JP3074227B2 - 床下調湿剤及び床下調湿剤の製造方法 - Google Patents

床下調湿剤及び床下調湿剤の製造方法

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JP3074227B2 JP04296275A JP29627592A JP3074227B2 JP 3074227 B2 JP3074227 B2 JP 3074227B2 JP 04296275 A JP04296275 A JP 04296275A JP 29627592 A JP29627592 A JP 29627592A JP 3074227 B2 JP3074227 B2 JP 3074227B2
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猛 藤原
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有限会社マルコウ産業
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  • Building Environments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ALCを破砕して所要
の粒体あるいは所定のシート状に形成した床下調湿剤
び床下調湿剤の製造方法に関する。詳しくは、このAL
Cの製造工程においてALC製品の歩留まりは略85〜
90%といわれており、このALCの規格外品あるいは
不良製品等が発生しているが、これらの不良製品の廃棄
処分について非常に困難が伴い、この不良製品処理技術
について兼ねてより久しく待望されていたが、特開平4
−122459号公報「発泡コンクリート体の破砕処理
装置」で、その解決すべき技術を提案している。この破
砕装置の優れた技術によって得られる超多孔質でなるA
LC粒体あるいは、シート状成形品を使用して床下等の
最適の調湿がなされるものである。
【0002】
【従来の技術】従来から建築物床下の腐蝕を防止した
り、生活の快適化、衛生化を図るために特に適した湿度
環境を提供する試みが行われてきた。例えば、住宅にお
いて、高湿度、低湿度により建物の床まわりの材料が腐
朽菌や白蟻により被害を受けて建物の寿命を短くした
り、住人に不快感や不衛生な環境をもたらすという問題
がある。
【0003】また、特に木造建築の床まわりについて
は、過乾燥による木材のヒビ割れや多湿による膨張等に
より建物に狂いを生じたりする不都合が生じるので厳重
な湿度の管理が必要なのであるが、現在のところエヤー
コン等以外に手軽に行える対応策がないのが現状であ
る。また、エヤコン以外には生石灰、塩化カルシウムや
シリカゲル、塩化マグネシウム等の吸湿性に富む化合物
を通気性の良い容器に入れたものが提供されているが、
これらの吸湿剤は除湿効果は認められるが、強い潮解性
を有するので泥状化あるいは水溶化して逆効果という問
題がある。
【0004】上述のように、現状の技術では各種の問題
点があり、この業界では大規模設備を用いないでも手軽
に調湿効果が長時間に亙って有効に発揮でき、かつ、広
範囲の湿度条件にも対応できるという湿度調整材料、湿
度調整物の出現が要望されていたのが実情である。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】本発明の目的は、従来
の技術で述べられたように斯かる問題を解決し、快適な
湿度環境をもたらして、特に、木材腐朽菌の生理状態を
挙げれば湿度は85%以上、温度は25〜35%が木材
腐朽菌の生育と温存を助長する環境と言われているが、
本発明による調湿剤は、新規性に富む吸放湿性を有する
シート状物等を提供するとともに、床下調湿剤の製造方
法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の床下調湿剤及び
床下調湿剤の製造方法はこのような課題を解決するため
に案出されたものである。 而して請求項1の発明は、水
蒸気養生気泡コンクリート(以下ALCと略す)を破砕
したALC粉体であって、家屋の床下調湿に供すること
を特徴とし、 請求項2の発明は、請求項1において、前
記破砕したALC粉体は粒度を略0.5〜4.5φmm
に選別してあることを特徴とし、 請求項3の発明は、A
LCを破砕する工程,破砕したALC内から鉄筋を分離
する工程,鉄筋を除去したALC粉体の粒度を所要の粒
径に選別する工程とを含んでいることを特徴とし、 請求
項4の発明は、請求項3において、前記鉄筋を除去した
ALC粉体の粒度を所要の粒径に選別する工程は、該A
LC粉体の粒度を略0.5〜4.5φmmに選別する工
程であることを特徴とする。
【0007】また、本発明の調湿剤は、床下の気積とそ
の湿度に対応して、適量分の調湿剤を散布、または予め
成形した調湿シートを所要の枚数敷設することにより、
床下が高湿度の雰囲気では、湿分を速やかに吸収し、低
湿分の雰囲気では、湿分を放収する機能を有するもので
ある。
【0008】
【作用】本発明の調湿剤は、超多孔性硅酸物質の呼吸機
能を利用し、この吸放性物は、高湿度条件下で用いるこ
とにより、先ず湿気調整部の超多孔吸着材が湿気を素早
く吸収し、その湿気を多量にかつ大部分貯蔵し得るの
で、湿度を速やかにかつ長時間低下することができる。
逆に乾燥状態においては、超多孔質吸湿剤に貯留(内
蔵)された湿気が速やかに放出される。したがつて、本
発明の吸放湿物によれば、湿度の度合あるいは、時間の
長短にかかわらず、極めて有効かつ可逆的に湿度合の調
整機能を発揮することが可能である。このように、本発
明は、従来までの唯単に調湿剤として多孔質吸着剤を用
いた提案等とは全く異なるものなのである。
【0009】これまでの多孔質吸着材を調湿材として適
用する提案があるが、本発明でなる『製造工程』を経て
得た超多孔質調湿材と比較して従来品は吸湿容量が小さ
く高湿度の雰囲気においては、短時間でその容量が飽和
状態に達してしまうので、気積の大きい床下では到底そ
の効果を得ることができなかつた。この床下調湿材の使
用に当たつては、先ず所要の床下地面を清掃後、この床
下地面に対して、略1cm程度の厚さを保持するように
平に散布する。なお、この床下調湿材の吸放湿の度合を
示す外観的な観察としては、吸湿すると黒色を帯びると
ともに逆に放湿されると、元の白色に戻るという物理的
特性を有しているので調湿の度合を外観のみで容易に目
視できる効果を有するものである。
【0010】
【実施例】以下に実施例について説明する。この調湿剤
の主原料とするところのALCの破砕装置による破砕工
程と、破砕したALC内の鉄筋を分離する工程と、破砕
したALC粉体の粒度選別工程とで得られた粒度径が略
0.5〜4.5φmm程度に選別された超多孔質でなる
調湿剤において、この調湿剤でもつて、家屋の床下の調
湿がなされることを目的とする床下調湿剤であつて、
【0011】本発明の調湿剤の分析値は、ライム系でI
g.Ioss(イグロス)10.01%、Sio(二
酸化硅素)51.98%、Cao(酸化カルシウム)2
8.20%、Al%(酸化アルミ)2.54%、
Mgo(酸化マグネシウム)0.76%、Fe
(酸化鉄)1.92%、Tio(二酸化チタン)
0.67%、合計96.08%、また、物理特性とし
て、カサ比重0.5〜0.7、吸水性は自重の約70%
〜80%、pH10前後でなる床下調湿剤である
【0012】また、本発明の調湿剤は、床下の気積と、
その湿度に対応して、適量分の調湿剤を散布、または予
め成形した調湿シートを所要の枚数敷設することによ
り、床下が高湿度の雰囲気では湿分を速やかに吸収し、
低湿分の雰囲気では、湿分放出する機能を有するもので
ある。なお、床下の凹凸または、急斜面、急勾配等に対
応して、夫々の形状に見合う最適な形状と厚さを金型と
油圧プレスとを用いて調湿剤成形品を容易に製造するこ
とができる。第1図は、本発明の吸湿剤を1m当たり
厚さ約1cmに散布して、図中に示す水分が時間の経過
と共に吸放湿量を示す自然放散方式による折線グラフを
示す図である。
【0013】
【発明の効果】本発明の超多孔性調湿剤は、上記のよう
な構成をとることにより、最適な湿度を保持すると共
に、かつ吸湿容量が大であるのみならず、半永久的にき
わめて安定して長時間の使用に堪える。また、吸放湿効
果と共に吸臭効果、不快な臭気を吸着するものである。
なお、原料がALCであるので耐熱性にも優れており、
人体には全く無害である。なお、施工に当たっては、床
下を清掃後、散布するだけで短時間で施工でき簡単であ
る。常時、低湿度に調湿しているので低温度を保持で
き、極めて多大の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸湿剤を1m当たり厚さ約1cmに
散布して図中に示す水分が時間の経過と共に吸放湿量を
示す自然放散方式による折線グラフを示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 20/00 - 20/34 B01D 53/28 E04B 1/64 B02C 19/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水蒸気養生気泡コンクリート(以下AL
    Cと略す)を破砕したALC粉体であって、家屋の床下
    調湿に供することを特徴とする床下調湿剤。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記破砕したALC
    粉体は粒度を略0.5〜4.5φmmに選別してあるこ
    とを特徴とする床下調湿剤。
  3. 【請求項3】 ALCを破砕する工程,破砕したALC
    内から鉄筋を分離する工程,鉄筋を除去したALC粉体
    の粒度を所要の粒径に選別する工程とを含んでいること
    を特徴とする床下調湿剤の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記鉄筋を除去した
    ALC粉体の粒度を所要の粒径に選別する工程は、該A
    LC粉体の粒度を略0.5〜4.5φmmに選別する工
    程であることを特徴とする床下調湿剤の製造方法。
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