JP3069992U - 園芸用表示片 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】針金等を必要とせずに園芸店等の販売店で販売
される園芸植物の枝等に掛けたり鉢に貼ったりすること
ができ、しかも鉢に貼ったときでも表面に皺が寄らずバ
ーコードを適切に読み取ることができるにようにした園
芸用表示片を提供する。 【解決手段】短冊形状の園芸用表示片１における表面の
長手方向の片側に園芸植物の金額あるいはバーコード２
等の価格関係３の表示が成され、該金額あるいはバーコ
ード２等の価格関係３の表示部分を避けた長手方向の片
側裏面に接着剤４が施されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、園芸店等の販売店で販売される園芸植物の枝等に掛けたり、容器に 貼り付けたりして、その植物の名称、価格、バーコード等の必要な事柄を表示す るうにした園芸用表示片に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、草花等の植物、果実等の園芸植物を園芸店等の販売店で販売する際 、その植物の名称や価格等を記載した園芸用表示片を植物の枝に針金等の線材で 結んで表示することが行われている。

【０００３】 その例として、図８に示す表示片２０は、矩形用紙の表面に植物の写真２２と その名称２３を記載すると共に用紙の下端部に品種名（学術名）２４を印刷して あり、裏面にはその植物に関する特徴や栽培方法等の説明を記載するようにして いる。

【０００４】 このような表示片は、用紙の上部中央にあけた穴２５に針金２６を通し、この 針金２６を枝等に結ぶことにより取り付けるものである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記の表示片２０を園芸植物の枝等に掛けるには、表示片２０の穴 ２５に通した針金２６を枝等に結ぶことにより行っているが、針金２６を表示片 ２０の穴２５に通すための作業に手間がかかるという問題があり、表示片２０だ けで枝等に掛け得るものが望まれていた。

【０００６】 また、針金２６が錆びて切断し易いほか、針金２６の準備またはコストが別途 必要になるという問題があった。

【０００７】 さらに、鉢植えの園芸植物の場合、鉢に付着して表示を行うようにしたものも あるが、従来は表示片の全面を鉢の表面に塗布するものであるため、貼り方がう まくいかない場合、表示片に皺が寄ったまま付着され、この皺の部分にバーコー ドが表示されていると、バーコードを適切に読み取ることができないという問題 もあった。

【０００８】 さらには、園芸植物の枝に掛ける表示片と鉢に付着する表示片とを１種の表示 片によって兼用し得る表示片の開発が望まれていた。

【０００９】 本考案は、上記の問題を解消するために成されたもので、針金等を必要とせず に園芸店等の販売店で販売される園芸植物の枝等に掛けたり鉢に貼ったりするこ とができ、しかも鉢に貼ったときでも表面に皺が寄らずバーコードを適切に読み 取ることができるにようにした園芸用表示片を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案の請求項１の園芸用表示片は、短冊形状 の園芸用表示片における表面の長手方向の片側に園芸植物の金額あるいはバーコ ード等の価格関係の表示が成され、該金額あるいはバーコード等の価格関係の表 示部分を避けた箇所の裏面に接着剤が施されたことを特徴とする。

【００１１】 また、本考案の請求項２の園芸用表示片は、請求項１の園芸用表示片において 、前記金額あるいはバーコード等の価格関係の表示部分側の裏面端部に接着剤が 細幅状に施されていることを特徴とする。

【００１２】 さらに、本考案の請求項３の園芸用表示片は、請求項１の園芸用表示片におい て、前記金額あるいはバーコード等の価格関係の表示と他の表示との境界に前記 価格関係の表示部分を切り取るためのミシン目が施されたことを特徴とする。

【００１３】

【考案の実施の形態】 以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。

【００１４】 本考案による園芸用表示片は、この表示片１の表側を示す図１(a) と、その裏 側を示す図１(b) において、短冊形状の園芸用表示片１における表面の片側に園 芸植物の金額あるいはバーコード２等の価格関係３の表示が成され、該金額ある いはバーコード２等の価格関係３の表示部分を避けた箇所の裏面に接着剤４（斜 線部分）が施されたものである。

【００１５】 このような構成について詳細に述べると、図１(a) に示すように、全体が細長 形状に形成されて成る短冊形状の表示片１の表面に販売対象である園芸植物の名 称、金額、バーコード２、栽培方法等、その他の必要な記載事項を印刷してあり 、特に金額やバーコード２等の価格関係３の表示は表示片１の表面の片側にまと めて印刷され、図１(b) に示すようにこの価格関係３の表示部分を避けた箇所の 裏面に接着剤４が施され、この裏面において他の部分は非接着部６とされている ため、価格関係３の表示部の裏面は非接着部６で占められていることになる。

【００１６】 このような表示片１の場合、図２に示すように、接着剤４が施された側を折り 返してその接着剤４の端部を表示片１の裏面に貼りつけことにより、折返しによ る輪形部５を形成することができる。

【００１７】 従って、図４に示すように、接着剤４が施された側を園芸植物の枝１０等に絡 めながら折り返してその接着剤４の端部を表示片１の裏面に貼りつけことにより 、針金等を用いずに園芸植物の枝１０等に掛けて表示することが可能となる。

【００１８】 なお、図１その他の図面に示すように表示片１の形状は価格関係３の表示部分 の反対側端部が他より細い幅にされた細幅部７に形成されている。これは表示片 １の細幅部７側が折り曲げる側であることを知らせるためと、枝１０が折れまが った部分であっても折返しによる輪形部５を細径に掛けることを可能とするため のものである。ただし、表示片１においてこの細幅部７は必ずしも必要ではなく 、単純な短冊形状としてもよい。また、細幅部７以外の部分をさらに幅の広い面 として園芸植物の写真を印刷したり、栽培方法等をより詳しく表示するようにし てもよい。

【００１９】 上記の表示片１によると、接着剤４の部分が金額やバーコード２等の価格関係 ３の表示を避けて付着されるため、バーコード２の表示部分に皺が発生すること を回避し、バーコード２の読取りを適切に行うことが可能となる。

【００２０】 また、図３に示すように、表示片１において、金額あるいはバーコード２等の 価格関係３の表示部分側の裏面端部１２に接着剤４が細幅状に塗布された構成と してもよい。

【００２１】 このような構成によれば、金額あるいはバーコード２等の価格関係３の表示部 分を避けたその両側に接着剤４、４が施されたこととなり、図５に示すように、 表示片１をその両端の接着剤４、４で鉢等の容器１３の表面に付着することが可 能となる。この場合、バーコード２の表示部分の裏側は接着剤４がない非接着部 ６であるため、バーコード２の表示部分に皺が発生し難く、バーコード２の読取 りを適切に行うことが可能となる。

【００２２】 さらに、図７(a) に示すように、金額あるいはバーコード２等の価格関係３の 表示と他の表示との境界にミシン目８を施した構成にすると、図７(b) に示すよ うに、価格関係３の表示部分のみを切取ることができり、園芸用植物を贈呈に供 する場合に不要な表示がされず、購入者にとって好都合となる。

【００２３】 上記のような表示片１を作成するには、図６に示すように台紙として使用した 帯状の剥離紙９の片面に接着剤４を塗布した連続用紙１１を付着し、連続用紙１ １を所定の表示片形状１４を有する刃型で型抜きし、使用時にその周りの部分１ ５は除去する。このような作成において、連続用紙１１の長手方向に沿って接着 剤４（図６の２点鎖線の斜線部で示す）は上記のように価格関係３の表示部分を 避けた裏面に所定幅で長手方向に沿って塗布し、また表示片１の価格関係３の表 示部分側の裏面端部にも細幅状に塗布する。

【００２４】 上記の連続用紙１１としては、図６に示すような帯状、または枚葉の厚紙、樹 脂合成紙、合成樹脂フィルム等の他に少なくとも片面が印刷可能なものであれば 特に限定されるものではないが、植物に対する給水の際の水分がかかっても元の 状態をきれいに保つように耐水紙を使用することが好ましい。

【００２５】 また、夫々の表示片１に対する印刷は、種々の電子プリンタ或はデジタル印刷 機を用いて行ってもよく、印刷後、夫々の表示片１の表面に紫外線カットのため のＵＶフィルムまたはＵＶニスコートを被覆または塗布することにより、夫々の 表示片１に印刷したインクの褪色を防止することができる。

【００２６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の園芸用表示片は、短冊形状の園芸用表示片にお ける表面の長手方向の片側に園芸植物の金額あるいはバーコード等の価格関係の 表示が成され、この価格関係の表示部分を避けた長手方向の片側裏面に接着剤が 施されているため、接着剤が施された側を園芸植物の枝等に絡めながら折り返し てその接着剤の端部を表示片の裏面に貼りつけことにより、針金等を用いずに園 芸植物の枝等に掛けて表示することが可能となる。

【００２７】 また、金額あるいはバーコード等の価格関係の表示部分側の裏面端部に接着剤 が細幅状に塗布された構成とすると、表示片の裏側の両端の接着剤で鉢等の容器 に付着することが可能となり、しかも、バーコードの表示部分の裏側には接着剤 が施されていない、このバーコードの表示部分に皺が発生し難く、バーコードの 読取りを適切に行うことが可能となる。

【００２８】 さらに、金額あるいはバーコード等の価格関係の表示と他の表示との境界に価 格関係の表示部分を切り取るためのミシン目を施した構成とすることにより、価 格関係の表示部分のみを切取り可能とすることができ、園芸用植物を贈呈に供す る場合に不要な表示がされず、購入者にとって好都合な表示片を提供し得るもの である。

【図面の簡単な説明】

【図１】(a) は本考案による園芸用表示片の表面を示す
平面図であり、(b)は本考案による園芸用表示片の裏面
を示す平面図である。

【図２】本考案による園芸用表示片の接着剤が施された
側を折り返して輪形部を形成した状態を示す図である。

【図３】本考案による園芸用表示片の金額あるいはバー
コード等の価格関係の表示部分を避けた箇所と価格関係
の表示部分側の裏面端部に接着剤が施された状態を示す
図である。

【図４】本考案による園芸用表示片を園芸植物の枝等に
掛けて表示した状況を示す図である。

【図５】本考案による園芸用表示片を鉢等の容器に付着
して表示した状況を示す図である。

【図６】本考案による園芸用表示片の作成方法を示す図
である。

【図７】(a) は本考案による園芸用表示片の金額あるい
はバーコード等の価格関係の表示部分を切り離すための
ミシン目を施した状況を示す平面図であり、(b) はミシ
ン目で価格関係の表示部分を切り離した状況を示す図で
ある。

【図８】従来の園芸用表示片の平面図である。

【符号の説明】

１…園芸用表示片 ２…バーコード ３…価格関係 ４…接着剤 ５…折返しによる輪形部 ６…非接着部 ７…細幅 ８…ミシン目 ９…剥離紙 １０…園芸植物の枝 １１…連続用紙 １２…裏面端部 １３…容器

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】短冊形状の園芸用表示片における表面の長
   手方向の片側に園芸植物の金額あるいはバーコード等の
   価格関係の表示が成され、該金額あるいはバーコード等
   の価格関係の表示部分を避けた箇所の裏面に接着剤が施
   されたことを特徴とする園芸用表示片。
2. 【請求項２】前記金額あるいはバーコード等の価格関係
   の表示部分側の裏面端部に接着剤が細幅状に施されてい
   ることを特徴とする請求項１記載の園芸用表示片。
3. 【請求項３】前記金額あるいはバーコード等の価格関係
   の表示と他の表示との境界に前記価格関係の表示部分を
   切り取るためのミシン目が施されたことを特徴とする請
   求項１記載の園芸用表示片。