JP3070247B2 - 電線被覆体、電線および電線の製造方法 - Google Patents

電線被覆体、電線および電線の製造方法

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JP3070247B2 JP4124342A JP12434292A JP3070247B2 JP 3070247 B2 JP3070247 B2 JP 3070247B2 JP 4124342 A JP4124342 A JP 4124342A JP 12434292 A JP12434292 A JP 12434292A JP 3070247 B2 JP3070247 B2 JP 3070247B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばエナメル線等
に適用される電線被覆体および電線並びに電線の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、常時350℃で使用可能な超耐熱
電線は存在せず、せいぜいポリイミド被覆電線で常用2
50℃である。一方、エナメル電線の一般的傾向として
は電気機器の小型化や高性能化の為、耐熱性を要求され
る場合が多くなってきた。特にマグネットコイルなどの
小型化等の為、この種の超耐熱性が求められている。最
近の調査では例えば1990年度は総エナメル電線の
内、耐熱150℃以上のものが27.6%に達してい
る。しかしその内訳はポリエステルエナメル(PEW)
線、ポリエステルナイロン(PEW−Y)線、ポリエス
テルイミドエナメル(EIW)線、ポリアミドイミドエ
ナメル(AIW)線、ポリイミドエナメル(IMW)線
などであるが、その耐熱温度は150℃から230℃と
言われている。また電気機器に使用されるマグネットコ
イルは短時間に負荷を変動して使われる事が多いため、
ヒートサイクル劣化を考慮する必要があるが、従来のエ
ナメル被膜と導体との熱膨張率の違いにより困難な場合
が多い。この解決法として例えばコイル固着用ワニスの
開発あるいは高耐熱セメンティングエナメル線の開発等
が成されているが、ワニス含浸の繁雑さや、セメンティ
ングエナメル線の場合いずれも低温での融着が難しい
事、あるは耐冷媒性等、種々の問題が残されているが、
根本的には耐熱性に問題あり、常用230℃までであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
エナメル線等の耐熱電線は、常用250℃以上の高温に
絶え得ることができず、耐熱性に劣るという問題があっ
た。
【0004】この発明の第1の目的は、耐熱性に優れた
電線を提供することである。
【0005】この発明の第2の目的は、耐熱電線に適用
された際に、優れた耐熱性が得られる電線被覆体を提供
することである。
【0006】この発明の第3の目的は、上記第1の目的
を達成可能な電線を製造できる電線の製造方法を提供す
ることである。
【0007】<発明の背景>ところで、耐熱材料とし
て、ポリベンゾイミダゾール(以下「PBI」と称す)
が米国アリゾナ州立大の故マーベル教授のグループによ
り開発された。しかしながら、PBIの合成の初期では
架橋反応が生じるため、溶剤可溶の高重合体を得られ
ず、例えば耐熱電線用ワニスとしての使用は困難である
と考えられる。
【0008】これに対し、米国Hセラニーズ社では上記
PBIの架橋反応を抑制する事により高重合体セラゾー
ルを得ており、これは現在のポリイミド(PI)よりも
優れた耐熱特性を有している。即ち熱変形温度435
℃、酸素指数が58%の大気中で不燃焼、760℃から
200℃の低温まで物性を維持、絶縁破壊電圧が20.
9kv/mmである。さらに大変興味在る事に中低重合
度の時、特に塩基性溶媒に可溶であり、ゆえに耐熱電線
用のワニス材料としてコーティングが可能で大変有望で
あるが、現在まで溶剤キヤスト法による被膜形成特性
や、実際にPBIコーティングの電線を製造し、その特
性など調べるに至った報告はなかった。
【0009】一方、PBIコーティングに関して説明す
ると、PBIのガラス転移温度(Tg)は427℃であ
る事から、被膜形成には410℃以上の焼成温度で焼成
する必要があるが、その高温領域では架橋反応と酸化分
解とが生じ、反応をコントロールする事は困難であると
考えられる。例えばPBIを30%DMA溶液で薄め5
%前後の溶液にしてガラス及び裸電線(Cu)に塗布
し、熱ランプで3時間乾燥し、130℃でさらに4時間
乾燥し、これを電気炉にて350℃で80分焼成したと
ころ、強度不十分であった。さらに、この被膜を450
℃で60分焼成したところ、被膜が分解してしまった。
このPBIの被膜を反射型FT−IRを用いて分析した
ところ、波数が1100cm-1付近に観察されるPBI
の架橋反応によるC−N−Cの吸収が弱く、被膜は形成
されたものの、架橋が不十分のため、強度不十分であっ
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第の目的を達成す
るため、請求項1記載の発明に基づく第1の構成の電線
被覆体は、ポリベンゾイミダゾールの架橋反応によって
得られる架橋ポリベンゾイミダゾールにて構成される。
【0011】上記第の目的を達成するため、請求項
記載の発明に基づく第2の構成の電線は、ポリベンゾイ
ミダゾールの架橋反応によって得られる架橋ポリベンゾ
イミダゾールにて構成される電線被覆体を有している。
【0012】上記第3の目的を達成するため、請求項
記載の発明に基づく第3の構成の電線の製造方法は、
リベンゾイミダゾールを母体とするワニスを、電気導体
に、または電気導体に絶縁材が被覆された被覆電線にコ
ーティングし、前記ポリベンゾイミダゾールの架橋反応
を行わせている。
【0013】同じく上記第3の目的を達成するため、請
求項記載の発明に基づく第4の構成の電線の製造方法
は、前記ワニスにラジカル重合開始剤を添加している。
また、請求項6記載の発明に基づく第5の構成の耐熱電
線の製造方法は、前記ワニスの前記電気導体または前記
被覆電線への塗布速度を、10m/分から60m/分ま
での間に設定している。
【0014】
【作用】この発明の第1の構成の電線被覆体によれば、
ポリベンゾイミダゾールの架橋反応によって得られる架
橋ポリベンゾイミダゾールにて構成されているため、耐
熱性に優れる。
【0015】この発明の第2の構成の電線によれば、
リベンゾイミダゾールの架橋反応によって得られる架橋
ポリベンゾイミダゾールにて構成される電線被覆体を有
しているため、上記第1の構成の電線被覆体と同様な効
果を達成できる。
【0016】この発明の第3ないし第5のいずれかの
成の電線の製造方法によれば、それぞれ上記第の構成
電線の製造プロセスを特定しているため、各プロセス
によって製造される電線は、上記第の構成の電線とそ
れぞれ同様な効果を達成できる。
【0017】
【実施例】
<第1の実施例>本願発明者等は、種々検討の結果、ポ
リベンゾイミダゾール(PBI)の被膜形成を正確に行
えなかった原因として、PBI溶媒のジメチルアセトア
ミド(DMA)に添加されている重合禁止剤の影響であ
ることをつきとめた。即ちPBIの被膜形成はそのイミ
ダゾール部分の分子間架橋反応によると考え、解決策と
してアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)等のラジ
カル重合開始剤にて中和することを考え、AIBNが添
加されたPBIの30%DMA溶液を使用しその被膜形
成特性を詳細に調べた。
【0018】すなわち、PBIをDMAで薄め5%前後
の溶液にするに際して0.1%になる様にAIBNを添
加しガラス上に塗布し、350℃で80分焼成したとこ
ろ、強度が十分な良好な被膜が形成された。さらに、そ
の被膜を450℃で60分焼成した所、被膜は分解しな
かった。このPBIのガラス上に焼成した被膜を反射型
FT−IRを用いて分析したところ、波数が1100c
-1付近に観察されるPBIの架橋反応によるC−N−
Cの吸収がはっきりと観察された。この強度十分の被膜
形成はAIBNがこの条件では架橋反応を十分に進行さ
せたためと考えられる。このAIBN等のラジカル重合
開始剤が、DMA中の禁止剤の中和の役割だけに作用し
ているとすれば、焼成温度を必要なだけ高くすれば良く
ガラス転移温度(Tg)が427℃である事から、45
0℃前後の焼成温度で適切と考えられ、このため中和の
みに作用しているとは考えられず、架橋反応も促進させ
ると考えられる。
【0019】ところで、PBIの熱架橋反応時、酸化分
解反応や副反応を抑制する為に、PBI重合時使用して
いるリン系の熱安定剤を添加することが考えられる。し
かしながら、これらリン系の熱安定剤は架橋反応も抑制
する傾向があり、リン系の熱安定剤の使用は好ましくな
い。
【0020】したがって、ここで用いられるラジカル重
合開始剤としては次の様な物が可能であると考えられ
る。
【0021】例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイ
ル、ジ−t−ブチロ過酸化フタレート、アゾビスイソブ
チロニトリル、フェニルアゾアリルスルホン酸、N−ニ
トロソ−N−アシル化合物などを例示できる。
【0022】又、PBIを母体とするワニスの溶媒は本
発明の場合、ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチ
ルフォルムアミド(DMF)、ピリジン等の塩基性溶媒
やジメチルスルフォオキサイド(DMSO)等の水素結
合遮断溶媒が適善使用される。ワニス濃度は1%から8
0%まで適善選択できるが、望ましくは5%から40%
が適当と考えられる。
【0023】そして、本発明のワニス塗料を、電気導体
に焼付けてエナメル線を形成したり、また本発明のワニ
ス塗料を、電気導体に絶縁材が被覆された被覆電線に焼
付けて耐熱被覆電線を形成する。この焼付処理(コーテ
ィング)においては、一般にワニス塗布、焼付け、塗布
の繰り返しで行なわれる。
【0024】例えば図1に示すように、焼付け炉1、塗
装部2、連続焼鈍炉3およびボビン4から構成される装
置を用いればよい。この装置では、ボビン4に巻き取ら
れた電気導体や被覆電線等からなる線材5が引き出さ
れ、まず連続焼鈍炉3により焼きなまし処理されてか
ら、塗装部2でワニスが塗布されるとともに、そのワニ
スが焼付け炉1によって焼き付けられる。さらに、ワニ
スが焼き付けられた線材5が塗装部2および焼付け炉1
を繰り返し通って、上記したようにワニス塗布、焼付け
が繰り返し行われて、搬出部6から取り出される。
【0025】また、エナメル線の形成において、0.6
mm以下の細線が使用される場合には、その塗装炉とし
て横形炉が使用され、それ以上の太い線には堅形炉を使
用するのが一般的であり、本発明のPBIの焼付け・被
覆の場合にも同様な考え方で横形炉や堅形炉を使用目的
に合わせて用いるようにすればよい。又焼き付ける塗料
の種類、焼付け炉のタイプによって、塗布する回数、焼
付け温度、塗装速度などを適宜変更するようにすればよ
い。
【0026】本発明の場合一般的には塗布する回数は一
回から数百回まで適善選択できるが、のぞましくは二回
から二十回が適当と考えられる。また、焼付け温度は室
温から1000℃まで適善選択できるが、のぞましくは
500℃から800℃が適当と考えられる。
【0027】以上のように、耐熱性に優れたPBIはD
MAなど塩基性溶媒に可溶であり、電気導体に直接用い
る事により超耐熱エナメル線を形成できる。さらに電気
導体が絶縁材により被覆された被覆電線に、ワニスを上
記と同様の手段で厚くコーティングする事によりセラミ
ック電線用耐熱電線を形成でき。又難燃AE線に同一手
段で薄く数μmコーティングする事によりAVX線の代
用品及びそれ以上の耐熱PE線を形成できる。さらにこ
れは現在のAVX線と違って粉砕して再生出来る(内部
に混入されPBIはラジカル吸収剤である為積極的な熱
安定剤と成る)ため、塩化ビニルのリサイクル問題解決
にも有効であると考えられる。
【0028】なお、この発明は、上記エナメル線やAE
線のほか、自動車用架橋ポリエチレン被覆電線(AE
X)、高電圧電線用絶縁耐熱電線、通信電線用絶縁耐熱
電線等にも適用できる。
【0029】<第2の実施例> 本願発明者等は、PBIコーティングに関して、さらに
検討を重ねた結果、PBIを母体とするワニスを塗布す
る際、線材の塗布速度(線速)を10m/分から60m
/分の範囲内に設定すれば、上述したようなラジカル重
合開始剤ワニスを添加しなくとも、ワニスを線材にコー
ティングできることをつきとめた。
【0030】
【0031】以下、本発明に基づいた実験例を示す。 〈実験例1〉PBIが30部と溶媒のDMAが70部か
らなるワニス材料に、AIBNを0.1%になる様に添
加してワニスを形成し、そのワニス中に外径0.5mm
のニッケルメッキ銅線を浸漬する方法で、ニッケルメッ
キ銅線表面にワニスを塗布し線速50m/分、600℃
の条件で焼き付ける。これを8回繰返しPBI被覆ニッ
ケルメッキ銅線を得る。 〈実験例2〉PBIが30部と、溶媒のDMAが60部
と、DMSOが20部とからなるワニス材料に、AIB
Nを0.1%になる様に添加して、ワニスを形成し、そ
のワニス中に外径0.5mmのニッケルメッキ銅線を浸
漬する方法で、ニッケルメッキ銅線表面にワニスを塗布
し線速20m/分、600℃の条件で焼き付ける。これ
を8回繰返しPBI被覆ニッケルメッキ銅線を得る。 〈実験例3〉外径0.36mmの無酸素銅線を、PBI
が20部と溶媒のDMAが80部からなるワニス中に浸
漬する方法で、無酸素銅線表面にワニスを塗布し線速1
0m/分、500℃の条件で焼き付ける。これを10回
繰返しPBI被覆無酸素銅線を得る。 〈実験例4〉ポリエチレン被覆外径2.5mm/導体径
0.36mm導体(無酸素銅線)仕様自動車用AE線を
準備するとともに、PBIが20部と溶媒のDMAが8
0部からなワニス材料に、AIBNが0.1%になる様
に添加してワニスを形成する。そして、そのワニス中に
上記自動車用AE線を浸漬する方法で、AE線表面にワ
ニスを塗布し線速15m/分の下で赤外線ランプにより
100℃で焼き付ける。これを3回繰返しPBI被覆A
E線を得る。 〈実験例5〉架橋ポリエチレン被覆外径1.5mm/導
体径0.26mm導体(無酸素銅線)仕様自動車用AE
X線を準備するとともに、PBIが10部と、溶媒のD
MAが80部と、DMSOが10部とからなるワニス材
料に、AIBNを0.1%になる様に添加してワニスを
形成する。そして、そのワニス中に上記自動車用AEX
線を浸漬する方法で、AEX線表面にワニスを塗布し、
線速50m/分の下で赤外線ランプにより90℃で焼き
付ける。これを5回繰返しPBI被覆AEX線を得る。 〈実験例6〉外径1.5mmのニッケルメッキ銅線を、
PBIが55部と溶媒のDMAが45部からなるワニス
中に浸漬する方法で、ニッケルメッキ銅線表面にワニス
を塗布し線速60m/分、700℃の条件で焼き付け
る。これを20回繰返しPBI被覆セラミック電線を得
る。 〈実験例7〉外径2.5mmのニッケルメッキ銅線を、
PBIが65部と溶媒のDMAが35部からなるワニス
中に浸漬する方法で、ニッケルメッキ銅線表面にワニス
を塗布し線速30m/分、600℃の条件で焼き付け
る。これを15回繰返しPBI被覆セラミック電線を得
る。 〈実験例8〉外径1.5mmのニッケルメッキ銅合金線
を、PBIが55部と溶媒のDMAが45部からなるワ
ニス中に浸漬する方法で、ニッケル銅合金線表面にワニ
スを塗布し線速30m/分、500℃の条件で焼き付け
る。これを20回繰返しPBI被覆セラミック電線を得
る。
【0032】上記各実験例の評価サンプルについての一
般特性を下表に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】表1、表2から明らかなように、本発明に
基づくPBI耐熱電線は、電線に必要な特性をすべて具
備しており、特に耐熱軟化温度がいずれも350℃を越
えており、常時350℃以上の高温に絶え得ることが可
能で、耐熱性に優れている。さらに、磨耗試験に関して
も、35回から50回と高い数値を示しており、優れた
耐磨耗性を有している。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の第1の
構成の電線被覆体によれば、ポリベンゾイミダゾールの
架橋反応によって得られる架橋ポリベンゾイミダゾール
にて構成されているため、耐熱性に優れるという第1の
効果が得られる。
【0037】この発明の第2の構成の電線によれば、
リベンゾイミダゾールの架橋反応によって得られる架橋
ポリベンゾイミダゾールにて構成される電線被覆体を有
しているため、上記第1の構成の電線と同様な効果を達
成できるという第2の効果が得られる。
【0038】この発明の第3ないし第5のいずれかの
成の電線の製造方法によれば、それぞれ上記第の構成
電線の製造プロセスを特定しているため、各プロセス
によって製造される電線は、上記第の構成の電線とそ
れぞれ同様な効果を達成できるという第3の効果がそれ
ぞれ得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の耐熱電線を製造するため
の製造装置を示す概略図である。
【符号の説明】
5 線材
フロントページの続き (72)発明者 辻 一則 三重県四日市市西末広町1番14号 住友 電装株式会社内 (72)発明者 前野 篤司 三重県四日市市西末広町1番14号 住友 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−152812(JP,A) 特開 昭64−11671(JP,A) 特開 昭63−213206(JP,A) 芹澤龍之介他著,「電気絶縁塗料」, 初版,産業図書株式会社,1969年10月30 日,p.253−254 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 7/02 - 7/29 C08G 73/18 H01B 3/30 H01B 13/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気導体に被覆される、または電気導体
    に絶縁材が被覆された被覆電線にさらに被覆される電線
    被覆体であって、 ポリベンゾイミダゾールの架橋反応によって得られる架
    橋ポリベンゾイミダゾールにて構成される電線被覆体。
  2. 【請求項2】 前記ポリベンゾイミダゾールはその単位
    式が 【化1】 【化2】 により示され、架橋により 【化3】 なる架橋ポリベンゾイミダゾールで構成される請求項1
    記載の電線被覆体。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の電線被覆
    体を有することを特徴とする電線。
  4. 【請求項4】 ポリベンゾイミダゾールを母体とするワ
    ニスを、電気導体に、または電気導体に絶縁材が被覆さ
    れた被覆電線にコーティングし、前記ポリベンゾイミダ
    ゾールの架橋反応を行わせることを特徴とする電線の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電線の製造方法におい
    て、 前記ワニスにラジカル重合開始剤を添加することを
    特徴とする電線の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の電線の製造方法におい
    て、 前記ワニスの前記電気導体または前記被覆電線への塗布
    速度を、10m/分から60m/分までの間に設定した
    ことを特徴とする電線の製造方法。
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芹澤龍之介他著,「電気絶縁塗料」,初版,産業図書株式会社,1969年10月30日,p.253−254

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