JP3070441B2 - 合成樹脂チップの製造装置 - Google Patents
合成樹脂チップの製造装置Info
- Publication number
- JP3070441B2 JP3070441B2 JP7122798A JP12279895A JP3070441B2 JP 3070441 B2 JP3070441 B2 JP 3070441B2 JP 7122798 A JP7122798 A JP 7122798A JP 12279895 A JP12279895 A JP 12279895A JP 3070441 B2 JP3070441 B2 JP 3070441B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- dehydrator
- chips
- resin chip
- chip
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂チップの製造装
置に関し、さらに詳しくはペレタイザーで生成したチッ
プスラリーを脱水機へ円滑に搬送可能にする合成樹脂チ
ップの製造装置に関する。
置に関し、さらに詳しくはペレタイザーで生成したチッ
プスラリーを脱水機へ円滑に搬送可能にする合成樹脂チ
ップの製造装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】合成繊維の溶融紡糸において、その原料
として使用する合成樹脂チップの製造方法としては、重
合缶から重合体を線状又はシート状に吐出し、それを冷
却水で冷却固化しながらペレタイザーで細断し、ここで
できるチップと冷却水とが混合したチップスラリーを渦
巻ポンプにより脱水機へ搬送し、この脱水機でチップス
ラリーから冷却水を分離してチップを取り出すようにし
ている。
として使用する合成樹脂チップの製造方法としては、重
合缶から重合体を線状又はシート状に吐出し、それを冷
却水で冷却固化しながらペレタイザーで細断し、ここで
できるチップと冷却水とが混合したチップスラリーを渦
巻ポンプにより脱水機へ搬送し、この脱水機でチップス
ラリーから冷却水を分離してチップを取り出すようにし
ている。
【０００３】しかるに、上記のように渦巻ポンプを使用
してチップスラリーをペレタイザーから脱水機へ搬送す
る場合、チップスラリーの量の増減に応じて搬送途中で
エアを吸い込むようにしているので、ポンプにキャビテ
ーションを発生することがあり、そのためポンプ配管に
チップが詰まったり、或いはチップスラリーがポンプ吸
込口でオーバフローして円滑な搬送が阻害されることが
あった。
してチップスラリーをペレタイザーから脱水機へ搬送す
る場合、チップスラリーの量の増減に応じて搬送途中で
エアを吸い込むようにしているので、ポンプにキャビテ
ーションを発生することがあり、そのためポンプ配管に
チップが詰まったり、或いはチップスラリーがポンプ吸
込口でオーバフローして円滑な搬送が阻害されることが
あった。
【０００４】従来、このようなチップスラリーのオーバ
フローや詰まりを防止する対策として、搬送用配管に勾
配を設けて脱水機をペレタイザーよりも低い位置か、若
しくは下の階に設置することが行われていた。しかし、
このような対策を行うと、ペレタイザーと脱水機とが二
つの階に跨がったりするため両機器の運転管理が非常に
煩雑であり、かつ建物の階数が１階増えるという不利益
が生じていた。
フローや詰まりを防止する対策として、搬送用配管に勾
配を設けて脱水機をペレタイザーよりも低い位置か、若
しくは下の階に設置することが行われていた。しかし、
このような対策を行うと、ペレタイザーと脱水機とが二
つの階に跨がったりするため両機器の運転管理が非常に
煩雑であり、かつ建物の階数が１階増えるという不利益
が生じていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の問題を解消し、ペレタイザーと脱水機とを同
一フロアに設置しても、エアを巻き込んだチップスラリ
ーを円滑に搬送可能にする合成樹脂チップの製造装置を
提供することにある。
した従来の問題を解消し、ペレタイザーと脱水機とを同
一フロアに設置しても、エアを巻き込んだチップスラリ
ーを円滑に搬送可能にする合成樹脂チップの製造装置を
提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、重合缶から線状に吐出した合成重合体を冷却水で
冷却固化してガット状にし、該ガット状の合成重合体を
カッターでチップに細断し、該チップと水からなるチッ
プスラリーを搬送用配管の搬送途中でエアを巻き込みな
がら渦巻ポンプにより脱水機へ搬送し、該脱水機により
前記チップスラリーから水を分離してチップを取り出す
合成樹脂チップの製造装置において、前記渦巻ポンプの
回転羽根をスクリュー形状にしたことを特徴とするもの
である。
明は、重合缶から線状に吐出した合成重合体を冷却水で
冷却固化してガット状にし、該ガット状の合成重合体を
カッターでチップに細断し、該チップと水からなるチッ
プスラリーを搬送用配管の搬送途中でエアを巻き込みな
がら渦巻ポンプにより脱水機へ搬送し、該脱水機により
前記チップスラリーから水を分離してチップを取り出す
合成樹脂チップの製造装置において、前記渦巻ポンプの
回転羽根をスクリュー形状にしたことを特徴とするもの
である。
【０００７】このように渦巻ポンプの回転羽根をスクリ
ュー形状にするか、或いは回転羽根の側板の一方が無い
オープン構造にしたため、その回転羽根が渦形室におい
て片側オープンの無閉塞状態になることによって流路を
無拘束に、かつ高い攪拌作用を発生し、チップスラリー
にエアが巻き込まれていてもキャビテーションを発生し
てチップの詰まりを発生をすることがなくなる。
ュー形状にするか、或いは回転羽根の側板の一方が無い
オープン構造にしたため、その回転羽根が渦形室におい
て片側オープンの無閉塞状態になることによって流路を
無拘束に、かつ高い攪拌作用を発生し、チップスラリー
にエアが巻き込まれていてもキャビテーションを発生し
てチップの詰まりを発生をすることがなくなる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例によって具体
的に説明する。図１において、１は重合缶、２はペレタ
イザー、３は渦巻ポンプ、４は脱水機である。ペレタイ
ザー２と渦巻ポンプ３と脱水機４とは台車５の上に搭載
され、この台車５を複数基の重合缶１のうちの１基に対
応させるように移動可能になっている。
的に説明する。図１において、１は重合缶、２はペレタ
イザー、３は渦巻ポンプ、４は脱水機である。ペレタイ
ザー２と渦巻ポンプ３と脱水機４とは台車５の上に搭載
され、この台車５を複数基の重合缶１のうちの１基に対
応させるように移動可能になっている。
【０００９】ペレタイザー２は、上部側に配置した冷却
部２１と下部側に配置したカッター２２から構成されて
いる。冷却部２１は上流側に冷却板２３を配置し、下流
側にガイド板２４を配置するように構成されている。上
流側の冷却板２３は、ホース２５から供給される冷却水
により常時冷却されるようになっており、また下流側の
ガイド板２４は多数の噴射ノズル２６を表面側に配置
し、その噴射ノズル２６にホース２７から冷却水を供給
することにより、表面に冷却水を噴射するようになって
いる。また、冷却水は、ホース２８をしてカッター２２
にも供給されるようになっている。
部２１と下部側に配置したカッター２２から構成されて
いる。冷却部２１は上流側に冷却板２３を配置し、下流
側にガイド板２４を配置するように構成されている。上
流側の冷却板２３は、ホース２５から供給される冷却水
により常時冷却されるようになっており、また下流側の
ガイド板２４は多数の噴射ノズル２６を表面側に配置
し、その噴射ノズル２６にホース２７から冷却水を供給
することにより、表面に冷却水を噴射するようになって
いる。また、冷却水は、ホース２８をしてカッター２２
にも供給されるようになっている。
【００１０】ペレタイザー２と渦巻ポンプ３との間は搬
送用配管６で連結されている。搬送用配管６の途中には
排水部６ａが設けられ、冷却水の一部がピット７に排水
されるようになっている。また、この搬送用配管６に
は、上記排水部６ａの下流側にエア吸気口８と、吐出ス
タート前にポンプ空運転を防止するための水を一時的に
供給する配管９とが設けられている。
送用配管６で連結されている。搬送用配管６の途中には
排水部６ａが設けられ、冷却水の一部がピット７に排水
されるようになっている。また、この搬送用配管６に
は、上記排水部６ａの下流側にエア吸気口８と、吐出ス
タート前にポンプ空運転を防止するための水を一時的に
供給する配管９とが設けられている。
【００１１】図２に示すように、渦巻ポンプ３は、回転
羽根３１をスクリュー形状に形成し、かつこのスクリュ
ー形状の回転羽根３１を吸込管３２から渦形室３３に跨
がるように配置している。しかも、吸込管３２は円錐台
状に形成され、これに挿入された回転羽根３１の外径も
吸込管３２から渦形室３３に向けて徐々に拡大するよう
形成されている。渦巻ポンプ３の内部は、上記のような
スクリュー形状の回転羽根３１が設置されることによ
り、回転羽根３１のスクリュー羽根が渦形室３３におい
て片側が開放状態のオープン構造になっている。３４は
渦形室３３に連結した吐出管である。
羽根３１をスクリュー形状に形成し、かつこのスクリュ
ー形状の回転羽根３１を吸込管３２から渦形室３３に跨
がるように配置している。しかも、吸込管３２は円錐台
状に形成され、これに挿入された回転羽根３１の外径も
吸込管３２から渦形室３３に向けて徐々に拡大するよう
形成されている。渦巻ポンプ３の内部は、上記のような
スクリュー形状の回転羽根３１が設置されることによ
り、回転羽根３１のスクリュー羽根が渦形室３３におい
て片側が開放状態のオープン構造になっている。３４は
渦形室３３に連結した吐出管である。
【００１２】脱水機４の構造は特に限定されるものでは
なく、公知のものが使用可能である。例えば、回転籠を
内設して遠心力を利用して分離するようにした公知のも
のが採用可能である。上述した装置において合成樹脂チ
ップを製造するには、重合缶１から線状に吐出した重合
体Ｐを、まず冷却板２３で冷却した後、引き続きガイド
板２４を走行させながら噴射ノズル２６から噴射される
冷却水により冷却固化してガット状にする。このガット
状の重合体Ｐを、引き続き下端のカッター２２に送り、
ここで細断して多数のチップＣを形成する。
なく、公知のものが使用可能である。例えば、回転籠を
内設して遠心力を利用して分離するようにした公知のも
のが採用可能である。上述した装置において合成樹脂チ
ップを製造するには、重合缶１から線状に吐出した重合
体Ｐを、まず冷却板２３で冷却した後、引き続きガイド
板２４を走行させながら噴射ノズル２６から噴射される
冷却水により冷却固化してガット状にする。このガット
状の重合体Ｐを、引き続き下端のカッター２２に送り、
ここで細断して多数のチップＣを形成する。
【００１３】ペレタイザー２で細断したチップＣは冷却
水に混合されたチップスラリーとなり、渦巻ポンプ３の
吸引力により搬送用配管６内を吸引されながら搬送され
る。チップスラリーは、そのチップスラリーの生成量に
応じて、搬送用配管６の搬送途中でエア吸気口８からエ
アを吸引し、そのエアを巻き込んだ状態で渦巻ポンプ３
を経て脱水機４に送られる。
水に混合されたチップスラリーとなり、渦巻ポンプ３の
吸引力により搬送用配管６内を吸引されながら搬送され
る。チップスラリーは、そのチップスラリーの生成量に
応じて、搬送用配管６の搬送途中でエア吸気口８からエ
アを吸引し、そのエアを巻き込んだ状態で渦巻ポンプ３
を経て脱水機４に送られる。
【００１４】脱水機４に送り込まれたチップスラリー
は、ここで冷却水とチップとに遠心分離され、それぞれ
チップＣが排出管４ａから取り出され、また冷却水が排
出管４ｂから排出される。上述したチップスラリーの搬
送操作において、渦巻ポンプ３は回転羽根３１がスクリ
ュー形状であって、吸込管３２から渦形室３３に跨がる
ように配置され、かつ渦形室３３において羽根が無閉塞
のオープン構造になっている。そのため上記のようにチ
ップスラリーが搬送途中においてエアを巻き込んでいて
も、無閉塞のオープン構造のスクリュー羽根による攪拌
作用によってエアを閉じ込めることがなく、キャビテー
ションを発生してチップを閉塞状態にすることはない。
したがって、ペレタイザーと脱水機とを同一フロアに設
置しても、チップスラリーを円滑に搬送することができ
る。
は、ここで冷却水とチップとに遠心分離され、それぞれ
チップＣが排出管４ａから取り出され、また冷却水が排
出管４ｂから排出される。上述したチップスラリーの搬
送操作において、渦巻ポンプ３は回転羽根３１がスクリ
ュー形状であって、吸込管３２から渦形室３３に跨がる
ように配置され、かつ渦形室３３において羽根が無閉塞
のオープン構造になっている。そのため上記のようにチ
ップスラリーが搬送途中においてエアを巻き込んでいて
も、無閉塞のオープン構造のスクリュー羽根による攪拌
作用によってエアを閉じ込めることがなく、キャビテー
ションを発生してチップを閉塞状態にすることはない。
したがって、ペレタイザーと脱水機とを同一フロアに設
置しても、チップスラリーを円滑に搬送することができ
る。
【００１５】
【００１６】
【００１７】
【発明の効果】上述したように本発明の合成樹脂チップ
の製造装置は、ペレタイザーと脱水機との間に配置した
渦巻ポンプの回転羽根をスクリュー形状にしたため、そ
の無閉塞のオープン構造によって攪拌作用を発生させ、
チップスラリーにエアが巻き込まれていてもエアを閉じ
込めることなく搬送を可能にする。したがって、ペレタ
イザーと脱水機とが同一フロアに設置されている場合で
あっても、チップスラリーを円滑に搬送することができ
る。
の製造装置は、ペレタイザーと脱水機との間に配置した
渦巻ポンプの回転羽根をスクリュー形状にしたため、そ
の無閉塞のオープン構造によって攪拌作用を発生させ、
チップスラリーにエアが巻き込まれていてもエアを閉じ
込めることなく搬送を可能にする。したがって、ペレタ
イザーと脱水機とが同一フロアに設置されている場合で
あっても、チップスラリーを円滑に搬送することができ
る。
【図１】本発明の実施例からなる合成樹脂チップの製造
装置の概略図である。
装置の概略図である。
【図２】図１の装置に設置される渦巻ポンプの縦断面図
である。
である。
１ 重合缶 ２ ペレタイザー ２１ 冷却部 ２２ カッター ２６ 噴射ノズル ３ 渦巻ポンプ ３１ 回転羽根 ３２ 吸込管 ３３ 渦形室 ４ 脱水機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｆ０４Ｄ 29/22 Ｆ０４Ｄ 29/22 Ｂ 29/66 29/66 Ｂ (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B29B 9/00 - 9/16 B29B 13/00 - 13/10 F04D 7/00 - 7/08 F04D 29/00 - 29/70
Claims (3)
- 【請求項１】 重合缶から線状に吐出した合成重合体を
冷却水で冷却固化してガット状にし、該ガット状の合成
重合体をカッターでチップに細断し、該チップと水から
なるチップスラリーを搬送用配管の搬送途中でエアを巻
き込みながら渦巻ポンプにより脱水機へ搬送し、該脱水
機により前記チップスラリーから水を分離してチップを
取り出す合成樹脂チップの製造装置において、前記渦巻
ポンプの回転羽根をスクリュー形状にした合成樹脂チッ
プの製造装置。 - 【請求項２】 前記スクリュー形状の回転羽根を吸込管
から渦形室に跨がるように配置した請求項１に記載の合
成樹脂チップの製造装置。 - 【請求項３】 前記スクリュー形状の回転羽根の外径を
前記吸込管から渦形室にかけて徐々に拡大するようにし
た請求項２に記載の合成樹脂チップの製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7122798A JP3070441B2 (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 合成樹脂チップの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7122798A JP3070441B2 (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 合成樹脂チップの製造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08309741A JPH08309741A (ja) | 1996-11-26 |
| JP3070441B2 true JP3070441B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=14844902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7122798A Expired - Fee Related JP3070441B2 (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 合成樹脂チップの製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3070441B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9935505B2 (en) | 2011-12-29 | 2018-04-03 | Robert Bosch Gmbh | Laminated core |
| KR102436002B1 (ko) | 2021-04-13 | 2022-08-26 | 김도남 | 오토바이 운전자 보호용 허리벨트 및 안전장치 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101017629B1 (ko) * | 2010-11-18 | 2011-02-28 | (주) 알앤에코 | 전선용 합성수지 피복의 재활용 장치 |
| CN110435078B (zh) * | 2019-07-23 | 2021-12-24 | 深圳市双祥智创精密塑胶有限公司 | 一种注塑用颗粒干燥机 |
-
1995
- 1995-05-22 JP JP7122798A patent/JP3070441B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9935505B2 (en) | 2011-12-29 | 2018-04-03 | Robert Bosch Gmbh | Laminated core |
| KR102436002B1 (ko) | 2021-04-13 | 2022-08-26 | 김도남 | 오토바이 운전자 보호용 허리벨트 및 안전장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08309741A (ja) | 1996-11-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |