JP3069794U

JP3069794U - 汗カットポケット付シャツ

Info

Publication number: JP3069794U
Application number: JP1999009631U
Authority: JP
Inventors: 静丸内田
Original assignee: ビッグボーン商事株式会社
Priority date: 1999-12-20
Filing date: 1999-12-20
Publication date: 2000-06-30
Anticipated expiration: 2005-12-20

Abstract

(57)【要約】【課題】夏場用衣料に於いて、体に掻いた汗が衣料の
ポケット内へ浸透しない汗カットポケット付シャツの提
供。【解決手段】前身頃生地表面の胸部付近に、一定寸法
となしたポケット布を当設した外付け胸ポケットに於い
て、ポケット布と前身頃生地との間に防水布を介在さ
せ、これをポケット袋地となした構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はシャツ、詳しくは汗がポケット内へ浸透しない外付け胸ポケットを設けた汗カットポケット付シャツに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、作業用或いはカジュアル用シャツは、前身頃生地の胸部付近に胸ポケットを取付けており、中でも、背広やブルゾンなどの上着を除くシャツやＴシャツは、主に外付け胸ポケットを有している。この外付け胸ポケットは、別布を前身頃生地表面の胸部付近に当接して形成したものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来よりシャツの外付け胸ポケットには、手帳、伝票或いは携帯電話器などを収納して携行することがよく行われる。また、夏時期に於いては、被装着者は汗を掻くことが多く、時には下着を着用せずに直接シャツを着用することもある。この場合、汗がポケット袋地となされる前身頃生地を浸透し、ポケット内に格納される収納物を濡らすことがあった。とりわけ、収納物が伝票のような紙類の場合、書かれた文字が滲んで読み難くなることもある。本考案は、上記問題点を解決し、使い勝手の良い外付けポケットを前身頃生地の胸部付近に形成せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、シャツの前身頃生地表面の胸部付近に、一定寸法となしたポケット布を当設した外付け胸ポケットに於いて、該ポケット布と上記身頃生地との間に防水布を介在させ、これをポケット袋地となしたことを特徴とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案に係る汗カットポケット付シャツの実施の形態を以下図示例によって説明する。図１は、本考案に係るシャツの正面図であり、図２は図１に係る胸ポケットの一部破断斜視図、図３は図２のＸ−Ｘ線断面図である。図中に於いて、１はシャツ本体、２は本考案により構成した汗カットポケットである。

【０００６】図２に示す如く、汗カットポケット２は前身頃生地３の胸部付近ｐに一定寸法となしたポケット布４と防水布５を当接して形成される外付け胸ポケットである。該ポケットの大きさは任意に設計できるが、例えば縦寸法を凡そ８ｃｍ〜１８ｃｍ、横寸法を凡そ５ｃｍ〜１８ｃｍ程度の矩形状となされる。

【０００７】防水布５はポケット布４と同じ大きさのものを用意する。汗カットポケット２を形成する手順としては、例えば、まず防水布５の上辺部を前身頃生地３の胸部付近ｐへ縫着し、次いで残りの両側辺部及び底辺部を上記ポケット布４の両側辺部及び底辺部とそれぞれ重ね合わせて同時に、前身頃生地３上へ縫着ｍして形成するが、防水布５を単独に縫着した後、その上面へポケット布を従来方法で縫着させるようになしてもよい。

【０００８】防水布５は、周知のもので良く、例えばナイロン、ポリエステルなどの高密度織物や天然素材の表面をラミネート或いはコーティングしたものが用いられる。

【０００９】これにより、上記胸ポケットは、前身頃生地３と防水布５とからなる二重構造のポケット袋地となされるのであり、被装着者が体に汗を掻いて前身頃生地３が濡れても、その上面に防水布５が取付けてあることから、汗が防水布５を浸透してポケット内部まで伝播したりすることはないのであり、また、被装着者が下着を着用しない場合も、肌面と直接接触するのは前身頃生地３であることから、汗は該前身頃生地３に吸収され、被装着者が不快感を感じることもないのである。

【００１０】以上、ポケットの上端部を開口部となした外付け胸ポケットの場合の実施例について説明したが、本考案に於いては、ポケットの側端部を開口部となしたり、また該開口部に天蓋やファスナーなどの係着手段を設けてもよい。

【００１１】

【考案の効果】

本考案品は以上の通り構成するものであって、ポケット内に収納される伝票や手帳などが濡れる心配がないことから、被装着者は体に汗を掻くことを気にせずに安心してポケット内部へ収納できるものとなる。とりわけ、本考案品はポケット内のみに防水布を別途縫着させた二重構造であって、ポケット全体を防水布製となしたものではないことから、従来品との使用上の違和感は外見上も内面上も全く無いのであり、而して汗を掻きやすい時期に於いても肌面と接触する側が従来通りの綿素材のため、これに汗は吸収されるのである。上記は夏場に於ける着衣についてであるが、冬場では胸部の放熱防止作用効果を奏するものともなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案品の正面図である。

【図２】図１に係る汗カットポケットの一部破断斜視図
である。

【図３】図２のＸ−Ｘ線断面図である。

【符号の説明】

１シャツ本体２汗カットポケット３前身頃生地４ポケット布５防水布

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】前身頃生地表面の胸部付近に、一定寸法
となしたポケット布を当設した外付け胸ポケットに於い
て、該ポケット布と上記身頃生地との間に防水布を介在
させ、これをポケット袋地となしたことを特徴とする汗
カットポケット付シャツ。