JP3070584U - 座席用クッション体 - Google Patents

座席用クッション体

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JP3070584U
JP3070584U JP2000000333U JP2000000333U JP3070584U JP 3070584 U JP3070584 U JP 3070584U JP 2000000333 U JP2000000333 U JP 2000000333U JP 2000000333 U JP2000000333 U JP 2000000333U JP 3070584 U JP3070584 U JP 3070584U
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JP
Japan
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cushion body
plastic film
cushion
polyester resin
skin material
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JP2000000333U
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雅美 小池
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Toyo Quality One Corp
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Toyo Quality One Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、再利用時にポリエステル樹脂綿がき
れいな状態で維持され、かつ有効に使用可能であること
を課題とする。 【解決手段】少なくともポリエステル樹脂綿よりなるク
ッション本体1と、このクッション本体1の表面に形成
された、多数の鉤2aを有する面ファスナー2と、この
面ファスナー上に形成されたプラスチックフィルム3
と、このプラスチックフィルム3上に形成された表皮材
4とを具備することを特徴とする座席用クッション体。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、特に鉄道車両用又は自動車用に使用される座席用クッション体に関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄道車両用又は自動車用に使用される難燃性を有する座席クッションは 、通常ポリウレタンフォームより成形されているほかに、嵩高性、嵩回復性、リ サイクルのしやすさから、ポリエステル樹脂綿よりなるクッション体も座席に使 用されつつある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、これらの座席用クッション体には、表皮材の汚れや傷みがひどくな った時や一定時間使用後に、表皮材を剥して新しい表皮材を貼って再利用する作 業がある。ここで、表皮材が生地等で多孔質の場合、ホコリや小さなゴミ、汗な どが表皮材表面よりポリエステル樹脂綿のクッション材に侵入し、表皮材を剥し た時に見た目にも異物、汚れで不快感を感じたり、悪臭による不快感を感じたり する。これは、ポリウレタンフォームよりもポリエステル樹脂綿クッション材の 方が通気性が高いため、ホコリや小さなゴミが奥まで入り込みやすいことに起因 する。
【0004】 従って、こうした不快感を感じさせるクッションは結局再利用できずに廃棄処 分される。また、目的使用期限を過ぎて表皮材を廃棄してポリエステル樹脂綿を 洗浄し、異物、汚れ、悪臭などを取り去る作業が必要でコスト高となり、リサイ クルされにくい状況にある。
【0005】 本考案はこうした事情を考慮してなされたので、少なくともポリエステル樹脂 綿よりなるクッション本体と、このクッション本体の表面に形成されたプラスチ ックフィルムと、このプラスチックフィルム上に形成された表皮材とを具備した 構成にすることにより、再利用時にポリエステル樹脂綿がきれいな状態で維持さ れ、かつ有効に使用可能な座席用クッション体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、少なくともポリエステル樹脂綿よりなるクッション本体と、このク ッション本体の表面に形成されたプラスチックフィルムと、このプラスチックフ ィルム上に形成された表皮材とを具備することを特徴とする座席用クッション体 である。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、この考案について更に詳しく説明する。
【0008】 この考案において、少なくともポリエステル樹脂綿よりなるクッション本体と しては、鉄道車両用材料燃焼試験の難燃性グレード、又は自動車用難燃試験に合 格する難燃性を有しているものを使用することが好ましい。具体的には、A−A 基準やFMVSS §571.302に合格する難燃性を有しているフォームで ある。また、前記ポリエステル樹脂綿は、使用目的や部位により物性は特定でき ないが、一般的に密度が15kg/l(リットル)〜75kg/lのものが使用 される。
【0009】 この考案において、前記プラスチックフィルムとしては、防水性及び柔軟性を 有し、かつ伸びのあるフィルムであることが好ましい。前記フィルムの具体的な 材料としては、例えばエチレンビニルアルコール、ウレタン、塩ビアクリルなど の公知のものが使用できる。但し、ゴワゴワして伸びのないものは、形状追従性 がないため使用できない。また、通気性の有無はあまり問題としないが、ホコリ や異物(ゴミ、毛)、汗などが入るような多孔質や切れ目があるプラスチックフ ィルムは好ましくない。
【0010】 更に、前記プラスチックフィルムは、形成されたポリエステル樹脂綿等よりな るクッション本体に被覆してもよいし、予め表皮材とフィルムを接着剤ラミネー トがフレームラミネートしておき、これをクッション本体にかぶせて成形しても 良い。また、表皮材とフィルムがラミネートされたものに、多数の鉤を有する面 ファスナーをラミネートしたシートを、クッション本体にかぶせて成形してもよ い。この場合、前記シートの鉤がクッション本体に掛止するので、座席用クッシ ョン体を使用する時、身体の動きにより表皮材がクッション本体からずれるのを 回避できる。
【0011】 この考案において、前記少なくともポリエステル樹脂綿よりなるクッション本 体とは、ポリエステル長繊維又は短繊維から成形されるポリエステル樹脂綿のみ からなるクッション本体の他に、ポリエステル等の合成繊維と生綿、植物性天然 繊維等の混合綿から成形される樹脂綿などからなるクッション本体を含むことを 意味する。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の一実施例に係る座席用クッション体について、図1〜図3を参 照して説明する。なお、図1〜図3においては、プラスチックフィルム及び表皮 材の厚さは、便宜上実際より厚く描いてある。なお、下記実施例に述べる本考案 に係る構成部材の材料等は一例を示すもので、本考案の権利範囲を特定するもの ではない。
【0013】 図中の符番1は、ポリエステル樹脂綿からなるクッション本体を示す。ここで 、このクッション本体1は、鉄道車両用材料燃焼試験の難燃性グレードを有して いるものを使用する。前記クッション本体1の表面には、内側からクッション本 体側に多数の鉤2aを有する面ファスナー2、プラスチックフィルム3、表皮材 4からなるシート5が順次形成されている。ここで、前記面ファスナー2は、図 3に示すように、多数の鉤2aが設けられ、その鉤2aの先端部Sが鉤状となっ ていて、その先端部Sがクッション本体1に食い込んで掛止するようになってい る。前記プラスチックフィルム3は、防水性及び柔軟性を有しかつ伸びのあるE VAフィルムを用いている。前記面ファスナー2とプラスチックフィルム3と表 皮材4は、互いにラミネートされて一体化されている。
【0014】 こうした構成の座席クッション体は、例えば次のようにして製作する。まず、 ポリエステル樹脂綿を目的クッション形状のクッション本体1に成形する。つづ いて、前記クッション本体1上に、鉤2aを有する面ファスナー2とプラスチッ クフィルム3と表皮材4とが互いにラミネートされたシート5を表皮材4が表側 に位置するように被覆して座席用クッション体6を形成する。
【0015】 上記実施例に係る座席用クッション体は、図1〜図3に示すように、鉄道車両 用材料燃焼試験の難燃性グレードを有しているポリエステル樹脂綿からなるクッ ション本体1と、このクッション本体1の表面に被覆され、鉤2aを有する面フ ァスナー2とプラスチックフィルム3と表皮材4とが互いにラミネートされたシ ート5とから構成されている。
【0016】 従って、こうした座席用クッション体6によれば、プラスチックフィルム3の 存在により、ホコリや小さなゴミ、汗等が表皮材表面よりポリエステル樹脂面に 侵入することなく、シート5を剥がしたときに従来のように汚れや悪臭による不 快感を感じたりすることがなく、ポリエステル樹脂綿をきれいな状態で維持でき 、且つ有効に使用できる。また、クッション本体1の表面には、表皮材4やプラ スチックフィルム3と一体である面ファスナー2の鉤2aの先端部Sが掛止して いるので、座席用クッション体6を使用する時、身体の動きにより表皮材4がク ッション本体からずれるのを回避できる なお、上記実施例では、難燃性を有するポリエステル樹脂綿よりなるクッショ ン本体を用いた場合について述べたが、これに限らず、難燃性を有する多の樹脂 綿を用いてもよい。
【0017】
【考案の効果】 以上詳述したように本考案によれば、少なくともポリエステル樹脂綿よりなる クッション本体と、このクッション本体の表面に形成されたプラスチックフィル ムと、このプラスチックフィルム上に形成された表皮材とを具備した構成にする ことにより、再利用時にポリエステル樹脂綿がきれいな状態で維持され、かつ有 効に使用可能な座席用クッション体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る座席用クッション体の
概略的断面図。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図。
【図3】図1のクッション体の一構成部材である面ファ
スナーの拡大図。
【符号の説明】
1…クッション本体、 2…面ファスナー、 2a…鉤、 3…プラスチックフィルム、 4…表皮材、 5…シート、 6…座席用クッション体。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともポリエステル樹脂綿よりなる
    クッション本体と、このクッション本体の表面に形成さ
    れたプラスチックフィルムと、このプラスチックフィル
    ム上に形成された表皮材とを具備することを特徴とする
    座席用クッション体。
  2. 【請求項2】 前記プラスチックフィルムは、防水性及
    び柔軟性を有し、かつ伸びのあるフィルムであることを
    特徴とする請求項1記載の座席用クッション体。
  3. 【請求項3】 前記クッション本体の表面に形成され、
    該クッション本体表面側に多数の鉤を形成した面ファス
    ナーとプラスチックフィルムと表皮材とを順にラミネー
    トしてなるシートを具備することを特徴とする請求項1
    記載の座席用クッション体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020066414A (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 ダイニック株式会社 鉄道車両用座席表地部材及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020066414A (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 ダイニック株式会社 鉄道車両用座席表地部材及びその製造方法
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