JP3070510U - スケ―ドボ―ドの後輪ブレ―キ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 ブレーキ装置の安定性を高め、操作を簡単に
し、直接かつ早急なブレーキ作用を発生させ、構造を簡
単かつ堅固にする。 【解決手段】 ボード主体２１末端のねじ穴２１１に、
固定ねじで弾力性部品の位置決め端３２１を固定し、も
う一端がちょうど車輪カバー３１のサポート部３２２を
押し上げるようにする。車輪位置決めポール２５に接続
固定された車輪カバーの内部は、車輪の形に合わせたブ
レーキカーブ面を形成しており、弾力性部品がサポート
部で車輪カバーを押し上げ、常態時に後輪と適当な距離
を保ち、スケードボードが順調に走行できるようになっ
ている。そして、車輪カバーをブレーキカバー面が後輪
に接触するよう踏みつけた時、接触による摩擦の大小で
走行の減速または停止作用を発揮するので、簡単な操作
で安定、直接かつ早急なブレーキ作用を発生させること
ができる。また、構造が簡単で成型と組立てが容易であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ボード主体の末端にねじ穴を設け、サポート部を有する弾力性部品 を固定し、このサポート部が車輪位置決めポール上に取りつけられた車輪カバー を押し上げることにより、車輪カバーが常態の時は後輪と一定の距離を保ち（こ れが正常走行状態）、一旦使用者が車輪カバーを踏むと、内部のブレーキカーブ 面が車輪に接触し、スケードボードの減速または停止制御作用を発揮するので、 ブレーキの安定性を高め、ブレーキ操作が簡単なスケードボードの後輪ブレーキ 装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

台湾では現在、自動車やバイクが多く、至る所で渋滞が発生し、特に都市部で 駐車スペースを見つけるのが困難になっている。このため、簡単な移動の道具が 必要となってきた。この道具を設計する条件は、まず軽く、小さく、折り畳みで き、携帯使用が便利なことである。そして、スケードボードが注目を浴びるよう になってきた。 しかし、従来のスケードボードのブレーキ装置は、自転車のブレーキ装置を使 用しており、ハンドブレーキを操作してブレーキワイヤーを動かし、これにより 、前輪と後輪にブレーキ作用を加えていた。しかし、この種のブレーキ装置は、 構造が複雑で成型が難しいため、製造コストが高く、取り付けも難しい。ブレー キ装置の取り付け位置についてバランスをとったり、ブレーキハンドルの握り方 を適切に調整してはじめて安全なブレーキ効果を発揮できるのである。また、延 長上のブレーキワイヤーの位置決めも大切で、ブレーキワイヤーが正常に作動で きるようにし、かつ過度に突出して何かにひっかからないようにブレーキワイヤ ーを位置決めするのはかなり難しい。このほか、前後車輪のブレーキ方式は、前 輪にかかるブレーキ力が後輪より大きい時、車体がひっくりかえることがあり、 使用者の安全が脅かされていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の説明から分かるように、従来のブレーキ装置は構造が複雑で成型が難し いため製造コストが高く、取り付け、使用とも不便で安定性が低いなどの欠点が あった。このため、その構造を改善し、ブレーキ装置の安定性を高め、その操作 を簡単にすることが１つ目の課題である。２つ目の課題は、直接かつ早急なブレ ーキ作用を発生させることである。そして、３つ目の課題は構造を簡単かつ堅固 にし、組立てを容易にすることである。

【０００４】

【考案を解決するための手段】

上記の課題を解決するため本考案のスケードボードの後輪ブレーキ装置は、ス ケードボードの後輪部分に取りつける。この装置は車輪カバー、弾力性部品、固 定ねじから構成されており、ボード主体の末端のねじ穴に、固定ねじで弾力性部 品の位置決め端を固定し、弾力性部品のもう一端がちょうど車輪カバーのサポー ト部を押し上げるようにする。車輪位置決めポールに接続固定された車輪カバー の内部は、車輪の形に合わせたブレーキカーブ面を形成しており、弾力性部品が サポート部で車輪カバーを押し上げ、常態時に後輪と適当な距離を保ち、スケー ドボードが順調に走行できるようになっている。しかし、車輪カバーをブレーキ カバー面が後輪に接触するよう踏みつけた時、接触による摩擦の大小で走行の減 速または停止作用を発揮できるので、簡単な操作で安定、直接かつ早急なブレー キ作用を発生させることができる。また、装置の構造が簡単かつ堅固になったの で、成型および組立てが容易になった。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１に示すように、本考案のスケードボード２はボード主体２１、前輪２２、 後輪２３、ハンドルポール２４から構成される。本考案はスケードボード２の後 輪２３部分にスケードボード２を減速または停止させるブレーキ装置３を設置し ている。このブレーキ装置３は車輪カバー３１、弾力性部品３２および固定ねじ ３３から構成されている。ボード主体２１の末端にねじ穴２１１を設け、固定ね じ３３で弾力性部品３２の位置決め端３２１を固定し、弾力性部品３２のもう一 端がちょうど車輪カバー３１のサポート部３２２を押し上げるようにする。車輪 位置決めポール２５に接続固定された車輪カバー３１の内部は、後輪２３の形に 合わせたブレーキカーブ面３１１を形成している。使用時は弾力性部品３２がサ ポート部３２２で車輪カバー３１を押し上げ、常態時に後輪２３と適当な距離を 保っている。この時、図２に示すように、ブレーキ作用は発生せず、スケードボ ード２が順調に走行する。しかし、使用者が車輪カバー３１を踏み、踏みつけ施 力Ｐを加えた時、ブレーキカーブ面３１１と後輪２３が接触し、後輪２３の回転 を阻止する摩擦力が発生する。 この時、図３に示すようにスケードボード２を減速または停止させるブレーキ 作用が発生し、踏みつけ施力Ｐが解除された時、圧力を受けた弾力性部品３２は 弾力Ｐ１を蓄え、車輪カバー３１をもとの位置に押し上げ、次回の車輪カバー３ １の踏みつけ動作を行えるようにし、直接かつ早急なブレーキ制御効果を達成で きる。 また、本考案は車輪位置決めポール２５が移動制御面２５１を形成し、弾力性 部品３２に押し上げられた車輪カバー３１にストッパー作用をもたらし、車輪カ バー３１が弾力的かつ正確にもとの位置に戻るようになっている。

【０００６】

【考案の効果】

以上に詳述した本考案のスケードボードの後輪ブレーキ装置は、車輪カバー、 弾力性部品、固定ねじから構成されており、ボード主体の末端のねじ穴に、固定 ねじで弾力性部品の位置決め端を固定し、弾力性部品のもう一端がちょうど車輪 カバーのサポート部を押し上げるようにする。車輪位置決めポールに接続固定さ れた車輪カバーの内部は、車輪の形に合わせたブレーキカーブ面を形成しており 、弾力性部品がサポート部で車輪カバーを押し上げ、常態時に後輪と適当な距離 を保ち、スケードボードが順調に走行できるようになっている。しかし、車輪カ バーをブレーキカバー面が後輪に接触するよう踏みつけた時、接触による摩擦の 大小で走行の減速または停止作用を発揮できるので、簡単な操作で安定、直接か つ早急なブレーキ作用を発生させることができる。また、装置の構造が簡単かつ 堅固になったので、成型および組立てが容易になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の使用説明図。

【図２】本考案の常態時の説明図。

【図３】本考案の車輪カバーが下に押された時およびも
との位置に戻る時の動作説明図。

【符号の説明】

２：スケードボード ２１：ボード主体 ２１１：ねじ穴 ２２：前輪 ２３：後輪 ２４：ハンドルポール ２５：車輪位置決めポール ２５１：移動制御面 ３：ブレーキ装置 ３１：車輪カバー ３１１：ブレーキカーブ面 ３２：弾力性部品 ３２１：位置決め端 ３２２：サポート部 ３３：固定ねじ Ｐ：踏みつけ施力 Ｐ１：弾力

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スケードボードの後輪部分に走行の減速
   または停止作用を十分に発揮できるブレーキ装置を取り
   つけるが、このブレーキ装置は車輪カバー、弾力性部品
   および固定ねじから構成されており、ボード主体の末端
   にねじ穴を設け、固定ねじで弾力性部品の位置決め端を
   固定し、弾力性部品のもう一端がちょうど車輪カバーの
   サポート部を押し上げるようにし、車輪位置決めポール
   に接続固定された車輪カバーの内部は、車輪の形に合わ
   せたブレーキカーブ面を形成しており、弾力性部品がサ
   ポート部で車輪カバーを押し上げ、常態時に後輪と適当
   な距離を保ち、スケードボードが順調に走行できるよう
   になっているが、一旦車輪カバーをブレーキカバー面が
   後輪に接触するよう踏みつけた時、接触による摩擦の大
   小で走行の減速または停止作用を発揮できるので、ブレ
   ーキ制御が快速になり、成型と組立てが容易になった大
   変実用的であることを特徴とするスケードボードの後輪
   ブレーキ装置。
2. 【請求項２】 車輪位置決めポールが移動制御面を形成
   し、弾力性部品に押し上げられた車輪カバーにストッパ
   ー作用をもたらし、車輪カバーが弾力的かつ正確にもと
   の位置に戻るようになっていることを特徴とする請求項
   １に記載のスケードボードの後輪ブレーキ装置。