JP3072270B2 - 植物巻き上がり防止用支線カバー - Google Patents
植物巻き上がり防止用支線カバーInfo
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- JP3072270B2 JP3072270B2 JP9066180A JP6618097A JP3072270B2 JP 3072270 B2 JP3072270 B2 JP 3072270B2 JP 9066180 A JP9066180 A JP 9066180A JP 6618097 A JP6618097 A JP 6618097A JP 3072270 B2 JP3072270 B2 JP 3072270B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電柱の支線に装着
されて、葛等の植物が支線に絡まりながら支線に登り上
がるのを防止するための、植物巻き上がり防止用支線カ
バーに関する。
されて、葛等の植物が支線に絡まりながら支線に登り上
がるのを防止するための、植物巻き上がり防止用支線カ
バーに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】草地、山中等に設置さ
れる電柱の支線には、地面に繁茂する葛等のつる性植物
(つる草)が巻き付きながら支線に沿って上昇すること
が知られている。支線に巻き付きながら上昇するつる草
は、支線を越えて電柱間に架設されている電線路にまで
達して電線路と地面とを短絡させるいわゆる地絡事故を
起こしたり、あるいは電線間に絡み付いて電線路間の短
絡事故を起こしたりする原因となることがある。
れる電柱の支線には、地面に繁茂する葛等のつる性植物
(つる草)が巻き付きながら支線に沿って上昇すること
が知られている。支線に巻き付きながら上昇するつる草
は、支線を越えて電柱間に架設されている電線路にまで
達して電線路と地面とを短絡させるいわゆる地絡事故を
起こしたり、あるいは電線間に絡み付いて電線路間の短
絡事故を起こしたりする原因となることがある。
【0003】このような地絡、短絡事故を未然に防止す
るために従来より種々の装置が提案されている。例え
ば、つる草の巻き付き不可能な直径を有する円筒体を支
線に装着してつる草が支線に巻き付きながら支線に沿っ
て上昇するのを途中で防止するようにした装置(実公昭
61−15153号公報参照)や、円筒体ではなく椀形
状に形成した登はん防止具を支線に装着してつる草が支
線に巻き付きながら支線に沿って上昇するのを途中で防
止するようにした装置(特開平5−231043号公報
参照)が知られている。
るために従来より種々の装置が提案されている。例え
ば、つる草の巻き付き不可能な直径を有する円筒体を支
線に装着してつる草が支線に巻き付きながら支線に沿っ
て上昇するのを途中で防止するようにした装置(実公昭
61−15153号公報参照)や、円筒体ではなく椀形
状に形成した登はん防止具を支線に装着してつる草が支
線に巻き付きながら支線に沿って上昇するのを途中で防
止するようにした装置(特開平5−231043号公報
参照)が知られている。
【0004】前者の装置によれば、Uボルトとナットを
使用して円筒体が支線上から滑り落ちないように固定し
ており、また後者の装置によれば、支線に嵌挿される半
割り円筒状の固定具と該固定具の側面に設けたボルト孔
に螺合するボルトとを使用して登はん防止具が支線上か
ら滑り落ちないように固定している。
使用して円筒体が支線上から滑り落ちないように固定し
ており、また後者の装置によれば、支線に嵌挿される半
割り円筒状の固定具と該固定具の側面に設けたボルト孔
に螺合するボルトとを使用して登はん防止具が支線上か
ら滑り落ちないように固定している。
【0005】しかしながら、足場の悪い山中等におい
て、Uボルト、ナット等を使用して円筒体や登はん防止
具を支線に固定する、上述した従来装置は装着性の点で
問題があり、またUボルト、ナット等を円筒体や登はん
防止具と別個に用意しなければならず、搬送性の点でも
問題があった。
て、Uボルト、ナット等を使用して円筒体や登はん防止
具を支線に固定する、上述した従来装置は装着性の点で
問題があり、またUボルト、ナット等を円筒体や登はん
防止具と別個に用意しなければならず、搬送性の点でも
問題があった。
【0006】また、支線を側方から挟持する1対の爪部
材を備えてなる蔦などの巻上り防止装置が知られている
(実公平7−38585号公報参照)。この装置によれ
ば、1対の爪部材間で支線を挟持するようにしており、
支線に当接する爪部材の弾性層によって被覆された各外
周面は回転軸線(爪部材の回転中心)からの距離が漸次
変化する湾曲面に形成され、一方の爪部材を例えば時計
方向に、他方の爪部材を反時計方向に回動させたときに
は、1対の爪部材の外周面が互いに接近し、これとは反
対に、一方の爪部材を例えば反時計方向に、他方の爪部
材を時計方向に回動させたときには、1対の爪部材の外
周面が互いに離れるようになっている。したがって、ボ
ルト、ナット等の固定手段を別に準備することなく、爪
部材の外周面と支線との間の摩擦力によって装置を支線
上に固定することが出来る。
材を備えてなる蔦などの巻上り防止装置が知られている
(実公平7−38585号公報参照)。この装置によれ
ば、1対の爪部材間で支線を挟持するようにしており、
支線に当接する爪部材の弾性層によって被覆された各外
周面は回転軸線(爪部材の回転中心)からの距離が漸次
変化する湾曲面に形成され、一方の爪部材を例えば時計
方向に、他方の爪部材を反時計方向に回動させたときに
は、1対の爪部材の外周面が互いに接近し、これとは反
対に、一方の爪部材を例えば反時計方向に、他方の爪部
材を時計方向に回動させたときには、1対の爪部材の外
周面が互いに離れるようになっている。したがって、ボ
ルト、ナット等の固定手段を別に準備することなく、爪
部材の外周面と支線との間の摩擦力によって装置を支線
上に固定することが出来る。
【0007】しかしながら、ボルト、ナット等の代わり
に爪部材を備えた、上述の従来装置は、爪部材にそれぞ
れ扇形状の歯車を設けて、一方の爪部材が支線との間の
摩擦力により例えば時計方向に回転したときに、他方の
爪部材が反時計方向に確実に回動するように構成してい
るため、何らかの原因で歯車の噛合が外れると爪部材は
回動しなくなり、装着性、信頼性の点で問題があった。
また、構成が比較的複雑となり、コスト高となる問題も
あった。
に爪部材を備えた、上述の従来装置は、爪部材にそれぞ
れ扇形状の歯車を設けて、一方の爪部材が支線との間の
摩擦力により例えば時計方向に回転したときに、他方の
爪部材が反時計方向に確実に回動するように構成してい
るため、何らかの原因で歯車の噛合が外れると爪部材は
回動しなくなり、装着性、信頼性の点で問題があった。
また、構成が比較的複雑となり、コスト高となる問題も
あった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、装着性が良く、信頼性があり、コスト高とならず、
ボルト、ナット等の固定装置を別個に用意しなくても済
む、植物巻き上がり防止用支線カバーを提供することを
目的とする。
で、装着性が良く、信頼性があり、コスト高とならず、
ボルト、ナット等の固定装置を別個に用意しなくても済
む、植物巻き上がり防止用支線カバーを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の植物巻き上がり防止用支線カバーは、支線を挿通す
る挿通溝を有し、ヒンジ部を介して開閉可能に連結され
た2つの半割円筒体からなる、植物の巻き上がりを防止
する円筒体状のカバー本体と、該カバー本体を支線に取
り付けたとき該支線に沿ってずり落ちないようにカバー
本体を支線上に固定する固定装置とを具備してなり、該
固定装置は、前記2つの半割円筒体のいずれか一方の内
部の挿通溝の近傍に揺動可能に配置されて前記支線に当
接する、三角柱形状又は四角柱形状等の多角柱形状の弾
性材製の挟持片を有し、前記支線に沿った前記カバー本
体の上方への移動を許容するが、下方への移動を阻止す
るように構成されてなることを特徴としている。
明の植物巻き上がり防止用支線カバーは、支線を挿通す
る挿通溝を有し、ヒンジ部を介して開閉可能に連結され
た2つの半割円筒体からなる、植物の巻き上がりを防止
する円筒体状のカバー本体と、該カバー本体を支線に取
り付けたとき該支線に沿ってずり落ちないようにカバー
本体を支線上に固定する固定装置とを具備してなり、該
固定装置は、前記2つの半割円筒体のいずれか一方の内
部の挿通溝の近傍に揺動可能に配置されて前記支線に当
接する、三角柱形状又は四角柱形状等の多角柱形状の弾
性材製の挟持片を有し、前記支線に沿った前記カバー本
体の上方への移動を許容するが、下方への移動を阻止す
るように構成されてなることを特徴としている。
【0010】ここで、前記固定装置を、前記挟持片を収
容し且つ挟持片の揺動範囲を規制する壁部分を有する収
容凹部と、前記挟持片と対向する位置に前記挿通溝に沿
って延びて該挟持片と共に前記支線を挟持する固定壁と
を更に有し、前記挟持片は、三角柱形状で、前記収容凹
部にピンを介して揺動可能に取り付けられ、前記カバー
本体を前記支線に沿って上方に移動させるとき、前記挟
持片と支線との間の摩擦によって挟持片が回動するのを
前記壁部分によって規制して、前記カバー本体の上方へ
の移動を許容し、前記カバー本体を前記支線に沿って下
方に移動させるとき、前記挟持片と支線との間の摩擦に
よって挟持片が回動してその角部分が支線に食い込んで
カバー本体の下方への移動を阻止するように構成するこ
とが望ましい。
容し且つ挟持片の揺動範囲を規制する壁部分を有する収
容凹部と、前記挟持片と対向する位置に前記挿通溝に沿
って延びて該挟持片と共に前記支線を挟持する固定壁と
を更に有し、前記挟持片は、三角柱形状で、前記収容凹
部にピンを介して揺動可能に取り付けられ、前記カバー
本体を前記支線に沿って上方に移動させるとき、前記挟
持片と支線との間の摩擦によって挟持片が回動するのを
前記壁部分によって規制して、前記カバー本体の上方へ
の移動を許容し、前記カバー本体を前記支線に沿って下
方に移動させるとき、前記挟持片と支線との間の摩擦に
よって挟持片が回動してその角部分が支線に食い込んで
カバー本体の下方への移動を阻止するように構成するこ
とが望ましい。
【0011】あるいは、前記固定装置を、前記挟持片を
収容し且つ挟持片の揺動範囲を規制する壁部分を有する
収容凹部と、前記挟持片と対向する位置に前記挿通溝に
沿って延びて該挟持片と共に前記支線を挟持する固定壁
とを更に有し、前記挟持片は、三角柱形状で、前記収容
凹部と挟持片との間に介在した弾性部材によって固定壁
と対向する辺部分が前記支線に当接するように付勢され
ており、前記カバー本体を前記支線に沿って上方に移動
させるとき、前記挟持片と支線との間の摩擦によって挟
持片が回動するのを前記弾性部材によって規制して、前
記カバー本体の上方への移動を許容し、また前記カバー
本体を前記支線に沿って下方に移動させるとき、前記挟
持片と支線との間の摩擦によって挟持片が回動してその
角部分が支線に食い込んでカバー本体の下方への移動を
阻止するように構成することが望ましい。
収容し且つ挟持片の揺動範囲を規制する壁部分を有する
収容凹部と、前記挟持片と対向する位置に前記挿通溝に
沿って延びて該挟持片と共に前記支線を挟持する固定壁
とを更に有し、前記挟持片は、三角柱形状で、前記収容
凹部と挟持片との間に介在した弾性部材によって固定壁
と対向する辺部分が前記支線に当接するように付勢され
ており、前記カバー本体を前記支線に沿って上方に移動
させるとき、前記挟持片と支線との間の摩擦によって挟
持片が回動するのを前記弾性部材によって規制して、前
記カバー本体の上方への移動を許容し、また前記カバー
本体を前記支線に沿って下方に移動させるとき、前記挟
持片と支線との間の摩擦によって挟持片が回動してその
角部分が支線に食い込んでカバー本体の下方への移動を
阻止するように構成することが望ましい。
【0012】更に、上記目的を達成する本発明の別の植
物巻き上がり防止用支線カバーは、支線を挿通する挿通
溝を有し、ヒンジ部を介して開閉可能に連結された2つ
の半割円筒体からなる、植物の巻き上がりを防止する円
筒体状のカバー本体と、該カバー本体を支線に取り付け
たとき該支線に沿ってずり落ちないようにカバー本体を
支線上に固定する固定装置とを具備してなり、該固定装
置は、前記支線を挟持するように、前記2つの半割円筒
体のいずれか一方の内部の挿通溝の近傍にそれぞれ揺動
可能に配置された、三角柱形状又は四角柱形状の多角柱
形状の弾性材製の1対の挟持片と、該1対の挟持片をそ
れぞれ収容し且つ挟持片の揺動範囲を規制する壁部分を
有する、前記一方の半割円筒体に形成された1対の収容
凹部とを有し、一方の収容凹部内に収容された一方の挟
持片は、該挟持片と収容凹部との間に介在した弾性部材
によって前記支線側に付勢され、他方の収容凹部内に収
容された他方の挟持片は、該収容凹部にピンを介して揺
動可能に取り付けられて、前記カバー本体を前記支線に
沿って上方に移動させるとき、前記1対の挟持片と支線
との間の摩擦により該1対の挟持片がそれぞれ回動する
のを、一方の挟持片は前記弾性部材で、他方の挟持片は
前記壁部分によってそれぞれ規制して、前記カバー本体
の上方への移動を許容し、前記カバー本体を前記支線に
沿って下方に移動させるとき、前記1対の挟持片と支線
との間の摩擦により該1対の挟持片が回動して各挟持片
の角部分が支線に食い込んでカバー本体の下方への移動
を阻止することを特徴としている。
物巻き上がり防止用支線カバーは、支線を挿通する挿通
溝を有し、ヒンジ部を介して開閉可能に連結された2つ
の半割円筒体からなる、植物の巻き上がりを防止する円
筒体状のカバー本体と、該カバー本体を支線に取り付け
たとき該支線に沿ってずり落ちないようにカバー本体を
支線上に固定する固定装置とを具備してなり、該固定装
置は、前記支線を挟持するように、前記2つの半割円筒
体のいずれか一方の内部の挿通溝の近傍にそれぞれ揺動
可能に配置された、三角柱形状又は四角柱形状の多角柱
形状の弾性材製の1対の挟持片と、該1対の挟持片をそ
れぞれ収容し且つ挟持片の揺動範囲を規制する壁部分を
有する、前記一方の半割円筒体に形成された1対の収容
凹部とを有し、一方の収容凹部内に収容された一方の挟
持片は、該挟持片と収容凹部との間に介在した弾性部材
によって前記支線側に付勢され、他方の収容凹部内に収
容された他方の挟持片は、該収容凹部にピンを介して揺
動可能に取り付けられて、前記カバー本体を前記支線に
沿って上方に移動させるとき、前記1対の挟持片と支線
との間の摩擦により該1対の挟持片がそれぞれ回動する
のを、一方の挟持片は前記弾性部材で、他方の挟持片は
前記壁部分によってそれぞれ規制して、前記カバー本体
の上方への移動を許容し、前記カバー本体を前記支線に
沿って下方に移動させるとき、前記1対の挟持片と支線
との間の摩擦により該1対の挟持片が回動して各挟持片
の角部分が支線に食い込んでカバー本体の下方への移動
を阻止することを特徴としている。
【0013】ここで、1対の挟持片をそれぞれ1対の収
容凹部内にピンを介して揺動可能に装備するか、あるい
は1対の挟持片をそれぞれ1対の収容凹部内に装備し、
該挟持片と収容凹部との間にそれぞれ挟持片を支線側に
付勢する弾性部材を介在させるようにしてもよい。
容凹部内にピンを介して揺動可能に装備するか、あるい
は1対の挟持片をそれぞれ1対の収容凹部内に装備し、
該挟持片と収容凹部との間にそれぞれ挟持片を支線側に
付勢する弾性部材を介在させるようにしてもよい。
【0014】本発明の植物巻き上がり防止用支線カバー
によれば、装着に際し、一旦2つの半割円筒体をヒンジ
部を介して開き、挿通溝内及び固定装置に支線を通して
から再び半割円筒体をヒンジ部を介して閉じる。半割円
筒体を閉じた状態では挟持片が支線に当接しており、こ
の状態でカバー本体を支線に沿って上方に移動させる
と、挟持片は支線との間に働く摩擦力によりカバー本体
の移動に伴って回動しようとするものの、壁部分若しく
は弾性部材によってこの回動が規制されて、カバー本体
の上方への移動が許容される。一方、カバー本体を支線
に沿って下方に移動させると、挟持片は支線との間に働
く摩擦力によって回動し、支線に食い込むようになり、
カバー本体の移動を阻止する。
によれば、装着に際し、一旦2つの半割円筒体をヒンジ
部を介して開き、挿通溝内及び固定装置に支線を通して
から再び半割円筒体をヒンジ部を介して閉じる。半割円
筒体を閉じた状態では挟持片が支線に当接しており、こ
の状態でカバー本体を支線に沿って上方に移動させる
と、挟持片は支線との間に働く摩擦力によりカバー本体
の移動に伴って回動しようとするものの、壁部分若しく
は弾性部材によってこの回動が規制されて、カバー本体
の上方への移動が許容される。一方、カバー本体を支線
に沿って下方に移動させると、挟持片は支線との間に働
く摩擦力によって回動し、支線に食い込むようになり、
カバー本体の移動を阻止する。
【0015】したがって、カバー本体を支線に沿って所
定の高さ位置まで上昇させ、カバー本体の移動を停止さ
せれば、カバー本体を支線の所定高さ位置に設置するこ
とができる。
定の高さ位置まで上昇させ、カバー本体の移動を停止さ
せれば、カバー本体を支線の所定高さ位置に設置するこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の植物巻き上がり防
止用支線カバーの一実施例について添付図面を参照して
説明する。
止用支線カバーの一実施例について添付図面を参照して
説明する。
【0017】図1は本発明の植物巻き上がり防止用支線
カバーの第1実施例を示す、カバー本体を開いた状態の
展開平面図、図2はカバー本体を閉じた状態の平面図、
図3は図2のカバー本体の端面図、図4はカバー本体の
閉じ状態を維持する止め具部分の部分拡大断面図、図5
はカバー本体を開いた状態の拡大端面図、図6は図1の
A−A線に沿う拡大断面図、図7は図1のB−B線に沿
う拡大断面図、図8は図1のC−C線に沿う拡大断面
図、図9は図1のD−D線に沿う拡大断面図、図10は
図9中の係止突起と係止凹部との係止状態を示す部分拡
大断面図、図11は支線を挿通させていないときの挟持
片部分の拡大平面図、図12は支線を挿通させてカバー
本体を支線上に固定させたときの挟持片の作用を説明す
る説明拡大平面図、図13は図12のE−E線に沿う拡
大断面図、図14はカバー本体を支線に沿って下方に移
動させようとするときの、挟持片の作用を説明する説明
拡大平面図、図15は図14のF−F線に沿う拡大断面
図である。
カバーの第1実施例を示す、カバー本体を開いた状態の
展開平面図、図2はカバー本体を閉じた状態の平面図、
図3は図2のカバー本体の端面図、図4はカバー本体の
閉じ状態を維持する止め具部分の部分拡大断面図、図5
はカバー本体を開いた状態の拡大端面図、図6は図1の
A−A線に沿う拡大断面図、図7は図1のB−B線に沿
う拡大断面図、図8は図1のC−C線に沿う拡大断面
図、図9は図1のD−D線に沿う拡大断面図、図10は
図9中の係止突起と係止凹部との係止状態を示す部分拡
大断面図、図11は支線を挿通させていないときの挟持
片部分の拡大平面図、図12は支線を挿通させてカバー
本体を支線上に固定させたときの挟持片の作用を説明す
る説明拡大平面図、図13は図12のE−E線に沿う拡
大断面図、図14はカバー本体を支線に沿って下方に移
動させようとするときの、挟持片の作用を説明する説明
拡大平面図、図15は図14のF−F線に沿う拡大断面
図である。
【0018】本第1実施例の植物巻き上がり防止用支線
カバーは、ヒンジ部11を介して開閉可能に連結された
プラスチック製の2つの半割円筒体12、13からなる
円筒体状のカバー本体10と、このカバー本体10内に
装備され、カバー本体10が支線Sに対してずり落ちな
いようにする、1対の挟持片27、28を備えた固定装
置14とから構成される。
カバーは、ヒンジ部11を介して開閉可能に連結された
プラスチック製の2つの半割円筒体12、13からなる
円筒体状のカバー本体10と、このカバー本体10内に
装備され、カバー本体10が支線Sに対してずり落ちな
いようにする、1対の挟持片27、28を備えた固定装
置14とから構成される。
【0019】カバー本体10は、つる草の巻き付きが出
来ない外径寸法に設定され、一方の半割円筒体12の軸
線方向中間部の周面に形成した係止凹部15に、他方の
半割円筒体13の軸線方向中間部の周面に薄肉部16を
介して一体に形成した係止片17を、係脱自在に係止す
ることにより、閉じた状態に保持すると共に、カバー本
体10の周方向に延びるステンレスバンド等で締め付け
て閉じた状態に保持される。カバー本体10を構成する
半割円筒体12、13の平面部には、それぞれ中央位置
に支線Sを挿通する軸線方向に延びる挿通溝18、19
が形成され、カバー本体10を閉じた時に、その軸線方
向一端面(上端面)の中心部に形成した挿通溝18、1
9によって支線Sの挿通孔が形成される。カバー本体1
0の軸線方向他端面(下端面)は開口している。なお、
挿通溝18、19の内径は、各種の支線S(φ6〜φ1
5程度)に対応することができる大きさに設定される。
来ない外径寸法に設定され、一方の半割円筒体12の軸
線方向中間部の周面に形成した係止凹部15に、他方の
半割円筒体13の軸線方向中間部の周面に薄肉部16を
介して一体に形成した係止片17を、係脱自在に係止す
ることにより、閉じた状態に保持すると共に、カバー本
体10の周方向に延びるステンレスバンド等で締め付け
て閉じた状態に保持される。カバー本体10を構成する
半割円筒体12、13の平面部には、それぞれ中央位置
に支線Sを挿通する軸線方向に延びる挿通溝18、19
が形成され、カバー本体10を閉じた時に、その軸線方
向一端面(上端面)の中心部に形成した挿通溝18、1
9によって支線Sの挿通孔が形成される。カバー本体1
0の軸線方向他端面(下端面)は開口している。なお、
挿通溝18、19の内径は、各種の支線S(φ6〜φ1
5程度)に対応することができる大きさに設定される。
【0020】半割円筒体12、13は、断面半円筒形状
で、その平面部及び周面の壁の肉厚が薄く設定されてい
るが、全体の剛性を高めるために、平面部にそれぞれ図
6に示すような半割円筒体12、13の周面の内壁に接
する断面椀形状の補強凹部20が軸線方向に沿って複数
個(図1では3個)が適宜間隔をあけてそれぞれ形成さ
れる。また、半割円筒体12、13の軸線方向他端寄り
位置には、該位置にある挿通溝18、19を補強するた
めの補強凹部21がそれぞれ形成される。
で、その平面部及び周面の壁の肉厚が薄く設定されてい
るが、全体の剛性を高めるために、平面部にそれぞれ図
6に示すような半割円筒体12、13の周面の内壁に接
する断面椀形状の補強凹部20が軸線方向に沿って複数
個(図1では3個)が適宜間隔をあけてそれぞれ形成さ
れる。また、半割円筒体12、13の軸線方向他端寄り
位置には、該位置にある挿通溝18、19を補強するた
めの補強凹部21がそれぞれ形成される。
【0021】一方の半割円筒体12には、その軸線方向
中間部に挿通溝18に隣接して(挿通溝18の両縁位置
に)収容凹部25、26がそれぞれ形成され、一方の収
容凹部25には、弾性材からなる三角柱形状の挟持片2
7が揺動可能な状態で収容され、他方の収容凹部26に
は、同じく弾性材からなる三角柱形状の挟持片28が揺
動可能な状態で収容される(図11乃至図15参照)。
これら収容凹部25、26と挟持片27、28とによっ
て固定装置14が構成される。
中間部に挿通溝18に隣接して(挿通溝18の両縁位置
に)収容凹部25、26がそれぞれ形成され、一方の収
容凹部25には、弾性材からなる三角柱形状の挟持片2
7が揺動可能な状態で収容され、他方の収容凹部26に
は、同じく弾性材からなる三角柱形状の挟持片28が揺
動可能な状態で収容される(図11乃至図15参照)。
これら収容凹部25、26と挟持片27、28とによっ
て固定装置14が構成される。
【0022】収容凹部25、26は、それらの間に挿通
溝18が位置するように、挿通溝18の両側に位置して
おり、挿通溝18と連通して、収容凹部25内の挟持片
27と収容凹部26内の挟持片28がそれぞれ挿通溝1
8に突出可能である。
溝18が位置するように、挿通溝18の両側に位置して
おり、挿通溝18と連通して、収容凹部25内の挟持片
27と収容凹部26内の挟持片28がそれぞれ挿通溝1
8に突出可能である。
【0023】一方の収容凹部25には、挟持片27の揺
動範囲を規制すると共に挟持片27を案内するための傾
斜壁面25aが形成される。また、収容凹部25には、
挟持片27を傾斜壁面25aに沿って挿通溝18側に付
勢する弾性部材としてのコイルスプリング29が収容さ
れる。コイルスプリング29は、その基端部が、傾斜壁
面25aと連続して形成された保持部25b内に保持さ
れ、その先端部が挟持片27の一側辺を押圧している。
また、半割円筒体12の平面部には、収容凹部25内に
突出してコイルスプリング29及び挟持片27の一部を
覆ってこれらコイルスプリング29及び挟持片27が収
容凹部25から乱りに飛び出さないようにする保持片3
0がネジ等の固定手段によって固定される。
動範囲を規制すると共に挟持片27を案内するための傾
斜壁面25aが形成される。また、収容凹部25には、
挟持片27を傾斜壁面25aに沿って挿通溝18側に付
勢する弾性部材としてのコイルスプリング29が収容さ
れる。コイルスプリング29は、その基端部が、傾斜壁
面25aと連続して形成された保持部25b内に保持さ
れ、その先端部が挟持片27の一側辺を押圧している。
また、半割円筒体12の平面部には、収容凹部25内に
突出してコイルスプリング29及び挟持片27の一部を
覆ってこれらコイルスプリング29及び挟持片27が収
容凹部25から乱りに飛び出さないようにする保持片3
0がネジ等の固定手段によって固定される。
【0024】他方の収容凹部26には、その内端寄り位
置に挟持片28の角部分28aがピン31を介して揺動
可能に取り付けられており、挟持片28を挟むようにし
て挟持片28の揺動範囲を規制する壁部26a、26b
が形成される。
置に挟持片28の角部分28aがピン31を介して揺動
可能に取り付けられており、挟持片28を挟むようにし
て挟持片28の揺動範囲を規制する壁部26a、26b
が形成される。
【0025】挟持片27、28は、例えばエチレン・プ
ロピレンゴム等の合成ゴム,プラスチックで形成され、
硬度が70°程度であり、角部分が支線Sに押し付けら
れると弾性変形し、その復元弾発力で支線Sに圧接す
る。
ロピレンゴム等の合成ゴム,プラスチックで形成され、
硬度が70°程度であり、角部分が支線Sに押し付けら
れると弾性変形し、その復元弾発力で支線Sに圧接す
る。
【0026】一方の挟持片27の上面には指等を引っか
けるための段差27aが形成され、支線Sを挿通溝18
に通すとき、該段差27aに指等を引っかけて一時的に
挟持片27を収容凹部25内に後退させることができ
る。
けるための段差27aが形成され、支線Sを挿通溝18
に通すとき、該段差27aに指等を引っかけて一時的に
挟持片27を収容凹部25内に後退させることができ
る。
【0027】支線Sを挿通溝18に通さないときには、
図11に示すように、挟持片27は、コイルスプリング
29のスプリング力によって挿通溝18を越えて他方の
収容凹部26内に突出して挟持片28と接触している
が、図12及び図13に示すように、支線Sを挿通溝1
8に通したときには、その辺部分27b全体が支線Sに
当接して、該支線Sを他方の挟持片28側に押圧する。
このとき、他方の挟持片28は、ピン31により収容凹
部26に取り付けられた角部分28aを頂部としたとき
底辺をなす辺部分28b全体が支線Sに当接する。すな
わち、挟持片27、28によって支線Sを挟持し、カバ
ー本体10が支線Sに沿ってずり落ちないようにする。
このときの挟持力は、コイルスプリング29のスプリン
グ力(バネ定数)によって決まるが、それほど重要では
ない。
図11に示すように、挟持片27は、コイルスプリング
29のスプリング力によって挿通溝18を越えて他方の
収容凹部26内に突出して挟持片28と接触している
が、図12及び図13に示すように、支線Sを挿通溝1
8に通したときには、その辺部分27b全体が支線Sに
当接して、該支線Sを他方の挟持片28側に押圧する。
このとき、他方の挟持片28は、ピン31により収容凹
部26に取り付けられた角部分28aを頂部としたとき
底辺をなす辺部分28b全体が支線Sに当接する。すな
わち、挟持片27、28によって支線Sを挟持し、カバ
ー本体10が支線Sに沿ってずり落ちないようにする。
このときの挟持力は、コイルスプリング29のスプリン
グ力(バネ定数)によって決まるが、それほど重要では
ない。
【0028】何故なら、カバー本体10を支線Sに沿っ
て下方に強制的に移動させようとすると、挟持片27と
支線Sとの間の摩擦力によって、挟持片27を、図14
において反時計方向に回転させようとする力が作用し、
コイルスプリング29のスプリング力もこれを支援する
ため、辺部分27bの一方の角部分27cは、支線Sか
ら離れるものの、他方の角部分27dは、支線S側に食
い込むようになる。そして、他方の辺部分27eが傾斜
壁面25aに当接するまで挟持片27が反時計方向に回
転して、他方の角部分27dが支線S側にさらに食い込
んで大きく弾性変形し、その復元弾発力が支線Sを挟持
片28側に押圧する。一方、挟持片28と支線Sとの間
の摩擦力によって、挟持片28を、ピン31を支点とし
て図14において時計方向に回転させようとする力が作
用し、辺部分28bの一方の角部分28cは支線Sから
離れるものの、他方の角部分28dは支線S側に食い込
むようになる。そして、一方の角部分28cが壁部26
bに当接して挟持片28の時計方向の回転が阻止される
まで挟持片28がピン31を支点として時計方向に回転
して、他方の角部分28dが支線S側にさらに食い込で
大きく弾性変形し、その復元弾発力が支線Sを挟持片2
7側に押圧する。
て下方に強制的に移動させようとすると、挟持片27と
支線Sとの間の摩擦力によって、挟持片27を、図14
において反時計方向に回転させようとする力が作用し、
コイルスプリング29のスプリング力もこれを支援する
ため、辺部分27bの一方の角部分27cは、支線Sか
ら離れるものの、他方の角部分27dは、支線S側に食
い込むようになる。そして、他方の辺部分27eが傾斜
壁面25aに当接するまで挟持片27が反時計方向に回
転して、他方の角部分27dが支線S側にさらに食い込
んで大きく弾性変形し、その復元弾発力が支線Sを挟持
片28側に押圧する。一方、挟持片28と支線Sとの間
の摩擦力によって、挟持片28を、ピン31を支点とし
て図14において時計方向に回転させようとする力が作
用し、辺部分28bの一方の角部分28cは支線Sから
離れるものの、他方の角部分28dは支線S側に食い込
むようになる。そして、一方の角部分28cが壁部26
bに当接して挟持片28の時計方向の回転が阻止される
まで挟持片28がピン31を支点として時計方向に回転
して、他方の角部分28dが支線S側にさらに食い込で
大きく弾性変形し、その復元弾発力が支線Sを挟持片2
7側に押圧する。
【0029】したがって、支線Sが挟持片27の角部分
27dと挟持片28の角部分28dとによって強固に挟
持され、カバー本体10の下方への移動は阻止される。
27dと挟持片28の角部分28dとによって強固に挟
持され、カバー本体10の下方への移動は阻止される。
【0030】このため、カバー本体10を支線S上に保
持するために、コイルスプリング29のスプリング力
(バネ定数)を大きく設定する必要はなく、挟持片27
を支線Sに当接させる大きさであれば済む。
持するために、コイルスプリング29のスプリング力
(バネ定数)を大きく設定する必要はなく、挟持片27
を支線Sに当接させる大きさであれば済む。
【0031】これに対し、カバー本体10を支線Sに沿
って上方に移動させようとすると、挟持片27と支線S
との間の摩擦力によって、挟持片27を、図12におい
て時計方向に回転させようとする力が作用するものの、
コイルスプリング29の付勢力に抗して挟持片27が収
容凹部25内に後退して逃げるために、挟持片27の時
計方向の回転が阻止される。一方、挟持片28と支線S
との間の摩擦力によって、挟持片28を、ピン31を支
点として図12において反時計方向に回転させようとす
る力が作用するものの、壁部26aによって挟持片28
の反時計方向の回転が阻止される。
って上方に移動させようとすると、挟持片27と支線S
との間の摩擦力によって、挟持片27を、図12におい
て時計方向に回転させようとする力が作用するものの、
コイルスプリング29の付勢力に抗して挟持片27が収
容凹部25内に後退して逃げるために、挟持片27の時
計方向の回転が阻止される。一方、挟持片28と支線S
との間の摩擦力によって、挟持片28を、ピン31を支
点として図12において反時計方向に回転させようとす
る力が作用するものの、壁部26aによって挟持片28
の反時計方向の回転が阻止される。
【0032】したがって、挟持片27、28から支線S
には大きな力が作用せず、挟持片27、28と支線Sと
の間の摩擦力(それ程大きな力ではない)に打ち勝つ程
度の力によってカバー本体10を上方に押圧すれば、カ
バー本体10は何ら支障なく支線Sに沿って上方へ移動
する。
には大きな力が作用せず、挟持片27、28と支線Sと
の間の摩擦力(それ程大きな力ではない)に打ち勝つ程
度の力によってカバー本体10を上方に押圧すれば、カ
バー本体10は何ら支障なく支線Sに沿って上方へ移動
する。
【0033】なお、図1、図6乃至図8中、符号32は
一方の半割円筒体12の平面部両側位置にそれぞれ形成
した、軸線方向に延びる凸条である。符号33は他方の
半割円筒体13の平面部両側位置にそれぞれ形成した、
軸線方向に延びる凹条で、半割円筒体12、13を閉じ
たときに凸条32が係合する。また、図1、図9及び図
10中符号37は本体10の一方の半割円筒体12の上
下2箇所にそれぞれ形成した係止突起で、これら係止突
起37に対応する他方の半割円筒体13の箇所に係止凹
部38がそれぞれ形成される。係止凹部15と係止片1
7の他に、さらに係止突起37と係止凹部38を設けた
のは、係止片17を係止凹部15に係止させてステンレ
スバンド等で本体10の軸線方向中央部(長手方向中央
部)を締め付けたとしても、本体10の軸線方向両端部
(長手方向両端部)が開くおそれがあり、これを回避し
て本体10を確実に閉じた状態に保持するためである。
一方の半割円筒体12の平面部両側位置にそれぞれ形成
した、軸線方向に延びる凸条である。符号33は他方の
半割円筒体13の平面部両側位置にそれぞれ形成した、
軸線方向に延びる凹条で、半割円筒体12、13を閉じ
たときに凸条32が係合する。また、図1、図9及び図
10中符号37は本体10の一方の半割円筒体12の上
下2箇所にそれぞれ形成した係止突起で、これら係止突
起37に対応する他方の半割円筒体13の箇所に係止凹
部38がそれぞれ形成される。係止凹部15と係止片1
7の他に、さらに係止突起37と係止凹部38を設けた
のは、係止片17を係止凹部15に係止させてステンレ
スバンド等で本体10の軸線方向中央部(長手方向中央
部)を締め付けたとしても、本体10の軸線方向両端部
(長手方向両端部)が開くおそれがあり、これを回避し
て本体10を確実に閉じた状態に保持するためである。
【0034】次に、上記第1実施例の植物巻き上がり防
止用支線カバーの支線Sへの装着方法について説明す
る。
止用支線カバーの支線Sへの装着方法について説明す
る。
【0035】まず、係止片17を係止凹部15から外し
てカバー本体10を構成する半割円筒体12、13をヒ
ンジ部分11を介して開き、次いで半割円筒体12の収
容凹部25内に配置された挟持片27の段差27aに指
等を引っかけて該挟持片27を収容凹部25内に後退さ
せて挿通溝18内に突出しないようにしておく。この状
態で、半割円筒体12の平面部に支線Sを載せて、支線
Sを挿通溝18内に通し、半割円筒体12、13をヒン
ジ部分11を介して閉じて係止片17を係止凹部15に
係止させて、その閉じ状態を保持すると共にカバー本体
10の周方向にステンレスバンド等で締め付けて閉じた
状態を保持する。
てカバー本体10を構成する半割円筒体12、13をヒ
ンジ部分11を介して開き、次いで半割円筒体12の収
容凹部25内に配置された挟持片27の段差27aに指
等を引っかけて該挟持片27を収容凹部25内に後退さ
せて挿通溝18内に突出しないようにしておく。この状
態で、半割円筒体12の平面部に支線Sを載せて、支線
Sを挿通溝18内に通し、半割円筒体12、13をヒン
ジ部分11を介して閉じて係止片17を係止凹部15に
係止させて、その閉じ状態を保持すると共にカバー本体
10の周方向にステンレスバンド等で締め付けて閉じた
状態を保持する。
【0036】次いで、カバー本体10を支線Sに沿って
所望の高さ位置まで移動させる。このとき、挟持片27
と支線Sとの間の摩擦力によって、挟持片27は図12
において時計方向に回転しようとするが、コイルスプリ
ング29の付勢力に抗して挟持片27が収容凹部25内
に後退して逃げるため、同時計方向の回転が阻止され
る。また、挟持片28と支線Sとの間の摩擦力によっ
て、挟持片28はピン31を支点として図12において
反時計方向に回転しようとするが、壁部26aによって
同反時計方向の回転が阻止される。したがって、挟持片
27、28と支線Sとの間の摩擦力に抗してカバー本体
10を上方に押圧すると、カバー本体10は支線Sに沿
って上方に移動する。
所望の高さ位置まで移動させる。このとき、挟持片27
と支線Sとの間の摩擦力によって、挟持片27は図12
において時計方向に回転しようとするが、コイルスプリ
ング29の付勢力に抗して挟持片27が収容凹部25内
に後退して逃げるため、同時計方向の回転が阻止され
る。また、挟持片28と支線Sとの間の摩擦力によっ
て、挟持片28はピン31を支点として図12において
反時計方向に回転しようとするが、壁部26aによって
同反時計方向の回転が阻止される。したがって、挟持片
27、28と支線Sとの間の摩擦力に抗してカバー本体
10を上方に押圧すると、カバー本体10は支線Sに沿
って上方に移動する。
【0037】自重でカバー本体10が支線Sに沿って下
方に移動しようとすると、挟持片27と支線Sとの間の
摩擦力によって、挟持片27が図14の反時計方向に回
転して角部分27dが支線Sに当接する。また、挟持片
28と支線Sとの間の摩擦力によって、挟持片28がピ
ン31を支点として図14の時計方向に回転して、角部
分28dが支線Sに当接する。すなわち、挟持片、2
7、28の角部分27d、28dによって支線Sを挟持
することにより、自重によりカバー本体10が支線Sに
沿って下方に移動するのが阻止される。したがって、カ
バー本体10は図22に示すように支線Sの所定高さ位
置に保持される。
方に移動しようとすると、挟持片27と支線Sとの間の
摩擦力によって、挟持片27が図14の反時計方向に回
転して角部分27dが支線Sに当接する。また、挟持片
28と支線Sとの間の摩擦力によって、挟持片28がピ
ン31を支点として図14の時計方向に回転して、角部
分28dが支線Sに当接する。すなわち、挟持片、2
7、28の角部分27d、28dによって支線Sを挟持
することにより、自重によりカバー本体10が支線Sに
沿って下方に移動するのが阻止される。したがって、カ
バー本体10は図22に示すように支線Sの所定高さ位
置に保持される。
【0038】カバー本体10を強制的に下方に移動させ
ようとする力が作用した場合には、挟持片27と支線S
との間の摩擦力によって、挟持片27は辺部分27eが
傾斜壁面25aに当接するまで図14の反時計方向に回
転して、角部分27dが支線S側に食い込んで大きく弾
性変形し、その復元弾発力が支線Sを挟持片28側に押
圧する。また、挟持片28と支線Sとの間の摩擦力によ
って、挟持片28は、ピン31を支点として角部分28
cが壁部26bに当接するまで図14の時計方向に回転
して、角部分28dが支線S側に食い込で大きく弾性変
形し、その復元弾発力が支線Sを挟持片27側に押圧す
る。したがって、支線Sが挟持片27、28によって強
固に挟持され、カバー本体10の下方への移動は阻止さ
れ、カバー本体10は支線Sに確実に保持される。
ようとする力が作用した場合には、挟持片27と支線S
との間の摩擦力によって、挟持片27は辺部分27eが
傾斜壁面25aに当接するまで図14の反時計方向に回
転して、角部分27dが支線S側に食い込んで大きく弾
性変形し、その復元弾発力が支線Sを挟持片28側に押
圧する。また、挟持片28と支線Sとの間の摩擦力によ
って、挟持片28は、ピン31を支点として角部分28
cが壁部26bに当接するまで図14の時計方向に回転
して、角部分28dが支線S側に食い込で大きく弾性変
形し、その復元弾発力が支線Sを挟持片27側に押圧す
る。したがって、支線Sが挟持片27、28によって強
固に挟持され、カバー本体10の下方への移動は阻止さ
れ、カバー本体10は支線Sに確実に保持される。
【0039】上記第1実施例によれば、半割円筒体12
内に、1対の挟持片27、28と、この挟持片27、2
8を収容してその揺動範囲を規制する傾斜壁面25a、
壁部26a,26bを有する収容凹部25、26とを備
え、これら挟持片27、28等によって支線Sに沿った
カバー本体10の上方への移動を許容する一方、下方へ
の移動を阻止するように構成しているので、カバー本体
10を開いて1対の半割円筒体12、13間に支線Sを
挟み、ついでカバー本体10を閉じて所望の高さ位置ま
で移動させることにより、カバー本体10を支線Sに装
着することができ、足場の悪い傾斜地等でも装着が容易
であり、装着性が優れている。また、固定装置14を別
個に用意しなくても済むので、搬送性に優れている。さ
らに、1対の挟持片27、28で支線Sを挟持する極め
て簡単な構成であるため、信頼性があり、カバー本体1
0を支線S上に確実に取り付けておくことができる。
内に、1対の挟持片27、28と、この挟持片27、2
8を収容してその揺動範囲を規制する傾斜壁面25a、
壁部26a,26bを有する収容凹部25、26とを備
え、これら挟持片27、28等によって支線Sに沿った
カバー本体10の上方への移動を許容する一方、下方へ
の移動を阻止するように構成しているので、カバー本体
10を開いて1対の半割円筒体12、13間に支線Sを
挟み、ついでカバー本体10を閉じて所望の高さ位置ま
で移動させることにより、カバー本体10を支線Sに装
着することができ、足場の悪い傾斜地等でも装着が容易
であり、装着性が優れている。また、固定装置14を別
個に用意しなくても済むので、搬送性に優れている。さ
らに、1対の挟持片27、28で支線Sを挟持する極め
て簡単な構成であるため、信頼性があり、カバー本体1
0を支線S上に確実に取り付けておくことができる。
【0040】なお、上記第1実施例において、挿通溝1
8の両側縁にそれぞれ収容凹部25を設け、各収容凹部
25内に挟持片27とコイルスプリング29とをそれぞ
れ装備するようにしてもよい。あるいは、挿通溝18の
両側縁にそれぞれ収容凹部26を設け、各収容凹部26
内に挟持片28をピン31を介してそれぞれ揺動可能に
装備するようにしてもよい。
8の両側縁にそれぞれ収容凹部25を設け、各収容凹部
25内に挟持片27とコイルスプリング29とをそれぞ
れ装備するようにしてもよい。あるいは、挿通溝18の
両側縁にそれぞれ収容凹部26を設け、各収容凹部26
内に挟持片28をピン31を介してそれぞれ揺動可能に
装備するようにしてもよい。
【0041】図16乃至図20は本発明の植物巻き上が
り防止用支線カバーの第2実施例を示すものである。
り防止用支線カバーの第2実施例を示すものである。
【0042】図16は同第2実施例における支線Sの装
着時の要部の拡大平面図、図17は図16に示す状態か
らカバー本体10を上方に移動したときの拡大平面図、
図18は図16に示す状態からカバー本体10を下方に
押圧したときの拡大平面図、図19は図18に示す状態
からカバー本体10をさらに下方に押圧(強制的に下方
に押圧)したときの拡大平面図、図20は図19のG−
G線に沿う断面図である。なお、図16乃至図20中、
図1乃至図15に示す部分と同一構成部分には同一符号
を付してその詳細な説明を省略する。
着時の要部の拡大平面図、図17は図16に示す状態か
らカバー本体10を上方に移動したときの拡大平面図、
図18は図16に示す状態からカバー本体10を下方に
押圧したときの拡大平面図、図19は図18に示す状態
からカバー本体10をさらに下方に押圧(強制的に下方
に押圧)したときの拡大平面図、図20は図19のG−
G線に沿う断面図である。なお、図16乃至図20中、
図1乃至図15に示す部分と同一構成部分には同一符号
を付してその詳細な説明を省略する。
【0043】第2実施例の植物巻き上がり防止用支線カ
バーは、上記第1実施例中の収容凹部25と、該収容凹
部25内に収容された挟持片27及びコイルスプリング
29を省略して、その代わりに挿通溝18に沿って固定
壁35を配置し、該固定壁35と挟持片28とによって
支線Sを挟持するもので、他の部分は第1実施例と同様
である。
バーは、上記第1実施例中の収容凹部25と、該収容凹
部25内に収容された挟持片27及びコイルスプリング
29を省略して、その代わりに挿通溝18に沿って固定
壁35を配置し、該固定壁35と挟持片28とによって
支線Sを挟持するもので、他の部分は第1実施例と同様
である。
【0044】挿通溝18に支線Sを挿通してカバー本体
10を閉じると、図16に示すように、支線Sは固定壁
35と挟持片28の一側辺部分28bとにより挟持され
る。そして、カバー本体10を支線Sに沿って上方に移
動させると、挟持片28と支線Sとの間の摩擦力によ
り、挟持片28はピン31を支点として図17に示すよ
うに反時計方向に回転しようとするが、壁部26aによ
って同反時計方向の回転が阻止される。したがって、固
定壁35、挟持片28と支線Sとの間の摩擦力に抗して
カバー本体10を上方に押圧すると、カバー本体10は
支線Sに沿って上方に移動する。
10を閉じると、図16に示すように、支線Sは固定壁
35と挟持片28の一側辺部分28bとにより挟持され
る。そして、カバー本体10を支線Sに沿って上方に移
動させると、挟持片28と支線Sとの間の摩擦力によ
り、挟持片28はピン31を支点として図17に示すよ
うに反時計方向に回転しようとするが、壁部26aによ
って同反時計方向の回転が阻止される。したがって、固
定壁35、挟持片28と支線Sとの間の摩擦力に抗して
カバー本体10を上方に押圧すると、カバー本体10は
支線Sに沿って上方に移動する。
【0045】自重でカバー本体10が支線Sに沿って下
方に移動しようとすると、挟持片28と支線Sとの間の
摩擦力によって、挟持片28がピン31を支点として図
18に示すように時計方向に回転して、角部分28dが
支線Sに食い込むように当接し、挟持片28から固定壁
35側に押圧する力が支線Sに作用し、自重によりカバ
ー本体10が支線Sに沿って下方に移動するのが阻止さ
れる。
方に移動しようとすると、挟持片28と支線Sとの間の
摩擦力によって、挟持片28がピン31を支点として図
18に示すように時計方向に回転して、角部分28dが
支線Sに食い込むように当接し、挟持片28から固定壁
35側に押圧する力が支線Sに作用し、自重によりカバ
ー本体10が支線Sに沿って下方に移動するのが阻止さ
れる。
【0046】カバー本体10を強制的に下方に移動させ
ようとする力が作用した場合には、挟持片28と支線S
との間の摩擦力によって、挟持片28は、図19に示す
ように、ピン31を支点として角部分28cが壁部26
bに当接するまで時計方向に回転して、角部分28dが
支線S側に食い込で大きく弾性変形して(図20参
照)、その復元弾発力が支線Sを固定壁35側に押圧す
る。したがって、支線Sは挟持片28と固定壁35によ
って強固に挟持され、カバー本体10の下方への移動は
阻止され、カバー本体10は支線Sに確実に保持され
る。
ようとする力が作用した場合には、挟持片28と支線S
との間の摩擦力によって、挟持片28は、図19に示す
ように、ピン31を支点として角部分28cが壁部26
bに当接するまで時計方向に回転して、角部分28dが
支線S側に食い込で大きく弾性変形して(図20参
照)、その復元弾発力が支線Sを固定壁35側に押圧す
る。したがって、支線Sは挟持片28と固定壁35によ
って強固に挟持され、カバー本体10の下方への移動は
阻止され、カバー本体10は支線Sに確実に保持され
る。
【0047】上記第2実施例によれば、第1実施例と同
様に、装着性及び搬送性が優れている上に、固定壁35
と挟持片28とによってカバー本体10を挿通する支線
Sを挟持する極めて簡単な構成であり、製造コストが安
価で済み、故障が少なく、信頼性が高い。
様に、装着性及び搬送性が優れている上に、固定壁35
と挟持片28とによってカバー本体10を挿通する支線
Sを挟持する極めて簡単な構成であり、製造コストが安
価で済み、故障が少なく、信頼性が高い。
【0048】図21乃至図23は本発明の植物巻き上が
り防止用支線カバーの第3実施例を示すものである。
り防止用支線カバーの第3実施例を示すものである。
【0049】図21は同第3実施例における支線Sの装
着時の要部の拡大平面図、図22は図21に示す状態か
らカバー本体10を下方に強制的に移動したときの拡大
平面図、図23は図22のH−H線に沿う断面図であ
る。なお、図21乃至図23中、図1乃至図15に示す
部分と同一構成部分には同一符号を付してその詳細な説
明を省略する。
着時の要部の拡大平面図、図22は図21に示す状態か
らカバー本体10を下方に強制的に移動したときの拡大
平面図、図23は図22のH−H線に沿う断面図であ
る。なお、図21乃至図23中、図1乃至図15に示す
部分と同一構成部分には同一符号を付してその詳細な説
明を省略する。
【0050】第3実施例の植物巻き上がり防止用支線カ
バーは、上記第1実施例中の収容凹部26と、該収容凹
部26内に収容された挟持片28を省略して、その代わ
りに挿通溝18に沿って固定壁36を配置し、該固定壁
36と挟持片27とによって支線Sを挟持するもので、
他の部分は第1実施例と同様である。
バーは、上記第1実施例中の収容凹部26と、該収容凹
部26内に収容された挟持片28を省略して、その代わ
りに挿通溝18に沿って固定壁36を配置し、該固定壁
36と挟持片27とによって支線Sを挟持するもので、
他の部分は第1実施例と同様である。
【0051】挿通溝18に支線Sを挿通してカバー本体
10を閉じると、図21に示すように、支線Sは固定壁
36と挟持片27の一側辺部分27bとにより挟持され
る。そして、カバー本体10を支線Sに沿って上方に移
動させると、挟持片27と支線Sとの間の摩擦力によっ
て、挟持片27は、時計方向に回転しようとするが、コ
イルスプリング29の付勢力に抗して挟持片27が収容
凹部25内に後退して逃げるため、同時計方向の回転が
阻止される。したがって、固定壁36、挟持片27と支
線Sとの間の摩擦力に抗してカバー本体10を上方に押
圧すると、カバー本体10は支線Sに沿って上方に移動
する。
10を閉じると、図21に示すように、支線Sは固定壁
36と挟持片27の一側辺部分27bとにより挟持され
る。そして、カバー本体10を支線Sに沿って上方に移
動させると、挟持片27と支線Sとの間の摩擦力によっ
て、挟持片27は、時計方向に回転しようとするが、コ
イルスプリング29の付勢力に抗して挟持片27が収容
凹部25内に後退して逃げるため、同時計方向の回転が
阻止される。したがって、固定壁36、挟持片27と支
線Sとの間の摩擦力に抗してカバー本体10を上方に押
圧すると、カバー本体10は支線Sに沿って上方に移動
する。
【0052】自重でカバー本体10が支線Sに沿って下
方に移動しようとすると、挟持片27と支線Sとの間の
摩擦力によって、挟持片27が反時計方向に回転して角
部分27dが支線Sに当接する。すなわち、挟持片27
の角部分27dと固定壁36によって支線Sを挟持する
ことにより、自重によりカバー本体10が支線Sに沿っ
て下方に移動するのが阻止される。
方に移動しようとすると、挟持片27と支線Sとの間の
摩擦力によって、挟持片27が反時計方向に回転して角
部分27dが支線Sに当接する。すなわち、挟持片27
の角部分27dと固定壁36によって支線Sを挟持する
ことにより、自重によりカバー本体10が支線Sに沿っ
て下方に移動するのが阻止される。
【0053】カバー本体10を強制的に下方に移動させ
ようとする力が作用した場合には、挟持片27と支線S
との間の摩擦力によって、挟持片27は辺部分27eが
傾斜壁面25aに当接するまで反時計方向に回転して、
角部分27dが支線S側に食い込んで大きく弾性変形
し、その復元弾発力が支線Sを挟持片28側に押圧する
(図23参照)。したがって、支線Sが挟持片27と固
定壁36によって強固に挟持され、カバー本体10の下
方への移動は阻止され、カバー本体10は支線Sに確実
に保持される。
ようとする力が作用した場合には、挟持片27と支線S
との間の摩擦力によって、挟持片27は辺部分27eが
傾斜壁面25aに当接するまで反時計方向に回転して、
角部分27dが支線S側に食い込んで大きく弾性変形
し、その復元弾発力が支線Sを挟持片28側に押圧する
(図23参照)。したがって、支線Sが挟持片27と固
定壁36によって強固に挟持され、カバー本体10の下
方への移動は阻止され、カバー本体10は支線Sに確実
に保持される。
【0054】上記第3実施例によれば、第1実施例と同
様に、装着性及び搬送性が優れている上に、固定壁36
と挟持片27とによってカバー本体10を挿通する支線
Sを挟持する極めて簡単な構成であり、製造コストが安
価で済み、故障が少なく、信頼性が高い。
様に、装着性及び搬送性が優れている上に、固定壁36
と挟持片27とによってカバー本体10を挿通する支線
Sを挟持する極めて簡単な構成であり、製造コストが安
価で済み、故障が少なく、信頼性が高い。
【0055】なお、上記第1実施例では、挟持片27、
28として三角柱形状の挟持片を使用した場合を示した
が、これに限定されるものではなく、要は角部分を有し
て、カバー本体10を下方に移動させようとしたとき
に、角部分が支線Sに食い込むように弾性変形するよう
になっていればよい。
28として三角柱形状の挟持片を使用した場合を示した
が、これに限定されるものではなく、要は角部分を有し
て、カバー本体10を下方に移動させようとしたとき
に、角部分が支線Sに食い込むように弾性変形するよう
になっていればよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の植物巻き
上がり防止用支線カバーによれば、カバー本体を支線上
に固定する固定装置として、2つの半割円筒体のいずれ
か一方の内部の挿通溝の近傍に揺動可能に配置されて支
線に当接する、三角柱形状又は四角柱形状等の多角柱形
状の弾性材製の挟持片を有し、前記支線に沿った前記カ
バー本体の上方への移動を許容するが、下方への移動を
阻止するように構成した装置を使用するので、足場の悪
い所でも容易に装着することができて、装着性が優れ、
また固定装置はカバー本体内に組み込まれているために
搬送性に優れている。さらに、多角柱形状の挟持片を使
用する極めて簡単な構成であるため、信頼性があり、支
線上に確実に取り付けることができる。
上がり防止用支線カバーによれば、カバー本体を支線上
に固定する固定装置として、2つの半割円筒体のいずれ
か一方の内部の挿通溝の近傍に揺動可能に配置されて支
線に当接する、三角柱形状又は四角柱形状等の多角柱形
状の弾性材製の挟持片を有し、前記支線に沿った前記カ
バー本体の上方への移動を許容するが、下方への移動を
阻止するように構成した装置を使用するので、足場の悪
い所でも容易に装着することができて、装着性が優れ、
また固定装置はカバー本体内に組み込まれているために
搬送性に優れている。さらに、多角柱形状の挟持片を使
用する極めて簡単な構成であるため、信頼性があり、支
線上に確実に取り付けることができる。
【図1】本発明の植物巻き上がり防止用支線カバーの第
1実施例を示す、カバー本体を開いた状態の展開平面図
である。
1実施例を示す、カバー本体を開いた状態の展開平面図
である。
【図2】カバー本体を閉じた状態の平面図である。
【図3】図2のカバー本体の端面図である。
【図4】カバー本体の閉じ状態を維持する止め具部分の
部分拡大断面図である。
部分拡大断面図である。
【図5】カバー本体を開いた状態の拡大端面図である。
【図6】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図7】図1のB−B線に沿う拡大断面図である。
【図8】図1のC−C線に沿う拡大断面図である。
【図9】図1のD−D線に沿う拡大断面図である。
【図10】図9中の係止突起と係止凹部との係止状態を
示す部分拡大断面図である。
示す部分拡大断面図である。
【図11】支線を挿通させていないときの挟持片部分の
拡大平面図である。
拡大平面図である。
【図12】支線を挿通させてカバー本体を支線上に固定
させたときの挟持片の作用を説明する説明拡大平面図で
ある。
させたときの挟持片の作用を説明する説明拡大平面図で
ある。
【図13】図12のE−E線に沿う拡大断面図図であ
る。
る。
【図14】カバー本体を支線に沿って下方に移動させよ
うとするときの、挟持片の作用を説明する説明拡大平面
図である。
うとするときの、挟持片の作用を説明する説明拡大平面
図である。
【図15】図14のF−F線に沿う拡大断面図である。
【図16】本発明の第2実施例における支線S装着時の
要部の拡大平面図である。
要部の拡大平面図である。
【図17】図16に示す状態からカバー本体10を上方
に移動したときの拡大平面図である。
に移動したときの拡大平面図である。
【図18】図16に示す状態からカバー本体10を下方
に押圧したときの拡大平面図である。
に押圧したときの拡大平面図である。
【図19】図18に示す状態からカバー本体10をさら
に下方に押圧(強制的に下方に押圧)したときの拡大平
面図である。
に下方に押圧(強制的に下方に押圧)したときの拡大平
面図である。
【図20】図19のG−G線に沿う断面図である。
【図21】本発明の第3実施例における支線S装着時の
要部の拡大平面図である。
要部の拡大平面図である。
【図22】図21に示す状態からカバー本体10を下方
に強制的に移動したときの拡大平面図である。
に強制的に移動したときの拡大平面図である。
【図23】図22のH−H線に沿う断面図である。
【図24】本発明の支線カバーを取り付けた状態の支線
の斜視図である。
の斜視図である。
10 カバー本体 11 ヒンジ部 12、13 半割円筒体 14 固定装置 18、19 挿通溝 25、26 収容凹部 27、28 挟持片 29 弾性部材(コイルスプリング) 31 ピン 35、36 固定壁
Claims (5)
- 【請求項1】 支線を挿通する挿通溝を有し、ヒンジ部
を介して開閉可能に連結された2つの半割円筒体からな
る、植物の巻き上がりを防止する円筒体状のカバー本体
と、 前記カバー本体を支線に取り付けたとき、該支線に沿っ
てずり落ちないようにカバー本体を支線上に固定する装
置であって、前記2つの半割円筒体のいずれか一方の内
部の挿通溝の近傍に揺動可能に配置されて前記支線に当
接する、弾性材製の挟持片を有し、前記支線に沿った前
記カバー本体の上方への移動を許容するが、下方への移
動を阻止するように構成された固定装置とを具備してな
り、 前記固定装置は、前記挟持片を収容し且つ挟持片の揺動
範囲を規制する壁部分を有する収容凹部と、前記挟持片
と対向する位置に前記挿通溝に沿って延びて該挟持片と
共に前記支線を挟持する固定壁とを更に有し、 前記挟持片は、三角柱形状で、前記収容凹部にピンを介
して揺動可能に取り付けられ、前記カバー本体を前記支
線に沿って上方に移動させるとき、前記挟持片と支線と
の間の摩擦により挟持片が回動するのを前記壁部分によ
って規制して、前記カバー本体の上方への移動を許容
し、前記カバー本体を前記支線に沿って下方に移動させ
るとき、前記挟持片と支線との間の摩擦により挟持片が
回動してその角部分が支線に食い込んでカバー本体の下
方への移動を阻止することを特徴とする植物巻き上がり
防止用支線カバー。 - 【請求項2】 支線を挿通する挿通溝を有し、ヒンジ部
を介して開閉可能に連結された2つの半割円筒体からな
る、植物の巻き上がりを防止する円筒体状のカバー本体
と、 前記カバー本体を支線に取り付けたとき、該支線に沿っ
てずり落ちないようにカバー本体を支線上に固定する装
置であって、前記2つの半割円筒体のいずれか一方の内
部の挿通溝の近傍に揺動可能に配置されて前記支線に当
接する、弾性材製の挟持片を有し、前記支線に沿った前
記カバー本体の上方への移動を許容するが、下方への移
動を阻止するように構成された固定装置とを具備してな
り、 前記固定装置は、前記挟持片を収容し且つ挟持片の揺動
範囲を規制する壁部分を有する収容凹部と、前記挟持片
と対向する位置に前記挿通溝に沿って延びて該挟持片と
共に前記支線を挟持する固定壁とを更に有し、 前記挟持片は、三角柱形状で、前記収容凹部と挟持片と
の間に介在した弾性部材によって固定壁と対向する辺部
分が前記支線に当接するように付勢されており、前記カ
バー本体を前記支線に沿って上方に移動させるとき、前
記挟持片と支線との間の摩擦により挟持片が回動するの
を前記弾性部材によって規制して、前記カバー本体の上
方への移動を許容し、前記カバー本体を前記支線に沿っ
て下方に移動させるとき、前記挟持片と支線との間の摩
擦により挟持片が回動してその角部分が支線に食い込ん
でカバー本体の下方への移動を阻止することを特徴とす
る植物巻き上がり防止用支線カバー。 - 【請求項3】 支線を挿通する挿通溝を有し、ヒンジ部
を介して開閉可能に連結された2つの半割円筒体からな
る、植物の巻き上がりを防止する円筒体状のカバー本体
と、 前記カバー本体を支線に取り付けたとき該支線に沿って
ずり落ちないようにカバー本体を支線上に固定する固定
装置とを具備してなり、 前記固定装置は、前記支線を挟持するように、前記2つ
の半割円筒体のいずれか一方の内部の挿通溝の近傍にそ
れぞれ揺動可能に配置された、三角柱形状又は四角柱形
状の多角柱形状の弾性材製の1対の挟持片と、該1対の
挟持片をそれぞれピンを介して揺動可能に収容し且つ挟
持片の揺動範囲を規制する壁部分を有する、前記一方の
半割円筒体に形成された1対の収容凹部とを有し、前記
カバー本体を前記支線に沿って上方に移動させるとき、
前記1対の挟持片と支線との間の摩擦により該1対の挟
持片が回動するのを前記壁部分によって規制して、前記
カバー本体の上方への移動を許容し、前記カバー本体を
前記支線に沿って下方に移動させるとき、前記1対の挟
持片と支線との間の摩擦により該1対の挟持片がそれぞ
れ回動して各挟持片の角部分が支線に食い込んでカバー
本体の下方への移動を阻止することを特徴とする植物巻
き上がり防止用支線カバー。 - 【請求項4】 支線を挿通する挿通溝を有し、ヒンジ部
を介して開閉可能に連結された2つの半割円筒体からな
る、植物の巻き上がりを防止する円筒体状のカバー本体
と、 前記カバー本体を支線に取り付けたとき該支線に沿って
ずり落ちないようにカバー本体を支線上に固定する固定
装置とを具備してなり、 前記固定装置は、前記支線を挟持するように、前記2つ
の半割円筒体のいずれか一方の内部の挿通溝の近傍にそ
れぞれ揺動可能に配置された、三角柱形状又は四角柱形
状の多角柱形状の弾性材製の1対の挟持片と、該1対の
挟持片をそれぞれ収容し且つ挟持片の揺動範囲を規制す
る壁部分を有する、前記一方の半割円筒体に形成された
1対の収容凹部とを有し、前記1対の挟持片は、それぞ
れ該挟持片と前記収容凹部との間に介在した弾性部材に
よって前記支線側に付勢され、前記カバー本体を前記支
線に沿って上方に移動させるとき、前記1対の挟持片と
支線との間の摩擦により該1対の挟持片がそれぞれ回動
するのを前記弾性部材によって規制して、前記カバー本
体の上方への移動を許容し、前記カバー本体を前記支線
に沿って下方に移動させるとき、前記1対の挟持片と支
線との間の摩擦により該1対の挟持片がそれぞれ回動し
て各挟持片の角部分が支線に食い込んでカバー本体の下
方への移動を阻止することを特徴とする植物巻き上がり
防止用支線カバー。 - 【請求項5】 支線を挿通する挿通溝を有し、ヒンジ部
を介して開閉可能に連結された2つの半割円筒体からな
る、植物の巻き上がりを防止する円筒体状のカバー本体
と、 前記カバー本体を支線に取り付けたとき該支線に沿って
ずり落ちないようにカバー本体を支線上に固定する固定
装置とを具備してなり、 前記固定装置は、前記支線を挟持するように、前記2つ
の半割円筒体のいずれか一方の内部の挿通溝の近傍にそ
れぞれ揺動可能に配置された、三角柱形状又は四角柱形
状の多角柱形状の弾性材製の1対の挟持片と、該1対の
挟持片をそれぞれ収容し且つ挟持片の揺動範囲を規制す
る壁部分を有する、前記一方の半割円筒体に形成された
1対の収容凹部とを有し、一方の収容凹部内に収容され
た一方の挟持片は、該挟持片と収容凹部との間に介在し
た弾性部材によって前記支線側に付勢され、他方の収容
凹部内に収容された他方の挟持片は、該収容凹部にピン
を介して揺動可能に取り付けられて、前記カバー本体を
前記支線に沿って上方に移動させるとき、前記1対の挟
持片と支線との間の摩擦により該1対の挟持片がそれぞ
れ回動するのを、一方の挟持片は前記弾性部材で、他方
の挟持片は前記壁部分によってそれぞれ規制して、前記
カバー本体の上方への移動を許容し、前記カバー本体を
前記支線に沿って下方に移動させるとき、前記1対の挟
持片と支線との間の摩擦により該1対の挟持片が回動し
て各挟持片の角部分が支線に食い込んでカバー本体の下
方への移動を阻止することを特徴とする植物巻き上がり
防止用支線カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9066180A JP3072270B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 植物巻き上がり防止用支線カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9066180A JP3072270B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 植物巻き上がり防止用支線カバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10266630A JPH10266630A (ja) | 1998-10-06 |
JP3072270B2 true JP3072270B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=13308401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9066180A Expired - Fee Related JP3072270B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 植物巻き上がり防止用支線カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3072270B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4517052B2 (ja) * | 2001-08-08 | 2010-08-04 | 株式会社愛洋産業 | 蔓性植物のよじ登り防止具 |
JP2006353069A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 接地線保護具及び草地設置用電柱 |
CN106988597A (zh) * | 2017-04-26 | 2017-07-28 | 陈光财 | 一种电杆钢索防藤罩 |
CN114233087A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-03-25 | 国网山东省电力公司济南供电公司 | 一种用于输电线路杆塔拉线的防藤蔓和蛇装置 |
-
1997
- 1997-03-19 JP JP9066180A patent/JP3072270B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10266630A (ja) | 1998-10-06 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |