JP3072177B2 - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP3072177B2
JP3072177B2 JP4049001A JP4900192A JP3072177B2 JP 3072177 B2 JP3072177 B2 JP 3072177B2 JP 4049001 A JP4049001 A JP 4049001A JP 4900192 A JP4900192 A JP 4900192A JP 3072177 B2 JP3072177 B2 JP 3072177B2
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裕一 黒澤
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旭光学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク装置に関し、
特にディスクジャケットを収容するホルダと、上蓋との
連結構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスク装置として、上蓋の基端
部と、ディスクを収容するホルダの基端部とを、支持シ
ャフトにより装置本体に開閉可能に連結するものがあ
る。このようなディスク装置においては、上蓋を開く
と、所定の位置にて上蓋の係合爪がホルダの係合ピンに
係合され、ホルダが上蓋に連動して持ち上がる。これに
より、ジャケットの位置決め孔が装置本体の位置決めボ
スから外れ、ジャケットをホルダから取り出すことが可
能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のディス
ク装置では、装置本体の位置決めボスが支持シャフトに
近いと、ジャケットの位置決め孔が位置決めボスから抜
けなくなるという不具合がある。したがって、位置決め
ボスを支持シャフトから離す必要がある。しかし、位置
決めボスと支持シャフトとの間隔を大きくとると、装置
全体が大型化してしまうという問題がある。そこで、本
出願人は、装置本体と上蓋とを、2本のリンクを有する
4節回転連鎖により構成される開閉機構を介して連結す
るディスク駆動装置を提案した(特開平3−41659
号公報参照)。この装置においては、上蓋を開いた際、
ホルダは、装置本体に対してわずかに傾斜した状態で全
体的に持ち上がるので、位置決めボスが支持シャフトに
近くなくても、ジャケットの位置決め孔を位置決めボス
から抜くことができ、装置全体の大型化を避けることが
できる。しかし、開閉機構を4節回転連鎖により構成す
るため、部品点数および組付工数の増大を招き、コスト
が増大してしまうおそれがある。本発明は、上蓋を開い
た際、ディスクが内蔵されたジャケットをホルダからス
ムーズに取り出すことができるものでありながら、装置
全体の小型化を図ることができ、しかも部品点数および
組付工数を削減してコストを低減することができるディ
スク装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスク装
置は、装置本体に開閉可能に支持された上蓋と、ディス
クが内蔵されたジャケットを収容可能なホルダとを備
え、上記上蓋には、ホルダに係合可能で、上蓋の開閉に
伴ってホルダに係脱される係合部が設けられ、かつ、上
記ホルダには、上蓋に遊嵌され、上蓋とホルダとが所定
の位置関係にある場合にのみ、上蓋に連動する係合部材
が設けられることを特徴としている。
【0005】
【実施例】以下図示実施例により、本発明を説明する。
図1は、本発明の一実施例である磁気ディスク装置の構
成を示す。この図において、装置本体20には、上蓋5
0が開閉自在に取り付けられ、この上蓋50と装置本体
20との間には、ホルダ40が設けられる。ホルダ40
は、上蓋50の開閉動作に連動し、上蓋50が閉じたと
き、装置本体20に近接した状態となり、上蓋50が開
いたとき、装置本体20から離間して先端開口部を斜め
上に向ける。このホルダ40には、ジャケット10が収
容可能である。
【0006】ジャケット10には、図4に示すように、
2個の位置決め孔11と中央孔12が形成される。上蓋
50およびホルダ40を閉じた状態において、位置決め
孔11は後述する装置本体20の位置決めボス23に嵌
合され、かつ、中央孔12はスピンドルモータ21の出
力軸に挿入される。この状態で、スピンドルモータ21
が回転して、磁気ヘッド22が磁気ディスクの所定のト
ラック位置に定められ、磁気ディスクの情報の読み書き
が行われる。
【0007】再び図1を参照すると、装置本体20上面
のスピンドルモータ21よりも開口端部側(図1中、右
上側)および基端部側(図1中、左下側)にはそれぞ
れ、位置決めボス23が、ジャケット10の位置決め孔
11(図4)に対応する位置に突設される。各位置決め
ボス23は、ジャケット10の対応する位置決め孔11
に嵌挿され、ジャケット10が装置本体20に対して所
定の位置となるように位置決めする。なお、位置決めボ
ス23のうちの一つ、例えば図1の右下に設けられた位
置決めボス23は、ジャケット10の位置決め孔11に
は嵌挿されないようになっている。この嵌挿されない位
置決めボス23は他の位置決めボス23とともにジャケ
ット10の高さ位置を決めるものである。
【0008】装置本体20の開口端部には、開口端部側
側面に沿って幅方向に移動可能にロック爪24が設けら
れる。ロック爪24には、上蓋50のロックアーム54
係脱自在に係合され、上蓋50を閉じた状態に保持す
る。装置本体20の基端部両側面には、ヒンジ支持板2
5が立設される。ヒンジ支持板25には、ピン55を介
して上蓋50が回転自在に支持される。すなわち、上蓋
50の基端部両側に突設されたヒンジ部51が、ピン5
5を介してヒンジ支持板25に連結され、これにより上
蓋50は装置本体20に開閉可能に支持される。装置本
体20の側面中央には、バネ掛け部29が突設される。
バネ掛け部29と上蓋50のヒンジ部51とは、上蓋付
勢バネ30により連結されており、これにより上蓋50
は常時開方向、すなわち開口端 (図中、右上端)が上へ
揺動する方向に付勢される。
【0009】ホルダ40の先端部には、ジャケット10
を挿脱させるための開口部41 (図2および図3)が形
成される。ホルダ40の基端部には、ディスク排出バネ
42が設けられる。ディスク排出バネ42は、開口部4
1からホルダ40に挿入されたジャケット10を開口部
41側に付勢するためのバネであり、ジャケット10の
挿入に伴ってその先端押圧部がホルダ40の基端部側に
変位する。なお、ジャケット10がホルダ40に対して
最大挿入位置まで挿入された時に、ディスク排出バネ4
2の先端がホルダ40の基端側縁に設けた係合部46に
係合し、ジャケット10への付勢が中断されるように構
成されている。
【0010】上蓋50のヒンジ部51には、カム孔52
が形成される。カム孔52は、ホルダ40の係合ピン4
4を下端部に係合させることにより、ホルダ40を所定
の位置関係でのみ上蓋50に連動させる。上蓋50下面
のヒンジ部51近傍には押圧片56が突設され、この押
圧片56はホルダ40の上面に設けた中継バネ45を介
して後述するディスク排出バネ42を押圧しこのディス
ク排出バネ42の係止を解除する。上蓋50の先端部中
央には、ロックアーム54が突設される。上蓋50の側
面中央には、係合アーム53が突設される。係合アーム
53は、カム孔52をホルダ40の係合ピン44が係合
する位置よりさらに上蓋50が開かれた際、ホルダ40
の係合突起43に係合される。
【0011】ホルダ40と上蓋50との間には、付勢バ
ネ60(図2および図3)が設けられる。付勢バネ60
は、上蓋50とホルダ40とを相反する方向に付勢す
る。
【0012】本実施例の作用を図2および図3を参照し
て説明する。上蓋50を閉じた状態(図2)から開く
際、まず、ロック爪24(図1)を装置本体20の幅方
向に移動させ、上蓋50のロックアーム54との係合を
解除する。これにより、上蓋50が上蓋付勢バネ30
び付勢バネ60の付勢力によりピン55を中心として反
時計周り方向に回転、上蓋50のカム孔52の下端部
がホルダ40の係合ピン44に係合する。さらに、上蓋
付勢バネ30の付勢力によって上蓋50が開放し、係合
ピン44がカム孔52により押し上げられて、ホルダ4
0の基端部が持ち上がる。これにより、ジャケット10
の位置決め孔11が、装置本体20の位置決めボス23
から外れ、ディスク排出バネ42の付勢力により、ジャ
ケット10は開口部41側に移動しようとする
【0013】上蓋付勢バネ30によって上蓋50がさら
に回転ると、係合アーム53がホルダ40の係合突起
43に係合してホルダ40が引き上げられる。これによ
り、ホルダ40は開口部41を斜め上方に向けるように
傾斜して持ち上がった状態となり(図3)、ジャケット
10をスムーズに取り出すことができる。
【0014】開いた状態(図3)の上蓋50を閉じる
際、上蓋50を上から押圧し、ピン55を中心として時
計方向に回転させる。この上蓋50の回転により、ホル
ダ40の基端部は押圧片56により装置本体20側に押
圧され、また、ホルダ40の先端部は付勢バネ60によ
り装置本体20側に押圧される。これにより、ホルダ4
0に収容されたジャケット10の各位置決め孔11は、
対応する位置決めボス23にそれぞれ嵌挿される。上蓋
50がさらに閉方向に回転されると、ホルダ40の係合
ピン44は、上蓋50のカム孔52の下端部から解放さ
れる。また、上蓋50の係合アーム53は、ホルダ40
の係合突起43から解放される。さらに、上蓋50のロ
ックアーム54は、装置本体20のロック爪24に係合
し、これにより上蓋50は装置本体20にロックされる
(図2)。
【0015】以上のように上記実施例によれば、上蓋5
0を開くと、最初にホルダ40の基端部側が持ち上が
り、装置本体20の位置決めボス23からジャケット1
0の位置決め孔11が外れるので、ジャケット10をス
ムーズにホルダ40から取り出すことができる。また、
装置本体20の位置決めボス23の位置を、上蓋50の
開閉支点から離す必要がなく、装置全体の小型化を図る
ことができる。さらに、複数のリンクの組合せからなる
リンク機構を用いないので、部品点数および組付工数を
削減してコストを低減することができる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、上蓋を開
いた際、ディスクが内蔵されたジャケットをホルダから
スムーズに取り出すことができるものでありながら、装
置全体の小型化を図ることができ、しかも部品点数およ
び組付工数を削減してコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るディスク装置を示す斜
視図である。
【図2】図1のディスク装置の上蓋を閉じた状態を示す
図である。
【図3】図1のディスク装置の上蓋を開いた状態を示す
図である。
【図4】磁気ディスクが内蔵されたジャケットを示す斜
視図である。
【符号の説明】
10 ジャケット 20 装置本体 40 ホルダ 44 係合ピン(係合部材) 50 上蓋 ,53 係合アーム(係合部)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に開閉可能に支持された上蓋
    と、ディスクが内蔵されたジャケットを収容可能なホル
    ダとを備え、上記上蓋には、ホルダに係合可能で、上蓋
    の開閉に伴ってホルダに係脱される係合部が設けられ、
    かつ、上記ホルダには、上蓋に遊嵌され、上蓋とホルダ
    とが所定の位置関係にある場合にのみ、上蓋に連動する
    係合部材が設けられることを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 上記係合部は、係合部材が上蓋に連動し
    始める位置よりも上蓋が開いた位置で、ホルダに係合さ
    れることを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
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