JP3070700B2 - 気化器のフアストアイドル機構 - Google Patents

気化器のフアストアイドル機構

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JP3070700B2
JP3070700B2 JP3259828A JP25982891A JP3070700B2 JP 3070700 B2 JP3070700 B2 JP 3070700B2 JP 3259828 A JP3259828 A JP 3259828A JP 25982891 A JP25982891 A JP 25982891A JP 3070700 B2 JP3070700 B2 JP 3070700B2
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JP
Japan
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throttle valve
carburetor
valve shaft
fast idle
idle mechanism
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JP3259828A
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JPH0666203A (ja
Inventor
孝雄 梶
Original Assignee
株式会社日本ウォルブロー
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  • Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機関の始動性を高めるた
めに、気化器のチヨーク弁を閉じると絞り弁が所定の開
度に開き、十分な吸気負圧が燃料噴孔へ作用し、濃い混
合気が機関へ供給される、気化器のフアストアイドル機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】実開昭63-202758 号公報に開示される気
化器のフアストアイドル機構では、絞り弁軸に結合した
スロツトルレバーに対し、絞り弁軸に遊回転可能に支持
した駆動レバーが離隔する方向へばねにより付勢され、
駆動レバーをばね力に抗して遠隔的に回動すると、駆動
レバーの突片によりスロツトルレバーが押され、絞り弁
がアイドル位置から全開方向へ回動される。一方、チヨ
ーク弁軸に結合したチヨークレバーへ、チヨーク弁軸に
遊回転可能に支持した従動レバーがばねにより付勢係合
される。チヨーク弁軸の従動レバーは絞り弁軸の駆動レ
バーと係脱可能に構成される。駆動レバーを絞り弁の全
開方向へ回動すると、駆動レバーに押されて従動レバー
が回動し、絞り弁が全開位置に達するまでに、チヨーク
弁は全開位置から全閉位置へ回動される。この位置で機
関を始動する。駆動レバーを絞り弁の全開位置まで回動
すると、駆動レバーから従動レバーが外れ、従動レバー
と一緒にチヨーク弁はばね力により全開位置へ戻され
る。絞り弁軸の駆動レバーを絞り弁のアイドル位置より
もさらに全閉位置へ戻すと、駆動レバーは従動レバーを
蹴飛して従動レバーの反対側(初期位置)へ移動する。
【0003】上述の気化器のフアストアイドル機構で
は、各種のレバー、ばねなどの部品点数が多く、構造が
複雑であり、レバー相互の機械的接触部にバラツキがあ
ると、絞り弁の開度に対するチヨーク弁の開度にバラツ
キが生じ、調整に手数がかかる。また、機構全体が外部
へ露出しているので、異物が付着するなどして接触部の
接触状態に異動が生じるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は上述
の問題に鑑み、構成が簡単で、気化器本体の壁部の内部
に装着され、接触部が少なく、動作が正確な、気化器の
フアストアイドル機構を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明の構成は気化器本体に回動可能に支持した
絞り弁軸とチヨーク弁軸の各軸孔に交差する横孔を気化
器本体の壁部に設け、絞り弁軸とチヨーク弁軸の横孔に
臨む部分に面取り部を形成し、両端が面取り部に係合可
能の連動部材を横孔に嵌挿し、チヨーク弁の全開位置か
ら全閉位置への回動により、絞り弁が所定の開度へ回動
されるよう構成したものである。
【0006】
【作用】絞り弁軸の軸孔とチヨーク弁軸の軸孔とに交差
する横孔に、連動部材としてのロツドが摺動可能に支持
され、連動部材の両端は絞り弁軸とチヨーク弁軸とにそ
れぞれ形成した平坦な面取り部に当接可能とされる。連
動部材との接触部は2点で、外部に露出してないのでバ
ラツキがなく、チヨーク弁の開度と絞り弁の開度との正
確な関係が得られ、動作が軽快である。
【0007】
【発明の実施例】図1は本発明による気化器のフアスト
アイドル機構を備えた気化器本体の平面断面図、図2は
同正面断面図である。気化器本体7を貫通する吸気通路
14の入口14aの近くにチヨーク弁2が、出口14b
の近くに絞り弁3がそれぞれ配設される。チヨーク弁3
を結合するチヨーク弁軸12は、気化器本体7の吸気通
路14を横切る軸孔4に回動可能に支持される。軸孔4
を横切る円筒部15に収容したばね6により、球5がチ
ヨーク弁軸12のくぼみ5aへ係合され、通常はチヨー
ク弁2を全開位置に保持する。チヨーク弁軸12は一端
にチヨークレバー19を結合される。
【0008】同様に、絞り弁3を結合する絞り弁軸13
も、吸気通路14を横切る軸孔11に回動可能に支持さ
れる。絞り弁軸13は一端にスロツトルレバー9を結合
され、他端に抜止め用止め輪17を係止される。絞り弁
軸13に巻装したばね10の一端がスロツトルレバー9
に、他端が気化器本体7にそれぞれ係止され、絞り弁3
はばね10の力によりアイドル位置へ回転付勢される。
スロツトルレバー9は端部の軸孔にスイベル軸8を回動
可能に嵌挿され、スイベル軸8に抜止め用止め輪9aを
係止される。スイベル軸8に公知の遠隔操作ケーブルが
結合される。
【0009】本発明によれば、チヨーク弁軸12に絞り
弁軸13を連動させるために、チヨーク弁軸12と絞り
弁軸13とに交差する横孔16が気化器本体7の端壁か
ら穿設される。横孔16に連動部材としてのロツド18
(好ましくは軽量なパイプ)が摺動可能に嵌挿される。
ロツド18の左端はチヨーク弁軸12の周面に設けた面
取り部12aに、右端は絞り弁軸13の周面に設けた面
取り部13aとそれぞれ当接可能とされる。
【0010】図2に示すように、面取り部12aはチヨ
ーク弁軸12の周面を平坦に削除して形成される。面取
り部13aも絞り弁軸13を平坦に削除して形成され
る。ロツド18を嵌挿する横孔16の中心軸線は、チヨ
ーク弁軸12の軸心と交差するが、絞り弁軸13の軸心
とは寸法sだけ偏倚される。
【0011】次に、本考案による気化器のフアストアイ
ドル機構の作動について説明する。図2に示すように、
機関が停止している時、チヨーク弁2は全開位置にあ
り、ばね6により球5がチヨーク弁軸12のくぼみ5a
に係合している。チヨーク弁軸12の面取り部12aは
ロツド18の端面とほぼ平行であり、両者の間には隙間
がある。絞り弁3はばね10の力により全閉位置へ回転
付勢されている。絞り弁軸13の面取り部13aはロツ
ド18の端面と平行でなくやや傾いている。
【0012】図3に示すように、冷寒時機関を始動する
ために、チヨークレバー19によりチヨーク弁2を全閉
位置へ回動すると、チヨーク弁軸12の面取り部12a
と円周面との境界縁12bがロツド18の端面に当り、
ロツド18が右方へ押される。ロツド18の右端面は絞
り弁軸13の面取り部13aと円周面との境界縁13b
に当り、絞り弁3を所定の開度(アイドル位置よりも大
きい)へ回動する。
【0013】したがつて、機関のクランキングと同時
に、チヨーク弁2により吸気が絞られ、吸気通路14へ
開口する公知の燃料噴孔に強い吸気負圧が作用し、濃い
混合気が機関へ供給されるので、機関が円滑に始動され
る。機関の始動後は、チヨーク弁2を徐々に全開位置へ
戻すと、ロツド18と絞り弁軸13との係合が解除さ
れ、図4に示すように、絞り弁3の開度はスロツトルレ
バー9により自由に調整できる。
【0014】上述のように、本発明によれば、機関の始
動に先立ちチヨークレバー19によりチヨーク弁2を全
閉位置ヘ回動すると、絞り弁3が自動的に所定の開度
(フアストアイドル位置)へ回動されるので、機関の始
動操作が非常に容易である。
【0015】上述の実施例では、チヨーク弁2の全閉操
作に連動してロツド18により絞り弁3の開度が調整さ
れるが、図5に示すように、チヨーク弁軸12とロツド
18との間に球20を介装する方が、チヨーク弁軸12
との係合が円滑である。図6に示すように、ロツド18
の代りに多数の球20を横孔16へ挿入しても同様の効
果が得られる。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のように、気化器本体に回
動可能に支持した絞り弁軸とチヨーク弁軸の各軸孔に交
差する横孔を気化器本体の壁部に設け、絞り弁軸とチヨ
ーク弁軸の横孔に臨む部分に平坦な面取り部を形成し、
両端が面取り部に係合可能の連動部材を横孔に嵌挿し、
チヨーク弁の全開位置から全閉位置への回動により、絞
り弁が所定の開度へ回動されるよう構成したものである
から、構造が非常に簡単であり、構成部品が全て気化器
本体の壁部に収容されるので、異物などが付着する恐れ
がなく作動が確実である。
【0017】構成部品が気化器本体の壁部に収容される
ので、気化器全体の出張りが少なく、小型になり、また
構成部品が外部の邪魔物に接触し、動作を妨げられる恐
れがなく、設計上の自由度も高い。
【0018】機構にカシメなどの手加工部分がないの
で、動作にバラツキがなく、チヨーク弁と絞り弁との正
確な関連動作が得られ、構成部品が軽量であり、機関の
振動による影響がなく、操作が軽快である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る気化器のフアストアイドル機構の
平面断面図である。
【図2】機関停止時の気化器のフアストアイドル機構の
正面断面図である。
【図3】機関始動時の気化器のフアストアイドル機構の
正面断面図である。
【図4】全負荷運転時の気化器のフアストアイドル機構
の正面断面図である。
【図5】本発明の一部変更実施例に係る気化器のフアス
トアイドル機構の正面断面図である。
【図6】本発明の別の一部変更実施例に係る気化器のフ
アストアイドル機構の正面断面図である。
【符号の説明】
2:チョーク弁 3:絞り弁 4,11:軸孔 7:気
化器本体 9:スロツトルレバー 12:チヨーク弁軸
13:絞り弁軸 16:横孔 18:ロツド 19:チヨークレバー 20:球
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 1/02 F02M 1/04 F02M 1/08 F02M 1/10 F02D 11/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気化器本体に回動可能に支持した絞り弁軸
    とチヨーク弁軸の各軸孔に交差する横孔を気化器本体の
    壁部に設け、絞り弁軸とチヨーク弁軸の横孔に臨む部分
    に面取り部を形成し、両端が面取り部に係合可能の連動
    部材を横孔に嵌挿し、チヨーク弁の全開位置から全閉位
    置への回動により、絞り弁が所定の開度へ回動されるよ
    う構成したことを特徴とする、気化器のフアストアイド
    ル機構。
  2. 【請求項2】前記連動部材はロツドである、請求項1に
    記載の気化器のフアストアイドル機構。
  3. 【請求項3】前記連動部材はパイプである、請求項1に
    記載の気化器のフアストアイドル機構。
  4. 【請求項4】前記連動部材は複数の球である、請求項1
    に記載の気化器のフアストアイドル機構。
  5. 【請求項5】前記連動部材は1個の球とロツドまたはパ
    イプとからなる、請求項1に記載の気化器のフアストア
    イドル機構。
  6. 【請求項6】連動部材の向きは、絞り弁が開く方向ヘ回
    動する時連動部材を押すよう、絞り弁軸の軸心に対し偏
    倚している、請求項1に記載の気化器のフアストアイド
    ル機構。
JP3259828A 1991-09-11 1991-09-11 気化器のフアストアイドル機構 Expired - Lifetime JP3070700B2 (ja)

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JPH0666203A JPH0666203A (ja) 1994-03-08
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