JP3070147B2 - 内視鏡の吸引バルブ - Google Patents
内視鏡の吸引バルブInfo
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Description
設けられて、体液その他の吸引を行うための吸引バルブ
に関するものである。
作部1と、この本体操作部1に連設した体腔等の内部に
挿入される挿入部2と、光源装置に接続されるユニバー
サルコード3とを有し、挿入部2の先端には、図示は省
略するが、照明窓や観察窓等が設けられており、体腔等
を照明した状態で、観察窓によりその観察を行うことが
できる構成となっている。ここで、観察窓を介して得ら
れる体腔壁等の観察視野を確保する等のために体液その
他の汚物を吸引する機構が設けられている。この吸引機
構は、図2に示したように、挿入部2に設けられる鉗子
等の処置具を挿通するための鉗子チャンネル4を吸引用
の通路を兼ねるようにしている。そして、鉗子チャンネ
ル4には、本体操作部1内において吸引通路5を接続さ
せ、この吸引通路5の途中に吸引バルブ10を装着して
いる。また、吸引通路5は本体操作部1からユニバーサ
ルコード3内を通ってその端部は回収容器6内に開口し
ている。この回収容器6は密閉容器からなり、前述した
吸引通路5と共に吸引ポンプ7が接続されて、この吸引
ポンプ7によって回収容器6内を負圧にすることによっ
て、吸引通路5内に吸引力を発揮させるようにしてい
る。
て鉗子チャンネル4を吸引ポンプ7からなる負圧源と連
通・遮断させるためのものであり、この吸引操作を本体
操作部1を把持する手の指で行うことができるようにす
るために、本体操作部1の上部位置に設けられている。
この吸引バルブ10としては、図3に示した構成とした
ものが従来から知られている。
と、この弁ケーシング11内に設けた弁部材12とから
構成される。この弁部材12は操作ボタン13が連設さ
れており、この操作ボタン13を手指で押下することに
よって、弁ケーシング11に設けた鉗子チャンネル4に
通じる流入ポート14と回収容器6に通じる流出ポート
15とを連通・遮断させる構成となっている。しかも、
この吸引機構の操作性を良好ならしめるようにするため
に、吸引ポンプ7は常時作動させておき、吸引操作を行
わない時には、回収容器6を大気に開放することにより
この吸引ポンプ7をアイドリング状態に保持し、吸引操
作を行うに当たっては、まず回収容器6と大気との連通
を遮断することによって、回収容器6を負圧状態とな
し、流入ポート14と流出ポート15とを接続して、こ
の回収容器6に吸引通路5を介して連通する鉗子チャン
ネル4内に負圧を発生させて、吸引力を発揮させるよう
にしている。
れた円筒状の弁体16を有し、この弁体16の内部に形
成した通路17は常時流出ポート15と連通しており、
この通路17は弁体16の先端の大気開放口17aによ
り大気に開放されている。また、弁体16の周胴部には
連通孔18が穿設されている。弁体16は弁ガイド部材
19に摺動可能に挿通されており、常時にはこの弁ガイ
ド部材19と操作ボタン13の下面との間に弾装した復
帰ばね20によって、この弁体16に設けた連通孔18
が弁ガイド部材19の壁面に覆われて、流入ポート14
と流出ポート15との間が遮断された状態に保持され
る。一方、操作ボタン13に手指を押し当てると、大気
開放口17aが閉塞されて回収容器6内に負圧が発生
し、また復帰ばね20に抗してこの操作ボタン13を押
下すると、弁体16は下方にスライド変位して、連通孔
18を弁ガイド部材19の下方に形成されている弁室2
1に臨ませて、流入ポート14はこの弁室21から連通
孔18及び通路17を介して流出ポート15と連通する
ことになり、この結果、回収容器6内の負圧の作用によ
り鉗子チャンネル4に吸引力が発生して体内汚物等を吸
引できるようになる。ここで、弁ガイド部材19の内面
と弁ケーシング11における流出ポート14を形成する
内面とが弁体16が摺動するスライド面22,23とな
り、このスライド面22,23と弁体16との間の接触
面によって流入ポート14と流出ポート15との間の気
密を保持する構成となっている。
うに吸引機構は、体液その他の汚物を吸引するものであ
ることから、鉗子チャンネル4,吸引通路5及び吸引バ
ルブ10はその使用の都度洗浄しなければならず、しか
もこの洗浄は隈なく徹底的に行わなければならない。こ
のように徹底した洗浄を可能にするために、吸引バルブ
10を構成する弁部材12は、弁体16及び弁ガイド部
材19は、弁体16にねじ止めした操作ボタン13及び
復帰ばね20と共にユニット化することにより構成さ
れ、この弁部材12における弁ガイド部材19を弁ケー
シング11に螺挿することによって、弁ケーシング11
に対して着脱可能となしている。
2,23のうち、一方のスライド面22は弁ガイド部材
19の内面に形成したものであり、この弁ガイド部材1
9は弁体16とユニット化されているので、弁体16と
スライド面22との間の芯合わせは比較的容易に行うこ
とができ、また弁ケーシング11に対する着脱を繰り返
したとしても、格別両者の軸芯ずれが発生するおそれは
ない。しかしながら、他方のスライド面23は弁ケーシ
ング11の内面に形成されており、しかも弁ガイド部材
19を弁ケーシング11に螺挿されることから、弁体1
6とスライド面23との間の軸芯合わせはねじ部により
確保しなければならない。このねじ部による軸芯合わせ
はかなり困難であり、また弁ケーシング11に弁部材1
2の着脱を繰り返し行うと、ねじ部の摩耗等によって両
者の軸芯がずれるおそれもある。弁体16と弁ケーシン
グ11のスライド面23との間の軸芯が僅かでもずれる
と、その間が気密状態に保持されなくなるだけでなく、
操作ボタン13を押下する操作に対する抵抗が大きくな
り、甚だしい場合にはロックしてしまったり、また無理
な操作力を加えることによる弁体16とスライド面23
との間を片摩耗させる等の不都合もある。
気密保持のために極めて厳格な軸芯合わせを行う必要が
あるが、これに代えてOリングその他のシール部材によ
って気密保持機能を発揮させることも可能である。この
ように構成すれば、あまり厳格に軸芯の調整が行われて
いなくとも、シール部材の弾性によって軸芯のずれを吸
収させることも可能となる。そして、軸芯合わせが容易
で、弁部材12を繰り返し着脱しても軸芯のずれが生じ
ないスライド面22の部位はともかく、弁ケーシング1
1のスライド面23側に部分にシール部材を設けること
により気密保持機能を発揮させることが考えられる。し
かしながら、このスライド面23の部位にシール部材を
設けるように構成すると、以下に示すような不都合が生
じる。
の部材との間にシール部材を介装すると、その分だけ弁
体の摺動時の抵抗が大きくなり、操作ボタンの操作性が
悪くなる。また、弁ケーシング側にシール部材を設ける
と、この弁ケーシングの内面に凹部を形成して、この凹
部内にシール部材を保持させなければならないことか
ら、当該部位の洗浄を完全に行うことが極めて困難とな
り、特にシール部材と弁ケーシングの壁面との間に汚物
が回り込むと、洗浄液を供給したり、ブラシ等で擦動し
たりしても、この汚物を除去するのは殆ど不可能であ
る。一方、弁体側にシール部材を装着することも考えら
れるが、弁体には吸引通路の一部を構成する通路が設け
られており、この通路は吸引される体液等に混入する固
形物や半固形物等を円滑に通過させるために、通路断面
積を可及的に広くする必要があることから、弁体の肉厚
は薄く形成されており、シール部材を装着できない。ま
た、広い通路断面を確保した上で、シール部材の装着を
可能とするには、吸引バルブ自体が大型化することにな
ってしまい、操作性等の見地から小型化,軽量化の要請
が強い本体操作部には、このような大型の吸引バルブを
装着するスペースは残されてはいない。以上のことか
ら、弁体と弁ケーシングとの間にシール部材を介装する
のは、実質上不可能である。
題点を解消するためになされたものであって、その目的
とするところは、簡単な構成により、弁体と弁ケーシン
グ内面のスライド面との間の軸芯合わせを可能ならしめ
るようにした内視鏡の吸引バルブを提供することにあ
る。
ために、本発明は、内視鏡の本体操作部に鉗子チャンネ
ルに連なる流入ポートと、負圧源に連なる流出ポートと
がそれぞれ開口する弁室を形成した弁ケーシングと、こ
の弁ケーシング内に設けられ、前記流出ポートを大気と
連通する状態と、前記流入ポートと連通する状態とに切
り換えるために、前記弁ケーシングに着脱可能に装着し
た弁部材とを備えた内視鏡の吸引バルブであって、前記
弁部材は、前記流出ポートに常時連通する通路と、この
通路に通 じ、側面に開口する連通孔とを有する弁体と、
常時にはこの連通孔を遮断し、弁体が軸線方向に摺動し
た時に、この連通孔を前記流入ポートと連通させるスラ
イドガイド筒と、前記弁ケーシングに着脱可能に連結し
た弁ガイド部材とから構成され、前記弁体の外面を前記
スライドガイド筒と前記弁ケーシングとに摺接させるこ
とによって、前記流出ポートと流入ポートとの間の遮断
時に前記両弁室間が連通しないように保持し、前記スラ
イドガイド筒の外面と前記弁ガイド部材の内面との間
に、このスライドガイド筒が前記弁体に対して軸芯が一
致する状態となるように変位可能とする隙間を形成する
ように嵌合させると共に、この隙間に弾性部材を介在さ
せて、前記スライドガイド筒を前記弁ガイド部材にフロ
ーティングで支持する構成としたことをその特徴とする
ものである。
摺動壁面に介装されるシール部材は必要最小限にして、
流入ポートと流出ポートとの間が遮断されているときに
おける気密保持は摺動壁面の接合部により確保するよう
に構成している。このために、まず弁体を、この弁体の
軸芯と正確に一致する軸芯を持ったスライドガイド筒に
挿嵌させる。ここで、スライドガイド筒の外面側は弾性
部材が介装されているところから、このスライドガイド
筒は、弁ガイド部材に対して弾性部材の撓み可能な分だ
けフローティングした状態になる。従って、弁部材を弁
ケーシングに装着したときには、弁ガイド部材に対して
フローティングしている弁体は弁ケーシングの内面に確
実に倣うことになる。そして、弁体と弁ケーシングとの
間に軸心のずれがある場合には、弾性部材が撓むことに
よって、このずれが吸収される。また、元々弁体とスラ
イドガイド筒との間は調芯された状態となっているの
で、弁体とスライドガイド筒及び弁ケーシングとの間は
正確に調芯された状態に保持される。
トと流出ポートとの間は確実に遮断されて、気密漏れが
発生する等の不都合はなく、また弁部材を作動させる際
には、弁体はスライドガイド筒及び弁ケーシングの内面
に沿って円滑に摺動することになって、動きが滑らかに
なり、その操作性が良好となる。しかも、弁ケーシング
と弁体との間には弁室を介在させる必要があることか
ら、この弁ケーシングに直接挿嵌される弁ガイド部材に
はある程度の肉厚を持たせる必要があり、しかもこの肉
厚分は弁室を形成するためのものであって、強度保持を
図るため等において必要不可欠なものではない。従っ
て、この弁ガイド部材の厚みを縮小して、その間にスラ
イドガイド筒を介装するように構成しても、吸引バルブ
自体を格別大型化させる必要はない。
する。まず、図4及び図5は本発明の第1の実施例を示
し、図中において、30は吸引バルブを示し、この吸引
バルブ30は鉗子チャンネル4と回収容器6との間を接
続する吸引通路5の途中位置に介装されるものであっ
て、弁ケーシング31と弁部材32とからなり、弁部材
32には操作ボタン33が連設されている点、及び弁ケ
ーシング31には流入ポート34及び流出ポート35が
設けられている点は、前述した従来技術のものと同様で
ある。また、弁部材32は、弁体36を有し、この弁体
36には大気開放口37aに連通する通路37が形成さ
れており、その周胴部には連通孔38が設けられている
点、及び弁ガイド部材39が弁ケーシング31に螺挿さ
れて、この弁ケーシング31に対して弁部材36が着脱
可能となっていることも従来技術とは格別差異はない。
面に沿って摺動するようにはなってはおらず、この弁体
36と弁ガイド部材39との間にはスライドガイド筒4
0が介装されている。このスライドガイド筒40は、滑
りの良い金属製のリング状の部材からなり、その内面に
は弁体36が摺動可能に嵌合されており、しかもその間
は気密状態に保持されるようになっている。従って、こ
のスライドガイド筒40の内面及び弁ケーシング31の
流出ポート35が形成されている内面の部分が弁体36
が摺動するスライド面41,42となる。また、弁ケー
シング31におけるこのスライド面41,42間の部位
は円環状の弁室43となっている。
が小径部40bで、この小径部40bの上側部分は外方
に膨出する大径部40aとなっており、この大径部40
aの外周面には円環状の溝44が形設されており、この
溝44にはOリング等からなる弾性リング45が装着さ
れている。さらに、弁ガイド部材39側には、このスラ
イドガイド筒40の小径部40bと大径部40aとの間
の段差部分に係合する係合段差39aが設けられてお
り、かつ弁ガイド部材39にはストッパ用のねじリング
46が螺合されている。従って、スライドガイド筒40
は係合段差39aとねじリング46との間に位置決めさ
れている。また、スライドガイド筒40の上端部近傍位
置には内向きの円環状突条47が設けられており、この
円環状突条47は弁体36に形設した段差部36aに係
合することによって、その抜け出しが防止されるように
なっている。さらに、図中において、48は弁体36及
びこの弁体36の先端に連設した操作ボタン33を上方
に、即ち流入ポート34と流出ポート35との連通を遮
断する方向に付勢する復帰ばねである。
ド部材39との間には僅かな隙間が形成されるようにな
っており、両者を嵌合連結したときに、多少のがたがで
きるようになっている。ただし、スライドガイド筒40
には弾性リング45が装着されており、この弾性リング
45は弁ガイド部材39の内面と当接することから、そ
の間の気密が保持されると共に、スライドガイド筒40
に格別の力が作用しないときには、このスライドガイド
筒40と弁ガイド部材39との間の軸芯が一致する状態
に保持されるが、スライドガイド筒40にその軸芯がず
れる方向に力が作用したときには、この弾性リング45
の撓みによってこの軸芯のずれを吸収することができる
ようになっている。また、吸引時にスライドガイド筒4
0と弁ガイド部材39との間の隙間に汚物等が侵入する
のを防止するために、弁ガイド部材39の下端近傍位置
にはOリング49が装着されている。
あって、次にその作動について説明する。操作ボタン3
3を操作しない限りは、流出ポート35は通路37を介
して大気と連通しており、また流入ポート34との連通
は遮断された状態に保持される。従って、図2からも明
らかなように、吸引ポンプ7を作動させて、回収容器6
内の空気を吸引しても、弁体36の大気開放口37aか
ら通路37及び流出ポート35,吸引通路5を順次介し
て大気からの空気が流入するので、回収容器6内は負圧
にはならず、吸引ポンプ7はアイドリング状態で作動し
ている。
口37aが開口する部分を手指で押えると、この大気開
放口37aが閉鎖されて、回収容器6内に負圧が発生す
る。そして、操作ボタン33を復帰ばね48に抗して押
下すると、図5に示したように、弁体36がスライドガ
イド筒40のスライド面41及び弁ケーシング31のス
ライド面42に沿って摺動して連通孔38が弁室43に
臨んで、流入ポート34と流出ポート35とが連通する
ことになり、鉗子チャンネル4内が負圧となり、体液等
の吸引が行われ、この吸引液は回収容器6に回収され
る。そして、操作ボタン33に対する押圧力を解除する
と、弁体36は復帰ばね48の付勢力により上方にスラ
イドして、その連通孔38がスライドガイド筒40に対
面する位置にまで変位することになり、この結果流入ポ
ート34と流出ポート35との間の連通が遮断される。
然る後に、操作ボタン33から手指を離すと、回収容器
6が大気と連通することになって、吸引ポンプ7はアイ
ドリング状態に復帰する。
ンネル4はもとより、吸引通路5及び吸引バルブ30が
汚損されるために、その使用の都度洗浄を行わなければ
ならない。しかも、この洗浄を徹底的に行うために、吸
引バルブ30の弁部材32は弁ケーシング31にねじ止
めされて、この弁部材32を分離することができるよう
になっている。従って、弁部材32を脱着して、弁ケー
シング31内にブラシを挿入してブラシ洗浄を行うと共
に、弁部材32自体も洗浄液に浸漬させて洗浄すること
ができる。このように、弁部材32を弁ケーシング31
にねじ止めし、しかもこの弁部材32は弁ケーシング3
1に頻繁に着脱されることから、ねじ部の摩耗等によっ
て、スライドガイド筒40におけるスライド面41と弁
ケーシング31側のスライド面42との軸芯のずれが発
生するおそれがある。しかしながら、スライドガイド筒
40と弁ガイド部材39との間には僅かな隙間を持た
せ、かつその間に弾性リング45が介装されているの
で、スライドガイド筒40は弁ガイド部材39に対して
フローティング状態となる。従って、弁体36は、スラ
イドガイド筒40と共に弁ケーシング31側のスライド
面42に倣い、このときのスライドガイド筒40のずれ
は弾性リング45により吸収される。この結果、吸引バ
ルブ30は常に軽い負荷で円滑に作動することになり、
その操作性が良好に保たれる。
ィングさせるための機構として、弾性リング45を非摺
動面であるスライドガイド筒40と弁ガイド部材39と
の間に設けるようにしているので、弁体36の摺動時に
おける摺動抵抗を増大させるようなこともない。また、
吸引効率を確保するためには、その通路断面積を可及的
に広くする必要があるが、スライドガイド筒40を弁ガ
イド部材39と弁体36との間に介装してはいるもの
の、この弁体36の形状自体を変える必要がないので、
弁体36における吸引通路の通路断面積が小さくなるこ
とはない。而して、弁ガイド部材39の肉厚は弁体36
と弁ケーシング31との間に円環状の弁室43を形成す
るためのスぺーサとしての機能を果たすものであるとこ
ろから、この弁ガイド部材39の肉厚を多少縮小して
も、強度等の点からは格別問題となることはない。従っ
て、弁ガイド部材39の肉厚を強度上差し支えない程度
において薄くして、それと弁体36との間に固定のスラ
イドガイド筒40を介装するのは可能であり、このスラ
イドガイド筒40を介装することによって、吸引バルブ
30全体が大型化することはない。要するに、この吸引
バルブ30は、その本来の機能を何等低下させず、また
構造的にも格別の変化を必要とすることなく、弁室43
を挟んだ上下のスライド面41,42のうちの一方のス
ライド面41を他方のスライド面42に倣うように調芯
させることができるように構成したものである。
し、この実施例においては、スライドガイド筒40′を
均一な厚みに形成して、その外周面には弾性部材として
のゴム層50を接着・固定している。これ以外の構成は
第1の実施例と同様であるので、この第1の実施例に同
等または均等な部材については同一の符号を付してその
説明は省略する。このように構成することによっても、
スライドガイド筒40′をフローティングさせて、その
スライド面41′を弁ケーシング31側のスライド面4
2に倣わせ、このときのスライドガイド筒40′の変位
はゴム層50の弾性によって吸収される。
外面をスライドガイド筒と弁ケーシングとに摺接させる
ことによって、流出ポートと流入ポートとの間の遮断時
にこれら流出ポート及び流入ポートに通じる両弁室間が
連通しないように保持し、かつ弁体と弁ガイド部材との
間にスライドガイド筒を介装し、スライドガイド筒の外
面と弁ガイド部材の内面との間に、スライドガイド筒が
弁体に対して軸芯が一致する状態となるように変位可能
とする隙間を形成するように嵌合させると共に、この隙
間に弾性部材を介在させて、スライドガイド筒を弁ガイ
ド部材にフローティングで支持する構成としたので、た
とえ弁部材の弁体が弁ケーシングに対して軸芯のずれが
生じる状態に組み付けられた場合でも、弾性部材が撓ん
でスライドガイド筒が弁ケーシングに対して調芯される
方向に変位するので、常に弁体を円滑に、しかも軽い操
作力で安定的に操作することができ、弁体及びこの弁体
が摺動する摺動面が片摩耗したり、損傷したりすること
がなくなり、吸引バルブの長寿命化が図られ、しかも吸
引バルブとしての機能を何等低下させず、また構造的に
も格別大きな変化を生じさせることはない。
図である。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 内視鏡の本体操作部に鉗子チャンネルに
連なる流入ポートと、負圧源に連なる流出ポートとがそ
れぞれ開口する弁室を形成した弁ケーシングと、この弁
ケーシング内に設けられ、前記流出ポートを大気と連通
する状態と、前記流入ポートと連通する状態とに切り換
えるために、前記弁ケーシングに着脱可能に装着した弁
部材とを備えた内視鏡の吸引バルブにおいて、 前記弁部材は、前記流出ポートに常時連通する通路と、
この通路に通じ、側面に開口する連通孔とを有する弁体
と、常時にはこの連通孔を遮断し、弁体が軸線方向に摺
動した時に、この連通孔を前記流入ポートと連通させる
スライドガイド筒と、前記弁ケーシングに着脱可能に連
結した弁ガイド部材とから構成され、 前記弁体の外面を前記スライドガイド筒と前記弁ケーシ
ングとに摺接させることによって、前記流出ポートと流
入ポートとの間の遮断時に前記両弁室間が連通しないよ
うに保持し、 前記スライドガイド筒の外面と前記弁ガイド部材の内面
との間に、このスライドガイド筒が前記弁体に対して軸
芯が一致する状態となるように変位可能とする隙間を形
成するように嵌合させると共に、この隙間に弾性部材を
介在させて、前記スライドガイド筒を前記弁ガイド部材
にフローティングで支持する 構成としたことを特徴とす
る内視鏡の吸引バルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3175780A JP3070147B2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 内視鏡の吸引バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3175780A JP3070147B2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 内視鏡の吸引バルブ |
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JPH04371162A JPH04371162A (ja) | 1992-12-24 |
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ID=16002132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3175780A Expired - Fee Related JP3070147B2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 内視鏡の吸引バルブ |
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---|---|---|---|---|
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US9161680B2 (en) | 2013-11-26 | 2015-10-20 | Bracco Diagnostics Inc. | Disposable air/water valve for an endoscopic device |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP3175780A patent/JP3070147B2/ja not_active Expired - Fee Related
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