JP3069858U - 画具携帯用バッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】携帯の自在性を損なわず画具の出し入れが容易
で乾燥性の良い画具携帯用のバッグを提供する。 【解決手段】提げ手５を備えた直方体形のバッグ１の周
面２に画具１２の出し入れ開口４を設け、該提げ手の端
部６、７を、該周面に存在する少なくとも１つのコーナ
ー８及びこれを挟んだ該周面を構成する長短２つの周面
２ｂ、２ｃの大部分が該提げ手に沿って存在する位置に
取り付け、該コーナー付近の該長短２つの周面のいずれ
か一方に該提げ手の挿通環９を設けた布製のバッグに於
いて、該開口４を該長短２つの周面に亘って設け、該長
短２つの周面の該提げ手に沿った部分をメッシュ地１０
で形成した。該開口を長短２つの周面の幅方向の側部に
沿って設け、挿通環をメッシュ地の部分に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主として児童や生徒が絵の具、筆、筆洗などの画具を携帯するため に使用するバッグに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の画具携帯用のバッグとして、直方体形のバッグの周面にチャッ クにより開閉される画具の出し入れ用の開口を設けると共にバッグの提げ手を該 周面の少なくとも１つのコーナーを含むように該周面に取り付け、該コーナー付 近の両側の周面に提げ手の挿通環を２つ設けたものが知られている（特許第２７ １９８８８号公報）。このバッグは、２つの挿通環に対してどの位置から提げ手 を引き出すかによって、横持ち、縦持ち、斜め持ちの三様に提げることができる 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のバッグは、携帯の自在性はあるが、比較的寸法の大きな画具を出し 入れするには開口が小さいために児童などにとっては容易でない欠点があった。 また、絵筆や筆洗は濡れたまましまい込まれるので、これを迅速に乾燥させるこ とが望ましい。

【０００４】 本考案は、携帯の自在性を損なわず画具の出し入れが容易で乾燥性の良い画具 携帯用のバッグを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、提げ手を備えた直方体形のバッグの周面に画具の出し入れ開口を 設け、該提げ手の端部を、該周面に存在する少なくとも１つのコーナー及びこれ を挟んだ該周面を構成する隣接した長短２つの周面の大部分が該提げ手に沿って 存在する位置に取り付け、該コーナー付近の該長短２つの周面のいずれか一方に 該提げ手の挿通環を設けた布製のバッグに於いて、該開口を該長短２つの周面に 亘って設け、該長短２つの周面の該提げ手に沿った部分をメッシュ地で形成する ことにより、上記目的を達成するようにした。該開口を該長短２つの周面の幅方 向の側部に沿って設け、挿通環は該長短２つの周面のメッシュ地の部分に設けら れ、該提げ手には提げ手の長さの調節部を設けた。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図面に基づき本考案の実施の形態を説明すると、図１乃至図３に於いて、符号 １は直方体形の布製のバッグ、符号２は該バッグ１の長方形の前後の布３の間を つなぐ長短２つずつの帯状の周面を示し、該周面２にチャック４ａにより開閉さ れる画具の出し入れ用の開口４と帯布製の提げ手５が設けられる。該周面２には ４つのコーナー８が存在し、該周面２は長短２つの周面、すなわち、長手の周面 ２ａ、２ｂと短い周面２ｃ、２ｄとで構成されるが、該提げ手５の各端部６、７ は、該４つのコーナー８のうちの少なくとも１つのコーナー８ａと、該コーナー ８ａを挟んで隣接する長短２つの周面２ｂ、２ｃの大部分が提げ手５に沿って存 在する位置に間隔を存して縫着される。

【０００７】 こうした構成は前記従来のバッグと略同様であるが、本考案では、該開口４を 、該長短２つの周面２ｂ、２ｃの長さ方向全体に亘って設け、該長短２つの周面 ２ｂ、２ｃの該提げ手５に沿った部分をメッシュ地１０で形成し、該提げ手５の 挿通環９を該メッシュ地１０に取り付けて絵筆、筆洗、絵の具、パレットなどの 画具１２の容易な出し入れと画具の乾燥とが得られるようにした。

【０００８】 これを更に説明すると、該提げ手５の端部６、７を２つのコーナー８ａ、８ｂ が該提げ手５に沿って存在するように長手の周面２ａ、２ｂに取り付け、該開口 ４を、周面２ｂ、２ｃの全長から周面２ａ、２ｄの一部にまでまたがって設け、 該提げ手５に沿った周面２ｂ、２ｃの全長以上に大きく開けれるようにした。ま た、該開口４を周面２の幅方向の側部に沿って形成し、幅広い１枚のメッシュ地 １０で該提げ手５に沿った周面２を簡単に形成でき且つ挿通環９に妨げられるこ となく開口４の開閉を行えるようにした。更に、該挿通環９を前後の布３と共布 で帯状に形成し、これを提げ手５の両方の端部６、７から遠い方のコーナー８ａ の付近の周面２ｂに設け、該バッグを縦長で携帯するときに該挿通環９に重量が かからないようにした。１１は提げ手５の長さを調節する金属製或いは樹脂製の 調節部、１３は掛け紐、１４は小物入れである。

【０００９】 該開口４は、周面２の側部に沿って設けられており、挿通環９や提げ手５に妨 げられずに大きく開くことができるから、比較的かさ張る画具１２を児童でも簡 単に収容できる。また、その携帯の際は、挿通環９がコーナー付近に設けられて いるので、縦長或いは横長の任意の状態で携帯できるが、該提げ手５に沿った部 分の周面２がメッシュ１０で形成されており、該縦長或いは横長のいずれの状態 で携帯しても、メッシュ１０の一部が提げ手５で塞がれるだけで常時上方部分の メッシュ１０は開放されるから良好な通気性を保て、濡れて内部に収容された画 具１２の乾燥を迅速に行える。提げ手５の長さは、調節部１１により自在に調整 され、児童の携帯にふさわしい肩掛けバッグとして便利に使用できる。バッグを 構成する布及びメッシュには、耐水性のものが使用される。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように本考案によるときは、直方体形の携帯用画具バッグの提げ手の端 部を、バッグ周面のコーナーを挟んだ長短２つの周面の大部分が該提げ手に沿っ て存在する位置に取り付け、該コーナー付近の該長短２つの周面のいずれか一方 に該提げ手の挿通環を設けた布製のバッグの開口を、該長短２つの周面に亘って 設け、該長短２つの周面の該提げ手に沿った部分をメッシュ地で形成したので、 縦長と横長のいずれにでも携帯できる利便性を損なわずに開口を大きく拡げるこ とができ、児童にとって画具の出し入れが容易になり、縦長と横長の何れの携帯 状態でも提げ手でメッシュ地が全部覆われることがなく、該メッシュ地を介して バッグ内の湿気を排除できるので乾燥性が良好になる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示す斜視図

【図２】縦長の携帯状態の側面図

【図３】図２の断面図

【符号の説明】

１ バッグ、２ 周面、２ａ・２ｂ 長手の周面、２ｃ
・２ｄ 短い周面、４開口、５ 提げ手、６・７ 端
部、８・８ａ・８ｂ コーナー、９ 挿通環、１０ メ
ッシュ地、１１ 調節部、１２ 画具

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】提げ手を備えた直方体形のバッグの周面に
   画具の出し入れ開口を設け、該提げ手の端部を、該周面
   に存在する少なくとも１つのコーナー及びこれを挟んだ
   該周面を構成する長短２つの周面の大部分が該提げ手に
   沿って存在する位置に取り付け、該コーナー付近の該長
   短２つの周面のいずれか一方に該提げ手の挿通環を設け
   た布製のバッグに於いて、該開口を該長短２つの周面に
   亘って設け、該長短２つの周面の該提げ手に沿った部分
   をメッシュ地で形成したことを特徴とする画具携帯用バ
   ッグ。
2. 【請求項２】上記開口を上記長短２つの周面の幅方向の
   側部に沿って設け、上記挿通環を上記メッシュ地の部分
   に設けたことを特徴とする請求項１に記載の画具携帯用
   バッグ。
3. 【請求項３】上記提げ手に提げ手の長さの調節部を設け
   たことを特徴とする請求項１に記載の画具携帯用バッ
   グ。