JP3069370U - 自動車や内燃機関等のフィルタ―用ケ―シング - Google Patents
自動車や内燃機関等のフィルタ―用ケ―シングInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 均一な皮膜面を有し、防錆効果を有する材質
からなる自動車や内燃機器等のフィルターのケーシング
を提供する。 【解決手段】 自動車用のオイルフィルターや燃料フィ
ルター、内燃機関やコンプレッサーの油水分離に使用す
るフィルター等のケーシングにおいて、ケーシングを構
成する原板1は、あらかじめ両面に塗料や樹脂等の皮膜
面2を形成した材質の鋼板によって形成する。
からなる自動車や内燃機器等のフィルターのケーシング
を提供する。 【解決手段】 自動車用のオイルフィルターや燃料フィ
ルター、内燃機関やコンプレッサーの油水分離に使用す
るフィルター等のケーシングにおいて、ケーシングを構
成する原板1は、あらかじめ両面に塗料や樹脂等の皮膜
面2を形成した材質の鋼板によって形成する。
Description
【0001】
本考案は、自動車や内燃機関等で使用されるカートリッジ(またはスピンオン )フィルターのケーシングに関するものである。
【0002】
例えば、自動車のオイルフィルターや燃料フィルター等は、オイルや燃料をろ 過するものとして従来から自動車エンジンに設置して使用されている。また、内 燃機関やコンプレッサーの油水分離フィルター等の広い分野でカートリッジ(ま たはスピンオン)フィルター(以下、単にフィルターと称する)が使用されてい る。
【0003】 各種の機器や装置等で使用されるこれらのフィルターは目的に応じて内部の構 造を異にしているが、図3に示すように、一面を開口した有底円筒状のケーシン グaを使用することに共通性を有している。そして、このケーシングa内にろ過 エレメントを中心としたろ過構造体が組み込まれている。尚、使用目的に応じて ケーシングaは内径や高さ等の大きさを相違しているが、全体的な形状は同じで ある。
【0004】 例えば、図4は、従来の自動車用オイルフィルターの一例を示すものであり、 一面を開口し、有底円筒体に形成したケーシングaの開口縁部には環状とした固 定プレートbの外周縁部がかしめて固定してあり、この固定プレートbの内側に は、ろ過エレメントcをケーシングa内に設置するための支持プレートdがプロ ジェクション溶接によって固定してある。
【0005】 ろ過エレメントcは、多数の透孔を形成した筒状のスクリーンプレートeの周 囲にフィルターfを配設したものであり、支持プレートdとエレメントcとの間 には環状の逆止弁gを設置するとともにケーシングaの底部a1とエレメントc との間にはスプリングhを設け、エレメントcはスプリングhによって支持プレ ートd方向に押圧されている。
【0006】 上記する構造のフィルターは、プレートdの中央のネジ部iにおいてエンジン の所定の位置に取り付けられ、汚濁したエンジンオイルは、支持プレートdの周 方向に複数設けたオイル孔jから逆止弁gを通してケーシングa内に入り、フイ ルタfでろ過され、スクリーンプレートeから支持プレートdの中央を通って外 部に循環される。
【0007】
上記する各種のフィルターに使用されるケーシングaは、冷延鋼板、電気メッ キ鋼板、溶融亜鉛メッキ鋼板等を使用して一面を開口した有底円筒状にプレス成 形し、防錆のために成形後に内外の表面を塗料あるいは樹脂等を塗布することに よって皮膜面を形成していた。
【0008】 しかし、成形後に塗料や樹脂等を塗布して皮膜面を形成した場合、塗布面にス ケやムラ等が生じやすく、均一な皮膜厚さを維持することが難しいものであった 。また、皮膜面の厚さのバラツキによって表面硬化によりシーミング加工時のバ ラツキができ、しかも耐食性能が劣るものであった。
【0009】 また、ケーシングaの外表面には正多角形状の係止面kを形成し、レンチを使 用してエンジン部に装着するようにしていたが、皮膜面の厚さにバラツキがあっ たり、塗装不良のためにブツやタレ等を生じた場合、レンチを装着できなかった り装着時にきつかったりする等の不具合を生じていた。
【0010】 特に、ケーシングの内面に塗料や樹脂等を塗布する場合、噴霧ノズルの先端を ケーシングの中心奥深くに入れ、塗料や樹脂を噴霧しつつノズルを引き出してケ ーシング内面に皮膜面を形成するものである。しかし、ケーシングの開口部まで 噴霧すると塗料や樹脂等がケーシングの外回りに飛散し、周囲の器物や装置類を 汚し、飛散した塗料や樹脂を吸引して作業者の健康を損なう恐れがあり、また、 塗料や樹脂を無駄に消費することになるので、ケーシングの開口端縁から内側の 2〜3cm位の部分は噴霧することがなかった。従って、この環状の内面には皮 膜面が形成されないので、金属素材がそのまま露出状態となっていた。
【0011】 内燃機関やコンプレッサー等の油水分離をするフィルターや水フィルター等に おいては、ケーシングa内に水が流通するが、前記のように皮膜面が形成されな い部分が水によって錆て腐食することがあり、フィルターとしての使用には適し ないものであった。
【0012】 本考案は、上記する従来の自動車や内燃機関等において使用するフィルター用 ケーシングの種々の問題点に鑑み、プレス成形後において内外両面を塗料や樹脂 等によって塗布する必要がないケーシングを提供することを目的とするものであ る。
【0013】
上記する目的を達成するために本考案は、自動車用のオイルフィルターや燃料 フィルター、内燃機関やコンプレッサー等の油水分離に使用するフィルター等の ケーシングにおいて、ケーシングを構成する原板1は、あらかじめ内外両面に塗 料や樹脂等の皮膜面2を形成した鋼板からなっている。
【0014】 また、本考案は、自動車用のオイルフィルターや燃料フィルター、内燃機関や コンプレッサー等の油水分離に使用するフィルター等のケーシングにおいて、ケ ーシングを構成する原板1は、あらかじめ内外両面に亜鉛層3を形成し、亜鉛層 3の表面に塗料や樹脂等の皮膜面2を形成した鋼板からなっている。
【0015】
以下、図面に従って、本考案の実施の形態を詳細に説明する。 図1は、本考案ケーシングに使用する鋼板の一実施形態を示すものである。 本考案に係るケーシングは、一面を開口した有底円筒体の外観形状を有するこ とは前記した従来のケーシングと同じであるが、ケーシングの材質として原板( 冷延鋼板)1の両面に塗料や樹脂等による皮膜面2をあらかじめ形成したプレコ ート鋼板を使用することを特徴としている。
【0016】 このように鋼板1の両面には塗料や樹脂等による皮膜面2あらかじめ形成して あるので、プレス成形によって有底円筒状のケーシングの形状に成形する際、皮 膜面2は均一な厚さとなっているので外形寸法にバラツキを生ずることがない。
【0017】 尚、ケーシングの内側に面する皮膜面2の外面には潤滑皮膜面を形成して二層 構造としてもよい。また、皮膜面2として顔料を使用した場合、皮膜面2の密着 性が低下するため、原板1の表面には接着剤の変わりにプライマーコートを形成 し、プライマーコートの表面に皮膜面2を設けて皮膜面2の密着力を向上させる ようにしてもよい。
【0018】 図2は、本考案に係るケーシングに使用する材質の他の実施形態を示すもので あり、前記の実施形態と同じ部分は同じ符号を使用している。 この実施形態においては原板1の両面に亜鉛層3を形成し、亜鉛層3の表面に 塗料や樹脂による皮膜面2を形成したことに特徴を有している。このような亜鉛 層3、皮膜面2は、原板1の両面にあらかじめ塗布してあり、各塗布面は均一な 状態となっている。 このように鋼板1の両面に亜鉛層3を形成することにより、鋼板1の錆の発生 を防止できる。 この実施形態においても、皮膜面2の下側にプライマーコートを下塗りしても よい。
【0019】
以上、説明した本考案によれば、両面に塗料や樹脂等による皮膜面2をあらか じめ塗布した原板1を自動車のオイルフィルターや燃料フィルター、内燃機関や コンプレッサー等の油水分離フィルター等のケーシングとして使用することによ り、皮膜面2は均一な厚さとなっているので、ケーシングとしての有底円筒体に プレス成形するのみでよく、均一な膜厚を有する皮膜面2を確保できるとともに 皮膜面2の弾性力によるシール効果が期待できるものである。 また、皮膜面2のバラツキや表面硬化による漏れが解消できるので、シーミン グ性を向上させことができる。 更には、ケーシング表面の皮膜面2が均一な厚さであるため、ケーシングの外 形寸法を均一な厚さに確保できるので、安定したレンチの装着性の確保が可能で ある。
【0020】 特に、ケーシングの内外面全面が皮膜面2によって被覆されるので、ケーシン グ内に水が流通する油圧機器の油水分離や水フィルター等にして最適なものであ る。 また、亜鉛層3を介して皮膜面2を形成することにより、エレメントの防錆性 能の向上、エレメントレンチ装着性の向上、シーミング加工時の寸法バラツキの 解消と気密確保を有する高性能のエレメントを製作することが可能であり、エレ メント製作に関わるコストを押さえることができる。そして、本考案原板1から なるケーシングは、種々の目的を有するカートリッジ(またはスピンオン)フィ ルターに使用可能である。
【図1】本考案ケーシングに使用する鋼板の一実施形態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】本考案ケーシングに使用する鋼板の他の実施形
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図3】従来のに使用するケーシングの斜視図である。
【図4】従来のオイルフィルターの一例を示す断面図で
ある。
ある。
1 鋼板 2 皮膜面 3 亜鉛層 a ケーシング b 固定プレート c ろ過エレメント d 支持プレート e スクリーンプレート f フィルター g 逆止弁 h スプリング i ネジ部 j オイル孔 k 係止面
Claims (2)
- 【請求項1】 自動車用のオイルフィルターや燃料フィ
ルター、内燃機関やコンプレッサー等において使用する
油水分離フィルター等のケーシングにおいて、ケーシン
グを構成する原板1は、あらかじめ両面に塗料や樹脂等
の皮膜面2を形成した鋼板からなることを特徴とする自
動車や内燃機関等のフィルター用ケーシング。 - 【請求項2】 自動車用のオイルフィルターや燃料フィ
ルター、内燃機関やコンプレッサー等において使用する
油水分離フィルター等のケーシングにおいて、ケーシン
グを構成する原板1は、あらかじめ両面に亜鉛層3を形
成し、亜鉛層2の表面に塗料や樹脂等の皮膜面2を形成
した鋼板からなることを特徴とする自動車や内燃機関等
のフィルター用ケーシング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999009134U JP3069370U (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 自動車や内燃機関等のフィルタ―用ケ―シング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999009134U JP3069370U (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 自動車や内燃機関等のフィルタ―用ケ―シング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3069370U true JP3069370U (ja) | 2000-06-16 |
Family
ID=43202835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999009134U Expired - Fee Related JP3069370U (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 自動車や内燃機関等のフィルタ―用ケ―シング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3069370U (ja) |
-
1999
- 1999-12-01 JP JP1999009134U patent/JP3069370U/ja not_active Expired - Fee Related
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