JP3069683U

JP3069683U - ブラウン管等のガラス破砕機

Info

Publication number: JP3069683U
Application number: JP1016499U
Authority: JP
Inventors: 剛木村; 克樹疋田
Original assignee: 株式会社キムラ
Priority date: 1999-12-15
Filing date: 1999-12-15
Publication date: 2000-06-23
Anticipated expiration: 2005-12-15

Abstract

(57)【要約】【目的】ブラウン管等の厚肉ガラスの再利用におい
て、運搬、洗浄、金属部品除去を容易にするため、一定
の大きさに破砕する。また、破砕時の粉塵の飛散を押さ
え、作業者の安全性をを向上する。【構成】基台に破砕室を取り付け、破砕室内に回転可
能にした受台を設ける。受台には破砕したガラス片が通
過する複数の穴をあけ、基台から支柱によって固定され
た天板に圧縮シリンダーを取り付ける。圧縮シリンダー
の先端に押し型を連結し、押し型には複数の破砕具を配
列する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はブラウン管等の厚肉ガラス材料を破砕し、小片化して、洗浄、運搬、金属部品の分離などの処理を容易にし、再利用を促進するガラス破砕機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来例（イ）図６に示すように、相対向した回転刃（Ａ）、（Ｂ）によって破砕する方法（特許出願番号特開平８−１０２９参照）従来例（ロ）図７に示すように、回転刃（Ｃ）と固定刃（Ｄ）の組み合わせで破砕する方法（実用新案出願番号実開昭４７−１３７６９参照）従来例（ハ）図８に示すように、打撃部（Ｅ）を回転して破砕する方法（特許第２６１９３２５参照）

【考案が解決しようとする課題】

ブラウン管等の厚肉ガラスを再利用する場合、破砕片を３〜８ｃｍ角の大きさにする事によって運搬、洗浄、金属部品の分離などの処理が効率よく行える。従来のものは次のような欠点があった。従来例（イ）、（ロ）対向した回転刃、あるいは回転刃と固定刃の隙間がわずかであるため破砕片の大きさが細かくなりすぎる。また回転刃の摩耗が早い。従来例（ハ）打撃棒の衝撃を利用するので、破砕片の大きさが安定せず打撃破砕打撃破砕の際に、粉塵が投入口より飛散する。本考案はこれらの欠点を解決するためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

基台に上面と下面を開放した破砕室を取り付ける。破砕室内に回転駆動手段を連結して回転可能にした受台を設ける。受台には破砕したガラス片が通過できる所要の大きさの複数の穴を形成する。基台から支柱によって固定された天板に圧縮シリンダーを取り付ける。押し型には複数の破砕具を配列する。

【０００５】

【作用】

この考案は以上のように構成されているので、破砕室（２）内にブラウン管（１６）を投入し、圧縮シリンダー（８）によって押し型（９）を下降する。押し型（９）に取り付けた破砕具（１０）がブラウン管（１６）を押し付けて破砕する。破砕片の多くは穴（５）を通って下へ落ちる。一方、残片が受台（４）の上に残るため、次に受台（４）を回転駆動手段（３）によってよって回転させ、受台（４）をほぼ垂直にして、残った破砕片を落とす。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明する。収容部（２）に回転可能とした受台（４）を回転軸（１２）、軸受（１３）によって取り付け、回転軸（１２）の一端に回転駆動手段（３）としてシリンダーを取り付ける。また、受台（４）の回転角度を９０度付近とするようにシリンダーのストロークを決める。回転駆動手段は電動モーターや油圧モーター等でもよい。受台（４）には３〜８ｃｍ角の穴（５）を複数あけ、一端にストッパー（１４）を設ける。基台（１）に破砕室（２）を取り付け、基台には破砕室の下部に破砕片を落とし集合させるためのシュート（１７）を設ける。基台（１）と天板（７）を支柱（６）で固定し、天板（７）には圧縮シリンダー（８）を取り付ける。また、押型（９）の上下摺動を円滑にするためにガイド（１１）を使用する。押し型（９）には受台（４）の複数の穴（５）のそれぞれのほぼ中心に合わせて突起状の破砕具（１０）を配列する。形状は球状、尖頭状、円柱状、角柱状のいずれでも良い。押し型（９）は破砕室（２）の開口よりわずかに小さくして、破砕時の粉塵の飛散をできるだけ押さえるようにする。受台（４）が定位置にある時、受台の一端にストッパー（１４）を挿入して位置決めをするとともに、他端には破砕室（２）内に取り付けた固定金具（１５）に受台（４）の下部を当てて上からの押力に耐えるようにする。以上の構成にあって、これを使用する時は（１）ブラウン管（１６）を破砕室（２）に投入する。（２）圧縮シリンダー（８）を作動して、押し型（９）を下降し、圧縮破砕する。（３）ストッパー（１４）を後退して、ストッパーを抜く。（４）回転駆動手段（３）を作動して、受台（４）を回転させ、破砕片の残片を落下させる。残片はシュート（１７）に落ち、集合する。（５）受台（４）を反転して定位置に戻し、ストッパー（１４）を挿入する。以上の操作でブラウン管を所要の大きさに破砕するとともに、破砕時の粉塵の飛散を防止できる。

【０００７】

【考案の効果】

（１）ブラウン管をほぼ所要の大きさに破砕できるから、再利用する場合の洗浄、運搬が容易となり、また金属部分の分離も簡単にできる。（２）破砕片は受台の回転手段で全て下に落ちるので、常に破砕室の内部をきれいに保つことができる。（３）破砕する時は破砕室内で閉ざされた状態となるから、粉塵の飛散を最小限とすることができるため安全であり、また、集塵機などの設備が不要であるから設備費を安く提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の構成を示す外観図である。

【図２】受台（４）を回転したときの状態を示す図であ
る。

【図３】受台（４）の複数の穴（５）を示す平面図であ
る。

【図４】押し型（９）に破砕具（１０）を取り付けた図
である。

【図５】破砕時の状態図である。

【図６】従来例（イ）の断面図である。

【図７】従来例（ロ）の断面図である。

【図８】従来例（ハ）の断面図である。

【符号の説明】

１基台２破砕室３回転駆動手段４受台５穴６支柱７天板８圧縮シリンダー９押し型１０破砕具１１ガイド１２回転軸１３軸受け１４ストッパー１５固定片１６ブラウン管１７シュート

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】（イ）基台に上面と下面を開放した破砕室
を取り付ける（ロ）破砕室内に回転駆動手段を連結して回転可能にし
た受台を設ける。（ハ）受台には破砕したガラス片が通過する穴を複数形
成する。（ニ）基台から支柱によって固定された天板に圧縮シリ
ンダーを取り付ける。（ホ）圧縮シリンダーの先端に押し型を連結する。（ヘ）押し型には突形状を有する破砕具を複数配列す
る。以上のごとく構成されたブラウン管等のガラス破砕機