JP3069731B2 - 熔接用孔部付きタイトフレ−ム - Google Patents

熔接用孔部付きタイトフレ−ム

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JP3069731B2
JP3069731B2 JP9193136A JP19313697A JP3069731B2 JP 3069731 B2 JP3069731 B2 JP 3069731B2 JP 9193136 A JP9193136 A JP 9193136A JP 19313697 A JP19313697 A JP 19313697A JP 3069731 B2 JP3069731 B2 JP 3069731B2
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省司 坂田
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SAKATA MANUFACTURING CO., LTD.
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熔接用孔部付きタ
イトフレ−ムの分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】折版屋根を葺上げ施工する際使用されて
いる梁材の上面部に載置して取着するタイトフレ−ムの
熔接は、タイトフレ−ムを構成する取着部の前方及び後
方側縁部と、傾斜状脚部を構成する下方基部の内側面と
に施工されていた。
【0003】従って、屋根上での熔接作業は、高所であ
ることと、さらに熔接個所が多く作業者らにとって作業
能率があがらず、且煩雑であった。
【0004】さらに、従来梁材に対し、タイトフレ−ム
を熔接する際、タイトフレ−ムの幅員と梁材の幅員との
差が余りない場合の熔接時においては、タイトフレ−ム
の取付部の前後側縁部と下方の梁材の端部との熔接可能
なスペ−スを、狭いながらも出来るだけバランスをとっ
て、梁材の上面部に前記タイトフレ−ムを熔接する必要
があった。
【0005】上記の点を考慮しながら、タイトフレ−ム
を熔接するには、きわめて煩雑であった。
【0006】また従来の梁材に対し、タイトフレ−ムを
同一状態に固着するための芯出し熔接作業を、高所にお
いて行うことが極めて困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに本発明は、タ
イトフレ−ムの幅員が、下方に位置する梁材の幅員に近
似していても、タイトフレ−ムの熔接作業能率を著しく
増大せしめ、しかも熔接強度も従来の熔接強度と変わる
ことがないすぐれた利点を併有するタイトフレ−ムであ
る。
【0008】さらに、本発明は、梁材の上面部に位置す
るタイトフレ−ムを同一状態に固着するための芯出し作
業を行うときも、極めてスム−ズに熔接作業が出来る利
点を併有している。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
タイトフレ−ムを構成する傾斜状脚部の下方基部を折曲
し形成する取付部であって、前記取付部に所定形状の熔
接用孔部を形成する熔接用孔部付きタイトフレ−ムにお
いて、 前記熔接用孔部が、前記傾斜状脚部の下方基部付
近より延設せしめ形成したことを特徴とする熔接用孔部
付きタイトフレ−ムである。
【0010】請求項記載の発明は、前記熔接用孔部
が、前記傾斜状脚部の下方基部付近より延設せしめ2つ
の熔接用孔部を形成すると共に、前記2つの孔部の間
に、所定形状の中間熔接用孔部を形成したことを特徴と
する請求項1記載の熔接用孔部付きタイトフレ−ムであ
る。
【0011】請求項記載の発明は、左右両側方に位置
する傾斜状脚部の下方基部外側方へ折曲延設する取付部
において、前記傾斜状脚部の下方基部付近より所定形状
の熔接用孔部を夫々形成せしめたことを特徴とする請求
項1記載の熔接用孔部付きタイトフレ−ムである。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明に関する実施
の形態は以下のとおりである。
【0013】aは本発明のタイオフレ−ムの一実施例を
を示すものであり、以下の構成よりなっている。
【0014】1はタイトフレ−ムaを構成する項部2よ
り左右両側方に夫々折曲する傾斜状脚部である。3前記
両傾斜状脚部1の下方基部であり、前記下方基部3は、
外側方へ折曲して取付部4を形成する。前記取付部4に
ついては、図面図示のとおり、取付部4の左右両側端部
に、傾斜状脚部1と接続されている場合と、一方しか接
続されていない場合とがある。5は取付部4に所定形状
をもって形成した熔接用孔部である。前記孔部5の形状
は図面図示の如く形成していない。6は取付部4の前方
側縁部、7は取付部4の後方側縁部である。8は吊り
子、9は前記吊り子8の取付け用ボルトであり、前記ボ
ルト9にはナット10を螺着する。11は梁材である。
12は梁材11の上面部である。
【0015】さらに前記熔接用孔部5の形状は、図面図
示の形状に限定しないが、熔接可能な形状をもって形成
した芯出し用の熔接用孔である。
【0016】本発明において、熔接用孔部5に対する熔
接工程については限定しないが、前記孔部5の端縁部と
下方の梁材11との熔接がスム−ズに行うことができる
と共に、熔接後において、熔接材が前記取付部4の表面
より飛出しないようにする。その結果載置した折版屋根
の底部が変形しない。
【0017】前記熔接用孔部5を、前記傾斜状脚部1の
下方基部3付近より延設せしめ形成してもよい。前記孔
部5の形状は、図面図示の如く、下方基部3付近を若干
大きく形成し、内側方向に行くに従って若干細目に形成
してもよい。
【0018】前記のように、前記孔部5の形状が、下方
基部3付近を若干大きな形状をもって形成すると、熔接
面が広がり下方基部3付近の熔接強度が増大せしめられ
る作用がある。
【0019】上記のように形成する前記孔部5の形状
は、限定的ではない。
【0020】請求項記載の発明に関する実施の形態は
以下のとおりである。
【0021】前記熔接用孔部5を、前記傾斜状脚部11
の下方基部付近より延設せしめ2つの熔接用孔部5を夫
々形成し、前記2の孔部5の間に、所定形状の中間熔接
用孔5’を形成する。
【0022】上記の中間熔接用孔部5’については、図
面上においても比較的小径である。この孔部5は、梁材
11の上面部12に前記タイトフレ−ムaを載置し、別
設のタイトフレ−ムaを確実に葺上げる際に行う作業と
して、同一の状態に固定するため芯出し作業を必要とす
る際に、きわめて重要な機能を発揮する。即ち前記のよ
うに梁材11の上面部12に載置したタイトフレ−ムa
を芯出しをする際、僅かな距離でも前後側方または左右
何れかの方向に微調整をする必要がある。タイトフレ−
ムaが器具等を使用して固定位置が決められたら、直ち
に前記の小径の孔部5’に熔接を施して仮止めしてや
る。上記のとおりタイトフレ−ムaに対し、きわめて迅
速、且的確に仮止め作業が可能である。
【0023】請求項記載の発明の実施の形態は以下の
とおりである。
【0024】左右両側方に位置する傾斜状脚部1の下方
基部3を外側方へ折曲延設する取付部4において、前記
傾斜状脚部1の下方基部3付近より所定形状の熔接用孔
部5を夫々形成せしめたものである。
【0025】上記のように、左右両側方の傾斜状脚部1
の下方基部3付近を基点にして、夫々外側方へ延設する
熔接用孔部5を形成することによって、タイトフレ−ム
aの前後側端縁部6、7に熔接するより、熔接作業をス
ム−ズに行うことができる。その結果タイトフレ−ムa
全体を強固に固着させることができる。
【0026】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、タイトフレ−
ムを構成する傾斜状脚部の下方基部を折曲し形成する取
付部であって、前記取付部に形する熔接用孔部を前記
傾斜状脚部の下方基部付近より延設せしめ形成した熔接
用孔部付きタイトフレ−ムとなしたことによって、タイ
トフレ−ムと梁材の夫々の幅員が余り差がない状態で
も、前記熔接用孔部を介して、タイトフレ−ムと梁材と
を熔接せしめることができるので、従来のタイトフレ−
ムの前後側端縁部と、脚部の下方基部とを熔接する作業
よりも、作業性が極めて良好であり、特に高所での作業
の場合熔接作業者らにとって危険を感ずることなく、安
心して作業ができる。
【0027】さらに本発明は、記発効果に加え、
前記孔部の形成位置を下方基部にまで延設せしめ、脚部
の下方基部周辺の熔接強度を著しく増大せしめた。
【0028】請求項記載の発明は、前記熔接用孔部
を、前記傾斜状脚部の下方基部付近より延設せしめ2つ
の熔接用孔部を形成すると共に、前記2つの孔部の間
に、所定形状の中間熔接用孔部を形成したことを特徴と
する請求項1記載の熔接用孔部付きタイトフレ−ムにし
たので、タイトフレ−ムに対し、確実に折版屋根を葺上
げ施工するための芯出し作業が、前記の中間熔接用孔部
に小さ目に熔接を施し、タイトフレ−ムに対する仮止め
が極めて容易に行うことができる。
【0029】請求項記載の発明は、左右両側方に位置
する傾斜状脚部の下方基部を外側方へ折曲延設する取付
部において、前記傾斜状脚部の下方基部付近より所定形
状の熔接用孔部を夫々形成せしめたことを特徴とする請
求項1記載の熔接用孔部付きタイトフレ−ムとなしたの
で、取付部の前後側端縁部に熔接を施す作業よりも、安
全に、且作業能率をアップせしめると共に、梁材に対す
るタイトフレ−ムの熔接強度を著しくアップさせるよう
にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熔接用孔部付きタイトフレ−ムの一実
施形態を示す斜視図である。
【図2】同タイトフレ−ムの異なる実施形態を示す一部
切欠斜視図である。
【図3】同タイトフレ−ムの異なる実施形態を示す一部
切欠斜視図である。
【符号の説明】
a タイトフレ−ム 1 傾斜状脚部 2 頂部 3 下方基部 4 取付部 5、5’ 孔部 6 前方側縁部 7 後方側縁部 8 吊り子 9 ボルト 10 ナット 11 梁材 12 上面部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイトフレ−ムを構成する傾斜状脚部の下
    方基部を折曲し形成する取付部であって、前記取付部に
    所定形状の熔接用孔部を形成する熔接用孔部付きタイト
    フレ−ムにおいて、 前記熔接用孔部が、前記傾斜状脚部の下方基部付近より
    延設せしめ形成したことを特徴とする熔接用孔部付きタ
    イトフレ−ム。
  2. 【請求項2】前記熔接用孔部が、前記傾斜状脚部の下方
    基部付近より延設せしめ2つの熔接用孔部を形成すると
    共に、前記2つの孔部の間に、所定形状の中間熔接用孔
    部を形成したことを特徴とする請求項1記載の熔接用孔
    部付きタイトフレ−ム。
  3. 【請求項3】左右両側方に位置する傾斜状脚部の下方基
    部を外側方へ折曲延設する取付部において、前記傾斜状
    脚部の下方基部付近より所定形状の熔接用孔部を夫々形
    成したことを特徴とする請求項1記載の熔接用孔部付き
    タイトフレ−ム。
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