JP3071548B2 - 液体封入型防振装置 - Google Patents

液体封入型防振装置

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JP3071548B2
JP3071548B2 JP7684092A JP7684092A JP3071548B2 JP 3071548 B2 JP3071548 B2 JP 3071548B2 JP 7684092 A JP7684092 A JP 7684092A JP 7684092 A JP7684092 A JP 7684092A JP 3071548 B2 JP3071548 B2 JP 3071548B2
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JP
Japan
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liquid chamber
liquid
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JP7684092A
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和義 丹羽
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用エンジンの支持
部等に用いられる防振装置、とりわけ、内部にエチレン
グリコールやシリコーンオイル等を封入した液体封入型
防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人が発明したこの種の液体封入型
防振装置として図3、図4に示すようなものがある。
【0003】この防振装置は、内筒1と外筒2の間にゴ
ム弾性体3が介装されていて、このゴム弾性体3に設け
られた凹部3aと外筒2に付設されたダイヤフラム4
a、4bとによって液封入部5が形成され、この液封入
部5の内部が第一仕切板6と第二仕切板7とによって第
一、第二、第三液室8、9、10に画成されている。そ
して、外筒2の内周面には図4に示すような半円筒部材
11が接合されていて、第一液室8と第二液室9、第一
液室8と第三液室10が夫々この半円筒部材11の外周
側の面に形成された等価質量の大きい第一オリフィス1
2と等価質量の小さい第二オリフィス13とによって連
通するようになっている。尚、第一オリフィス12は、
断面積を小さくし、かつ、蛇行して形成することによっ
て等価質量を大きく設定され、第二オリフィス13は、
逆に断面積を大きくし、かつ、直線状に形成することに
よって等価質量を小さく設定されている。また、第二仕
切板7には、入力振動の振幅が所定振幅以上になった場
合に、第二液室9と第三液室10の間の液体の流動を押
さえて第二オリフィス13の液体の流動を規制するゴム
板14が設けられている。
【0004】この防振装置は、以上のような構成である
ため、エンジンシェイクのような低周波大振幅の振動が
入力された場合には、第二オリフィス13がゴム板14
による液体の流動規制作用を受け、等価質量の大きい第
一オリフィス12側で液体の流動が起こる。これによ
り、入力振動は液室8、9の拡張弾性と第一オリフィス
12の等価質量とによる共振作用によって低減される。
また、アイドル振動のような高周波小振幅の振動が入力
された場合には、第二オリフィス13がゴム板14によ
る流動規制作用を受けないため、等価質量の小さい第二
オリフィス13側で液体の流動が起こり、入力振動は液
室8、9の拡張弾性と第二オリフィス13の等価質量と
による共振作用によって低減される。
【0005】尚、この関連技術は、例えば特開昭63−
318339号公報等に示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この液体封
入型防振装置の場合、半円筒部材11の外周面に周方向
に沿って第一オリフィス12と第二オリフィス13を並
列に配置するようにしているため、第一オリフィス12
の等価質量の拡大化と第二オリフィス13の等価質量の
縮小化を共に図ることが難しいという不具合がある。即
ち、全長を長くして第一オリフィス12の等価質量を大
きくしようとすると、その蛇行幅が大きくなるために第
二オリフィス13の実質幅を広げられなくなり、逆に実
質幅を拡げて第二オリフィス13の等価質量を小さくし
ようとすると、第一オリフィス12の全長を蛇行幅でか
せげなくなってしまう。
【0007】そこで本発明は、第一オリフィスの等価質
量の拡大と第二オリフィスの等価質量の縮小を共に図る
ことが出来る液体封入型防振装置を提供しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、内筒と外筒の間に、第一液
室と第二液室と第三液室とが設けられる一方で、外筒の
内周面に半円筒部材が接合され、前記第一液室と第二液
室、第一液室と第三液室が、夫々前記半円筒部材に形成
された等価質量の大きい第一オリフィスと等価質量の小
さい第二オリフィスとによって連通する液体封入型防振
装置において、前記第一オリフィスと第二オリフィスの
一方を前記半円筒部材の外周面に形成し、他方を内周面
に形成するようにした。
【0009】
【作用】第一オリフィスと第二オリフィスは半円筒部材
の内外両周面を幅方向に充分に使って形成することが出
来る。
【0010】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図1、図2に基づ
いて説明する。尚、図3、図4に示した従来のものと同
一部分には同一符号を用いるものとする。
【0011】図面において、1は、図示しないロッドを
介して車体側に取り付けられる内筒であり、2は、図示
しないブラケットを介してエンジン側に取り付けられる
外筒である。外筒2は上部に一対の開口が形成され、そ
こにダイヤフラム4a、4bが付設されている。また、
外筒2の内周側には上部に窓部を有する筒金15が嵌着
固定されており、この筒金15と内筒1の間にはゴム弾
性体3が介装されている。このゴム弾性板3は、上部側
に、外筒2とダイヤフラム4a、4bと共に液封入部5
を構成する凹部3aが形成され、下部側に、内筒1と外
筒2の径方向の相対変位を許容する空洞部16が形成さ
れている。
【0012】また、ゴム弾性体3の凹部3aには、液封
入部5を上下に仕切る第一仕切板6が嵌着されており、
この第一仕切板6の上面側には、さらに第一仕切板6の
上方側の空間を上下に仕切る断面略コ字状の第二仕切板
7が固着されている。液封入部5内は、これら第一仕切
板6と第二仕切板7とによって三つの液室に仕切られ、
第一仕切板6の下方側が第一液室8、第二仕切板7の上
方側が第二液室9、第一仕切板6と第二仕切板7の間が
第三液室10となっている。第一仕切板6は、図中左右
方向に延出する両端部が筒金15の窓部を横切って外筒
2の内周面に接合されており、その一端側の接合部近傍
部分には第二液室9に臨む開口17と第三液室10に臨
む開口18が形成されている。
【0013】さらにまた、筒金15の外周面には半円筒
部材11が嵌着されていて、この半円筒部材11が外周
側が外筒2の内周面に接合されている。この半円筒部材
11は、その外周面側に、前記一方の開口17を介して
第一液室8と第二液室9を連通する第一オリフィス19
が形成され、内周面側に、前記他方の開口18を介して
第一液室8と第三液室10を連通する第二オリフィス2
0が形成されている。第一オリフィス19は、等価質量
を大きくするために、狭い幅で、かつ、蛇行して形成さ
れており、第二オリフィス20は、等価質量を小さくす
るために、広い幅で、かつ、直線状に形成されている。
ここで、第一オリフィス19と第二オリフィス20は半
円筒部材11の夫々異なる面に形成しているため、夫々
が半円筒部材11の幅を最大限に利用することが可能と
なっている。したがって、第一オリフィス19は等価質
量が充分に大きく、第二オリフィス20は充分に小さく
設定されている。
【0014】一方、前記第二仕切板7には変動規制板2
1が取り付けられ、この変動規制板21と第二仕切板7
の間にゴム板14が上下方向に所定の変動代dをもって
収容されている。そして、変動規制板21と第二仕切板
7のゴム板14に臨む位置には夫々貫通孔22、23が
形成されていて、この貫通孔22、23を通してゴム板
14の上下面に第二液室9と第三液室10の液圧が夫々
作用するようになっている。このため、振動の入力によ
って第一液室8が弾性変形し、この弾性変形に伴って第
二液室9と第三液室10の間に液圧の変動が起こると、
この液圧の変動によってゴム板14が上下方向に変動す
る。また、変動代dは、入力振動の振幅が所定振幅以上
(アイドル振動時の振幅以上)になった場合に、ゴム板
14が第二液室9と第三液室10の間を実質閉塞し、そ
れによって第二オリフィス20の液体の流動を規制する
ように設定されている。
【0015】この液体封入型防振装置は以上のような構
成であるため、エンジンシェイクのような低周波大振幅
の振動が入力された場合には、ゴム板14が第二オリフ
ィス20の液体の流動を規制するため、第一液室9の弾
性変形に伴う液体の流動は専ら第1液室8と第二液室9
との間で起こり、振動は液室8、9の拡張弾性と、第一
オリフィス19とによる共振作用によって低減される。
このとき、第一オリフィス19の等価質量は充分に大き
く設定されているため、振動は大きなロスファクターで
もって確実に低減される。
【0016】また、アイドル振動のような高周波小振幅
の振動が入力された場合には、ゴム板14が第二オリフ
ィス20の液体の流動を許容する範囲で変動するため、
第一液室8の弾性変形に伴う液体の流動は液体の通過抵
抗の小さい第二オリフィス20を通して第一液室8と第
二液室9との間で起こり、振動は室壁8、9の拡張弾性
と第二オリフィス20とによる共振作用によって低減さ
れる。このとき、第二オリフィス20の断面積が充分に
大きく設定され、しかも、第二液室9を構成するダイヤ
フラム4a、4bの弾性が小さく設定されているため、
振動は小さい動ばね定数でもって確実に低減される。
【0017】尚、本発明の実施例は以上で説明したもの
に限るものでなく、例えば、上記実施例では、第一オリ
フィス19を半円筒部材11の外周側に形成し、第二オ
リフィス20を内周側に形成するようにしたが、逆に、
第一オリフィス19を内周側に形成して第二オリフィス
20を外周側に形成するようにしても良い。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明は、第一オリフィス
と第二オリフィスの一方を半円筒部材の外周面に形成
し、他方を内周面に形成するようにしたため、第一オリ
フィスの蛇行幅と第二オリフィスの実質幅を共に半円筒
部材の幅近くまで拡げることが出来る。この結果、第一
オリフィスの等価質量の拡大化と第二オリフィスの等価
質量の縮小化の両立が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】同実施例の要部を示す斜視図。
【図3】従来の技術を示す断面図。
【図4】同技術の要部を示す斜視図。
【符号の説明】
1…内筒、 2…外筒、 8…第一液室、 9…第二液室、 10…第三液室、 11…半円筒部材、 19…第一オリフィス、 20…第二オリフィス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/14 B60K 5/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒と外筒の間に、第一液室と第二液室
    と第三液室とが設けられる一方で、外筒の内周面に半円
    筒部材が接合され、前記第一液室と第二液室、第一液室
    と第三液室が、夫々前記半円筒部材に形成された等価質
    量の大きい第一オリフィスと等価質量の小さい第二オリ
    フィスとによって連通する液体封入型防振装置におい
    て、前記第一オリフィスと第二オリフィスの一方を前記
    半円筒部材の外周面に形成し、他方を内周面に形成した
    ことを特徴とする液体封入型防振装置。
JP7684092A 1992-03-31 1992-03-31 液体封入型防振装置 Expired - Lifetime JP3071548B2 (ja)

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