JP3069276U - かかと部の中敷き - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】婦人靴のゆる過ぎるサイズを調製したり、ゆる
く履きたい靴でもかかとが離脱しないようにする。 【解決手段】かかと部の中敷きとして、かかと部を包む
ことができるように複数の切欠き部分を有する中敷きの
頂部中央に突片を設け、突片に対してそこから離脱しな
いように直交するベルトを取付け、足くびに巻いたベル
トを環状に固定できるようにしてある。複数の切欠き部
分を有する中敷きが極太の大の字から頭をとった形状を
しており、突片が環状をなし、ベルトをそれに挿通して
あるものがそれぞれ好適である。 【効果】使用者自身で取付けができるほど取扱いが簡単
であり、使用時にファッション性を付与することもでき
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はゆるすぎる靴のサイズ調製に用いたり、ゆるく履く靴に対してかかと が離脱しないようにした婦人靴のかかと部の中敷きに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、靴は足の形状に合ったものを選んで履くことになっているが、ゆるすぎ る靴を購入してしまうことも少なくない。また、最近、とくに若年層の女性にお いて、足の形状に合ったものよりも、むしろゆるめの靴を好む傾向が見受けられ る。この場合、靴からかかとが離脱しやすいという問題があるが、現状では解決 されていない。

【０００３】 前者の場合、中敷きや半敷き、サイズ調製用パッドを選択して靴に入れサイズ 調整をするが、調整するサイズの範囲が限られていて、調整できたとしても、そ の結果、靴がきつくなってしまうことが多い。サイズの調整方法として、他にか かとに貼るタイプのものがあり、厚みのあるスポンジ入りの皮革片を靴のかかと に貼付け、靴を抜けにくくする方法もあるが、少しのサイズしか調整できず、あ まり効果が期待できないうえ、スポンジの厚みでかかとに違和感を生じ履きにく いという問題がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は婦人靴でゆるすぎる場合においてサイズを調整したり、ゆるく履いて も靴からかかとが離脱しないようにする効果的なものを提供せんとするものであ る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

ここにおいて本考案者は、かかと部を包むことができるように複数の切欠き部 分を有する中敷きの頂部中央に突片を設け、突片に対してそこから離脱しないよ うに直交するベルトを取付け、足くびに巻いたベルトを環状に固定できるように してあるかかと部の中敷きを見出し、かかと部を包むことができるように複数の 切欠き部分を有する中敷きが極太の大の字から頭をとった形状をしており、突片 が環状をなし、ベルトをそれに挿通してあるものがそれぞれ好適であることを見 出すにいたった。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案によるサイズ調整やかかとの離脱防止用のかかと部の中敷きは、かかと を包むことができるように複数の切欠き部分を有する中敷き（以下、中敷きとい う）の頂部中央に突片を設け、突片に対してそこから離脱しないように直交して 細幅のベルトを取付け、足くびに巻いたベルトを環状に固定できるようにしてあ る。中敷きの具体的形状として極太の大の字から頭（ヨコ棒から突き出ている部 分）をとったもの、また、突片は環状をなし、ベルトをそれに挿通するようにし たものがそれぞれ好適である。中敷きや突片、ベルトの材料は柔軟性のある皮革 が適当である。

【０００７】 中敷きを極太の大の字から頭をとったものとすることにより、これを貼付けて かかとの立体形状を容易に形成することができる。ベルトを足くびに巻いて環状 にして固定するには、足くびの大きさに任意に対応できるように、端部の固定具 にビラ付き美錠などを用いるとよい。美観を兼ねて固定具の位置を定めるため、 中敷きの頂部中央に固定した突片を環状にして、それに挿通してあるベルト位置 を移動できるようにしておくと都合がよい。

【０００８】 かかと部の中敷きを取付ける際は、既製靴の中敷きのかかとの部分を外し、靴 のかかとの部分に、所定の接着剤を塗布した中敷きの接合面に当ててから、外し てある既製靴の中敷きのかかとの部分に必要に応じ所定の接着剤を塗布して、接 合してある中敷きの一部の上に重ねて貼合わせる。突片が環状をなしている場合 は、それに固定具付きのベルトを挿通すれば仕上がる。なお、中敷きに用いる皮 革片の厚さは２ｍｍ程度のものが適当である。また、中敷きと併用してサイズ調 整用パッドを用い、今まで全く無理であった可なりゆるい靴を調整することも可 能である。

【０００９】

【実施例】

以下、実施例により本考案をさらに具体的に説明する。かかと部の中敷きとし て図１に示すごとく、極太の大の字から頭をとった形状（頂部幅９ｃｍ、全高６ ．５ｃｍ）をした中敷き１の頂部中央に環状をした突片２を設け、突片２に対し てそこから離脱しないように直交する幅１．３ｃｍ、長さ２６．５ｃｍのベルト ３を挿通して取付け、足くびに巻いたベルト３を固定できるように端部にビラ付 き美錠４を取付けてある。中敷き１を図２に示す靴のかかと部に取付け易くする ため、中敷き１の頂部付近に剥離紙を付した接着剤を予め塗布してある。既製靴 の中敷きのかかとの部分を外し、靴のかかとの部分に、すその部分に接着剤を塗 布した中敷き１を当て、外してある既製靴の中敷きのかかとの部分に若干接着剤 を塗布してから、接合してある中敷き１の一部に重ねて貼合わせる。最後に突片 ２の環状部分にベルト３を挿通すれば仕上がる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案による婦人靴のかかと部の中敷きは、ゆる過ぎる靴のサイズ調整や、 ゆるく履く靴でもかかとが離脱しないようにするために極めて効果的である。使 用者自身で取付けができるほど取扱いが簡単であり、使用時にファッション性を 付与することもできる。

【提出日】平成１１年１１月３０日（１９９９．１１．３０）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００８

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００８】 かかと部の中敷きを取付ける際は、既製靴の中敷きのかかとの部分を外し、靴 のかかとの部分に、所定の接着剤を塗布した中敷きの接合面に当ててから、外し てある既製靴の中敷きのかかとの部分に必要に応じ所定の接着剤を塗布して、接 合してある中敷きの一部の上に重ねて貼合わせる。突片が環状をなしている場合 は、それに固定具付きのベルトを挿通すれば仕上がる。なお、中敷きに用いる皮 革片の厚さは２ｍｍ程度のものが適当である。このようにしてかかと部の中敷き を取付ければ、その中敷きによりゆるすぎる靴のゆるさが減少し、残る若干のゆ るさは足くびに巻いたベルトで緩和される。はじめからゆるく履く場合は足くび に巻いたベルトでかかとの離脱を抑えることができる 。また、かかと部の中敷き と併用してサイズ調整用パッドを用い、今まで全く無理であった可なりゆるい靴 を調整することも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 かかと部の中敷きを内側からみた展開図であ
る。

【図２】 かかと部の中敷きを靴に取付けた状態を示す
説明図である。

【符号の説明】

１ 中敷き ２ 突片 ３ ベルト ４ ビラ付き美錠

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 かかと部を包むことができるように複数
   の切欠き部分を有する中敷きの頂部中央に突片を設け、
   突片に対してそこから離脱しないように直交するベルト
   を取付け、足くびに巻いたベルトを環状に固定できるよ
   うにしてあるかかと部の中敷き。
2. 【請求項２】 かかと部を包むことができるように複数
   の切欠き部分を有する中敷きが極太の大の字から頭をと
   った形状をしている請求項１記載のかかと部の中敷き。
3. 【請求項３】 突片が環状をなし、ベルトをそれに挿通
   してある請求項１又は請求項２記載のかかと部の中敷
   き。