JP3072988B1 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

Info

Publication number
JP3072988B1
JP3072988B1 JP11042934A JP4293499A JP3072988B1 JP 3072988 B1 JP3072988 B1 JP 3072988B1 JP 11042934 A JP11042934 A JP 11042934A JP 4293499 A JP4293499 A JP 4293499A JP 3072988 B1 JP3072988 B1 JP 3072988B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
imaging device
optical system
imaging
pixels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11042934A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000244799A (ja
Inventor
高田勝啓
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optic Co Ltd filed Critical Olympus Optic Co Ltd
Priority to JP11042934A priority Critical patent/JP3072988B1/ja
Priority to US09/257,270 priority patent/US6545714B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3072988B1 publication Critical patent/JP3072988B1/ja
Publication of JP2000244799A publication Critical patent/JP2000244799A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/18Optical objectives specially designed for the purposes specified below with lenses having one or more non-spherical faces, e.g. for reducing geometrical aberration
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/04Reversed telephoto objectives
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/144Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having four groups only

Abstract

【要約】 【課題】 六つ切り程度以上に拡大しても銀塩写真に匹
敵する高品位な画像を撮影することができ、開口値F4
を越えた絞り値によって被写界深度がコントロール可能
な、小型低コストな撮像装置。 【解決手段】 光学系10による物体の像を電子撮像素
子20上に結像することによって、物体の画像情報を得
る撮像装置であって、光学系10には光束径を縮小化す
ることによりF4以上の開口値を得ることが可能な構造
物を有しており、かつ、光学系10に求められる性能
は、解像可能画素単位に対応する画素ピッチに対して、
点像強度分布の90%エンサークルドエネルギーの直径
が8倍程度の大きさまで許容でき、撮像素子20の画素
ピッチは5μm程度以下であり、また、その画素数は解
像可能画素単位を満たす250万程度以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置に関し、
特に、銀塩写真に匹敵する高品位な画像を撮影すること
ができ、被写界深度がコントロール可能で、小型低コス
トな撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真画質に匹敵する画像を得ることが可
能な印刷用等の用途を想定した業務用デジタルカメラが
ある。これらは200万画素を越える画素数を有しては
いるものの、撮像素子の画素ピッチが約7.5〜10μ
mm前後以上と大きく、撮像素子サイズが1インチを越
えた大きな撮像素子となっている。そのため、1枚のウ
ェハーから得られる素子の数に制限があり、コストをあ
る程度以上下げることができないという問題がある。
【0003】撮像素子の製造コストを下げるためには、
素子サイズを小型化し、1枚のウェハーから多くの素子
を得るようにすることが最も効果的である。しかし、素
子サイズを小型化するためには、画素数を下げるか、画
素ピッチを小さくする必要がある。
【0004】比較的安価な撮像装置として商品化されて
いる装置には、1/3〜2/3インチサイズの100〜
200万画素程度の撮像素子を用いているものが多い。
後で詳細に述べるが、この画素数では六つ切り(228
mm×186mm)以上に拡大すると、写真画質に匹敵
する画像は得られない。
【0005】従来の装置では、撮像素子の画素ピッチか
ら決まるナイキスト周波数まで十分な光学性能を有する
レンズ系を用いている。したがって、撮像素子の画素数
が保有する最大解像度を画像として高性能に実現するこ
とを意図している。
【0006】さらには、モアレ画像や偽色の抑制のた
め、光学ローパスフィルターを装備する必要がある場合
には、ローパスフィルターによる性能劣化をも考慮し、
その劣化分を上乗せした光学性能をレンズとして確保
し、その上で光学ローパスフィルターにより結像性能を
劣化させる構成をとっている。
【0007】この従来の考え方の延長では、画素ピッチ
が小さくなると、その分ナイキスト周波数が高周波にな
り、レンズ系に求められる光学性能が極めて高いものと
なる。とりわけ、光学ローパスフィルターで劣化する空
間周波数中域での性能を向上させようとすると、ほとん
ど理想レンズに近い性能を出さなければならない(特開
平10−148754号)。
【0008】一方、汎用性のある撮像装置では、多種多
様の条件下で適切な撮影が可能なように、レンズに開口
絞りを設け、撮像素子に達する光量を制御することによ
って、適正に露出制御された画像を得るように求められ
る。適正に露出制御されていないと、ノイズが多い画像
となったり、シャドウ部のディテールに劣る画像しか得
られなくなる。
【0009】また、開口絞りにより通過する光束径が小
さくなると、回折作用を強く受け、レンズ系による点像
強度分布が広がる現象が生じる。いわゆる回折ボケであ
る。この回折ボケを防ぐために、NDフィルターを挿入
したり、電子シャッターにより露出時間を制御すること
により適正露出を得たりする方法が考案されている(特
開平6−153066号、特開平11−8803号)。
【0010】しかし、絞りを絞る効果としては光量の調
整だけではなく、被写界深度を調整する機能も有してお
り、NDフィルター等によって光量を調整する方法で
は、被写界深度に対する効果は得られなくなる。
【0011】この回折ボケは撮像素子の画素ピッチとは
全く関係のない光学系単独で生じる現象であるから、同
じボケ量であっても、画素ピッチが小さい程受ける影響
が大きく、画質が劣化する。
【0012】前述の通り、撮像素子の保有する最大解像
度を画像として高性能に実現することを意図する従来の
考え方では、回折ボケによる画像劣化は大きな課題であ
り、特に小さな画素ピッチになる程回折ボケによる画質
劣化の影響を強く受けるため、ある程度以上絞らない
か、ある程度以上画素ピッチを小さくしないことが望ま
しくなる。
【0013】また、いわゆる輪郭強調の処理を施すこと
により、回折ボケが出ている絞り値の画像でも、見た目
にシャープ感のある画像を得る手法が提供されている
(特開平5−347730号)。現在、コンシューマ用
途に商品化されている撮像装置も、ほとんどがこの輪郭
強調処理を用いており、一見してシャープな画像に見え
る。電気的にはほとんど無制限に輪郭強調処理を施すこ
とは可能であるが、無理な強調処理をかけると、大きく
拡大したとき、極端に画像が劣化する。したがって、輪
郭強調のレベルは極力低くしておくことが、画像の高品
位化のためには望ましく、従来のコンシューマ用途の撮
像装置では、この点からも到底銀塩写真の画質には達し
ていない。
【0014】このように、既存の商品や従来例では、六
つ切り程度以上の大きな画像とした場合には、銀塩写真
に匹敵する画像を得ることはできず、また、従来の考え
方の延長では、画素ピッチをある程度以上縮小化できな
いために、装置の小型化に障害となるか、あるいは、開
口値を大きくしていくことができずに、被写界深度の制
御等が行えないといった結果となり、銀塩写真と同等の
高品位な画像を得る小型低コストな撮像装置を達成する
ことはできない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術のこ
のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
は、六つ切り程度以上に拡大しても銀塩写真に匹敵する
高品位な画像を撮影することができ、開口値F4を越え
た絞り値によって被写界深度がコントロール可能な、小
型低コストな撮像装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の撮像装置は、光学系による物体の像を電子撮像素子
上に結像することによって、物体の画像情報を得る撮像
装置であって、前記光学系には光束径を縮小化すること
によりF4以上の開口値を得ることが可能な構造物を有
しており、かつ、下記の条件を満足することを特徴とす
るものである。 (1) 1.5<φ/P×√(2.5/N)<8.0 (2) 0.0015<P<0.0055 〔mm〕 (3) 2.4<N<20 〔100万〕 ただし、φは略画面中心における絞り開口値F5.6、
波長e−線での、光学ローパスフィルターによるローパ
ス作用を除いた、光学系による点像強度分布の90%エ
ンサークルドエネルギーの直径の大きさ(単位はm
m)、Nは撮像素子の画素数(単位は100万)、Pは
撮像素子の画素ピッチ(単位はmm)である。
【0017】この場合に、使用する全てのフォーカス位
置で下記の条件を満足することが望ましい。 (6) |H/L|<0.20 ただし、Hは撮像素子の画像生成に関わる撮像面の対角
線長、Lは撮像面から測った光学系の射出瞳位置までの
距離であり、光学系がズームレンズの場合には、Lは広
角端から望遠端の間の最も撮像面側に近い射出瞳位置で
ある。
【0018】また、下記の条件を満足することがより好
ましい。
【0019】 (4) 2.0<φ/P×√(2.5/N)<6.5 また、下記の条件を満足することが好ましい。
【0020】(9) 3<H<17 〔mm〕 ただし、Hは撮像素子の画像生成に関わる撮像面の対角
線長である。
【0021】その場合に、下記の条件を満足することが
より好ましい。
【0022】(10) 4.2<H<12 〔mm〕 また、光学ローパスフィルターを使用しないことがより
好ましい。
【0023】なお、以上の撮像装置はカラー撮像装置と
して構成することが望ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明において上記構成を
とった理由とその作用について説明する。
【0025】人間の眼の標準的な角度分解能を1’(視
力1.0に対応)と考えると、この値は限界解像力を得
る値であるから、画像に含まれるラインアンドスペース
がシャープな画像として認識できる分解能はそれよりも
下がったところ(大きい角度)にあると考えられる。
【0026】例えば、その立体角を1.67’(視力
0.6に対応)程度と考えると、例えば40cm離れた
位置から画像を観察するとき、0.194mmの大きさ
まではシャープな像と認識できることになる。したがっ
て、40cm離れた位置からA4(210mm×297
mm)サイズのプリントを観察することを考えると、プ
リント画像をシャープな画像として認識するためには、
A4のプリントに必要な画素数は約1100×1500
=165万画素となる。この数値は、A4フルサイズの
プリントであり、周囲に余白を10mm程度とることを
考えると、画素数は約140万画素になる。これ以下の
画素数では、プリントのドットを明確に認識できるた
め、例えばエッジ像が直線でないとか、濃淡の変化が階
段状に見える等により、低い画質と認識する。
【0027】データ量は少なくても、出力時に補間処理
を施してプリントすることにより画像の画素数を上げる
こともできるが、補間処理の際に画質劣化は避けられ
ず、エッジが鈍る等の現象を引き起こし、上記画素数を
直接出力した画像とは画質の点で大きな差がある。
【0028】一般に、プリント等の画像の大きさと観察
距離には相関があり、小さい画像は近い距離で、大きな
画像は離れた距離で観察することが自然である。画像の
大きさと観察距離の関係が線型であれば、人が認識する
シャープネスは、画素の大きさではなく、前述の立体角
で決まる。したがって、上記では、必要な画素数の計算
をA4サイズの画像で行ったが、異なる画像の大きさで
求めても同じ結果を得る。
【0029】しかし、A4の画像を観察する距離と比
べ、A6サイズ(105mm×149mm)等の極端に
小さな画像では、実際の観察距離は前述の関係より遠く
なることが多く、したがって、A6等の画像サイズで
は、必要な画素数は上記の165万画素を下回ることに
なる。
【0030】さて、撮像素子を用いて作成された画像
は、当然画像を構成する画素単位は一定であるため、そ
の単位以上の高い空間周波数を有する物体は表現できな
い。種々の空間周波数のパターン部分を有するテストチ
ャートを撮影した場合、最も線幅の狭い部分でその線幅
が画素ピッチに等しいパターンは、全て分解して観察さ
れのに対して、線幅が画素ピッチを下回りその最も狭い
線幅が画素ピッチの1/2となる画素単位以上の高い空
間周波数を有するパターンは、低周波の濃淡、いわゆる
モアレが観察されるだけである。
【0031】前述の計算で求めた画素数の画像では、プ
リントの最小画素単位を人間が高いコントラストで明確
に認識できる。したがって、上述のテストチャートの観
察の結果を一般画像に拡張すると、ある空間周波数まで
シャープに見え、最小画素単位以下の空間周波数が急激
に分解しない画像になるため、画像のコントラストは高
くても、グラデーションが十分表現できているとは認識
できず、いわゆる荒れ感のある画像となる。
【0032】一方、銀塩写真は、人間が感知する解像限
界以下の大きさの粒子から、人間がシャープに認識でき
る大きさの粒子まで様々な大きさの粒子により構成され
ており、そのことによって、画像のコントラストだけで
はなく、画像のグラデーションを表現することができ、
画像の高品位感に大きな影響を与えていると考えられ
る。したがって、上記の画素数の画像では、写真画質を
達成しているとは言い難い。
【0033】グラデーション豊かな画像とするために
は、人間が感知する解像限界に近い空間周波数まで表現
しなければならない。我々はこの点に着目し、銀塩写真
と等価な画質と見なすために必要な画素単位の大きさを
検討した結果、画像を構成する最小画素単位は、前記の
立体角1.67’に対応する画素単位では不十分であ
り、少なくとも立体角1.25’(視力0.8)に対応
する画素単位が必要であることが分かった。もちろん、
解像限界である1’の分解能に対応する画素単位、ある
いは、さらに品位感を上げるために1’を下回る分解能
で分解できる画素単位まであればなお良い。
【0034】以下、シャープな画像と認識できる立体角
に対応する画素単位の大きさを「良像限界画素単位」、
グラデーション感を与えるために必要とする立体角に対
応する画素単位の大きさを「解像可能画素単位」、解像
限界に対応する画素単位の大きさを「解像限界画素単
位」と呼ぶことにする。このとき、良像限界画素単位>
解像可能画素単位>解像限界画素単位である。
【0035】この表現を用いると、前述の結果は、解像
限界を1’とするとき、解像可能画素単位は立体角1.
25’に対応する画素単位以下が必要となる。この場
合、前述の方法と同様にして必要な画素数を求めると、
用紙フルサイズ(A4)に対し約300万画素、余白を
考えると約250万画素となる。
【0036】この場合重要なことは、必ずしも解像可能
画素単位に対応する空間周波数まで高いコントラストで
ある必要はないことである。良像限界画素単位に対応す
る空間周波数までは高いコントラストを実現する必要が
あるが、それ以上の周波数は人間自身が高いコントラス
トで認識できないため、画像のコントラストが低下して
いくことは、画像のグラデーションを表現することに何
ら妨げにはならないのである。
【0037】したがって、例えば解像可能画素単位と撮
像素子の各画素が1対1の対応がある場合には、光学系
の結像性能は、撮像素子の画素ピッチに対応する空間周
波数、いわゆるナイキスト周波数においては、高いコン
トラスト性能は必ずしも必要ないことになる。
【0038】また、解像可能画素単位よりも撮像素子の
画素ピッチが小さい場合、すなわち画像に必要な画素数
以上の画素数を撮像素子が有している場合には、撮像素
子の画素ピッチではなく、解像可能画素単位に対応する
画素ピッチを考えれば十分である。
【0039】さて、画素数の観点から、画素ピッチに視
点を転じる。本発明は、単に画素数を増やすことではな
く、画素数をどのように増やすかについて言及する。ま
た、そのときに光学系に求められる結像性能について考
察している。
【0040】本発明では、画素数を増やす際に、撮像素
子の画素ピッチを縮小化することにより、画素数を増や
すことを提案している。そのことにより光学性能に及ぼ
す影響を示す。
【0041】電子撮像系の場合、光学系の伝達関数で与
えられるコントラストの画像が得られる訳ではなく、撮
像素子の光電変換部、いわゆる撮像素子の開口部が有限
の面積を持ち、そこで光量が平均化されるため、開口部
の大きさに応じた伝達関数の劣化が起こる。
【0042】簡単のため、開口部を矩形に近似すると、
フーリエ変換により伝達関数の劣化は,図8に示すよう
に、sinc関数として表現できる。ただし、ピッチ間
隔に対する開口部の大きさの面積比、いわゆる開口効率
は70%としている。
【0043】例えば、ピッチ間隔7.5μm、素子サイ
ズ2/3インチ、約100万画素の撮像素子を用い、図
9に示すMTF特性を有する光学系で撮影する場合、開
口での劣化を考慮した総合的なMTF特性は図10のよ
うになる(図8のピッチ間隔7.5μmの曲線の値と、
図9の曲線の値とを掛けたもの)。
【0044】そこで、前述の特性を考慮し、画素ピッチ
を5μmに縮小化することによって同じ素子サイズで約
230万画素を達成したとし、上記と同じ図9に示すM
TF特性を有する光学系を用いると、開口での劣化を考
慮した総合的なMTF特性は図11のようになる(図8
のピッチ間隔5μmの曲線の値と、図9の曲線の値とを
掛けたもの)。
【0045】図10、図11から明らかに、画素ピッチ
を縮小化することによって、撮像素子開口部での伝達関
数の劣化が抑制され、総合的な光学性能はむしろ高くな
る。したがって、画素数の議論により適切な画素数を設
定し、その画素数を画素ピッチの縮小化で達成すること
により、光学系単体で保証すべきの性能は、撮像素子開
口部での伝達関数の劣化を前提として、劣化分を予め性
能を上げておくことによってカバーするという、従来の
手法により予測したレベルよりも落とすことが可能とな
る。
【0046】撮像装置の光学系に求められる性能は、検
討の結果、前記の解像可能画素単位に対応する画素ピッ
チに対して、点像強度分布の90%エンサークルドエネ
ルギーの直径が8倍程度の大きさまで許容できることを
見出した。これを越えると、コントラストの低下が著し
く、前記良像限界画素単位に対する空間周波数での解像
も得られなくなり、本発明の目的である高品位な画像が
得られなくなる。もちろん、光学性能が高いことを禁止
するものではない。
【0047】一方、撮像装置の大きさや撮像素子のコス
トを考慮すると、画素ピッチは5μm程度以下であるこ
とが望ましい。これ以上の大きさの画素ピッチになる
と、前記画素数を確保したときの素子サイズが大きくな
り、撮像素子のコストダウンや装置の小型化を達成する
ことが困難になる。
【0048】以上を条件式で表現すると、 (1) 1.5<φ/P×√(2.5/N)<8.0 (2) 0.0015<P<0.0055 〔mm〕 (3) 2.4<N<20 〔100万〕 ただし、φは略画面中心における絞り開口値F5.6、
波長e−線での、光学ローパスフィルターによるローパ
ス作用を除いた、光学系による点像強度分布(poin
t spread function by ampl
itude)の90%エンサークルドエネルギーの直径
(入射光量に対し像面に到達する光量の90%の光量が
含まれる像面における点像の円の直径)の大きさ(単位
はmm)、Nは撮像素子の画素数(単位は100万画
素)、Pは撮像素子の画素ピッチである(単位はm
m)。
【0049】上記式(1)は、前記解像可能画素単位か
ら算出した画素数を前記の250万画素としたときに満
足すべき式である。式(1)の下限の1.5を越える
と、光学系の光学性能が高くなるため、画像は高画質に
なるが、構成するレンズ枚数を増やさないと所望の性能
が得られなくなったり、あるいはレンズ系の大きさを大
きくして、各レンズで発生する収差量を抑制する等の対
策が必要になり、何れにしてもレンズ系の低コスト化、
小型化の点で不利である。あるいは、小さい製造公差を
設けなければならなくなり、レンズ系のコストを下げる
ことが困難になる。式(1)の上限の8を越えると、上
記のように、コントラストの低下が著しく、良像限界画
素単位に対する空間周波数での解像も得られなくなり、
高品位な画像が得られなくなる。
【0050】式(2)の下限の0.0015mmを越え
て画素ピッチが小さくなると、条件(1)を満足する光
学レンズを製作することができなくなる。式(2)の上
限の0.0055mmを越えると、撮像装置を小型化で
きず、また、撮像素子が高コストなものとなってしま
う。
【0051】式(3)の上限は、得られる画像データの
大きさを考慮して設けたものであり、上限の2000万
を越えて大きくなると、1枚の画像情報を保持しておく
媒体に必要な記憶容量が極めて大きくなるため、小さい
記憶容量の媒体に記憶させるためには圧縮率を大きくす
る必要が生じ、画質の劣化が避けられず、本発明の目的
に反する。また、大容量の記憶媒体への書き込み装置を
撮像装置に内臓する場合には、装置全体が極めて大型化
し、やはり本発明の目的に反する。また、画像情報が大
きくなりすぎると、画像データの転送速度や媒体への書
き込み速度の低下が著しくなり、撮像装置としての機動
性に著しい障害となり好ましくない。式(3)の下限の
240万を越えると、解像可能画素単位を満たす画素数
を下回ることになり、グラデーションが豊かで高品位な
画像を与えることが困難になる。
【0052】高品位な画像と、光学系に求められる性
能、装置のコストのバランスを考慮し、低コストな光学
系で十分高品位な画像を得るためには、下記条件を満足
すると、なお好ましい。 (4) 2.0<φ/P×√(2.5/N)<6.5 画素ピッチに関しては、下記の条件を満足するとなお好
ましい。
【0053】 (5) 0.002<P<0.0052 〔mm〕 本発明により画素ピッチの小さな撮像素子を用いる場
合、光学系の射出瞳位置は適度に遠くしておくことが求
められる。画素ピッチが小さくなると、光電変換領域の
面積が小さくなり、そこに入射する光量が少なくなるた
め、撮像装置としての感度が低下する問題がある。そこ
で、撮像面の上部にマイクロレンズを設けて、光電変換
面よりも広い領域の光を光電変換面に効率良く集光する
方法が採られる。そのため、撮像面に対して光が極端に
斜めに入射すると、光電変換面に入射する光量が減る現
象を起こし、画像が暗くなる問題が生じる。
【0054】そこで、本発明の撮像装置に用いる光学系
は、使用する全てのフォーカス位置で以下の条件を満足
することが望ましい。 (6) |H/L|<0.20 ただし、Hは撮像素子の画像生成に関わる撮像面の対角
線長、Lは撮像面から測ったレンズ系の射出瞳位置まで
の距離である。レンズ系がズームレンズの場合には、L
は広角端から望遠端の間の最も撮像面側に近い射出瞳位
置である。
【0055】特に汎用性の高い撮像装置を用いる場合
や、特に画素ピッチの小さな撮像装置を用いる場合に
は、撮像面に入射する光の角度がさらに小さくなること
が望ましい。したがって、 (7) |H/L|<0.17 を満たせばさらに望ましい。
【0056】以下の条件を満足すれば、なお好ましい。
【0057】(8) |H/L|<0.15 一方、素子サイズに関して、以下の条件を満足すること
が望ましい。 (9) 3<H<17 〔mm〕 式(9)の下限の3mmを越えて撮像素子を小さくする
と、必要な画素数を得るための画素ピッチが小さくなり
すぎ、条件(2)を満足しない。また、上限値の17m
mを越えて大きくなると、撮像装置が大型化する、ある
いは撮像素子のコストを下げることが困難になり、本発
明の目的に反する。
【0058】さらには、下記の条件を満足すると、なお
好ましい。 (10) 4.2<H<12 〔mm〕 この式(10)の上下限は条件(5)の上下限に対応し
ている。
【0059】また、解像可能画素単位に対応する撮像素
子上でのピッチと実際の撮像素子の各画素のピッチの大
きさは長さ比で3対1以下の対応関係とすることによ
り、必要最小限の画素数で、本発明の目的とする写真画
質に匹敵する高品位な画像を得ることができる。これ以
上比率を大きくすると、必要な画素数に比べ撮像素子が
保有する画素数が多くなりすぎ、画質の向上には有利と
なるものの、データ数の点で無駄が多い。
【0060】眼の分解能は個人差があるため、より多く
のユーザが高品位な画像と認識するためには、良像限界
画素単位や、解像可能画素単位はさらに小さくすること
が望ましい。
【0061】解像可能画素単位を立体角1.11’(視
力0.9に対応する)程度に対応する大きさに設定する
と、六つ切りを越える大きさのプリントで、35mm低
感度の銀塩フィルム(24mm×36mm)で撮影プリ
ントされた画像、若しくはブローニーサイズ(60mm
×90mm)で撮影された画像と比較しても、十分鑑賞
できる画像が得られる。このときの必要な画素数は用紙
フルサイズに対し約370万画素、余白をとる場合には
約310万画素となる。
【0062】すなわち、 (11) 3<N<20 〔100万〕 であればなお好ましい。
【0063】解像可能画素単位を立体角1’(視力1.
0に対応する)程度に対応する大きさに設定すると、六
つ切りを越える大きさのプリントで、ブローニーサイズ
低感度の銀塩フィルムで撮影プリントされた画像、若し
くは4×5インチサイズのフィルムで撮影された画像と
比較しても、十分鑑賞できる画像が得られる。このとき
の必要な画素数は用紙フルサイズに対し約460万画
素、余白をとる場合には約390万画素となる。
【0064】したがって、 (12) 3.8<N<20 〔100万〕 であればなお好ましい。
【0065】もちろん、分解能を越えた細かさの画素単
位があると、すでに各画素を認識することはなくても、
グラデーションは豊かに感じるため、高品位な画像には
より望ましい。
【0066】以上の本発明の条件を満足することによ
り、ナイキスト周波数でのMTFが低くなり、モアレの
濃度を抑制する効果が得られる。そのため、光学ローパ
スフィルターが不要となり、中間の空間周波数での光学
性能を劣化させる要因を省略することが可能となる。
【0067】撮像素子の光電変換部の上にモザイク状に
色フィルターを配置することによりカラー画像を取り込
む、いわゆる単板式撮像装置の場合で、特に画素化に伴
う偽色を補正する場合には、各色フィルターの分光透過
率に応じた白色の、開口値F5.6での、光学ローパス
フィルターによるローパス作用を除いた、画面中心にお
ける点像強度分布の90%エンサークルドエネルギーの
直径が、同じ色フィルター同士のピッチ間隔の2倍以上
であることが望ましい。このようにすれば、偽色抑制の
目的での光学的ローパスフィルターが必ずしも必要でな
くなり、さらに低コスト化に有利となる。
【0068】単板カラー方式の撮像装置の場合、撮像素
子の各画素から得られる画像情報は、特定の色に関する
ものだけであるため、通常、周囲の画素からの情報を用
いて、各画素の位置におけるRGB若しくはCMYの情
報を作り出す処理を行う。したがって、撮像素子の画素
数は、前述の必要な画素数と少なくとも同じか、若しく
はそれ以上であることが望ましい。より高品位な画像を
得るためには、撮像素子の画素数が、前述の必要な画素
数の1.5倍以上あれば、画素化の処理による画質の劣
化を考慮しても、高品位な画像を得ることができ、なお
好ましい。
【0069】また、本発明の構成をとることにより、輪
郭強調処理を施さなくても、ある程度の高品位な画像を
得ることが可能となるため、輪郭強調処理が不要とな
り、処理回路の単純化に効果的である。あるいは、輪郭
強調処理レベルを低くすることによって、輪郭強調処理
による画像劣化を抑制できるので、大きなサイズへの画
像とした際にも高品位な画像を得ることが可能となる。
【0070】本発明の構成による撮像装置により、写真
画質に匹敵する高品位な画像を得るためには、光束径を
縮小化することにより開口値を変える機構、いわゆる絞
り装置を含んだレンズ系とすることが望ましい。そのと
き、絞りによる被写界深度の変化を画像に反映させるた
めには、絞りはF4を越えて絞ることができることが望
ましい。
【0071】さらには、F5.6を越えて絞ることがで
きる機構とすれば、浅い被写界深度から深い被写界深度
まで制御することができ、特に焦点距離の長いレンズ系
を用いたときに、被写界深度の深い画像を撮影すること
が可能となる。F8を越えて絞ることができる機構とす
れば、なお好ましい。
【0072】
【実施例】以下、上記の本発明の撮像装置の実施例につ
いて説明する。本発明に基づく撮像装置全体の構成は、
図1に示すように、被写体の像を結像する光学系10
と、その結像位置に配置されたCCD等からなる撮像素
子20と、その撮像素子20で得られた画像信号を処理
する信号処理回路30と、その信号処理回路30に接続
され、撮像された画像データを記憶する記憶装置40
と、信号処理回路30に接続され、撮像された画像を表
示する表示装置50と、撮像された画像を出力するプリ
ンター等の出力装置60とからなる。
【0073】また、光学系10は、図示しない複数の羽
絞りを可動させることにより光学系10の光軸を中心と
して開口の大きさを可変に構成した開口絞り70を有し
ている。この開口絞り70の開口の大きさ及び撮像素子
20による露光時間を共に制御する露出制御回路80に
より、撮像素子20が読み取るべき光量が適正に制御さ
れる。
【0074】この開口の大きさ及び露光時間の組み合わ
せによる露出制御は、被写体の状態を測光して露出制御
回路80により自動設定されるか、又は、使用者が任意
に開口値又は露光時間を設定でき、それに合わせて露光
時間又は開口値を自動制御するか、開口値及び露光時間
も使用者の好みにより設定できるように構成されてい
る。
【0075】以下に、主として光学系10に用いるレン
ズ系とその際に用いる撮像素子20に関する実施例1、
2について説明する。
【0076】実施例1 この実施例は、光学系10として単焦点レンズを使用す
る実施例であり、撮像素子20としては、1/3インチ
(4.8mm×3.6mm )で、撮像面の対角線長Hが
6.0mm、画素数1830×1370=250.7万
画素で、ピクセルサイズPが2.63μmのものを用い
る。
【0077】光学系10を構成するレンズ系は、図2に
断面図を示すように、物体側から順に、物体側に凸面を
向けた正メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた負
メニスカスレンズと、絞りと、両凹レンズと両凸レンズ
の接合レンズと、両凸レンズとからなるレトロフォーカ
スタイプの単焦点レンズ系であり、レンズ系と像面Iの
間に撮像素子20のカバーガラス、フィルター類を構成
する平行平面板が配置されている。このレンズ系の数値
データは後記するが、最も像面側の面に非球面を用いて
いる。この実施例の収差図を図3に示す。図中、SAは
球面収差、ASは非点収差、DTは歪曲収差、CCは倍
率色収差を示す(以下の収差図においても同じ)。ただ
し、図中、“ω”は半画角を表している。
【0078】実施例1の式(1)に関する値は、φ/P
×√(2.5/N)=4.58であり、また、式(2)
に関する値P=0.00263mm、式(3)に関する
値N=2.507百万であり、また、式(6)に関する
値|H/L|=0.109であり、何れもそれらの条件
式を満足しており、得られた画像を六つ切り程度以上に
拡大しても銀塩写真に匹敵する高品位な画像が得られ、
また、開口値F4を越えた絞り値によって被写界深度を
コントロールすることが可能で、小型低コストな撮像装
置を得ることができる。なお、本実施例は、絞り開放時
のFナンバーからF16近辺まで多段階に若しくは連続
して開口の大きさが調整可能に構成されている。
【0079】実施例2 この実施例は、光学系10としてズームレンズを使用す
る実施例であり、撮像素子20としては、2/3インチ
(8.8mm×6.6mm )で、撮像面の対角線長Hが
11.0mm、画素数2095×1570=328.9
万画素で、ピクセルサイズPが4.2μmのものを用い
る。
【0080】光学系10を構成するズームレンズは、図
4に広角端での断面図を示すように、物体側から順に、
第1レンズ群G1は、両凸レンズ1枚からなり、第2レ
ンズ群G2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズと、両凹レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカ
スレンズの3枚からなり、絞りSが続き、絞りSの後の
第3レンズ群G3は、両凸レンズと、両凹レンズの2枚
からなり、第4レンズ群G4は、両凸レンズ1枚からな
り、広角端から望遠端にかけて、第1レンズ群G1、第
2レンズ群G2、絞りSは何れも物体側に凹の軌跡に沿
って移動し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4は相
互の間隔を広げながら物体側に移動する。レンズ系と像
面Iの間には撮像素子20のカバーガラス、ローパスフ
ィルター以外のフィルター類を構成する平行平面板が配
置されており、この実施例の全てのレンズはプラスチッ
ク素材で構成されている。このレンズ系の数値データは
後記するが、第3レンズ群G3の最も物体側の面と第4
レンズ群G4の物体側の面に非球面が用いられている。
この実施例の広角端の収差図を図5に、標準状態の収差
図を図6に、望遠端の収差図を図7にそれぞれ示す。
【0081】実施例2の式(1)に関する値は、φ/P
×√(2.5/N)=2.56〜2.72〜3.291
(広角端〜標準状態〜望遠端)であり、また、式(2)
に関する値P=0.0042mm、式(3)に関する値
N=3.289百万であり、また、式(6)に関する値
|H/L|=0.137であり、全ての焦点距離におい
て何れもそれらの条件式を満足しており、得られた画像
を六つ切り程度以上に拡大しても銀塩写真に匹敵する高
品位な画像が得られ、また、開口値F4を越えた絞り値
によって被写界深度をコントロールすることが可能で、
小型低コストな撮像装置を得ることができる。なお、本
実施例は、絞り開放時のFナンバーからF16近辺まで
多段階に若しくは連続して開口の大きさが調整可能に構
成されている。
【0082】以下に、上記各実施例の光学系10の数値
データを示すが、記号は上記の外、fは全系焦点距離、
NOはFナンバー、2ωは画角、fB はバックフォカ
ス、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d1 、d2
…は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd
線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数であ
る。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした
光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式
にて表される。 x=(y2 /r)/[1+{1−P(y/
r)2 1/2 ]+A44 +A66 +A88 + A1010
だし、rは近軸曲率半径、Pは円錐係数、A4、A6、A8
A10 はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数
である。
【0083】 実施例1 f = 5.12 FNO= 2.8 2ω= 63.37° fB = 3.9118 r1 = 13.2689 d1 = 2.3000 nd1 =1.84666 νd1 =23.78 r2 = 53.6681 d2 = 0.2500 r3 = 5.0828 d3 = 0.7500 nd2 =1.48749 νd2 =70.20 r4 = 1.9499 d4 = 1.7661 r5 = ∞(絞り) d5 = 1.1000 r6 = -8.4429 d6 = 0.8000 nd3 =1.84666 νd3 =23.78 r7 = 9.5020 d7 = 3.5000 nd4 =1.72916 νd4 =54.68 r8 = -4.4294 d8 = 0.1500 r9 = 9.0885 d9 = 3.6000 nd5 =1.60311 νd5 =60.68 r10= -18.2764(非球面) d10= 1.5000 r11= ∞ d11= 0.7500 nd6 =1.48749 νd6 =70.20 r12= ∞ 非球面係数 第10面 P = 1.00000 A4 = 0.73370×10-3 A6 =-0.65295×10-5 A8 = 0 A10= 0 。
【0084】 実施例2 f = 9.04 〜 15.61 〜 26.93 FNO= 2.8 〜 3.0 〜 4.2 2ω= 60.55°〜 38.62°〜 22.73° fB = 14.9208〜 14.9208〜 14.9208 r1 = 41.1141 d1 = 4.7904 nd1 =1.49216 νd1 =57.50 r2 = -664.4147 d2 = (可変) r3 = 32.3483 d3 = 1.6000 nd2 =1.49216 νd2 =57.50 r4 = 10.4358 d4 = 8.7931 r5 = -24.1092 d5 = 2.0000 nd3 =1.49216 νd3 =57.50 r6 = 20.2995 d6 = 1.4357 r7 = 17.0475 d7 = 2.0000 nd4 =1.58423 νd4 =30.49 r8 = 41.4263 d8 = (可変) r9 = ∞(絞り) d9 = (可変) r10= 8.5729(非球面) d10= 5.4175 nd5 =1.49216 νd5 =57.50 r11= -16.6940 d11= 0.1500 r12= -29.1412 d12= 0.9800 nd6 =1.58423 νd6 =30.49 r13= 9.3322 d13= (可変) r14= 14.5420(非球面) d14= 3.5252 nd7 =1.49216 νd7 =57.50 r15= -22.7125 d15= (可変) r16= ∞ d16= 0.8000 nd8 =1.48749 νd8 =70.20 r17= ∞ 非球面係数 第10面 P = 1.00000 A4 =-0.17594×10-3 A6 =-0.15213×10-5 A8 =-0.17058×10-7 A10=-0.15577×10-9 第14面 P = 1.00000 A4 =-0.10902×10-3 A6 = 0.57701×10-7 A8 =-0.10359×10-9 A10= 0.60403×10-10
【0085】なお、本発明の説明はデジタルカメラを中
心に説明したが、他の撮像装置(例えばデジタルビデオ
カメラ)を用いて静止画像を観察する場合も同様であ
る。
【0086】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、撮像装置の光学系の結像性能、撮像素子の画
素数、画素ピッチが最適化されているので、得られた画
像を六つ切り程度以上に拡大しても銀塩写真に匹敵する
高品位な画像が得られ、また、開口値F4を越えた絞り
値によって被写界深度をコントロールすることが可能
で、小型低コストな撮像装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく撮像装置全体の構成を示す図で
ある。
【図2】本発明の実施例1における光学系を構成するレ
ンズ系の断面図である。
【図3】実施例1のレンズ系の収差図である。
【図4】本発明の実施例2における光学系を構成するズ
ームレンズの広角端での断面図である。
【図5】実施例2のズームレンズの広角端の収差図であ
る。
【図6】実施例2のズームレンズの標準状態の収差図で
ある。
【図7】実施例2のズームレンズの望遠端の収差図であ
る。
【図8】電子撮像系の伝達関数を示す図である。
【図9】光学系のMTF特性を示す図である。
【図10】ピッチ間隔7.5μmの場合の総合的なMT
F特性を示す図である。
【図11】ピッチ間隔5μmの場合の総合的なMTF特
性を示す図である。
【符号の説明】
10…光学系 20…撮像素子 30…信号処理回路 40…記憶装置 50…表示装置 60…出力装置 70…開口絞り 80…露出制御回路 G1…第1レンズ群 G2…第2レンズ群 G3…第3レンズ群 G4…第4レンズ群 S …絞り I …像面

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系による物体の像を電子撮像素子上
    に結像することによって、物体の画像情報を得る撮像装
    置であって、前記光学系には光束径を縮小化することに
    よりF4以上の開口値を得ることが可能な構造物を有し
    ており、かつ、下記の条件を満足することを特徴とする
    撮像装置。 (1) 1.5<φ/P×√(2.5/N)<8.0 (2) 0.0015<P<0.0055 〔mm〕 (3) 2.4<N<20 〔100万〕 ただし、φは略画面中心における絞り開口値F5.6、
    波長e−線での、光学ローパスフィルターによるローパ
    ス作用を除いた、光学系による点像強度分布の90%エ
    ンサークルドエネルギーの直径の大きさ(単位はm
    m)、Nは撮像素子の画素数(単位は100万)、Pは
    撮像素子の画素ピッチ(単位はmm)である。
  2. 【請求項2】 請求項1において、使用する全てのフォ
    ーカス位置で下記の条件を満足することを特徴とする撮
    像装置。 (6) |H/L|<0.20 ただし、Hは撮像素子の画像生成に関わる撮像面の対角
    線長、Lは撮像面から測った光学系の射出瞳位置までの
    距離であり、光学系がズームレンズの場合には、Lは広
    角端から望遠端の間の最も撮像面側に近い射出瞳位置で
    ある。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、下記の条件を
    満足することを特徴とする撮像装置。 (4) 2.0<φ/P×√(2.5/N)<6.5
  4. 【請求項4】 請求項1から3の何れか1項において、
    下記の条件を満足することを特徴とする撮像装置。 (9) 3<H<17 〔mm〕 ただし、Hは撮像素子の画像生成に関わる撮像面の対角
    線長である。
  5. 【請求項5】 請求項4において、下記の条件を満足す
    ることを特徴とする撮像装置。 (10) 4.2<H<12 〔mm〕
  6. 【請求項6】 光学ローパスフィルターを使用しないこ
    とを特徴とする請求項1から5の何れか1項記記載の撮
    像装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像装置がカラー撮像装置であるこ
    とを特徴とする請求項1から6の何れか1項記記載の撮
    像装置。
JP11042934A 1999-02-22 1999-02-22 撮像装置 Expired - Lifetime JP3072988B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11042934A JP3072988B1 (ja) 1999-02-22 1999-02-22 撮像装置
US09/257,270 US6545714B1 (en) 1999-02-22 1999-02-25 Image pickup apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11042934A JP3072988B1 (ja) 1999-02-22 1999-02-22 撮像装置
US09/257,270 US6545714B1 (en) 1999-02-22 1999-02-25 Image pickup apparatus

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3072988B1 true JP3072988B1 (ja) 2000-08-07
JP2000244799A JP2000244799A (ja) 2000-09-08

Family

ID=26382673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11042934A Expired - Lifetime JP3072988B1 (ja) 1999-02-22 1999-02-22 撮像装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6545714B1 (ja)
JP (1) JP3072988B1 (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7170559B2 (en) * 1999-02-25 2007-01-30 Olympus Corporation Image pickup apparatus having a beam limiting member
EP2144106A1 (en) * 1999-09-08 2010-01-13 Olympus Corporation Endoscope image pickup optical system
JP2002218295A (ja) 2001-01-18 2002-08-02 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置
US7065256B2 (en) * 2001-02-08 2006-06-20 Dblur Technologies Ltd. Method for processing a digital image
US20030048263A1 (en) * 2001-03-19 2003-03-13 Wolters Rolf Holger Mosaic filter multi-spectral imaging
JP3625435B2 (ja) * 2001-08-03 2005-03-02 キヤノン株式会社 ズームレンズ
JP4290935B2 (ja) 2002-07-18 2009-07-08 オリンパス株式会社 電子撮像装置
JP2004219569A (ja) * 2003-01-10 2004-08-05 Olympus Corp 電子撮像装置
US20070236573A1 (en) * 2006-03-31 2007-10-11 D-Blur Technologies Ltd. Combined design of optical and image processing elements
EP1584067A2 (en) * 2003-01-16 2005-10-12 D-blur Technologies LTD. C/o Yossi Haimov CPA Camera with image enhancement functions
US8294999B2 (en) 2003-01-16 2012-10-23 DigitalOptics Corporation International Optics for an extended depth of field
US7773316B2 (en) * 2003-01-16 2010-08-10 Tessera International, Inc. Optics for an extended depth of field
JP4351525B2 (ja) * 2003-08-22 2009-10-28 富士フイルム株式会社 ズームレンズおよび撮影装置
US7215493B2 (en) * 2005-01-27 2007-05-08 Psc Scanning, Inc. Imaging system with a lens having increased light collection efficiency and a deblurring equalizer
US7499090B2 (en) * 2005-01-27 2009-03-03 Datalogic Scanning, Inc. Rolling-reset imager with optical filter
US20070239417A1 (en) * 2006-03-31 2007-10-11 D-Blur Technologies Ltd. Camera performance simulation
US20070236574A1 (en) * 2006-03-31 2007-10-11 D-Blur Technologies Ltd. Digital filtering with noise gain limit
JP5028048B2 (ja) * 2006-08-10 2012-09-19 キヤノン株式会社 撮像装置
JP2007148433A (ja) * 2007-02-19 2007-06-14 Olympus Corp 撮像装置
JP4813447B2 (ja) * 2007-11-16 2011-11-09 富士フイルム株式会社 撮像システム、並びにこの撮像システムを備えた撮像装置、携帯端末機器、車載機器、および医療機器
JP4813446B2 (ja) * 2007-11-16 2011-11-09 富士フイルム株式会社 撮像システム、この撮像システムを備えた撮像装置、携帯端末機器、車載機器、および医療機器、並びに撮像システムの製造方法
JP2009122514A (ja) 2007-11-16 2009-06-04 Fujinon Corp 撮像システム、この撮像システムを備えた撮像装置、携帯端末機器、車載機器、および医療機器、並びに撮像システムの製造方法
US8111318B2 (en) * 2007-12-07 2012-02-07 Fujinon Corporation Imaging system, imaging apparatus, portable terminal apparatus, onboard apparatus, medical apparatus and method of manufacturing the imaging system
US8077247B2 (en) 2007-12-07 2011-12-13 Fujinon Corporation Imaging system, imaging apparatus, portable terminal apparatus, onboard apparatus, medical apparatus and method of manufacturing the imaging system
JP2009223251A (ja) * 2008-03-19 2009-10-01 Olympus Corp 撮像装置
JP5197532B2 (ja) * 2009-08-31 2013-05-15 キヤノン株式会社 撮像装置および撮像システム
JP5620522B2 (ja) 2013-01-07 2014-11-05 オリンパスイメージング株式会社 撮像装置及び撮像方法
KR102597470B1 (ko) * 2019-06-05 2023-11-03 삼성전자주식회사 뎁스 맵 결정 방법 및 그 방법을 적용한 전자 장치

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5193124A (en) * 1989-06-29 1993-03-09 The Research Foundation Of State University Of New York Computational methods and electronic camera apparatus for determining distance of objects, rapid autofocusing, and obtaining improved focus images
JP3363477B2 (ja) 1992-06-12 2003-01-08 富士写真フイルム株式会社 撮像装置
JPH06153066A (ja) 1992-11-12 1994-05-31 Canon Inc 撮像装置
US6069651A (en) * 1995-04-20 2000-05-30 Olympus Optical Co., Ltd. Imaging apparatus for endoscopes
JPH10148754A (ja) 1996-11-19 1998-06-02 Konica Corp デジタルスチルカメラ
JPH118803A (ja) 1997-04-25 1999-01-12 Konica Corp 固体撮像素子を受像手段とするカメラ
US6320648B1 (en) * 1998-10-12 2001-11-20 Steven R. J. Brueck Method and apparatus for improving pattern fidelity in diffraction-limited imaging

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000244799A (ja) 2000-09-08
US6545714B1 (en) 2003-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3072988B1 (ja) 撮像装置
US7583310B2 (en) Taking apparatus
JP3943922B2 (ja) 撮像装置
JP4403672B2 (ja) 撮影レンズ
US7116487B2 (en) Image pickup system
US8717683B2 (en) Image pickup apparatus having optical path reflecting zoom lens
JP2008236635A (ja) 電子撮像装置
JP2004102211A (ja) ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置
JP3920655B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP2004170460A (ja) 撮像光学系、並びにそれを用いたディジタルスチルカメラ、ビデオカメラ及びモバイル機器
JP3741788B2 (ja) 結像レンズ
JP5339190B2 (ja) 結像レンズ、カメラおよび携帯情報端末装置
JP4083355B2 (ja) 撮像装置
JP4208667B2 (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP3519817B2 (ja) ズームレンズ
JP2000105334A (ja) 結像レンズ
JP4700304B2 (ja) カメラヘッド
JP3723654B2 (ja) 撮影レンズ系
JP4083356B2 (ja) 撮像装置及び撮像装置システム
JP2005134746A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP3934195B2 (ja) 電子スチルカメラ用撮影レンズ
JP3642465B2 (ja) 電子スチルカメラ用撮影レンズ
JP4336406B2 (ja) 撮影装置
US7170559B2 (en) Image pickup apparatus having a beam limiting member
JP2002228925A (ja) レトロフォーカス型広角レンズ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000516

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080602

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090602

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090602

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110602

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130602

Year of fee payment: 13

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term