JP3072796U - 捺印マット - Google Patents

捺印マット

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JP3072796U
JP3072796U JP2000002743U JP2000002743U JP3072796U JP 3072796 U JP3072796 U JP 3072796U JP 2000002743 U JP2000002743 U JP 2000002743U JP 2000002743 U JP2000002743 U JP 2000002743U JP 3072796 U JP3072796 U JP 3072796U
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睦能 鈴木
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株式会社サンプレス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯に便利となる捺印マットを得ることを目
的とする。 【解決手段】 所望の弾力性を有して成る気孔率20%
のポリエチレンフォーム5と、ポリエチレンフォーム5
上に貼着して形成され無収縮かつ可撓性を有し印字可能
な合成紙6と、合成紙6上に貼着して形成され合成紙6
が透視可能な光透過性を有し、印肉を浸透しない性質に
て成るポリプロピレンフィルム7とから成るものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、印鑑などを紙などに捺印する際に、この紙などの下に敷く捺印マ ットに係り、特に確実な印影を得ることができ、かつ、携帯に便利となる捺印マ ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的な捺印マットは、ゴムやウレタンなどの材質にてなり、厚みとし ては5mm程度を有するものが存在する。また、他の従来の捺印マットとしては 例えば特開平10−235977号公報に示されたものがある。図3はこの従来 の捺印マットの構成を示す断面図である。図において、1は厚紙、2はこの厚紙 1の表面側から裏面側に巻き込むように形成された鞣革で、表面側をビロード状 に起毛して形成されるものである。3はシート部材である。そして、これらによ り捺印マット4が構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の捺印マットは上記のように構成され、分厚く、重たかったり、表面が鞣 革でゴワゴワするため、財布や名刺入れ等に入れて携帯するのには不便であると いう問題点があった。また、表面に印肉が付着すると浸透して汚れてしまうとい う問題点があった。また、ゴムや鞣革などを用いると高コストとなり、製品が高 価になるという問題点があった。
【0004】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、厚みが薄く 、軽く、携帯に便利となり、印肉での汚れを防止することができ、低コストにて 大量生産することができる捺印マットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る請求項1の捺印マットは、所望の弾力性を有して成る第1のシ ートと、第1のシート上に貼着して形成され無収縮かつ可撓性を有し印字可能な 第2のシートと、第2のシート上に貼着して形成され第2のシートが透視可能な 光透過性を有し、印肉を浸透しない性質にて成る第3のシートとから成るもので ある。
【0006】 また、この考案に係る請求項2の捺印マットは、請求項1において、第1のシ ートが気孔率20%程度のポリエチレンフォーム、第2のシートが合成紙、第3 のシートがポリプロピレンフィルムにてそれぞれ成るものである。
【0007】 また、この考案に係る請求項3の捺印マットは、請求項2において、各のシー トの厚みは、ポリエチレンフォームの厚みが2mm程度、合成紙の厚みが0.2 mm程度、ポリプロピレンフィルムの厚みが0.015mm程度にてそれぞれ成 り、全体としての厚みが、2.215mm±0.5mmの範囲と成るように形成 されているものである。
【0008】
【考案の実施の形態】
実施の形態1. 以下、この考案の実施の形態について説明する。図1はこの考案の実施の形態 1の捺印マットの構成を示す断面図である。図2は図1に示した捺印マットをポ リプロピレンフィルム7側から見た際の平面図であり、図2のI−I線の断面は 図1の断面図に相当する。図において、5は所望の弾力性を有する気泡率が20 %程度にて成るポリエチレンフォームで、厚みt1としては2mm程度を有する ものである。6はこのポリエチレンフォーム5上に貼着された、無収縮かつ可撓 性を有し、印字可能となる合成紙で、厚みt2としては0.2mm程度を有する ものである。
【0009】 7は合成紙6上に貼着され、合成紙6が透視可能な光透過性を有し、印肉を浸 透しない性質にて成るポリプロピレンフィルムで、厚みt3としては0.015 mm程度を有するものである。8はこれらポリエチレンフォーム5、合成紙6お よびポリプロピレンフィルム7にて構成された捺印マットで、全体の厚みt4と しては2.215±0.5mmの範囲と成るように形成されているので、一般的 なカード等よりは若干厚みがあるものの、その厚みは携帯する上に無理のない範 囲であり、携帯に優れたものとなる。尚、各部材同士の貼着は、両面テープまた は粘着材などにより行われている。
【0010】 そして、捺印マット8の平面的な大きさは、名刺やキャッシュカード等の大き さが携帯には便利となり適当であり、1例をあげるならば、図2に示すように、 H1を9cm、H2を5.5cmにて形成する例が考えられる。また、図2はポリ プロピレンフィルム7上から捺印マット8を見た際の図で、図から明らかなよう に、合成紙6に印字されている「○○銀行」等の文字は、ポリプロピレンフィル ム7上から容易に目視することができる。
【0011】 すなわち、合成紙6に印字された文字などは容易にポリプロピレンフィルム7 上から目視することができ、合成紙6に広告や、案内などの情報、また、キャラ クター、絵、単なる色彩などを自由に印刷して利用することができる。よって、 捺印マットとしての用途だけでなく、広告媒体としての利用、装飾物としての利 用など、印字による機能を有効に活用することができる。
【0012】 次にこの実施の形態1の捺印マットの構成を想定するに至った経過を説明する 。まず、紙面に捺印するための第1の条件は、印影がかすれたり、欠損などが発 生しないように、捺印の際に適度に変形して印面に沿い、印面と紙面との均一な 圧接力が得られることであり、このことを満たすためには所定の弾力性が必要と なる。そして、ある程度の使用耐久性を有することが第2の条件となる。
【0013】 また、今回の新たな目的は、厚みが薄くかつ密度が小さいものにて形成するこ とにより、重量が軽く携帯に便利な構成とすることである。また、携帯して手軽 に利用することができるものであることから、安価で低コストにて作成できるこ とはもちろん重要な条件となる。
【0014】 そこで、厚みを薄く形成したとしても上記第1の条件が成り立ち、密度が小さ くなるものを検討した。その結果、気孔率20%程度のポリエチレンフォームを 用いることが最適であると判断した。これは実験の結果、第1の条件である、捺 印による印影の正確性が、気孔率が20%より大きい30%のポリエチレンフォ ームでも、気孔率が20%より小さい10%のポリエチレンフォームでも満足す ることができなかったことにより決定されたものである。
【0015】 また、この気孔率20%程度のポリエチレンフォームの厚みは、携帯性を重視 して薄くしすぎると、破れたり、また、弾力性が失われ易いなど、使用回数が限 られてくるため、ある程度の厚みが必要となる。また、厚すぎると携帯しにくく なる。これらの条件を満足するために、その厚みとしては2mm程度のものを利 用するのが適当であると判断したものである。
【0016】 ここで実際に使用した気孔率20%程度のポリエチレンフォームの特性を以下 の表に示す。ただし、これは気孔率20%程度のポリエチレンフォームの代表的 なものの測定の実測値を示すものである。
【0017】
【表1】
【0018】 しかし、この気孔率20%程度のポリエチレンフォームだけでは、捺印自体に おける使用回数による耐久性は有するものの、使用環境に応じて収縮が生じるた め、製品として使用していく間に、丸まるなどの変形を起こし、利用することが 困難になる可能性が生じる。
【0019】 そこで、この不具合を補うために、ポリエチレンフォームの上面に、一般的な 使用環境においては無収縮である合成紙を貼着した。そしてこの合成紙は、可撓 性を有するためポリエチレンフォームの変形に沿って変形し、上記第1の条件を 阻害することなく、使用環境において、ポリエチレンフォームの収縮を押さえ、 丸まったりすることがなくなり、使用耐久性を向上することができる。また、合 成紙の厚みは、上記に示したように決定されたポリエチレンフォームの厚みを使 用環境において保持可能な厚みを有するもので、0.2mm程度のものを用いる ことが適当であると判断された。
【0020】 また、合成紙は印字可能であり、合成紙上の印字による機能を付加することが できる。また、合成紙としては不透明度の高いものを使用すれば、合成紙上の印 字が下部に存在するポリエチレンフォームの色などの影響を受けることはない。 また、合成紙は薄くとも引張強さ等には優れ、耐久性が優れたものであり、一般 的な使用によるストレスにて、破損することはない。
【0021】 ここで実際に使用した合成紙の特性を以下の表に示す。ただし、これは合成紙 の代表的なものの測定の実測値を示すものである。
【0022】
【表2】
【0023】 しかし、捺印作業やその前後の過程で合成紙上に印肉が直接付着したり、紙面 から印肉が滲んで合成紙上に印肉が付着したりすると、合成紙に印肉が染み込み 汚れとして残る。また、他の汚れに対しても同様のことが考えられる。さらに、 合成紙に印字を施した際に、その印字面に、捺印するための紙面が擦れて、印字 がかすれてしまう可能性が生じる。
【0024】 このことを防止するために、合成紙上に合成紙が透視可能な光透過性を有し、 かつ、印肉が浸透しない性質を有するポリプロピレンフィルムを貼着した。ポリ プロピレンフィルムは透明で、かつ、印肉などを浸透させない性質を有している ため、印肉が付着しても、拭き取ることにより容易に除去できるものある。そし て、合成紙表面の印字を保護する役目も果たすものである。さらに、合成紙上に 記された印字等を容易に目視することができる。
【0025】 上記のように構成された実施の形態1の捺印マットは、ポリエチレンフォーム の所定の弾力性により、正確かつ確実に押印することができる。また、合成紙の 無収縮性により製品を使用環境に応じて一定状態に保持することができる。また 、ポリプロピレンフィルムは合成紙の印字面の保護、外部からの特に印肉からの 汚れを防止することができる。また、ポリプロピレンフィルム上から容易に合成 紙の印字等を目視することができるため、合成紙の印字によっては実用性、また 、装飾性を備えた製品を実現することできる。また、ポリエチレンフォーム、合 成紙、および、ポリプロピレンフィルムという低コストの材質を用いて形成する ことができるため、大量生産に向き、低価格にて捺印マットを形成することがで きる。
【0026】
【考案の効果】
以上のように、この考案の請求項1によれば、所望の弾力性を有して成る第1 のシートと、第1のシート上に貼着して形成され無収縮かつ可撓性を有し印字可 能な第2のシートと、第2のシート上に貼着して形成され第2のシートが透視可 能な光透過性を有し、印肉を浸透しない性質にて成る第3のシートとから成るの で、良好な捺印が行えるとともに、合成紙に記載されている印字が容易に目視す ることができる捺印マットを提供することが可能となる。
【0027】 また、この考案の請求項2によれば、請求項1において、第1のシートが気孔 率20%程度のポリエチレンフォーム、第2のシートが合成紙、第3のシートが ポリプロピレンフィルムにてそれぞれ成るので、確実に良好な捺印が行えるとと もに、合成紙に記載されている印字が容易に目視することができ、さらに低コス トとなる捺印マットを提供することが可能となる。
【0028】 また、この考案の請求項3によれば、請求項2において、各のシートの厚みは 、ポリエチレンフォームの厚みが2mm程度、合成紙の厚みが0.2mm程度、 ポリプロピレンフィルムの厚みが0.015mm程度にてそれぞれ成り、全体と しての厚みが、2.215mm±0.5mmの範囲と成るように形成されている ので、携帯に便利となる捺印マットを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の実施の形態1による捺印マットの
構成を示す断面図である。
【図2】 図1に示した捺印マットの構成を示す平面図
である。
【図3】 従来の捺印マットの構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
5 ポリエチレンフォーム、6 合成紙、7 ポリプロ
ピレンフィルム、8 捺印マット。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の弾力性を有して成る第1のシート
    と、上記第1のシート上に貼着して形成され無収縮かつ
    可撓性を有し印字可能な第2のシートと、上記第2のシ
    ート上に貼着して形成され上記第2のシートが透視可能
    な光透過性を有し、印肉を浸透しない性質にて成る第3
    のシートとから成ることを特徴とする捺印マット。
  2. 【請求項2】 第1のシートが気孔率20%程度のポリ
    エチレンフォーム、第2のシートが合成紙、第3のシー
    トがポリプロピレンフィルムにてそれぞれ成ることを特
    徴とする請求項1に記載の捺印マット。
  3. 【請求項3】 各のシートの厚みは、ポリエチレンフォ
    ームの厚みが2mm程度、合成紙の厚みが0.2mm程
    度、ポリプロピレンフィルムの厚みが0.015mm程
    度にてそれぞれ成り、全体としての厚みが、2.215
    mm±0.5mmの範囲と成るように形成されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の捺印マット。
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