JP3069265U - 工作機用アタッチメント - Google Patents

工作機用アタッチメント

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JP3069265U
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雄造 小山
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東伸精工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの両側面を同時に加工できる工作機用
アタッチメントを提供する。 【解決手段】 主軸頭のスピンドル側の端部に着脱可能
に取付けられるハウジングと、前記ハウジングに設けら
れ且つ前記主軸頭のスピンドルに動力伝達状態に連結さ
れる入力軸と、前記ハウジングに設けられ且つ前記入力
軸と動力伝達状態に連結された第1,第2出力軸(64)(7
4)と、を具備する工作機用アタッチメントであって、前
記第1出力軸(64)が前記ハウジングから外部に突出する
出力端部は第1回転刃取付け部(68)となっており、前記
第2出力軸(74)が前記ハウジングから外部に突出する出
力端部は第2回転刃取付け部(88)となっていると共に、
該第2出力軸(74)は前記第1出力軸(64)に対して平行な
状態でこれと接離する方向に往復移動し得るように設け
られており、前記往復移動し得る領域の任意の位置に前
記第2出力軸を移動させるための調節用操作部(92)が設
けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、工作機の主軸頭に取付けられる工作機用アタッチメントに関するも ので、上記主軸頭に設けられた一本のスピンドルで二個の回転刃を回転させ得る ようにした工作機用アタッチメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、長尺物を加工する工作機の要部を表す正面図である。 支柱(11)に沿って昇降する水平アーム(13)には、主軸頭(33)が走行自在に配設 されていると共に、上記主軸頭(33)に取付けられた主軸頭(33)の上下位置は調節 ハンドル(36)の回転によって調節できるようになっている。又、主軸頭(33)から 下方に突出するスピンドル(37)には回転刃(34)が取付けられている。
【0003】 上記主軸頭(33)の下方に位置するスライドテーブル(41)は図6の紙面に対して 前後に移動するようになっており、該スライドテーブル(41)にはワーク(45)を保 持する治具(44)が固定されている。
【0004】 両側面が対称形状をしたレール等の長尺物を製作するときは、まず、治具(44) にワーク(45)を保持させた状態で調節ハンドル(36)を回転させる。すると、上記 主軸頭(33)の上下位置が調節される。そして、水平アーム(13)の長さ方向に主軸 頭(33)を所定位置まで適宜移動させ、その後、モータ(31)で回転刃(34)を回転さ せながらスライドテーブル(41)を図6の紙面に対して前後方向に移動させると、 ワーク(45)の一方の側面が切削加工される。その後、上記と同様の操作によって 回転刃(34)の位置を変更してワーク(45)の他方の側面を切削加工すると、両側面 が対称形状をしたレール等の長尺物が完成する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものでは、両側面が対称形状をしたレール等の製品 を製作するときには、上記のようにワーク(45)の両側面を片面ずつ加工しなけれ ば成らないことから作業効率が悪いという問題があった。 本考案は係る点に鑑みて成されたもので、ワーク(45)の両側面を同時に加工で きるようにすることをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
[1項] 上記課題を解決する為の本考案の技術的手段は、 『主軸頭のスピンドル側の端部に着脱可能に取付けられるハウジングと、 前記ハウジングに設けられ且つ前記主軸頭のスピンドルに動力伝達状態に連結 される入力軸と、 前記ハウジングに設けられ且つ前記入力軸と動力伝達状態に連結された第1, 第2出力軸と、を具備する工作機用アタッチメントであって、 前記第1出力軸が前記ハウジングから外部に突出する出力端部は第1回転刃取 付け部となっており、 前記第2出力軸が前記ハウジングから外部に突出する出力端部は第2回転刃取 付け部となっていると共に、該第2出力軸は前記第1出力軸に対して平行な状態 でこれと接離する方向に往復移動し得るように設けられており、 前記往復移動し得る領域の任意の位置に前記第2出力軸を移動させるための調 節用操作部が前記ハウジングの外部に露出するように設けられている』ことであ る。
【0007】 上記技術的手段は次のように作用する。 本考案の工作機用アタッチメントを使用するには、先ず、該工作機用アタッチ メントのハウジングを工作機の主軸頭のスピンドル側の端部に取付ける。又、ハ ウジングに設けられた入力軸を主軸頭に備えられたスピンドルに動力伝達状態に 連結する。
【0008】 この状態で、調節用操作部を操作すると第1出力軸に対して第2出力軸が接離 する方向に移動し、これにより、前記第1,第2出力軸の出力端部の第1,第2 回転刃取付け部に各別に取付けられた第1,第2回転刃の間隔がワーク(45)の幅 に合わせて調節される。
【0009】 この状態で工作機のスピンドルを回転させると、該スピンドルに動力伝達状態 に連結された入力軸が回転する。又、該入力軸と動力伝達状態に連結された上記 第1,第2出力軸も回転し、これにより、上記一対の第1,第2回転刃が回転す る。これにより、これら第1,第2回転刃で挟まれたワーク(45)の両側面が同時 に切削加工される。
【0010】 [2項] 前記1項において、 『前記ハウジングは、前記主軸頭に設けられたスピンドルを包囲する筒状のラ ムの先端部に取付けられる』ものでは、本考案の工作機用アタッチメントを上記 ラム及びこれに内蔵されたスピンドルと共に移動させることができる。
【0011】 [3項] 前記1項又は2項において、 『前記ハウジングは、 前記ラムに取付けられる取付け部材と、 前記スピンドルを中心軸として自転し得るように前記取付け部材に回動可能に 取付けられたハウジング本体と、 前記取付け部材に対して回動した状態の前記ハウジング本体を前記取付け部材 に回動不能状態にロックするロック部材とを備えている』ものでは、取付け部材 に対してハウジング本体を所定角度回動させることにより、該ハウジング本体を スピンドルを中心軸として自転させ、この状態で上記取付け部材とハウジング本 体をロック部材でロックすることができる。これにより、ワーク(45)の送り方向 に垂直な面に投影した第1,第2出力軸の間隔、即ち、これら第1,第2出力軸 に取付けられた第1,第2回転刃の間隔が調節される。従って、このものでは、 上記ハウジング本体を回動させることによってもワーク(45)の幅に合わせて第1 ,第2回転刃の間隔(前記投影した方向の間隔)を調節することができる。
【0012】 [4項] 前記1項〜3項において、 『前記調節用操作部は手動によって操作される』ものとできるほか、モータ等 の駆動源と該駆動源を制御する制御部等によって電気的に前記調節用操作部を動 かせる構成にすることもできる。
【0013】
【考案の効果】
上記考案は次の特有の効果を有する。 1本のスピンドルの回転が第1,第2回転刃に伝達されるから、本考案の工作 機用アタチメントを工作機の主軸頭に取付けるだけで、ワーク(45)の両側面が同 時に加工できる。 又、調節用操作部を操作することにより、第1,第2回転刃の間隔をワーク(4 5)の幅に合わせて調節することができる。
【0014】 上記2項のものでは、既述したように、本考案の工作機用アタッチメントをラ ム等と共に移動させることができる。 上記3項のものでは、取付け部材に対してハウジング本体を回転させることに よっても第1,第2回転刃の間隔(ワーク(45)の送り方向に垂直な面に投影した 角度)が調節できる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本願考案の実施の形態を、図示例と共に説明する。 図1は、本考案の実施の形態に係る工作機用アタッチメントを下方から見た状 態の斜視図である。
【0016】 このものでは、底面から第1回転刃(61)とこれに対して接離動作する第2回転 刃(71)が突出している矩形箱(51)と、該矩形箱(51)の上端開放部を覆う蓋体(52) から成るハウジング本体と、前記蓋体(52)と相対回転し且つ工作機たる平削り形 フライスのスピンドルを包囲する筒状のラム(91)(主軸頭(33)から下方に突出し ている)の先端部に取付けられる取付け部材(54)とから構成されている。そして 、この取付け部材(54)と前記ハウジング本体が既述考案特定事項たるハウジング に対応している。
【0017】 以下、各部の詳細を説明する。 図2は、本考案の実施の形態に係る工作機用アタッチメントを矩形箱(51)部分 で横断した状態の断面図である。
【0018】 矩形箱(51)内には、入力軸(24)を中心に揺動するギヤホルダ(21)が設けられて いると共に、該ギヤホルダ(21)には上記入力軸(24)に外嵌固定された入力ギヤ(2 3)と、前記入力軸(24)と平行な中継軸(27)に外嵌固定され且つ前記入力ギヤ(23) に噛み合う中継歯車(26)が収容されている。このギヤホルダ(21)は、図2,図3 に示すように、入力ギヤ(23)と中継歯車(26)を上下から挟むように対向する一対 の上下壁(15)(16)を具備すると共に、入力ギヤ(23)に貫通した入力軸(24)は、軸 受(28)(28)(29)(29)で上記上下壁(15)(16)に回転自在に支持されている。又、上 記入力軸(24)の下端は矩形箱(51)の底板(55)を貫通していると共に、該貫通部に も軸受(19)が設けられている。上記入力軸(24)の上端に位置する円錐台状のアー バ(18)の下端外周には、フランジ(17)が張り出していると共に、該フランジ(17) は、上記矩形箱(51)の上端開口を覆う蓋体(52)の円形孔(53)に回転自在に収容さ れている。
【0019】 一方、上記入力ギヤ(23)に噛み合う中継歯車(26)に回り止め状態に貫通する中 継軸(27)は、軸受(38)(38)(39)(39)でギヤホルダ(21)の上下壁(15)(16)に回転自 在に支持されている。又、上記中継軸(27)の上端部は、蓋体(52)に貫設された長 孔(56)内で入力軸(24)を中心に円弧状に移動し得るようになっている。尚、上記 蓋体(52)は、矩形箱(51)の外周壁に結合ボルト(30)(30)で該矩形箱(51)に結合さ れている。
【0020】 上記蓋体(52)の上面に重ねられる取付け部材(54)には、上記アーバ(18)を挿通 させるための透孔(57)が開設されていると共に、該透孔(57)を包囲する位置には 、工作機たる平ら削りフライスのラム(91)(スピンドル(90)を包囲する筒体)に 外嵌締付けする締付筒(58)が立設されている。この締付筒(58)の周壁には、軸線 方向に延びる一対の締付けスリット(59)(59)が周方向に180度間隔で形成され ていると共に、各スリット(59)(59)を挟む位置には締付ボルト(47)(47)とナット (48)(48)で締め付けられる締付フランジ(50)(50)(図1参照)が設けられている 。又、取付け部材(54)には上記締付筒(58)の内側に張り出している部分に透孔(8 2)(82)が形成されていると共に、該透孔(82)(82)はラム(91)の下端に螺入する結 合ネジ(81)(81)が挿通されるようになっている。
【0021】 矩形箱(51)に収容された上記ギヤホルダ(21)には、後述の第1,第2出力用歯 車(62)(72)側に向けて開放するギヤ露出窓(25)が形成されていると共に、該ギヤ 露出窓(25)からは既述の入力ギヤ(23)と中継歯車(26)の外周が露出している。又 、ギヤホルダ(21)の前記ギヤ露出窓(25)を備えていると共に、該ギヤ露出窓(25) と反対側の背面壁にはネジ軸(20)が螺入されている。又、このネジ軸(20)は、矩 形箱(51)の周側壁に形成された長孔(84)を介して外部に突出していると共に、該 ネジ軸(20)の外端部には圧力調節ナット(22)が螺合されている。又、ネジ軸(20) には、ギヤホルダ(21)を押す為のバネ(80)が外嵌している。
【0022】 矩形箱(51)内には上記入力ギヤ(23)と噛み合う第1出力用歯車(62)が配設され ている。図4に示すように、上記第1出力用歯車(62)に回り止め状態に貫通する 第1出力軸(64)は、矩形箱(51)の底板(55)を貫通していると共に、該第1出力軸 (64)は軸受(66)(66)で上記底板(55)に回転自在に支持されている。又、第1出力 軸(64)の上端近傍は、軸受(67)(67)で蓋体(52)の透孔(49)部分に回転自在に支持 されていると共に、該第1出力軸(64)の下端の第1回転刃取付け部(68)には第1 回転刃(61)が固定ボルト(69)で着脱可能に取付けられている。即ち、第1回転刃 取付け部(68)に第1回転刃(61)を外嵌し、その後に前記第1回転刃取付け部(68) に固定ボルト(69)を螺合すると、該固定ボルト(69)の頭部(690) で第1回転刃(6 1)の脱落が防止され、これにより該第1回転刃(61)が取付けられる。
【0023】 図2,図4に示すように、矩形箱(51)の底板(55)には、上記第1出力軸(64)に 接離する方向に長い長方形の凹部(73)が形成されていると共に、該凹部(73)内に はその長手方向に沿って往復移動するスライダ(75)が収容されている。又、スラ イダ(75)には、これの上下壁(78)(79)に軸受(76)(77)を介して第2出力軸(74)が 回転自在に支持されている。又、第2出力軸(74)の下端の第2回転刃取付け部(8 8)は、矩形箱(51)の底板(55)に形成された長孔(70)から下方に突出していると共 に、該第2回転刃取付け部(88)には、第2回転刃(71)が固定ボルト(89)で着脱可 能に取付けられている。又、上記第2出力軸(74)の上端は、矩形箱(51)の上端開 放部を覆う蓋体(52)に形成された長孔(48)内を上記第1出力軸(64)と接離する方 向に移動し得るようになっている。
【0024】 上記スライダ(75)の側壁には調節ボルト(92)の先端(93)が回転自在に係合して いると共に、該調節ボルト(92)は矩形箱(51)の側壁に形成されたネジ孔(94)に螺 入されており、更に前記調節ボルト(92)の外側の端部は、スパナ等や回転ハンド ルを係合する為の調節用操作部たる角軸部(95)となている。上記スライダ(75)内 には第2出力用歯車(72)が収容されていると共に、該第2出力用歯車(72)は既述 ギヤホルダ(21)に収容された中継歯車(26)と噛み合うようになっている。
【0025】 又、図5に示すように、取付け部材(54)には締付筒(58)を包囲する態様で配設 された円弧状長孔(541) (541) が形成されていると共に、該円弧状長孔(541) (5 41) と同一配設ピッチのネジ孔(521) (521) が蓋体(52)に形成されており、上記 円弧状長孔(541) (541) から前記ネジ孔(521) (521) には既述ロック部材として 機能する角度調節ボルト(10)(10)が螺入されている。従って、角度調節ボルト(1 0)(10)を緩めた状態で取付け部材(54)に対して蓋体(52)を回動させ、その後再び 角度調節ボルト(10)(10)を締め付けると、蓋体(52)と矩形箱(51)から成るハウジ ング本体の取付け部材(54)に対する上記回動方向の角度が調節できる。即ち、ハ ウジング本体がスピンドル(90)を中心軸として所定角度自転し得ることとなる。
【0026】 次に、上記工作機用アタッチメントの使用の実際を説明する。 本考案の実施の形態に係る工作機用アタッチメントは、図6に現れる回転刃(3 4)を取り外した後にラム(91)の下端に取付けて使用される。
【0027】 先ず、蓋体(52)から取付け部材(54)を分離し、この状態で図3の想像線で現れ る主軸頭(33)のラム(91)に取付け部材(54)の締付筒(58)を外嵌し、該締付筒(58) の外周から突出する締付けフランジ(50)(50)を締付ボルト(47)(47)とナット(40) (40)で締め付ける。すると、締付筒(58)がラム(91)の外周を圧迫する。又、この 状態では、図3に示すように、主軸頭(33)のラム(91)の下端に形成されたネジ孔 (90)に取付け部材(54)の透孔(82)(82)が合致し、これら透孔(82)(82)と上記ラム (91)のネジ孔部を結合ネジ(81)(81)で結合すると、取付け部材(54)が上記ラム(9 1)に取付け固定される。
【0028】 次に、矩形箱(51)とその上端開放部を被蓋する蓋体(52)とからなるハウジング 本体を上記取付け部材(54)に取付ける。即ち、図5に示すように、取付け部材(5 4)の円弧状長孔(541) (541) と蓋体(52)のネジ孔(521) (521) を重ね合わせ、該 重ね合わせ部分に角度調節ボルト(10)(10)を螺入し、これにより、矩形箱(51)と 蓋体(52)からなるハウジング本体を取付け部材(54)に取付ける。すると、矩形箱 (51)に設けられた入力軸(24)のアーバ(18)は、図3のように工作機のラム(91)内 で回転するスピンドル(90)の下端に回り止め状態に差し込まれて動力伝達状態に 結合される。この状態で図6に現れる主軸頭(33)のモータ(31)が回転してスピン ドル(90)が回転すると、これと入力軸(24)が一体回転する。すると、該入力軸(2 4)に取付けられた入力ギヤ(23)が回転し、これに噛み合った第1出力用歯車(62) を具備する第1出力軸(64)が第1回転刃(61)と共に回転する。又、上記入力ギヤ (23)に噛み合っている中継歯車(26)が回転すると共に、該中継歯車(26)に噛み合 った第2出力用歯車(72)も回転する。これにより、該第2出力用歯車(72)を具備 する第2出力軸(74)がその下端の第2回転刃(71)と共に回転する。すると、第1 回転刃(61)と第2回転刃(71)で挟まれたワーク(45)(図4の想像線参照)の両側 部が上記第1,第2回転歯(61)(71)で切削され、この状態で既述従来のものと同 様にワーク(45)を図4の紙面に対して前後方向に移動させると、レール等の長尺 物が製作される。
【0029】 次に、第1回転刃(61)と第2回転刃(71)の間隔を調節する作業を説明する。 この場合は、先ず圧力調節ナット(22)を回転させてギヤホルダ(21)の揺動端側 に装着された中継歯車(26)を第2出力用歯車(72)から離反させる。次に、調節ボ ルト(92)の先端の角軸部(95)に図示しない操作ハンドルを外嵌してこれを回転さ せる。すると、矩形箱(51)に対する調節ボルト(92)の螺合度合いが変化し、これ により、該調節ボルト(92)の先端に結合されたスライダ(75)が移動する。即ち、 スライダ(75)に取付けられた第2出力軸(74)が第1出力軸(64)から接離する方向 に移動し、これにより、これら第1出力軸(64)と第2出力軸(74)の下端に取付け られた第1,第2回転歯(61)(71)の間隔が変化する。その後、圧力調節ナット(2 2)がネジ軸(20)の外端に向けて移動するように該圧力調節ナット(22)を回転させ ると、バネ(80)の付勢力でギヤホルダ(21)が押されてこれに備えられた中継歯車 (26)が第2出力用歯車(72)に噛み合う。これにより、入力軸(24)の回転力が入力 ギヤ(23)→中継歯車(26)→第2出力用歯車(72)→第2出力軸(74)の経路で伝達さ れ、該第2出力軸(74)に取付けられた第2回転刃(71)が回転し得る状態になる。
【0030】 又、角度調節ボルト(10)(10)を緩めた後に蓋体(52)と矩形箱(51)からなるハウ ジング本体を水平面内で回転させると、既述したように取付け部材(54)に対して 上記ハウジング本体が回転する。即ち、図5に示すように、蓋体(52)に形成され たネジ孔(521) (521) に螺入されている角度調節ボルト(10)(10)が、取付け部材 (54)の円弧状長孔(541) (541) 内に沿って移動し、これにより、取付け部材(54) に対して蓋体(52)が回転する。従って、この回転によってワーク(45)の長手方向 (図4の紙面に対して前後方向)から見た第1,第2回転歯(61)(71)の間隔が変 化する。従って、蓋体(52)と矩形箱(51)から成るハウジング本体を上記のように 回転させることによってワーク(45)の幅変化に対応して第1,第2回転歯(61)(7 1)の概略の間隔(図4の紙面に対して前後方向から見た間隔)を調節し、その後 、既述調節ボルト(92)等の操作によって第1,第2回転歯(61)(71)の間隔を微調 節してワーク(45)を加工する。
【0031】 尚、上記実施の形態では、両側面が対称形状をしたレール等を製作する場合を 例示的に説明したが、第1回転歯(61)と異なった形状の第2回転刃(71)を使用す ることにより、両側面の形状が互いに異なった製品を製作することができること は言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る工作機用アタッチメ
ントの斜視図
【図2】本考案の実施の形態に係る工作機用アタッチメ
ント横断面図
【図3】本考案の実施の形態に係る工作機用アタッチメ
ントを入力軸(24)の部分で縦断した状態の断面図
【図4】本考案の実施の形態に係る工作機用アタッチメ
ントを第1出力軸(64)第2出力軸(74)の配設部で縦断し
た状態の断面図
【図5】本考案の実施の形態に係る工作機用アタッチメ
ントの取付け部材(54)と蓋体(52)の重なり部分の平面図
【図6】本考案の工作機用アタッチメントの適用対象と
なる工作機の一例を表す要部の正面図
【符号の説明】
(33)・・・主軸頭 (90)・・・スピンドル (24)・・・入力軸 (64)・・・第1出力軸 (74)・・・第2出力軸 (68)・・・第1回転刃取付け部 (88)・・・第2回転刃取付け部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸頭のスピンドル側の端部に着脱可能
    に取付けられるハウジングと、 前記ハウジングに設けられ且つ前記主軸頭のスピンドル
    に動力伝達状態に連結される入力軸と、 前記ハウジングに設けられ且つ前記入力軸と動力伝達状
    態に連結された第1,第2出力軸と、を具備する工作機
    用アタッチメントであって、 前記第1出力軸が前記ハウジングから外部に突出する出
    力端部は第1回転刃取付け部となっており、 前記第2出力軸が前記ハウジングから外部に突出する出
    力端部は第2回転刃取付け部となっていると共に、該第
    2出力軸は前記第1出力軸に対して平行な状態でこれと
    接離する方向に往復移動し得るように設けられており、 前記往復移動し得る領域の任意の位置に前記第2出力軸
    を移動させるための調節用操作部が前記ハウジングの外
    部に露出するように設けられている、工作機用アタッチ
    メント。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の工作機用アタッチメン
    トに於いて、 前記ハウジングは、前記主軸頭に設けられたスピンドル
    を包囲する筒状のラムの先端部に取付けられる、工作機
    用アタッチメント。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の工作機用
    アタッチメントに於て、 前記ハウジングは、 前記ラムに取付けられる取付け部材と、 前記スピンドルを中心軸として自転し得るように前記取
    付け部材に回動可能に取付けられたハウジング本体と、 前記取付け部材に対して回動した状態の前記ハウジング
    本体を前記取付け部材に回動不能状態にロックするロッ
    ク部材とを備えている、工作機用アタッチメント。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の工作機用ア
    タッチメントに於いて、 前記調節用操作部は手動によって操作される、工作機用
    アタッチメント。
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