JP3071846U - 自動給水・水口 - Google Patents

自動給水・水口

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功 尾形
新七 三浦
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東北石材ブロック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は開水路の用水路から、水田(畑地、
ため池又は養魚池等でも良い)への給水と排水において
自動的にその水位を調整管理できる製品の提供を課題と
している。 【解決手段】 開水路の用水路、途中要所に深場ボック
スを構築し、ここよりスクリーンを通して給水し浮力と
水圧で水位調整器を利用して水田に一定の給水を自動的
に行う手段とするとともにボックス内に排水のための水
位調整取入口を設け水田排水も自動的に可能としてなる
手段製品。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、水田(畑地、ため池又は養魚池等でも良い)に開水路の用水路からの 水を給水するに当たり、一定の水位調整可能な自動給水手段とともに水田の排水 位高の調整をも考慮してなる製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の水田に開水路の用水路から水を給水・管理する方法としては、次のような 手段と製品があった。
【0003】 用水路が土水路の場合、ビニール、麻等の袋に土砂を詰め(土のう)て水路を せき止めて給水・管理する手段。
【0004】 用水路として使用しているコンクリート製品の要所に、水口を設けて水路と水 口に角落とし部を設け、その部分にガイド板を入れてせき止め、水田に用水を給 水・管理できるようにした製品。
【0005】 図示していないが、コンクリート製品の用水路側壁に回転式の給水弁を設けて 給水・管理する方法等があつた。
【0006】 しかし、これらの給水・管理する方法と製品には次のような課題と欠点があった 。
【0007】 「、」の場合は、土砂詰め袋やガイド板で用水路をせき止め止水し、用水 路水位を上昇させ水田に給水し必要な水位に達し給水が終了すると、水路をせき 止めていた土砂詰め袋やガイド板を除去して、水田側から水が用水路側に逆流し ないように水田側をせき止めなければならなかった。
【0008】 そのため、除去する時間帯が早いと必要な水位になるまでその場で待つか、再 度必要な水位になったか巡回してきて管理することになる。 逆に時間帯が遅いと余分な水は溝畔を越流して排水路に捨てられる等用水の無駄 が生じていた。
【0009】 「、、」のいずれの方法も、用水路の本流をせき止めなければ用水を水 田に給水することができないため下流の水田には漏れ水程度しか流れず、下流の 受益者とトラブルの原因であった。 特に上流の者が水田の必要な水位が確保されているのに、排水路に余水が排水さ れ捨てられている状況にありながら「土のう」や「ガイド板」の除去がないもの なら、下流の受益者の怒りにふれ喧嘩の原因(水引き騒動)にもなっていた。
【0010】 回転式の給水弁を設けた給水・管理する手段にしても、「、」と同様の課 題があったほか、給水(取水側)についてはゴミ等の浮遊物による取水障害や、 吐き出し側についても水田が水流で洗掘される等の欠点があった。
【0011】 そこで、本考案者たちはこれらの製品や工法の設計・施工に従事しながら、本考 案製品の解決課題を次のようにしたものである。
【0012】
【考案の解決しようとする課題】 開水路の用水路から水田への給水にあたり、一度水田の必要水位をセットすれ ば人が付いていなくても自動的に給水が可能で、水田の必要水位が確保されれば 自動的に給水が停止する。一方、水田の水位が低下すれば自動的に給水を可能す る。
【0013】 従来のように用水路をせき止めて給水・管理することなく、用水をできるだけ 公平に使用できるように余水は下流に流れて下流側水田の取水を可能にする。
【0014】 用水路に流れてくるゴミ等の浮遊物が自動給水・水口に入らないようにし、水 田からも雑草等の浮遊物が逆混流しないようにする。
【0015】 排水位調整取入口を設けて水田の排水位高調整を可能にすることにより、下流 の用水に還元することや大雨等の余水を排水路に自動的に排水したり田面排水に より水田乾燥ができるようにする。
【0016】 深場、導水管及び伸縮パイプ材の清掃ができるようにする。
【0017】 以上のような考案の解決課題を念頭に置きながら、本考案の解決手段を次のよう にしたものである。
【0018】
【考案を解決するための手段】
【0019】 用水をできるだけ公平に使用できるようにするため用水路をせき止めることの ないようにするとともに、用水路の水位が変化しても用水路水位と水田の必要水 位との水位差により給水できるように用水路(コンクリート水路)の内断面の低 版より一段低くした深場を構築し、給水孔を設けた一体型のボックス蓋付きコン クリート製品手段とする。
【0020】 用水路よりの製品側壁と水田よりの側壁には、用水路のゴミ等の浮遊物や水田 側からの雑草等の浮遊物により、水位調整機能が阻害されないように浮遊物流入 防止スクリーンの取り付け開孔部を設けるとともに、水田側の吐き出し部には水 流による洗掘防止の手段を講ずる。
【0021】 水口ボックスの一部に溝を設け、深場、導水管及び伸縮パイプ材の清掃ができ るような手段を講ずる。
【0022】 給水は深場より導水管で導水し、用水路との水位差を利用して水田に必要な水 位まで溢流させる。それに伴い溢流した水の浮力を利用した浮力材が上昇し給水 を止めさせる。又、水田の水位が低下するとともに浮力材も下降するようにする 。そうすることにより、用水路との水位差により再び溢流による給水が行われ必 要な水位まで溢流し浮力材が上昇して給水を止めさせる手段とする。これにより 、水田は無人の状態で常に必要水位を保つことができることになる。 仮に給水が終了した後に用水路に水が流れてこない場合でも、水田の水位による 浮力で溢流部が止まっているため用水路に水は逆流しないで水田は必要水位を保 つことができる。
【0023】 加えて、ボックス内に余水の調節をするため排水位調整取入口を設け水田の必 要水位を確保し水田の水位差を利用して、下流の用水又は排水路に流せる製品手 段とする。
【0024】 これを実施例の図面で順次説明する。
【0025】
【考案の実施例】
【0026】 「請求項1」の実施例を「図1」の製品の施工要部概要断面図と「図2」の製品 の施工要部概要平面図で説明すると、水路として施工される上下流の用水路B. B.の途中要所(水口必要箇所)に用水路の側壁1.1.の勾配と同じくした側 壁1.2.とし内断面も同じくもしくはそれ以上として構成し、さらに水口ボツ クスの側壁(中仕切)2.とボツクス状となるような水口ボツクスの側壁(水田 側)3.つま壁3−1.3−1.を構成して一段低い深場a.を構成するように 水口ボツクスの低版4−1.で水口ボックスA.を一体として構成する。この水 口ボツクスの側壁(中仕切)2.と水口ボックスの側壁(水田側)3.には開孔 部を設けゴミ・雑草等の浮遊物が水口ボックスA.に入らないようにスクリーン 5.を設けるとともに水口ボックスの側壁(水田側)3.には、水田が溢流した 水流で洗掘されないように洗掘防止エプロンマット10.を構成してなるもので ある。 この側壁開孔部より導水管6.を通して給水し、浮力材7.と上下伸縮の自在な 伸縮パイプ材8.とが連動してコンクリート蓋D.に取り付けられた水位調整器 9.に、用水路水位と水田の必要水位との水位差により上昇する浮力によって押 し上げられる水圧で接触開閉するように構成してなるものである。
【0027】 これを具体的に説明すると、水田C.に給水する場合深場a.のスクリーン5. 付きの側壁2.により導水管6.で導水して給水するが、事前に水田の必要な水 位を水位調整器9.を調整ピン12.でセツトしておくものである。 仮に、水田C.の水位が低下すれば浮力材7.もそれに伴い下降するが、浮力材 7.と水位調節器9.のセツトした高さまでの間に隙間ができるため、水はゴミ 等の浮遊物を止めるスクリーン5.を通して導水管6.を通り用水路B.と水田 C.との水位差(浮力材7.と水位調整器9.差)で、水は溢流しながら水田に 逐次給水される。給水された水位の上昇に従い浮力により浮力材7.も上昇する 。必要な水位までくると浮力材7.がコンクリート蓋D.に取り付けられた水位 調節器9.に接続して給水は止まる。そのため常に一定した水位が自動的に保た れることになる。
【0028】 次に「請求項2」の製品について説明すると「図3」の製品施工要部概要断面図 と「図4」の製品施工の要部概要平面図で説明すると水口ボックスA.の側壁2. と側壁3.間の低版4−1.の要所に水田C.よりの地下導水管6−1.と連通した 回転式の排水位調整取入口11.(実施例図では横倒れ式としているが、上下伸 縮式でも良い)を設けて水田C.の水位調整(普通は水位調整器のセットした水 位)とし排水は、地下排水管6−1.を水田地盤高より低い位置の下流用水路本 体B.又は図示していないが排水路の要所に導き水田C.の排水位高の調整も可 能としものである。
【0029】 本考案製品を以上のようにすることにより、次のような作用、効果がある。
【0030】
【考案の作用、効果】 本考案製品によると、水田への給水は用水路との水位差により導水され又給水 孔の位置が用水路低面より一段低く深場ボックス状となっているため、必要以外 の水は下流用水に流れるので従来のように用水路本体をせき止めすることもなく 用水の配分が公平に行われることになり下流受益者とのトラブルが少なくなる。
【0031】 水田への給水は、必要水位を一度セットしておくと自動的に給水が行われ且つ 止水されるので無駄な給水が行われることがない。
【0032】 構造と原理がシンプルなことに加え操作が簡単なことから、誰にでも操作がで き維持管理も容易である。又、洗掘防止マット取り付けにより給水孔からの溢流 の水流による水田の洗掘が防止できる。
【0033】 必要な水位を一度セットしておくと、無人でも自動的に給水が行われ且つ止水 されるので、従来のように水管理のため人が付いていなくてもよく労力と時間が 削減できることになり維持管理費が大幅に節減できる。
【0034】 ボックス内に水田の排水位調整取入口を設けて、これと連通した地下排水管を 水田地盤高より低い位置の下流用水路又は排水路の要所に導き必要以上の水位を 越流させることにより水田の排水位高の調整を可能としている。これにより、下 流の用水にも使用可能となることから用水の無駄がなくなることや常に安定した 水田水位を確保できるため大雨等による水田機能の保全等が可能になる。
【0035】 排水を兼ねた本考案製品の排水位調整取入口を水口ボックスの低版まで倒して (上下伸縮式の場合は低版まで下げる)排水させることにより、排水位の調整に より水稲の生育管理や田面排水(水田乾燥)が可能なことから大型機械による収 穫作業を容易にすることができる。
【0036】 図示していないが、水口ボックスの一部に溝を設け深場にたまったゴミ・泥土 等の除去及び導水管及び伸縮パイプ材の清掃ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案製品の施工要部概要断面図。
【図2】実施例製品の施工要部概要平面図(用水路部は
一部断面図)。
【図3】排水位の調整可能なる実施例製品の施工要部概
要断面図。
【図4】排水位の調整可能なる実施例製品の施工の要部
概要平面図(用水路部は一部断面図)。
【符号の説明】
A 水口ボックス B 上下流の用水路(開水路) C 水田 D コンクリート蓋E E 止水板溝 a 深場 1 用水路側壁 2 水口ボックスの側壁(中仕切) 3 水口ボックスの側壁(水田側) 3−1 つま壁 4 用水路の低版 4−1 水口ボックスの低版 5 スクリーン 6 導水管 6−1 地下排水管 7 浮力材 8 伸縮パイプ材 9 水位調整器 10 洗屈防止エプロンマット 11 排水位調整取入口 12 調整ピン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開水路の用水路から水田への給水におい
    て、用水路内断面を上下流水路と同じくもしくはそれ以
    上としてその低版を一段深くしスクリーンを取り付け給
    水孔の箇所を構築する2重ボックスの一方にコンクリー
    ト蓋を設け、ここに水位調整器を設けてボックス内で用
    水路水位と水田の必要水位との水位差により上昇する浮
    力によって押し上げられる水圧で浮力材を上昇又は下降
    させることにより、水田の水位調整を自動的に行うこと
    のできるようにしてなる自動給水・水口。
  2. 【請求項2】蓋付きボックス内に回転式水位調整取入口
    を設けて、これと連結した地下排水管を水田地盤高より
    低い位置の下流用水路又は排水路の要所に導き水田の排
    水位高の調整をも可能としてなる「請求項1」記載の自
    動給水・水口。
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