JP3074027U - 高圧回路、crtモニタ及びテレビジョン受像機 - Google Patents

高圧回路、crtモニタ及びテレビジョン受像機

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JP3074027U JP2000004084U JP2000004084U JP3074027U JP 3074027 U JP3074027 U JP 3074027U JP 2000004084 U JP2000004084 U JP 2000004084U JP 2000004084 U JP2000004084 U JP 2000004084U JP 3074027 U JP3074027 U JP 3074027U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源スイッチがオフされたときに、CRTの
画面に意味の無い画像が暫く残る高圧残り現象が生じな
い高圧回路の提供。 【解決手段】 水平ドライブ回路6の出力信号がスイッ
チング素子TRをスイッチングすることによりB電源電
圧+Bを昇圧し、昇圧したB電源電圧+Bをフライバッ
クトランス7aにより更に昇圧し、昇圧した電圧を整流
して、CRT1の陽極に高電圧を供給し、フライバック
トランス7aの二次コイルL23の出力電圧から、水平
ドライブ回路6の出力信号の周波数を制御する周波数制
御回路4の低圧電源を供給する高圧回路。二次コイルL
23の出力電圧から、CRT1の映像信号を制御する回
路14,15の中圧電源を供給する構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、CRTの陽極に高電圧を供給する高圧回路、この高圧回路を備える CRTモニタ及びこのCRTモニタを備えるテレビジョン受像機に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
図2は、従来のテレビジョン受像機の要部構成例を示すブロック図である。こ のテレビジョン受像機は、カラーテレビジョン受像機であり、アンテナ10によ り受信されたカラーテレビジョン電波は、チューナ11により選択増幅されると 共に、中間周波信号に変換され、映像中間周波増幅・検波回路12へ与えられる 。中間周波信号は、映像中間周波増幅・検波回路12で増幅され、カラーテレビ ジョン信号と音声中間周波信号とに分離される。音声中間周波信号は、音声中間 周波増幅回路18で増幅された後、音声検波増幅回路19により音声信号が検波 増幅され、スピーカ20から出力される。
【0003】 カラーテレビジョン信号は、映像増幅回路13で増幅された後、搬送色信号C 及び輝度信号Yに分離され、搬送色信号Cは色信号再生回路14へ与えられ、輝 度信号Yは輝度信号増幅回路15及び同期分離回路2へ与えられる。色信号再生 回路14では、搬送色信号Cから色差信号R−Y,G−Y,B−Yが再生出力さ れる。 色差信号R−Y,G−Y,B−Yは、輝度信号増幅回路15で増幅された輝度 信号Yがそれぞれ加算されて、色信号R,G,Bとなって、CRT1へ入力され る。CRT1では、色信号R,G,Bは、それぞれの強さに応じた電子ビームと なる。
【0004】 また、同期分離回路2は、輝度信号Yから垂直同期信号と水平同期信号とを分 離し、分離した垂直同期信号を垂直偏向回路3へ、分離した水平同期信号をAF C4(自動周波数制御回路、周波数制御回路)へそれぞれ与える。 垂直偏向回路3は、与えられた垂直同期信号に同期した鋸歯状波電圧を作成し 、これによりCRT1の図示しない垂直偏向コイルを駆動する。 AFC4は、与えられた水平同期信号と、水平発振回路5が発振した水平発振 信号とを比較して、水平発振回路5が安定した水平発振信号を出力するように制 御する。
【0005】 水平発振回路5が出力した水平発振信号は、水平ドライブ回路6により増幅さ れて水平ドライブ信号(水平ドライブ回路の出力信号)となる。水平ドライブ回 路6が出力した水平ドライブ信号は、CRT1の図示しない水平偏向コイルを駆 動すると共に、エミッタ接地されたトランジスタTR(スイッチング素子)のベ ースをスイッチングすることにより、フライバックトランス7の一次コイルL1 を通じてトランジスタTRのコレクタに印加されたB電源電圧+Bを昇圧する。
【0006】 昇圧されたB電源電圧+Bは、フライバックトランス7により更に昇圧され、 フライバックトランス7の二次コイルL2の中途に設けられた複数のダイオード と図示しないコンデンサとにより整流されて高圧となり、CRT1の陽極に印加 される。二次コイルL2のCRT1の陽極側でない側は、ACL8(自動電流制 限回路)を通じて接地されている。
【0007】 フライバックトランス7の一次コイルL1に生じた、昇圧されたB電源電圧+ Bは、その分圧が一次コイルL1のタップから取り出され、ダイオードD1及び 平滑コンデンサC1により整流されて、直流180Vの中圧電源として、色信号 再生回路14及び輝度信号増幅回路15等に供給される。 フライバックトランス7の、二次コイルL2とは別の二次コイルL22は、一 方の端子が接地され、他方の端子は抵抗R1を通じてツェナーダイオードD2の カソードに接続され、ツェナーダイオードD2のアノードは接地されている。 ツェナーダイオードD2のカソードからは、直流24Vが取り出され、低圧電 源としてAFC4に供給される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように、従来のテレビジョン受像機では、フライバックトランス7の 一次コイルL1のタップから取り出され整流された直流180Vの中圧電源が、 色信号再生回路14及び輝度信号増幅回路15等の映像信号を制御する回路に供 給されている。 ところで、一次コイルL1に印加されるB電源電圧+Bは、テレビジョン受像 機の図示しない電源スイッチがオンのときは、直流112Vであり、電源スイッ チがオフのときは、0Vではなく、CRT1を予熱する為に略直流30Vを維持 している。
【0009】 従って、電源スイッチがオフされても、一次コイルL1のタップから取り出さ れる180Vの中圧電源も、0Vにはならず、略直流30Vを維持することにな る。その為、電源スイッチがオフされても、色信号再生回路14及び輝度信号増 幅回路15等は完全には電源オフにならず、CRT1の画面に意味の無い画像が 暫く残る高圧残り現象が生じるという問題がある。
【0010】 高圧回路に関する技術としては、映像信号の輝度レベルに応じてピーク電圧レ ベルが変化する補正パルスを、水平帰線消去期間中に発生するフライバックパル スの発生と同時に発生し、フライバックトランスの二次コイルの出力電圧と補正 パルスとの重畳電圧を高圧出力とする「CRT用高圧発生回路」が、実開昭59 −166561号公報に開示されている。
【0011】 本考案は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、第1考案では、 電源スイッチがオフされたときに、CRTの画面に意味の無い画像が暫く残る高 圧残り現象が生じることがない高圧回路を提供することを目的とする。 第2考案では、第1考案に係る高圧回路を備えたCRTモニタを提供すること を目的とする。 第3考案では、第2考案に係るCRTモニタを備えたテレビジョン受像機を提 供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1考案に係る高圧回路は、水平ドライブ回路の出力信号がスイッチング素子 をスイッチングすることによりB電源電圧を昇圧し、昇圧したB電源電圧をフラ イバックトランスにより更に昇圧し、昇圧した電圧を整流して、CRTの陽極に 高電圧を供給し、前記フライバックトランスの二次コイルの出力電圧から、前記 出力信号の周波数を制御する周波数制御回路の低圧電源を供給する高圧回路にお いて、前記二次コイルの出力電圧から、前記CRTの映像信号を制御する回路の 中圧電源を供給すべくなしてあることを特徴とする。
【0013】 この高圧回路では、水平ドライブ回路の出力信号がスイッチング素子をスイッ チングすることによりB電源電圧を昇圧し、昇圧したB電源電圧をフライバック トランスにより更に昇圧し、昇圧した電圧を整流して、CRTの陽極に高電圧を 供給する。また、フライバックトランスの二次コイルの出力電圧から、水平ドラ イブ回路の出力信号の周波数を制御する周波数制御回路の低圧電源を供給する。 また、この二次コイルの出力電圧から、CRTの映像信号を制御する回路の中圧 電源を供給する。 これにより、電源スイッチがオフされたときに、CRTの画面に意味の無い画 像が暫く残る高圧残り現象が生じることがない高圧回路を実現することが出来る 。また、フライバックトランスのコイルの巻き数が減るので、部品コストを削減 することが出来る。
【0014】 第2考案に係るCRTモニタは、請求項1に記載された高圧回路を備え、該高 圧回路が陽極に高電圧を供給すべくなしてあることを特徴とする。
【0015】 このCRTモニタでは、請求項1に記載された高圧回路を備え、この高圧回路 が陽極に高電圧を供給する構成にしてあるので、電源スイッチがオフされたとき に、モニタ画面に意味の無い画像が暫く残る高圧残り現象が生じることがないC RTモニタを実現することが出来る。また、フライバックトランスのコイルの巻 き数が減るので、部品コストを削減することが出来る。
【0016】 第3考案に係るテレビジョン受像機は、請求項2に記載されたCRTモニタを 備えることを特徴とする。
【0017】 このテレビジョン受像機では、請求項2に記載されたCRTモニタを備えてい るので、電源スイッチがオフされたときに、モニタ画面に意味の無い画像が暫く 残る高圧残り現象が生じることがないテレビジョン受像機を実現することが出来 る。また、フライバックトランスのコイルの巻き数が減るので、部品コストを削 減することが出来る。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案を、その実施の形態を示す図面に基づき説明する。 図1は、本考案に係る高圧回路、CRTモニタ及びテレビジョン受像機の実施 の形態の要部構成を示すブロック図である。このテレビジョン受像機は、カラー テレビジョン受像機であり、アンテナ10により受信されたカラーテレビジョン 電波は、チューナ11により選択増幅されると共に、中間周波信号に変換され、 映像中間周波増幅・検波回路12へ与えられる。中間周波信号は、映像中間周波 増幅・検波回路12で増幅され、カラーテレビジョン信号と音声中間周波信号と に分離される。
【0019】 音声中間周波信号は、音声中間周波増幅回路18で増幅された後、音声検波増 幅回路19により音声信号が検波増幅され、スピーカ20から出力される。 カラーテレビジョン信号は、映像増幅回路13で増幅された後、搬送色信号C 及び輝度信号Yに分離され、搬送色信号Cは色信号再生回路14へ与えられ、輝 度信号Yは輝度信号増幅回路15及び同期分離回路2へ与えられる。色信号再生 回路14では、搬送色信号Cから色差信号R−Y,G−Y,B−Yが再生出力さ れる。
【0020】 色差信号R−Y,G−Y,B−Yは、輝度信号増幅回路15で増幅された輝度 信号Yがそれぞれ加算されて、色信号R,G,Bとなって、CRT1へ入力され る。CRT1では、色信号R,G,Bは、それぞれの強さに応じた電子ビームと なる。
【0021】 また、同期分離回路2は、輝度信号Yから垂直同期信号と水平同期信号とを分 離し、分離した垂直同期信号を垂直偏向回路3へ、分離した水平同期信号をAF C4(自動周波数制御回路、周波数制御回路)へそれぞれ与える。 垂直偏向回路3は、与えられた垂直同期信号に同期した鋸歯状波電圧を作成し 、これによりCRT1の図示しない垂直偏向コイルを駆動する。 AFC4は、与えられた水平同期信号と、水平発振回路5が発振した水平発振 信号とを比較して、水平発振回路5が安定した水平発振信号を出力するように制 御する。
【0022】 水平発振回路5が出力した水平発振信号は、水平ドライブ回路6により増幅さ れて水平ドライブ信号(水平ドライブ回路の出力信号)となる。水平ドライブ回 路6が出力した水平ドライブ信号は、CRT1の図示しない水平偏向コイルを駆 動すると共に、エミッタ接地されたトランジスタTR(スイッチング素子)のベ ースをスイッチングすることにより、フライバックトランス7aの一次コイルL 11を通じてトランジスタTRのコレクタに印加されたB電源電圧+Bを昇圧す る。
【0023】 昇圧されたB電源電圧+Bは、フライバックトランス7aにより更に昇圧され 、フライバックトランス7aの二次コイルL21の中途に設けられた複数のダイ オードと図示しないコンデンサとにより整流されて高圧となり、CRT1の陽極 に印加される。二次コイルL21のCRT1の陽極側でない側は、ACL8(自 動電流制限回路)を通じて接地されている。
【0024】 フライバックトランス7aの、二次コイルL21とは別の二次コイルL23は 、一方の端子が接地され、他方の端子は抵抗R2を通じてツェナーダイオードD 4のカソードに接続され、ツェナーダイオードD4のアノードは接地されている 。ツェナーダイオードD4のカソードからは、直流24Vが取り出され、低圧電 源としてAFC4に供給される。 二次コイルL23の他方の端子は、ダイオードD3のアノードに接続され、ダ イオードD3のカソードは、平滑コンデンサC2(電解コンデンサ)の正極に接 続され、平滑コンデンサC2の負極は接地されている。これにより、二次コイル L23の両端に生じた電圧は、ダイオードD3及び平滑コンデンサC2により整 流されて、直流180Vの中圧電源として、色信号再生回路14及び輝度信号増 幅回路15等に供給される。
【0025】 このような構成のテレビジョン受像機では、フライバックトランス7aの二次 コイルL23から取り出され整流された直流180Vの中圧電源が、色信号再生 回路14及び輝度信号増幅回路15等の映像信号を制御する回路に供給される。 従って、電源スイッチがオンのときは、直流180Vの中圧電源は速やかに0V になり、色信号再生回路14及び輝度信号増幅回路15等も電源オフとなる。そ の為、CRT1の画面に意味の無い画像が暫く残る高圧残り現象は生じることが 無い。
【0026】
【考案の効果】
第1考案に係る高圧回路によれば、電源スイッチがオフされたときに、CRT の画面に意味の無い画像が暫く残る高圧残り現象が生じることがない高圧回路を 実現することが出来る。また、フライバックトランスのコイルの巻き数が減るの で、部品コストを削減することが出来る。
【0027】 第2考案に係るCRTモニタによれば、電源スイッチがオフされたときに、モ ニタ画面に意味の無い画像が暫く残る高圧残り現象が生じることがないCRTモ ニタを実現することが出来る。また、フライバックトランスのコイルの巻き数が 減るので、部品コストを削減することが出来る。
【0028】 第3考案に係るテレビジョン受像機によれば、電源スイッチがオフされたとき に、モニタ画面に意味の無い画像が暫く残る高圧残り現象が生じることがないテ レビジョン受像機を実現することが出来る。また、フライバックトランスのコイ ルの巻き数が減るので、部品コストを削減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る高圧回路、CRTモニタ及びテレ
ビジョン受像機の実施の形態の要部構成を示すブロック
図である。
【図2】従来のテレビジョン受像機の要部構成例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 CRT 2 同期分離回路 4 AFC(自動周波数制御回路、周波数制御回路) 5 水平発振回路 6 水平ドライブ回路 7a フライバックトランス 11 チューナ 14 色信号再生回路(映像信号を制御する回路) 15 輝度信号増幅回路(映像信号を制御する回路) +B B電源電圧 C2 平滑コンデンサ D3 ダイオード D4 ツェナーダイオード L11 一次コイル L21,L23 二次コイル R2 抵抗 TR トランジスタ(スイッチング素子)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平ドライブ回路の出力信号がスイッチ
    ング素子をスイッチングすることによりB電源電圧を昇
    圧し、昇圧したB電源電圧をフライバックトランスによ
    り更に昇圧し、昇圧した電圧を整流して、CRTの陽極
    に高電圧を供給し、前記フライバックトランスの二次コ
    イルの出力電圧から、前記出力信号の周波数を制御する
    周波数制御回路の低圧電源を供給する高圧回路におい
    て、 前記二次コイルの出力電圧から、前記CRTの映像信号
    を制御する回路の中圧電源を供給すべくなしてあること
    を特徴とする高圧回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された高圧回路を備え、
    該高圧回路が陽極に高電圧を供給すべくなしてあること
    を特徴とするCRTモニタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されたCRTモニタを備
    えることを特徴とするテレビジョン受像機。
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