JP2002013391A - シールド掘進機 - Google Patents

シールド掘進機

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JP2002013391A JP2000199222A JP2000199222A JP2002013391A JP 2002013391 A JP2002013391 A JP 2002013391A JP 2000199222 A JP2000199222 A JP 2000199222A JP 2000199222 A JP2000199222 A JP 2000199222A JP 2002013391 A JP2002013391 A JP 2002013391A
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均 高橋
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努 水谷
Takeshi Okawada
剛 岡和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カッタビットの交換を機内で何度でも行え、
カッタビットの交換時にその摩耗状況を作業員が直接確
認し得るシールド掘進機を提供する。 【解決手段】 ビットをカッタスポーク22に交換可能
に取り付けるようにした泥水式のシールド掘進機におい
て、開閉可能なマンホール5aをバルクヘッド5に設
け、カッタスポーク22を起立状態からバルクヘッド5
側へ傾動させ得るように設置してカッタスポーク22を
傾動させたときにその外周部側がバルクヘッド5の開口
部に達するように構成するとともに、カッタスポークを
傾動、起立させるように駆動するスポーク折り曲げジャ
ッキ26と、カッタスポーク22の起立時に固定部23
aの嵌入穴に嵌入させ傾動時にその嵌入穴から離脱させ
得るシェアーピース27aを有する外周リング固定ジャ
ッキ27とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘進機に
関するもので、カッタビットの交換回数が多いシールド
掘進機に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機では、カッタヘッドで地
山を掘削する過程においてカッタビットが摩耗又は損傷
しないようにカッタビットに超硬チップを用いてカッタ
ビットの耐摩耗性を向上させるようにしている。しかし
ながら、掘進時に硬質の地山に遭遇したり掘進距離が長
くなったりすると、摩耗したり破損したりすることがあ
るため、掘進中にカッタビットの交換をすることが必要
になる。そのカッタビットの交換をする場合、通常、地
山の崩落や湧水の防止等の安全対策を切羽周辺に施した
後、作業員が切羽に出てカッタビットの交換作業を行っ
ていた。こうした方法によるカッタビットの交換作業
は、多大の時間と経費を要するだけでなく、シールド掘
進機外の切羽で行わなければならないため、必ずしも安
全に行えるとは限らない。
【0003】こうしたことから、従来、円筒形のカッタ
スポークをその軸心を中心に回動できるように設置し、
カッタスポークの背面側に交換用のカッタビット列を予
め取り付けておくことにより、カッタビットを交換する
ときに、その背面側のカッタビット列が切羽側を向くよ
うにカッタスポークを回動させてカッタビットを交換で
きるようにした技術(1994年(平成6年)1月、
(株)土木工学社発行「トンネルと地下」第25巻1号
の「超長距離シールド機用カッタビット交換機構の開
発」の論文参照)が開発されている。また、別の技術と
して、カッタビットの上方から下方に向けて複数段の超
硬チップを切羽側を向くように予め埋め込んでおき、こ
のカッタビットをジャッキでせり上げ得るようにするこ
とにより、1段目の超硬チップが摩耗したときに、カッ
タビットをジャッキでせり上げて2段目の超硬チップを
1段目の超硬チップの位置までせり上げてカッタビット
を交換できるようにした技術(1994年9月9日、日
経BP社発行「日経コンストラクション」第95頁の
「シールド機のビット交換を不要に」の記事参照)が開
発されている。これら従来の技術は、何れも、作業員が
シールド掘進機外に出ることなくカッタビットを交換で
きるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来の技術は、何れも、予備のカッタビットや超硬チ
ップを限られたスペースに予め固着するようにしていて
予備のカッタビットを多数段取り付けることができない
ため、カッタビットの交換回数に制限があり、カッタビ
ットの交換が頻繁に必要な地山を施工するシールド掘進
機には不向きであった。また、カッタビットの交換は、
作業員が目視できるところで行うものではないため、そ
の交換時にカッタビットの摩耗状況を作業員が直接確認
することができず、シールド工法の施工に有用な実地の
情報が得られないという問題もあった。
【0005】本発明は、従来の技術にみられるこうした
問題を解決するために創作されたものであって、その技
術課題は、カッタビットの交換を作業員が機外に出るこ
となく行えるだけではなく、カッタビットの交換を何度
でも行え、カッタビットの交換時にその摩耗状況を作業
員が直接確認することができるシールド掘進機を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のこうした技術課
題は、次の1)及び2)のそれぞれの手段により解決さ
れる。
【0007】1)前部にバルクヘッドを有するシールド
本体と、放射状に配置した複数本のカッタスポークで構
成されバルクヘッドに回転可能に設置されたカッタヘッ
ドとを備え、カッタビットをカッタスポークに交換可能
に取り付けるようにしたシールド掘進機において、開閉
可能な開口部をバルクヘッドに設け、カッタスポークを
起立状態からバルクヘッド側へ傾動させ得るように設置
してカッタスポークを傾動させたときにその外周部側が
バルクヘッドの開口部に達するように構成するととも
に、カッタスポークを傾動させたり起立させたりするよ
うに駆動する油圧シリンダを設ける。
【0008】2)前部にバルクヘッドを有するシールド
本体と、放射状に配置した複数本のカッタスポーク、外
周部を形成する外周リング及び掘削土砂を取り込むため
の開口部を設けた面板で構成されバルクヘッドに回転可
能に設置されたカッタヘッドとを備え、カッタビットを
カッタスポークに交換可能に取り付けるようにした泥水
式のシールド掘進機において、開閉可能な開口部をバル
クヘッドに設け、カッタスポークを起立状態からバルク
ヘッド側へ傾動させ得るように設置してカッタスポーク
を傾動させたときにその外周部側がバルクヘッドの開口
部に達するように構成するとともに、カッタスポークを
傾動させたり起立させたりするように駆動する油圧シリ
ンダと、カッタスポークを起立時に外周リングと一体化
して固定状態に保持し傾動させる際にその固定状態を解
除することができるカッタスポークの固定手段とを設け
る。
【0009】この出願の第1発明及び第2発明は、それ
ぞれ1)及び2)の手段を採用しているので、シールド
掘進機の掘進中にカッタビットを交換をすることが必要
になったときには、バルクヘッドの開口部を開放すると
ともに、油圧シリンダを駆動してカッタヘッドのカッタ
スポークをバルクヘッド側へ傾動させることにより、カ
ッタスポークを、その外周部側がバルクヘッドの開口部
に位置するように変位させることができる。したがっ
て、作業員は、このバルクヘッドの開口部を通じてシー
ルド本体内から手の届く範囲でカッタビットの交換作業
を行うことができるため、少なくとも、相対的に摩耗し
やすいカッタスポークの外周部側のカッタビットの交換
は、機外に出ることなくシールド本体内で安全に行え
る。また、その際、カッタビットの摩耗状況を直接確認
することもできる。こうしたカッタビットの交換は、必
要に応じて何度でも行える。
【0010】カッタビットの交換を終了した後は、油圧
シリンダを駆動してカッタヘッドのカッタスポークを起
立させてその駆動を停止すると、カッタスポークは、起
立状態を保持して通常の状態に復帰し、カッタヘッドで
地山を掘削することが可能となる。その場合、泥水式の
シールド掘進機に関するこの出願の第2発明では、カッ
タスポークの固定手段により、カッタスポークを、その
起立時に外周リングと一体化して固定状態に保持するこ
とができて、カッタヘッドの剛性を高めることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この出願の第1発明及び第
2発明が実際上どのように具体化されるのかを示す具体
化例を図1及び図12に基づいて説明することにより、
各発明の実施の形態を明らかにする。まず、図1乃至図
4に基づき、この出願の第1発明の第1具体化例のシー
ルド掘進機について説明する。図1は、この出願の第1
発明の第1具体化例のシールド掘進機に関するカッタス
ポーク起立時の状態を示す正面図、図2は、図1のシー
ルド掘進機の要部の縦断面図、図3は、カッタビットの
交換時の状態を示す図1のシールド掘進機の要部の縦断
面図、図4は、図3のシールド掘進機の正面図である。
【0012】1はシールド掘進機の胴体をなすシールド
本体、2はこのシールド本体1の前部のバルクヘッド5
に回転可能に支承され切羽を掘削するカッタヘッド、3
はこのカッタヘッド2を減速して回転駆動するモータ及
び減速機構等で構成されたカッタ駆動装置、4はこのカ
ッタ駆動装置3の回転力をカッタヘッド2に伝達するカ
ッタヘッド2のセンターシャフト、5はシールド本体1
の前部を機外から遮断する隔壁としてのバルクヘッド、
6はこのバルクヘッド5の前方とカッタヘッド2の後方
との間に形成され掘削土砂を取り込んで泥水と混合して
充満させることにより土圧をたてるためのチャンバ、7
はこのチャンバ6内の掘削土砂と泥水とを撹拌混合する
撹拌装置、8はチャンバ6内の掘削土砂や泥水がカッタ
駆動装置3内に浸入しないようにシールするシールケー
ス、9はカッタ駆動装置3に付設されセンターシャフト
4の前方を支持する前方の軸受部である。
【0013】ここに例示するシールド掘進機は、泥水式
のシールド掘進機であり、図示はしていないが、泥水を
送るための送水管と泥水と混合した掘削土砂を排出する
ための排泥管とをシールド本体1内に敷設している。ま
た、シールド本体1内には、周方向に間隔を置いて複数
本のシールドジャッキを設置している。シールド掘進機
は、これらのシールドジャッキでシールド本体を推進し
ながらカッタヘッド2で切羽を掘削して地下坑を形成す
る。カッタ駆動装置3は、カッタヘッド2を回転駆動す
るモータ3aと、減速機構等を内蔵しモータ3aの回転
を減速してセンターシャフト4に伝達する駆動部3b
と、センターシャフト4の後方を支持して推力を受ける
後方の軸受部3cとで構成されている。以上の技術内容
は、通常のシールド掘進機と共通する事項である。
【0014】センターシャフト4は、後に詳述するカッ
タビットの交換操作を安全に行えるようにするため、図
2及び図3に示すように、カッタ駆動装置3及びこれに
付設されたシールケース8や軸受部9に対して前後方向
(センターシャフト4の軸方向)に移動できるように設
置している。また、図には示されていないが、センター
シャフト4を前後方向に移動するための油圧シリンダが
シールド本体1内に設置されており、これらの手段によ
り、カッタビットの交換作業の際、カッタヘッド2をシ
ールド本体1の軸方向に移動できるようにしている。バ
ルクヘッド5の上方には、カッタビットの交換作業をシ
ールド本体1内から行えるようにするための開閉可能な
開口部としてのマンホール5aを設けている。このマン
ホール5aは、マンホール蓋5bにより適宜開閉できる
ようになっており、通常、カッタビットの交換作業を行
うとき以外はマンホール蓋5bにより閉じられている。
こうしたセンターシャフト4の前後方向に移動可能な構
造やマンホール5aに関する構造は、本発明との関連に
おいて具体化された独自の構造である。
【0015】カッタヘッド2の構造について詳述する。
20aはカッタヘッド2の中心部の地山を先掘りするフ
ィッシュテールビット、20bはカッタヘッド2の中心
部よりも外周側の地山を先掘りする先行ビット、20c
は先行カッタビット20bで先掘りした後の地山を掘削
するティースビット、21はセンターシャフト4の前端
部に設けられカッタヘッド2の中心部を形成するボス
部、22はこのボス部21に取り付けられビット20
b,20cを取り付けるカッタスポーク、23はカッタ
ヘッド2の外周部を形成するリング状の外周リング、2
4はこの外周リング23内におけるカッタスポーク22
間の開口を遮蔽する面板、25はこの面板24とカッタ
スポーク22の両側部との間に形成されたスリット状の
掘削土砂取り込み用の開口部である。
【0016】カッタスポーク22は中空状をなし、ボス
部21に等間隔に複数本放射状に配置している。先行ビ
ット20bは、これら複数本のカッタスポーク22の前
面に交換可能に多数取り付けられ、ティースビット20
cは、各カッタスポーク22の両側面に交換可能に多数
取り付けられている。また、フィッシュテールビット2
0aは、ボス部21を跨ぐようにして、対向するカッタ
スポーク22の前面に取り付けられているが、カッタヘ
ッド2の中心部に位置していてカッタヘッド2の1回転
当たりの切削距離がカッタヘッド2の外周側に比べて小
さく摩耗しにくいので、交換することを予定していな
い。外周リング23は、各カッタスポーク22と結合し
て一体化することにより、カッタヘッド2の全体の剛性
を上げてカッタヘッド2を強化する。また、カッタビッ
トを設けてカッタヘッド2の外周側の掘削負担を軽減す
る。ここに例示するシールド掘進機は、泥水式であるの
で、面板24及びその取付に必要な外周リング23を設
けているが、土圧式のシールド掘進機の場合には、必ず
しも外周リング23や面板24を設ける必要がない。掘
削土砂取り込み用の開口部25は、各カッタスポーク2
2ごとにカッタスポーク22の両側面近傍に形成する。
【0017】以上述べたカッタヘッド2の構造は通常の
カッタヘッドが有する一般的な構造であるが、次に、本
発明との関連において具体化された独自の構造について
述べる。21aはボス部21の外周部に固着されカッタ
スポーク22を傾動可能に枢着するスポーク枢着用のブ
ラケット、26はこのブラケット21aに枢着されたカ
ッタスポーク22を傾動させて折り曲げるように駆動す
る油圧シリンダによるスポーク折り曲げジャッキ、27
はロッド部の先端部にシェアーピース27aが設けられ
カッタスポーク22を起立時に固定状態に保持する油圧
シリンダによる外周リング固定ジャッキ、28は面板2
4に開閉可能に設けられて掘削土砂取り込み用の開口部
25を適宜遮蔽できる遮蔽板としてのスリット板であ
る。
【0018】前述したように、本来、カッタスポーク2
2は、環状の外周リング23と一体構成してカッタヘッ
ド2の剛性を高めるようにしているが、本発明では、ビ
ット20b,20cの交換の便のため、各カッタスポー
ク22を図4の実線及び2点鎖線による仮想線の個所で
分離して傾動させることができるように、カッタヘッド
2を分割構成している。すなわち、外周リング23をカ
ッタスポーク22と一体化した上で、図4の実線で示す
ように、外周リング23をカッタスポーク22の両側付
近の個所でその周辺の面板24の外周部分と共に分割構
成している。その代わり、これらカッタスポーク22の
両側付近の外周リング23の部分とその周辺の面板24
の外周部分とで、カッタスポーク22を面板24にピン
で一体的に固定できるようにするための固定部23aを
形成して、固定部23aを面板24に固定することによ
り、カッタスポーク22を、面板24を介して外周リン
グ23と一体化できるようにしている。
【0019】カッタスポーク22は、通常の状態である
起立状態からバルクヘッド5側へ傾動させ得るように、
内周側端部がスポーク枢着用のブラケット21aに枢着
軸22aで傾動可能に枢着されており、図3に鎖線で示
すように、傾動させたときに外周部側がバルクヘッド5
のマンホール5aに達するように構成されている。スポ
ーク折り曲げジャッキ26は、カッタスポーク22の内
部の中空部に納められて、内周側端部のロッド部がスポ
ーク枢着用のブラケット21aにピン26aで枢着され
ているとともに外周側端部のシリンダ部がカッタスポー
ク22の両側壁にピン26bで枢着されている。したが
って、スポーク折り曲げジャッキ26を伸縮すると、カ
ッタスポーク22を枢着軸22aを支点に正常な位置に
起立させたり、ビット20b,20cの交換作業をシー
ルド本体1内から行えるようにバルクヘッド5側へ傾動
させたりすることができる。ここに示す例では、こうし
たカッタスポーク22の傾動機構を全てのカッタスポー
ク22に設けている。
【0020】前記固定部23aを面板24に固定するた
めの手段として、外周リング固定ジャッキ27を各固定
部23aに対応して面板24に設置するとともに、外周
リング固定ジャッキ27のシェアーピース27aを嵌入
するための嵌入穴を固定部23aに形成している。した
がって、カッタスポーク22を起立させた状態で外周リ
ング固定ジャッキ27を伸ばすと、シェアーピース27
aを固定部23aの嵌入穴に嵌入させてカッタスポーク
22を面板24に一体的に固定することができる。その
結果、カッタスポークは、起立時に面板24を介して外
周リングと一体化して固定状態に保持することができ
る。また、同ジャッキ27を縮めると、このシェアーピ
ース27aによる固定状態が解除されてカッタスポーク
22を傾動させることが可能となる。面板24は、内部
空間を有するように前後2枚の板で形成され外周リング
23と同程度の厚さを有するボックス構造をなしている
が、外周リング固定ジャッキ27は、掘削土砂に触れな
いようにその面板24の内部空間内に納めれて面板24
に固定的に取り付けられている。
【0021】スリット板28は、図1に示すように当接
面28sを有する略台形状をなし、内周側端部が面板2
4にピン28aで回動可能に枢着されている。そして、
こうした構造のスリット板28がカッタスポーク22の
側面を挟むようにして一対設けられており、ピン28a
を支点に両スリット板28を接近させるように回動させ
たときには掘削土砂取り込み用の開口部25を遮蔽し、
離すように回動させたときには図1に示すように掘削土
砂取り込み用の開口部25を開放するように設けてい
る。すなわち、一対のスリット板28は、面板24に枢
着されて、開放時にその大部分が面板24の内部空間内
に納めれるように配置されており、カッタスポーク22
を傾動させた後、面板24の内部空間内から突出させる
ように回動させると、当接面28s同士を当接して掘削
土砂取り込み用の開口部25を遮蔽できるようになって
いる。スリット板28へ回動力の付与は、図示されてい
ないスリットジャッキ(後に詳述するスリットジャッキ
29と同様のジャッキ)により行われる。図1には、上
部の掘削土砂取り込み用の開口部25を遮蔽するするス
リット板28しか図示されていないが、実際は、こうし
た構造のスリット板28を全ての開口部25に設けてい
る。
【0022】以上のような構造を備えたシールド掘進機
の作用及び効果について説明する。シールド掘進機の掘
進中にカッタヘッド2のビット20b,20cを交換を
することが必要になったときには、まず、図3に示すよ
うにセンターシャフト4を前方に移動することにより、
カッタスポーク22を倒すための間隙をシールド本体1
の前端とカッタヘッド2との間に形成するとともに、マ
ンホール蓋5bを開くことによりマンホール5aの開口
部を開放する。また、外周リング固定ジャッキ27を縮
めることにより、そのシェアーピース27aを固定部2
3aの嵌入穴から離脱させてカッタスポーク22の固定
状態を解除する。次いで、スポーク折り曲げジャッキ2
6を縮めて、上方に位置するカッタスポーク22を図3
の鎖線で示すようにバルクヘッド5側へ傾動させると、
カッタスポーク22を、その外周部側がマンホール5a
の開口部に位置するように変位させることができる。
【0023】しかる後、これまで掘削土砂取り込み用の
開口部25を開放していた全てのスリット板28を回動
して同開口部25を遮蔽する。その場合、他のカッタス
ポーク22もバルクヘッド5側へ若干傾動させておき、
各スリット板28がその回動時にカッタスポーク22と
干渉しないようにする。また、センターシャフト4を後
方に移動することによりシールド本体1の前端とカッタ
ヘッド2の間の間隙をなくすようにする。こうした準備
作業を行うことにより、切羽周辺の掘削土砂が掘削土砂
取り込み用の開口部25や前記の間隙からバルクヘッド
5を経由してシールド本体1内へ浸入するのを予防する
ことができる。
【0024】ビット交換のための以上の準備作業を終了
した後、作業員は、開放されたマンホール5aの開口部
を通じて、カッタスポーク22に取り付けられたビット
20b,20cの交換作業をシールド本体1内から行
う。ビット20b,20cの交換は、シールド本体1内
から手の届く範囲で行われるが、カッタヘッド2の径が
大きくない場合には、交換を予定している全てのビット
20b,20cを交換をすることができる。また、同一
カッタスポーク22のビット20b,20cを一連のも
のとしてカセット状に構成して、カッタスポーク22の
端部から軸方向にまとめて抜き出したり装着したりする
ことができるようにすれば(こうしたカセット状のビッ
トは従来公知である。)、カッタヘッド2の径が大きい
場合でも、交換を予定している全てのビット20b,2
0cを交換をすることができる。ところで、カッタビッ
トは、カッタヘッドの外周側のものが内周側のもの比べ
てカッタヘッドの1回転当たりの切削距離が大きく摩耗
しやすいので、外周側のカッタビットを交換できるよう
にすることが最も重要である。こうしたことから、カッ
タヘッド2の径が大きい場合には、ビット20b,20
cの交換作業をシールド本体1内から手の届く範囲だけ
に留めて、カッタヘッド2の内周側のもの交換を省略す
るようにしても、実用上有意義である。
【0025】このように、ビット20b,20cの交換
作業を、バルクヘッド5のマンホール5aの開口部を通
じてシールド本体1内から行うことができるため、ビッ
ト20b,20cの交換を、機外に出ることなくシール
ド本体1内で安全に行える。また、その際、カッタビッ
トの摩耗状況を直接確認することもできる。こうしたカ
ッタビットの交換は、必要に応じて何度でも行える。こ
こに示す例では、掘削土砂取り込み用の開口部25を遮
蔽できるスリット板28を設けたり、カッタヘッド2を
シールド本体1の軸方向に移動できるようにするカッタ
ヘッドの移動手段を設けたりしているので、こうした効
果を奏することに加え、ビットの交換作業時に切羽や切
羽周辺の掘削土砂がシールド本体1内へ浸入することも
予防することができて、シールド本体1内に掘削土砂が
浸入する危惧のある条件下でも、ビット20b,20c
の交換をシールド本体1内で安全に行うことができる。
【0026】ビット20b,20cの交換を終了した後
は、カッタヘッド2を前方に移動するとともにスリット
板28を回動して掘削土砂取り込み用の開口部25を開
放する。次いで、スポーク折り曲げジャッキ26を伸ば
して各カッタスポーク22を起立させるとともにマンホ
ール5aの開口部を遮蔽する。カッタスポーク22を起
立させた後、スポーク折り曲げジャッキ26の駆動を停
止すると、カッタスポーク22は、起立状態を保持して
通常の状態に復帰し、カッタヘッド2で地山を掘削する
ことが可能となる。この状態で外周リング固定ジャッキ
27のシェアピース27aを固定部23aの嵌入穴に差
し込むとカッタスポーク22を面板24に一体的に固定
することができる。その結果、カッタスポーク22を起
立時に面板24を介して外周リングと一体化して固定状
態に保持することができるので、カッタヘッド2の剛性
を高めることができる。
【0027】以上、上方に位置するカッタスポーク22
のビット20b,20cを交換する手順を述べたが、左
右及び下方に位置するカッタスポーク22のビット20
b,20cを交換するときには、カッタヘッド2を回転
してこれらのカッタスポーク22を順次上方に移動し、
以上述べたのと同様の手順により各カッタスポーク22
のビット20b,20cを交換することができる。
【0028】次に、図5乃至図8に基づき、この出願の
第2発明の具体化例のシールド掘進機について説明す
る。図5は、この出願の第2発明の具体化例のシールド
掘進機に関する掘進停止時の状態を示す図で、(a)は
正面図、(b)は要部の縦断面図、図6は、この出願の
第2発明の具体化例のシールド掘進機に関するカッタビ
ットの交換作業の準備開始時の状態を示す図で、(a)
は正面図、(b)は要部の縦断面図、図7は、この出願
の第2発明の具体化例のシールド掘進機に関するカッタ
ビットの交換作業の準備途中の状態を示す図で、(a)
は正面図、(b)は要部の縦断面図、図8は、この出願
の第2発明の具体化例のシールド掘進機に関するカッタ
ビットの交換作業の準備終了時の状態を示す図で、
(a)は正面図、(b)は要部の縦断面図ある。これら
の図において図1乃至図4と同一の符号を付けた部分
は、図1乃至図4と同等の部分を表すので、詳述しな
い。
【0029】本シールド掘進機は、すでに述べたシール
ド掘進機と同様、前部にバルクヘッド5を有するシール
ド本体1と、複数本のカッタスポーク22、外周リング
23及び掘削土砂取り込み用の開口部25を設けた面板
24で構成されたカッタヘッド2とを備え、ビット20
b,20cをカッタスポーク22に交換可能に取り付け
るようにした泥水式のシールド掘進機に関するものであ
り、開閉できるマンホール5aをバルクヘッド5に設
け、カッタスポーク22を起立状態からバルクヘッド5
側へ傾動させ得るようにスポーク枢着用のブラケット2
1aに傾動可能に枢着して、カッタスポーク22を傾動
させたときにその外周部側がマンホール5aの開口部に
達するように構成するとともに、カッタスポーク22を
傾動及び起立させるように駆動するスポーク折り曲げジ
ャッキ26と、カッタスポーク22を起立時に固定状態
に保持し、傾動させる際にその固定状態を解除できるカ
ッタスポークの固定手段とを設けている。また、掘削土
砂取り込み用の開口部25を遮蔽できるスリット板28
を面板24に設けており、基本的な構造は、すでに述べ
たシールド掘進機と変わらない。
【0030】そこで、本シールド掘進機の特徴的な技術
内容について説明する。本シールド掘進機では、カッタ
スポーク22を傾動させ得るように分離して構成する場
合、前述の例とは異なり、カッタスポーク22の外周端
部を外周リング23と分離できるように構成している。
そして、スポーク折り曲げジャッキ26は、すでに述べ
た例と同様の方法でカッタスポーク22内の空間に設置
している。また、カッタスポーク22を起立時に外周リ
ング23と一体化して固定状態に保持したりその固定状
態を解除したりするカッタスポークの固定手段として、
ロッド部の先端部にシェアピン27’aを設けたスポー
ク位置決めジャッキ27’を設置するとともに、そのシ
ェアピン27’aを嵌入するための嵌入穴を外周リング
23に形成している。
【0031】その場合、スポーク位置決めジャッキ2
7’は、外周リング固定ジャッキ27と異なり、面板2
4ではなくカッタスポーク22内の空間に納めて取り付
け、カッタスポーク22の内部から外周リング23の嵌
入穴に対してシェアピン27’aを出没させることがで
きるようにしている。前記したように、カッタスポーク
22は、その外周端部を外周リング23と分離できるよ
うに構成しているため、図7に示すように、シールド本
体1の前端とカッタヘッド2との間に間隙を形成しなく
ても、カッタスポーク22をシールド本体1と干渉しな
いように傾動させることができる。そのため、カッタヘ
ッド2をシールド本体1の軸方向に移動できるようにす
るためのカッタヘッドの移動手段は設けていない。
【0032】本シールド掘進機では、図5(a)におけ
る上下のカッタスポーク22のビット20b,20cだ
けを交換し、左右のカッタスポーク22のビット20
b,20cは、交換することを予定していない。すなわ
ち、左右のカッタスポーク22のビット20b,20c
は、上下のカッタスポーク22のビット20b,20c
に後続して切羽を掘削してその掘り残し部を掘削するの
で、摩耗量が相対的に少ないからである。このように上
下のカッタスポーク22のビット20b,20cだけを
交換するため、カッタスポーク22は、上下のものだけ
を傾動できるように構成して、左右のものは、外周リン
グ23に固定的に取り付けられている。そのため、左右
のカッタスポーク22には、スポーク折り曲げジャッキ
26やスポーク位置決めジャッキ27’を設置していな
いが、上下のカッタスポーク22のビット20b,20
cの交換時に全ての掘削土砂取り込み用の開口部25を
遮蔽しないと、シールド本体1内への掘削土砂の浸入を
予防できないため、上下左右全てのカッタスポーク22
に対応してスリット板28,28’を設けている。
【0033】これらのスリット板28のうち、上下のカ
ッタスポーク22に対応するスリット板28は、図1で
述べたのと同様の構造のものが図1で述べたのと同様の
態様で設置されており、油圧駆動のスリットジャッキ2
9により回動させられるように構成されている。このス
リットジャッキ29は、ボックス構造の面板24内に納
められ、シリンダ部が面板24に枢着されているととも
にロッド部がスリット板28に枢着されている。
【0034】一方、左右のカッタスポーク22に対応す
るスリット板28’は、カッタスポーク22と面板24
との間を遮蔽できるように略矩形状をなしており、回動
して水平の姿勢や垂直の姿勢を採れるように、面板24
にヒンジ28’aで枢着している。すなわち、スリット
板28’は、掘削土砂取り込み用の開口部25を開放し
ているときには、図5に示すように、面板24に設けた
ヒンジ28’aを支点に後方に出っ張るようにして板面
が水平状態になり、掘削土砂取り込み用の開口部25を
遮蔽するときには、ヒンジ28’aを支点に回動して、
図6に示すように板面が垂直状態になるようにしてい
る。こうした回動動作をさせるため、小型のスリットジ
ャッキ29’を面板24内に設置して、シリンダ部を面
板24に枢着するとともにロッド部をスリット板28の
後部に枢着し、スリットジャッキ29’を伸ばしたとき
に掘削土砂取り込み用の開口部25を遮蔽でき、縮めた
ときに開口部25を開放できるようにしている。
【0035】本シールド掘進機の作用及び効果について
説明する。シールド掘進機の掘進中にビット20b,2
0cを交換をすることが必要になったときには、図5に
示すような状態でカッタヘッド2を停止させた後、図6
に示すように、各スリットジャッキ29’を伸ばして掘
削土砂取り込み用の開口部25をスリット板28’で遮
蔽するとともにスポーク位置決めジャッキ27’のシェ
アピン27’aを外周リング23の嵌入穴から離脱させ
てカッタスポーク22の固定状態を解除する。次いで、
図7に示すように、マンホール5aの開口部を開放し
て、上方に位置するカッタスポーク22をバルクヘッド
5側へスポーク折り曲げジャッキ26により傾動させ、
カッタスポーク22を、その外周部側がマンホール5a
の開口部に位置するように変位させる。
【0036】しかる後、図8に示すように、上方のスリ
ットジャッキ29を伸ばして掘削土砂取り込み用の開口
部25をスリット板28で遮蔽する。また、図示はして
いないが、下方のカッタスポーク22をバルクヘッド5
側へ若干傾動させてから下方のスリットジャッキ29を
伸ばして下方の掘削土砂取り込み用の開口部25もスリ
ット板28で遮蔽する。こうしてビット交換のための準
備作業を終了した後、作業員は、開放されたマンホール
5aの開口部を通じて、カッタスポーク22に取り付け
られたビット20b,20cの交換作業をシールド本体
1内から行う。したがって、本シールド掘進機も、すで
に述べた例と同様、ビット20b,20cの交換を作業
員が機外に出ることなく行えるだけではなく、ビット2
0b,20cの交換を何度でも行え、ビット20b,2
0cの交換時にその摩耗状況を作業員が直接確認するこ
とができる。
【0037】ここに示す例では、掘削土砂取り込み用の
開口部25を遮蔽できるスリット板28,28’を設け
ているので、カッタビットの交換作業時に切羽の掘削土
砂がシールド本体1内へ浸入するのを予防できる。しか
も、シールド本体1の前端とカッタヘッド2の間に間隙
を形成しなくてもカッタスポーク22を傾動させ得るの
で、切羽周辺の掘削土砂がカッタビットの交換作業時や
その準備作業時にバルクヘッド6の周囲からシールド本
体1内へ浸入するのも確実に予防できる。したがって、
シールド本体1内に掘削土砂が浸入する危惧のある条件
下でも、ビット20b,20cの交換がシールド本体1
内で安全に行える。
【0038】ビット20b,20cの交換を終了した後
は、スリットジャッキ29を縮めてスリット板28を回
動することにより掘削土砂取り込み用の開口部25を開
放した後、上方のカッタスポーク22をスポーク折り曲
げジャッキ26で起立させるとともにマンホール5aの
開口部を遮蔽する。また、上方のカッタスポーク22に
対応する掘削土砂取り込み用の開口部25以外の開口部
25もスリットジャッキ29,29’を縮めて開放す
る。カッタスポーク22を起立させた後は、スポーク折
り曲げジャッキ26の駆動を停止してカッタスポーク2
2を起立状態を保持し、次いで、スポーク位置決めジャ
ッキ27’のシェアピン27’aを外周リング23の嵌
入穴に差し込むと、カッタスポーク22は、外周リング
23と一体化して固定状態に保持される。その結果、す
でに述べた例と同様、カッタヘッド2の剛性を高めるこ
とができる。
【0039】図1乃至図4で述べたシールド掘進機に部
分変更を加えたこの出願の第1発明の第2具体化例のシ
ールド掘進機を、図9乃至図11に基づいて説明する。
図9は、この出願の第1発明の第2具体化例のシールド
掘進機に関する掘進停止時の状態を示す図で、(a)は
正面図、(b)は要部の縦断面図、図10は、この出願
の第1発明の第2具体化例のシールド掘進機に関するカ
ッタビットの交換作業の準備開始時の状態を示す図で、
(a)は正面図、(b)は要部の縦断面図、図11は、
この出願の第1発明の第2具体化例のシールド掘進機に
関するカッタビットの交換作業の準備終了時の状態を示
す図で、(a)は正面図、(b)は要部の縦断面図あ
る。
【0040】本シールド掘進機は、ビット20b,20
cの交換の際にシールド本体内に掘削土砂が浸入するの
を予防するため、図1乃至図4のシールド掘進機におい
て、カッタヘッド2をシールド本体1の軸方向に移動す
るためのカッタヘッドの移動手段を設ける代わりに、シ
ールド本体1の前端とカッタヘッド2との間に間隙が生
じるようにしてその間隙を覆うフードを設け、このフー
ドの上部を可動フード10としたものであり、その他の
点では、図1乃至図4のシールド掘進機と構造上基本的
に変わらない。
【0041】図9乃至図11において、10はシールド
本体1の上部内周面に沿って摺動可能に設置した可動フ
ード、11はこの可動フード10を前後方向に移動させ
るように駆動する油圧駆動のフード摺動ジャッキであ
る。フードは、シールド本体1とカッタヘッド2の外周
リング23との間隔を極力狭めて開口部を小さくするも
のであるが、可動フード10は、カッタスポーク22の
傾動時にフードがカッタスポーク22に干渉しないよう
フードの一部を前後方向に移動させることができるよう
に構成したものである。ここに示す例では、ビット20
b,20cを交換するカッタスポーク22をビット20
b,20cの交換時に上部にもってきて傾動させるた
め、可動フード10は、シールド本体1の上部に設置し
ている。フード摺動ジャッキ11は、シリンダ部をシー
ルド本体1内に取り付け、ロッド部を可動フード10に
取り付けている。
【0042】本シールド掘進機の作用及び効果について
説明する。シールド掘進機の掘進中にビット20b,2
0cを交換をすることが必要になったときには、図9に
示すような状態でカッタヘッド2を停止させた後、図1
0に示すように、フード摺動ジャッキ11を縮めて可動
フード10を若干後退させることにより、カッタスポー
ク22を倒すための間隙をシールド本体1の前端とカッ
タヘッド2との間に形成するとともに、外周リング固定
ジャッキ27のシェアーピース27aを固定部23aの
嵌入穴から離脱させてカッタスポーク22の固定状態を
解除する。次いで、図11に示すように、マンホール5
aの開口部を開放して、上方に位置するカッタスポーク
22をバルクヘッド5側へ傾動させ、カッタスポーク2
2を、その外周部側がマンホール5aの開口部に位置す
るように変位させる。
【0043】しかる後、全ての掘削土砂取り込み用の開
口部25をスリット板28で遮蔽する。これと前後し
て、フード摺動ジャッキ11を縮めて可動フード10を
若干前進させることによりシールド本体1の前端とカッ
タヘッド2の間の間隙をなくすようにする。こうした可
動フード10の操作を行うことにより、カッタヘッドの
移動手段を設けた場合と同様、カッタビットの交換作業
時に切羽周辺の掘削土砂がバルクヘッド5を経由してシ
ールド本体1内へ浸入するのを予防することができる。
特に、シールド本体1の前端とカッタヘッド2の間に間
隙を形成するときでも、可動フード10の後退により上
部にだけしか間隙を形成せずカッタスポーク22の傾動
に必要な必要最小限の間隙しか形成しないので、カッタ
ビット交換の準備作業時に切羽周辺の掘削土砂がシール
ド本体1内へ浸入するのを予防することもできる。本シ
ールド掘進機は、図1乃至図4に示した前述の例と構造
が基本的に変わらないので、その他の点でも前述の例と
同様の効果を奏する。
【0044】図1乃至図4で述べたシールド掘進機に部
分変更を加えたこの出願の第1発明の第3具体化例のシ
ールド掘進機を、図12に基づいて説明する。図12
は、この出願の第1発明の第3具体化例のシールド掘進
機に関する要部の縦断面図であり、(a)は掘進停止時
の状態を示す図、(b)はカッタビットの交換作業の準
備開始時の状態を示す図、(c)はカッタビットの交換
作業の準備終了時の状態を示す図である。
【0045】本シールド掘進機は、図1乃至図4のシー
ルド掘進機と比べ、カッタヘッド2をシールド本体1の
軸方向に移動するためのカッタヘッドの移動手段に差が
あるだけで、その他の点では、図1乃至図4の例と構造
に基本的な差はない。本シールド掘進機で採用されてい
るカッタヘッドの移動手段は、カッタ駆動装置3の駆動
部3bを設置するバルクヘッド5の開口に、その内周部
を縁取るようにフランジ状の金属性摺動部材12を設け
て、この摺動部材12を介して駆動部3bをバルクヘッ
ド5の開口に設置し、駆動部3bをメタルタッチで前後
方向に摺動できるようにしたものである。駆動部3b
は、ビット20b,20cの交換時以外は摺動部材12
にボルトで固定しておき、交換時にそのボルトを取り外
すことにより、カッタ駆動装置3を、これに付設したシ
ールケース8や軸受部9と共に前後に移動してカッタヘ
ッド2を移動できるようにする。図示はされていない
が、カッタ駆動装置3を前後に移動するための油圧シリ
ンダがシールド本体1内に設置されており、これらの手
段により、カッタビットの交換作業の際、カッタヘッド
2をシールド本体1の軸方向に移動できるようにしてい
る。
【0046】その作用及び効果について説明すると、シ
ールド掘進機の掘進中にビット20b,20cを交換を
することが必要になったときには、図12(a)に示す
ような状態でカッタヘッド2を停止させた後、図12
(b)に示すように、カッタ駆動装置3を前進させるこ
とにより、カッタスポーク22を倒すための間隙をシー
ルド本体1の前端とカッタヘッド2との間に形成すると
ともに、外周リング固定ジャッキ27のシェアーピース
27aを固定部23aの嵌入穴から離脱させてカッタス
ポーク22の固定状態を解除する。次いで、図12
(c)に示すように、マンホール5aの開口部を開放し
て、上方に位置するカッタスポーク22をバルクヘッド
5側へ傾動させ、カッタスポーク22を、その外周部側
がマンホール5aの開口部に位置するように変位させ
る。以後、図1乃至図4の例と比べてカッタヘッド2を
前後に移動する場合に、センターシャフト4を移動させ
ることに代えてカッタ駆動装置3を移動させる点が異な
るだけで、図1乃至図4の例と同様の操作を行う。本シ
ールド掘進機は、図1乃至図4の例と構造が基本的に変
わらないので、図1乃至図4の例と同様の効果を奏す
る。
【0047】以上、カッタヘッド2をボス部21やカッ
タスポーク22のほか外周リング23や面板24を設け
て構成した泥水式のシールド掘進機の例を述べたが、こ
うしたカッタヘッド2は、土圧式のシールド掘進機にも
使用されるので、以上述べた種々の例の技術内容は、土
圧式のシールド掘進機にも適用できる。また、土圧式の
シールド掘進機では、外周リング23や面板24を設け
ないカッタスポーク22によるカッタヘッド2も使用さ
れるが、以上述べた種々の技術内容は、こうしたカッタ
ヘッド2を用いた土圧式のシールド掘進機にも適用でき
る。その場合、カッタヘッド2に外周リング23を設け
ていないので、カッタスポーク22の起立時にシェアー
ピース27aやシェアピン27’aでカッタスポーク2
2を固定状態に保持することはできないが、カッタスポ
ーク22の起立状態は、スポーク折り曲げジャッキ26
で保持される。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、特許請
求の範囲の請求項1及び請求項2に係るこの出願の第1
発明及びこの出願の第2発明は、それぞれ、「課題を解
決するための手段」に示した1)及び2)の手段を採用
しているので、これらの各発明によれば、カッタビット
の交換を作業員が機外に出ることなく行えるだけではな
く、カッタビットの交換を何度でも行え、カッタビット
の交換時にその摩耗状況を作業員が直接確認することが
できるシールド掘進機が得られる。特に、この出願の第
2発明では、カッタスポークの固定手段により、カッタ
スポークを起立時に外周リングと一体化して固定状態に
保持することができて、カッタヘッドの剛性を高めるこ
とができる。
【0049】この出願の第2発明を具体化する場合、特
に、特許請求の範囲の請求項3に記載のように具体化し
た場合には、切羽の掘削土砂がシールド本体内へ浸入す
るのを予防できて、シールド本体内に掘削土砂が浸入す
る危惧のある条件下でも、カッタビットの交換がシール
ド本体内で安全に行える。この出願の第1発明又は第2
発明を具体化する場合、特に、特許請求の範囲の請求項
5に記載のように具体化した場合には、カッタビットの
交換作業時に切羽周辺の掘削土砂がシールド本体内へ浸
入するのを予防できる。また、特許請求の範囲の請求項
4に記載のように具体化した場合には、シールド本体の
前端とカッタヘッドの間に間隙を形成するときでも、フ
ードの一部だけを移動してカッタビットの傾動に必要な
必要最小限の間隙しか形成しないので、カッタビットの
交換作業時だけではなくカッタビット交換の準備作業時
にも、切羽周辺の掘削土砂がシールド本体内へ浸入する
のを予防することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の第1発明の第1具体化例のシールド
掘進機に関するカッタスポーク起立時の状態を示す正面
図である。
【図2】図1のシールド掘進機の要部の縦断面図であ
る。
【図3】カッタビットの交換時の状態を示す図1のシー
ルド掘進機の要部の縦断面図である。
【図4】図3のシールド掘進機の正面図である。
【図5】この出願の第2発明の具体化例のシールド掘進
機に関する掘進停止時の状態を示す図で、(a)は正面
図、(b)は要部の縦断面図である。
【図6】この出願の第2発明の具体化例のシールド掘進
機に関するカッタビットの交換作業の準備開始時の状態
を示す図で、(a)は正面図、(b)は要部の縦断面図
である。
【図7】この出願の第2発明の具体化例のシールド掘進
機に関するカッタビットの交換作業の準備途中の状態を
示す図で、(a)は正面図、(b)は要部の縦断面図で
ある。
【図8】この出願の第2発明の具体化例のシールド掘進
機に関するカッタビットの交換作業の準備終了時の状態
を示す図で、(a)は正面図、(b)は要部の縦断面図
である。
【図9】この出願の第1発明の第2具体化例のシールド
掘進機に関する掘進停止時の状態を示す図で、(a)は
正面図、(b)は要部の縦断面図である。
【図10】この出願の第1発明の第2具体化例のシール
ド掘進機に関するカッタビットの交換作業の準備開始時
の状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は要部の縦
断面図である。
【図11】この出願の第1発明の第2具体化例のシール
ド掘進機に関するカッタビットの交換作業の準備終了時
の状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は要部の縦
断面図である。
【図12】この出願の第1発明の第3具体化例のシール
ド掘進機に関する要部の縦断面図であり、(a)は掘進
停止時の状態を示す図、(b)はカッタビットの交換作
業の準備開始時の状態を示す図、(c)はカッタビット
の交換作業の準備終了時の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 シールド本体 2 カッタヘッド 3 カッタ駆動装置 3b 駆動部 4 センターシャフト 5 バルクヘッド 6 チャンバ 10 フード 11 フード摺動ジャッキ 12 駆動部の摺動部材 20b 先行ビット 20c ティースビット 21 ボス部 21a スポーク枢着用のブラケット 22 カッタスポーク 23 外周リング 23a 固定部 24 面板 25 掘削土砂取り込み用の開口部 26 スポーク折り曲げジャッキ 27 外周リング固定ジャッキ 27a シェアピース 27’ スポーク位置決めジャッキ 27’a シェアピン 28,28’ スリット板 29,29’ スリットジャッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 美穂 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 高橋 均 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 水谷 努 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 岡和田 剛 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AC05 BA03 BB07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部にバルクヘッドを有するシールド本
    体と、放射状に配置した複数本のカッタスポークで構成
    されバルクヘッドに回転可能に設置されたカッタヘッド
    とを備え、カッタビットをカッタスポークに交換可能に
    取り付けるようにしたシールド掘進機において、開閉可
    能な開口部をバルクヘッドに設け、カッタスポークを起
    立状態からバルクヘッド側へ傾動させ得るように設置し
    てカッタスポークを傾動させたときにその外周部側がバ
    ルクヘッドの開口部に達するように構成するとともに、
    カッタスポークを傾動させたり起立させたりするように
    駆動する油圧シリンダを設けたことを特徴とするシール
    ド掘進機。
  2. 【請求項2】 前部にバルクヘッドを有するシールド本
    体と、放射状に配置した複数本のカッタスポーク、外周
    部を形成する外周リング及び掘削土砂を取り込むための
    開口部を設けた面板で構成されバルクヘッドに回転可能
    に設置されたカッタヘッドとを備え、カッタビットをカ
    ッタスポークに交換可能に取り付けるようにした泥水式
    のシールド掘進機において、開閉可能な開口部をバルク
    ヘッドに設け、カッタスポークを起立状態からバルクヘ
    ッド側へ傾動させ得るように設置してカッタスポークを
    傾動させたときにその外周部側がバルクヘッドの開口部
    に達するように構成するとともに、カッタスポークを傾
    動させたり起立させたりするように駆動する油圧シリン
    ダと、カッタスポークを起立時に外周リングと一体化し
    て固定状態に保持し傾動させる際にその固定状態を解除
    することができるカッタスポークの固定手段とを設けた
    ことを特徴とするシールド掘進機。
  3. 【請求項3】 掘削土砂を取り込むための開口部を遮蔽
    できる遮蔽板を面板に開閉可能に設けたことを特徴とす
    る請求項2に記載のシールド掘進機。
  4. 【請求項4】 シールド本体に、チャンバ周囲の開口を
    遮蔽するフードを設け、カッタスポークの傾動時にフー
    ドがカッタスポークに干渉しないようフードの一部を移
    動させることができるように構成したことを特徴とする
    請求項1、請求項2又は請求項3に記載のシールド掘進
    機。
  5. 【請求項5】 カッタヘッドをシールド本体と接近及び
    隔離させるようにシールド本体の軸方向に移動できるよ
    うにするカッタヘッドの移動手段を設けたことを特徴と
    する請求項1、請求項2又は請求項3に記載のシールド
    掘進機。
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