JP3073121U - データディスクボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良されたデータディスクボックスを提供す
ることにより、前記問題を解決するか、または、少なく
とも軽減することにある。 【解決手段】 データディスク（２００）を保持するた
めのデータディスクボックス（１００）は、回動させて
相互に接離させるために連結された第１、第２パネル
（１０、２０）からなる本体を有する。第１パネル（１
０）は、その第１パネル（１０）上の所定の位置にディ
スク（２００）を保持するために対向する両側で前記デ
ィスク（２００）の外周縁に係合するための少なくとも
２つのフック（６０、７０）と、このフック（６０、７
０）の動きに抗して第１パネル（１０）からディスク
（２００）を遠ざけるように付勢するためのバネ（４
６）とを有する。フック（７０）は、フック（７０）全
体を後方に移動させるために駆動あるいは押圧すること
により、バネ（４６）による移動のためにディスク（２
００）を解放するための部分（７４）を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ＤＶＤ、ＶＣＤなどのようなデータディスクを収納するボックスに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

ＤＶＤ、ＶＣＤ、ＣＤ、ＣＤ−ＲＯＭディスクなどのようなデータディスクは 盛んに使用されており、これらは平坦なプラスチックボックスに通常収容される 。現在あるほとんどの収納ボックスは、中心孔でディスクを係合するためのリン グ状摩擦部材を有し、これによりディスクは摩擦によって保持される。前記摩擦 部材を押すことによりディスクを取り外せる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この押す動作、特に強く押す動作を繰り返すことにより、その 部材が破損して使えなくなることが多い。

【０００４】 本考案は、改良されたデータディスクボックスを提供することにより、前記問 題を解決するか、または、少なくとも軽減することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、前記目的を達成するため、相互に接離する回転のために連結され た第１パネルおよび第２パネルからなる本体を有し、前記第１パネルが、第１パ ネル上の所定位置にディスクを保持するために対向する両側でディスクの外側縁 部に係合する少なくとも２つのフック部材と、このフック部材の作用に抗して第 １パネルから離れる方向にディスクを付勢する弾性部材とを備え、第１のフック 部材が、弾性材の動きでディスクを取り外せるように、手動で後方に移動可能な 構成となっている。

【０００６】 第１パネルが、ディスクが横に移動しないようにディスクの中心孔に係合する 隆起構造を有することが好ましい。

【０００７】 弾性部材は、隆起構造の一方側の近傍に設けられていることがより好ましい。

【０００８】 フック部材は、隆起構造を間にして対向する両側に設けられていることがより 好ましく、弾性部材は第１フック部材により近い前記隆起構造の片側近傍に設け られていることがより好ましい。

【０００９】 フック部材および弾性部材は一直線上に配置されていることがさらに好ましい 。

【００１０】 好適な実施形態では、弾性部材は板バネ形状を有している。

【００１１】 板バネは、隆起構造の一方側の直近に達する自由端を有することがより好まし い。

【００１２】 第１のフック部材は、ディスクを解放するためにフック部材全体を後方に移動 させるように駆動するための部分を有することが好ましい。

【００１３】 前記部分は、第１のフック部材から後方に延び、前記駆動のために押されるよ うに配置されていることがより好ましい。

【００１４】 好適な実施形態では、第１パネルは、所定位置にディスクを支持するための環 状隆起構造を有している。

【００１５】 フック部材は、環状隆起構造上に形成されていることがより好ましい。

【００１６】 前記部材および構造は、第１パネル上に一体に形成されていることが好ましい 。

【００１７】

【考案の実施の形態】

以下において本考案は添付図面を参照しつつ、例示の方法でより詳しく説明さ れる。 引用図において、本考案を具体化する、データディスク２００を保持するため のデータディスクボックス１００が示されている。このボックス１００は、相互 に連結された一対の長方形のパネルによって形成された透明な樹脂本体を有する 。第１のパネルは、ベーストレイ１０の形を有している。第２のパネルは蓋トレ イ２０によって提供され、それはベーストレイ１０とほぼ同じサイズで、一構造 体を形成するために長尺ウェブ３０によってベーストレイ１０に連結される。ウ ェブ３０は、ベース及び蓋トレイ１０及び２０の間で隣接する長辺に沿って延び ており、それらの間でヒンジとして作用する。蓋トレイ２０は、ベーストレイ１ ０に回動可能に閉鎖され（結果としてボックス１００は閉鎖状態となる）、ベー ストレイ１０から開放される（結果として開放状態となる）。

【００１８】 ベーストレイ１０は、底壁１２と、この底壁１２の３つの非連結辺に沿って延 びる短い周壁１４とを有する。周壁１４は、その自由縁に沿うリム受けスペース １４Ａを形成するために、外側面よりも短く形成される内側面を有する。蓋トレ イ２０は、上面２２と、この上面２２の３つの非連結辺に沿って延びる短い周壁 ２４とを有する。周壁２４は、その壁２４の自由縁に沿うリム２４Ａを形成する ために、外側面よりも高く形成される内側面を有する。蓋トレイ２０がベースト レイ１０に置かれるように折り畳まれる場合、リム２４Ａがリム受けスペース１ ４Ａにぴったりと組み合わされることにより、周壁２４及び１４とウェブ３０と によって４面を閉鎖した平坦なボックスが形成される。

【００１９】 ベーストレイ底壁１２の非連結長辺に、一対の直立したラグ（lug）１６が、 周壁１４とで各間隙１６Ａを形成するように周壁１４の内側近くに形成されてい る。蓋トレイ上面２２の非連結長辺に、周壁２４が各パーツ２６を形成するため に少し内側に配設されている。パーツ２６は一直線上にあり、蓋トレイ２０がベ ーストレイ１０に重ねて折り畳まれると、対応する間隙１６Ａに押し込まれて嵌 合し、前述の閉鎖された平坦ボックスの状態となる。

【００２０】 ベーストレイ１０において、底壁１２には、突出した円形の中心部４０と、所 定の位置にデータディスク２００を支持するために前記中心部４０の周囲に同心 円状に突出した環状部５０とが形成されている。

【００２１】 中心部４０は、中心ボス４２と、このボス４２から下方外側に延びる環状斜面 ４４を有する。ボス４２は、データディスク２００の側方への動きに抗して孔２ １０に係合するため（図４）、データディスク２００の中心孔２１０よりも少し 小さな直径を有する。斜面４４の放射状に延びる部分は、必須の板バネ４７を形 成するため、対向側面および内端が非接触である。バネ４６は斜面４４から若干 高めであり、斜面４４のすぐ外側で底壁１２に連結されている固定端４７と、斜 面４４に沿って上向き、かつ、ボス４２の片側のすぐ近く到達する自由端４８と を有する。上述のように、バネ４６は、底壁１２の面に沿って、ある角度、すな わち、ほぼ対角線上に傾く直径Ｅ−Ｅに沿って延びている。

【００２２】 環状部５０は、部分的な環状横断壁５２を有し、データディスク２００の全直 径よりも若干長い壁５２の対向する最も高い点を横切って測定される直径を有す る。一対のフック６０及び７０は、壁５２の直径方向で対向する最も高い点で形 成されることが必須であり、直径Ｅ−Ｅに位置し、データディスク２００に係合 するために放射状内方に伸長／突出する各係止部を有する（図４）。前記バネ４ ６は、第２フック７０により近いボス４２の片側に配設され、フック６０及び７ ０とバネ４６とは直線状に配列されている。

【００２３】 それぞれのフック６０、７０は、環状壁面５２の内側部分に設けられ、それぞ れ伸長された矩形の基部６２、７２を有する。また、フック６０、７０は弾力の ある蝶番とするため、対向する側面および外面に連結されていない。第１フック ６０とは異なり、第２フック７０は、後方に伸長された必須のタブ７４が一体に 取りつけられ、手動により解放できる。必須のタブ７４は、フック７０全体を解 放するため、後方に回動し、指もしくは親指で駆動または押圧するように設けら れている。

【００２４】 データディスクボックス１００を使用する際に、データディスク２００は、ま ずベーストレイ１０の中央部および隆起部４０および５０上方の中心に配置され る。それから、ディスク２００は、フック６０、７０（図４に示す）近傍の対向 面まで下方に押圧される。それにより、フック６０、７０は、わずかに離れるよ うに付勢されて回動し、復帰してディスク２００の外周縁に係合する（図５）。 ディスク２００が所定の位置に保持される一方、中央穴２１０に関連する面がバ ネ４６を下方に押圧する。蓋トレイ２０が閉じられた平面箱を形成するようにベ ーストレイ１０上に最終的に折り畳まれ、前述したようにディスク２００を収容 して保護する。

【００２５】 ボックス１００が開けられるた場合に、ディスク２００は、フック７０を後方 に回動させるようにタブ７４を押圧することにより、ベーストレイ１０から取り 外してもよい。これにより、バネ４６が、続いて取り出すためにディスク２００ を上に飛び出させる（図６）。下方に隠れた環状部５０には、ディスク２００の 縁を掴みやすくする２組の対向する凹部５４が形成されている。

【００２６】 蓋トレイ２０は、データディスク２００の内容を示すために挿入される紙を保 持するため、非連結長辺の近くの上面２２上に一対のインテグラルクリップ２８ を形成しておいてもよい。

【００２７】 ディスク２００をより堅固に固定するため、２つ以上のフック６０、７０をベ ーストレイ１０に設けてもよい。

【００２８】 本考案にかかるデータディスクボックスは、一般に、ＤＶＤ、ＶＣＤ、ＣＤ、 ＣＤ−ＲＯＭディスクなどのような、音楽、映像およびコンピュータデータディ スクの全てのタイプを保持するのに有効である。

【００２９】 本考案は、一例としてのみ挙げられたものであり、前述した実施形態のさまざ まな修正および／または変形は、添付の請求項に明細に記載した考案の範囲から 逸脱しない限り、当業者によって行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案にかかるデータディスクボックスの一
実施形態の平面図であり、このボックスは平らに開かれ
た状態に示されるベーストレイと蓋トレイとで形成され
ている。

【図２】 図１のボックスの横断面図である。

【図３】 Ｅ−Ｅ線で切った図１のベーストレイの横断
面図である。

【図４】 データディスクを受け入れる状態にあるベー
ストレイを示す図３に対応する横断面図である。

【図５】 所定位置にデータディスクを保持するベース
トレイを示す図４に対応する横断面図である。

【図６】 データディスクをベーストレイからどのよう
に取り外すかを示す図５に対応する横断面図である。

【符号の説明】

１０…ベーストレイ、２０…蓋トレイ、２６…パーツ、
４６…板バネ、６０，７０…フック、１００…データデ
ィスクボックス、２００…データディスク…、２１０…
中心孔。

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【手続補正書】

【提出日】平成１２年７月１２日（２０００．７．１
２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 マン・ミン・ロー 香港ニュー・テリトリーズ、ツィン・イ、 チェウン・ホー・ストリート８番、エポッ ク・インダストリアル・ビルディング、ナ インス・フロアー

Claims (13)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 相互に接離する回転のために連結された
   第１パネルおよび第２パネルからなる本体を有し、前記
   第１パネルが、第１パネル上の所定位置にディスクを保
   持するために対向する両側でディスクの外側縁部に係合
   する少なくとも２つのフック部材と、このフック部材の
   作用に抗して第１パネルから離れる方向にディスクを付
   勢する弾性部材とを備え、第１のフック部材が、弾性材
   の動きでディスクを取り外せるように、手動で後方に移
   動可能であることを特徴とするデータディスクを収納す
   るためのデータディスクボックス。
2. 【請求項２】 第１パネルが、ディスクが横に移動しな
   いようにディスクの中心孔に係合する隆起構造を有する
   ことを特徴とする請求項１に記載のデータディスクボッ
   クス。
3. 【請求項３】 弾性部材が、隆起構造の一方側の近傍に
   設けられていることを特徴とする請求項２に記載のデー
   タディスクボックス。
4. 【請求項４】 フック部材が隆起構造を間にして対向す
   る両側に設けられ、弾性部材が第１フック部材により近
   い前記隆起構造の片側近傍に設けられていることを特徴
   とする請求項２に記載のデータディスクボックス。
5. 【請求項５】 フック部材および弾性部材が一直線上に
   配置されていることを特徴とする請求項４に記載のデー
   タディスクボックス。
6. 【請求項６】 弾性部材が板バネ形状であることを特徴
   とする請求項２ないし５のいずれか１項に記載のデータ
   ディスクボックス。
7. 【請求項７】 板バネが、隆起構造の一方側の直近に達
   する自由端を有することを特徴とする請求項６に記載の
   データディスクボックス。
8. 【請求項８】 第１フック部材が、ディスクを解放する
   ためにフック部材全体を後方に移動させるように駆動す
   るための部分を有することを特徴とする前述の請求項の
   いずれか１項に記載のデータディスクボックス。
9. 【請求項９】 前記部分が、第１のフック部材から後方
   に延び、前記駆動のために押されるように配置されてい
   ることを特徴とする請求項８に記載のデータディスクボ
   ックス。
10. 【請求項１０】 第１パネルが、所定位置にディスクを
    支持するための環状隆起構造を有することを特徴とする
    前述の請求項のいずれか１項に記載のデータディスクボ
    ックス。
11. 【請求項１１】 フック部材が、環状隆起構造上に形成
    されていることを特徴とする請求項１０に記載のデータ
    ディスクボックス。
12. 【請求項１２】 前記部材および構造が、第１パネル上
    に一体に形成されていることを特徴とする前述の請求項
    のいずれか１項に記載のデータディスクボックス。
13. 【請求項１３】 添付図面の図１ないし６に資料として
    実質的に既述されているデータディスクを収納するため
    のデータディスクボックス。