JP3071055B2 - くさび型クランプ - Google Patents

くさび型クランプ

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JP3071055B2
JP3071055B2 JP4345288A JP34528892A JP3071055B2 JP 3071055 B2 JP3071055 B2 JP 3071055B2 JP 4345288 A JP4345288 A JP 4345288A JP 34528892 A JP34528892 A JP 34528892A JP 3071055 B2 JP3071055 B2 JP 3071055B2
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享 加藤
長雄 漢人
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旭テック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はくさび型クランプに係
り、特に、両くさび型のクランプを小型、軽量化したも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のくさび型クランプは、線
条を挟持するくさび体と、線条を挟持した状態のくさび
体を挿入してくさび効果を付与し、かつ送電線鉄塔へ接
続されるクランプ体とから構成されている。
【0003】くさび型クランプは、単一のくさび片から
なるくさび体で線条を挟持する片くさび型も存在する
が、一対のくさび片で線条を挟持してくさび効果を高め
るようにした両くさび型が多用されるようになってきて
いる。
【0004】図4〜図6は、従来の両くさび型クランプ
を示すものであって、図4はその平面図、図5はその正
面図及び図6は図4のB−B線拡大断面図である。
【0005】クランプ体11は、一対のクランプ片11
a,11bからなり、その全体形状は、所定長さの直方
体からなり、一方の対面する側は、先細りに形成され、
つまりテーパ面に形成され(図5参照)、そのテーパ面
を上,下にし、かつ長手方向に沿って中央部を縦割に2
分して上記一対のクランプ片11a,11bが構成され
ている。
【0006】クランプ体11内部には、その軸心に沿っ
て挿入孔13が設けられている。この挿入孔13は、ク
ランプ体11と同様に、一方の対面は上記テーパ面に対
応するように先細りに形成されているとともに、他方の
対面は平行に形成されている。そして、テーパ面の付さ
れている挿入孔13の中央部分は、互いに接近してい
る。したがって、挿入孔13の横断面形状は鼓状を呈し
ている。
【0007】くさび体12は、一対のくさび片12a,
12bからなり、その一対のくさび片12a,12bを
線条Lを介在させて重ね合わせた状態で上記挿入口13
に挿入できる大きさに形成されている。したがって、各
くさび片12a,12bの長手方向の一側面には、線条
Lの断面形状に合致した断面半円状の溝条14aが設け
られているとともに、他側面には中央部が最も窪んだ凹
状の溝条14bが形成されている。
【0008】一方のくさび片(図示の例では下部に位置
するくさび片12b)の一端部(クランプ体11に挿入
されない方の端部)には、ジャンパ線を支持するための
ジャンパ線受片イが設けられているとともに、両クラン
プ片11a,11bの一端部(先細りと反対側の端部)
には、クランプ体11をがいし装置を介して送電線鉄塔
へ取付けるための取付金具ロがそれぞれ設けられてい
る。
【0009】上記構成の両くさび型クランプで線条Lを
挟持するには、取付金具ロを送電線鉄塔側に接続し、線
条Lを一対のくさび片12a,12bで挾んだ状態でク
ランプ体11の挿入孔13に挿入すると、線条Lが取付
金具ロと反対側に引張られるに従ってくさび片12a,
12bはくさび効果を発揮し、線条Lを保持することが
できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の両くさび型クランプは、一対のくさび片で線条を挟
持するので、くさび効果が大きく、優れたクランプ機能
を果すが、大型化して重量が大きくなるという欠点があ
った。
【0011】特に、クランプ作業は、送電線鉄塔の上で
行なわれるので、小型、軽量化された作業性の優れたく
さび型クランプの出現が待たれていた。
【0012】そこで、本発明は、上記欠点を解消するた
めになされたものであって、その目的は、両くさび型で
クランプ機能が優れ、かつ小型・軽量化されたくさび型
クランプを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るくさび型ク
ランプは、上記目的を達成するために、線条の所定長さ
を対向して挾むように配置される一対のくさび片からな
り、各くさび片は線条と接する面と反対側の面にそれぞ
れテーパ面を有するとともに、そのテーパ面に沿い、か
つ、そのテーパ面の両端側に一対の突条を有するくさび
体と、そのくさび体が上記線条を挾んだときの上記一対
のくさび片に設けられた相対する突条に対応する凹条溝
を有する一対のクランプ片からなり、相対するそれらク
ランプ片間に間隙を有するくさび体とからなるくさび型
クランプであって、前記くさび体及び前記クランプ体を
用いて線条を挾持したときのその線条の軸心方向から見
たときの形状において、上記線条の中心を通る垂直線と
その中心を通り、かつ、上記くさび体の一つのくさび片
の突条とその突条の接する上記クランプ体の一つのクラ
ンプ片の凹条溝の接合点を通る線とのなす角度が30°
〜60°であることを特徴としている。また、前記線条
の中心から前記くさび体の一つのくさび片の突条とその
突条に接する前記クランプ体の一つのクランプ片の凹条
溝の接合点までの距離は、上記線条の半径の1.3〜
1.8倍であることを特徴としている。
【0014】
【作用】上記構成において、一対のくさびが線条を挾
んだ状態でそれらくさびの突条が一対のクランプ片の
凹条溝に挿入される。一対のくさび片が一対のクランプ
片の凹条溝に挿入されるにしたがって線条を強固に挟持
する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図3は、一実施例に係るくさび型クランプ
を示し、図1はその平面図、図2はその正面図及び図3
は図1のA−A線拡大断面図である。
【0016】なお、上記従来と同一構成要素には同一符
号を用い、これら構成要素については説明が重複するた
め新規な部分のみについて異なる符号を付して説明する
とともに、上記従来の構成要素に対応する構成要素に
は、上記従来の符号の数字の1桁の数字を付している。
【0017】クランプ体1は、一対のクランプ片1a,
1bからなり、両クランプ片1a,1bを合せたときの
全体形状は、所定長さの直方体からなり、各クランプ片
1a,1bの一方の対面する側(図示の例では上,下面
側)は、先細りに形成され、つまりテーパ面に形成され
ている(図2参照)。
【0018】各クランプ片1a,1bのテーパ面の付さ
れていない一方の面には、長手方向中心に沿って、凹部
3がそれぞれ設けられている。この凹部3の内側は、ク
ランプ片1a,1bと同様に、上,下面は上記テーパ面
に対応するように先細りに形成されているとともに、そ
のテーパ面の付されている凹部3の先端部分は、互いに
接近していて、凹条溝5a,5bがそれぞれ形成されて
いる。
【0019】くさび体2は、一対のくさび片2a,2b
からなり、その一対のくさび片2a,2bを線条Lを介
在させて重ね合わせた状態で上記凹部3に挿入できる大
きさに形成されている。したがって、各くさび片2a,
2bの長手方向の一側面は線条Lの横断面形状に合致し
た断面半円状の溝条4aが設けられているとともに、他
側面の両側には上記凹条溝5a,5bに対応した突条6
a,6bがそれぞれ形成されている。そして、両突条6
a,6b間は、上記溝条4aと同じ曲面に形成されてい
る。
【0020】上記構成の両くさび型クランプで線条Lを
挟持するには、取付金具ロを送電線鉄塔側に接続し、線
条Lを一対のくさび片2a,2bで挾んだ状態でクラン
プ体1の凹部3に挿入すると、線条Lが取付金具ロと反
対側に引張られるに従ってくさび片2a,2bはくさび
効果を発揮し、線条Lを保持することができる。
【0021】そして、本実施例に係るくさび型クランプ
において、対向するクランプ片1a,1bの間隙は、従
来は接合状態であったのに対し間隙が設けられており、
また、くさび片2a,2bも小さく形成されている。こ
のため、全体の形状を小型,軽量化することができる。
この小型,軽量化について、従来例の図6と本実施例の
図3とを比較してさらに説明すると、両図は共に同一線
条Lを同一のクランプ圧で挟持したときの同一箇所の断
面図で、実物に忠実に比例して示されている。これら図
から明らかなように、本実施例に係るくさび型クランプ
の方が明らかに小型化されていることが分る。さらに具
体的に説明すると、図6のクランプ体1とくさび体2の
合計重量が19kgであるのに対し、本実施例品のそれ
は12.5kgで、実に34%の重量軽減となる。
【0022】上記の小型、軽量化を図れる理由につい
て、本実施例の図3と従来例の図6の数値で比較してみ
ると、図3の本実施例に係るくさび型クランプは、線条
Lの中心Oを通る垂直線と、その中心を通り、かつ一つ
の突条6bとその6bに接する凹条溝5aとの接合点を
通る線とのなす各θは、30°〜60°の範囲である。
したがって、上述のθを従来例よりも大きくすることに
より、相対するクランプ片1a,1b間に十分の大きな
間隙を作ることができ、その間隙分だけクランプ体1の
重量を軽減することができるのである。
【0022】これに対し、図6に示される従来例のθ
は、すなわち、線条Lの中心Oを通る垂直線と、その中
心を通り、かつ一つのくさび片12aとそのくさび片1
2aに接するクランプ片11bとその接合点を通る線と
のなす角θは18°〜25°であり、本実施例よりはる
かにせまい。このことは、相対するクランプ片11a,
11b間の距離が小さいことを意味し、したがって、本
実施例のように、相対するクランプ片間に十分な間隙を
持つことができないのである。
【0023】また、本実施例に係るくさび型クランプが
小型,軽量化を図れる他の理由としては、線条Lの中心
Oからの一つの突条6aと、その突条6bに接する凹条
溝5aの接合点までの距離X1 は、線条Lの半径をX2
とすると、X1 =1.3X2 〜1.8X2 であり、これ
に対し、図6に示される従来例の線条Lの中心Oから一
つのくさび片12aと、そのくさび片12aに接するク
ランプ片11aとの接合点までの距離X1 ′は、X1 ′
=2.0X2 〜3.0X2 である。つまり、本実施例の
くさび体2の肉厚は、従来例よりも薄く、このため、く
さび体2自身も従来よりも小型,軽量化できるのであ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明に係るくさび型クランプは、くさ
び体及びクランプ体を用いて線条を挾持したときのその
線条の軸心方向から見たときの形状において、上記線条
の中心を通る垂直線とその中心を通り、かつ、上記くさ
び体の一つのくさび片の突条とその突条の接する上記ク
ランプ体の一つのクランプ片の凹条溝の接合点を通る線
とのなす角度が30°〜60°であるので、くさび型ク
ランプを従来に比べ小型,軽量化でき、作業性優れる
とともに、材料費も少なくてすみ低コストに製造するこ
とができる。特に、相対するクランプ片間に間隙を有し
ているので、その間隙分だけ重量が軽減される。さら
に、線条の中心を通る垂直線と、その中心を通り、か
つ、一つの突条とその突条の接する凹条溝の接合点を通
る線とのなす角度30°〜60°としているので、
対するクランプ片間の距離が大きくなり、クランプ片間
に大きな間隙をつくることができる。また、線条の中心
からくさび体の一つのくさび片の突条とその突条に接す
る前記クランプ体の一つのクランプ片の凹条溝の接合点
までの距離を線条の半径の1.3〜1.8倍としたとき
は、くさび片の肉厚が小さくてすみ、くさび自身も小
型,軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るくさび型クランプの平
面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1のA−A線拡大断面図である。
【図4】従来のくさび型クランプの平面図である。
【図5】図4の正面図である。
【図6】図4のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 クランプ体 1a,1b クランプ片 2 くさび体 2a,2b くさび片 5a,5b 凹条溝 6a,6b 突条

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線条の所定長さを対向して挾むように配
    置される一対のくさび片からなり、各くさび片は線条と
    接する面と反対側の面にそれぞれテーパ面を有するとと
    もに、そのテーパ面に沿い、かつ、そのテーパ面の両端
    側に一対の突条を有するくさび体と、そのくさび体が上
    記線条を挾んだときの上記一対のくさび片に設けられた
    相対する突条に対応する凹条溝を有する一対のクランプ
    片からなり、相対するそれらクランプ片間に間隙を有す
    るくさび体とからなるくさび型クランプであって、 前記くさび体及び前記クランプ体を用いて線条を挾持し
    たときのその線条の軸心方向から見たときの形状におい
    て、上記線条の中心を通る垂直線とその中心を通り、か
    つ、上記くさび体の一つのくさび片の突条とその突条の
    接する上記クランプ体の一つのクランプ片の凹条溝の接
    合点を通る線とのなす角度が30°〜60°であること
    を特徴とするくさび型クランプ。
  2. 【請求項2】 前記線条の中心から前記くさび体の一つ
    のくさび片の突条とその突条に接する前記クランプ体の
    一つのクランプ片の凹条溝の接合点までの距離は、上記
    線条の半径の1.3〜1.8倍であることを特徴とする
    請求項1に記載のくさび型クランプ。
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