JP3072054B2 - 既設水路の補修工法及びその工法に使用する補修ユニット - Google Patents

既設水路の補修工法及びその工法に使用する補修ユニット

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JP3072054B2
JP3072054B2 JP8191954A JP19195496A JP3072054B2 JP 3072054 B2 JP3072054 B2 JP 3072054B2 JP 8191954 A JP8191954 A JP 8191954A JP 19195496 A JP19195496 A JP 19195496A JP 3072054 B2 JP3072054 B2 JP 3072054B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、既設水路の補強
又は内面の補修工法及びその工法に使用される補修ユニ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】下水道、工業用水、農業用水路に用いら
れる水路トンネルは、長期間の使用により老朽化し、ま
た水路内トンネルに流入する各種の水が化学変化を起こ
し、そのため発生した硫化水素(H2 S)等により、覆
工コンクリート層に劣化が生じたり、さらに覆工コンク
リート層内の鉄筋までも腐食されることがある。
【0003】このような水路トンネルの老朽化や劣化を
防止するため、実公昭59−38553号公報、特開平
5−272167号公報および特開平3−247809
号公報等に水路トンネル(洞道、カルバート)を補強又
は補修する技術が開示されている。
【0004】その実公昭59−38553号公報記載の
技術(従来技術)は、既設カルバートの床板部に対応
する部分を除き他の内壁面に対応して成形したドーム状
の補強板を、既設カルバート内に搬入し、その補強板と
既設カルバート間に生じる隙間にモルタルを打設し、補
強板と既設カルバートを一体化するものである。
【0005】特開平5−272167号公報記載の技術
(従来技術)は、既設のボックスカルバート内に分割
された内巻体が配置され、既設ボックスカルバートの内
壁面と内巻体の間にグラウト材を充填するものである。
【0006】特開平3−247809号公報記載の技術
(従来技術)は、図31、図32に示すように、既設
水路100の内面にアンカーボルト101により固定部
材102を固定し、この固定部材102の上にFRP板
103を皿ネジ104により取り付けた後、既設水路1
00とFRP板103との間にセメントミルク105を
打設するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術、におい
ては以下の欠点がある。 (1)補強板、内巻体はコンクリート等からできた重量
物であるため、その水路トンネル内への搬入(送り込
み)が大変である。 (2)補強板等はコンクリート製であるため、厚くなら
ざるを得ず、それらを水路トンネル内に搬入し、その補
強板等と水路内面間にモルタルなどを充填するため、水
路断面が小さくなりがちであり、水路の大幅な流量低下
を招いている。 (3)内面の仕上げがコンクリートのままなので、再び
劣化し易い。 (4)モルタル充填時、補強板等は、浮力及び横移動防
止の方法がないため、定位置に固定されない場合があ
る。定位置に固定されないと、強度的な問題が生じた
り、流れ抵抗が高くなる等の問題も生じる。
【0008】一方、従来技術は、固定部材102、F
RP板103が、上記補強板に比べれば軽量であるた
め、搬入等に問題は少なく、また、FRP板は粗度係数
が小さいため、水が流れ易く、さらにFRP板103を
水路内面に沿わせ易いため、水路断面の大幅な減少を招
かないなどの利点がある。しかし、以下の欠点がある。 (1)水路内面に固定部材を設置しなければならないの
で、補修する水路内に流水がある場合に、水路内に持ち
込むことができる固定部材及び工具等に制限がある。ま
た、水路内の流水が急激に増量した場合には、これらの
固定部材等の持出しに手間がかかる。さらに、各部材が
分割されているため、水路内での組立作業が困難であ
る。 (2)水路内面に設置した固定部材にFRP板を突き合
わせて取り付けるので、パネルの継ぎ目に隙間が生じ、
止水性に欠ける。 (3)固定部材が水路内面とFRP板との間に配設され
ているので、セメントミルクの打設時、セメントミルク
のまわりが悪く、又水路内面に設置した固定部材はセメ
ントミルクの打設とともに固着されるので、この固定部
材を打設完了後に撤去できないため、固定部材を再利用
することができない。
【0009】そこで、この発明の課題は、水路内での補
強・補修作業を簡素化するとともに、その補強・補修強
度を高め、かつ、補強・補修に伴う流量低下を極力少な
くすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、補修工法に係り、水路内
に、その水路の断面より若干小さい断面形状の補修用筒
体から成る補修ユニットを前記水路の長さ方向に順々に
送り込んで連結し、その補修ユニットの外面と前記水路
内面の間にモルタル(コンクリートを含む、請求の範囲
も含めて以下同じ)を打設して水路内面をライニングす
る既設水路の補修工法であって、上記水路内面の補修個
所に上記打設モルタル内に埋設される補強筋を予め設
け、その補強筋を設けた水路内に上記補修ユニットを送
り込み、その補修ユニットの外面と水路内面の間に前記
補強筋を介在してモルタルを打設することとしたのであ
る。
【0011】このように、補強筋を予め設けて、モルタ
ル打設することとすれば、補強・補修後のモルタル層は
補強筋によって引張及び曲げ強度が担保されており、補
強筋ゆえに、補修用筒体の断面形状及び配筋形状を適宜
に設定することができる。このため、補修用筒体は、水
路の必要補強割合に応じて、その断面形状及び補強筋の
配筋形状を設定するとよい(請求項10)。また、補強
筋は比較的軽いため、水路内への搬入及び取付けも比較
的に容易である。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記補修用筒体は、外周面がパネルを配置
して形成され、そのパネルが内側に配置したフレームに
より取り外し可能に支持され、かつ周囲にはこの筒体を
水路内に固定する手段が設けられているものであり、そ
の固定手段により補修ユニットの補修用筒体を水路内に
固定して、モルタルを打設養生後、各補修用筒体のフレ
ームを取り外すようにしたものである。
【0013】この補修工法に使用する補修ユニットとし
ては、上記水路内面に沿う断面形状の補修用筒体から成
り、その補修用筒体は、外周面がパネルを配置して形成
され、そのパネルが内側に配置したフレームにより取り
外し可能に支持されたものであり、かつ補修用筒体の周
囲にはこの筒体を水路内に固定する手段が設けられてい
る構成のものとし得る(請求項3)。
【0014】この補修ユニットによる補強・補修後の水
路内面はパネルによって形成され、その表面は一般に粗
度係数が小さいため、水の流れはスムースとなる。ま
た、パネルと補修水路内面の間隔は、補修ユニットが動
き得る範囲内で、極力近づけることができ、また、フレ
ームも除去するため、補修後の水路断面の減少を極力抑
えることができる。
【0015】上記補修ユニットの補修用筒体は、その上
記フレームに走行用車輪を有し、この車輪は補修用筒体
底面のパネルの開口部から下方に突出したものとするこ
とができ(請求項5)、この補修ユニットの場合、前記
車輪を介して補修ユニットを水路内に送り込み、その補
修ユニットを上記固定手段により水路内に固定後、前記
車輪を取り外すとともに前記開口部を閉塞し、その後、
モルタル打設をする工法を採用する(請求項4)。
【0016】このようにすれば、補修ユニットの水路内
への送り込みが容易となり、補修ユニットを水路内に固
定後、その車輪は取外し、その開口部は閉鎖する。取外
した車輪は、上記フレームとともに再利用する。車輪の
走行は、水路内に設置したレールに沿って行うことが好
ましいが、レール上でなく、水路面を直接に転動させて
もよい。
【0017】上記固定手段は、補修用筒体の内周面から
外周面に突出可能な固定ボルトであり、前記補修用筒体
の外周面には前記固定ボルトが突出した部分を被覆する
被覆部材を設けた構成を採ることができる(請求項
7)。この補修ユニットの場合、前記固定ボルトを、補
修用筒体の内側から操作し、水路内面に突っ張って該筒
体を水路内に固定して、モルタルを打設養生後、前記固
定ボルトを取り外す工法を採用する(請求項6)。この
ようにすれば、構造も簡単で、補修用筒体を水路内に簡
単に固定できる。固定ボルトを取外ししても、被覆部材
により、ボルト穴からモルタルが漏れ出ることはない。
【0018】また、上記補修用筒体の一端に、その外周
面パネルから成る受口を形成するとともに、他端には、
他の補修用筒体の前記受口内に嵌合する同じく外周面パ
ネルから成る挿口を形成した構成も採用し得る(請求項
9)。この補修ユニットの場合、各補修用筒体は前記受
口への挿口の嵌合により連結する(請求項8)。このよ
うにすれば、補修用筒体の連結作業が容易であるうえに
補修用筒体を隙間なく連結でき、モルタルの漏出もな
く、十分な止水性を保持できる。
【0019】
【発明の実施の形態】まず、補修ユニットの一実施形態
を図1乃至図9に基づいて説明すると、この補修ユニッ
トAは、図1、図2に示すように、補修用筒体1とその
下方に突出させて設けた車輪14より成る。この補修用
筒体1は、フレーム2とパネル(本体)3とそのパネル
本体3の両端部に取り付けた挿口パネル(挿口)4及び
受口パネル(受口)5と目地材6a、6bにより構成さ
れている。
【0020】上記パネル本体3は、プレス成形品(FR
P板、FRPM板、塩化ビニル板等)又は塩化ビニル板
等の押出成形品を使用し、挿口パネル4、受口パネル
5、目地材6a、6bは、引抜き成形品(FRP製品)
又は押出成形品(FRP製品)を使用する。
【0021】上記フレーム2は、図1及び図3に示すよ
うに、下部フレーム2aの両側部に側壁フレーム2bの
下端部をボルト15により取り付け、その側壁フレーム
2bの上端部に天井フレーム2cの両端部をガゼットプ
レート11を介してボルト15により取り付けて組み立
てられており、このフレーム2の形状は、水路30の内
面形状に対応するように形成されている。図2及び図4
に示すように、下部フレーム2aはコ字型鋼、側壁フレ
ーム2b及び天井フレーム2cはL型鋼からなる。
【0022】上記下部フレーム2aの下面には、図1及
び図3に示すように、底板中央パネル3aと底板側部パ
ネル3bが、底板用目地材6aを介して取り付けられて
いる。その底板用目地材6aの下部フレーム2a側の内
面は、その下部フレーム2aの形状に対応して屈曲形成
されるとともに、突起16が設けられている。この突起
16を底板中央パネル3aと底板側部パネル3bの隙間
に嵌合させておく(図16参照)。
【0023】上記下部フレーム2aと底板用目地材6a
を介在した底板中央パネル3aとの重なる部分を図5
に、底板側部パネル3bとその重なる部分を図6に示し
(図16参照)、その各重なり部分には孔が設けられて
おり、底板中央パネル3a側の孔には、図5(a)に示
すように、つば24c付きナット24が固着されてい
る。このつば付きナット24にネジ孔を有するボルト2
3がネジ結合することにより、下部フレーム2aと底板
中央パネル3aと底板用目地材6aが固定されている。
【0024】上記ネジ孔を有するボルト23には、図5
(a)に示すように、補修用筒体1の水路30内面への
固定手段となる固定ボルト22をネジ結合させる。その
固定ボルト22を締め付けることにより、その先端が水
路30内面に圧接するように固定ボルト22の長さを設
定しておく。この固定ボルト22の先端部は、打設され
たモルタル37が付着するのを防止するゴムシート25
により覆われている。このゴムシート25は、図5
(a)に示すように、つば24c付きナット24の水路
内面側に取り付けられている。
【0025】上記底板中央パネル3aの孔内面26は、
テーパー状に形成されており、図5(b)に示すよう
に、固定ボルト22を取り外して下部フレーム2aを撤
去した際に、つば付きナット24にネジ結合させた皿ネ
ジ20の頭部が納まるようにしておく。
【0026】なお、固定ボルト22の取り付け位置は、
補修用筒体1の周囲適宜個所を固定強度などを考慮して
適宜に設定し、底板用目地板6aのない個所では図7に
示すようにする。このとき、同図のごとくゴムシート2
5はつばなしのナット24’によって挟持固定してもよ
い。同図(a)はモルタル37の打設前、(b)はモル
タル打設後を示す。
【0027】一方、上記下部フレーム2aと底板側部パ
ネル3bの重なる部分の孔にも、同様に図6(a)に示
すように、つば付きナット24が固着されている。この
つば付きナット24に、ボルト21がネジ結合すること
により、下部フレーム2aと底板側部パネル3bと底板
用目地材6aが固定されている。
【0028】上記つば付きナット24の水路30内面側
には、図6(a)に示すように、同様に打設されたモル
タル37の流入を防止するキャップ24aが取り付けら
れ、さらに、図6(c)に示すように、回り止めを兼ね
たモルタルからの抜け防止用部材24bが設けられてい
る。また、上記底板側部パネル3bの孔内面26は、底
板中央パネル3aと同様にテーパー状に形成されてお
り、図6(b)に示すように、ボルト21を取り外して
下部フレーム2aを撤去した際に、つば付きナット24
にネジ結合させた皿ネジ20の頭部が納まるようにして
おく。
【0029】上記下部フレーム2aは、図2及び図4に
示すように、パネル本体3の挿口パネル4側と受口パネ
ル5側にそれぞれ一対に設けられており、その下部フレ
ーム2aの上面両側には、下部フレーム2aを連結する
一対の連結フレーム2dが、所要の間隔をおいてボルト
15により取り付けられている。この連結フレーム2d
の間には、車輪取付けフレーム18を介して前述の車輪
14が取り付けられている。この車輪14と対向した底
板側部パネル3bには、車輪用開口部13が設けられて
おり(図4参照)、図1、図4に示すように、この車輪
用開口部13から各車輪14の一部を下方に突出させて
おく。なお、図15に示すように、車輪用開口部13を
閉鎖する閉鎖プレート12を別に用意しておき、車輪1
4の取外し後に、そのプレート12を開口部13に嵌め
てビス止めする。
【0030】上記側壁フレーム2bの下部外面には、側
壁パネル3cと底板側部パネル3bが底角用目地材6b
を介して取り付けられている(図1、3参照)。この側
壁フレーム2bと側壁パネル3c及び下部フレーム2a
と底板側部パネル3bと底角用目地材6bの重なる部分
にはそれぞれ孔が設けられており、その底角用目地材6
bの孔には、図5(a)と同じように、つば付きナット
24が固着されている。このつば付きナット24に、ネ
ジ孔を有するボルト23を介して固定ボルト22をネジ
結合させておく。
【0031】上記側壁フレーム2bの上端部は、図3に
示すように、水路30内面に沿って内側に屈曲形成され
ている。その側壁フレーム2bの上部外面に上部コーナ
ーパネル3dの内面が接触するように、上部コーナーパ
ネル3dを屈曲形成しておく。側壁フレーム2bと上部
コーナーパネル3d下端部と側壁パネル3c上端部の重
なる部分には孔が設けられており、上部コーナーパネル
3d下端部の孔には、上記と同様につば付きナット24
にネジ孔を有するボルト23を介して固定ボルト22を
ネジ結合させておく。
【0032】上記天井フレーム2cの外面には、図1に
示すように、天井パネル3eが取り付けられている。こ
の天井パネル3eと上部コ−ナ−パネル3d上端部と側
壁フレーム2bの重なる部分には、上記と同様に孔が設
けられており、上部コーナーパネル3d上端部の孔に
は、上記と同様につば付きナット24にネジ孔を有する
ボルト23を介して固定ボルト22をネジ結合させてお
く。
【0033】上記上部コーナーパネル3dの挿口パネル
4及び受口パネル5側の左右対称の位置に、それぞれ通
過孔9が設けられており、この通過孔9の下方に位置す
る側壁フレーム2bの所定位置には、吊り下げ部材8が
設けられている(図1、図3参照)。なお、通過孔9を
閉鎖するキャップ10を別に用意しておき、図3に示す
ように、モルタル打設前に、そのキャップ10でもって
通過孔9を塞ぐ。
【0034】上記パネル本体3の両端部には、図2及び
図4に示すように、挿口パネル4と受口パネル5がそれ
ぞれ取り付けられており、そのパネル4、5は図9に示
すようにパネル本体3に締結されている。
【0035】上記受口パネル5の縁部内面に、後方に位
置する補修ユニットAの挿口パネル4の縁部外面を嵌合
させる。この挿口パネル4の縁部外面と受口パネル5の
縁部内面には、嵌合した際に対向する溝27がそれぞれ
設けられており、その溝27の間にOリング7が取り付
けられている(図4参照)。
【0036】なお、パネル本体3とフレーム2のみの締
結は、図8(a)に示す構成で行ない、フレーム2の取
り外し後は、同図(b)に示すように皿ネジ20がねじ
込まれる。また、各パネル3、3a…、4、4a…、
5、5a…相互間及びフレーム2とのボルト21による
締結は強度等を考慮して筒体1の適宜位置で行うことは
言うまでもない(各図では、そのボルト及びその位置は
適宜に省略している)。
【0037】この補修ユニットAの構成は以上のとおり
であり、既設水路30の補強・補修時は、補修ユニット
Aの搬入前に、水路30の補修内面に補強筋60を予め
配設する。その補強筋60は、例えば、図10に示すよ
うに、水路30の周囲適宜位置に設け、水路断面方向の
主筋61と水路方向の副筋62をそれぞれ交差させて格
子状に固定したものとする。
【0038】この補強筋60を水路30の天井面に取り
付ける場合には、図11に示すように、水路30内面に
予め設けたアンカー74に固定されるボルト73と押さ
え金具72により主筋61の適宜箇所を支持するか若し
くは、図12に示すように、取付け金具71を介してボ
ルト73と押さえ金具72により浮いた状態に支持して
固定する。
【0039】また、補強筋60を水路30の側壁面に取
り付ける場合には、図13に示すように、ボルト73と
押さえ金具72により副筋62の適宜箇所を支持するか
若しくは、図14に示すように、取付け金具71を介し
てボルト73と押さえ金具72により浮いた状態に支持
して固定する。
【0040】このようにして水路30内に補強筋60を
設けるが、次に、上記補修ユニットAを使用した水路内
面の補強・補修工法の一例を前記各図及び図15乃至図
17に基づいて説明する。
【0041】(1)補修対象の既存の水路30内のコン
クリート層に対してレイタンスや風化層を除去するべ
く、表面研磨と高圧ウオータージェットもしくはエアブ
ローを用いて洗浄や清掃を行った後、モルタルの付着強
度を確保するために下地処理として含浸性接着剤樹脂を
用いてプライマー塗布を行う。モルタルによってはプラ
イマー塗布を省略できる。
【0042】(2)既存水路30内面の下地処理を行っ
た後、又は併行して、図17に示すように、補修をする
水路30の一部に搬入部32を開口し、この搬入部32
からレール31を搬入し水路30の底面上に設置する。
【0043】(3)また、上記の補修作業を行った水路
30に、図10のごとく補強筋60を設ける。
【0044】(4)一方、前述した補修用筒体1の断面
形状を補強筋60が設けられた水路の断面より若干小さ
くなるようにフレーム2とパネル本体3をもって設定
し、図1に示すように、補修ユニットAを水路外の組立
用架台38上で組立てる。
【0045】(5)補修ユニットAの側壁フレーム2b
に設けた吊り下げ部材8の吊り下げ孔8aにクレーンの
フックを掛けて(図4参照)、レール31上に挿口パネ
ル4側をウインチ33の方に向けて載置し、上部コーナ
ーパネル3dの通過孔9をキャップ10により閉鎖す
る。その後、図17に示すように、ウインチ33により
水路内の所定位置に引き込む。
【0046】(6)その所定位置の補修ユニットAは、
図5に示すように、ネジ孔を有するボルト23にネジ結
合させたボルト22を締め付けてそのボルト22の先端
部を水路内面に圧接させることにより、図3のごとく、
補修用筒体1を水路30内に固定する。固定後、車輪1
4を連結フレーム2d及び車輪取付けフレ−ム18とと
もに撤去し、底板側部パネル3bの車輪用開口部13を
閉鎖プレート12により閉鎖する。
【0047】(7)前記(4)乃至(5)と同様に2番
目の補修ユニットAを水路30内で固定されている1番
目の補修用筒体1の手前まで引き込み、その1番目の補
修用筒体1の受口パネル5の内面に滑剤を塗布し、2番
目の補修ユニットAの補修用筒体1の挿口パネル4の縁
部外面を1番目の補修用筒体1の受口パネル5の縁部内
面に嵌合させて接続する。2番目の補修ユニットAの補
修用筒体1を前記(6)と同様にボルト22を締め付け
て水路30内に固定する。
【0048】(8)前記(7)と同様に3番目以降の補
修ユニットAの補修用筒体1を順次連結し、1回のモル
タル打設距離(1スパン)に必要な台数の補修用筒体1
を水路30内に設ける。
【0049】(9)1スパンの補修用筒体1を水路30
内に設けた後、図17に示すように、補修用筒体1のパ
ネルと水路30内面との間にモルタルの漏れ防止用のエ
アーバッグ34を装着する。その後、モルタル37を補
修用筒体1のパネル外面と水路30内面との間に下より
順に打設する。これにより、補修用筒体1のパネル外面
と水路30内面の間の適宜箇所に補強筋60が埋設され
る。モルタル37の注入は後述の孔80(図20参照)
を形成してその孔80から行ってもよい。
【0050】(10)モルタル37の所要養生期間終了
後にボルト21、22、23を取り外してフレーム2の
撤去作業を行うとともに、図5乃至図8の各(b)に示
すように、全て皿ネジ20に取り替える。
【0051】(11)1スパンの作業が完了した後、こ
の撤去したフレーム2とボルト21、22、23を他の
補修ユニットAの組立に使用し、次のスパンの作業を前
記(3)乃至(10)と同様に繰り返し、水路30内面
の所要長さの補強・補修を行う。
【0052】使用するモルタル37は、流動性かつ無収
縮性に優れ、ならびに養生時間の短い電気化学工業株式
会社製のデンカタスコンを使用することが望ましい。
【0053】このようにして補強又は補修された図15
に示す水路は、内面が従来より粗度係数の小さいパネル
3、3a…で形成されているため、すなわち滑性がある
ため、従来に比べて、水は流れ易くなる。このため、水
路断面積が減少となっても、流し得る量、すなわち所要
の流量を確保し得る。パネル3、3a…は、耐蝕性、耐
酸性、耐摩耗性(硬度)等を考慮してその材質等を適宜
に設定し、耐蝕、耐酸性はH2 S等に効果的であり、耐
摩耗性は、合流式水路を流れる異物に対して損傷を少な
くし得る効果がある。
【0054】また、レール31を設置する際、そのレー
ル31を所要の傾きに設定すれば、レール31によって
補修ユニットAの傾きを設定でき、かつ、補修ユニット
Aをその周囲で水路30内面に突き当てて固定した状態
でモルタル37を打設するため、補修ユニットAもその
打設によって動かず、前記の設定勾配で補修ユニットA
が水路30内に固定され、新たな水路に所要の勾配を確
保し得る。
【0055】さらに、パネル3、3a…は取替え可能な
ので、補強後の水路(補強用筒体)内面の損傷はパネル
のみの取替えで補修し得る。
【0056】図18は、補修ユニットAの他の実施形態
による補修状態を示し、この実施形態は、図1等に示し
た前記実施形態の補修用筒体1において、パネル本体3
の側壁パネル3cと天井パネル3eが、下部側壁パネル
3c’と上部側壁パネル3c’、左右の天井パネル3
e’、3e’にそれぞれ分割されており、それらの分割
端は図16と同様にして目地材6a、皿ネジ20等によ
って連結されている。この連結は、各パネル3c’、3
e’の端部を突き合わせて隙間を無くし、平板状の目地
材6a’を当てがってネジ止めしてもよい。
【0057】図19乃至図22に、さらに、補修ユニッ
トAの他の実施形態を示し、この実施形態は、前述の両
実施形態に対し、同一物は同一符号を付し、主に異なる
ところは、車輪14を埋込み式、フレーム2の構造及び
モルタル注入孔80を形成した点等である。
【0058】フレーム2の構造は、四角に斜めフレーム
2eを設けて補強を図っている。各パネル3a、3b、
3c、3d、3eの各接続部の各コーナーは、図21
(a)に示すようにコーナーの止水をするために目地ゴ
ム81を皿ネジ82、ナット83にて取付けている。な
お、コーナーの止水は、同図(b)に示すように断面H
形状の成形品81’を接着又は嵌着したり、シール材を
注入する方法を採用し得る。
【0059】補修用筒体1(パネル本体3)の四面(上
面、側面、下面)の適宜位置には、モルタル注入孔80
が設けられており、この各孔80には逆止弁(図示せ
ず)が設けられていて、モルタル37が噴出しないよう
になっている。
【0060】受口5は、受口パネル5a、5b、5c、
5d、5eをパネル本体3に皿ネジ20で止めることに
より形成されており、パネル本体3の端縁が挿口4とな
っている。
【0061】車輪14は、図19に示すように補修用筒
体1の下面側部に位置し、図20、図22に示すよう
に、パネル3c、3dとその内側のL型鋼2fに、取付
座14a、ボルト14b、ナット14c、座金14dを
介して取付けられている。この車輪14の取付けボルト
14bは、モルタル打設後に取り外し、そのネジ孔に水
中ボンドを挿入する(車輪14等は打設モルタル37内
に残す)。
【0062】また、水路30底面は、レール31等を敷
設するため、補強筋60を設けづらく、このため、この
実施形態では、補修用筒体1の下面に補強筋60を設け
ている。この補強筋60の取り付けは図12、14で示
すボルト73をパネル3側から固定状態で突出させ、そ
のボルト73に同図と同様にして筋61、62を取付
け、ナット締めして締結する。なお、水路30底面は流
通部であり、他の部分に比べて損傷も一般的に少なく、
補強筋60を設けなくてもよい。
【0063】この実施形態は以上の構成であり、この補
修ユニットAを使った水路30の補強・補修は、前述の
(1)〜(10)の手順で行うが、モルタル37の注入
は孔80を介しても行ない、各ボルト21、22……等
の取外し後は、皿ネジ20に取替えたり、水中ボンドを
使用する。その補修ユニットAの水路30内へのセット
状態の一例を図26に示し、フレーム2を取外してモル
タルを打設した後を図27に示す。なお、クレーンCに
よる補修ユニットAの吊り下げはそのクレーンのフック
を通過孔9を通してフレーム2dに掛止して行う。
【0064】各実施形態は、フレーム2を前後にそれぞ
れ一対づつ設けたが、例えば図23に示すように、筒軸
方向に等間隔に所要数設けることができる。要は、補修
用筒体1を保型し、かつ、打設モルタル37に耐え得る
構成ならいずれでもよい。
【0065】補強筋60の配筋形状(鉄筋径、ピッチ、
配筋方法)は水路30の必要補強割合に応じて設計し、
適宜な形状に設定する。例えば、水路壁に圧縮、引張及
び曲げ強度で30%の劣化があれば、補修ユニット1及
び補強筋60は、その30%の劣化を補う必要十分なも
のとする必要があり、その断面形状及び配筋形状を設定
する。
【0066】例えば、天井部分の両側については、特に
強度を要求されるため、例えば、図25に示すように2
重にする。また、同図及び図24のように、天井部分に
おいて、補強筋60を下側に屈曲させると、上方から加
わる荷重による応力が中央で突き当たることとなり、許
容強度が高いものとなる。この構成の配筋の場合の補修
ユニットAの水路30内への設定状態及びモルタル打設
後を図26乃至図29に示す。
【0067】なお、図30に示すように枝管Sを取り込
む際には、パネル3に孔をあけ、この孔に接続パイプ9
0を挿通してパネル3に固着し、シール91を行う。こ
のとき、パネル3とパイプ90は同材質のものを用いる
とよい。
【0068】また、各実施形態において、レール31に
よらなくても、水路30の上面で車輪14が転動し得る
ときには必らずしもレール31を施設することもない。
さらに、補修用筒体1に車輪14を設けなくても、該筒
体1を台車に載せて搬入するようにもし得る。さらに車
輪14をなくし、レール31上を滑走させてもよい。ウ
インチ33に代えて、後から押す推進機を採用し得る。
【0069】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、水路
外で水路内面補修ユニットの組立作業ができるので、水
路内での作業が簡略化できる。
【0070】また、水路内面の補修工法は、上記補修ユ
ニットのパネルをモルタル打設の型枠として使用し、そ
の補修ユニットの補修用筒体の断面を水路の断面に対応
させて設定し、かつフレームは外り除くので、補修後の
水路断面の有効面積を大きくすることができる。
【0071】さらに、補修ユニットの補修用筒体を上記
固定手段により水路内に固定するので、水路内で補修用
筒体を固定する作業が容易になる。また、補修ユニット
の補修用筒体を水路内に固定した後に車輪を取り外し、
その補修用筒体の外面と水路内面の間にモルタルを打設
した後にフレームと固定手段を取り外すことができるの
で、補修後の水路の有効断面積の確保に有効であり、フ
レームと固定手段と車輪を再利用できる。これにより、
水路補修の時間短縮、作業性の向上及びコストダウンを
図ることができる。
【0072】加えて、水路内に固定されている補修用筒
体の後端部の受口に、その後方に導入した他の補修ユニ
ットの補修用筒体の挿口を嵌合させて接続するので、補
修用筒体を容易に連結できるとともに、上記受口と挿口
の嵌合により、止水性を保持できる。
【0073】また、打設モルタル層(コンクリート層)
の引張及び曲げ強度を補強筋で担保するようにしたの
で、水路の必要補強割合に応じた形状及び強度に容易に
対応することができ、補強(補修)のコストを必要最小
限に抑え得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】補修ユニットの一実施形態を示す正面図
【図2】同実施形態の横断面図
【図3】同実施形態を水路内に設置した正面図
【図4】同上の縦断面図
【図5】(a)パネル、フレーム、目地材をボルトを介
して締結した状態を示す一部拡大断面図 (b)フレームを撤去後の一部拡大断面図
【図6】(a)パネル、フレーム、目地材を締結した状
態を示す一部拡大断面図 (b)フレームを撤去後の一部拡大断面図 (c)つば付きナットの水路側先端部の横断面図
【図7】(a)及び(b)は同上の目地材のない個所の
一部拡大断面図
【図8】(a)フレームにパネルを取り付けた状態を示
す一部拡大縦断正面図 (b)同フレームを撤去後の一部拡大断面図
【図9】受口、挿口部分の拡大断面図
【図10】水路内への配筋概略図
【図11】(a)水路内面に補強筋を取り付けた状態を
示す一部拡大縦断正面図 (b)同上の一部拡大縦断左側面図 (c)同(b)の一部拡大要部平面図
【図12】(a)水路内面に補強筋を取り付けた状態を
示す他例の一部拡大縦断正面図 (b)同上の一部拡大縦断左側面図 (c)同(b)の一部拡大要部下面図
【図13】側壁パネルに補強筋を取り付けた状態を示す
一部拡大縦断正面図
【図14】側壁パネルに補強筋を取り付けた状態を示す
他例の一部拡大縦断正面図
【図15】同実施形態のモルタル打設後の水路内の補修
用筒体を示す正面図
【図16】図15の要部拡大図
【図17】水路内面の補修工法を示す概要図
【図18】補修ユニットの他の実施形態による補修状態
の縦断正面図
【図19】補修ユニットの他の実施形態を示す正面図
【図20】同実施形態の縦断面図
【図21】同実施形態のパネルのコーナー取り付け状態
の各例を示す一部拡大断面図
【図22】同実施形態の車輪部分を示し、(a)はその
一部切断拡大正面図、(b)はその拡大切断側面図
【図23】補修ユニットの他の実施形態を示す縦断面図
【図24】水路への配筋の一例図
【図25】水路への配筋の一例図
【図26】図24の配筋水路に補修ユニットを設置した
正面図
【図27】同上のフレームを取り外してモルタル打設後
の正面図
【図28】図25の配筋水路に補修ユニットを設置した
正面図
【図29】同上のフレームを取り外してモルタル打設後
の正面図
【図30】水路内に補修ユニットを設置した他の実施形
態の要部切断正面図
【図31】従来の水路補修工法を示す一部切欠斜視図
【図32】同上の要部拡大断面図
【符号の説明】
A 補修ユニット 1 補修用筒体 2、2a、2b、2c、2d、2e フレーム 3、3a、3b、3c、3d、3e パネル(本体) 4 挿口(パネル) 5 受口(パネル) 6a、6b 目地材 8 吊り下げ部材 13 車輪用開口部 14 車輪 22 固定ボルト 30 水路 31 レール 37 モルタル 60、61、62 補強筋 73 補強筋用固定ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 泰文 大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式 会社栗本鐵工所内 (56)参考文献 特開 平9−132998(JP,A) 特開 平8−303192(JP,A) 特開 平1−263395(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03F 7/00 E21D 11/10 F16L 57/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路内に、その水路の断面より若干小さ
    い断面形状の補修用筒体から成る補修ユニットを前記水
    路の長さ方向に順々に送り込んで連結し、その補修ユニ
    ットの外面と前記水路内面の間にモルタルを打設して水
    路内面をライニングする既設水路の補修工法であって、 上記水路内面の補修個所に上記打設モルタル内に埋設さ
    れる補強筋を予め設け、その補強筋を設けた水路内に上
    記補修ユニットを送り込み、その補修ユニットの外面と
    水路内面の間に前記補強筋を介在してモルタルを打設す
    ることを特徴とする既設水路の補修工法。
  2. 【請求項2】 上記補修用筒体は、外周面がパネルを配
    置して形成され、そのパネルが内側に配置したフレーム
    により取り外し可能に支持され、かつ周囲にはこの筒体
    を水路内に固定する手段が設けられているものであり、 上記固定手段により補修ユニットの補修用筒体を水路内
    に固定して、モルタルを打設養生後、各補修用筒体のフ
    レームを取り外すことを特徴とする請求項1記載の既設
    水路の補修工法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の既設水路の補修工法に使
    用する上記補修ユニットであって、 上記水路内面に沿う断面形状の補修用筒体から成り、そ
    の補修用筒体は、外周面がパネルを配置して形成され、
    そのパネルが内側に配置したフレームにより取り外し可
    能に支持されたものであり、かつ補修用筒体の周囲には
    この筒体を水路内に固定する手段が設けられていること
    を特徴とする既設水路の補修ユニット。
  4. 【請求項4】 上記補修用筒体は、その上記フレームに
    走行用車輪を有し、この車輪は補修用筒体底面のパネル
    の開口部から下方に突出したものであり、 上記車輪を介して補修ユニットを水路内に送り込み、そ
    の補修ユニットを上記固定手段により水路内に固定後、
    上記車輪を取り外すとともに上記開口部を閉塞し、その
    後、モルタルを打設することを特徴とする請求項2記載
    の既設水路の補修工法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の既設水路の補修工法に使
    用する請求項3記載の補修ユニットであって、 上記フレームに上記補修用筒体の走行用車輪を取り付
    け、この車輪は補修用筒体底面のパネルの開口部から下
    方に突出したものであることを特徴とする既設水路補修
    ユニット。
  6. 【請求項6】 上記固定手段が、補修用筒体の内周面か
    ら外周面に突出可能な固定ボルトで、前記補修用筒体の
    外周面には前記固定ボルトが突出した部分を被覆する被
    覆部材を設けてあり、 上記固定ボルトを、補修用筒体の内側から操作し、水路
    内面に突っ張って該筒体を水路内に固定して、モルタル
    を打設養生後、前記固定ボルトを取り外すことを特徴と
    する請求項2又は4記載の既設水路の補修工法。
  7. 【請求項7】 請求項2、4、6のいずれか一つに記載
    の既設水路の補修工法に使用する請求項3又は5記載の
    補修ユニットであって、 上記固定手段が、補修用筒体の内周面から外周面に突出
    可能な固定ボルトであり、前記補修用筒体の外周面には
    前記固定ボルトが突出した部分を被覆する被覆部材を設
    けたことを特徴とする既設水路の補修ユニット。
  8. 【請求項8】 上記補修用筒体は、その一端に外周面パ
    ネルから成る受口が形成されているとともに、他端に
    は、他の補修用筒体の前記受口内に嵌合する同じく外周
    面パネルから成る挿口が形成されたものであり、各補修
    用筒体は前記受口への挿口の嵌合により連結することを
    特徴とする請求項2、4、6のいずれか一つに記載の既
    設水路の補修工法。
  9. 【請求項9】 請求項2、4、6、8のいずれか一つに
    記載の既設水路の補修工法に使用する請求項3、5、7
    のいずれか一つに記載の補修ユニットであって、 上記補修用筒体の一端に、その外周面パネルから成る受
    口を形成するとともに、他端には、他の補修用筒体の前
    記受口内に嵌合する同じく外周面パネルから成る挿口を
    形成したことを特徴とする既設水路の補修ユニット。
  10. 【請求項10】 上記水路の必要補強割合に応じて、上
    記補修用筒体の断面形状及び上記補強筋の配筋形状を設
    定することを特徴とする請求項1、2、4、6、8のい
    ずれか一つに記載の既設水路の補修工法。
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