JP3072097B1 - 車両の側引き戸装置及びその取り付け方法 - Google Patents

車両の側引き戸装置及びその取り付け方法

Info

Publication number
JP3072097B1
JP3072097B1 JP11203445A JP20344599A JP3072097B1 JP 3072097 B1 JP3072097 B1 JP 3072097B1 JP 11203445 A JP11203445 A JP 11203445A JP 20344599 A JP20344599 A JP 20344599A JP 3072097 B1 JP3072097 B1 JP 3072097B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
unit
sliding door
lower rail
rail unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11203445A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001030898A (ja
Inventor
充浩 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP11203445A priority Critical patent/JP3072097B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3072097B1 publication Critical patent/JP3072097B1/ja
Publication of JP2001030898A publication Critical patent/JP2001030898A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T30/00Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance

Landscapes

  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 治具を改善したりゲージを用いたりする等に
より構体の精度の向上を図る一方、側構体、側引き戸及
び戸袋パネル相互間の隙間寸法を指詰め等の安全上支障
のない範囲で拡大して余裕を持たせて、構体の製造誤差
が組み付けに影響を与えないようにして、ユニット化す
ることで、取り付け作業性の向上を図った車両の側引き
戸装置及びその取り付け方法を提供する。 【解決手段】 客が乗降するための車両の側出入り口
を、引き戸用上側レール及びその周辺部品を含む上側レ
ールユニットU1、引き戸用下側レール及びその周辺部
品を含む下側レールユニットU2、左右の戸袋パネルユ
ニットU3、左右の側引き戸1L,1Rの6つのブロック
に分割して構成する。前記上側レールユニット、下側レ
ールユニット及び左右の戸袋パネルユニットに、それぞ
れ、取り付け時に、位置決め用ピン穴P11〜P13,
P21〜P23を相互に合わせてノックピンを挿入する
ことにより相対的な位置決めをなすための位置決め用ピ
ン穴を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄道車両等の車
両の側引き戸装置及びその取り付け方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道車両等の車両の側出入り口に
設けられている側引き戸装置は、図6(a)に示すよう
に、左右に開かれる2枚の側引き戸1L,1Rを有し、そ
の上部に、それぞれ、戸先側戸吊り車2L,2Rと戸尻側
戸吊り車3L,3Rとが一定間隔を存してリベット、小ネ
ジなどの締結具を用いて取り付けられ、それらの戸吊り
車2L,3L及び2R,3Rがそれぞれ引き戸用上側レール
50L,50Rに移動可能に係合している一方、下部に、
溝金6が溶接により固着され、その溝金6が、図6
(b)に示すように、引き戸用下側レール13に移動可
能に係合している。よって、側引き戸1L,1Rは、引き
戸用上側レール50L,50R及び引き戸用下側レール1
3を、側引き戸1L,1Rが開閉するためのガイドとし
て、水平方向の外力を与えることによって開閉されるよ
うになっている。なお、戸尻側戸吊り車3L,3Rには予
め連結板4L,4Rがボルトにより取り付けられており、
前記連結板4L,4Rを戸閉機100に直結することによ
り、乗務員室からの遠隔操作に基づく、側引き戸1L,
1Rの自動開閉が可能とされている。
【0003】前記引き戸用上側レール50L,50Rは、
図7(a)〜(f)に示すように、それぞれ、戸閉機取
り付け金50-1,50-2、戸閉機取り付け地50-3及び
引き戸用上側レール取り付け金50-4(図7(b)参
照)が溶接により一体に結合され、側構体200-2にボ
ルト、ナット、座金などの締結具を用いて取り付けられ
ている。ここで、51,52は調整用ライナーである。
【0004】また、図8(a)〜(d)に示すように、
戸閉機100、戸当たり鴨居受け12、戸尻側戸当たり
ゴム11も取り付けられている。即ち、戸閉機100
は、引き戸用上側レール50L又は50Rと溶接により一
体に結合された戸閉機取り付け地50-3にボルト、ナッ
ト、座金などの締結具を用いて強固に取り付けられてい
る。戸当たり鴨居受け12は、側構体200-2に小ネジ
などの締結具を用いて取り付けられ、戸尻側戸当たりゴ
ム11は予め側構体200-2に溶接により取り付けられ
た戸当たりゴム受け金53に調整用ライナー54を挿入
して寸法を調整した後、小ネジなどの締結具を用いて取
り付けられている。
【0005】また、側出入り口のレール部は、図9及び
後述の図3(b)に示すように、クツスリ13-6が側構
体200-2に小ネジ等の締結具にて取り付けられ、その
上に、継ぎ板13-2、仕切り板13-3、水抜き管13-
4、溝端部ふさぎ板13-8等が一体に溶接結合された中
央のレール・クツスリアッセンブリ13-1並びに左右の
レール・クツスリアッセンブリ13-5L、13-5Rが順次
小ネジ等の締結具にて取り付けられ、さらにその上に押
さえ面部材13-7が、同様に小ネジ等の締結具にて取り
付けられる。
【0006】側戸袋溝部の構造は、図10(a)〜
(e)に示すように、各部の複雑な断面形状に合わせて
シール材201が入念に塗布されている。また、予め水
抜き管200-7が台枠200-1に溶接により取り付け固
定され、戸袋部内に進入した雨水の排水を可能としてい
る。
【0007】側出入り口の戸袋部は、図11(a)〜
(c)に示すように、戸袋外柱200-5と戸袋内柱20
0-6が構体と溶接により一体に結合され、戸袋内柱20
0-6などの内部骨組みの化粧板取り付け面に調整用ライ
ナー55を貼り付けてレベルを調整した後、客室側戸袋
内張化粧板56や客室内張化粧板57を取り付け、さら
に各種の押さえ面部材58〜60や幅木61等を取り付
けて化粧板の取り付け作業を完了する。
【0008】図12は構体の完成状態を示す概略構成図
であるが、構体200は、台枠200-1、左右の側構体
200-2、前後の妻構体200-3、屋根構体200-4の
6面を有する箱体として構成され、製造工程における内
装品・外装品の取り付けによる荷重や完成走行時の乗客
定員荷重などによるたわみを考慮して、構体完成時には
一定量のそりδが予め与えられている。このため、側出
入り口に取り付けられる側引き戸装置に関しては、構体
完成時に先行工事として予め側引き戸1L,1Rの調整を
行い、後装工程の段階で再度調整を行った後、各構成部
品を順次現車に取り付けるのが通常の工法となってい
る。
【0009】続いて、前記側引き戸装置の取り付け方法
について、以下詳述する。 (1) 先行工事 側出入り口の戸袋外柱200-5及び戸袋内柱200-6
のひずみ取り 構体200のみならず、側引き戸1L,1Rにも同様にひ
ずみがあるため、この段階で側出入り口に対して側引き
戸1L,1Rをそれぞれ割り当て、割り当てられた側引き
戸1L,1Rをゲージとして、構体200(主として側出
入り口の戸袋外柱200-5及び戸袋内柱200-6)のひ
ずみ取り作業を行う(図13(a)参照)。 クツスリ取り付け面の調整・取り付け 調整用ライナーを挿入して調整を行うことで、中央のレ
ール・クツスリアッセンブリ13-1並びに左右のレール
・クツスリアッセンブリ13-5L、13-5Rの取り付け基
準を決定する。なお、このの作業にほぼ1日程度を
要する。 側出入り口の戸袋外柱200-5、戸袋内柱200-6、
引き戸用上側レール50L,50R及び下側レール13と
側引き戸1L,1Rとの各部間隙調整及び建て付け調整 引き戸用上側レール50L,50R、引き戸用下側レール
13及び側引き戸1L,1Rを一旦仮組み付けし、これら
の隙間調整を行う(図13(a)参照)。
【0010】車両の枕木方向及び高さ方向の相対位置
は、レール・クツスリアッセンブリ13-1,13-5L、
13-5Rを基準として引き戸用上側レール50L,50R
の取り付け面に調整用ライナー51,52を挿入して調
整することにより決定する。
【0011】さらに、側引き戸1L,1Rは連結板4,5
を介して戸閉機100と連係されており、図13(b)
に示すように、手動閉時には戸先上部に微量の隙間αが
形成されるように引き戸用上側レール50L,50Rに微
量の勾配βを付けて調整し、図13(c)に示すよう
に、戸閉機100の戸閉力Pによって戸当たり面の隙間
が”0”となるようにしている。 引き戸用上側レール50L,50R、引き戸用下側レー
ル13の本取り付け さらに、側引き戸1L,1Rの開閉を繰り返し、各部の隙
間を再確認した後、引き戸用下側レール13及び引き戸
用上側レール50L,50Rを本取り付けし、側引き戸1
L,1Rの引き残り寸法を調整用ライナー54(図8
(d)参照)を挿入して調整した後、戸尻側戸当たりゴ
ム11を取り付けて側引き戸装置の先行工事を完了す
る。なお、このの作業に1〜2日を要している。 (2) 前装工程(戸袋部内張基準調整) 戸袋骨組み200-6に化粧板取り付け面調整用ライナー
55を貼り付け、その厚みを調整して内張化粧板56の
取り付け基準面を決定し、後に内張化粧板56を取り付
ける。なお、この作業に2日程度要している。 (3) 後装工程(側引き戸取り付け) 艤装の機器吊り等も完了し、構体200の荷重に対する
変形が安定した段階で一旦取り外していた側引き戸1
L,1Rを取り付け、再度調整用ライナーによる各部の微
調整を行った後、脱線防止のために、引き戸押さえ車7
(図7(b)参照)を取り付けて側引き戸1L,1Rの取
り付けを完了する。なお、この作業に3日程度要してい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、構体完成
後に側引き戸1L,1Rの合わせ作業の段階で、側出入り
口ごとに割り当てられた側引き戸1L,1Rをゲージとし
て行うひずみ取り修正作業や、現車において行われる調
整作業(現車合わせ)が多く、しかもその大半が熟練を
要する作業であり、また、先行工事及び後装工程の二度
において、側引き戸合わせ作業を必要とするなど、側引
き戸装置の取り付けには、高度な熟練技術を要すると共
に、必要以上の時間的浪費を招き、コスト低減を推進す
る上で大きな障害となっている。
【0013】そこで、本発明は、治具を改善したりゲー
ジを用いたりする等により構体の精度の向上を図る一
方、側構体、側引き戸及び戸袋パネル相互間の隙間寸法
を指詰め等の安全上支障のない範囲で拡大して余裕を持
たせて、構体の製造誤差が取り付けに影響を与えないよ
うにして、ユニット化することで、取り付け作業性の向
上を図った車両の側引き戸装置及びその取り付け方法を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車両
の構体の側出入り口に取り付けられる車両の側引き戸装
置であって、引き戸用上側レール及びその周辺部品を含
む上側レールユニット、引き戸用下側レール及びその周
辺部品を含む下側レールユニット、左右の戸袋パネルユ
ニット、左右の側引き戸の6つのブロックに分割して構
成され、前記上側レールユニットは、左右の上側レー
ル、該上側レールを連結する連結板、左右の上枠、天井
パネル取り付け金、戸当たり及び引き戸錠取り付け座、
左右の戸当たりゴム取り付け金を、溶接により一体に結
合して上側レールアッセンブリが構成され、さらに、前
記上側レールアッセンブリに戸閉機、戸当たりゴム、戸
当たり及び鴨居受けが、締結具を用いて取り付けられ
て、先組み可能な構造とされたものであり、前記上側レ
ールユニット、下側レールユニット及び左右の戸袋パネ
ルユニットに、それぞれ、取り付け時に、相互に合わせ
てノックピンを挿入することにより相対的な位置決めを
なすための位置決め用ピン穴が設けられているものであ
る。
【0015】請求項1の発明によれば、6つのブロック
に分割して構成される上側レールユニット、下側レール
ユニット、左右の戸袋パネルユニット及び左右の側引き
戸を構体に取り付けることで、先行工事を行うことな
く、取り付け作業性よく、側引き戸装置が取り付けられ
る。そして、左右の上側レール、該上側レールを連結す
る連結板、左右の上枠、天井パネル取り付け金、戸当た
り及び引き戸錠取り付け座、左右の戸当たりゴム取り付
け金を溶接により一体に結合して上側レールアッセンブ
リが構成され、さらに、前記上側レールアッセンブリに
戸閉機、戸当たりゴム、戸当たり及び鴨居受けが、締結
具を用いて取り付けられて、先組み可能な上側レールユ
ニットとされているので、上側レールユニットを構体に
取り付けることで、上側レール及びその周辺部品が一緒
に構体に取り付けられることになる。
【0016】また、戸当たりゴムは、上側レールアッセ
ンブリに含まれ、上側レールユニットの一部として取り
付けられるので、従来のように、側引き戸を取り付け
て、側引き戸の引き残り寸法を調整用ライナーを挿入し
て調整する作業(前述した(1)先行工事の上側レール
50L,50R、下側レール13の本取り付けの作業参
照)の必要がなくなる。よって、繰り返し行われていた
調整作業を行うことなく、側引き戸の円滑な開閉が可能
とされる。
【0017】請求項2の発明は、さらに、前記下側レー
ルユニットは、水抜き管を溶接により一体に結合してな
る下側レールアッセンブリと、左右の戸袋部の下側溝部
との3つのブロックを一体に結合するとともに、前記戸
袋部の下側溝部は、前記下側レールアッセンブリの溝部
と高さレベルが一致する断面U字形状の溝金で構成
て、先組み可能な構造とされたものであり、前記戸袋パ
ネルユニットが、骨組みの表面に化粧板や押さえ面部材
を取り付けて、先組み可能な構造とされたものである。
ここで、前記戸袋パネルユニットを、前記骨組みに、表
面に化粧板や押さえ面部材を、接着あるいはネジ止めな
どの固定手段により取り付け固定する前に、芯材などの
補強材を接着により設けるようにしてもよい
【0018】請求項2の発明によれば、下側レールユニ
ットを構体に取り付けることで、下側レール及びその周
辺部品が一緒に構体に取り付けられることになる。
【0019】また、戸袋部の下側溝部は、断面U字形状
の溝金で、下側レールアッセンブリの溝部と高さレベル
が一致していることから、戸袋部に進入した雨水は、下
側レールアッセンブリの水抜き管から排出される。
【0020】請求項3の発明は、車両の構体の側出入り
口に取り付けられる車両の側引き戸装置であって、引き
戸用上側レール及びその周辺部品を含む上側レールユニ
ット、引き戸用下側レール及びその周辺部品を含む下側
レールユニット、左右の戸袋パネルユニット、左右の側
引き戸の6つのブロックに分割して構成され、前記下側
レールユニットは、水抜き管を溶接により一体に結合し
てなる下側レールアッセンブリと、左右の戸袋部の下側
溝部との3つのブロックを一体に結合するとともに、前
記戸袋部の下側溝部は、前記下側レールアッセンブリの
溝部と高さレベルが一致する断面U字形状の溝金で構成
して、先組み可能な構造とされたものであり、前記上側
レールユニット、下側レールユニット及び左右の戸袋パ
ネルユニットに、それぞれ、取り付け時に、相互に合わ
せてノックピンを挿入することにより相対的な位置決め
をなすための位置決め用ピン穴が設けられているもので
ある。
【0021】請求項3の発明によれば、6つのブロック
に分割して構成される上側レールユニット、下側レール
ユニット、左右の戸袋パネルユニット及び左右の側引き
戸を構体に取り付けることで、先行工事を行うことな
く、取り付け作業性よく、側引き戸装置が取り付けられ
が、下側レールユニットを構体に取り付けることで、
下側レール及びその周辺部品が一緒に構体に取り付けら
れることになる。また、戸袋部の下側溝部は、断面U字
形状の溝金で、下側レールアッセンブリの溝部と高さレ
ベルが一致していることから、戸袋部に進入した雨水
は、下側レールアッセンブリの水抜き管から排出され
る。
【0022】
【0023】請求項の発明は、車両の構体の側出入り
口に取り付けられる車両の側引き戸装置の取り付け方法
であって、前記側引き戸の装置が、引き戸用上側レール
及びその周辺部品を含む上側レールユニット、引き戸用
下側レール及びその周辺部品を含む下側レールユニッ
ト、左右の戸袋パネルユニット、左右の側引き戸の6つ
のブロックに分割して構成されるものであり、左右の上
側レール、該上側レールを連結する連結板、左右の上
枠、天井パネル取り付け金、戸当たり及び引き戸錠取り
付け座、左右の戸当たりゴム取り付け金を、溶接により
一体に結合して上側レールアッセンブリを製造し、さら
に、前記上側レールアッセンブリに戸閉機、戸当たりゴ
ム、戸当たり及び鴨居受けを、締結具を用いて取り付け
て、前記上側レールユニットを先組みし、さらに、前記
上側レールユニット、下側レールユニット及び左右の戸
袋パネルユニットに、それぞれ、取り付け時に、相互に
合わせてノックピンを挿入することにより相対的な位置
決めをなすための位置決め用ピン穴を設け、それから、
上側レールユニット又は下側レールユニットの一方のユ
ニットを構体に取り付ける一方、他方のユニットを構体
に仮付けし、その後、上側レールユニット及び下側レー
ルユニットと戸袋パネルユニットとの位置決め用ピン穴
を合わせてノックピンを挿入することにより相対的な位
置決めをなし、仮付けした前記他方のユニットを本締め
して構体に取り付け固定するものであり、請求項5の発
明は、さらに、前記下側レールユニットが、水抜き管を
溶接により一体に結合してなる下側レールアッセンブリ
と、左右の戸袋部の下側溝部との3つのブロックを一体
に結合するとともに、前記戸袋部の下側溝部は、前記下
側レールアッセンブリの溝部と高さレベルが一致する断
面U字形状の溝金で構成造して、先組み可能な構造とさ
れたものである
【0024】請求項4及び5の発明によれば、上側レー
ルユニット又は下側レールユニットの一方のユニットを
構体に取り付ける一方、他方のユニットを構体に仮付け
し、その後、上側レールユニット及び下側レールユニッ
トと戸袋パネルユニットとの位置決め用ピン穴を合わせ
てノックピンを挿入することにより相対的な位置決めを
なし、仮付けした前記他方のユニットを本締めして構体
に取り付け固定するので、前記各ユニットが、一定の位
置関係でもって精度よく取り付けられる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本発明に係る車両の側引き
戸装置のユニット化を推進するに当たっては、まず、治
具を改善したりゲージを用いたりすることにより構体の
精度の向上を図る一方、戸袋外柱、側引き戸、戸袋パネ
ルユニット相互間の隙間寸法を、指詰め等の安全に支障
のない範囲で見直し、従来の3.4mmから6.2mmに余
裕を持たせることとしている。
【0026】図1は本発明に係る車両の側引き戸装置を
示す分解斜視図である。同図に示すように、車両の構体
に取り付けられる側引き戸装置は、上側レールユニット
U1、下側レールユニットU2、左右の戸袋パネルユニ
ットU3、左右の側引き戸1L,1Rの6ブロックから構
成されている。ここで、上側レールユニットU1、下側
レールユニットU2、左右の戸袋パネルユニットU3に
は、それぞれ、位置決め用ピン穴P11〜P13,P2
1〜P23が設けられており、取り付け時に、接合部相
互間のピン穴(P11とP21、P12とP22,P1
3とP23との組み合わせ)を合わせた後、ノックピン
(図示せず)を挿入することにより相対的な位置決めが
なされるように構成されている。
【0027】以下、各ユニットU1〜U3を順に説明す
る。
【0028】前記上側レールユニットU1は、図2
(a)〜(f)に示すように構成されている。即ち、左
右の引き戸用上側レール8-1L,8-1R、該上側レール8
-1L,8-1Rを相互に連結する連結板8-2、左右の上枠8
-3L,8-3R、天井パネル取り付け金8-4、戸当たり及び
引き戸錠取り付け座8-5、左右の戸当たりゴム取り付け
金8-6L,8-6R等が、治具やゲージを用いて溶接により
一体に結合されて、一定の位置関係となるようにブロッ
ク化された上側レールアッセンブリ8が形成されてい
る。そして、この上側レールアッセンブリ8に対し、戸
閉機100、戸尻側戸当たりゴム11,戸当たり及び鴨
居受け12等が、ボルト、ナット、小ネジ等の締結具を
用いて取り付けられて、先組み可能な上側レールユニッ
トU1とされている。側引き戸1L,1Rの引き残り寸法
を考慮して、左右の戸当たりゴム取り付け金8-6L,8-
6Rと戸尻側戸当たりゴム11との間には、調整用ライナ
ー10が設けられている。なお、前記上側レールユニッ
トU1の側構体200-2への取り付けは、調整用ライナ
ー9によりレベル調整を行ってから行われる。
【0029】図3及び図4は下側レールユニットU2を
示し、図3は側出入り口レール部を、図4は側出入り口
の左右の戸袋溝部を示す。下側レールユニットU2は、
水抜き管13-4が左右に2つずつ溶接により一体に結合
してなる下側レールアッセンブリ(中央のレールアッセ
ンブリ13-1及び左右のレールアッセンブリ13-5L,
13-5R)と、左右の戸袋部の下側溝部との3つのブロ
ックを一体に結合してなり、先組み可能とされている。
【0030】図3に示すように、クツスリ13-6が側構
体200-2に小ネジなどの締結具を用いて取り付けられ
た後、継ぎ板13-2、仕切り板13-3、水抜き管13-4
などが溶接により、一定の位置関係でもって一体に結合
された中央のレールアッセンブリ13-1及び左右のレー
ルアッセンブリ13-5L,13-5Rからなる下側レールア
ッセンブリが順次側構体200-2に小ネジなどの締結具
を用いて取り付けられ、最後に押さえ面部材13-7が同
様に締結具を用いて取り付けられる。
【0031】なお、本実施の形態においては、下側レー
ルユニットの中央部分の下側にドアヒータを設ける構造
であるために、中央のレールアッセンブリ13-1及び左
右のレールアッセンブリ13-5L,13-5Rはボルトなど
の締結具にて締結することで一体になるようにしている
が、そのようなドアヒータを設ける必要がない場合は溶
接により結合して一体にするようにしてもよい。
【0032】また、前記戸袋部の下側溝部は、図4に示
すように、雨水受けとして機能する断面U字形状の溝金
14-1L,14-1R、14-2L,14-2R、14-3L,14-
3R、補強材14-4、継ぎ板14-5が一体の溝状になるよ
うに溶接により結合され、側出入り口のレールアッセン
ブリ13-1に対しそれらの溝部の高さレベルが一致する
ように接合されている。即ち、水抜き管13-4等を溶接
により一体に結合してなる下側レールアッセンブリ(レ
ールアッセンブリ13-1、及び左右のレールアッセンブ
リ13-5L,13-5R)と、左右の戸袋部の下側溝部(溝
金14-1L,14-1R、14-2L,14-2R、14-3L,1
4-3R)との3つのブロックを一体に結合して、先組み
可能な下側レールユニットU2として構成されている。
【0033】よって、戸袋部に進入した雨水は、溝部を
伝わってレールアッセンブリ13-1の溝部の水抜き管1
3-4(図3(b)参照)から排出されるようになってお
り、従来の車両のように、戸袋部内の水抜き管200-7
(図10参照)を必要としない。また、前記溝金14-1
L,14-1R、14-2L,14-2R、14-3L,14-3Rを断
面U字形状としているので、台枠200-1に小ネジなど
の締結具にて取り付けた後、溝金14-1と側構体200
-2との隙間に直線的にシール材Sを充填するだけで、従
来の車両のような複雑なシール処理を施す必要がない。
【0034】図5は戸袋パネルユニットの構造を示し、
複数の骨組み部材15-1〜15-6と補強材15-7、荷棚
受けネジ座15-8、保護棒ネジ座15-9、裏板15-10
などを溶接により一体に結合して、1つの枠体15と
し、これに芯材16を接着挿入し、枠体15の表面に化
粧板17,18を接着し、化粧板の端面に押さえ面部材
19を小ネジ等の締結具を用いて取り付けて、一体の戸
袋パネルユニットとして先組み可能な構造としたもので
ある。よって、従来の車両のように、現車で化粧板1
7,18や押さえ面部材19を取り付けることなく、治
具やゲージを用いたアウトワーク工法として、寸法精度
の向上を図ることができる。
【0035】続いて、上記各ユニットの取り付け手順に
ついて説明する。
【0036】まず、下側レールユニットU2を運んでき
て、側構体200-2の側出入り口の下側部分に対し、例
えば中央部10カ所、端部8カ所において、小ネジなど
の締結具を用いて取り付ける。
【0037】それから、一体にされた上側レールユニッ
トU3を運んできて、側構体200-2の側出入り口の下
側部分に対し、調整用ライナー9を用いて車両幅方向の
寸法の調整を行った後、2〜3本のボルトなどの締結具
を用いて側構体200-2に仮止めする。
【0038】その後、一体にされた戸袋パネルユニット
U3を運んできて、まず、下側部分において位置決め用
ピン穴の位置合わせ(下側レールユニット側の位置決め
用ピン穴P12,P13と戸袋パネルユニット側の位置
決め用ピン穴P22,P23との位置合わせ)を行っ
て、位置が一致した位置決め用ピン穴に対しノックピン
を打ち込み、それに続いて、上側部分においても同様に
位置決め用ピン穴の位置合わせ(上側レールユニット側
の位置決め用ピン穴P11と戸袋パネルユニット側の位
置決め用ピン穴P21との位置合わせ)を行って、位置
が一致した位置決め用ピン穴に対しノックピンを打ち込
み、相対位置が調整された後、上側レールユニットU1
の本締めを行い、それから、左右の側引き戸1L,1Rが
取り付けられることにより、車両の側出入り口に側引き
戸装置を取り付けることができる。このとき、戸当たり
ゴムは、上側レールユニットの一部を構成するので、従
来のように、側引き戸を取り付けて、側引き戸の引き残
り寸法を、調整用ライナーの挿入により調整するという
作業を必要としない。
【0039】このように、側引き戸装置について、上側
レールユニット、下側レールユニット、左右の戸袋パネ
ルユニット、及び左右の側引き戸の6ブロックからなる
ユニット化を図って、治具やゲージを用いたアウトワー
ク工法とすることにより、現車での調整作業を必要最小
限にとどめ、取り付けの容易化を図ることができ、ま
た、構体、側引き戸、戸袋パネルユニット相互間の十分
な隙間を確保し、繰り返し行われていた調整作業の低減
を図ることができる。
【0040】また、ユニット化を図ることにより、構体
への取り付けに熟練が必要なくなり、また、取り付け作
業に要する日数が従来の7日程度が3.5日程度と半減
し、コストダウンを図る上で有利となる。
【0041】前記実施の形態において、ユニット化のた
めの各部品の結合手段は一例を示しているに過ぎず、溶
接により結合している部分を、締結具にて締結するよう
にしたり、締結具にて締結している部分を溶接により結
合するようにしたりすことができ、適宜変更可能であ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で
実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0043】請求項1の発明は、左右の上側レール、該
上側レールを連結する連結板、左右の上枠、天井パネル
取り付け金、戸当たり及び引き戸錠取り付け座、左右の
戸当たりゴム取り付け金を溶接により一体に結合して上
側レールアッセンブリを構成し、さらに前記上側レール
アッセンブリに戸閉機、戸当たりゴム、戸当たり及び鴨
居受けを締結具にて取り付け、先組み可能な上側レール
ユニットとしているので、前記上側レールユニットを構
体の側出入り口の上側部分に取り付けることで、上側レ
ール及びその周辺部品を一緒に取り付けることができ、
取り付け作業性が著しく向上し、コストダウンを図る上
で有利である。
【0044】また、戸当たりゴムは、上側レールアッセ
ンブリに含まれ、上側レールユニットの一部として取り
付けるようにしているので、繰り返し行われていた調整
作業を行うことなく、側引き戸の円滑な開閉が可能とな
る。さらに、引き戸用上側レール及びその周辺部品を含
む上側レールユニット、引き戸用下側レール及びその周
辺部品を含む下側レールユニット、左右の戸袋パネルユ
ニット、左右の側引き戸の6つのブロックに分割して構
成し、前記上側レールユニット、下側レールユニット及
び左右の戸袋パネルユニットに、それぞれ、取り付け時
に、相互に合わせてノックピンを挿入することにより相
対的な位置決めをなすための位置決め用ピン穴を設けて
いるので、取り付け時に、位置決め用ピン穴の位置を合
わせてノックピンを挿入することにより、上側レールユ
ニット、下側レールユニット及び左右の戸袋パネルユニ
ットについての相対的な位置決めをすることができ、取
り付け作業性が著しく向上し、コストダウンを図る上で
有利である。
【0045】請求項2及び3の発明は、下側レールア
センブリと、左右の戸袋部の下側溝部との3つのブロッ
クを一体に結合して、先組み可能な下側レールユニット
として構成しているので、下側レールユニットを構体に
取り付けることで、下側レール及びその周辺部品を一緒
に構体に取り付けることができ、取り付け作業性が向上
する。また、戸袋部の下側溝部は、断面U字形状の溝金
で、下側レールアッセンブリの溝部と高さレベルが一致
するようにしているので、戸袋部に進入した雨水は、下
側レールアッセンブリの水抜き管から排出されるように
することができ、戸袋部に水抜き管を設ける必要がなく
なる。
【0046】
【0047】請求項4及び5の発明は、上側レールユニ
ット、下側レールユニット、左右の戸袋パネルユニット
及び左右の側引き戸の6つのブロックに分割して側引き
戸装置を構成し、上側レールユニット又は下側レールユ
ニットの一方のユニットを構体に取り付ける一方、他方
のユニットを構体に仮付けし、その後、上側レールユニ
ット及び下側レールユニットと戸袋パネルユニットとの
位置決め用ピン穴を合わせてノックピンを挿入すること
により相対的な位置決めをなし、仮付けした前記他方の
ユニットを本締めして構体に取り付け固定するようにし
ているので、前記各ユニットからなる側引き戸装置を、
一定の位置関係でもって精度よくかつ取り付け作業性よ
く構体に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の側引き戸装置を示す分解斜
視図である。
【図2】本発明に係る上側レールユニットの詳細を示
し、(a)は上側レールユニットの全体を示す正面図、
(b)〜(e)はそれぞれ図2(a)のアーア方向矢視
図、それぞれイーイ線断面図、ウーウ線断面図及びエー
エ線断面図、(f)は図2(e)のオーオ方向矢視図で
ある。
【図3】本発明に係る下側レールユニットの側出入り口
レール部の詳細を示し、(a)はレール部の平面図、
(b)は図3(a)のカーカ線断面図、(c)は図3
(a)のキ部の詳細図である。
【図4】本発明に係る下側レールユニットの戸袋部の詳
細を示し、(a)は戸袋部の平面図、(b)〜(d)は
それぞれ図4(a)のクーク線断面図、ケーケ線断面図
及びコーコ線断面図である。
【図5】本発明に係る戸袋パネルユニットの詳細を示
し、(a)は戸袋パネルユニットの平面図、(b)は同
側面図、(c)〜(f)はそれぞれ図5(a)のサーサ
線断面図、シーシ線断面図、スース線断面図及びセーセ
線断面図である。
【図6】(a)は従来の側引き戸装置の正面図、(b)
は図6(a)のA−A線断面図である。
【図7】従来の引き戸用上側レールの構造を示し、
(a)は引き戸用上側レールの正面図、(b)〜(f)
はそれぞれ図7(a)のB−B線断面図、C部詳細図、
D部詳細図、E−E方向矢視図及びF−F方向矢視図で
ある。
【図8】従来の戸閉機及び戸当たりゴム等の取り付け状
態を示し、(a)は全体の正面図、(b)〜(d)は図
8(a)のG−G線断面図、H−H線断面図及びI−I
線断面図である。
【図9】従来の引き戸用下側レールを示し、図3(c)
と同様の図である。
【図10】従来の戸袋溝部の詳細を示し、(a)は戸袋
溝部の平面図、(b)〜(e)は図10(a)のJ−J
線断面図、K−K線断面図、L−L線断面図及びM−M
線断面図である。
【図11】従来の側戸袋内の構造を示し、(a)は側出
入り口室内の見付けを示す図、(b)(c)は図11
(a)のN−N線断面図及びO−O線断面図である。
【図12】従来の完成した構体の概念図である。
【図13】完成した構体に側引き戸を合わせ調整する際
の作業説明図で、(a)は図(c)のQ−Q線断面図、
(b)は側引き戸の手動閉時の正面図、(c)は戸閉機
閉時の正面図である。
【符号の説明】
U1 上側レールユニット U2 下側レールユニット U3 戸袋パネルユニット P11〜P13 位置決め用ピン穴 P21〜P23 位置決め用ピン穴 1L,1R 側引き戸 2L,2R 戸先側吊り車 3L,3R 戸尻側吊り車 4 連結板 5 連結板 6 溝金 7 引き戸押さえ車 8 上側レールアッセンブリ 8-1L 上側レール 8-1R 上側レール 8-2 連結板 8-3L 上枠 8-3R 上枠 8-4 天井パネル取り付け金 8-5 戸当たり及び引き戸錠取り付け座 8-6L 戸当たりゴム取り付け金 8-6R 戸当たりゴム取り付け金 9 調整用ライナー 10 調整用ライナー 11 戸尻戸当たりゴム 12 戸当たり及び鴨居受け 13-1 中央のレールアッセンブリ 13-2 継ぎ板 13-3 仕切り板 13-4 水抜き管 13-5L 左のレールアッセンブリ 13-5R 右のレールアッセンブリ 13-7 押さえ面部材 14-1L 溝金 14-1R 溝金 14-2L 溝金 14-2R 溝金 14-3L 溝金 14-3R 溝金 100 戸閉機 200 構体 200-2 側構体 200-6 戸袋骨組み

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の構体の側出入り口に取り付けられ
    る車両の側引き戸装置であって、引き戸用上側レール及びその周辺部品を含む上側レール
    ユニット、引き戸用下側レール及びその周辺部品を含む
    下側レールユニット、左右の戸袋パネルユニット、左右
    の側引き戸の6つのブロックに分割して構成され、 前記上側レールユニットは、 左右の上側レール、該上側
    レールを連結する連結板、左右の上枠、天井パネル取り
    付け金、戸当たり及び引き戸錠取り付け座、左右の戸当
    たりゴム取り付け金を、溶接により一体に結合して上側
    レールアッセンブリが構成され、さらに、前記上側レー
    ルアッセンブリに戸閉機、戸当たりゴム、戸当たり及び
    鴨居受けが、締結具を用いて取り付けられて、先組み可
    能な構造とされたものであり前記上側レールユニット、下側レールユニット及び左右
    の戸袋パネルユニットに、それぞれ、取り付け時に、相
    互に合わせてノックピンを挿入することにより相対的な
    位置決めをなすための位置決め用ピン穴が設けられてい
    ことを特徴とする車両の側引き戸装置。
  2. 【請求項2】 前記下側レールユニットは、水抜き管を
    溶接により一体に結合してなる下側レールアッセンブリ
    と、左右の戸袋部の下側溝部との3つのブロックを一体
    に結合するとともに、前記戸袋部の下側溝部は、前記下
    側レールアッセンブリの溝部と高さレベルが一致する断
    面U字形状の溝金で構成して、先組み可能な構造とされ
    たものであり、前記戸袋パネルユニットが、骨組みの表
    面に化粧板や押さえ面部材を取り付けて、先組み可能な
    構造とされたものであるところの請求項1記載の車両の
    側引き戸装置。
  3. 【請求項3】 車両の構体の側出入り口に取り付けられ
    る車両の側引き戸装置であって、 引き戸用上側レール及びその周辺部品を含む上側レール
    ユニット、引き戸用下側レール及びその周辺部品を含む
    下側レールユニット、左右の戸袋パネルユニット、左右
    の側引き戸の6つのブロックに分割して構成され、 前記下側レールユニットは、水抜き管を溶接により一体
    に結合してなる下側レールアッセンブリと、左右の戸袋
    部の下側溝部との3つのブロックを一体に結合するとと
    もに、前記戸袋部の下側溝部は、前記下側レールアッセ
    ンブリの溝部と高さレベルが一致する断面U字形状の溝
    金で構成して、先組み可能な構造とされたものであり、前記上側レールユニット、下側レールユニット及び左右
    の戸袋パネルユニットに、それぞれ、取り付け時に、相
    互に合わせてノックピンを挿入することにより相対的な
    位置決めをなすための位置決め用ピン穴が設けられてい
    ることを特徴とする 車両の側引き戸装置。
  4. 【請求項4】 車両の構体の側出入り口に取り付けられ
    る車両の側引き戸装置の取り付け方法であって、前記側引き戸の装置は、引き戸用上側レール及びその周
    辺部品を含む上側レールユニット、引き戸用下側レール
    及びその周辺部品を含む下側レールユニット、左右の戸
    袋パネルユニット、左右の側引き戸の6つのブロックに
    分割して構成されるものであり、 左右の上側レール、該上側レールを連結する連結板、左
    右の上枠、天井パネル取り付け金、戸当たり及び引き戸
    錠取り付け座、左右の戸当たりゴム取り付け金を、溶接
    により一体に結合して上側レールアッセンブリを製造
    し、さらに、前記上側レールアッセンブリに戸閉機、戸
    当たりゴム、戸当たり及び鴨居受けを、締結具を用いて
    取り付けて、前記上側レールユニットを先組みし、 さらに、 前記上側レールユニット、下側レールユニット
    及び左右の戸袋パネルユニットに、それぞれ、取り付け
    時に、相互に合わせてノックピンを挿入することにより
    相対的な位置決めをなすための位置決め用ピン穴を設
    け、 それから、上側レールユニット又は下側レールユニット
    の一方のユニットを構体に取り付ける一方、他方のユニ
    ットを構体に仮付けし、 その後、上側レールユニット及び下側レールユニットと
    戸袋パネルユニットとの位置決め用ピン穴を合わせてノ
    ックピンを挿入することにより相対的な位置決めをな
    し、 仮付けした前記他方のユニットを本締めして構体に取り
    付け固定することを特徴とする車両の側引き戸装置の取
    り付け方法。
  5. 【請求項5】 前記下側レールユニットは、水抜き管を
    溶接により一体に結合してなる下側レールアッセンブリ
    と、左右の戸袋部の下側溝部との3つのブロックを一体
    に結合するとともに、前記戸袋部の下側溝部は、前記下
    側レールアッセンブリの溝部と高さレベルが一致する断
    面U字形状の溝金で構成造して、先組み可能な構造とさ
    れたものであるところの請求項4記載の車両の側引き戸
    装置の取り付け方法。
JP11203445A 1999-07-16 1999-07-16 車両の側引き戸装置及びその取り付け方法 Expired - Fee Related JP3072097B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11203445A JP3072097B1 (ja) 1999-07-16 1999-07-16 車両の側引き戸装置及びその取り付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11203445A JP3072097B1 (ja) 1999-07-16 1999-07-16 車両の側引き戸装置及びその取り付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3072097B1 true JP3072097B1 (ja) 2000-07-31
JP2001030898A JP2001030898A (ja) 2001-02-06

Family

ID=16474243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11203445A Expired - Fee Related JP3072097B1 (ja) 1999-07-16 1999-07-16 車両の側引き戸装置及びその取り付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3072097B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112829780A (zh) * 2021-02-02 2021-05-25 中车长春轨道客车股份有限公司 轨道车辆外悬门系统安装装置及其工艺

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050057219A (ko) * 2002-09-05 2005-06-16 봄바디어 트랜스포테이션 게엠베하 차량용 도어 시스템
JP5069928B2 (ja) * 2007-03-30 2012-11-07 株式会社総合車両製作所 鉄道車両用のドア開閉装置取付構造
JP4747189B2 (ja) * 2008-07-02 2011-08-17 日本車輌製造株式会社 鉄道車両
JP5235150B2 (ja) * 2009-03-03 2013-07-10 日本車輌製造株式会社 鉄道車両
JP5653688B2 (ja) * 2010-08-31 2015-01-14 日本車輌製造株式会社 鉄道車両のドア部構造
CN104986167B (zh) * 2015-06-19 2018-06-26 长春中车轨道车辆有限公司 将双层铁路客车塞拉门改造成宽幅折页门的方法
JP6431154B1 (ja) * 2017-09-27 2018-11-28 日本車輌製造株式会社 運客仕切開戸ユニット構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112829780A (zh) * 2021-02-02 2021-05-25 中车长春轨道客车股份有限公司 轨道车辆外悬门系统安装装置及其工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001030898A (ja) 2001-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3072097B1 (ja) 車両の側引き戸装置及びその取り付け方法
DE10018186B4 (de) Fahrzeugtür und Verfahren zu seiner Herstellung
JP2016511187A (ja) 窓ガラス昇降システム用の取付機構を備えた、ドア用のプラスチック製補強パネル
JPH02270632A (ja) 自動車ドア用部品支持具及びこの支持具を備えたドア
US5074611A (en) Door assembly for armored car
US8511740B2 (en) Vehicle door reinforcement
US7003881B2 (en) Process for assembling motor vehicle bodies provided with doors, a body assembled by the process and a door for such a body
JP6122306B2 (ja) 鉄道車両の構造
JP2006036002A (ja) 建設機械のキャブおよびその製造方法
DE20211949U1 (de) Tür für Kraftfahrzeuge und Verbindung der Ränder von Kraftfahrzeugtürblechen
JP3524405B2 (ja) 自動車の車体の上側部構造
CN201031592Y (zh) 半高安全门固定门上的多媒体显示屏
US20190039442A1 (en) Motor vehicle door, structural unit, glazed unit, corresponding manufacturing method and vehicle
KR102552877B1 (ko) 차량에 대한 도어 부착 방법
JP6431154B1 (ja) 運客仕切開戸ユニット構造
IE53092B1 (en) Method of fastening and sealing a hinged door
JPH09254813A (ja) 自動車の側部補強構造
JP7141187B2 (ja) 鉄道車両の壁パネル構造及び鉄道車両
RU2403163C2 (ru) Стойка для подвешивания двери транспортного средства
CN108583593A (zh) 一种磁浮列车电气柜安装结构
DE102008033745A1 (de) Türelement
JPH057889Y2 (ja)
CN111634300B (zh) 一种铁路客车模块化内装侧墙板结构
US11447198B2 (en) Vehicle panel removal system and method
DE10304204A1 (de) Kraftfahrzeugtür

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130526

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130526

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees