JP3069832U - ピロティ―形式を採用したモジュ―ル建造物 - Google Patents

ピロティ―形式を採用したモジュ―ル建造物

Info

Publication number
JP3069832U
JP3069832U JP1999009653U JP965399U JP3069832U JP 3069832 U JP3069832 U JP 3069832U JP 1999009653 U JP1999009653 U JP 1999009653U JP 965399 U JP965399 U JP 965399U JP 3069832 U JP3069832 U JP 3069832U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
module
modular
ground
buildings
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1999009653U
Other languages
English (en)
Inventor
文男 梶川
Original Assignee
株式会社エム・エイチ・ディベロップメント
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エム・エイチ・ディベロップメント filed Critical 株式会社エム・エイチ・ディベロップメント
Priority to JP1999009653U priority Critical patent/JP3069832U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3069832U publication Critical patent/JP3069832U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 土地の暫定的な活用としての、安価で工期の
短い、また取り壊し後も多くの部分を繰り返し使用可能
な建造物を提供する。 【解決手段】 地上に柱11を適宜間隔空けて立設し、
その柱11の所望高さに梁12や桁などを掛け渡す。そ
の上に箱形であって、内部に居住空間を備えるモジュー
ル建物1を設置する。モジュール建物1は単体若しくは
連結した複数個単位で運搬可能である。 【作用】 柱、梁等を組み上げ、モジュール建物1を載
せるだけで工事の大部分が完成するため、工期を短くし
て、取り壊す時もモジュール建物は別の場所にて繰り返
し使用可能で、暫定的な活用として好適である。地上の
空間はそれまで通りの活用が可能である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案はプレハブ化した建造物に関するものであり、特に内装、外装をほぼ 完成させた建物を使用し、それをひとつの構成単位として全体を形造ることが可 能なモジュール建造物に関するものであって、更には地上から所望高さに設置し て、その下を任意の空間として使用可能なピロティー形式を採用したモジュール 建造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
都心などで空き地の暫定的な利用として、車の駐車空間である駐車場としての 利用方法が広く採用されている。経済事情などにより、本格的な地上構造物を建 築することができない場合や、本格的な用途や建築計画が定まるまでの暫定的な 利用が望まれる場合に、或る程度の収益が見込まれ、かつ大規模な設備投資が必 要のない利用方法であるからである。その他、空き地の暫定的な利用方法として は、農家の生産者たちや近隣の商店の店主たちが集って商品を並べる、所謂朝市 などの青空市場としての利用もある。これらの利用方法は、土地の恒久的な利用 方法ではなく、比較的簡単にいつでも土地を別の利用に転換可能な方法であり、 暫定的な利用方法に適しているとして採用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
駐車場が土地の暫定的な利用方法として好適であるとしても、実際はその上の 空間は利用されないままである。つまり、地上に並べた車の上の空間は何ら利用 されることなく、暫定的な利用方法としては地上を駐車場として利用するに留ま るのが一般的である。その上の空間を利用するとなると、鉄骨を組み立ててデッ キプレートなどを敷いた重層式の駐車場なども存在するが、工期が長く建築費が 嵩む割には収益としては充分とは言えないのが実情である。
【0004】 駐車場などの上の空間を利用する方法として、地上に柱を建て、その所望高さ 以上に建物を建築し、ホテルや寮、工事労働者用の簡易宿泊施設などとして利用 することも考えられる。つまりは建築物として所謂ピロティ(高床)形式の建築物 を採用し、地上の利用をそのままに、建築物は所望高さ以上に建築することによ って、地上とその上の空間双方の有効な利用が可能となる。しかしながら、上に 建築する建造物を従来の恒久的な建築物と同様の方法で建築してしまえば、本来 の土地の暫定的な利用という目的が崩れてしまう。また、型枠を組んでコンクリ ートを打設するというように建築した建造物は、必要がなくなれば全てを取り壊 すしかなく、必要なくなれば別の場所に移設して繰り返し使用するなどというこ とは全く不可能である。
【0005】 もうひとつの課題は、建造物の建築にかかる工期の問題である。土地の暫定的 な利用としてピロティ形式の建築物を建築しようとすると、その下の空間の使用 を一時制限する必要が生じる。これが鉄筋や型枠を組んで、打設したコンクリー トを養生する工法であると、数ヶ月間使用が制限されてしまう。その間、土地の 暫定的な利用も不可能なわけで、収益の問題が生じる。これは、従来のプレハブ 建築物の場合でも同じであって、壁や天井を現場で組み立てるような方式であっ ても、やはりその工期はかなり長い。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案にかかるピロティ形式を採用したモジュール建造物は、地上から所望 高さ以上に、箱型であって内部に居住空間有するモジュール建物を設置して固定 することにより、下の空間を活用したまま、工期を短縮して暫定的な建造物を建 築可能にするものである。
【0007】
【考案の実施の形態】
この考案にかかるピロティ形式を採用したモジュール建造物は、構成単位(モ ジュール)として、それ独自で内部にほぼ完成された状態の居住空間を有するモ ジュール建物を使用して建築するものである。モジュール建物は箱型であり、柱 、梁、桁をH型鋼やC型鋼などの鉄骨を使用して枠組みしてあり、床、壁、天井 にそれぞれ床材やボード類を張って、工場にて居住空間としてほぼ完成した状態 まで仕上げてある。また内部にユニットバスなどを設置する場合もある。そして モジュール建物は、完成状態の居住空間を備えた状態で運搬・搬入可能であって 、必要がなくなったといって取り壊す必要などまるでなく、移設して幾度も使用 することが可能である。モジュール建物は、一般にコンテナーと呼ばれる積み荷 を収納して運搬する箱と同サイズにして運搬可能とするのが好適であり、単体若 しくは連結した複数個のモジュール建物は、その天端四隅にコーナーフィッティ ング金物が固定されている。このコーナーフィッティング金物に合致するようク レーンから吊り下ろした4個の吊り金具を引掛け、クレーンによって吊り上げて 船舶や列車上に運び込むものである。
【0008】 駐車場などの地上に、鉄骨などの柱を適宜間隔づつ離して立設し、その上に梁 や桁を掛け渡す。この上に、前記したモジュール建物を吊り上げて載せる。モジ ュール建物は単数とは限らず、複数個を並べて設置し、その下の梁や桁とボルト ・ナットなどによって連結・固定する。モジュール建物の上にも、更にモジュー ル建物を積み上げることがある。つまりは箱形のモジュール建物を積み木のよう に積み上げて、任意の建造物を建築するものである。積み上げた後は、廊下や階 段を仕上げ、屋根などの意匠を施せば完成する。モジュール建物は既に居住空間 としてほぼ完成された状態で運び込むため、現場での工事はほとんどなく、柱を 立ててから完成まで、工期は著しく短い。建造物の下の空間は依然と同じように 駐車場などとして使用可能で、その使用を制限する期間も、地上に柱や梁などを 建てる期間程度である。
【0009】 モジュール建造物を使用しての暫定的な空間利用を終了しようとする場合、各 モジュール建物の連結を外していけば、簡単に建造物の解体が可能である。取り 外したモジュール建物は、内部空間はそのまま居住空間として利用可能であり、 また別の場所に搬入して繰り返し使用可能である。
【0010】
【実施例】 以下、図に示す実施例に基づきこの考案を詳細に説明する。図4及び図5に示 すのは、この考案で使用する長さ20フィートのモジュール建物1を二個、切り 離し可能に連結した例である。モジュール建物1は、柱2、或いは梁3や桁9と なるH型鋼やC型鋼鉄骨によって方形箱形に枠組みし、その壁を石膏ボードやグ ラスウールによって形成し、床には床材を敷き、天井には天井ボードを張って仕 上げてある。また外壁や屋根には必要な部分にモルタル吹き付け仕上げが施され ている。また図2に示すようにモジュール建物1内部の端部近くにはユニットバ ス4が設置されている。二個のモジュール建物1・1は、突き合わせ端部に位置 する柱2・2に鋼製板材である連結部材8が掛け渡され、この連結部材8を貫通 させたボルトを、柱1・1に溶接固定したブラケット7・7に通して、ナットに より固定されている。突き合わせ端部の柱2と梁3とユニットバス4との間には 、パイプ6を配管するパイプスペースが設けられている。このようにして二個の モジュール建物1・1によって全長40フィートの連結されたモジュール建物1 ・1となっている。このように連結されたモジュール建物1・1の天端四隅には 、コーナーフィッティング金物5が固定されている。コーナーフィッティング金 物5を使用することにより、駅や港湾でコンテナーと同様な吊り上げ運搬が可能 となり、運搬コストが安価となる。
【0011】 図1〜図3に示すのは、駐車場においてこの考案を実施した実施例である。地 上に適宜間隔を空けて、H型鋼からなる複数本の柱11が立設されている。この 柱11の所望高さにてH型鋼からなる梁12が複数本平行に掛け渡されている。 つまりは、平行に配した複数本の梁12を、地上から立ち上げた柱1によって支 えるものである。この梁12の上に、切り離したモジュール建物1を吊り上げて 載せる。実施例では、互いに向き合うようにそのドア側を向き合わせ、左右に複 数個を隣り合わせて並べる。各モジュール建物1は、図6に示すように、その下 端に位置する梁2や桁9を貫通させたボルト13を、柱11の掛け渡された梁1 2に貫通し、ナット14により固定されている。実施例では、モジュール建物1 が複数段に積み重ねてあり、下のモジュール建物1の上にそのまま上の段のモジ ュール建物1が載せられ、上の段のモジュール建物1も互いに向き合って、左右 にに複数列並べられている。向き合うモジュール建物1・1の間には、廊下が掛 け渡されている。上下左右に並べ積み重ねられたモジュール建物1は、その隣り 合う、或いは上下のモジュール建物1の各桁9が近接しており、上下の桁9・9 と、それらの間に挟まれた鋼製の連結板15をボルト16が貫通しており、ナッ ト17によって固定されている。上下のモジュール建物1・1はボルト16によ って、左右に隣合った建物1・1はボルト16が貫通した連結板15によって連 結されることとなる。(図7)
【0012】 図2に示すのはモジュール建物1を3階建てに積み上げた例の二階部分の断面 図である。二階部分の一部モジュール建物1は壁を貫通したラウンジ19やホー ル、フロントスペースとして使用されている。また、並べられたモジュール建物 1の上にトラスを配し、そのトラスに屋根を意匠として配するなども採用可能で ある。図8に示すのは、住宅に併設してある駐車場の上に柱11を立て、その上 に掛けた梁12の上にモジュール建物1をひとつ載せ、別棟の居住空間として建 築した例である。その他、ピロティー形式とした地上は駐車場としての使用に限 らず、柱11間をパネルで囲み、簡易の店舗としての利用も可能である。
【0013】 この考案は以上のような構成を有し、以下の効果を得ることが可能である。 地上に柱を建て、その所望高さに配した梁や桁の上に、モジュール建物を設置 してピロティー形式の建造物としたため、地上の利用をそのままにしてその上の 空間を居住や滞在のための空間として有効利用できる。 モジュール建物は箱形で、その内部にほぼ完成された居住空間を備えているた め、それ独自に運搬・設置が可能である。したがって建造物を解体するときも、 モジュール建物を個別に取り外せば簡単に解体が可能となり、土地の暫定的な活 用に適している。 取り外したモジュール建物は、内部の居住空間をそのままで取り外せるので、 別の場所に搬入して繰り返し使用することが可能である。つまりはコスト面、環 境保護の面でも優れている。 柱、梁、桁等の組み上げとモジュール建物の設置という工事で、大方の工事を 終えることができ、工期は著しく短い。その間地上の利用を制限する期間も短く なり、施工費は著しく安価に押さえることができる。 モジュール建物の天端四隅にコーナーフィッティング金物を取付けておけば、 コンテナー吊り上げと同様の方法で、吊り上げ・積載作業が行え、運搬コストを 低くして、建物単体のコストを押さえることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案にかかるピロティー形式を採用したモ
ジュール建造物の斜視図である。
【図2】モジュール建造物の平面図である。
【図3】モジュール建造物の側面図である。
【図4】連結したモジュール建物の斜視図である。
【図5】連結したモジュール建物の平面図である。
【図6】モジュール建物と梁の連結状態の断面図であ
る。
【図7】モジュール建物同士の連結状態の断面図であ
る。
【図8】ピロティー形式を採用したモジュール建造物の
別の実施例である。
【符号の説明】
1 モジュール建物 2 柱 3 梁 4 ユニットバス 5 コーナーフィッティング金物 6 パイプ 7 ブラケット 8 連結部材 9 桁 11 柱 12 梁 13 ボルト 14 ナット 15 連結板 16 ボルト 17 ナット 19 ラウンジ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱複数本を適宜間隔を空けて立設し、そ
    の柱の地上から所望高さにて掛け渡した梁や桁の上に、
    箱形であって内部にほぼ完成した居住空間を備える建物
    であって、単体若しくは連結した複数個単位で運搬可能
    なモジュール建物を固定してなるピロティー形式を採用
    したモジュール建造物。
  2. 【請求項2】 単体若しくは連結した複数個単位のモジ
    ュール建物は、天端の四隅にコーナーフィッティング金
    物を備えていることを特徴とする請求項1記載のピロテ
    ィー形式を採用したモジュール建造物。
JP1999009653U 1999-12-21 1999-12-21 ピロティ―形式を採用したモジュ―ル建造物 Expired - Lifetime JP3069832U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999009653U JP3069832U (ja) 1999-12-21 1999-12-21 ピロティ―形式を採用したモジュ―ル建造物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999009653U JP3069832U (ja) 1999-12-21 1999-12-21 ピロティ―形式を採用したモジュ―ル建造物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3069832U true JP3069832U (ja) 2000-07-04

Family

ID=43203264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1999009653U Expired - Lifetime JP3069832U (ja) 1999-12-21 1999-12-21 ピロティ―形式を採用したモジュ―ル建造物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3069832U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014074326A (ja) * 2012-09-14 2014-04-24 Sekisui Chem Co Ltd 建物ユニット輸送用治具およびユニット連結体
JP2018109278A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 株式会社ヒーローライフカンパニー 組立式建築物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014074326A (ja) * 2012-09-14 2014-04-24 Sekisui Chem Co Ltd 建物ユニット輸送用治具およびユニット連結体
JP2018109278A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 株式会社ヒーローライフカンパニー 組立式建築物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1733100B9 (en) A transportable modular building and method of constructing thereof
US5950373A (en) Transportable structure kit
EP1971727B1 (en) Construction of buildings
AU2020100658A4 (en) Building module and method for constructing a multistorey building
HU221798B1 (hu) Előre gyártott építési rendszer és módszer
WO2012129601A1 (en) Building system
US7219474B2 (en) Load bearing building panel
JP3069832U (ja) ピロティ―形式を採用したモジュ―ル建造物
KR20110108085A (ko) 소규모 단위 공간형 다층 건축물의 구축 구조
GB2118592A (en) Modular structure for the construction of buildings
WO2009061702A1 (en) Modular building construction unit, system, and method
JP3112312U (ja) 鋼製プレファブ建物
JP7178730B2 (ja) 躯体ユニット及び簡易構造物
KR100220138B1 (ko) 조립건물의 시공법 및 그 조립부재
CN212295071U (zh) 轻钢框架加集成板多次周转彩钢房
JP2618140B2 (ja) 中高層建築物の構造
JPH07217230A (ja) 吊り階段及びその仮設方法
JPH0421970Y2 (ja)
IE20210198A2 (en) "A building"
CN117145067A (zh) 一种预制房间模块、加工方法及施工方法
CN117071725A (zh) 全装配式多层排架建筑
GB2488582A (en) Building unit made from concrete panels and process for deploying said unit.
JPH01290841A (ja) ビルジングのトイレ設備方法
JP2001336246A (ja) 小屋組の構築方法及び補強金物
JP2000282690A (ja) 建築物の施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term