JP3070025U - 汗カットポケット付ズボン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 体に汗を掻いてもズボンのポケット内に汗が
浸透しない汗カットポケット付ズボンの提供。 【解決手段】 ズボンの身頃生地に取付ける腰ポケット
や脇ポケットなどのポケット袋を防水生地の単独或いは
他生地との組合せで作成したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はズボン、詳しくは汗がポケット内へ浸透しないポケットを設けた汗カ ットポケット付ズボンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、作業用ズボンは、その脇部、脚部、背面側腰部に脇ポケット、脚ポ ケット、腰ポケットなどを有している。これらのポケットは別布を身頃生地表面 へ当接して作成したり、別布でポケット袋を作成しズボンの裏面側へ吊下げ状に 格納されるものとなしたりする。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来からのズボンに於ける上記ポケットには、専ら伝票、財布、ハンカチやタ オルなどが収納される。特に夏時期に於いては、作業者は汗を掻くことが多く、 特に炎天下に於いて肉体労働をするものは大量に汗を掻くため、汗が下着を浸透 し、更にはポケット袋地をも浸透して、ポケット内の収納物を濡らすことがあっ た。とりわけ、収納物が伝票のような紙類の場合、書かれた文字が滲んで読み難 くなることもある。 本考案は、上記問題点を解決するためのポケットをズボンの脇部、脚部、背面 側腰部に形成せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ズボンの身頃生地に取付けるポケットのポケット袋を防水生地の単 独或いは他生地との組合せで作成したことを特徴とする。

【０００５】 この際、ズボンの身頃生地裏面側へポケット袋を取付けて作成する吊下げ型ポ ケットに於いては、ポケット袋を防水生地と吸水生地を対合させて作成するもの となし、身頃生地の裏面側に吸水生地、反対の身体接触側に防水生地が配設され るものとなした構成とする。

【０００６】 また、ズボンの身頃生地にポケット布を当てて作成する当接型ポケットに於い ては、身頃生地とポケット布との間に防水生地を介在させ二重構造のポケット袋 地となした構成とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案に係る汗カットポケット付ズボンの実施の形態を以下図示例によって説 明する。 図１は、本考案に係るズボンの正面図、図２は図１に係る吊下げ型脇ポケット の一部破断説明図である。図中に於いて、１はズボン本体、２は脇ポケット、３ は前身頃生地、４は開口部である。

【０００８】 吊下げ型脇ポケット２は、そのポケット袋５を図２に示す如く、前身頃生地３ の脇付近ｐに開口部４を設け、該開口部４よりズボンの身頃生地裏面側へ吊下げ て作成される。このポケット袋５の大きさは任意に設計できるが、通常縦寸法を 凡そ８ｃｍ〜３０ｃｍ、横寸法を凡そ５ｃｍ〜２０ｃｍ程度となした略矩形状と なされる。

【０００９】 ポケット袋５は、防水生地６と吸水生地７を対合させて筒状に縫製され、該防 水生地６を被装着者の身体側に、反対側の吸水生地７を前身頃生地側に配設して 上記開口部４へ取付けしめるのである。これにより、肌面の汗水は防水生地６に よりポケット袋内への浸透を阻止され、また逆に濡れたハンカチを入れたり或い は洗濯をした場合に於いてポケット袋内に持ち込まれる水分は吸水生地７により 円滑に除去されるものとなる。 上記は防水生地と吸水生地との組合せであるが、共に防水生地を使用してもよ い。

【００１０】 防水生地６は、周知の例えばナイロン、ポリエステルなどの高密度織物や天然 素材の表面をラミネート或いはコーティングしたものなどが用いられる。吸水生 地７は、周知の例えば綿素材或いはメッシュ生地となされる化繊織物などが用い られる。

【００１１】 上記実施の形態は、吊下げ型ポケットを脇部に設けた場合についての説明であ るが、他の実施例としてズボンの腰部などにも同様に吊下げ型ポケットを設けて もよい（図示省略）。

【００１２】 図３及び図４は、腰ポケットとして一般的な当接型ポケットの実施例を示すも のであって、図３は背面図、図４は図３の一部破断説明図である。８は腰ポケッ トであって、後身頃生地９上に一定寸法となした防水生地６を介在させてポケッ ト布１０を当接して作成される。

【００１３】 これにより、腰ポケット８のポケット袋は、後身頃生地９と防水生地６とから なる二重構造となされるのであり、作業者が大量に汗を掻いて後身頃生地９が濡 れても、その上面に防水生地６が取付けてあることから、汗がポケット袋内部ま で浸透することはないのである。

【００１４】 上記実施の形態では、腰ポケットを当接型ポケットとなしたものについて説明 したが、脇ポケット及び脚ポケットについても同様に実施できるものであって本 考案に於ける実施範囲とする。図５は脚ポケット１１の一実施例を示すものであ る。

【００１５】

【考案の効果】

本考案品は以上の通り構成するものであって、専ら夏場の戸外に於ける着用中 、ポケット内に収納される伝票や手帳などが肌面の汗水で濡れたりすることが防 止されるものとなる。従って、作業者は体に汗を掻くことを気にせずに安心して 作業ができるものとなる。またポケット内に汗を拭いたり、或いは手洗い使用な どで少し濡れたハンカチなどを収納しても、下着が湿ったりすることのないもの であって、不快感も解消できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るズボンの正面図である。

【図２】図１に係る脇ポケットの一部破断説明図であ
る。

【図３】本考案に係るズボンの背面図である。

【図４】図３に係る腰ポケットの一部破断説明図であ
る。

【図５】別の実施の形態を示すズボンの側面図である。

【符号の説明】

１ ズボン本体 ２ 脇ポケット ３ 前身頃生地 ４ 開口部 ５ ポケット袋 ６ 防水生地 ７ 吸水生地 ８ 腰ポケット ９ 後身頃生地 １０ ポケット布 １１ 脚ポケット

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ズボンの身頃生地に取付けるポケットに
   於いて、そのポケット袋を防水生地で作成したことを特
   徴とする汗カットポケット付ズボン。
2. 【請求項２】 ズボンの身頃生地裏面側へポケット袋を
   取付けて作成する吊下げ型ポケットに於いて、ポケット
   袋を防水生地と吸水生地を対合させて作成するものとな
   し、身頃生地の裏面側に吸水生地、反対の身体接触側に
   防水生地が配設されるものとなしたことを特徴とする請
   求項１記載の汗カットポケット付ズボン。
3. 【請求項３】 ズボンの身頃生地にポケット布を当てて
   作成する当接型ポケットに於いて、身頃生地とポケット
   布との間に防水生地を介在させ二重構造のポケット袋地
   となしたことを特徴とする請求項１記載の汗カットポケ
   ット付ズボン。