JP3071282U - 歯科用x線撮影補助具 - Google Patents

歯科用x線撮影補助具

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JP3071282U JP2000001960U JP2000001960U JP3071282U JP 3071282 U JP3071282 U JP 3071282U JP 2000001960 U JP2000001960 U JP 2000001960U JP 2000001960 U JP2000001960 U JP 2000001960U JP 3071282 U JP3071282 U JP 3071282U
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良作 澤田
憲作 澤田
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株式会社阪神技術研究所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】歯科用X線撮影において、不要なX線を遮断
し、放射線障害を未然に防止するための撮影補助具を提
供する。 【構成】X線を遮断する窓枠状絞り(2)を有し、X線
発生装置のコーン先端(9)に回転自在に着脱可能な円
盤(X)とそれに対向するフィルムホルダ(8)の指示
リング(8a)に装着する着脱可能の円盤(Y)からな
る歯科用X線撮影補助具。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は歯科医療分野におけるX線撮影に際して用いる撮影補助具に関するも のである。更に言えば、口内法X線撮影において、患者への不要なX線照射を遮 断し、放射線障害を未然に防止する撮影補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的にX線発生装置においては、不要放射線による被曝障害の防止やシャー プな画像を得るために、アルミニウムフィルタで長波長の散乱光を除去した後、 主に鉛でできた円形の金属製X線絞りでX線束をX線絞り込む工夫がなされてい る。しかし、実用上得られるX線束は完全に平行ではなく、拡散X線を含んでい る。
【0003】 不要なX線照射を回避あるいは軽減するうえで、フィルムホルダ、とりわけX 線方向を規制するコーンインジケータ付きフィルムホルダ(CID−II(株) 阪神技術研究所)の使用も有効である。コーンインジケータのリング(以下指示 リングと呼ぶ)とX線発生装置のコーン(ツーブス)先端を近接することにより 被検歯牙に狙いを付けてX線を照射することが容易にできる。
【0004】 指示リングに装着して更に不用のX線を削減するための補助具として、金属製 円盤の中央に方形のX線透過窓を持った付加的X線絞りも知られている。X線透 過窓が方形であるのは、歯科用口内法X線フィルムが方形であることに対応して いる。この場合、X線束は一層絞込まれているために、X線照射軸及び照射枠が フィルムに対してより正確な位置関係にあることが要求される。さもなければ、 被検歯牙の像がずれて、極端な場合フィルム上に像が得られなくなる。また金属 製X線絞りの装着によって、フィルムホルダが重くなり、口内で患者がそれを保 持し難くなる欠点もある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
コーンインジケータ付きフィルムホルダと付加的X線絞りを使用する方法にお いては、フィルムホルダの重量増を避けなければならない。また、フィルムに対 するX線照射軸及び照射枠の正確な位置関係を撮影現場において容易に確保でき ることが要求される。本考案はその解決手段を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
コーンインジケータ付きフィルムホルダの重量増を避けるためには、付加的X 線絞りをX線発生装置のコーン側に装着することによって達成できる。付加的X 線絞りの取付け法としては、例えば付加的X線絞りをコーンの先端に合うキャッ プ状あるいはプラグ状に成形して、コーンの外側あるいは内側に直接はめ込む方 法が容易である。コーンは通常プラスチック製であり、着脱時に傷を付けないよ うな工夫が必要である。このために付加的X線絞りは弾性材料からなることが好 ましい。
【0007】 上記したように、正確なX線照射軸を容易に確保する工夫が必要となる。コー ン先端に装着した付加的X線絞りの表面をコーンインジケータの指示リングに平 行に接するようにセットすれば原理的にX線照射軸が決まるが、コーンあるいは 指示リングの径は60mm程度であり、目視で厳密な平行度を判断することが困 難である。
【0008】 この問題を解決するためには両者の接する距離、あるいは面積を大きくするこ とが好ましい。X線の付加的X線絞りの面積を大きくすると、X線遮蔽材の性質 から重量が大きくなりすぎる。また経済的にも不利である。このために付加的X 線絞りはX線遮蔽材からなるX線絞り本体部と位置決めのためのX線透過性の軽 量材料からなる円盤で構成し、両者は一般的な方法で固定される。口内法用フィ ルムサイズ(mm)は、小児用の24×30、一般的な30×40から咬合撮影 用の54×70の大きさのものが使用されている。X線絞りの窓(開口部)サイ ズは、それぞれのフィルムサイズに対応して準備される。
【0009】 コーンに対向するコーンインジケータの指示リングに同形の円盤を装着し、両 者の円盤をずれのないように平行に接することによって、X線照射軸が正確に確 保できる。このとき、これらの円盤の径を大きくすると原理的には精度が向上す るが、大きすぎると取扱いに不便となる。円盤の径がそれぞれコーン若しくはリ ングの1.5倍から3倍である軽量材料からなる円盤が、精度及び取扱いの点で 最も優れている。
【0010】 指示リングに装着する円盤及びX線発生装置のコーンに装着するX線絞り付き 円盤の両者をそれぞれ回転自在に取り付けられる構造とした場合、上記操作によ りX線照射軸の方向は容易に設定されるが、方形のフィルムと方形のX線絞りと 位置関係(照射枠)が回転方向にずれることが生じる。このためにフィルムとX 線絞り付き円盤の位置合わせが必要となる。例えば、回転方向の位置決め方法と して、指示リング用円盤及びX線絞り付き円盤を透明材質とし、コーンインジケ ータの指示リングに相互に整合すべき位置に目印を付け、撮影操作時に相互に整 合させる方法が考えられる。
【0011】 前記のコーンインジケータ付きフィルムホルダ(CID−II)においては、 フィルムとコーンインジケータの指示リングの相対的位置は指示基準板によって 固定されている。指示リング用円盤には指示基準板と指示リングの取付け部に嵌 合できる突起を設けて位置決めすることができる。また両者の円盤の相体的位置 を決める手段として、両者の円盤に対応して嵌合できる穴と突起を設けることが できる。これらの組合わせによって、撮影現場においてフィルムとX線絞りの相 対的位置を容易に合わせることができ、フィルムの適正な位置にX線歯牙像を得 ることができる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の実施形態を、図面を参照して説明する。 図1、図2は本考案に係わるX線撮影補助具の一つの実施形態の説明図であっ て、図1はX線発生装置のコーンに装着するX線絞り付き円盤(X)の構造、図 2はこれに対向してコーンインジケータの指示リングに装着する円盤(Y)の構 造を示すものである。
【0013】
【図1】
【図2】
【0014】 図1における円盤(1)は厚み1mm、直径120mmのメタクリル樹脂製の 円盤であって、片面には中央に開放された方形の窓と周縁にコーンに嵌合するた めの立ち壁を有する断面がキャップ状のX線絞り(2)が取付け部材(3)によ って締結されており、他の面には指示リングに装着する円盤に嵌込む突起(4) が4本付けられている。
【0015】 X線絞り(2)は注形用ウレタン樹脂100部重量にX線遮蔽材としてタング ステン粉末135部重量を配合して鋳型に注入、成形されたものであって、その 底部中央には23×31mm、コーナー半径4mmの窓状開口部を有し、外径6 0mm、高さ15mm、底部の厚み4mm、周縁立ち壁の厚み3mmである。
【0016】 図2における円盤(5)は、図1と同じ厚み1mm、直径120mmのメタク リル樹脂製の円盤であって、前記の突起(4)を嵌込む4個の貫通穴(6)が設 けられ、片面には指示リングに取付けるためのアンダーカットを有する突起(7 )が取付けられている。このうちの2本(7a)はコーンインジケータのステム と指示リングとの取付け部に嵌込むものであって、これによってフィルムに対す る円盤の相対位置が固定される。
【0017】 図3は上記の円盤をそれぞれ指示リング(8)及びコーン(9)に装着したと きの斜視図であって、まず指示リング用円盤の突起(7)を指示リング(8b) に嵌込む。この時2本の突起(7a)は指示リングと指示基準板の取付け部に嵌 合させる。一方X線発生装置のコーン(9)にコーン用円盤のX線絞り(3)を 回転自在に嵌込む。 X線装置の自在アームを操作して両者を接近させ、コーン用円盤を回転、調整 しながら突起(4)を指示リング用円盤の貫通穴(6)に嵌込み、さらに2つの 円盤が平行に近接するように調整する。これによってX線照射軸が正しく設定さ れるとともにフィルムに対してX線照射枠の整合が容易に達成され、撮影に当た ってはフィルム上に正しく歯牙像が得られる。
【0018】
【図3】
【0019】 図4はX線写真撮影時におけるX線束(10)の広がりを示す説明図である。 付加的X線絞りを使用しない通常の撮影におけるX線束(10a)は広がってい るために照射軸に大幅なずれがない限りフィルム上に歯牙像が得られるが、患者 は不要なX線を被曝することとなる。 これに対して、付加的X線絞りを使用した場合のX線束(10b)は不要なX 線がカットされて狭くなる。このために患者が不要なX線を被曝する危険が少な くなるものの、位置決めが正しくなければ、方形のフィルムに対して斜めになっ た歯牙像が得られたり、極端な場合歯牙像が得られなず、患者は不要な被曝を受 けることとなる。
【0020】
【図4】
【0021】 上記の例では円盤の材質として、メタクリル樹脂を使用したが、これに限定さ れるものでなく、PVC、PPやABS等の樹脂、木板や紙などのX線を透過す る他の材料を使用することができる。二つの円盤の位置を設定するときの作業性 の点からは透明なものが好ましい。 X線絞りの材質もウレタン樹脂に限らず、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の 注形用樹脂が使用できる。また熱可塑性樹脂にX線遮蔽材を混練りして射出成形 する方法や切削加工などの機械加工法を選択することができる。 また、X線遮蔽材もタングステンに限定されるものではなく、鉛、ビスマスな ど金属あるいはその酸化物が使用できる。
【0022】 指示リング付きコーンインジケータは(株)阪神技術研究所製のCID−II を使用する場合について説明したが、形状の異なる他のものを使用することがで きる。この時指示リングに取り付ける方法は、その指示リングの形状に合わせた 最適なものを選ぶことができる。
【0023】
【考案の効果】
付加的X線絞りを使用して不要X線を遮断する場合、より正確なX線照射軸及 び照射枠を設定することが必要になる。上記のとおり本考案は撮影現場において 簡単にずれのない撮影ができる補助具を提供するものであって、X線発生装置の コーン先端に装着するX線絞りを有する円盤とフィルムホルダの指示リングに装 着する同形の円盤からなり、二つの円盤を重なるように対向させることによって 容易に正確なX線照射軸が設定できる。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるX線撮影補助具の一つの実施形
態の説明図であって、[1a]図はX線発生装置のコー
ンに装着するX線絞り付き円盤の正面図、[1b]図は
[1a]図のA−A’断面図、[1c]図は[1a]図
のB−B’断面図である。
【図2】[2a]図は、図1に対向してコーンインジケ
ータのリングに装着する円盤の正面図、[2b]図は
[2a]図のC−C’断面図、[2c]図は[2a]図
のD−D’断面図である。
【図3】図1、図2に示した本考案に係わるX線撮影補
助具の使用説明図であって、それぞれコーンインジケー
タ及びコーンに装着した円盤の斜視図である(但し、X
線絞りは省略されている)。
【図4】図1、図2に示した本考案に係わるX線撮影補
助具を使用して撮影した場合の効果を説明する概念図で
ある。
【0025】
【符号の説明】
X−コーン用X線絞り付き円盤 1−円盤 2−X線絞り 3−X線絞り取付け部
材 3a−X線絞り取付けリング 3b−X線絞り取付けボ
ルト/ナット 4−指示リング取り付け円盤用嵌合突起 Y−指示リング取り付け用円盤 5−円盤 6−コーン用X線絞り付き円盤用嵌合穴
7−突起 7a−指示基準板嵌合用突起 7b−指示リング
保持用突起 8−コーンインジケータ付きフィルムホルダ 8a−指示基準板 8b−指示リング 9−X線発生装置のコーン 10、10a、1
0b−X線束

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線を遮断する窓枠状X線絞りを有し、X
    線発生装置のコーン先端に回転自在に装着できる着脱可
    能の円盤とそれに対向するフィルムホルダ用コーンイン
    ジケータの指示リングに装着する着脱可能の円盤からな
    ることを特徴とする歯科用X線撮影補助具。
  2. 【請求項2】コーンインジケータの指示リングに装着す
    る円盤に、コーンインジケータの指示基準板と指示リン
    グとの接合部に嵌合する突起を設けたことを特徴とする
    請求項1の歯科用X線撮影補助具。
  3. 【請求項3】一方の円盤に複数の穴を設け、他方の円盤
    には前記の穴に嵌合可能な複数の突起を対応するに位置
    に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2の歯科
    用X線撮影補助具。
  4. 【請求項4】円盤の径がX線発生装置のコーンあるいは
    コーンインジケータの指示リングの径の1.5倍から3
    倍であることを特徴とする請求項1、請求項2あるいは
    請求項3の歯科用X線撮影補助具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101225241B1 (ko) * 2011-07-26 2013-01-22 함재상 방사선 차폐장치 및 이를 부착한 엑스레이 촬영장치

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