JP3070433B2 - 積層体及びこの積層体を用いた成形品の製造方法 - Google Patents

積層体及びこの積層体を用いた成形品の製造方法

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JP3070433B2 JP7038902A JP3890295A JP3070433B2 JP 3070433 B2 JP3070433 B2 JP 3070433B2 JP 7038902 A JP7038902 A JP 7038902A JP 3890295 A JP3890295 A JP 3890295A JP 3070433 B2 JP3070433 B2 JP 3070433B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば、自動車の内装部
品等の成形品に用いられる、フェノール樹脂を主成分と
する熱硬化性樹脂組成物の積層体及びこの積層体を用い
た成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダンボールの両面にフェノール樹
脂を塗布したもの、フェノール樹脂とガラス繊維からな
るシートモールディングコンパウンド(以下SMCと称
する)等を加熱加圧した成形品を、自動車の天井材等の
内装部品に用いることが知られている。しかし、近年、
自動車の内装部品は高い剛性と共により軽量化が求めら
れているため、従来のSMCでは軽量になると剛性が低
下するという問題があった。この解決策として、紙製の
芯材の両側に、フェノール樹脂が浸透したガラス繊維マ
ットを積層したフェノール樹脂積層体を加熱加圧した成
形品が提案されている。しかし、自動車の内装部品は、
自動車のボディの内面に沿う曲面形状に成形する必要が
あり、前記成形品では要求される曲面成形ができず、成
形時にしわが発生し、耐湿強度が低いという問題があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の事実に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、成形
時にしわが発生するのを低減し、耐湿強度が高く、曲面
成形ができると共に、軽量化に優れる成形品が得られ
、フェノール樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂組成物
積層体及びこの積層体を用いた成形品の製造方法を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
積層体は、最下層2d及び最上層2uに、常温で液状の
レゾール型フェノール樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂
組成物6に繊維長10〜50mmのガラス繊維7を配合
した、50〜1000g/m2 のシートモールディング
コンパウンド2を備え、最下層2dと最上層2uとの間
に芯層1を備え、この芯層1が、発泡体層1hと紙製の
シート体層1sとを含むことを特徴とする。
【0005】本発明の請求項に係る積層体は、前記紙
製のシート体層1sが、波板紙16と平板紙17とを有
するダンボール紙14であることを特徴とする。
【0006】本発明の請求項に係る積層体は、前記ダ
ンボール紙14が、波板紙16の片面に平板紙17を有
する片ダンボール紙又は波板紙16の両面に平板紙1
7、17を有する両ダンボール紙であることを特徴とす
る。
【0007】本発明の請求項に係る積層体は、前記シ
ート体層1sが、平板紙17の両面に波板紙16を有
し、この両面の波板紙16の波形方向がクロスすること
を特徴とする。
【0008】本発明の請求項に係る積層体は、前記紙
製のシート体層1sが、波板紙16と平板紙17とを有
するダンボール紙14を複数枚平積みしたダンボール紙
集合体13で、かつ、上下に開口したセル12を有する
ハニカム状シート体1kからなることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項に係る積層体は、前記紙
製のシート体層1sの両面に、薄膜1tを備え、この薄
膜1tが熱可塑性フィルム又はアルミ箔であることを特
徴とする。
【0010】本発明の請求項に係る積層体は、前記熱
可塑性フィルムがポリプロピレンフィルムであることを
特徴とする。
【0011】本発明の請求項に係る積層体は、前記発
泡体層1hが硬質ウレタンの発泡体又はポリプロピレン
の発泡体からなることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項に係る成形品の製造方法
は、請求項1乃至請求項いずれか記載の積層体9を加
熱加圧することにより、前記熱硬化性樹脂組成物6を硬
化して成形品を製造することを特徴とする。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。図1
(a)は本発明の一実施例に係る積層体を層毎に示した
断面図であり、図1(a)に示すように、本発明に係る
積層体は、最下層2d及び最上層2uに、常温(25℃
程度)で液状のレゾール型フェノール樹脂を主成分とす
熱硬化性樹脂組成物6に繊維長10〜50mmのガラ
ス繊維7を配合した、50〜1000g/m2 のシート
モールディングコンパウンド(以下SMCと称する)2
を備える積層体9である。この積層体9は、最下層2d
と最上層2uとの間に芯層1を備えている。この芯層1
が、発泡体層1hと紙製のシート体層1sとを含んでい
る。本発明の積層体は、SMC2と芯層1、すなわち、
発泡体層1hと紙製のシート体層1sとが分離した状態
の積層体9でも、SMC2と芯層1とが接着した状態の
積層体9でもよく、限定されない。
【0014】図4に示すように、前記SMC2は液状レ
ゾール型フェノール樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂組
成物6に、繊維長10〜50mmのガラス繊維7を配合
し、前記フェノール樹脂をBステージ化した樹脂シート
である。前記熱硬化性樹脂組成物6は常温で液状のレゾ
ール型フェノール樹脂を主成分とするので、ガラス繊維
7への樹脂の含浸が良好である。この熱硬化性樹脂組成
物6は25℃で粘度が1000〜8000cpsの樹脂
が適当である。さらに、前記熱硬化性樹脂組成物6は必
要により、硬化剤、離型剤等が添加される。
【0015】前記ガラス繊維7は繊維長10〜50mm
である。繊維長が10mm未満であると、剛性が低下
し、繊維長が50mmを越えると、前記熱硬化性樹脂組
成物6とガラス繊維7とが分離し易くなり、積層体の曲
面成形が困難になる。前記熱硬化性樹脂樹脂組成物6と
ガラス繊維7の配合比率は、熱硬化性樹脂組成物6が2
0〜90重量部に対して、ガラス繊維7が10〜80重
量部の割合に範囲を設定することが好ましい。
【0016】前記SMC2の目付け量は、50〜100
0g/m2 の範囲である。前記目付け量が1000g/
2 を越えると得られる成形品の軽量化の効果が低下
し、前記目付け量が50g/m2 未満であると、シート
体層1sへの熱硬化性樹脂組成物6の浸透が不十分とな
る。
【0017】図4に示すように、熱硬化性樹脂組成物6
の溜まったディップ槽24の出口25からベルト26に
よって移送された所望量の熱硬化性樹脂組成物6を、離
型フィルム(キャリアフィルム)3上に塗布する。その
上からチョッパー22で切断したガラス繊維7を散布
し、さらにその上に離型フィルム3を重ね、プレスロー
ル21で圧着する。離型フィルム3に挟んだ状態でこの
複合体5を巻き取り、熟成すると、熱硬化性樹脂組成物
6がBステージ状態になる。これを所望のサイズに切断
すると、図5に示す離型フィルム3に挟まれたSMC2
が得られる。前記熟成の温度、及び時間は材料の配合
比、目付け量により適宜決定される。前記離型フィルム
3は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンのフィル
ム等が挙げられる。
【0018】前記離型フィルム3は、積層体9として配
設する際には除去されるが、使用する熱硬化性樹脂組成
物6の成形温度より低い融点の離型フィルム3を用いる
場合は、加熱加圧の際に離型フィルム3が熱硬化性樹脂
組成物6と共に溶融するため、前記SMC2の芯層1面
側にこの融点の低い離型フィルム3を付着させたままで
積層でき、離型フィルム3の除去作業を省略できるの
で、作業効率が良くなる。SMC2を製造する際に、例
えば、プレスロール21で圧着する代わりに、加熱ゾー
ンを設けることにより、離型フィルム3をSMC2の両
面でなく、片面のみに備えた複合体5にすることがで
き、前記と同様に、作業効率が良くなる。
【0019】図1(b)に示すように、前記紙製のシー
ト体層1sが、波板紙16と平板紙17とを有するダン
ボール紙14であってもよい。このダンボール紙14
は、波板紙16の片面に平板紙17を有する片ダンボー
ル紙でも、図1(c)に示すように、波板紙16の両面
に平板紙17、17を有する両ダンボール紙でもよい。
【0020】図2に示すように、前記シート体層1s
が、平板紙17の両面に波板紙16を有し、この両面の
波板紙16の波形方向がクロスするものでもよく、セル
12の対向する辺間の距離が2〜10mmの波形を形成
した波板紙16の片側に平板紙17を有する片ダンボー
ル紙を2枚用い、この2枚の片ダンボール紙の平板紙1
7、17同志を当接して波板紙16の波形方向がクロス
したものでもよい。図3(a)に示すように、前記紙製
のシート体層1sが、波板紙16と平板紙17とを有す
るダンボール紙14を複数枚平積みしたダンボール紙集
合体13で、かつ、上下に開口したセル12を有するハ
ニカム状シート体1kからなるものでもよい。このハニ
カム状シート体1kはセル12の対向する辺間の距離が
2〜10mmの範囲であるのが好ましい。前記範囲であ
ると、積層体9を曲面成形した際に、得られた成形品の
外観が良好となる。セル12の対向する辺間の距離が1
0mmを越えると、曲面成形の際に、成形品にヒビ等が
生じ易い。より好ましくは、前記セル12の対向する辺
間の距離は2〜5mmである。このセル12が平板と波
板の2辺で形成されている場合、セル12の対向する辺
間の距離とは、平板と波板の頂点の距離である。
【0021】このダンボール紙製のハニカム状シート体
1kの作製方法について説明する。図3(a)に示すよ
うに、複数のセル12の対向する辺間の距離が2〜10
mmの波形を形成した波板紙16と平板紙17とを有す
るダンボール紙14を、複数枚平積みし、ダンボール紙
集合体13を得る。このダンボール紙集合体13を、前
記平板紙17とクロス方向に切断すると、図2(b)に
示すように、上下に開口したセル12を有するダンボー
ル紙製のハニカム状シート体1kが得られる。
【0022】前記紙製のシート体層1sの両面に、薄膜
1tを備え、この薄膜1tが熱可塑性フィルム又はアル
ミ箔であることが耐湿性向上の点から好ましく、前記熱
可塑性フィルムとしては、例えば、ポリプロピレン(P
P)フィルム等が挙げられる。
【0023】前記発泡体層1hが硬質ウレタンの発泡体
又はポリプロピレン(以下PPと称する)の発泡体であ
ることが好ましい。すなわち、前記発泡体を用いた発泡
体層1hの比重が0.02〜0.03程度であり、積層
体9を計量化できる。
【0024】本発明に係る成形品の製造方法は、前記積
層体9を加熱加圧することにより、前記熱硬化性樹脂組
成物6を硬化して成形品を製造する。すなわち、最下層
2dのSMC2と最上層2uのSMC2との間に、発泡
体層1hと紙製のシート体層1sとを含む芯層1を備え
て積層した積層体9を、所望の形状の金型に挟み加熱加
圧成形する。この加熱加圧成形により、フェノール樹脂
を主成分とする熱硬化性樹脂組成物6が溶融し、硬化す
る。この熱硬化性樹脂組成物6の硬化により、一体化し
た成形品が得られる。この製造方法は、前記積層体を用
いているので、曲面成形されると共に、軽量化に優れた
成形品を得ることができる。
【0025】なお、本発明で得られる成形品は、例え
ば、自動車の内装材の他に、建材等にも使用することが
できるものである。
【0026】
【作用】本発明の請求項1に係る積層体では、最下層2
d及び最上層2uに、常温で液状のレゾール型フェノー
ル樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂組成物6に繊維長1
0〜50mmのガラス繊維7を配合した、50〜100
0g/m2 のSMC2を備え、最下層2dと最上層2u
との間に芯層1を備え、この芯層1が、発泡体層1hと
紙製のシート体層1sとを含むので、成形時にしわが発
生するのを低減し、耐湿強度が高く、曲面成形ができる
と共に、軽量化に優れる成形品が得られる。
【0027】本発明の請求項乃至請求項に係るいず
れかの積層体では、前記紙製のシート体層1sが、波板
紙16と平板紙17とを有する片ダンボール紙又は両ダ
ンボール紙等のダンボール紙14、平板紙17の両面に
波板紙16を有し、この両面の波板紙16の波形方向が
クロスするもの、波板紙16と平板紙17とを有するダ
ンボール紙14を複数枚平積みしたダンボール紙集合体
13で、かつ、上下に開口したセル12を有するハニカ
ム状シート体1k等であるので、曲面成形ができると共
に、強度及び軽量化に優れる成形品が得られる。
【0028】本発明の請求項又は請求項に係る積層
体では、前記紙製のシート体層1sの両面に、薄膜1t
を備え、この薄膜1tがポリプロピレンフィルム等の熱
可塑性フィルム又はアルミ箔であるので、耐湿性に優れ
る成形品が得られる。
【0029】本発明の請求項に係る積層体は、前記発
泡体層1hが硬質ウレタンの発泡体又はポリプロピレン
の発泡体からなるので、強度及び軽量化に優れる成形品
が得られる。
【0030】本発明の請求項に係る成形品の製造方法
は、請求項1乃至請求項いずれか記載の積層体9を加
熱加圧することにより、前記熱硬化性樹脂組成物6を硬
化して成形品を製造するので、成形時にしわが発生する
のを低減し、耐湿強度が高く、曲面成形ができると共
に、軽量化に優れる成形品が得られる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例により、具体的に説明
する。
【0032】(実施例1) 液状のレゾール型フェノール樹脂100重量部、離型剤
としてステアリン酸亜鉛を4重量部、酸化マグネシウム
を4重量部配合し、熱硬化性樹脂組成物6を調製した。
この熱硬化性樹脂組成物6をポリプロピレンフィルム製
の離型フィルム3上に塗布し、上面から繊維長を25m
mに切断したガラス繊維7を散布し、さらにその上にポ
リプロピレンフィルム製の離型フィルム3を載せた。熱
硬化性樹脂組成物6の塗布量は150g/m2 、ガラス
繊維(7)の散布量は100g/m2 であった。その
後、プレスロール(21)で圧着した後に、40℃で2
日間熟成し、フェノール樹脂がBステージ状態となった
離型フィルム3付きのSMC2を得た。SMC2の目付
け量は250g/m2 であった。
【0033】発泡体層1hとして比重0.03で厚み3
mmの硬質ウレタンの発泡体を用いた。紙製のシート体
層1sとして、波板紙16の両面に平板紙17、17を
有する厚み5mmの両ダンボール紙を用いた。この両ダ
ンボール紙は、波板紙16が150g/m2 、平板紙1
7が200g/m2 であった。
【0034】離型フィルム3を剥がしたSMC2を最下
層2dとし、このSMC2の上に両ダンボール紙を載置
し、この両ダンボール紙の上に硬質ウレタンの発泡体を
載置し、この硬質ウレタンの発泡体の上に離型フィルム
3を剥がしたSMC2を最上層2uとして載置して積層
し、積層体を得た。この積層体を、180℃、10kg
/cm2 、90秒加熱加圧成形することにより、しわ評
価用の500mm×500mmの成形品及び耐湿性評価
用の150mm×50mmの成形品を得た。
【0035】これらの成形品を用いて、成形品のしわ及
び耐湿性の評価を行い、その結果を表1に示した。
【0036】(実施例2) 実施例1において、紙製のシート体層1sとして、両ダ
ンボール紙に代えて、150g/m2 の波板紙16の片
面に、200g/m2 の平板紙17を有する厚み5mm
の片ダンボール紙を用いた以外は、実施例1と同様にし
て積層体及び成形品を得て、しわ及び耐湿性の評価を行
い、その結果を表1に示した。
【0037】なお、実施例1において、紙製のシート体
層1sとして、両ダンボール紙に代えて、図2に示す平
板紙17の両面に波板紙16を有し、この両面の波板紙
16の波形方向がクロスしたもの又は図3(b)に示す
ハニカム状シート体1kを用いても、良好な結果が得ら
れた。
【0038】(実施例3) 実施例1において、紙製のシート体層1sである両ダン
ボール紙の両面に、薄膜1tとして、熱可塑性フィルム
のポリプロピレン(PP)フィルムを用いた以外は、実
施例1と同様にして積層体及び成形品を得て、しわ及び
耐湿性の評価を行い、その結果を表1に示した。
【0039】(比較例1) 実施例1で得た熱硬化性樹脂組成物6を厚み5mmの両
ダンボール紙の両面にそれぞれ、150g/m2 塗布
し、180℃、10kg/cm2 、90秒加熱加圧成形
して成形品を得て、しわ及び耐湿性の評価を行い、その
結果を表1に示した。
【0040】
【表1】
【0041】しわの評価は、前記しわ評価用の500m
m×500mmの成形品を目視により、しわの有無を確
認して行った。耐湿性は、耐湿性評価用の150mm×
50mmの成形品を温度80℃、相対湿度95%で24
時間後の曲げ強度で求めた。この曲げ強度はASTMの
曲げ試験に基づき、スパン距離100mm、荷重速度5
0mm/分の条件で押圧して測定し、そのときの最大荷
重を耐湿強度とした。
【0042】表1に示すように、実施例1〜実施例
いずれも比較例に比べ、耐湿性に優れ、しわが発生せ
ず、外観が良好であった。
【0043】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る積層体による
と、成形時にしわが発生するのを低減し、外観に優れ、
耐湿強度が高く、耐湿性に優れ、曲面成形ができると共
に、軽量化に優れる成形品が得られる、フェノール樹脂
を主成分とする熱硬化性樹脂組成物の積層体となる
【0044】本発明の請求項乃至請求項に係るいず
れかの積層体によると、曲面成形ができると共に、強度
及び軽量化に優れた成形品が得られる。
【0045】本発明の請求項又は請求項に係る積層
体によると、耐湿性に優れる成形品が得られる。
【0046】本発明の請求項に係る積層体によると、
強度及び軽量化に優れる成形品が得られる。
【0047】本発明の請求項に係る成形品の製造方法
よると、成形時にしわが発生するのを低減し、外観に優
れ、耐湿強度が高く、耐湿性に優れ、曲面成形ができる
と共に、軽量化に優れた成形品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る積層体の説明図であ
り、(a)は積層体の断面図であり、(b)は本発明の
一実施例に係る積層体に用いられる片ダンボール紙の斜
視図であり、(c)は本発明の一実施例に係る積層体に
用いられる両ダンボール紙の斜視図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る積層体に用いられる
シート体層の斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る積層体に用いられる
シート体層の斜視図であり、(a)はハニカム状シート
体の構成を示す斜視図であり、(b)はハニカム状シー
ト体の斜視図である。
【図4】本発明に用いられるSMCの製造装置の側面図
である。
【図5】図4で作製されたSMCの断面図である。
【符号の説明】
1 芯層発泡体層 1h 発泡体層 1k ハニカム状シート体 1s シート体層 1t 薄膜 2 シートモールディングコンパウンド 2d 最下層 2u 最上層 6 熱硬化性樹脂組成物 7 ガラス繊維 9 積層体 12 セル 13 ダンボール紙集合体 14 ダンボール紙 16 波板紙 17 平板紙
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−88227(JP,A) 特開 平1−168541(JP,A) 特開 平7−40479(JP,A) 特開 平1−212630(JP,A) 実開 昭63−63422(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最下層(2d)及び最上層(2u)に、
    常温で液状のレゾール型フェノール樹脂を主成分とする
    熱硬化性樹脂組成物(6)に繊維長10〜50mmのガ
    ラス繊維(7)を配合した、50〜1000g/m2
    シートモールディングコンパウンド(2)を備え、最下
    層(2d)と最上層(2u)との間に芯層(1)を備
    え、この芯層(1)が、発泡体層(1h)と紙製のシー
    ト体層(1s)とを含むことを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】 前記紙製のシート体層(1s)が、波板
    紙(16)と平板紙(17)とを有するダンボール紙
    (14)であることを特徴とする請求項記載の積層
    体。
  3. 【請求項3】 前記ダンボール紙(14)が、波板紙
    (16)の片面に平板紙(17)を有する片ダンボール
    紙又は波板紙(16)の両面に平板紙(17、17)を
    有する両ダンボール紙であることを特徴とする請求項
    記載の積層体。
  4. 【請求項4】 前記紙製のシート体層(1s)が、平板
    紙(17)の両面に波板紙(16)を有し、この両面の
    波板紙(16)の波形方向がクロスすることを特徴とす
    る請求項記載の積層体。
  5. 【請求項5】 前記紙製のシート体層(1s)が、波板
    紙(16)と平板紙(17)とを有するダンボール紙
    (14)を複数枚平積みしたダンボール紙集合体(1
    3)で、かつ、上下に開口したセル(12)を有するハ
    ニカム状シート体(1k)からなることを特徴とする
    求項2又は請求項3記載の積層体。
  6. 【請求項6】 前記紙製のシート体層(1s)の両面
    に、薄膜(1t)を備え、この薄膜(1t)が熱可塑性
    フィルム又はアルミ箔であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項いずれか記載の積層体。
  7. 【請求項7】 前記熱可塑性フィルムがポリプロピレン
    フィルムであることを特徴とする請求項記載の積層
    体。
  8. 【請求項8】 前記発泡体層(1h)が硬質ウレタンの
    発泡体又はポリプロピレンの発泡体からなることを特徴
    とする請求項1乃至請求項いずれか記載の積層体。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項いずれか記載の積
    層体(9)を加熱加圧することにより、前記熱硬化性樹
    脂組成物(6)を硬化して成形品を製造することを特徴
    とする成形品の製造方法。
JP7038902A 1995-02-28 1995-02-28 積層体及びこの積層体を用いた成形品の製造方法 Expired - Fee Related JP3070433B2 (ja)

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