JP3071773B1 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3071773B1
JP3071773B1 JP11037738A JP3773899A JP3071773B1 JP 3071773 B1 JP3071773 B1 JP 3071773B1 JP 11037738 A JP11037738 A JP 11037738A JP 3773899 A JP3773899 A JP 3773899A JP 3071773 B1 JP3071773 B1 JP 3071773B1
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祥子 三津家
伸一 脇田
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Abstract

【要約】 【課題】 トランジスタのゲート電極に接続された金属
配線に蓄積する電荷を逃がしてゲート酸化膜を保護す
る。 【解決手段】 製造時に、半導体基板54上の第1の層
間絶縁膜の上に金属配線12などを例えばプラズマエッ
チングにより形成する際、金属配線12とともに金属配
線10にも電荷が蓄積する。また金属配線10が金属配
線12と接近しているので金属配線間の静電容量によ
り、金属配線12が電位を持つと金属配線10も電位を
持つ。その結果、第2のトランジスタ58はオンして第
1のトランジスタ56のゲート電極104は第2のトラ
ンジスタ58を通じ、P型拡散層505の箇所で半導体
基板54に接続される。したがって金属配線12に蓄積
した電荷は第2のトランジスタ58を通じて半導体基板
54に逃がすことができ、第1のトランジスタ56のゲ
ート酸化膜103を保護できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特に半導体基板上に絶縁膜を介しゲート電極
を形成して成るトランジスタを含む半導体装置を製造す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MOS型電界効果トランジスタを含むL
SI(大規模集積回路)では、近年、LSIの高速化、
高集積化にともなって上記トランジスタを構成するゲー
ト酸化膜の薄膜化が図られている。しかし、ゲート酸化
膜を薄くすると、層間絶縁膜のコンタクト孔や、アルミ
ニウムなどの金属配線、あるいはViaホールなどの形
成のためにプラズマエッチングを行う際、ゲート酸化膜
がプラズマにより損傷あるいは破壊され易くなり、製造
歩留まりが低下するという問題が発生する。
【0003】プラズマによるゲート酸化膜の損傷あるい
は破壊は、プラズマエッチングプロセスにおいて、ゲー
ト電極に接続された金属配線に電荷が蓄積してゲート電
極の電圧が異常に高まり、ゲート酸化膜の絶縁破壊が生
じることに起因している。電荷の蓄積はゲート電極に接
続された金属配線が長いほど大きく、また近接して延在
する他の金属配線との間隔が狭いほど大きい。このよう
に金属配線に電荷が蓄積する現象はアンテナ効果と呼ば
れている。
【0004】アンテナ効果に対処すべく、例えば特開平
5−308139号公報には、プラズマエッチングを行
う段階ではゲート電極を金属配線により半導体基板に接
続して電荷を逃がすようにしておき、プラズマエッチン
グの後、上記金属配線をレーザ光線により切断するとい
う技術が開示されている。また、特開平10−1548
08号公報には、ゲート電極に接続された金属配線に近
接してダミー配線を設け、プラズマエッチング時に電荷
を分散させることでゲート電極に接続された金属配線へ
の電荷の蓄積を緩和する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平5−3
08139号公報に開示されている技術では、金属配線
をレーザ光線により切断しなければならず、そのための
工程を追加する必要がある。一方、特開平10−154
808号公報に開示されている技術では、ゲート電極に
接続された金属配線の電荷を逃がすことはできないの
で、プラズマエッチングによる電荷の蓄積が大きい場合
には、ゲート酸化膜を充分に保護できない虞がある。
【0006】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、その目的は、プラズマエッチングの際
にトランジスタのゲート電極に接続された金属配線に蓄
積する電荷を逃がすことができ、しかも新たな工程を追
加する必要のない半導体装置の製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、半導体基板上に第1のトランジスタが形成
され、前記第1のトランジスタのゲート電極と前記半導
体基板との間には絶縁膜が介在され、前記第1のトラン
ジスタの前記ゲート電極は、前記半導体基板上に形成さ
れた第1の層間絶縁膜の上に延在する第1の金属配線に
接続されている半導体装置であり、前記半導体基板上に
形成された第2のトランジスタを含み、前記第2のトラ
ンジスタのドレイン(またはソース)は、前記半導体基
板上に形成された前記第1の層間絶縁膜の上に延在する
第2の金属配線により前記第1のトランジスタの前記ゲ
ート電極に接続され、前記第2のトランジスタのソース
(またはドレイン)は、前記第1の層間絶縁膜の上に延
在する第3の金属配線により前記半導体基板上の基準電
位点に接続され、前記第2のトランジスタのゲート電極
は前記第1の層間絶縁膜上に延在する第4の金属配線に
接続され、前記第4の金属配線の他端は電気的に開放さ
れ、前記第2のトランジスタの前記ゲート電極はさら
に、前記第1の層間絶縁膜の上に形成された第2の層間
絶縁膜の上に延在する第5の金属配線により前記半導体
基板上の基準電位点に接続されている半導体装置を製造
する方法であって、前記第4の金属配線は、蛇行して形
成するか、または前記第1の金属配線に近接すると共に
第1の金属配線とほぼ平行に形成し、前記第1および第
4の金属配線は、前記第1の層間絶縁膜の上にプラズマ
エッチングにより同時に形成し、このプラズマエッチン
グの際に、前記第4の金属配線に蓄積する電荷により前
記第4の金属配線の電位を上昇させ、前記第2のトラン
ジスタを導通状態にさせて前記第1のトランジスタのゲ
ート電極と前記半導体基板との間の前記絶縁膜の損傷を
防止することを特徴とする。
【0008】また、本発明は、半導体基板上に第1のト
ランジスタが形成され、前記第1のトランジスタのゲー
ト電極と前記半導体基板との間には絶縁膜が介在され、
前記第1のトランジスタの前記ゲート電極は、前記半導
体基板上に形成された第1の層間絶縁膜の上に延在する
第1の金属配線に接続されている半導体装置であり、前
記半導体基板上に形成された第2のトランジスタを含
み、前記第2のトランジスタのドレイン(またはソー
ス)は、前記半導体基板上に形成された前記第1の層間
絶縁膜の上に延在する第2の金属配線により前記第1の
トランジスタの前記ゲート電極に接続され、前記第2の
トランジスタのソース(またはドレイン)は、前記第1
の層間絶縁膜の上に延在する第3の金属配線により前記
半導体基板上の基準電位点に接続され、前記第2のトラ
ンジスタのゲート電極は前記第1の層間絶縁膜上に延在
する第4の金属配線に接続され、前記第4の金属配線の
他端は電気的に開放され、前記第2のトランジスタの前
記ゲート電極はさらに、前記第1の層間絶縁膜の上に形
成された第2の層間絶縁膜の上に延在する第5の金属配
線により前記半導体基板上の基準電位点に接続され、前
記第2のトランジスタは、ドレインとソースとの間に形
成された素子分離用の絶縁膜と、この絶縁膜の上に形成
された第2のゲート酸化膜とを含み、前記第2のトラン
ジスタの前記ゲート電極は前記第2のゲート酸化膜の上
に形成され、前記第1の層間絶縁膜の上に延在し前記第
2のトランジスタの前記ゲート電極に接続された第6の
金属配線をさらに含む半導体装置を製造する方法であっ
て、前記第6の金属配線は前記第2のトランジスタの前
記ゲート電極の真上に前記ゲート電極とほぼ平行に形成
すると共に前記ゲート電極より幅広に形成し、前記第
1、第4、ならびに第6の金属配線は、前記第1の層間
絶縁膜の上にプラズマエッチングにより同時に形成し、
このプラズマエッチングの際に、前記第4の金属配線に
蓄積する電荷により前記第4の金属配線の電位を上昇さ
せ、前記第2のトランジスタを導通状態にさせて前記第
1のトランジスタのゲート電極と前記半導体基板との間
の前記絶縁膜の損傷を防止することを特徴とする。
【0009】本発明の半導体装置の製造方法では、第1
の層間絶縁膜の上に第1および第4の金属配線、さらに
は第6の金属配線をプラズマエッチングにより形成する
際、第1のトランジスタのゲート電極に接続され第1の
層間絶縁膜上に延在する第1の金属配線に電荷が蓄積し
ても、その電荷は第2のトランジスタの作用により逃が
すことができる。すなわち、プラズマエッチングの際、
電荷は第1の金属配線とともに第4の金属配線にも蓄積
する。その結果、第4の金属配線は高電位となり、第2
のトランジスタはオンして導通状態になる。これによ
り、第1のトランジスタのゲート電極は、第2の金属配
線、第2のトランジスタ、ならびに第3の金属配線を通
じて半導体基板上の基準電位点に接続され、第1の金属
配線に蓄積した電荷は基準電位点に逃げる。
【0010】よって、本発明の半導体装置の製造方法で
は、プラズマエッチングにより金属配線に電荷が蓄積し
ても、第1のトランジスタのゲート電極が高電位となっ
てゲート酸化膜が損傷されたり破壊されることがない。
そして、第4の金属配線を第1の金属配線に接近して形
成した場合には金属配線間の静電容量により、第1の金
属配線が電位を持つと第4の金属配線も電位を持つよう
になり、第4の金属配線はいっそう高電位になり易く、
より確実に第1のトランジスタのゲート酸化膜の損傷な
どを防止できる。また、第4の金属配線を蛇行させて形
成した場合には、第4の金属配線を比較的狭い領域に形
成しても、十分な長さとすることができ、プラズマエッ
チング時に十分な量の電荷を蓄積して第2のトランジス
タを導通状態にさせ、第1のトランジスタのゲート酸化
膜の損傷などを確実に防止できる。また、本発明では第
6の金属配線を幅広に形成するので第2のトランジスタ
のオン抵抗が小さくなり、第1のトランジスタのゲート
酸化膜は確実に損傷などから守られる。そして、第4お
よび第6の金属配線は他のトランジスタや他の金属配線
と同一の工程で形成できるので、新たな工程を追加する
必要がない。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。図1の(A)は本発明の製
造方法の一例により製造した半導体装置の具体例を示す
部分平面図、(B)は同部分断面側面図、図2は図1の
半導体装置を示す斜視図である。これらの図面に示した
ように、本実施の形態例の製造方法により製造した半導
体装置52は、P型の半導体基板54上に形成された第
1のトランジスタ56および第2のトランジスタ58を
含んで構成され、第1および第2のトランジスタ56、
58は共にMOS型電界効果トランジスタである。半導
体基板54には、素子分離用の酸化膜による絶縁膜10
6A、106B、106C、106Dが形成されてい
る。そして第1のトランジスタ56は絶縁膜106Aと
絶縁膜106Bとの間に形成され、第2のトランジスタ
58は絶縁膜106Bと絶縁膜106Cとの間に形成さ
れている。
【0012】第1のトランジスタ56は、半導体基板5
4の表面に形成されたN型拡散層105およびN型拡散
層205を含み、これらの拡散層はそれぞれ第1のトラ
ンジスタ56のドレインおよびソースを構成している。
N型拡散層105、205の間の半導体基板54上の箇
所にはゲート酸化膜103が形成され、その上にゲート
電極104が形成されている。なお、N型拡散層10
5、205の下にはPウェル100が形成されている。
【0013】一方、第2のトランジスタ58は、半導体
基板54の表面に形成されたN型拡散層305およびN
型拡散層405を含み、これらの拡散層はそれぞれドレ
インおよびソースを構成している。N型拡散層305、
405の間の半導体基板54上の箇所にはゲート酸化膜
203が形成され、その上にゲート電極204が形成さ
れている。なお、N型拡散層305、405の下にはP
ウェル101が形成されている。ゲート酸化膜103、
203はたとえば80Åの厚さに形成することができ、
ゲート電極104、204の長さは例えば0.2μmに
形成することができる。また、絶縁膜106C、106
D間の半導体基板表面には、本発明にかかわる基準電位
点となるP型拡散層505が形成されている。P型拡散
層505の下にはPウェル102が形成されている。
【0014】第1および第2のトランジスタ56、58
およびP型拡散層505の上には不図示の第1の層間絶
縁膜が形成され、第1の層間絶縁膜の上に第1の金属配
線12、第3の金属配線11、第4の金属配線10が形
成されている。これらの金属配線の幅は例えば0.3μ
mとすることができる。第1の金属配線12は第1の層
間絶縁膜中に形成されたコンタクト108を介して第1
のトランジスタ56のゲート電極104に接続されてい
る。第1の金属配線12は本発明にかかわる第2の金属
配線を兼ねており、第1の金属配線12の端部は第1の
層間絶縁膜中に形成されたコンタクト207を介して第
2のトランジスタ58のN型拡散層305(ドレイン)
に接続されている。
【0015】また、第1のトランジスタ56のN型拡散
層105、205はそれぞれ第1の層間絶縁膜中に形成
されたコンタクト107、109を介して第1の層間絶
縁膜上の金属配線105A、205Aにそれぞれ接続さ
れている。一方、第3の金属配線11の一端は、第1の
層間絶縁膜中に形成されたコンタクト308を介して第
2のトランジスタ58のN型拡散層405(ソース)に
接続され、他端はコンタクト408を介してP型拡散層
505に接続されている。
【0016】そして、第4の金属配線10は、その一端
が第1の層間絶縁膜中に形成されたコンタクト208を
介して第2のトランジスタ58のゲート電極204に接
続され、他端は電気的にいずれの箇所にも接続されず電
気的に開放されている。第4の金属配線10は本実施の
形態例では第1の金属配線12に近接し、かつ第1の金
属配線12に対してほぼ平行に延設されている。
【0017】第1の層間絶縁膜の上にはさらに不図示の
第2の層間絶縁膜が堆積され、その上に例えば幅が0.
3μmの第5の金属配線13が延設されている。第5の
金属配線13の一端は、第2の層間絶縁膜中に形成され
たコンタクト508を介して第4の金属配線10に接続
され、他端は不図示の基準電位点(グランド)に接続さ
れている。なお、上記各金属配線は例えばアルミニウム
により形成することができる。
【0018】そして、本実施の形態例の半導体装置の製
造方法では、このような構成の半導体装置を製造する
際、第4の金属配線10は上述のように第1の金属配線
12に近接し、かつ第1の金属配線12に対してほぼ平
行に形成し、さらに、第1および第4の金属配線12、
10は、第3の金属配線11と共に、第1の層間絶縁膜
の上にプラズマエッチングにより同時に形成する。この
プラズマエッチングの際、第1および第4の金属配線1
2、10は比較的配線長が長いことから、これらの金属
配線にはプラズマにより電荷が蓄積し易く、第1および
第4の金属配線12、10の電位が上昇する。したがっ
て、そのままでは第1のトランジスタ56のゲート酸化
膜103に高電圧が印加され、ゲート酸化膜103が損
傷したり破壊される場合が生じることになる。しかし、
本実施の形態例では、第2のトランジスタ58の作用に
より、第1の金属配線12に蓄積した電荷が半導体基板
54に逃がされ、ゲート酸化膜103が保護される。
【0019】すなわち、プラズマエッチングの際、上述
のように第1の金属配線12と共に第4の金属配線10
にも電荷が蓄積し、第4の金属配線10の電位も上昇す
る。また、第1および第4の金属配線12、10は近接
してほぼ平行に延在しているため、これらの金属配線間
には比較的高い静電容量が形成されており、その結果、
第1の金属配線12が電位を持つと、第4の金属配線1
0も電位を持つことになる。
【0020】図3は第1および第4の金属配線12、1
0周辺の等価回路を示す回路図である。図中、C1は第
1の金属配線12とグランドとの間に形成される静電容
量、C2は第1および第4の金属配線12、10間の静
電容量、C3は第4の金属配線10とグランドとの間の
静電容量を表している。そして、第1の金属配線12の
電位が電荷の蓄積によりV1になったとすると、その結
果、第4の金属配線10の電位V2は、V2=C3/
(C3+C2)×V1となる。
【0021】このように、プラズマエッチングの際、第
4の金属配線10は、自身における電荷の蓄積と、第1
の金属配線12からの影響で電位が上昇する。そして、
第4の金属配線10の電位が、第2のトランジスタ58
のゲートしきい値電圧(通常、0.8V程度)を越える
と、第2のトランジスタ58のドレイン−ソース間は導
通状態になり、第1のトランジスタ56のゲート電極1
04は、第1の金属配線12、第2のトランジスタ5
8、ならびに第3の金属配線11を通じてP型拡散層5
05、したがって半導体基板54に接続され、第1の金
属配線12に蓄積した電荷は半導体基板54に逃げる。
これにより、第1の金属配線12の電位上昇は解消さ
れ、ゲート酸化膜103の損傷や破壊が防止される。
【0022】なお、上記第2の層間絶縁膜上に第5の金
属配線13を形成した段階で、第2のトランジスタ58
のゲート電極204はグランドに接続されるので、半導
体装置52が完成した状態では、第2のトランジスタ5
8が導通状態になることはなく、第1のトランジスタ5
6の本来の機能が損なわれることはない。
【0023】次に、本発明の第2の実施の形態例につい
て説明する。図4の(A)は本発明の第2の実施の形態
例により製造した半導体装置の一例を示す部分平面図、
(B)は同断面側面図、図5は図4の半導体装置を示す
斜視図である。図中、図1などと同一の要素には同一の
符号が付されており、それらに関する説明はここでは省
略する。
【0024】図4、図5に示した半導体装置62は、第
2のトランジスタ58Bの構成と、第4の金属配線10
Bの形態および位置の点で上記半導体装置52と異なっ
ている。すなわち、第2のトランジスタ58Bは、N型
拡散層305とN型拡散層405との間に形成され上部
が半導体基板54より若干突出した素子分離用の絶縁膜
106Eを含み、ゲート酸化膜203(本発明にかかわ
る第2のゲート酸化膜)は絶縁膜106Eの上に形成さ
れ、さらにその上にゲート電極204が形成されてい
る。上記第1の層間絶縁膜の上には、第2のトランジス
タ58Bのゲート電極204に接続された第6の金属配
線3が形成されている。第6の金属配線3は第2のトラ
ンジスタ58Bのゲート電極204の真上にゲート電極
204と平行に延在し、ゲート電極より幅広に形成され
て、図4の(A)に示したように、両側部は、N型拡散
層305、405の側部上に若干せり出した状態になっ
ている。また、半導体装置62では、第4の金属配線1
0Bは、図4の(A)に示したように蛇行して形成され
ている。そして、本実施の形態例では、第1の金属配線
12から比較的離れた位置に配設されている。
【0025】第2の実施の形態例では、第4の金属配線
10Bは、第1および第6の金属配線12、3と共にプ
ラズマエッチングにより同時に形成し、その際、第4の
金属配線10Bは上述のように第1の層間絶縁膜の上に
蛇行して形成する。半導体装置62は、上述のように絶
縁膜106Eの上にゲート酸化膜203が形成され、全
体として第2のトランジスタ58Bのゲート酸化膜は非
常に厚くなっている。したがって、第1の金属配線12
などを形成する際のプラズマエッチングによって、第4
の金属配線10Bに、より多量の電荷が蓄積し、第2の
トランジスタ58Bのゲート電圧が大きく上昇しても、
第2のトランジスタ58Bのゲート酸化膜が破壊される
ことはない。したがって、半導体装置52の場合より第
2のトランジスタ58Bのゲート電位が上昇し易い条件
に設定することができ、第1の金属配線12に電荷が蓄
積した際に第2のトランジスタ58Bを確実に導通状態
にさせて、第1のトランジスタ56のゲート酸化膜10
3の損傷や破壊をいっそう充分に防止することが可能と
なる。
【0026】また、本実施の形態例では、第6の金属配
線3を上述のように幅広に形成するので、第6の金属配
線3により生成される電界の影響が直下の半導体基板5
4の箇所に及び易く、第2のトランジスタ58Bがオン
した際のオン抵抗が小さくなる。その結果、第1の金属
配線12に蓄積した電荷が第2のトランジスタ58Bを
通じて流れ易くなり、第1のトランジスタ56のゲート
酸化膜103をいっそう確実に保護できる。
【0027】さらに、本実施の形態例では第4の金属配
線10Bを上述のように蛇行して形成するので、第4の
金属配線10Bを半導体基板54の比較的狭い領域に形
成しても、充分な長さとすることができ、プラズマエッ
チング時に充分な量の電荷を蓄積して、第2のトランジ
スタ58Bを導通状態にさせることができる。
【0028】なお、上記実施の形態例では、N型拡散層
305がドレインを構成し、N型拡散層405がソース
を構成しているとしたが、逆に、N型拡散層305がソ
ース、N型拡散層405がドレインであっても、上記効
果が損なわれることはない。また、上記実施の形態例で
は半導体基板54はP型半導体から成るとしたが、半導
体基板54がN型の場合にも本発明は無論有効である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
の製造方法では、第1の層間絶縁膜の上に第1および第
4の金属配線、さらには第6の金属配線をプラズマエッ
チングにより形成する際、第1のトランジスタのゲート
電極に接続され第1の層間絶縁膜上に延在する第1の金
属配線に電荷が蓄積しても、その電荷は第2のトランジ
スタの作用により逃がすことができる。すなわち、プラ
ズマエッチングの際、電荷は第1の金属配線とともに第
4の金属配線にも蓄積する。その結果、第4の金属配線
は高電位となり、第2のトランジスタはオンして導通状
態になる。これにより、第1のトランジスタのゲート電
極は、第2の金属配線、第2のトランジスタ、ならびに
第3の金属配線を通じて半導体基板上の基準電位点に接
続され、第1の金属配線に蓄積した電荷は基準電位点に
逃げる。
【0030】よって、本発明の半導体装置の製造方法で
は、プラズマエッチングにより金属配線に電荷が蓄積し
ても、第1のトランジスタのゲート電極が高電位となっ
てゲート酸化膜が損傷されたり破壊されることがない。
【0031】そして、第4の金属配線を第1の金属配線
に接近して形成した場合には金属配線間の静電容量によ
り、第1の金属配線が電位を持つと第4の金属配線も電
位を持つようになり、第4の金属配線はいっそう高電位
になり易く、より確実に第1のトランジスタのゲート酸
化膜の損傷などを防止できる。また、第4の金属配線を
蛇行させて形成した場合には、第4の金属配線を比較的
狭い領域に形成しても、十分な長さとすることができ、
プラズマエッチング時に十分な量の電荷を蓄積して第2
のトランジスタを導通状態にさせ、第1のトランジスタ
のゲート酸化膜の損傷などを確実に防止できる。また、
本発明では第6の金属配線を幅広に形成するので第2の
トランジスタのオン抵抗が小さくなり、第1のトランジ
スタのゲート酸化膜は確実に損傷などから守られる。そ
して、第4および第6の金属配線は他のトランジスタや
他の金属配線と同一の工程で形成できるので、新たな工
程を追加する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の製造方法の実施の形態例によ
り製造した半導体装置の一例を示す部分平面図、(B)
は同部分断面側面図である。
【図2】図1の半導体装置を示す斜視図である。
【図3】第1および第4の金属配線周辺の等価回路を示
す回路図である。
【図4】(A)は本発明の第2の実施の形態例の製造方
法により製造した半導体装置の一例を示す部分平面図、
(B)は同部分断面側面図である。
【図5】図4の半導体装置を示す斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8234 - 21/8238 H01L 27/06 H01L 27/088 - 27/092

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に第1のトランジスタが形
    成され、前記第1のトランジスタのゲート電極と前記半
    導体基板との間には絶縁膜が介在され、前記第1のトラ
    ンジスタの前記ゲート電極は、前記半導体基板上に形成
    された第1の層間絶縁膜の上に延在する第1の金属配線
    に接続されている半導体装置であ、前記半導体基板上
    に形成された第2のトランジスタを含み、前記第2のト
    ランジスタのドレイン(またはソース)は、前記半導体
    基板上に形成された前記第1の層間絶縁膜の上に延在す
    る第2の金属配線により前記第1のトランジスタの前記
    ゲート電極に接続され、前記第2のトランジスタのソー
    ス(またはドレイン)は、前記第1の層間絶縁膜の上に
    延在する第3の金属配線により前記半導体基板上の基準
    電位点に接続され、前記第2のトランジスタのゲート電
    極は前記第1の層間絶縁膜上に延在する第4の金属配線
    に接続され、前記第4の金属配線の他端は電気的に開放
    され、前記第2のトランジスタの前記ゲート電極はさら
    に、前記第1の層間絶縁膜の上に形成された第2の層間
    絶縁膜の上に延在する第5の金属配線により前記半導体
    基板上の基準電位点に接続されている半導体装置を製造
    する方法であって、 前記第4の金属配線は、蛇行して形成するか、または前
    記第1の金属配線に近接すると共に第1の金属配線とほ
    ぼ平行に形成し、 前記第1および第4の金属配線は、前記第1の層間絶縁
    膜の上にプラズマエッチングにより同時に形成し、 このプラズマエッチングの際に、前記第4の金属配線に
    蓄積する電荷により前記第4の金属配線の電位を上昇さ
    せ、前記第2のトランジスタを導通状態にさせて前記第
    1のトランジスタのゲート電極と前記半導体基板との間
    の前記絶縁膜の損傷を防止することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に第1のトランジスタが形
    成され、前記第1のトランジスタのゲート電極と前記半
    導体基板との間には絶縁膜が介在され、前記第1のトラ
    ンジスタの前記ゲート電極は、前記半導体基板上に形成
    された第1の層間絶縁膜の上に延在する第1の金属配線
    に接続されている半導体装置であり、前記半導体基板上
    に形成された第2のトランジスタを含み、前記第2のト
    ランジ スタのドレイン(またはソース)は、前記半導体
    基板上に形成された前記第1の層間絶縁膜の上に延在す
    る第2の金属配線により前記第1のトランジスタの前記
    ゲート電極に接続され、前記第2のトランジスタのソー
    ス(またはドレイン)は、前記第1の層間絶縁膜の上に
    延在する第3の金属配線により前記半導体基板上の基準
    電位点に接続され、前記第2のトランジスタのゲート電
    極は前記第1の層間絶縁膜上に延在する第4の金属配線
    に接続され、前記第4の金属配線の他端は電気的に開放
    され、前記第2のトランジスタの前記ゲート電極はさら
    に、前記第1の層間絶縁膜の上に形成された第2の層間
    絶縁膜の上に延在する第5の金属配線により前記半導体
    基板上の基準電位点に接続され、前記第2のトランジス
    タは、ドレインとソースとの間に形成された素子分離用
    の絶縁膜と、この絶縁膜の上に形成された第2のゲート
    酸化膜とを含み、前記第2のトランジスタの前記ゲート
    電極は前記第2のゲート酸化膜の上に形成され、前記第
    1の層間絶縁膜の上に延在し前記第2のトランジスタの
    前記ゲート電極に接続された第6の金属配線をさらに含
    む半導体装置を製造する方法であって、 前記第6の金属配線は前記第2のトランジスタの前記ゲ
    ート電極の真上に前記ゲート電極とほぼ平行に形成する
    と共に前記ゲート電極より幅広に形成し、 前記第1、第4、ならびに第6の金属配線は、前記第1
    の層間絶縁膜の上にプラズマエッチングにより同時に形
    成し、 このプラズマエッチングの際に、前記第4の金属配線に
    蓄積する電荷により前記第4の金属配線の電位を上昇さ
    せ、前記第2のトランジスタを導通状態にさせて前記第
    1のトランジスタのゲート電極と前記半導体基板との間
    の前記絶縁膜の損傷を防止することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2のトランジスタは前
    記半導体基板上に形成された素子分離用の絶縁膜を挟み
    隣接して配置されていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2のトランジスタのソ
    ースおよびドレインは同一の導電型の半導体により形成
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    半導体装置の製造方法。
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