、安全で迅速、かつ経済的に作業
を終了させることができる。
【００１２】
【発明の効果】本発明のビット交換可能なシールド掘進
機は以上説明したようになるから次のような効果を得る
ことができる。 ＜イ＞掘削カッター３の周囲に設けたオーバーカッター
を、周囲に張り出す構造の張り出しカッター４として構
成した。したがって、オーバーカッターを大きく内側に
引き込むことができるようになった。 ＜ロ＞複数のジャッキ４１によって保持することができ
るから、スポーク状の軸を出し入れするタイプのオーバ
ーカッターに比較して構造が安定しており、大きな力で
確実な作動を行わせることができ、信頼性が高い。 ＜ハ＞球状室２が回転してビット群をシールド掘進機の
殻体の内部に位置させることができる。したがって安全
で迅速、かつ経済的にビットの交換、補修作業を終了さ
せることができる。
機は以上説明したようになるから次のような効果を得る
ことができる。 ＜イ＞掘削カッター３の周囲に設けたオーバーカッター
を、周囲に張り出す構造の張り出しカッター４として構
成した。したがって、オーバーカッターを大きく内側に
引き込むことができるようになった。 ＜ロ＞複数のジャッキ４１によって保持することができ
るから、スポーク状の軸を出し入れするタイプのオーバ
ーカッターに比較して構造が安定しており、大きな力で
確実な作動を行わせることができ、信頼性が高い。 ＜ハ＞球状室２が回転してビット群をシールド掘進機の
殻体の内部に位置させることができる。したがって安全
で迅速、かつ経済的にビットの交換、補修作業を終了さ
せることができる。
【図１】ビット交換可能なシールド掘進機の側面図
【図２】作動状態の説明図
【図３】作動状態の説明図
【図４】作動状態の説明図
【図５】掘削カッターと張り出しカッターの説明図
【図６】従来のビット交換可能なシールド掘進機の説明
図
図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−24392（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−112592（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E21D 9/08
Claims (1)
- 【請求項１】筒状のシールド掘進機本体の内部に、回転
可能な球体室を収納し、この球体室の一部を切り欠いて
カッター窓を開放し、 このカッター窓に掘削カッターを取り付けたシールド掘
進機であって、 掘削カッターは球体内に出入り自在に構成し、 掘削カッターの裏面には、掘削カッターの周囲に張り出
しが自在で、掘削カッターの裏面に格納可能な張り出し
カッターを設け、 この張り出しカッターを掘削カッターの裏面に格納した
場合には、掘削カッターとともに、球体室内に収納でき
るように構成した、 ビット交換可能なシールド掘進機
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19588492A JP3074507B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | ビット交換可能なシールド掘進機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19588492A JP3074507B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | ビット交換可能なシールド掘進機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0617597A JPH0617597A (ja) | 1994-01-25 |
| JP3074507B2 true JP3074507B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=16348593
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19588492A Expired - Fee Related JP3074507B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | ビット交換可能なシールド掘進機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3074507B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6616815B2 (en) | 1998-06-22 | 2003-09-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Method of decomposing halogenated aliphatic hydrocarbon compounds or aromatic compounds and apparatus to be used for the same as well as method of clarifying exhaust gas and apparatus to be used for the same |
| US6716399B2 (en) | 1998-11-30 | 2004-04-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Apparatus for decomposing halogenated aliphatic hydrocarbon compounds or aromatic compounds |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108035727B (zh) * | 2018-01-19 | 2024-04-12 | 浙江大学城市学院 | 盾构机刮刀与盾构刀盘的弹性连接装置 |
-
1992
- 1992-07-01 JP JP19588492A patent/JP3074507B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6616815B2 (en) | 1998-06-22 | 2003-09-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Method of decomposing halogenated aliphatic hydrocarbon compounds or aromatic compounds and apparatus to be used for the same as well as method of clarifying exhaust gas and apparatus to be used for the same |
| US6716399B2 (en) | 1998-11-30 | 2004-04-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Apparatus for decomposing halogenated aliphatic hydrocarbon compounds or aromatic compounds |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0617597A (ja) | 1994-01-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4078302B2 (ja) | シールド掘進方法及びシールド掘進機 | |
| KR20020073391A (ko) | 실드 굴진기의 커터헤드 | |
| JP3074507B2 (ja) | ビット交換可能なシールド掘進機 | |
| JP3244603B2 (ja) | シールド掘進機 | |
| JP2002047889A (ja) | カッタの交換方法及びトンネル掘削機 | |
| JP3687053B2 (ja) | 球体シールド掘進機のカッター | |
| JPH09158680A (ja) | カッタヘッド | |
| JP2531152Y2 (ja) | シールド掘進機のカッターヘッド | |
| JP3396446B2 (ja) | トンネル掘削機 | |
| JP2687136B2 (ja) | シールド掘進機 | |
| JPH03129096A (ja) | トンネルボーリング機械 | |
| JP2910634B2 (ja) | シールド掘進機による切羽面の切削方法及びシールド掘進機 | |
| JP2873588B2 (ja) | シールド掘進機 | |
| JP2002194995A (ja) | シールドマシンにおけるカッタビットの交換方法 | |
| JPH108887A (ja) | トンネル掘削機及び掘削方法 | |
| JP3002363B2 (ja) | シールド掘進機の余掘装置 | |
| JP2002013391A (ja) | シールド掘進機 | |
| JPH11294076A (ja) | カッタヘッドおよび支障物の切削方法 | |
| JP2906209B2 (ja) | シ−ルド掘進機 | |
| JP4078722B2 (ja) | トンネル掘削機の余掘装置 | |
| JP2912961B2 (ja) | 掘削機 | |
| JPH0742469A (ja) | ２重掘削型アースオーガにおけるケーシングスライド装置 | |
| JPS64476Y2 (ja) | ||
| JPH03172498A (ja) | 急曲線施工用シールド掘進機 | |
| JPH09170400A (ja) | トンネル掘削機及び掘削方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |