JP3074130B2 - 人工魚礁用ブロック - Google Patents
人工魚礁用ブロックInfo
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- JP3074130B2 JP3074130B2 JP07174721A JP17472195A JP3074130B2 JP 3074130 B2 JP3074130 B2 JP 3074130B2 JP 07174721 A JP07174721 A JP 07174721A JP 17472195 A JP17472195 A JP 17472195A JP 3074130 B2 JP3074130 B2 JP 3074130B2
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- Japan
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- hollow portion
- flow
- cover
- hexagonal
- Prior art date
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Revetment (AREA)
- Artificial Fish Reefs (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川や海岸等の護
岸や砂防に用いられる土木用のブロックに係り、特に魚
礁としても最適に使えるようにした人工魚礁用ブロック
に関する。
岸や砂防に用いられる土木用のブロックに係り、特に魚
礁としても最適に使えるようにした人工魚礁用ブロック
に関する。
【０００２】
【従来の技術】護岸や砂防を目的として河川や海岸に設
置される土木用のブロックとして、従来から各種のもの
が利用されている。これらのブロックは、その殆どが河
川や海岸に多数配列して洗掘を防止するようにしたもの
で、その形状を利用して人工の魚礁としても活用できる
ようにしたものもある。
置される土木用のブロックとして、従来から各種のもの
が利用されている。これらのブロックは、その殆どが河
川や海岸に多数配列して洗掘を防止するようにしたもの
で、その形状を利用して人工の魚礁としても活用できる
ようにしたものもある。
【０００３】この人工魚礁のブロックとしては、たとえ
ば実公平４−７２２２号公報や実公平６−２１６００号
公報に記載されたものがある。これらは、いずれも各ブ
ロックの平面的な配列によって平面断面が円形の空洞部
を形成できるようにし、これらの空洞部が相互に連通し
合うように各ブロックの底面に切欠を設けたり、周壁に
通水用の孔を複数開けたものである。
ば実公平４−７２２２号公報や実公平６−２１６００号
公報に記載されたものがある。これらは、いずれも各ブ
ロックの平面的な配列によって平面断面が円形の空洞部
を形成できるようにし、これらの空洞部が相互に連通し
合うように各ブロックの底面に切欠を設けたり、周壁に
通水用の孔を複数開けたものである。
【０００４】このような人工魚礁用のブロックでは、ブ
ロック自身の表面積が大きいことから藻等の付着及びそ
の成長を促すことができるほか、後者の公報に記載のよ
うに円形の空洞部に軽石を詰め込むことによって水の浄
化を図ることもでき、魚礁用として好適に使うことがで
きる。
ロック自身の表面積が大きいことから藻等の付着及びそ
の成長を促すことができるほか、後者の公報に記載のよ
うに円形の空洞部に軽石を詰め込むことによって水の浄
化を図ることもでき、魚礁用として好適に使うことがで
きる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、先の公報に
記載のものも含めて各種の護岸及び砂防用のブロック
は、たとえば河川の水中に没するように設置され、先の
公報のブロックのように円形の空洞部が上に向けて開放
する形状である。そして、これらのブロックの配列を同
一平面に含まれるように設置するため、ブロック配列の
上面はほぼ一様な平面となり、空洞部の部分が凹みを形
成するものとなる。
記載のものも含めて各種の護岸及び砂防用のブロック
は、たとえば河川の水中に没するように設置され、先の
公報のブロックのように円形の空洞部が上に向けて開放
する形状である。そして、これらのブロックの配列を同
一平面に含まれるように設置するため、ブロック配列の
上面はほぼ一様な平面となり、空洞部の部分が凹みを形
成するものとなる。
【０００６】このような各ブロックの配列では、その上
面がほぼ一様な平面であることから、河川に設置したと
きには水はほぼ層流として流れ去りやすい。このため、
川の流れが比較的に穏やな場合では、空洞部の中を通過
していくような流れの場が形成され難く、この空洞部内
への酸素の供給量が不足して藻の成育の障害となる。
面がほぼ一様な平面であることから、河川に設置したと
きには水はほぼ層流として流れ去りやすい。このため、
川の流れが比較的に穏やな場合では、空洞部の中を通過
していくような流れの場が形成され難く、この空洞部内
への酸素の供給量が不足して藻の成育の障害となる。
【０００７】更に、河川の増水や豪雨の際に水の流速が
大きくしかも乱流状態となってしまうと、空洞部内への
水の流動力が影響してブロックに付着している藻が剥離
したり、空洞部の底面に位置している河川底の洗掘現象
が発生したりし、ブロック自身の配列姿勢が変化してし
まうこともある。
大きくしかも乱流状態となってしまうと、空洞部内への
水の流動力が影響してブロックに付着している藻が剥離
したり、空洞部の底面に位置している河川底の洗掘現象
が発生したりし、ブロック自身の配列姿勢が変化してし
まうこともある。
【０００８】更に、河川に土石流が発生すると転石が空
洞部に入り込んだり、土砂が流入したりし、藻がこれら
の転石や土砂によって埋まってしまい、発生した藻の成
育を阻害して魚礁用としての機能を失いかねない。
洞部に入り込んだり、土砂が流入したりし、藻がこれら
の転石や土砂によって埋まってしまい、発生した藻の成
育を阻害して魚礁用としての機能を失いかねない。
【０００９】本発明において解決すべき課題は、河川の
流れや海水の波動等の条件によらず砂防、護岸及び魚礁
用として安定した機能を維持できる人工魚礁用ブロック
を提供することにある。
流れや海水の波動等の条件によらず砂防、護岸及び魚礁
用として安定した機能を維持できる人工魚礁用ブロック
を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、外郭平面形状
を正六角形としたベースとその上面に被せて一体に連結
した六角錐台の外郭形状のカバーとから構成された、河
川及び海岸の護岸及び砂防を兼ねる人工魚礁用のブロッ
クであって、下端を開放して内部に形成された中空部の
上端内縁にカバーの下端に設けられた突起と嵌合する係
合孔が設けられた凹状の固定座を備え、周壁には、六角
形の各辺の中央部に、ベースのそれぞれの六角の各辺ど
うしが突き合わされるように配列して敷設され時に整合
する、下端からベースの外部と中空部とを連通させる切
欠流路を切開すると共に、周壁の２か所に切欠流路に連
なるように縦方向の全長に玉掛け作業のための凹部を形
成して切欠流路が凹部に連通した流路構成を持つベース
と、その下端にべースの固定座の係合孔に勘合する突起
を設け、且つべースの固定座の中に差し込める大きさの
六角形状を持つと共に、ベースの中空部の上端から上に
向けてその周面が先細りする外郭形状とし、上端に向か
う６面の傾斜面のそれぞれに中空部に連通する流路孔を
開け、且つ上端であってベースの中空部と同軸上となる
位置に中空部に連通する六角形状の開口を設けているカ
バーとからなることを特徴とする。
を正六角形としたベースとその上面に被せて一体に連結
した六角錐台の外郭形状のカバーとから構成された、河
川及び海岸の護岸及び砂防を兼ねる人工魚礁用のブロッ
クであって、下端を開放して内部に形成された中空部の
上端内縁にカバーの下端に設けられた突起と嵌合する係
合孔が設けられた凹状の固定座を備え、周壁には、六角
形の各辺の中央部に、ベースのそれぞれの六角の各辺ど
うしが突き合わされるように配列して敷設され時に整合
する、下端からベースの外部と中空部とを連通させる切
欠流路を切開すると共に、周壁の２か所に切欠流路に連
なるように縦方向の全長に玉掛け作業のための凹部を形
成して切欠流路が凹部に連通した流路構成を持つベース
と、その下端にべースの固定座の係合孔に勘合する突起
を設け、且つべースの固定座の中に差し込める大きさの
六角形状を持つと共に、ベースの中空部の上端から上に
向けてその周面が先細りする外郭形状とし、上端に向か
う６面の傾斜面のそれぞれに中空部に連通する流路孔を
開け、且つ上端であってベースの中空部と同軸上となる
位置に中空部に連通する六角形状の開口を設けているカ
バーとからなることを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１は本発明の魚礁用ブロックの
正面図、図２はその平面図、図３及び図４はそれぞれ図
２のＡ−Ａ線及びＢ−Ｂ線矢視による縦断面図である。
正面図、図２はその平面図、図３及び図４はそれぞれ図
２のＡ−Ａ線及びＢ−Ｂ線矢視による縦断面図である。
【００１２】図において、人工魚礁用ブロックは、その
外郭平面形状を正六角形としたベース１とその上面に被
せて一体に連結したカバー２とから構成されたものであ
り、これらのベース１及びカバー２は従来の護岸及び砂
防用のブロックと同様にコンクリートを素材として製造
されたものである。
外郭平面形状を正六角形としたベース１とその上面に被
せて一体に連結したカバー２とから構成されたものであ
り、これらのベース１及びカバー２は従来の護岸及び砂
防用のブロックと同様にコンクリートを素材として製造
されたものである。
【００１３】ベース１は、周壁をほぼ一様の肉厚として
その内部を六角形の平面断面形状の中空部１ａとする共
に、この中空部１ａの上端内縁にはカバー２を固定する
ため固定座１ｂを備え、この固定座１ｂには複数の係合
孔１ｃを開けている。また、ベース１の周壁には、六角
形の各辺のほぼ中央に下端から切欠流路１ｄを切開し、
これらの切欠流路１ｄによってベース１の外部と中空部
１ａとを連通させている。更に、ベース１の周壁の２か
所には、玉掛け作業のための凹部１ｅを縦方向の全長に
形成し、この凹部１ｅの下端を底面の切欠流路１ｄに連
なるように設けている。したがって、切欠流路１ｄは凹
部１ｅにも連通した流路構成を持つようになる。
その内部を六角形の平面断面形状の中空部１ａとする共
に、この中空部１ａの上端内縁にはカバー２を固定する
ため固定座１ｂを備え、この固定座１ｂには複数の係合
孔１ｃを開けている。また、ベース１の周壁には、六角
形の各辺のほぼ中央に下端から切欠流路１ｄを切開し、
これらの切欠流路１ｄによってベース１の外部と中空部
１ａとを連通させている。更に、ベース１の周壁の２か
所には、玉掛け作業のための凹部１ｅを縦方向の全長に
形成し、この凹部１ｅの下端を底面の切欠流路１ｄに連
なるように設けている。したがって、切欠流路１ｄは凹
部１ｅにも連通した流路構成を持つようになる。
【００１４】カバー２は、その下端をべー１の固定座１
ｂの中に差し込める大きさの六角形状とし、上端に向け
て先細りする台形状の外郭形状としたものである。そし
て、カバー１の下端にはベース１の係合孔１ｃに嵌合す
る突起２ａ突き出して設けると共に、上端に向かう６面
の傾斜面２ｂのそれぞれに流路孔２ｃを開け、更に上端
であってベース１の中空部１ａと同軸上となる位置に六
角形状の開口２ｄを設けている。なお、カバー２はその
突起２ａを係合孔１ｃに嵌め込むことによってベース１
に固定されるが、必要に応じてモルタルを適切な位置に
充填して接合するようにしてもよい。
ｂの中に差し込める大きさの六角形状とし、上端に向け
て先細りする台形状の外郭形状としたものである。そし
て、カバー１の下端にはベース１の係合孔１ｃに嵌合す
る突起２ａ突き出して設けると共に、上端に向かう６面
の傾斜面２ｂのそれぞれに流路孔２ｃを開け、更に上端
であってベース１の中空部１ａと同軸上となる位置に六
角形状の開口２ｄを設けている。なお、カバー２はその
突起２ａを係合孔１ｃに嵌め込むことによってベース１
に固定されるが、必要に応じてモルタルを適切な位置に
充填して接合するようにしてもよい。
【００１５】図５は魚礁用ブロックを河川に設置したと
きの部分平面図、図６は河川の流れ方向と直交する向き
に見た各ブロックの配置を示す要部の縦断面図、図７は
河川の流れ方向に見た要部の縦断面図である。
きの部分平面図、図６は河川の流れ方向と直交する向き
に見た各ブロックの配置を示す要部の縦断面図、図７は
河川の流れ方向に見た要部の縦断面図である。
【００１６】魚礁用ブロックは、図５に示すように、各
ベース１のそれぞれの六角の各辺どうしが突き合わされ
るように配列して現場に敷設される。このとき、各ベー
ス１の各辺どうしが相接することにより、ベース１の底
面であって各辺のほぼ中央に形成した切欠流路１ｄどう
しが整合し、これによって各ベース１の中空部１ａ内ど
うしが連通する。したがって、設置された各ベース１の
間には切欠流路１ｄを介して河川の水が自由に流通し、
図７に示すように、各ベース１の中空部１ａを河川の水
が一様に通過していく。
ベース１のそれぞれの六角の各辺どうしが突き合わされ
るように配列して現場に敷設される。このとき、各ベー
ス１の各辺どうしが相接することにより、ベース１の底
面であって各辺のほぼ中央に形成した切欠流路１ｄどう
しが整合し、これによって各ベース１の中空部１ａ内ど
うしが連通する。したがって、設置された各ベース１の
間には切欠流路１ｄを介して河川の水が自由に流通し、
図７に示すように、各ベース１の中空部１ａを河川の水
が一様に通過していく。
【００１７】また、河川の水は切欠流路１ｄからの流入
及び流出だけでなく、カバー２の流路孔２ｃ及び開口２
ｄからも同様に出入りし、これらの流路孔２ｃ及び開口
２ｄからそのまま通り過ぎるか、中空部１ａ側の水と混
合して切欠流路１ｄから流れ出るようになる。すなわ
ち、中空部１ａはベース１の切欠流路１ｄ及びカバー２
の流路孔２ｃと開口２ｄとによって外部と連通している
ので、これらの切欠流路１ｄ，流路孔２ｃ，開口２ｄの
組合せによる水の流れの場が形成され、中空部１ａ及び
カバー２の内部の空間はこのような水の流れの場に曝さ
れ、内部で十分に混合撹拌された後に下流へと流れ去
る。したがって、ベース１及びカバー２によって形成さ
れた内部空間には水の供給と撹拌とにより十分な流量が
確保され、ベース１及びカバー２の表面に付着した藻に
対する酸素の供給も十分に確保できる。
及び流出だけでなく、カバー２の流路孔２ｃ及び開口２
ｄからも同様に出入りし、これらの流路孔２ｃ及び開口
２ｄからそのまま通り過ぎるか、中空部１ａ側の水と混
合して切欠流路１ｄから流れ出るようになる。すなわ
ち、中空部１ａはベース１の切欠流路１ｄ及びカバー２
の流路孔２ｃと開口２ｄとによって外部と連通している
ので、これらの切欠流路１ｄ，流路孔２ｃ，開口２ｄの
組合せによる水の流れの場が形成され、中空部１ａ及び
カバー２の内部の空間はこのような水の流れの場に曝さ
れ、内部で十分に混合撹拌された後に下流へと流れ去
る。したがって、ベース１及びカバー２によって形成さ
れた内部空間には水の供給と撹拌とにより十分な流量が
確保され、ベース１及びカバー２の表面に付着した藻に
対する酸素の供給も十分に確保できる。
【００１８】更に、図６及び図７に示すように、河川の
底に敷設したベース１が形成する上端面は平坦であるの
に対し、これらのベース１に被せたカバー２は六角錐台
の外郭形状を上に突き出しているので、その敷設面はこ
のカバー２によって一様なパターンで凹凸が形成され
る。したがって、図７から明らかなように、水面からカ
バー２の上端よりも上側ではこれらのカバー２による凹
凸形状とは無縁の層流状態の流れであり、その下側はカ
バー２に沿う上下の曲線状の流れとこれらのカバー２の
傾斜面２ｂ周りを迂回する流れの合成流れの乱流層とな
る。そして、ベース１の中空部１ａ内は先に述べたよう
に、切欠流路１ｄ及びカバー２の流路孔２ｃと開口２ｄ
からの水の出入りによる流れの場が形成される。
底に敷設したベース１が形成する上端面は平坦であるの
に対し、これらのベース１に被せたカバー２は六角錐台
の外郭形状を上に突き出しているので、その敷設面はこ
のカバー２によって一様なパターンで凹凸が形成され
る。したがって、図７から明らかなように、水面からカ
バー２の上端よりも上側ではこれらのカバー２による凹
凸形状とは無縁の層流状態の流れであり、その下側はカ
バー２に沿う上下の曲線状の流れとこれらのカバー２の
傾斜面２ｂ周りを迂回する流れの合成流れの乱流層とな
る。そして、ベース１の中空部１ａ内は先に述べたよう
に、切欠流路１ｄ及びカバー２の流路孔２ｃと開口２ｄ
からの水の出入りによる流れの場が形成される。
【００１９】このような水の流れの分布により、河川の
増水や豪雨の際でも、ベース１とカバー２によって形成
される内部空間は、カバー２の上の乱流層による流れに
影響されない流れの場を維持することができ、内周面に
付着した藻の成育に好適な環境を保つことができる。
増水や豪雨の際でも、ベース１とカバー２によって形成
される内部空間は、カバー２の上の乱流層による流れに
影響されない流れの場を維持することができ、内周面に
付着した藻の成育に好適な環境を保つことができる。
【００２０】また、河川の水の流れが速くても、ベース
１の中空部の上方はカバー２によって塞がれていて流路
孔２ｃ及び開口２ｄからの水の流れ込みに抑えることが
できる。このため、ベース１の中空部１ａの底に河川床
が臨んでいても、激しい勢いの河川流がそのまま河川床
に及ぶことがなく、河川床の洗掘が防止される。したが
って、ベース１の姿勢が傾いたり位置ずれ等を生じるこ
とがなく、砂防や護岸の機能を損ねることがない。
１の中空部の上方はカバー２によって塞がれていて流路
孔２ｃ及び開口２ｄからの水の流れ込みに抑えることが
できる。このため、ベース１の中空部１ａの底に河川床
が臨んでいても、激しい勢いの河川流がそのまま河川床
に及ぶことがなく、河川床の洗掘が防止される。したが
って、ベース１の姿勢が傾いたり位置ずれ等を生じるこ
とがなく、砂防や護岸の機能を損ねることがない。
【００２１】更に、ベース１内の中空部１ａの上にカバ
ー２を配置したことにより、土石流等が発生しても土砂
や転石等がこの中空部１ａの中に詰まってしまうことも
防止できる。このため、ベース１とカバー２とによって
形成された空間の閉塞がなく、各ブロック間での水の流
通が常に確保され、発生した藻に対する十分な酸素の供
給が維持され、魚礁用としての機能を継続させることが
できる。
ー２を配置したことにより、土石流等が発生しても土砂
や転石等がこの中空部１ａの中に詰まってしまうことも
防止できる。このため、ベース１とカバー２とによって
形成された空間の閉塞がなく、各ブロック間での水の流
通が常に確保され、発生した藻に対する十分な酸素の供
給が維持され、魚礁用としての機能を継続させることが
できる。
【００２２】そして更に、カバー２に開けた流路孔２ｃ
は傾斜面２ｂから上方に臨み、また開口２ｄは真上を向
いた姿勢となっているので、これらの流路孔２ｃ及び開
口２ｄを中空部１ａに対する採光用の窓として利用する
ことができる。このため、カバー２を被せる構成であっ
ても、ベース１及びこのカバー２によって形成される空
間には十分な太陽光線を浴びせることができ、表面に付
着生成する藻やその他の微生物の成育に役立てることが
できる。
は傾斜面２ｂから上方に臨み、また開口２ｄは真上を向
いた姿勢となっているので、これらの流路孔２ｃ及び開
口２ｄを中空部１ａに対する採光用の窓として利用する
ことができる。このため、カバー２を被せる構成であっ
ても、ベース１及びこのカバー２によって形成される空
間には十分な太陽光線を浴びせることができ、表面に付
着生成する藻やその他の微生物の成育に役立てることが
できる。
【００２３】なお、ベース１の中空部１ａの中には、た
とえば従来技術の項でも挙げた実公昭６−２１６００号
に記載のように軽石等をフィルタとして充填するように
し、これによって水の浄化を図るようにしてもよい。
とえば従来技術の項でも挙げた実公昭６−２１６００号
に記載のように軽石等をフィルタとして充填するように
し、これによって水の浄化を図るようにしてもよい。
【００２４】また、各ブロックの部１のそれぞれの中空
部１ａは切欠流路１ｄによって連通しているので、コン
プレッサから圧縮空気を任意の一つのベース１の中に供
給すれば、敷設されている複数のベース１に空気を送り
込むことができ、これによって残留水を排除したり異物
を除去することで、ベース１回りの水の浄化も可能とな
る。
部１ａは切欠流路１ｄによって連通しているので、コン
プレッサから圧縮空気を任意の一つのベース１の中に供
給すれば、敷設されている複数のベース１に空気を送り
込むことができ、これによって残留水を排除したり異物
を除去することで、ベース１回りの水の浄化も可能とな
る。
【００２５】このような圧縮空気のベース１への供給
は、先の異物の除去等の効果に加えて、圧縮空気の配管
を各ベース１の切欠流路１ｄに通すように配管を接続
し、各ベース１内に圧縮空気を放出できるようなエアレ
ーションシステムを組むことによって、更に浄化効率を
上げることができ、大規模な河川への施工も可能とな
る。
は、先の異物の除去等の効果に加えて、圧縮空気の配管
を各ベース１の切欠流路１ｄに通すように配管を接続
し、各ベース１内に圧縮空気を放出できるようなエアレ
ーションシステムを組むことによって、更に浄化効率を
上げることができ、大規模な河川への施工も可能とな
る。
【００２６】
【発明の効果】本発明では、ブロックの上面にカバーを
設けてこのカバーによってブロックの上層の流れを乱流
化してブロックの中に入り込む水によって撹拌させるこ
とにより、ブロック内への酸素の供給量を確保できるの
で、藻やその他の微生物の成育環境を良好に保つことが
でき、魚礁用ブロックとして好適に利用できる。
設けてこのカバーによってブロックの上層の流れを乱流
化してブロックの中に入り込む水によって撹拌させるこ
とにより、ブロック内への酸素の供給量を確保できるの
で、藻やその他の微生物の成育環境を良好に保つことが
でき、魚礁用ブロックとして好適に利用できる。
【００２７】また、カバーが上に向けて突き出ていて各
ブロックどうしの間に山と谷ができるような施工体とな
るので、ブロックの上面に沿う流れの乱流化だけでな
く、ベースへの転石や土砂の流れ込みを防止して各ブロ
ック内を常に通水可能な状態に維持でき、発生した藻等
の保護が可能となりより一層魚礁用として最適利用でき
る。
ブロックどうしの間に山と谷ができるような施工体とな
るので、ブロックの上面に沿う流れの乱流化だけでな
く、ベースへの転石や土砂の流れ込みを防止して各ブロ
ック内を常に通水可能な状態に維持でき、発生した藻等
の保護が可能となりより一層魚礁用として最適利用でき
る。
【００２８】更に、干ばつの期間に河床に流水がないと
きでも、本発明のブロックの設置場所を河床より低く設
定するようにすれば、河床の土石や砂礫の間の透水、詰
まり及び伏流水の集水機能も確保されることになり、干
ばつ期間での貯水も可能となる。
きでも、本発明のブロックの設置場所を河床より低く設
定するようにすれば、河床の土石や砂礫の間の透水、詰
まり及び伏流水の集水機能も確保されることになり、干
ばつ期間での貯水も可能となる。
【図１】 本発明の人工魚礁用ブロックの正面図であ
る。
る。
【図２】 図１の魚礁用ブロックの平面図である。
【図３】 図２のＡ−Ａ線矢視による縦断面図である。
【図４】 図３のＢ−Ｂ線矢視による縦断面図である。
【図５】 ブロックを敷設したときの部分平面図であ
る。
る。
【図６】 敷設したブロックを河川の流れ方向と直交す
る向きに見た要部の縦断面図である。
る向きに見た要部の縦断面図である。
【図７】 敷設したブロックを河川の流れ方向に見た要
部の縦断面図である。
部の縦断面図である。
１ ：ベース １ａ：中空部 １ｂ：固定座 １ｃ：係合孔 １ｄ：切欠流路 １ｅ：凹部 ２ ：カバー ２ａ：突起 ２ｂ：傾斜面 ２ｃ：流路孔 ２ｄ：開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E02B 3/14
Claims (1)
- 【請求項１】 外郭平面形状を正六角形としたベースと
その上面に被せて一体に連結した六角錐台の外郭形状の
カバーとから構成された、河川及び海岸の護岸及び砂防
を兼ねる人工魚礁用のブロックであって、下端を開放し
て内部に形成された中空部の上端内縁にカバーの下端に
設けられた突起と嵌合する係合孔が設けられた凹状の固
定座を備え、周壁には、六角形の各辺の中央部に、ベー
スのそれぞれの六角の各辺どうしが突き合わされるよう
に配列して敷設され時に整合する、下端からベースの外
部と中空部とを連通させる切欠流路を切開すると共に、
周壁の２か所に切欠流路に連なるように縦方向の全長に
玉掛け作業のための凹部を形成して切欠流路が凹部に連
通した流路構成を持つベースと、その下端に べースの固定座の係合孔に勘合する突起を設
け、且つべースの固定座の中に差し込める大きさの六角
形状を持つと共に、ベースの中空部の上端から上に向け
てその周面が先細りする外郭形状とし、上端に向かう６
面の傾斜面のそれぞれに中空部に連通する流路孔を開
け、且つ上端であってベースの中空部と同軸上となる位
置に中空部に連通する六角形状の開口を設けているカバ
ーとからなる人工魚礁用ブロック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07174721A JP3074130B2 (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | 人工魚礁用ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
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