JP3074050B2 - 連続鋳造法及び連続鋳造機 - Google Patents

連続鋳造法及び連続鋳造機

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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/06Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
    • B22D11/0637Accessories therefor
    • B22D11/0665Accessories therefor for treating the casting surfaces, e.g. calibrating, cleaning, dressing, preheating
    • B22D11/0668Accessories therefor for treating the casting surfaces, e.g. calibrating, cleaning, dressing, preheating for dressing, coating or lubricating

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広くは金属の連続鋳造
法及び連続鋳造機に関し、より詳しくは、連続鋳造機に
おける鋳造ベルト及びベルトコーティングの状態を検出
する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】張力が付与された1つ以上の無端金属ベ
ルトを使用する従来の早期の連続鋳造法においては、ス
ラブ又は薄い金属ストリップの商業的鋳造は、鋳造製品
の表面不良又は厚さの不均一或いはこれらの両方の理由
から、ときどき中断せざるを得なかった。そのような中
断は、或る困難な金属又は合金を鋳造する場合に特に生
じがちであった。より最近の従来技術においては幾つか
の進歩がなされ、鋳造される製品の表面特性及び厚さの
均一性の改善に貢献している。これらの改善のうちの幾
つかは、鋳造中に、鋳造ベルト及びこれらの断熱コーテ
ィングの状態に関する進行中の継続的な情報が瞬時に得
られる場合にのみ最も有効となり得る。このような進行
中の継続的な瞬時情報は、これまでは容易には得られな
かった。
【0003】欠陥のある鋳造冶金又は周辺きずの主な直
接原因は、金属鋳造ベルトが、凝固する製品との継続的
及び連続的接触を維持できないことにある。ときには、
新しい鋳造ベルトに平坦性(平面度)が無いこともあ
る。このように平坦性が無い原因として、凝固する溶融
金属の熱作用を受けるベルトの歪みによることもある。
いずれにせよ、平坦性が無いと、それが比較的小さくて
も、均一な放熱を妨げてしまう。その結果、殆ど凝固し
た合金の領域が、鋳造ベルトとは接触していなくて殆ど
凝固していない領域から、遅く凝固する成分を吸引し、
全体として許容できない冶金学的構造になってしまう。
【0004】連続的に移動する鋳造ベルトは、その一方
の側が凝固しつつある溶融金属に曝されていると同時
に、他方の側が速い流れの冷却水に曝されているため、
熱的及び機械的に誘起される大きく変化する応力を自然
に受ける。同時に、凝固する金属と接触しているベルト
は平坦に配置しなくてはならないし、ベルトが回転しよ
うとする真の無端経路にほぼ一致させるには、ベルトを
間欠的に操縦すなわち調節しなければならない。金属鋳
造ベルトの一方の表面が溶融金属により加熱されると、
その表面は自然に膨張する傾向があり、その側には圧縮
応力が生じる。速い流れの冷却液(液体クーラント)に
近いベルトの反対側は比較的低温に維持されるため、溶
融金属による加熱によってベルト(名目的な直線コース
に従って走行する領域におけるベルト)が歪み、ベルト
の熱い側は凸状になろうとする。加熱が不均一な場合
(このような場合はしばしば起きる)には、ベルトに溝
及び小波が生じ、これらの歪みのためにベルトと凝固す
る金属製品との接触が妨げられて、上記のような好まし
くない結果が引き起こされる。ベルトに大きな張力を付
与することによっても、ベルトコースのおおよその平面
度は得られるけれども、張力のみでは、或る金属の鋳造
時において誘起される歪みを防止する充分な機械的制御
とはならない。
【0005】J. F. Barry Woodの米国特許第4,915,158
号(該米国特許は、本発明と同じ譲受人に譲渡されてい
る)に開示されているように、ツインベルト鋳造のよう
なリニアベルト形鋳造に用いられている鋳造ベルトは、
例えば、冷間仕上げ軟鋼又は銅合金で作ることができ
る。一般に、鋳造ベルトの厚さは、0.035 〜0.065 イン
チ(約0.9 〜1.7 mm) の範囲内にあるが、この範囲を僅
かに超えるものもある。
【0006】スラブを鋳造する場合には、ベルトは比較
的厚くしなければならない。通常、ベルトは、C. W. Ha
zelettの米国特許第2,904,860 号に記載されているよう
に、先ず、ローラストレッチレベリング処理されるか、
N. J. Bergeon, J. F. B. Wood及びR. W. Hazettの米国
特許第4,921,037号に記載されているように、機械的に
予備歪みが付与される。このような予備処理を行うこと
により、現行のあらゆるツインベルト連続鋳造法に適し
た、極めて平坦で良く調和したベルトが得られる。しか
しながら、このような比較的幅広の鋳造ベルトは、薄い
こと、長く且つ幅広の寸法を有すること、重いこと、降
伏点が中程度であること、及びこれらに比較的脆いこと
が加わり、ベルトは、梱包、輸送及び鋳造機への取付け
を含むその通常の取扱い時において、局部的に降伏する
ことがある。このため、視認が困難な微妙なアンジュレ
ーション(「ループ」又は「ノード」)がベルトに生
じ、従って、ベルトを平坦に保つための通常の大きな張
力を付与するにも係わらずサービス(改修)の有効性が
損なわれる。重要なことは、鋳造作業者が、鋳造作業の
開始前及び鋳造作業中にベルトのこの微妙な欠陥に気付
き、これを修正することである。
【0007】鋳造ベルトの外側(鋳造側)、すなわち凝
固金属に隣接する側に断熱コーティングを施すことによ
り、ベルトの平面度、鋳造中の所望の表面特性及び効
果、従って鋳造製品の高品質性が維持されることが実証
されている。金属鋳造ベルトにこのような断熱コーティ
ングを施すことにより、ベルトのホット側での溶融金属
との接触により生じるベルト温度が制御される。コーテ
ィングとして、固体コーティング及び液体コーティング
が使用されており、これらの両者を組み合わせたものも
しばしば用いられる。これらのコーティングについて
は、より詳細に後述する。
【0008】鋳造製品の品質低下は、1層又は多層の断
熱コーティングが薄くなる(すなわち磨耗する)とき、
或いは逆に、連続的に塗布されるコーティングに凹凸が
形成されるときに生じ易い。ベルトに直接接触する機械
的装置を設け、ツインベルト鋳造機のそれぞれのキャリ
ジの周囲をベルトが回転し且つ前記直接接触装置を通過
するときに、ベルトの平面度の変化を検出し且つ表示す
ることは容易であると考えられる。直接接触装置は、本
発明と同じ譲受人に譲渡された米国特許第4,002,197 号
に開示されている。しかしながら、実際には、摩擦、振
動及びくっ付き等があるため、日毎の作業時に直接接触
装置を種々の鋳造設備に取り付けることが妨げられてい
る。また、予期しないことに、最適鋳造のために望まし
いことが最近実証されている高い感度レベルが、接触形
の機械装置の性能にとっては余り重要でないものにして
いる。更に、直接接触装置は互いに近接して配置された
バックアップローラ、ノズル及びガターの間に配置され
るため、メインテナンスのために直接接触装置にアクセ
スすることが困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、従来技術のもつ上記問題を解決又は実質的に解消す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋳造する前
に、連続鋳造機の鋳造ベルトの平面度を連続的に検出
し、更には、連続鋳造中のベルト状態及び特性を最適に
するベルトに固有の断熱コーティングに関する現に進行
中の充分な瞬時情報を供給できるように、鋳造中のベル
トの平面度を連続的に検出及びモニタリングする方法及
び装置を開示する。継続的に進行中の瞬時情報が提供さ
れれば、鋳造ラインの作業者は、鋳造中にあらゆる悪条
件を調節して、鋳造の継続性を保持し且つ均一で高品質
な鋳造製品が得られるように、前もって対応することが
できる。そのような調節は、非永久的で一時的な「トッ
プコート」を用いている場合には該トップコートを選択
的にタッチアップすることにより、或いはトップコート
を取り替えてその均一性を確保することにより達成され
る。
【0011】また、本発明は、ベルトコーティングの種
々の変化の試験、及び以前には試みられていない合金を
鋳造する場合のベルトコーティングの仕様を確立するた
めの、ベルトコーティングの種々の変化についての結果
の測定を大幅に容易化することができる。新しいベルト
コーティング手順の調節及び試験は、進行中の鋳造作業
を停止させることなく達成される。すなわち、これらの
調節及び試験は、「オンザフライ(装置を止めない
で)」で行われる。
【0012】本発明は、「近接プローブ」と呼ばれる1
つ以上の可動又は固定の電気的な距離検出センサを用い
ている。近接プローブは、非接触形センサであるが、必
要な電源及び読取り装置と共にベルトの近くに配置され
る。このような距離検出トランスデューシングプローブ
は、凝固する製品のパスラインの平面に関するベルト表
面の接近位置を正確に測定する。本発明の図示の実施例
においては、距離検出トランスデューサプローブは、回
転鋳造ベルトの冷却液により冷却される側の表面に近い
鋳造領域の上流側部分の近くに取り付けられる。従っ
て、ベルトの位置は、パスラインの平面に対して検出さ
れ、継続的な、現に進行中の瞬時的方法により、鋳造ベ
ルトが近接プローブを通過して移動するときに、鋳造ベ
ルトが凝固する製品のパスラインと連続的に密接してい
るか否かが測定される。時間に対するベルトの実際の撓
みのプロットは、ストリップチャートレコーダのコンピ
ュータスクリーン上に容易にディスプレイされる。
【0013】本発明の利点のうち、この事実から得られ
る利点は、回転する鋳造ベルトとは機械的に接触しない
ことである。従って、プローブ及び回転ベルトの両方
共、磨耗という問題がない。また、従来の装置とは異な
り、磨耗、振動、詰まり又はくっ付きという問題は全く
存在しない。更に、近接プローブは、ベルト表面を通っ
て冷却水が自由に流れることを殆ど又は全く妨げること
がない。
【0014】本発明者等は、本願に説明してあるよう
に、本発明の装置の別の適用を見出している。ベルト式
鋳造機への例えば鋼(スチール)の鋳込みの開始時に経
験する困難性は、溶融鋼とベルトとが最初に接触する正
確な瞬間を確認することである。この瞬時的初期情報
は、最初から存在する栓(すなわち、最初に高速で拡散
する溶融金属の速度及び熱からベルト(単数又は複数)
を保護すべく、鋳造機の鋳造キャビティ内に挿入される
ダミーバー又は該ダミーバーの近くで鋳造キャビティ内
に挿入される任意の金属シェービング)を早期破壊する
ことなく、鋳造機のベルト(単数又は複数)の回転を丁
度その適当な瞬間に始動させる上で重要である。
【0015】
【実施例】本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図
面に関連して述べる好ましい実施例についての以下の詳
細な説明により明らかになるであろう。図示の好ましい
実施例は例示のためのものであって、本発明を制限する
ものではない。全図面を通じて、同様な構成部品につい
ては同じ参照番号が使用されている。
【0016】図1に示すように、ベルト形連続鋳造機
(図示のものはツインベルト鋳造機である)10では、
上方の鋳造ベルト12と下方の鋳造ベルト14との間の
入口端Eに溶融金属が供給される。溶融金属は、全体を
参照番号11で示す送込み装置から供給され、鋳造機1
0への溶融金属の送込み流量は、送込み流量制御装置1
3により制御される。送込み流量制御装置13は、例え
ば、タンディッシュに関連する可動ゲート(すなわちス
トッパ)及び溶融金属を入口端Eに指向させるノズル1
5である。鋳造金属製品Pは、鋳造機10も下流端すな
わち排出端Dから排出される。両鋳造ベルト12、14
の間には移動する鋳造キャビティCが形成されており、
両鋳造ベルト12、14は、それぞれ上下のキャリジ組
立体U、Lにより支持され且つ駆動される。本発明のこ
の実施例に示されるように、上方のキャリジUは2つの
主ロール形プーリ16、18を有しており、これらの主
ロール形プーリ16、18の回りで、上方の鋳造ベルト
12が湾曲矢印の方向に回転する。鋳造機10の入口端
Eの近くのプーリ16には多数の周方向フィン17(図
3に1つのフィンのみが示されている)が設けられてい
る。この入口端Eの近くのプーリ16は上流側プーリ又
はニッププーリと呼ばれ、排出端Dの近くの他のプーリ
18は下流側プーリ又はテンションプーリと呼ばれてい
る。同様に、本発明のこの実施例における下方のキャリ
ジLも、ロール状の上流側(ニップ)プーリ20及び下
流側プーリ22を有しており、これらのプーリ20、2
2の回りで下方の鋳造ベルト14が湾曲矢印で示す方向
に回転する。
【0017】両鋳造ベルト12、14を一致して駆動す
るため、上下のキャリジ組立体U、Lのプーリ16、2
0又は18、22は、機械的に同期された駆動装置(図
示せず)により、ユニバーサルカップリングで連結され
たシャフトを介して、同一回転速度で回転される。互い
に横方向に間隔を隔てた2つのエッジダム28(1つの
エッジダムのみが図1に示されている)が、ローラ30
の周囲を回って、両鋳造ベルト12、14の間の移動す
る鋳造領域(鋳造キャビティ)C内に入るようになって
いる。一般に、多数のバックアップローラ32(図1)
が設けられており、各バックアップローラ32はフィン
33及びコア34(図2及び図3)を有している。バッ
クアップローラ32は、溶融金属35の圧力に抗して鋳
造ベルト12、14を拘束し且つ鋳造中にベルト12、
14の位置を規定する。また、この間に、バックアップ
ローラ32は、フィン33を通って長手方向に移動する
冷却液82が自由に通り得るようにしている。ベルト位
置は、摺動フィン、静止プラテンに設けられた突出部、
又は流体装置によっても規定できることは理解されよ
う。
【0018】本発明をその好ましいモードで実施する場
合には、図2及び図3に示すように、小型の位置検出プ
ローブ(近接プローブ)36が用いられる。このプロー
ブ36は、微細捲線からなるコイルを有しており、該コ
イルの軸線が対象物(この場合には上方の鋳造ベルト1
2)の表面に対してほぼ垂直に配置されている。この近
接プローブ36の作動についての本発明者の理解すると
ころは、近接プローブ36が渦電流の原理に基づいて作
動するものであり、従って、遠隔配置された電子測定ユ
ニット39の交流(AC)電源37により付勢されるプ
ローブ36のコイルが、測定対象物(すなわち電気的な
導体である金属ベルト12)に渦電流を誘起し、プロー
ブ36からの金属ベルト12の距離を検出し且つ測定す
るということである。これらの渦電流は、近接プローブ
36のコイルのインピーダンスを反射的に低下させる。
すなわち、別の表現でいえば、渦電流は、ベルト12が
存在しないものとした場合に比べ、近接プローブ36の
コイルを通って流れる電流を増大させる。従って、ベル
ト12がプローブ36に接近すればする程、コイルのイ
ンピーダンスの低下する程度は大きくなる。
【0019】プローブ36は、同軸ケーブル40を介し
て、遠隔配置された電子測定機器37、39と協働す
る。これらの電子測定機器37、39は、プローブ36
のコイルを付勢し且つその出力信号を電子的に増幅し且
つ分析する。一般的に使用される近接プローブ36及び
その関連電子機器37、39は、ネバダ州のMindenにオ
フィスのあるBently Nevada という名前の会社から市販
されている「7200 Series 11mm Proximity Transduce
r System」と呼ばれているものである。このプローブ
は、ツインベルト連続鋳造機に目立たないように取り付
けることができる充分に小さなものである。測定結果
は、チャートレコーダ41のような読取り装置により記
録されると同時に、作業者はCRTモニタ43で観察す
ることができる。最も便利な方法は、近接プローブ36
からの測定結果を、温度、速度、速度比及びトルクに関
する情報を引き出し、ディスプレイし且つ記録する制御
パネル45中の全データ収集装置の一部としてもディス
プレイすることである。
【0020】この装置(システム)36、37、39、
40は、プローブ36の面(作用面)38とベルト12
とを接触させる必要なく且つ実際的な瞬間応答により、
プローブ36の面38からの金属ベルト12の距離を正
確に測定する。ベルト12からのプローブ36の作用面
38が離れれば離れる程、渦電流エネルギの損失は小さ
くなる。このエネルギ損失は、測定機器37により検出
されて、直接有効な出力信号となる。近接プローブ36
及び図示の装置の関連機器37、39、40は、実用的
な範囲内で、驚異的にリニアな測定結果を与える。本発
明者の経験によれば、図示の近接検出及び測定装置は、
0.0005インチ(1/2ミルすなわち13マイクロメート
ル)という小さなプローブ面38とベルト12との間の
距離の変化を表示することができる(この精度は、本発
明の目的にとって充分以上のものである)。
【0021】下方のベルト14にも、同様な近接プロー
ブ及び測定装置が関連設置されていることを理解すべき
である。また、各ベルトについて、複数個の上記近接セ
ンサプローブを配置できることも理解すべきである。プ
ローブ36は、図3において上方の鋳造ベルト12につ
いて示すように、両ベルト12、14の各々の冷却液側
すなわち内側において、各ベルト12、14から所定の
間隔すなわちギャップ(通常、約1/8 インチ(約3mm))
42を隔てて鋳造機10に取り付けられる。このギャッ
プ42は、約0.08〜0.40インチ(約2〜10mm)の範囲
内で任意に定められる。大型のプローブになればなる
程、上記範囲のうちの大きい方の値に近づけることがで
きる。この所定の間隔(ギャップ)42は、ベルトに隣
接する速い流れの冷却液82が大きく妨げられることな
く流れることを可能にする。上流側及び下流側(長手方
向)でみて、プローブ36は鋳型の入口Eの近く、好ま
しくは、溶融金属が鋳造ベルトと最初に接触する点Fか
ら下流側(すなわち、点Fの右側)に約10インチ(2
54mm) 以内の長手方向領域Xに配置される。この長手
方向領域Xは、ベルト12又は14の鋳型側に接触して
いる金属膜の凝固を開始させたい領域である。
【0022】近接プローブ36は溶接された管状フレー
ム44に取り付けられており、該フレーム44は、これ
が取り付けられる上下のキャリジU又はLに張り渡され
ている。プローブ36は、取付けフレーム44に固定さ
れたソケット49に、止めねじ46により固定される。
フレーム44はフランジ付きスタッド48により支持さ
れ、スタッド48は、フレーム44の両端部近くで、ヨ
ーク52のソケット内にピン50により固定される。全
取付け組立体は、バックアップローラ枢軸54にヨーク
52を跨がせることにより、鋳造機10のキャリジU又
はLに配置される。図3に示すように、ヨーク52は2
つの丸V形の座55を有しており、該座55はバックア
ップローラ枢軸54を捕捉して、取り付けられたプロー
ブ36を、ベルト12に対して所望の位置に便利且つ正
確に保持する働きをする。これは、近くのバックアップ
ローラ32が鋳造ベルト12の所望の走行平面を形成し
ているからである。換言すれば、ヨーク52は、これら
のバックアップローラ32を同時に位置決めしており且
つベルト12の所望の経路を形成しているバックアップ
ローラ枢軸54により位置決めされているのである。ヨ
ーク52の内側面には全体としてU形の逃げ部57が形
成されており、それぞれのバックアップローラ32の端
部に対する間隙を形成している。プローブ36は、他の
方法を用いて取り付けることもでき、且つ鋳造機10の
他の構造部分に取り付けることもできる。
【0023】図4及び図5には、一般的なチャート記録
が示されている。読取りに変動がない場合で、且つベル
トが、滑らかに回転しており且つ撓んでいないバックア
ップローラ32に当接している場合には、ベルト12の
鋳型面は、規定による鋳造「パスライン(pass line)」
の上部境界と同じである。本発明者の経験においては、
冷却水中の物質(それは、多分、水に導電性を与える主
として塩又はイオンである)が、或る装置の設計と共
に、読みに4〜6ミル(約0.1 〜0.15mm) の値として測
定される一定の「オフセット」を引き起こす場合を除
き、流れる冷却水82の存在が近接プローブ36の測定
応答(レスポンス)に不利な影響を及ぼすことはない。
すなわち、ギャップ42は、実際のギャップよりも、こ
のオフセット量だけ小さく表されるかもしれない。これ
らの実験に用いられる冷却水は、塩に関する限り、飲料
水の基準をパスするものである。この補正を行って上記
範囲より実質的に大きく又は小さくする必要はないとす
る理由はないが、これ以上のデータは未だ集められてい
ない。
【0024】本発明者は、鋳造中、より詳しくは低合金
含有量のアルミニウムの鋳造中に測定した幾つかの条件
下では、鋳造製品Pに好ましくない品質低下を生じさせ
ることなく、鋳造ベルトが、所望のパスライン関係から
一方向に0.010 インチ(約0.25mm) までの偏差を生じる
ことを発見している。しかしながら、他のもの、特に、
長い凝固範囲のアルミニウム合金、例えば、約2.5 %以
上のマグネシウムを含有するアルミニウム(特定例とし
て挙げるならば、アルミニウム協会の標準名称でAA50
52合金と呼ばれるもの) を鋳造する場合には、0.005 イ
ンチ(約0.13mm) 程の小さなベルト偏差によっても問題
を引き起こすことがある。ベルトの上記のような平面度
の偏差は、パスラインに向かってセンサから離れる方向
に、殆ど常時生じることである。近接測定を行う本発明
を用いる鋳造結果は、特に、そのような長い凝固範囲の
合金を連続鋳造する場合に優れている。これは、AA50
52合金鋳造時の品質低下に関連する、小さな平面度の偏
差が表示され且つ該偏差をなくすべく調節され且つ補償
されるからである。
【0025】当該鋳造ベルトに固有の平面度、すなわ
ち、ノードからの自由度、ループ又はキンクを、金属が
鋳造されていないときに最初に測定する。任意の時点で
のベルトの固有の非平坦性すなわち非平面度(unflatne
ss) が、鋳造すべき合金にとって適当と考えられる大き
さ(上記のように0.010 インチ(約0.25mm) 程の大き
さ)以上である場合には、特に前述のような手順を用い
てレベル出し、再レベル出し又は機械的な予張力の付与
を行う必要があるものと表示する。
【0026】そのような予備測定試験をパスしたベルト
であるにも係わらず、ベルトは、その後の鋳造中に、磨
耗した鋳造(通常は、磨耗した一時的な「トップコー
ト」)と協働する熱作用により、ベルトの望ましい非平
面度限度が過大になったという測定表示を与えることが
ある。本発明の重要な特徴は、鋳造機に新たに取り付け
られたベルトの欠陥を検出することである。典型的な欠
陥は横方向のキンクであり、これを本発明者等は「ノー
ド」と呼んでいる。ノードは、これらの長くて、幅広で
柔らかいベルトの輸送時又は鋳造機への取付け時におけ
る乱暴な取扱い、又は輸送時にベルトの内側を支持しな
い梱包により生じる。本発明者等は、10,000 psi(約7
00kg/cm2)又はこれより幾分大きな通常の作業張力が
ベルトに付与された状態下で、ベルトが鋳造機10で回
転しているときのこれらのノードの高さすなわち深さを
測定する。この条件下では、パスラインから0.008 イン
チ(約0.2 mm) 以下の測定値のノードは、高さの小さな
ノードであって、鋳造を許容できる取扱い考えられる。
この高さ(すなわち深さ) の小さなノードは、ベルトが
鋳造に使用される間のベルトの回転移動中に殆どなくな
ってしまう。一方、0.008 インチ(約0.2 mm) より大き
いノードは、鋳造工程中に振幅がまず殆ど増大し、ノー
ドの高さが約0.010 インチ(0.025 mm) に到達した後は
ベルトが使用できなくなる。なぜならば、その後は、通
常、スラブPが許容できないものとなるからである。鋳
造中に得られる本発明の近接読取りにより、そのような
鋳造を中止する時期が容易に表示される。
【0027】従来技術において知られているように、鋳
造の開始前に、永久的断熱コーティングの上に、通常、
非永久的(一時的)断熱コーティングすなわち離型剤
(「トップコート」)が塗布される。そのような付加的
すなわち一時的なコーティングとして、ポリアルキレン
グリコール又はシリコーン流体等を用いることができ
る。アルミニウムの鋳造においては、トップコートとし
て、すす(微細に粉砕されたアモルファスカーボン)又
は珪藻シリカ(又はこれらの両者)のフィルムと、バイ
ンダ及びアルコール/水キャリヤとを一緒にして塗布す
る。トップコートする場合には、通常、鋳造の開始前に
塗布し、鋳造中は必要に応じて再塗布又はタッチアップ
を行う。
【0028】ベルトに隣接する永久的断熱コーティング
の層は、通常、米国特許第4,487,157 号、第4,487,790
号及び第4,588,021 号(前掲)の開示に従って形成され
る。尚、これらの米国特許は本発明と同じ譲受人に譲渡
されたものである。そのような永久的断熱コーティング
は、通常は再塗布されない。図4及び図5は、2.8 %の
マグネシウムを含有するアルミニウムを実際に鋳造する
間に得られた測定記録の一部を示すものである。図4の
チャート59における記録測定線58が比較的滑らかで
あることは、正常で問題のない鋳造期間を証明するもの
である。この測定記録線58は、約0.005 インチ(約0.
12mm) を超えないギャップ42で全体的に変化している
ことが分かるであろう。このベルトは本来的に平坦であ
り、断熱コーティングも充分である。図4及び図5のそ
れぞれのチャート59、61において、「1ベルト回
転」で示す水平距離はベルトの完全な1回転に等しく、
また、2つの縦方向矢印で示される垂直距離は0.020 イ
ンチ(約0.5 mm) のギャップ42(図3)の変化を示す
ものである。チャート59、61におけるそれぞれの記
録測定線58、60が下方に移動していることは、ギャ
ップ42の増大、すなわちベルトが鋳造キャビティCに
向かって内方に変位していることを示すものである。
【0029】図5の左側の測定記録線(記録測定線)6
0は、磨耗して薄くなった「トップコート」コーティン
グの効果を示すものである。作業者は、ほぼ番号64で
示す位置において、不均一に磨耗された、バインダ、す
す及び珪藻シリカからなる古いトップコートを除去して
新しいトップコートコーティングを塗布する時期である
と判断した。従って、図5の記録測定線60には比較的
幅広の「谷部」62が現れている。この谷部62は、約
2回転の完全なベルト回転の時間を示しており、この間
に、一時的なトップコート断熱コーティングを、スチー
ルウールを用いて手作業により或る程度こすり取った。
谷部62は、約0.060インチ(約1.5 mm) までの量のベ
ルトの凝固金属の方に向かう内方移動(この場合は、鋳
造されている金属の熱作用によるものである)を示して
いる。次に、作業者は、バインダ、すす及びシリカから
なる新しいトップコートコーティングをベルト上にスプ
レーした。この更新されたトップコートコーティング
は、番号66で示す時点で鋳型内に入った。トップコー
トコーティングを新しくする全てのこの更新作業は、鋳
造作業を中断することなく迅速に行われ、図5に示すよ
うに、この作業はベルトが約2回転する間に行われた。
一般的には、この改修作業(オンザフライ) の間の鋳造
品はスクラップにされて再溶解されるけれども、これに
よるコスト的損失は、通常、鋳造作業を停止し且つ再始
動する場合よりも小さい。通常、このようなコーティン
グの調節は、できる限り、鋳造製品Pのコイルの開始時
又は終時に行われる。これは、鋳造機10の下流の圧延
機(図示せず)及び更に下流のコイラー(図示せず)に
よる、巻回ストリップの完全コイルの製造が妨げられな
いようにするためである。
【0030】再コーティング後の、図5に番号68で示
す領域(谷部62の右側の領域)における記録線には殆
ど凹凸がなく、鋳造状態が許容できるレベルまで改善さ
れたことを示している。しかしながら、2つの継続的な
反復ピーク69が規則的間隔(各間隔は、それぞれ、ベ
ルトが完全に1回転するのに要する時間に一致してい
る)で残存している。これらのピーク69は、後でタッ
チアップが必要な特定のコーティング欠陥をもつ領域に
より引き起こされたものであると考えられる。
【0031】幅狭のピークは、僅かなキンク又は完全に
は滑らかでない溶接によって引き起こされ、これらのキ
ンク又は溶接は、いずれも、ベルトの回転の度毎にプロ
ーブ36を付勢する。同様に、プローブ36はベルトの
ディンプル及びバンプをも検出する。これらの全てのデ
ータは非常に有効である。しかしながら、ここで重要な
ことは、ベルトコーティングのこすり落とし作業の開始
位置64までの記録線60に表されているように、近接
プローブ36が他の事象、すなわち一時的なトップコー
トの断熱すす/シリカコーティング(又は他の一時的な
離型剤コーティング)の磨耗して以上に薄くなった(又
は存在しない)状態をも検出することである。トップコ
ートの一時的コーティングのゆっくりした劣化は、劣化
が徐々に進行するにつれて観察される。次に、下流側の
ロール製品の次のコイルの巻回を開始する前に行うべき
補正作業が計画される。結果として生じるベルトの中間
の熱作用を受ける変動位置の進行中の瞬時的表示が得ら
れ、前記ベルトの変動位置は、或る種の合金の良好な鋳
造製品とは一致しないため、作業者は、できる限り早期
に直接気付くことが必要である。
【0032】図4及び図5に記録された鋳造速度は、1
分間につき約35フィート(約10.6m)である。チャート
記録58、60において、時間は、右方(すなわち、
「時間」の矢印の方向)に向かって増大している。少な
くとも約7回のベルト回転に等しい記録測定線58、6
0を示し得るようにするため、実際のチャート記録の水
平寸法100:1以上に縮小され、一方、チャートの垂
直寸法は表示の明瞭化のため10:1以上のファクタだ
け拡大されている。従って、図4及び図5における記録
測定線58、60の輪郭の傾斜は、3倍以上に誇張され
ている。
【0033】本発明により、ベルトの溝状歪み(flutin
g distortion) が明らかにされた。この溝状歪みは予熱
が不充分であることにより生じ、この予熱については、
本発明と同じ譲受人に譲渡された米国特許第4.002,197
号に開示されている。ツインベルト鋳造機においては、
上下の両ベルト12、14又は垂直ツインベルトキャス
タの両ベルトのモニタリングを行うことが望ましい。図
4及び図5は、プローブ36を、鋳造される15インチ
(約38cm)スラブに対して長手方向に整合させて配置
した場合のものである。しかしながら、歪みが必ずしも
中央で最大になるわけではない。全ての鋳造機(但し、
非常に幅狭の鋳造機)についての最適モードは、溶融金
属とベルトとが最初に接触する位置Fから下流側にそれ
ぞれ同じ距離Xを隔てて配置された2つ又は3つのプロ
ーブの各々からの信号を、1つの共通のチャート及び/
又は1つの共通のCRT(陰極線管)上にディスプレイ
することであると思われる。付加したこれらの1つ又は
2つのプローブは図示してないけれども、これらは最初
のプローブ36と同じものである。別の構成として、鋳
造キャビティCの全幅をカバーするように横方向に移動
できる単一の横移動可能なプローブ(図示せず)を使用
することもできる。
【0034】次に、鋳造すべき金属の密度(比重)につ
いて説明する。比較的比重の小さな軽量金属(例えばア
ルミニウム)は、バックアップローラ32又は他のバッ
クアップ手段に対し、重量金属(例えば亜鉛又は銅)程
にはベルトを押圧したり偏平化することはない。従っ
て、本発明は、軽量金属の連続鋳造に全く限定されるわ
けではないが、アルミニウムその他の軽金属の鋳造に用
いるのに適している。
【0035】本発明の他の特徴は、近接プローブ36が
鋳造機10内への液体金属の最初の流入を検出できるこ
とである。流入する液体金属は、通常、ダミーバー70
により鋳造機10の上流側部分に最初に閉じ込められ
る。ダミーバー70は鋳造領域Cの全幅に亘って延びて
おり、下流側ハンドル72が取り付けられている。ダミ
ーバー70は、液体金属が金属の凝固スラブ又はバーに
固化することなく鋳造機をから流出することを防止する
栓(プラグ)である。鋼を連続鋳造する始動フェーズに
おいては、ダミーバー70はスチールチップ(steel ch
ips)のリテーナ又はダミーバー70の上流側の鋳型キャ
ビティ内に配置されたシェービングとしても機能する。
これらのスチールチップは、溶融鋼の流入を緩和し且つ
冷却する働きをし、これにより、ベルトが過度の一時的
熱歪みを受けること、従ってエッジダム28を通って鋳
造機10の両側から早期漏洩することを防止する。ツイ
ンベルト鋳造機のベルトが移動し始めると、ダミーバー
70はベルトと共に下流側に運ばれる。ダミーバー70
の移動が早過ぎると、ダミーバー70の目的は達成でき
ず、逆に遅過ぎると、過剰鋳込み、又は鋳込みノズル1
5の先端からの溶融金属のフラッシュバックが起きるで
あろう。このような過剰鋳込みの問題は、溶融アルミニ
ウムがベルトに衝突した後、約3秒以内(又は溶融鋼が
ベルトに衝突したその瞬間)に鋳造ベルトの下流側への
移動を開始することにより回避される。これらの考察
は、鋳鋼の成功裏の始動を達成する上で重要である。
【0036】鋳造ベルト12、14の下流側への移動を
開始させるタイミングについて、以下に説明する。溶融
金属が最初に鋳造ベルトに接触する箇所で、鋳造ベルト
は、溶融金属の方向に0.005 〜0.020 インチ(約127
〜508マイクロメートル)のオーダの距離だけ弾性的
に反る。或る限度内では、この初期撓みは無害である。
本発明の近接検出装置は、内側へのこの初期反り(初期
撓み)をギャップ空間(ギャップ)の突然の増加として
瞬時に表示し、従って、ベルトを始動させるべきことを
瞬時に表示する。この始動表示の目的のため、センサ
(プローブ)36は、通常、金属供給ノズル15の排出
端Fからほぼ距離Xだけ下流側の位置(すなわち、鋳型
キャビティの上流側端部の近く)に配置すべきである。
この始動信号は、図6に示すように、ベルト駆動装置を
自動始動させるための駆動制御回路に入力される。図6
において、番号76は、電気モータ駆動装置78の始動
制御装置であり、電気モータ駆動装置78は、駆動トレ
ーン80(図1)を介して、鋳造ベルト12、14の下
流側駆動プーリ18、22に連結されている。電子測定
ユニット37、39は、溶融金属の導入直前に作業者に
よりスイッチオンされる。始動制御装置76は測定ユニ
ット37、39に接続されており且つ少なくとも0.005
インチ(約127マイクロメートル)のベルトの撓みが
生じていることを表示する最初の信号に応答するように
配置されている。始動制御装置76は、種々の金属及び
合金に適応できるように、0〜4秒の範囲で調節可能な
時間遅延設定装置77を有している。
【0037】本発明が優れた作動をする理由についての
他の理論 本発明により得られる瞬間的に進行中の比較的正確な測
定により、少なくとも或る種の合金を鋳造する場合に、
これまで鋳造ベルトにおける小さな欠陥であると考えら
れていたことに対して、非常に感度の良いベルト式連続
鋳造法を如何に適用するかが今や明らかにされた。ベル
トの安定性すなわち平面度に対する鋳造品質の極端な感
度について如何に説明すべきであろうか。本発明者等
は、独自の理論を有している。長凝固範囲合金(long-f
reezing-rangealloys) 、より詳しくは、AA5052のよ
うな高マグネシウム合金がベルトの平面度及び安定性の
欠如に対する感度が大きいことは、前に述べた通りであ
る。このような長凝固範囲合金は、完全に凝固するまで
は泥状で砕け易い状態に留まる。なぜならば、泥(mus
h) は、微粒状の砂と水との混合物に似たものだからで
ある。この「微粒状の砂」とは、溶解性が高く且つ早く
凝固する合金化合物であり、「水」とは、共融混合物に
なり易い低融点の液体である。AA5052アルミニウム合
金の砕け易さは、ベルトが熱的に反るときの、亀裂及び
ブリーディング(浸み出し)、低融点液体のブリーディ
ングを可能にする状況従って溶融金属とベルトとを局部
的に密接させる原因になり、このため、ベルトの安定性
が損なわれる原因となる。合金AA3004はAA5052より
も凝固範囲は小さいけれども、この点に関しては非常に
良く似た挙動をする。
【0038】アルミニウム合金AA1070のようなより純
粋に近い金属は、AA5052のような合金よりも、熱いと
きに強く且つ砕け難い。また、より純粋に近い合金は、
冷却されるときに比較的早く固化する。このことを考慮
して、AA1070合金を鋳造する場合には、プローブは、
金属のシェル(該シェルが薄くても)が硬く凝固する箇
所から下流側の位置で、本来的に平坦なベルトの近くに
配置される。プローブは、欠陥のあるベルトコーティン
グを与えたとしても、ベルトのムラを殆ど或いは全く検
出しないで、バックアップローラの「心振れ」のような
暗騒音のみを検出するであろう。本発明者等は、AA10
70合金の薄くて最初から凝固しているシェルは充分に強
く、熱流束すなわち伝熱速度が低下(この低下は、AA
1070製品が鋳造機の下流側に進行するときに生じる) す
るときに、ベルトからの出口にAA1070合金自体を適応
させるに充分な可撓性をも備えている。
【0039】種々の合金の挙動の差異についてのこの説
明は、本発明者等の現段階での理論的説明に過ぎないけ
れども、本発明を用いることにより、種々の金属及びそ
れらの合金に大きな利点を与えることができると確信す
る。 結論 ここに説明する近接検出測定装置は、上記説明の方法に
使用すると、有用な問題発見解決工具すなわち故障箇所
修理工具となる。移動するベルトを横切ってすなわち移
動するベルトに沿って多数の近接プローブ36を配置す
れば、ベルトの形状を明らかにすることができる。読取
りのパターンは、スラブの欠陥の原因(例えば、ベルト
コーティングの厚さ減少、ベルトの予熱不足、及びこれ
らのファクタと種々の合金、ベルトのノード、ループ又
はキンク等との相互作用)を正確に指摘する。
【0040】ここに述べた例及び観察は、限られた数の
溶融金属及び合金についての実験的作業の結果であるけ
れども、本発明は任意の金属の連続鋳造に適用できるも
のである。以上、本発明の好ましい実施例について詳細
に説明したが、本発明のこれらの例は例示を目的として
説明したものと理解すべきである。本願の開示は本発明
の範囲を制限するものと解釈すべきではない。なぜなら
ば、以上説明した本発明の方法及び装置は、当業者であ
れば細部を変更でき、これにより、鋳造ベルト及びそれ
らの断熱コーティングの状態及び特性を検出する本発明
の方法及び装置を、本発明の範囲から逸脱することな
く、種々の特定のベルト式連続鋳造機又は種々のベルト
式キャスタ装置に適応させることができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を使用できるツインベルト連続鋳造機を
示す側面図である。
【図2】図1及び図3のII−II線方向から見た近接プロ
ーブ及びその支持体を示す平面図である。
【図3】図2のIII −III 線方向から見た近接プローブ
及びその支持体の詳細断面図であり、上流側の主ロール
及び2つの鋳造ベルトの一部において、鋳造の開始時に
「ダミーバー」が両鋳造ベルトの間に配置されている状
態を示すものである。
【図4】平坦で適正にコーティングされた鋳造ベルト
が、図2及び図3に示すように配置された近接センサを
反復通過するときの、溶融アルミニウムの満足できる鋳
造が行える鋳造ベルトの輪郭を記録したチャートであ
る。
【図5】図4と同様な条件下で行われた鋳造ベルトの輪
郭を記録したチャートであり、連続鋳造作業を中断する
ことなくベルトの断熱コーティングの修理を行い、当該
ベルトが僅かな固有のキンクを有しておりチャートに図
示のような表示をもたらしたところを示すものである。
【図6】鋳造キャビティの上流側端部内への溶融金属の
最初の導入に応答して、適当な瞬間にベルト駆動装置を
自動的に始動させる本発明の装置を示す概略的構成図で
ある。
【符号の説明】
10 ベルト形連続鋳造機(ツインベルト鋳造機) 11 送込み装置 12 上方の鋳造ベルト 13 送込み制御装置 14 下方の鋳造ベルト 15 ノズル 16 上流側プーリ(ニッププーリ) 18 下流側プーリ(テンションプーリ) 20 上流側プーリ 22 下流側プーリ 30 ローラ 32 バックアップローラ 33 フィン 35 溶融金属 36 位置検出プローブ(近接プローブ) 37 交流電源(電子測定ユニット) 39 電子測定ユニット 40 同軸ケーブル 41 チャートレコーダ 42 ギャップ(間隔) 43 CRTモニタ 44 管状フレーム 45 制御パネル 58 記録測定線 59 チャート 60 記録測定線 61 チャート 62 谷部 70 ダミーバー
フロントページの続き (72)発明者 ノーマン ジェイ バージェロン アメリカ合衆国 バーモント州 05401 バーリントン シェルバーン ストリ ート 25 (56)参考文献 特開 昭59−47047(JP,A) 特開 昭64−57956(JP,A) 特開 昭62−161006(JP,A) 特開 平4−200960(JP,A) 特開 平1−278946(JP,A) 特開 平1−205855(JP,A) 特開 昭63−212046(JP,A) 特開 昭63−101055(JP,A) 特開 昭61−96404(JP,A) 特開 昭51−71829(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/06 340 B22D 11/16 104

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性がある導電性金属から作られてお
    り且つ張力が付与された少なくとも1つの回転鋳造ベル
    ト(12、14)を有する移動鋳型(C)を用いて、溶
    融金属(35)から金属製品(P)を連続鋳造するとき
    に、回転鋳造ベルトをモニタリングする方法であって、
    回転鋳造ベルトが、移動鋳型(C)の一部を形成する前
    面と、所定の所望のパスライン位置と、後面とを備えて
    おり、該後面が、移動鋳型(C)の近くで該後面に供給
    される水性冷却液(82)により冷却されるように構成
    された回転鋳造ベルトのモニタリング方法において、 回転鋳造ベルトの後面に対して所定の間隔をおいた関係
    をなして近接センサ(36)を配置し、該近接センサ
    (36)が移動鋳型(C)に対向する領域に配置されて
    おり、 近接センサ(36)が、回転鋳造ベルトの前面の所望の
    パスライン位置から所定の距離に配置されており、 近接センサを使用して、回転鋳造ベルト(12又は1
    4)の後面と近接センサ(36、38)との間隔(4
    2)の偏差を検出し、 前記所定のパスラインに対する回転鋳造ベルトの平面度
    の不均一性を示すことができるように、回転鋳造ベルト
    の後面と前記近接センサとの間の検出した間隔をモニタ
    して、前記不均一性が許容できないときには作業者に知
    らせる、ことを特徴とする回転鋳造ベルトのモニタリン
    グ方法。
  2. 【請求項2】 前記回転鋳造ベルト(12又は14)の
    前面には断熱コーティングが支持されており、 回転鋳造ベルトの前面の前記偏差を使用して、断熱コー
    ティングの状態を判定することを特徴とする請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記偏差の最大許容値を予め定めてお
    き、 この最大許容値を超えたときに、連続鋳造を継続しなが
    ら回転鋳造ベルトの断熱コーティングを改修することを
    特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記近接センサの少なくとも一部を前記
    水性冷却液(82)中に浸漬し、 水性冷却液(82)及び該冷却液(82)中のあらゆる
    物質の導電効果を考慮し、この考慮は約0.004 〜0.006
    インチ(約0.1 〜0.15mm) の範囲内に留めることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記移動鋳型(C)内に導入される溶融
    金属(35)が、前記前面との最初の接触位置(F)に
    おいて前記前面との最初の伝熱関係をなし、前記近接セ
    ンサ(36)が渦電流形センサからなり、 渦電流形の近接センサ(36)を、前記最初の接触位置
    (F)から或る距離(X)の範囲内の位置に配置し、 距離(X)の前記範囲が、移動鋳型(C)の移動方向の
    下流側に測定され、距離(X)の前記範囲が約10イン
    チ(約254mm)を超えないことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記移動鋳型(C)が、可撓性がある導
    電性金属から作られていて、張力が付与されており且つ
    互いに間隔を隔てて配置された2つの回転鋳造ベルト
    (12、14)からなり、各回転鋳造ベルトが前面を備
    えており、両回転鋳造ベルトの前面が、両回転鋳造ベル
    トの間に配置される移動鋳型(C)の対向側面を形成
    し、各回転鋳造ベルトが所定のパスライン位置を有して
    おり、各回転鋳造ベルトの後面が、移動鋳型(C)の近
    くで前記後面に供給される水性冷却液(82)により冷
    却され、連続鋳造の開始時に溶融金属(35)が入口
    (E)に導入され、このとき、前記入口(E)から下流
    側に所定距離を隔てた位置において両回転鋳造ベルトの
    間に可動のダミーバー(70)を一時的に配置してお
    き、 前記近接センサ(36)を、前記入口(E)とダミーバ
    ー(70)との間の位置で、移動鋳型(C)に対向する
    領域において少なくとも一方の回転鋳造ベルト(12又
    は14)の後面に対して所定の間隔(42)を隔てた関
    係に配置し、 鋳造開始時に、両回転鋳造ベルトを静止した状態に一時
    的に維持して前記ダミーバー(70)を静止状態に保持
    し、 前記入口(E)内に溶融金属(35)を導入し、該溶融
    金属(35)はダミーバー(70)に向かって移動鋳型
    (C)内を下流側に流れ、 回転鋳造ベルトの前記後面と近接センサ(36、38)
    との間の前記間隔(42)の突然の増大を検出すると、
    両回転鋳造ベルトの同時回転を始動させ、溶融金属(3
    5)の前方下流側でダミーバー(70)を支持している
    2ベルト鋳型の移動を開始させることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 可撓性及び導電性があり且つ張力が付与
    された2つの鋳造ベルト(12、14)が同時に回転さ
    れ、各鋳造ベルトが前面及び後面を備えており、前記前
    面は、鋳造ベルトが同時に回転するときに前面同士の間
    に移動鋳型(C)を形成し、各鋳造ベルトは連続鋳造中
    に所定のパスラインに従うことが望まれているツインベ
    ルト連続鋳造機(10)の前記鋳造ベルト(12、1
    4)のうちの少なくとも一方の鋳造ベルトが連続鋳造中
    に回転するときに、該少なくとも一方の鋳造ベルトの前
    面の特性をモニタリングする装置において、 渦電流形の近接センサ(36)と、 鋳造中に前記少なくとも一方の鋳造ベルトが回転すると
    き、その後面に対し所定の間隔を隔てた関係に近接セン
    サ(36)を保持する取付け手段(49、44、48)
    とを有しており、 該取付け手段(49、44、48)は、前記少なくとも
    一方の鋳造ベルトが前記パスラインに沿って移動するこ
    とが望まれる領域内に近接センサ(36)を保持し、 交流電流で近接センサ(36)を付勢する付勢手段(3
    7)と、 近接センサ(36)と回転鋳造ベルトの前記後面との間
    の間隔の変化を測定して、前記パスラインからの回転鋳
    造ベルトの偏差を測定する手段(39)と、 前記間隔の偏差を測定する手段(39)に応答する制御
    パネル(45)と、 前記制御パネルと関連し、作業者によって見られ、前記
    所定のパスラインに対する前記回転鋳造ベルトの平坦度
    の不均一さをモニタするモニタ(43)とを更に有して
    いることを特徴とする鋳造ベルトの前面の特性をモニタ
    リングする装置。
  8. 【請求項8】 前記取付け手段が、前記鋳造ベルト(1
    2又は14)の前面と溶融金属(35)との最初の接触
    位置(F)から下流側で、この最初の接触位置から約1
    0インチ(約254mm)を超えない距離(X)の位置に
    近接センサ(36)を保持することを特徴とする請求項
    7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 連続鋳造の開始時に、鋳造ベルト(1
    2、14)を一時的に停止して、前記ベルトの間の鋳型
    (C)の入口(E)内に溶融金属(35)を導入し、こ
    のとき、入口(E)から下流側に所定距離を隔てた位置
    において静止する両鋳造ベルト(12、14)の間に可
    動のダミーバー(70)を一時的に配置しておくツイン
    ベルト連続鋳造機(10)において、連続鋳造作業の開
    始時に、前記両鋳造ベルト(12、14)の同時回転移
    動を開始させる駆動手段(78)を自動的に始動させる
    装置であって、 前記鋳型(C)内で溶融金属(35)が下流側に流れ得
    るように前記入口(E)内に溶融金属(35)を導入す
    る手段(15)を有しており、溶融金属(35)が前記
    ベルトの間でダミーバー(70)に向かって下流に流
    れ、 前記ベルトの一方の裏側の近傍で、前記鋳型(C)の外
    側に取付けられた近接センサ(36)を備え、 前記近接センサは、前記入口から距離(X)下流に配置
    されており、 前記距離(X)は、前記入口と前記静止しているダミー
    バーとの間の距離より小さく、 前記駆動手段(78)に接続された始動制御手段(7
    6)を更に有しており、鋳型(C)内への溶融金属(3
    5)の導入により引き起こされる鋳造ベルトの撓みによ
    り前記近接センサと静止している鋳造ベルトとの間の間
    隔の突然の変化が生じるときに、前記始動制御手段(7
    6)は、前記近接センサに応答し、鋳造ベルトの同時回
    転移動を開始させる前記駆動手段を始動させ、前記鋳型
    (C)及びダミーバー(70)を下流側に移動させるこ
    とを特徴とする、両鋳造ベルトの同時回転移動を開始さ
    せる駆動手段を自動的に始動させる装置。
  10. 【請求項10】 前記始動制御手段(76)に関連する
    調節可能な時間遅延手段(77)であって、前記間隔の
    突然の変化が生じた時点と前記駆動手段(78)の始動
    時点との間の時間遅延を調節する時間遅延手段(77)
    を有していることを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記始動制御手段(77)が、前記駆
    動手段(78)の始動の前に超えられる閾値を有してい
    ることを特徴とする請求項9又は10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記閾値が、少なくとも約0.005 イン
    チ(約0.13mm)の、検出された間隔(42)の変化であ
    ることを特徴とする請求項11に記載の装置。
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