JP3072597U - 水抜き装置を有する傘カバー - Google Patents

水抜き装置を有する傘カバー

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JP3072597U JP2000002523U JP2000002523U JP3072597U JP 3072597 U JP3072597 U JP 3072597U JP 2000002523 U JP2000002523 U JP 2000002523U JP 2000002523 U JP2000002523 U JP 2000002523U JP 3072597 U JP3072597 U JP 3072597U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傘カバー内に蓄積した雨水を効率よく集め
て外部に容易に排水できる水抜き装置を有し、かつ該水
抜き装置を着脱自在に設けたことを特徴とする水抜き装
置を有する傘カバーを提供する。 【解決手段】 傘カバー部2は両端面が開口された互い
に異径の中空円錐形状の複数個の筒体21aを伸縮自在
に連結した筒状連結体21からなり、また集水筒体1は
両端面が開口された筒体からなり、傘カバー部の後端部
に当止する外周当止突起部17を形成し、先端部には内
部にコイルバネ13によって常時閉塞状態に付勢される
弁体軸122を備えた水抜き装置を設け、かつ外周に雄
ねじを螺刻し、固定リング3の内壁に形成した雌ねじと
着脱自在に螺着されると共に、固定リングを外した状態
において集水筒体の先端から傘カバー部が外れるように
構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は傘を閉じた状態において傘の表面を覆い、傘を開いた状態において 傘の上端部(先端部)に収縮する傘カバー部と、該傘カバー部の先端部に着脱自 在に配設した水抜き装置を設けた傘カバーに関するものであって、特に該傘カバ ーは傘カバーを構成する複数の中空円錐形状の筒体同士の摩擦力と押圧力を軽減 すると共に、筒体同士の係合を確実に行う構造を有し、該傘カバーの水抜き装置 は傘カバーに着脱自在に設けることによって、傘カバー自体を傘本体から随時取 り外すことができる水抜き装置を有する傘カバーを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
傘の先端の石突から一端に向かって筒体を連接し、隣接する相互の筒体が抜け 落ちることなく、伸縮自在に収縮するように設けた傘のカバーは、過去において 多種多様の先行技術が提案されている。 これら先行技術に共通する特徴は何らかの構造を有する水抜き装置と、伸縮自 在に連接する筒体であって、かつ何らかの係合手段を有して隣接する筒体同士が 抜け落ちないようにした傘カバー部とによって構成されている。 そして、傘を使用する場合には傘カバーが傘の頂上に収縮された状態で固定さ れ、傘を閉じた状態において最外側の筒体を引っ張り、連結状態に伸長させる傘 カバーを構成して傘を覆うようにしたものが提案されている。 以上の構成による周知の傘カバーは初期の段階において水抜き装置の構造が非 常に単純であった。すなわち傘が濡れた状態において、傘カバーの最外側の筒体 を引っ張り、傘の該表面を覆うと傘布に付着した雨水が石突部に集中する。この 集中した雨水を外部に抜き出すために、傘カバーの石突部に水抜きの孔部を穿設 し、かつねじ山を螺刻したキャップを石突部に被せ、水を抜く場合のみ該キャッ プを外し、水抜き孔部から雨水を排出する構成となっている。 前述の構造は、水を抜くたびに石突部のキャップを外すという操作をしなければ ならず非常に不便である。 よって、この考案の考案者はかつて傘カバーの水抜き装置について新しい構造 を開発し、実用新案登録出願を提出している。該出願は実用新案登録第3050 295号「自在に伸縮する構造を有する傘カバー」である。 該考案において、傘カバーの水抜き装置は先端部を構成する中空の筒体に、開口 側に対し反対側の壁に排水孔を穿設し、その排水孔には、表面に長手方向に複数 の溝が形成された排水防御棒を、前記壁を貫通するように挿入し、その排水防御 棒における筒体外側端部に押圧板を設け、また排水防御棒における筒体内側端部 には止水環を設け、さらにその止水環にコイルバネを対設して傘カバーの排水構 造を構成したことを特徴としている。
【0003】 しかし、前記実用新案登録第3050295号による水抜き装置は、傘カバー を構成する筒体の石突にあたる最端部に直接水抜き装置を設け、かつ内部にコイ ルバネを設けるため、最端部が常にコイルバネの付勢力を受け、しかも前記押圧 板を押して傘カバー内に蓄積した雨水を排水した場合、前記傘カバー最端部、止 水環などがのコイルバネの付勢力によってかなりの程度の衝撃を受ける。このた め、水抜き装置の構造全体の強度に影響を与え、特に前記止水環と排水防御棒と の接続部が容易に剥離したり、傘カバーの最端部が前記排水口から変形するなど の問題点を有する。 さらに、水抜き装置が傘カバーの最先端内に設けられているため、一旦水抜き 装置が破損した場合、傘カバー全体を取り換えなかればならず、使用上寿命が短 いばかりか、廃棄処理もまた環境保全に関連して見逃すことのできない問題とな っている。 また、傘カバーを構成する筒体について、先行技術では筒体を円錐形状に形成 し、複数の該筒体を入子状に配設して、この複数の筒体をスライドさせて伸縮さ せると共に、傘カバーを伸ばした状態において円錐形状による筒体の壁の傾斜を 利用し、筒体の上端と、それに連なる次の筒体の下端とが互いに接触し、筒体自 体の弾性で係止する。 しかし、このような従来の傘カバーの構造においては、傘カバーを構成する筒 体同士が伸縮の動作の際に互いに摩擦し、傘カバーの表面に傷が付き美観を損な う結果となる。また、筒体自身の強度をかなり補強しなければ、長期に使用した 場合、筒体が変形して筒体の弾性が失われると、傘カバーを伸長させたと時に筒 体の相互間を確実に係止することができなくなる。
【0004】 このような従来の技術における傘カバーの構造上の問題点に対し、前記実用新 案登録第3050295号においては、傘カバーをなす筒状連結体について、複 数個の中空円錐形状の各筒体には、それぞれ一方の端部の開口部分の内縁に円周 方向に沿って内側に突出する内面鍔部を形成すると共に、その一方の端部の開口 部の外縁には周方向に沿って外側に突出する外面当接部を形成し、また前記筒状 連結体を構成する複数個の中空円錐形状の各筒体のそれぞれの他方の端部の開口 部分には、その内縁に周方向に沿って内側に突出する内面当接部を形成すると共 に、その内面当接部の表面に複数の突起部を形成し、さらに前記筒状連結体を構 成する複数個の中空円錐形状の各筒体のそれぞれの内周面には長手方向に延伸し た複数の縦突起部を形成している。
【0005】 上述の実用新案登録第3050295号に開示される傘カバーの構造において は、傘カバーを構成する中空円錐形状の筒体の内周面に長手方向に延伸する筋状 の縦突起部を形成することもに、筒体の一方の端部の内面に突起部を形成したこ とによって、傘カバーの伸縮動作に伴なう筒体相互間の摩擦面を小さくし、これ により筒体の表面を保護することができる。このため筒体の外表面に模様をプリ ントしたり、シールを貼っても剥がれることがない。同時に、前述の筋状の縦突 起部によって筒体を補強することにより、長期の使用によっても筒体が変形した り弾性を失ったりすることを防止することができる。 しかし、前記縦突起部の作用によって筒体相互間の摩擦面を小さくすることが できるが、傘カバーを伸縮する動作を行う際に、その高さが高すぎるとかえって 筒体の弾性によって、該縦突起部に接触する側の筒体がかなりの押圧を受け、か つ完全に伸長するまで継続して押圧を受ける。このため、筒体をスライドさせる 場合のきつさに影響を与え、スライドさせる動作に必要以上の力を要することに なる。 よって、使用上不便なばかりか、力を入れすぎて筒体が外れる事態も起こり得 る。さらに、長期にわたり使用すると筒体の変形を招き弾性力が劣化する恐れも ある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、従来の技術における以上の問題点に鑑みてなされたものである。 即ち、この考案は、傘の布に付着した雨のしずくを効率よく集めて外部に容易に 排出できる水抜き装置が自在に着脱できるようにすることによって、傘カバー部 、もしくは水抜き装置のいづれかが破損した場合に、これを容易に取り換えるこ とができるようにし、また、傘カバーを使用しない場合には、傘カバー部と水抜 き装置とを分解して傘から取り外し、傘自身のみを使用することができるように した傘の水抜き装置を有する傘カバーを提供することを目的とする。 また、この考案は、傘カバーを構成する複数の円錐形状の筒体をスライドさせ て傘カバー部を伸縮して係止する際に発生する筒体同士の摩擦を低減するととも に、該筒体が受ける押圧力を必要最低限に低減出来るようにし、傘カバーをスラ イドさせる場合の操作性を向上し、かつ筒体を押圧力から保護し、同時に筒体同 士の確実な係止が得られると共に、さらに筒体の補強構造を有して長期の使用に 耐えられる水抜き装置を有する傘カバーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
先端部に水抜き装置を設け、後端部を傘の石突に嵌着する集水筒体と、該集水 筒体に摺動自在に嵌挿する傘カバー部と、該集水筒体の先端部に着脱自在に設け る固定リングとによって傘カバーを構成する。 前記傘カバー部は両端面が開口された中空円錐形状の複数個の筒体を伸縮自在 に連結した筒状連結体からなり、前記集水筒体は内部中空の筒体で形成されると 共に、前記傘カバー部の最小径の筒体に嵌合され、後端外周には前記最小径の筒 体の後端部に当止する外周当止突起部を有し、先端には内部に水抜き装置を配設 し、かつ外周に雄ねじを螺刻してなり、前記固定リングの内壁には前記集水筒体 の先端に螺刻した雄ねじに対応する雌ねじを螺刻して互いに螺合可能となし、か つ後端外周縁につば状当止部を形成し、前記傘カバー部を集水筒体の外周に嵌挿 し、前記固定リングを取付けた状態において、傘カバー部の最先端部が前記集水 筒体の外周当止突起部と固定リングのつば状当止部との間に装着され、該固定リ ングを取外した状態において集水筒体の先端から傘カバー部が外れるように構成 したものである。
【0008】 前記集水筒体に設けた水抜き装置は、集水筒体の内壁に縦突起リブを長手方向 に複数形成し、かつ先端開口部に近い位置には内壁から中心部に向かってせり出 して中心部に排水弁構造を構成するための弁体軸挿入孔部を形成する内面当止部 を設け、該内面当止部にはコイルバネを介して先端開口部から排水弁の作用をな すための弁体軸を挿入配置し、該弁体軸を挿入した状態において中心部に孔部を 有する防水パッキングを該弁体軸の一端にネック部を介して一体に形成されたや や円錐形状の頭部から挿入して該ネック部に嵌着し、該弁体軸の他端は、反り返 り部を有するキャップ状の先端押圧部を一体に形成して、弁体軸と該キャップ状 先端押圧部との間にコイルバネの収納部を形成し、該キャップ状先端押圧部の先 端近傍には水抜きのための排水孔を穿設することを特徴とするものである。
【0009】 前記集水筒体は、傘の石突との嵌着において連結部材を介して行われ、該連結 部材の下半部は傘の石突付け根の形状に合わせた円錐開口形状をなし、該連結部 材の上半部は傘の石突にちょうど嵌着する中空部を有し、かつ外周の直径を該集 水筒体の内径よりやや短くして集水筒体内にちょうど嵌着するように形成してな り、さらに、該連結部在材の上半部外壁には傘布に付着した雨水を排出するため のガイド溝を長手方向に複数形成したことを特徴とするものである。
【0010】 さらにまた、前記傘カバー部は、該中空円錐形状のそれぞれの筒体の内壁面に 、開口上端(傘の石突方向)から長手方向に延伸し、開口下端(傘の柄方向)に 近い位置に至る縦突起部を形成し、該縦突起部は開口後端側から開口先端側に向 けて突起の高さを徐々に低くし、かつ縦突起部の後端部に高さが該縦突起部より やや高い粒状の突起部を形成し、また、該突起端の後端位置には、中心点に向か ってせり出した内面当止突起部を後端縁に沿って形成し、さらに、前記各筒体の 下端縁には、やや外方向にややせり出した後端外周突起部を外周に沿って形成す ると共に、先端縁の内壁には中心点に向かってややせり出した先端内周突起部を 内周に沿って形成することを特徴とするものである。
【0011】 前記集水筒体に設けた水抜き装置は、集水筒体の内壁に縦突起リブを長手方向 に複数形成し、かつ先端開口部に近い位置には内壁から中心部に向かってせり出 して中心部に排水弁構造を構成するための弁体軸挿入孔部を形成する内面当止部 を設け、該内面当止部にはコイルバネを介して先端開口部から排水弁の作用をな すための弁体軸を挿入配置し、該弁体軸を挿入した状態において中心部に孔部を 有する防水パッキングを該弁体軸の一端にネック部を介して一体に形成されたや や円錐形状の頭部から挿入して該ネック部に嵌着し、該弁体軸の他端は、反り返 り部を有するキャップ状の先端押圧部を一体に形成して、弁体軸と該キャップ状 先端押圧部との間にコイルバネの収納部を形成し、該キャップ状先端押圧部の先 端近傍には水抜きのための排水孔を穿設することを特徴とするものである。 さらにこの考案は、請求項1〜4のいずれかに記載の水抜き装置を有する傘カ バーにおいて、前記カバー部を構成する中空円錐状の複数の筒体は、透明もしく は半透明の材質によって形成してなり、傘カバー部を伸長した状態において、傘 布の色や模様などが見えるようにしたことを特徴とする。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、この考案による水抜き装置を有する傘カバーについて、具体的な実施例 を挙げ、図面を参照して説明する。 図1は、傘の先端部と、この考案による水抜き装置を有する傘カバーの傘カバ ー部2と、集水筒体1と、連結部材6との組み合わせを示す一部切欠き斜視図で ある。
【0013】 図示によれば、傘4の石突41に連結部材6及び集水筒体1の順に嵌挿し、さ らに傘カバー部2を嵌挿して、固定リング3で前記集水筒体1の先端部に固定し て傘カバー部2が集水筒体1の外方を覆って傘4の外周面を覆うように摺動自在 に設けられている。
【0014】 前記集水筒体1は先端部に雄ねじを螺刻し、後端部には外周に沿って外周当止 突起部17を形成する。また、固定リング3は内壁に集水筒体1の先端部に螺刻 した雄ねじに対応する雌ねじを螺刻し、後端縁には外周に沿って当止つば部31 を形成する。 また、前記連結部材6は、下半部65と上半部62とがネック部を介して一体 に形成する。下半部65の内壁面は傘の石突41の付け根42の形状に合わせた 円錐開口形状をなし、上半部62は傘4の石突41にちょうど嵌着する貫通孔6 1が形成された中空状に形成する。さらに、上半部62の外周直径は集水筒体1 の内径よりやや短く形成され前記集水筒体1内にちょうど嵌着するように形成さ れている。さらにまた、上半部62の外壁には傘布43に付着した雨水を下方( 石突き方向)に導いて排出するためのガイド溝63を長手方向に複数形成してい る。
【0015】 それぞれの前記ガイド溝63の間はリブ状の突起になり、該リブ状突起の下端 はネック部に延伸し傾斜面64を形成して下半部65上端縁に至る。このような 連結部材6を介して集水筒体1を傘4の石突41に嵌着することによって集水筒 体1が確実に嵌着され、ひいては傘カバー部2の集水筒体1に対する固定が安定 する。また、傘布43に付着した雨水は、ガイド溝63を通って集水筒体1内に 至り、外部に排出される。
【0016】 なお、図1は傘4の石突41を上方にした状態を示しており、前記傘布43に 付着した雨水の排水時は上下逆となり雨水は自重によりガイド溝63を通って集 水筒体1内に至り先端側から排水されるものである。 傘カバー部2は、不透明または透明,半透明の樹脂により両端面が開口された 内径が僅かづつ異なる中空円錐形状の複数個の筒体21aを入れ子状に嵌合し、 かつ伸縮自在に連結して筒状連結体21を形成してなる。
【0017】 よって、図2の(a)に開示するように傘を閉じた状態で傘カバー部2を伸長 すると傘4の傘布43全体を覆い、傘4の先端部には(b)に拡大して示すよう に、固定リング3を貫通して集水筒体1の先端部が露出する。 また、傘を開いた状態においては、図3に開示するように傘カバー部2の筒体 21aは最外周の大径の筒体21a内に収納されて短縮して傘4の先端部の石突 41部分に位置する。 さらに、集水筒体1と傘カバー部2とは着脱自在に設けられるため、固定リン グ3を外して傘カバー部2を取り外すことで、図4に開示する状態になる。 図5に、図1とは反転させた状態で示す集水筒体1を分解した状態を開示する。 前記集水筒体1は両端が開口状をなす中空の筒体であって、後端縁は外周につば 状突起部17が形成され、先端部の外周には、雄ねじ11が螺刻される。
【0018】 集水筒体1の先端開口部に近い位置には内壁から中心部に向かってせり出して 中心部に排水弁構造を構成するための弁体軸挿入孔15を形成する内面当止部1 4を設ける。 内面当止部14にはコイルバネ13を介して傘4の先端方向から排水弁体12 を挿入する。また、排水弁体12を挿入した状態において中心部に孔部を有する 防水パッキング16を集水筒体1の内面から排水弁体12のやや円錐状に形成し た頭部124から挿入してネック部123に嵌着する。
【0019】 さらに、集水筒体1の内壁には、傘4の石突41に当接する縦突起リブ18を 長手方向に複数形成する。よって、それぞれの縦突起リブ18の間には雨水を通 過させる溝18aが形成される。 排水弁体12は、弁体軸122と、ネック部123が形成されると共に、該弁 体軸122と一体に形成される円錐状の頭部124と、反り返り部を有するキャ ップ状をなし弁体軸122の先端に弁体軸122と一体に形成される先端押圧部 121とによって構成されている。前記弁体軸122は雨水を通過させるガイド 溝122aを長手方向に設け、図8に開示するように水平断面を歯車状に形成し ている。前記円錐状の頭部124は防水パッキング16が容易に嵌着するように 段部124aを有する円錐形状に形成され、防水パッキング16は頭部124を 経てネック部123に嵌着されるようになっている。 また、先端押圧部121は筒状のキャップ形状に形成され、内面当止部14と 弁体軸122との間にコイルバネ13の収納空間を形成し、コイルバネ13は、 弁体軸122に嵌挿されて一端が内面当止部14に当接し、他端が先端押圧部1 21に当接する。さらに、先端押圧部121の近傍には複数の排水孔125を穿 設する。
【0020】 以上の構成による集水筒体1に設けた水抜き装置は、図6(a),(b)に開 示するように先端押圧部121を押圧しない状態において、コイルバネ13の作 用によって弁体軸122と防水パッキング16が傘4の先端側に押圧され、内面 当止部14によって形成される孔部14aを塞ぐ、よって、該孔部14aから雨 水が先端部に流出することはない。 また、先端押圧部121を押圧すると、図7の(a),(b)に開示するよう に防水パッキング16が内面当止部14から離れ、集水筒体1の内壁に設けた複 数の縦突起リブ18によって形成される溝部18aを通過して集水筒体1に蓄積 した雨水5は、弁体軸122のガイド溝122aを経て先端押圧部121に至り 、排水孔125から排出され、先端押圧部121に対する押圧を解除すると、図 6の(a),(b)に開示する状態に戻り、雨水5の排出が止まる。
【0021】 次に、図9,図10,図11,図12を用いて傘のカバー部2の構造を開示す る。 図示によれば、傘カバー部2は、両端面が開口された径が僅かづつ異なる中空 円錐形状の筒体21aを入れ子式に嵌合して伸縮自在に連結した筒状連結体21 を形成して構成され、傘4の柄4b方向側の最外部筒体21aは、図1に開示す るように外周にそってすべり止めの縦突起を形成したグリップ部216とする。 それぞれの筒体21aは、内壁に開口上端(傘の石突方向)から長手方向に延 伸し、開口下端(傘の柄方向)に近い位置に至る縦突起部211を複数形成し、 縦突起部211は、図10,図11の断面図に開示するように、高さが開口後端 側から開口先端側に向けて徐々に低くなるようにテーパ211aが形成されてい る。
【0022】 さらに、縦突起部211の後端部には、高さが縦突起部211よりやや高い粒 状の突起部212を形成している。 この実施の形態においては、比較的近い距離に縦突起部211を2本設け、さ らに円周の対向する位置に同様に2本設ける。それぞれ2本の縦突起部211の 下方には、一方の縦突起部211の下方から他方の縦突起部211の下方にかけ ての中心点に向かってややせり出した内面突起部214を円周に沿って形成する 。 また、筒体21aの後端縁には、やや外方向にややせり出した後端外周突起部 215を外周に沿って形成すると共に、先端縁の内壁には中心点に向かってやや せり出した先端内周突起部213を内周開口沿って形成している。
【0023】 以上の構成による傘カバー部2は、筒体21aをスライドさせて伸長した状態 においては、図6及び図7に開示するように、後端外周突起部215が他の筒体 21a′の先端内周突起部213′に当止して、筒体21a同士が外れることを 防ぐ。また、筒体21a自身の弾性力と、後端外周突起部215及び先端内周突 起部213′が、それぞれ筒体21a、21a′に当接することによって筒体2 1aの後端部と、これに連結する他の筒体21aの先端部とが係合する。
【0024】 また、図11,図12に開示するように傘カバー部2をスライドして互いに最 外周の大径の筒体21aに収納して短縮した場合、筒体21aの後端外周突起部 215が他の筒体21a′の内面突起部214′に当止し、かつ突起点212′ と内面突起部214′との間に嵌合して位置決めされて突起点212′が筒体2 1の外壁に当接することによって、筒体21aが外れることがなく、筒体a同士 が係合してカバー部2を収縮した状態に保つ。
【0025】 また、縦突起部211は補強リブの作用を有するとともに、筒体21a同士の 摩擦面積を低減し、かつ上方(先端)に向かって高さを徐々に低くすることによ って、筒体21a同士の摩擦力と弾性作用による押圧力を必要最低限度にし、傘 カバー2を構成するそれぞれの筒体21aを保護するとともに、伸縮のためのス ライド動作の操作性を高める作用を有する。
【0026】 傘カバー2の最先端部(石突方向)の筒体21aは、集水筒体1の筒体21a に当接する後端に外周に沿って外周当止突起部17を形成することによって、傘 カバー2を伸長した場合、集水筒体1から外れることなく、外周当止突起部17 が筒体21aの内壁に当接して、筒体21aの弾性力によって係合する。 また、傘カバー2を収縮した場合、最先端部の筒体21aは螺着キャップ3の 当止つば部31に当止して外れることがない。
【0027】
【考案の効果】
以上のように構成された、この考案に係る水抜き装置を有する傘カバーは、傘 カバーを有することによって、傘の使用後に傘を閉じた場合、傘布に付着した雨 のしずくが飛散したり、濡れた傘布が傘の使用者、もしくは他人に当たり不快感 を与えることがない。また傘カバー内に蓄積した水は、使用者の所定位置および 所定時に傘の石突に当たる部分を地面などに当てて押圧するだけで効率よく排出 できる。 また、水抜き装置を傘の石突に着脱自在に設けることによって、傘カバー部、 もしくは水抜き装置のいづれかが破損した場合これを取り換えることができる。
【0028】 さらに、傘カバーを使用しない場合には、傘カバー部と水抜き装置とを分解し て傘から取り外し、傘自身のみを使用することができる。 さらにまた、傘カバー部は、両端面が開口された異径の中空円錐形状の複数個の 筒体を伸縮自在に連結して筒状連結体を形成してなるものであって、該筒体をス ライドさせて傘カバー部を伸長または短縮して使用する場合、筒体同士の摩擦が 発生し、筒体が押圧を受け、長期にわたって使用すると美観を損なうばかりか、 筒体が変形して弾性が失われることもあるが、この考案による傘カバーは上述の 構造によって、筒体が受ける押圧を必要最低限に低減して傘カバーをスライドさ せるため操作性が向上し、かつ筒体を押圧力から保護し、同時に筒体同士の確実 な係止が得られる。 さらにまた、摩擦面を低減することによって前記筒体外周面に形成される摺り 傷等を防止することで美観が損なわれることもない。また、補強構造を有するこ とによって、長期にわたって使用しても筒体が変形することがなく、筒体の弾性 力を維持することができる効果がある。 さらにまた、 前記カバー部を構成する中空円錐状の複数の筒体は、透明もし くは半透明の材質によって形成した場合は、、傘カバー部を伸長して傘布を覆っ た状態においても、傘布の色や模様などが外部より見えることで、傘布のファッ ション性を損なうことがないという効果がある。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施形態による傘カバーと、集水
筒体と、傘の先端部との組み合わせを説明する分解して
示す一部切欠き斜視図である。
【図2】図1の傘カバーを伸長した状態を示し、(a)
は全体斜視図、(b)は(a)のA部の要部拡大図であ
る。
【図3】図1の傘を開き、この考案による傘カバーを収
縮(短縮)させた状態の斜視図である。
【図4】図1の傘カバー部を取り外して傘を開いた状態
を表わす斜視図である。
【図5】図1の集水筒体の組み合わせを説明する一部切
欠き分解斜視図である。
【図6】図1の傘カバーの集水筒体を示し、(a)は傘
カバーの集水筒体内に水を蓄積し、排水していない状態
を表わす断面図、(b)はB部の拡大断面図である。
【図7】図1の傘カバーの集水筒体を示し、(a)は傘
カバーの集水筒体内に水を蓄積した水を排水する状態を
表わす断面図、(b)はC部の拡大断面図である。
【図8】図1の集水筒体先端部の拡大断面図である。
【図9】図1の傘カバー部を構成する筒状連結体の筒体
の単体を示す斜視図である。
【図10】図1の傘カバー部を構成する筒体の嵌合状態
を示す要部断面図である。
【図11】図1の傘カバー部を構成する筒体同士を収縮
(短縮)させた状態の断面図である。
【図12】図1の傘カバー部の筒状連結体を収縮(短
縮)した状態の一部切欠断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 集水筒体 11 雄ねじ 12 排水弁体 121 先端押圧部 122 弁体軸 122a ガイド溝 123 ネック部 124 頭部 125 排水孔 13 コイルバネ 14 内面当止部 15 弁体軸挿入口 16 防水パッキング 17 外周当止突起部 18 縦突起リブ 2 傘カバー部 21 筒状連結体 21a 筒体 211 縦突起部 212 突起部 213 上端内周突起部 214 内面突起部 215 下端外周突起部 216 グリップ部 3 固定リング 31 当止つば部 4 傘 41 石突 5 雨水 6 連結部材 61 貫通孔 62 上半部 63 ガイド溝 64 傾斜面 65 下半部
フロントページの続き (72)考案者 陳 宗城 台湾 台北市石牌路一段39巷80弄22号2楼 (72)考案者 陳 宗台 台湾 台北市石牌路一段39巷80弄22号2楼

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に水抜き装置を有し、かつ後端
    部を傘の石突に嵌着するようにした集水筒体と、該集水
    筒体に摺動自在に嵌挿する傘カバー部と、該集水筒体の
    先端部に着脱自在に設ける固定リングとによって構成さ
    れる水抜き装置を有する傘カバーであって、 前記傘カバー部は両端面が開口された中空円錐形状の複
    数個の筒体を伸縮自在に連結した筒状連結体からなり、 前記集水筒体は内部中空の筒体で形成されると共に、前
    記傘カバー部の最小径の筒体に嵌合され、後端外周には
    前記最小径の筒体の後端部に当止する外周当止突起部を
    有し、先端には内部に水抜き装置を配設し、かつ外周に
    雄ねじを螺刻してなり、 前記固定リングの内壁には前記集水筒体の先端に螺刻し
    た雄ねじに対応する雌ねじを螺刻して互いに螺合可能と
    なし、かつ後端外周縁につば状当止部を形成し、前記傘
    カバー部を集水筒体の外周に嵌挿し、前記固定リングを
    取付けた状態において、傘カバー部の最先端部が前記集
    水筒体の外周当止突起部と固定リングのつば状当止部と
    の間に装着され、該固定リングを取外した状態において
    集水筒体の先端から傘カバー部が外れるように構成した
    ことを特徴とする水抜き装置を有する傘カバー。
  2. 【請求項2】 前記集水筒体に設けた水抜き装置は、集
    水筒体の内壁に縦突起リブを長手方向に複数形成し、か
    つ先端開口部に近い位置には内壁から中心部に向かって
    せり出して中心部に排水弁構造を構成するための弁体軸
    挿入孔部を形成する内面当止部を設け、該内面当止部に
    はコイルバネを介して先端開口部から排水弁の作用をな
    すための弁体軸を挿入配置し、該弁体軸を挿入した状態
    において中心部に孔部を有する防水パッキングを該弁体
    軸の一端にネック部を介して一体に形成されたやや円錐
    形状の頭部から挿入して該ネック部に嵌着し、 該弁体軸の他端は、反り返り部を有するキャップ状の先
    端押圧部を一体に形成して、弁体軸と該キャップ状先端
    押圧部との間にコイルバネの収納部を形成し、 該キャップ状先端押圧部の先端近傍には水抜きのための
    排水孔を穿設することを特徴とする請求項1に記載の水
    抜き装置を有する傘カバー。
  3. 【請求項3】 前記集水筒体は、傘の石突との嵌着にお
    いて連結部材を介して行われ、該連結部材の下半部は傘
    の石突付け根の形状に合わせた円錐開口形状をなし、該
    連結部材の上半部は傘の石突にちょうど嵌着する中空部
    を有し、かつ外周の直径を該集水筒体の内径よりやや短
    くして集水筒体内にちょうど嵌着するように形成してな
    り、 さらに、該連結部在材の上半部外壁には傘布に付着した
    雨水を排出するためのガイド溝を長手方向に複数形成し
    たことを特徴とする請求項1に記載の水抜き装置を有す
    る傘カバー。
  4. 【請求項4】 前記傘カバー部は、該中空円錐形状のそ
    れぞれの筒体の内壁面に、開口上端(傘の石突方向)か
    ら長手方向に延伸し、開口下端(傘の柄方向)に近い位
    置に至る縦突起部を形成し、 該縦突起部は開口後端側から開口先端側に向けて突起の
    高さを徐々に低くし、かつ縦突起部の後端部に高さが該
    縦突起部よりやや高い粒状の突起部を形成し、 また、該突起端の後端位置には、中心点に向かってせり
    出した内面当止突起部を後端縁に沿って形成し、 さらに、前記各筒体の下端縁には、やや外方向にややせ
    り出した後端外周突起部を外周に沿って形成すると共
    に、先端縁の内壁には中心点に向かってややせり出した
    先端内周突起部を内周に沿って形成することを特徴とす
    る請求項1に記載の水抜き装置を有する傘カバー。
  5. 【請求項5】 前記カバー部を構成する中空円錐状の複
    数の筒体は、透明もしくは半透明の材質によって形成し
    てなり、傘カバー部を伸長した状態において、傘布の色
    や模様などが見えるようにしたことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の水抜き装置を有する傘カバ
    ー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009279995A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Nifco Inc 傘ホルダ
KR102181800B1 (ko) * 2020-06-30 2020-11-23 박원남 우산대
KR102596828B1 (ko) * 2023-05-19 2023-10-31 (주)삼화케익블럭 빗물배출구조를 포함하는 우산캡

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009279995A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Nifco Inc 傘ホルダ
KR102181800B1 (ko) * 2020-06-30 2020-11-23 박원남 우산대
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