JP3073420U - 魚釣用リール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプール着脱機構が軸方向に長くなって、ス
プールを円滑に作動させることができない。 【解決手段】 スプール２０を回転可能に収容する開口
部を備えたリールフレーム１０と、スプール２０を回転
可能に支持するスプール着脱機構とを備え、スプール着
脱機構は、開口部を遮蔽するカバー４０と、スプール２
０の回転力に負荷をかけるドラグ手段とを有し、リール
フレームは、開口部の内周面に、所定個数の切欠部１４
を有する第１係合突条部１５と、第２係合突条部１６
と、係合溝１５ａとを有し、カバーは、切欠部及び係合
溝内に沿って移動することで、カバーとリールフレーム
とを結合する環状係合エッジ部４４を有し、カバーの一
端と接触する回転ロック部材６０をリールフレームに固
定配置した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、スプールを容易に着脱可能とするスプール着脱機構を有するベイト キャスティングリール等の魚釣用リールに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に使用されるベイトキャスティングリールによれば、ハンドルの回転でギ ヤを駆動し、このギヤの駆動に応じてピニオンを回転駆動し、このピニオンの回 転駆動力をスプール軸に伝達することで、釣糸巻取方向にスプールを回転させる ような構成としている。

【０００３】 このようなベイトキャスティングリールによれば、そのリールフレームの一側 板に、ハンドルの回転に応じて回転する駆動シャフトと、この駆動シャフトに固 定されたドライブギヤと、このドライブギヤと連動する多数のギヤとを有し、リ ールフレームの他側板にはスプール軸支持体を有している。

【０００４】 このようなスプール軸支持体を備えるベイトキャスティングリールとしては、 日本国実開平４−３８２６７号、日本国実開平５−６０２７１号、日本国実開平 ７−１７０６４号及び日本国実公平８−１０２７９号公報等に開示したものがあ る。

【０００５】 例えば日本国実公平８−１０２７９号公報に開示したベイトキャスティングリ ールによれば、リール側板側のスプール軸が、リール側板に形成されたスプール を挿脱可能とする開口部に着脱自在に嵌着されたスプール軸支持体の軸受部に回 転自在に支持されている。

【０００６】 このベイトキャスティングリールは、開口部の内周面に突設された適数の係合 肩部と、リール側板の内部に設けられ、かつ径方向中心に向けバネで付勢されて 開口部の内周面から突出自在の先端球状の係合ピンと、スプール軸支持体の外周 面に突設され、かつ開口部に嵌着時に前記係合肩部の内側に係合する切欠部を設 けた係合エッジ部と、前記係合ピンの係合する係合凹部及び非係合凹部とで構成 されている。

【０００７】 前記切欠部は、前記係合肩部を挿通できるように形成されていると共に、係合 ピンが係合凹部に係合しているときには係合エッジ部が係合肩部に係合し、係合 ピンが非係合凹部に係合しているときには係合エッジ部の切欠部が係合肩部と重 合する状態になるように構成されている。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来のベイトキャスティングリールによれば、スプ ール軸支持体に、切欠部を形成した係合エッジ部と、係合凹部及び非係合凹部と が同一の外周上に軸方向に形成しなければならないため、スプール軸支持体が軸 方向に長くなってしまい、ひいてはスプールが円滑に作動しなくなるといった問 題点があった。

【０００９】 本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 、スプール軸方向に長くならないように構成することで、スプールを円滑に作動 させることができると共に、簡単な操作でリールフレームからカバーを着脱する ことができる機能を備えた魚釣用リールを提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案の魚釣用リールは、スプールを回動可能に収 容する開口部を備えたリールフレームと、このリールフレームに着脱可能に結合 することで、前記スプールを回転可能に支持するスプール支持カバーとを備えた 魚釣用リールであって、前記リールフレームは、前記開口部の内周面に形成した 、所定個数の切欠部を有する第１係合突条部と、前記内周面に形成した、切欠部 を有しない第２係合突条部と、これら第１係合突条部と第２係合突条部とで、前 記内周面に形成した係合溝とを有し、前記スプール支持カバーは、前記第１係合 突条部の切欠部及び係合溝内に沿って案内移動することで、このスプール支持カ バーと前記リールフレームとを結合する環状係合エッジ部を有し、前記スプール 支持カバーの一端と接触することで、前記スプール支持カバーの回動を防止する 回転ロック部材を前記リールフレームに対して回転可能に固定配置したことを特 徴とする。

【００１１】 従って、本考案の魚釣用リールによれば、スプール支持カバーの環状係合エッ ジ部が第１係合突条部の切欠部及び係合溝内に沿って案内移動することで、この スプール支持カバーとリールフレームとを結合すると共に、前記回転ロック部材 がスプール支持カバーの一端と接触することで、前記スプール支持カバーの回動 を防止するようにしたので、従来に比較して、スプール支持カバー（スプール着 脱機構）が軸方向に長くならないように構成することができ、その結果、スプー ルを円滑に作動させることができ、しかも、簡単な操作で、リールフレームから スプール支持カバー（スプール着脱機構）を着脱することができる。

【００１２】 本考案の魚釣用リールは、前記回転ロック部材が中空の円筒形部材であり、前 記円筒形部材の内部に、前記リールフレームに形成した円筒形突起部を挿入し、 螺子を通じて、前記円筒形部材と前記円筒形突起部とを固定することで、前記回 転ロック部材は、前記リールフレームに対して回転可能に固定配置されたことを 特徴とする。

【００１３】 従って、本考案の魚釣用リールによれば、前記リールフレームに対して回転可 能に固定配置された前記回転ロック部材がスプール支持カバーの一端と接触する ことで、前記スプール支持カバーの回動を防止することができる。

【００１４】 本考案の魚釣用リールは、前記スプール支持カバーが、その外周面の一端に形 成した円弧状凹部を有し、前記回転ロック部材は、その外周面に形成した解除部 と、前記外周面に形成し、その外周方向に突出する複数のロック部と有し、前記 回転ロック部材のロック部が、前記スプール支持カバーの円弧状凹部内に位置す ることで、前記回転ロック部材が前記スプール支持カバーに接触し、前記スプー ル支持カバーの回動を防止することを特徴とする。

【００１５】 従って、本考案の魚釣用リールによれば、前記回転ロック部材のロック部が、 前記スプール支持カバーの円弧状凹部内に位置することで、前記回転ロック部材 が前記スプール支持カバーに接触し、前記スプール支持カバーの回動を防止する ことできる。

【００１６】 本考案の魚釣用リールは、前記回転ロック部材が、バネの偏向力で所定回動方 向に回動可能とし、前記回転ロック部材のロック部が、前記スプール支持カバー の円弧状凹部内に位置することで、前記回転ロック部材が前記スプール支持カバ ーに接触し、前記スプール支持カバーの回動を防止すると共に、前記回転ロック 部材の解除部が、前記スプール支持カバーの円弧状凹部内に位置することで、前 記回転ロック部材が前記スプール支持カバーに接触せず、前記スプール支持カバ ーは回動自在となることを特徴とする。

【００１７】 本考案の魚釣用リールによれば、前記回転ロック部材のロック部が、前記スプ ール支持カバーの円弧状凹部内に位置することで、前記回転ロック部材が前記ス プール支持カバーに接触し、前記スプール支持カバーの回動を防止すると共に、 前記回転ロック部材の解除部が、前記スプール支持カバーの円弧状凹部内に位置 することで、前記回転ロック部材が前記スプール支持カバーに接触することなく 、前記スプール支持カバーは回動自在となる。

【００１８】 本考案の魚釣用リールは、スプールを回転可能に収容する開口部を備えたリー ルフレームと、このリールフレームに着脱可能に結合することで、前記スプール を回転可能に支持するスプール着脱機構とを備えた魚釣用リールであって、前記 スプール着脱機構は、前記リールフレームの開口部を遮蔽するカバーと、前記ス プールの回転力に負荷をかけるドラグ手段とを有し、前記リールフレームは、前 記開口部の内周面に形成した、所定個数の切欠部を有する第１係合突条部と、前 記内周面に形成した、切欠部を有しない第２係合突条部と、これら第１係合突条 部と第２係合突条部とで、前記内周面に形成した係合溝とを有し、前記カバーは 、前記第１係合突条部の切欠部及び係合溝内に沿って案内移動することで、この カバーと前記リールフレームとを結合する環状係合エッジ部を有し、前記カバー の一端と接触することで、前記カバーの回動を防止する回転ロック部材を前記リ ールフレームに対して回転可能に固定配置したことを特徴とする。

【００１９】 従って、本考案の魚釣用リールによれば、スプール着脱機構のカバーの環状係 合エッジ部が第１係合突条部の切欠部及び係合溝内に沿って案内移動することで 、このカバーとリールフレームとを結合すると共に、前記回転ロック部材がカバ ーの一端と接触することで、前記カバーの回動を防止するようにしたので、従来 に比較して、カバー（スプール着脱機構）が軸方向に長くならないように構成す ることができ、その結果、スプールを円滑に作動させることができ、しかも、簡 単な操作で、リールフレームからカバー（スプール着脱機構）を着脱することが できる。

【００２０】 さらに、本考案の魚釣用リールによれば、スプールの回転抵抗力を調整するド ラグ手段をも備えることができる。

【００２１】 本考案の魚釣用リールによれば、前記カバーが、その外周面の一端に形成した 円弧状凹部を有し、前記回転ロック部材は、その外周面に形成した解除部と、前 記外周面に形成し、その外周方向に突出する複数のロック部と有し、前記回転ロ ック部材のロック部が、前記カバーの円弧状凹部内に位置することで、前記回転 ロック部材が前記カバーに接触し、前記カバーの回動を防止することを特徴とす る。

【００２２】 従って、本考案の魚釣用リールによれば、前記回転ロック部材のロック部が、 前記カバーの円弧状凹部内に位置することで、前記回転ロック部材が前記カバー に接触し、前記カバーの回動を防止することできる。

【００２３】 本考案の魚釣用リールは、前記ドラグ手段が、前記カバーに形成した中央開口 部から回動可能に突出する調整ノブと、この調整ノブの回動に応じてスプール軸 方向に移動する中空の円筒形作動部材と、この中空の円筒形作動部材内部に、前 記スプールを支持する円筒形スプール支持部と、前記円筒形作動部材と前記円筒 形スプール支持部とを固定する円形固定板と、前記スプールの金属面部と対向し た、前記円形固定板の面部に永久磁石とを有することを特徴とする。

【００２４】 従って、本考案の魚釣用リールによれば、ドラグ手段を通じてスプールの回転 力を調整することができる。

【００２５】 本考案の魚釣用リールは、前記調整ノブの内周面に形成した雌螺子と、前記円 筒形作動部材の外周面に形成した雄螺子とを有し、前記調整ノブの回動に応じて 、前記調整ノブの雌螺子と前記円筒形作動部材の雄螺子とが螺合し、前記円筒形 作動部材がスプール軸方向に移動することを特徴とする。

【００２６】 従って、本考案の魚釣用リールによれば、前記雄螺子及び雌螺子を螺合動作す ることで、前記円筒形作動部材がスプール軸方向に移動するようにしたので、こ のスプール軸方向の移動によってスプールの回転力を調整することができる。

【００２７】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づいて本考案の魚釣用リールにおける実施の形態を示すベイト キャスティングリールについて説明する。図１は本実施の形態に示すベイトキャ スティングリールの要部であるスプール着脱機構に関わる分解斜視図、図２は同 スプール着脱機構の一部断面図である。

【００２８】 ベイトキャスティングリールは、スプール２０と、このスプール２０を回転可 能に、その内部に装着されるリールフレーム１０と、このリールフレーム１０の 一側面に着脱可能に結合することで、そのスプール２０を回転可能に支持するス プール着脱機構とを有している。

【００２９】 さらに、リールフレーム１０は、リールの作動をキッキング（Kicking）する ためのプッシュレバーと、前記スプール着脱機構に対向した側面に回転可能に固 定されたバンドルと、そのハンドルの回転力をスプール２０に伝達する機構とを 有している。

【００３０】 通常、ハンドルの回転力は、ドライブギヤを通じて、スプール軸２２に固定さ れたピニオンに伝達され、このピニオンに伝達されると同時に、ウォームギヤが 連結されたアイドルギヤに伝達されるものである。尚、このような構成及び動作 は、本考案の技術分野に属する通常の知識を有する者であれば周知の技術である ため、その説明については省略する。

【００３１】 本考案のスプール着脱機構は、リールフレーム１０の開口部を遮蔽するカバー ４０と、スプール２０の回転力に負荷をかけるドラグ手段とを有している。カバ ー４０は、リールフレーム１０との結合面側に環状係合エッジ部４４と、内部に 雌螺子を形成した固定部４７とを有している。ドラグ手段は、螺子を通じて、カ バー４０の固定部４７に固定している。

【００３２】 ドラグ手段は、カバー４０に形成した中央開口部から回動可能に突出する調整 ノブ８０と、この調整ノブ８０の回動に応じてスプール軸２２方向に移動する中 空の円筒形作動部材８２と、この中空の円筒形作動部材８２内部に、前記スプー ル２０を支持する円筒形スプール支持部９０と、円筒形作動部材８２と前記円筒 形スプール支持部９０とを固定する円形固定板８５と、スプール２０の金属面部 と対向した、前記円形固定板８５の面部に一対の円弧状の永久磁石８６とを有し ている。

【００３３】 円筒形作動部材８２は、円筒形スプール支持部９０の突出部９１を収容し、こ の突出部９１に嵌挿したバネ８７により上方に常時付勢され、このバネ８７の力 は、この円筒形作動部材８２の上部に配置された調整ノブ８０に伝達される。 また、調整ノブ８０は、その外周面にカバー４０の内周面と接触する歯形係合部 ８０ａを備えているため、外側に離脱されない。

【００３４】 円筒形スプール支持部９０は、中心にスプール２０のスプール軸２２を支持す るためのブッシング９４が挿入されるブッシング固定部９２を有している。

【００３５】 調整ノブ８０の回転力は、調整ノブ８０の内周面に形成した雌螺子８１と円筒 形作動部材８２の外周面に形成した雄螺子８３との間の相対的な移動、つまり、 雌螺子８１及び雄螺子８３の螺合による移動によって、前記円筒形作動部材８２ がスプール軸２２方向（上下方向）に移動することになる。

【００３６】 円筒形作動部材８２がスプール軸２２方向に移動することで、円筒形作動部材 ８２に固定した円形固定板８５は、スプール２０の金属面部に近づいたり、又は 遠くなるように移動する。さらに、この円形固定板８５に固定した永久磁石８６ がスプール２０の金属面に近づくと、この永久磁石８６の磁力によって、スプー ル２０の回転力に負荷がかかることになる。

【００３７】 図３はリールフレーム１０の平面図である。

【００３８】 図３に示すリールフレーム１０は、スプール２０を回転可能に収容する開口部 の内周面に形成した、所定個数（３個）の切欠部１４を有する第１係合突条部１ ５と、内周面に形成した、切欠部を有しない第２係合突条部１６と、これら第１ 係合突条部１５と第２係合突条部１６とで、前記内周面に形成した係合溝１５ａ とを有している。尚、この係合溝１５ａは、図３に示す点線で示すものである。

【００３９】 また、このリールフレーム１０のカバー４０と結合する面部には、開口部に隣 接した状態で、回転ロック部材６０が回転可能に固定配置するための円筒形突起 １８が形成してある。この円筒形突起１８の内部に雌螺子が形成してあり、この 雌螺子にヘッド螺子１９が螺合することで、この回転ロック部材６０は、リール フレーム１０に対して回転可能に固定配置されることになる。

【００４０】 図４はカバー４０の底面図である。

【００４１】 図４に示すカバー４０は、リールフレーム１０と結合する面部に、突出する円 筒形支持体４２と、この円筒形支持体４２の上端部に、外方向に突出する所定個 数（３個）の環状係合エッジ部４４とを有している。

【００４２】 これら環状係合エッジ部４４は、図２に示す第１係合突条部１５の切欠部１４ に挿入した後、係合溝１５ａ内に沿って回転移動することで、このカバー４０と リールフレーム１０とを結合することになる。つまり、環状係合エッジ部４４は 係合溝１５ａ内に結合された状態となることで、カバー４０は、リールフレーム １０のスプール軸２２方向に離脱しない。

【００４３】 カバー４０は、その外周面の一端に形成した円弧状凹部４６を有している。こ の円弧状凹部４６は、その内部に、回転ロック部材６０の外周面の一部が位置す るような構成としている。

【００４４】 図５は回転ロック部材６０の一部断面図、図６は同底面図である。

【００４５】 図５及び図６に示す回転ロック部材６０は、中空の円筒形部材であり、その外 周面に形成した解除部６４と、外周面に形成し、その外周方向に突出する複数の ロック部６３と有している。これら複数のロック部６３をもって複数の滑り止め 溝６２が形成してある。尚、解除部６４は、ロック部６３の径よりも小さな径と している。

【００４６】 また、解除部６４は、図６に示すように回転ロック部材６０の全外周の約１／ ４の外周面にわたって形成するのが望ましい。

【００４７】 回転ロック部材６０のロック部６３が、カバー４０の円弧状凹部４６内に位置 することで、回転ロック部材６０がカバー４０に接触し、カバー４０の回動を防 止するものである。つまり、カバー４０は、円弧状凹部４６に回転ロック部材６ ０のロック部６３が位置された状態では左右回転が不可能となる。

【００４８】 さらに、回転ロック部材６０の底面には、図７に示すようにワイヤバネ７６を 収容するワイヤバネ固定孔６６が形成してある。

【００４９】 図７はリールフレーム１０にカバー４０を装着した状態で、回転ロック部材６ ０の動作状態を示す説明図である。

【００５０】 ワイヤバネ７６は、図７に示すように、その一端をリールフレーム１０の端部 に固定すると共に、その他端を回転ロック部材６０のワイヤバネ固定孔６６に固 定する。尚、この回転ロック部材６０は、防護カバー１１で保護されている。

【００５１】 このようにリールフレーム１０及び回転ロック部材６０間をワイヤバネ７６で 固定するように構成することで、回転ロック部材６０は、図７の実線で示すよう に位置すると、回転ロック部材６０のロック部６３が、カバー４０の円弧状凹部 ４６内に位置することで、回転ロック部材６０がカバー４０に接触し、カバー４ ０は、リールフレーム１０に対して回転不可能な状態となる。

【００５２】 これに対して、回転ロック部材６０のワイヤバネ７６が、図７の２点鎖線で示 すように位置すると、回転ロック部材６０の解除部６４が、カバー４０の円弧状 凹部４６内に位置することで、回転ロック部材６０がカバー４０に接触していな いため、カバー４０は、リールフレーム１０に対して回動自在となる。

【００５３】 従って、カバー４０を回転して、カバー４０の環状係合エッジ部４４がリール フレーム１０の切欠部１４に位置すると、カバー４０は、簡単にリールフレーム １０から取り外すことができる。

【００５４】 本実施の形態によれば、カバー４０の環状係合エッジ部４４が第１係合突条部 １５の切欠部１４及び係合溝１５ａ内に沿って案内移動することで、このカバー ４０とリールフレーム１０とを結合すると共に、回転ロック部材６０のロック部 ６３がカバー４０の円弧状凹部４６に配置され、回転ロック部材６０がカバー４ ０の一端と接触することで、カバー４０の回動を防止するようにしたので、従来 に比較して、カバー４０が軸方向に長くならないように構成することができ、そ の結果、スプール２０を円滑に作動させることができ、しかも、簡単な操作で、 リールフレーム１０からカバー４０を着脱することができる。

【００５５】 また、本実施の形態によれば、リールフレーム１０を遮蔽するカバー４０の軸 方向の長さを短縮化することで、スプール２０の回転抵抗力を調整するドラグ手 段を備えることもできる。

【００５６】

【考案の効果】

上記のように構成された本考案の魚釣用リールによれば、カバーの環状係合エ ッジ部が第１係合突条部の切欠部及び係合溝内に沿って案内移動することで、こ のカバーとリールフレームとを結合すると共に、回転ロック部材がカバーの一端 と接触することで、カバーの回動を防止するようにしたので、従来に比較して、 カバー（スプール着脱機構）が軸方向に長くならないように構成することができ 、その結果、スプールを円滑に作動させることができ、しかも、簡単な操作で、 リールフレームからカバー（スプール着脱機構）を着脱することができる。

【００５７】 また、本考案の魚釣用リールによれば、リールフレームを遮蔽するカバーの軸 方向の長さを短縮化することで、スプールの回転抵抗力を調整するドラグ手段を 備えることもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の魚釣用リールにおける実施の形態を示
すベイトキャスティングリールの要部であるスプール着
脱機構を示す分解斜視図である。

【図２】本実施の形態に示すベイトキャスティングリー
ルの要部を示す一部断面図である。

【図３】本実施の形態に示すベイトキャスティングリー
ルに関わるリールフレームの平面図である。

【図４】本実施の形態に示すベイトキャスティングリー
ルに関わるカバーの底面図である。

【図５】本実施の形態に示すベイトキャスティングリー
ルに関わる回転ロック部材の部分断面図である。

【図６】本実施の形態に示すベイトキャスティングリー
ルに関わる回転ロック部材の底面図である。

【図７】本実施の形態に示すベイトキャスティングリー
ルに関わる回転ロック部材の動作状態を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１０ リールフレーム １４ 切欠部 １５ 第１係合突条部 １５ａ 係合溝 １６ 第２係合突条部 ２０ スプール ４０ カバー（スプール支持カバー） ４４ 環状係合エッジ部 ４６ 円弧状凹部 ６０ 回転ロック部材 ６３ ロック部 ６４ 解除部

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スプールを回動可能に収容する開口部を
   備えたリールフレームと、このリールフレームに着脱可
   能に結合することで、前記スプールを回転可能に支持す
   るスプール支持カバーとを備えた魚釣用リールであっ
   て、前記リールフレームは、 前記開口部の内周面に形成した、所定個数の切欠部を有
   する第１係合突条部と、 前記内周面に形成した、切欠部を有しない第２係合突条
   部と、 これら第１係合突条部と第２係合突条部とで、前記内周
   面に形成した係合溝とを有し、 前記スプール支持カバーは、 前記第１係合突条部の切欠部及び係合溝内に沿って案内
   移動することで、このスプール支持カバーと前記リール
   フレームとを結合する環状係合エッジ部を有し、 前記スプール支持カバーの一端と接触することで、前記
   スプール支持カバーの回動を防止する回転ロック部材を
   前記リールフレームに対して回転可能に固定配置したこ
   とを特徴とする魚釣用リール。
2. 【請求項２】 前記回転ロック部材は中空の円筒形部材
   であり、 前記円筒形部材の内部に、前記リールフレームに形成し
   た円筒形突起部を挿入し、螺子を通じて、前記円筒形部
   材と前記円筒形突起部とを固定することで、前記回転ロ
   ック部材は、前記リールフレームに対して回転可能に固
   定配置されたことを特徴とする請求項１記載の魚釣用リ
   ール。
3. 【請求項３】 前記スプール支持カバーは、その外周面
   の一端に形成した円弧状凹部を有し、 前記回転ロック部材は、 その外周面に形成した解除部と、 前記外周面に形成し、その外周方向に突出する複数のロ
   ック部と有し、 前記回転ロック部材のロック部が、前記スプール支持カ
   バーの円弧状凹部内に位置することで、前記回転ロック
   部材が前記スプール支持カバーに接触し、前記スプール
   支持カバーの回動を防止することを特徴とする請求項２
   記載の魚釣用リール。
4. 【請求項４】 前記回転ロック部材は、バネの偏向力で
   所定回動方向に回動可能とし、 前記回転ロック部材のロック部が、前記スプール支持カ
   バーの円弧状凹部内に位置することで、前記回転ロック
   部材が前記スプール支持カバーに接触し、前記スプール
   支持カバーの回動を防止すると共に、 前記回転ロック部材の解除部が、前記スプール支持カバ
   ーの円弧状凹部内に位置することで、前記回転ロック部
   材が前記スプール支持カバーに接触することなく、前記
   スプール支持カバーは回動自在となることを特徴とする
   請求項３記載の魚釣用リール。
5. 【請求項５】 スプールを回転可能に収容する開口部を
   備えたリールフレームと、このリールフレームに着脱可
   能に結合することで、前記スプールを回転可能に支持す
   るスプール着脱機構とを備えた魚釣用リールであって、
   前記スプール着脱機構は、 前記リールフレームの開口部を遮蔽するカバーと、 前記スプールの回転力に負荷をかけるドラグ手段とを有
   し、 前記リールフレームは、 前記開口部の内周面に形成した、所定個数の切欠部を有
   する第１係合突条部と、 前記内周面に形成した、切欠部を有しない第２係合突条
   部と、 これら第１係合突条部と第２係合突条部とで、前記内周
   面に形成した係合溝とを有し、 前記カバーは、 前記第１係合突条部の切欠部及び係合溝内に沿って案内
   移動することで、このカバーと前記リールフレームとを
   結合する環状係合エッジ部を有し、 前記カバーの一端と接触することで、前記カバーの回動
   を防止する回転ロック部材を前記リールフレームに対し
   て回転可能に固定配置したことを特徴とする魚釣用リー
   ル。
6. 【請求項６】 前記カバーは、その外周面の一端に形成
   した円弧状凹部を有し、 前記回転ロック部材は、 その外周面に形成した解除部と、 前記外周面に形成し、その外周方向に突出する複数のロ
   ック部と有し、 前記回転ロック部材のロック部が、前記カバーの円弧状
   凹部内に位置することで、前記回転ロック部材が前記カ
   バーに接触し、前記カバーの回動を防止することを特徴
   とする請求項５記載の魚釣用リール。
7. 【請求項７】 前記ドラグ手段は、 前記カバーに形成した中央開口部から回動可能に突出す
   る調整ノブと、 この調整ノブの回動に応じてスプール軸方向に移動する
   中空の円筒形作動部材と、 この中空の円筒形作動部材内部に、前記スプールを支持
   する円筒形スプール支持部と、 前記円筒形作動部材と前記円筒形スプール支持部とを固
   定する円形固定板と、 前記スプールの金属面部と対向した、前記円形固定板の
   面部に永久磁石とを有することを特徴とする請求項５記
   載の魚釣用リール。
8. 【請求項８】 前記調整ノブの内周面に形成した雌螺子
   と、前記円筒形作動部材の外周面に形成した雄螺子とを
   有し、 前記調整ノブの回動に応じて、前記調整ノブの雌螺子と
   前記円筒形作動部材の雄螺子とが螺合し、前記円筒形作
   動部材がスプール軸方向に移動することを特徴とする請
   求項７記載の魚釣用リール。