JP3069211B2 - 生化学分析方法 - Google Patents
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Description
点着ノズルに装着したノズルチップ内に吸引し、この後
この検体液を化学分析スライド上に点着して該化学分析
スライドの光学濃度を測定することにより、検体液中の
所定の生化学物質の物質濃度を求める生化学分析方法に
関するものであり、詳しくは、点着後において、検体液
が残留したノズルチップを点着ノズルから抜去する際の
方法に関するものである。
しくは定量的に分析することは様々な産業分野において
一般的に行なわれている操作である。特に血液や尿等、
生物体液中の化学成分または有形成分を定量分析するこ
とは生化学分野および臨床分野において極めて重要であ
る。
該検体液中に含まれている特定の化学成分または有形成
分を定量分析することのできるドライタイプのスライド
が開発され(特公昭53-21677号、特開昭55-164356 号
等)実用化されている。これらのスライドを用いると従
来の湿式分析法に比して簡易且つ迅速に検体液の分析を
行なうことができるため、その使用は特に数多くの試料
を分析する必要のある医療機関、研究所等において好ま
しいものである。
学成分等の分析を行なうには、検体液をスライドに計量
付着させた後、これをインキュベータ(恒温器)内で所
定時間恒温保持(インキュベーション)して呈色反応
(色素生成反応)させ、次いで試料成分とスライドの試
薬層に含まれる試薬との組み合わせにより予め選定され
た波長を含む測定用照射光をこのスライドに照射してそ
の反射光学濃度を測定するもので、これにより、上記化
学成分等の定量的な分析を行なう。
試薬層へ点着供給する検体液は所定量を正確に計量して
点着しなければならない。この検体液の量が所定量と異
なると反射光学濃度が異なり、上記分析精度も低下する
からである。このため、検体液の点着供給を行なうとき
に、所定量を正しく点着できるように、種々のピペット
等が考案されている。このようなピペットは、例えば、
点着ノズルの先端に先細り形状のチップを取り付けこの
チップ内に所定量の検体液を吸引し、次いでこの所定量
の検体液をスライドの試薬層上に点着供給するようにし
たものがある。このようなピペットにおいては、ピスト
ン・シリンダ機構を用いてチップ内に所定量の検体液を
吸引し、又これを排出させるものが多い。このような点
着ノズルを用いてチップ内への検体液の吸引および試薬
層への排出を行なうには、まずチップ先端を検体液内に
挿入し、ピストン・シリンダ機構等によってチップ内に
所定量の検体液を吸引保持し、この後チップ先端をスラ
イドの試薬層上に位置せしめ、ピストン・シリンダ機構
等によってチップ内の検体液を試薬層上に点着供給す
る。
了した後、ピペットのチップをチップ抜取り部に引っか
けこの状態で点着ノズルを上昇させることにより点着ノ
ズルからチップを抜去する。この抜去されたチップはチ
ップ抜取り部の直下にある廃却部内に落下し廃却され
る。
チップの装着および使用後のチップの取りはずしは、検
査対象の特殊性および処理の迅速化の観点から全て自動
的に行なわれる。
定の圧力でチップ内に挿入されるが、この挿入後にはチ
ップのノズルからの脱落を確実に防止することができ、
かつチップ使用後には、一定の力を加えればチップをノ
ズルから容易にはずすことができるような構造とする必
要がある。
ップを確実に嵌合させるとともにこの嵌合を簡単にはず
すことができる構造としては、上記先端ノズルの所定位
置に円周方向全周に亘って溝を形成し、この溝内にニト
リル、フッ素ゴムあるいはシリコンゴム等からなるOリ
ングを嵌め込み、上記先端ノズルをチップ内に挿入した
ときにこのチップの内壁面により上記Oリングがつぶさ
れてこの内壁面に密着するように構成されたものが知ら
れている。
への点着供給が終了した後においてもチップ先端部に例
えば1〜3μl程度の検体液が残留する。このようにチ
ップ内に少量の検体液を残留させるのは、点着の際に、
チップ内に吸引された全検体液を排出しようとすると検
体液を安定して滴下することが困難となるからである。
している状態でこのチップをチップ抜取り部に引っかけ
て抜去すると、チップ内に残留していた検体液がこの抜
去あるいは落下の衝撃によって飛散し、チップ抜取り部
付近あるいは廃却部内を汚損せしめるおそれがある。
はOリングが嵌合されていて、このOリングが弾性変形
することにより点着ノズルに装着されたチップ内の気密
性が保持されることとなるが、上述したチップの抜去時
に点着ノズルを上昇させるとこのOリングの変形が戻る
までの一瞬ではあるが、チップ内が負圧となり、このチ
ップ先端部に残留していた検体液が点着ノズル方向に飛
散し、点着ノズルの先端に付着したり、吸引用細管内に
入り込んでこれを詰まらせることになる。
ので、点着ノズルからノズルチップを抜去する際に、ノ
ズルチップの先端に残留していた検体液がチップ外部に
飛散したり点着ノズルの先端部に付着するのを防止し得
る生化学分析方法を提供することを目的とするものであ
る。
は、検体液の点着後、この点着ノズルによりこのノズル
チップ内のエアを吸引し、このチップの先端部の残留検
体液をこのチップ内で点着ノズル方向に移動せしめ、こ
のチップの先端部付近に空気を導入した状態でこのチッ
プを抜き取ることを特徴とするものである。
検体液を、点着ノズルの先端部に着脱自在に装着された
ノズルチップ内に吸引し、このチップ内の検体液を化学
分析スライドの試薬層上に点着し、該検体液が点着され
た該化学分析スライドの光学濃度を測定して該検体液中
の所定の生化学物質の濃度を求める生化学分析方法にお
いて、前記ノズルチップ内の検体液を試薬層上に点着し
た後、このチップの先端部の残留検体液を該チップ内で
前記点着ノズル方向に移動せしめるようこのノズルによ
りエアを吸引し、該チップを該ノズルから抜去すること
を特徴とするものである。
プを抜去する前にエア吸引によりノズルチップ先端部の
残留検体液を引き上げ、このノズルチップの先端部付近
に空気を導入するようにしている。
ルから抜去した際にその抜去時あるいは落下時の衝撃で
ノズルチップ内の検体液が外部に飛散するおそれが小さ
くなり、ノズルチップ抜取り部付近や廃却部付近が汚損
されるのを防止することが可能となる。
ルチップを抜去する際にノズルチップ内が一瞬負圧とな
るが、本発明方法を用いれば、ノズルチップ内の残留検
体液がこの時点でこのチップの、内径が拡がった根元方
向に移動しており抜去した際における残留検体液の飛散
速度を低下させることができるから、この際において検
体液が点着ノズルの先端に付着したりこのノズルの空気
吸引用の細管内に入り込んでこれを詰まらせるといった
従来の問題を解決することが可能となる。
る。図2に本発明方法を実施するための生化学分析装置
の一例の概略平面構成を示す。
ライド11を収容するスライド待機部12と、化学分析スラ
イド11に順次血清、尿等の検体液を点着する点着部13
と、化学分析スライド11を収容して所定時間恒温保持す
るインキュベータ14とを備え、搬送手段15によって上記
スライド待機部12から順次化学分析スライド11を点着部
13に搬送し、この点着部13に位置する化学分析スライド
11に対し、点着手段16(サンプラ)の点着用ノズル91の
先端にノズルチップ25(図5参照)を装着してから該ノ
ズルチップ25内にサンプル収容部17のサンプルカップ26
から検体液を吸引して上記スライド11に所定量の点着を
行った後、この点着された化学分析スライド11を前記搬
送手段15によってインキュベータ14の収納部55に挿入
し、このインキュベータ14で恒温保持した化学分析スラ
イド11の呈色度合(反射光学濃度)を測定手段18の測光
ヘッド27で測定し、さらに、測定後の化学分析スライド
11を前記搬送手段15によってインキュベータ14の中心側
の廃却孔56に落下排出するものである。なお、上記点着
手段16には、ノズルチップ25による検体液の吸引吐出を
行うシリンジ手段19が付設され、使用後のノズルチップ
25はインキュベータ14の近傍に配設されたチップ抜取り
部20で点着用ノズル91から外されて下方に落下廃却され
る。また、化学分析スライド11は矩形状のマウント内に
試薬層が配設され、マウントの上下部分にはそれぞれ点
着孔、測光孔を有する。
15は、その断面正面構造を図3に示すように、インキュ
ベータ14の中心に向けて直線状に延びる搬送台30が、そ
の前後端の脚部30a が下方の平板状の基台31に設置さ
れ、該搬送台30には略中央部に前記スライド待機部12
が、それよりインキュベータ14側に前記点着部13が配設
されている。
イド11を保持するスライドガイド32が形成されており、
このスライドガイド32に未使用の化学分析スライド11が
通常複数枚重ねられて保持される。上記スライドガイド
32は、前記搬送台30の搬送面と同一高さに最下端部の化
学分析スライド11が位置するように、該搬送台30の凹部
に装着され、最下端部の前面側には1枚の化学分析スラ
イド11のみが通過し得る開口32a が形成されている。ま
た、後面側には後述の挿入部材が挿通可能な開口が形成
され、底面には前記搬送台30に形成された後述のスリッ
ト30b に連通する溝32b が形成されている。なお、この
スライドガイド32には、化学分析スライド11を複数枚重
ねて収納したカートリッジをセットするようにしてもよ
い。
は、円形の開口33a が形成されたスライド押え33が設置
され、このスライド押え33が搬送台30の上方に固着され
たカバー34内に若干上下動可能に収容され、該カバー34
の上方に固着されたガラス板35にも点着用の開口35a が
形成されている。
記搬送台30上に載置されたプレート状の挿入部材36の前
進移動によって行われる。すなわち、前記搬送台30の中
央には前後方向に延びるスリット30b が形成され、該ス
リット30b 上に挿入部材36がスライド可能に載置され、
この挿入部材36の後端底部にスリット30b を通して下方
からブロック37が固定され、該ブロック37が上記スリッ
ト30b に沿って前後方向に摺動自在に設けられている。
また、前記スライドガイド32によるスライド待機部12よ
り後方の位置における搬送台30の上には、上記挿入部材
36を押さえる補助板38が配設され、該補助板38はカバー
39内に若干上下動可能に保持されている。
40が取り付けられ、このスライダ40は前記搬送台30に沿
って配設されたガイドロッド41によって前後方向に摺動
自在に支持されている。さらに、上記スライダ40には搬
送台30の前後に配設されたプーリ42,43 に巻き掛けられ
たベルト44の一部が固着されている。そして、後方のプ
ーリ43は搬送モータ45によって回転駆動され、上記スラ
イダ40と一体に移動するブロック37によって前記挿入部
材36が前後方向に移動操作され、その先端部によってス
ライドガイド32の下端部の化学分析スライド11の後端を
押して、該化学分析スライド11を直線状に点着部13から
インキュベータ14に搬送するものである。
ガイド32の下端の化学分析スライド11を点着部13に搬送
し、検体液が点着された化学分析スライド11をさらにイ
ンキュベータ14の収納部55に挿入し、さらに測定後の化
学分析スライド11をインキュベータ14の中心部の廃却孔
56に搬送するように、この搬送モータ45の駆動制御が行
われる。
構造を図4に示すように、円盤状の回転部材50が下部中
心の回転筒51によってベアリング52を介して軸受部53に
対して回転自在に支持され、この回転部材50の上に上位
部材54が配設されている。上記上位部材54の底面は平坦
であり、回転部材50の上面には円周上に所定間隔で複数
(図示の場合6個)の凹部が形成されて両部材51,54 間
にスリット状空間による収納部55が形成され、この収納
部55の底面の高さは前記搬送手段15の搬送台30の搬送面
の高さと同一に設けられ、該搬送台30の先端部分に接近
して回転部材50の外周部分が位置している。
分析スライド11の廃却孔56に形成され、この廃却孔56の
径は前記化学分析スライド11が通過可能な寸法に設定さ
れ、また、上記回転部材50の中心部分には上記廃却孔56
に連通する開口50a が形成されている。そして、前記収
納部55の中心側部分は、該収納部55と同一高さで中心側
の開口50a に連通し、該収納部55に位置する化学分析ス
ライド11がそのまま中心側に移動すると上記廃却孔56に
落下するように構成されている。
配設され、その温度調整によって収納部55内の化学分析
スライド11を恒温保持する一方、該上位部材54には収納
部55に対応して化学分析スライド11のマウントを上から
押さえて検体液の蒸発防止を行う押え部材57が配設され
ている。上記上位部材54の上面にはカバー58が配設され
る一方、このインキュベータ14は上方および側方が上部
カバー59によって覆われ、底部が下部カバー60で覆われ
て遮光が行われる。
ド11を収納する各収納部55の底面中央には測光用の開口
55a が形成され、該開口55a を通して下方に配設された
測光ヘッド27による化学分析スライド11の反射光学濃度
の測定が行われる。また、上記回転部材50には、前記収
納部55と同一円周上に濃度基準板用の収納部61(図2参
照)が形成され、この部分に前記測光ヘッド27の校正用
の白色と黒色の2つの濃度基準板62が設置されている。
は、回転部材50を支持する回転筒51の外周部分にタイミ
ングベルト64が巻き掛けられ、このタイミングベルト64
が駆動モータ65の駆動プーリ66に対しても巻き掛けら
れ、該駆動モータ65の正逆回転駆動によって前記回転部
材50の往復回転駆動を行うように構成されている。そし
て、上記インキュベータ14の回転操作は、該インキュベ
ータ14の所定回転位置の下方に配設された測光ヘッド27
に対して、まず、白色基準板の濃度を検出し、続いて黒
色基準板の濃度を検出して校正を行った後に、順次収納
部55に挿入されている化学分析スライド11の呈色反応の
光学濃度の測定を行い、この一連の測定の後、逆回転し
て基準位置に復帰し、次のユニットの測定を行うよう
に、所定角度範囲内で往復回転駆動を行うように制御す
るものである。
測定後の化学分析スライド11を回収する回収箱70が配設
されている。この回収箱70は、前記回転筒51の中心の廃
却孔56の下方に臨んで収容室71が形成され、この回収箱
70は他の各種機器の配置との関係からその収容室71はイ
ンキュベータ14の中心点Cに対して片方に広く形成され
ている。また、上記収容室71の角部には、後述の点着手
段16における検体液毎に交換するノズルチップ25が落下
される傾斜部72が形成されている。この傾斜部72は、ノ
ズルチップ25が落下されるチップ抜取り部20の下方に位
置し、その底面が落下してくるノズルチップ25を倒して
収容室71の中心側に案内するように、収容室71側が低く
なるような斜面(20〜45°)に形成されている。
56の中心から、収容室71の広くなっている部分とは反対
側にずれた位置に突起73が立設されている。この突起73
は先端が球状もしくは針状に形成され、廃却孔56から落
下してくる化学分析スライド11に接触してその落下方向
を変更して分散させる機能を有している。
図5に示すように、前記基台31に設置された軸受部材80
に対してベアリング81を介して回転自在に回転基台82が
支持され、この回転基台82の上部にフランジ部材83が一
体に回転するように取り付けられている。上記フランジ
部材83の外周側の両側にはそれぞれガイドロッド84,84
が立設され、この両側のガイドロッド84,84 の上端部分
は連結部材85に固着されて、両ガイドロッド84,84 が上
下方向に平行に配設されている。また、上記連結部材85
の回転中心部分には上下方向に送りネジ86が配設され、
該送りネジ86の上端は上記連結部材85に回転自在に支承
され、下端部は前記フランジ部材83の中心部分に回転自
在に支承され、さらに先端部分はフランジ部材83から突
出してプーリ87が固着されている。さらに、前記両側の
ガイドロッド84,84 によって昇降移動自在に点着アーム
88の基端部が支持され、その支持部分の点着アーム88に
はガイドロッド84,84 が嵌挿されるスリーブ89が介装さ
れている。また、前記送りネジ86は上記点着アーム88を
貫通し、その貫通部分には送りネジ86に螺合するナット
部材90が設けられ、送りネジ86の回転に応じて点着アー
ム88が昇降作動するように構成されている。
は、上下方向に貫通して検体液の吸引吐出を行う点着用
ノズル91が配設されている。この点着用ノズル91は軸部
分が上記点着アーム88に摺動自在に嵌挿され、スプリン
グ92によって下方に付勢されている。また、該点着用ノ
ズル91の先端にはピペット状のノズルチップ25が着脱自
在に装着されるものであって、未使用のノズルチップ25
はサンプル収容部17にセットされており、これを点着ア
ーム88の下降移動によって点着用ノズル91の先端に嵌合
保持し、使用後は、チップ抜取り部20の係合溝20a にノ
ズルチップ25の上端を係合した状態での点着アーム88の
上動で嵌合を外し、チップ抜取り部20の開口20b から下
方の回収箱70に落下させて廃却するものである。
ンジ部材83または回転基台82の外周部分にタイミングベ
ルト94が係合され(図2参照)、このタイミングベルト
94が旋回用モータ95の駆動プーリ96に巻き掛けられ(図
2参照)、この旋回用モータ95の正逆回転の駆動制御に
よって所定位置に旋回移動される。また、点着アーム88
の昇降移動すなわち送りネジ86の回転駆動は、下端部の
プーリ87と昇降用モータ97の駆動プーリ98との間にベル
ト99が掛けられ(図2参照)、この昇降用モータ97の正
逆回転の駆動制御により所定高さに移動される。
吸引と吐出を行う機構は、前記点着用ノズル91の中心部
には先端部に開口するエア通路101 が形成され、このエ
ア通路101 の上端部分には図示しないエアパイプが接続
される。このエアパイプの他端は、シリンジ手段19のシ
リンジ102 の上端部分に接続されるものであって、該シ
リンジ102 は注射器状のエアポンプで、柱状の支持部材
103 に止具104 によって筒部102aが固定支持され、この
筒部102aの内部に嵌挿されたピストンに連結されたロッ
ド先端の操作部102bが昇降部材105 に係合固定されてい
る。この昇降部材105 は上下方向に配設されたガイド軸
106 に沿って昇降移動するように支持され、その端部に
は上下のプーリ107,108 に掛けられたベルト109 が止着
されている。下方のプーリ108 にはシリンジモータ110
が連係され、その駆動によってプーリ108 を回転させて
ベルト109 を介して昇降部材105 を作動し、シリンジ10
2の操作によって吸引吐出を行うように構成されてい
る。
ップ25先端がサンプルカップ26内の検体液に浸漬された
状態でシリンジ102 のピストンを下降作動して吸引を行
い、点着部13に回動して化学分析スライド11に所定量の
点着を行うものである。なお、前記サンプル収容部17に
準備されたノズルチップ25およびサンプルカップ26、点
着部13、チップ抜取り部20は、いずれも点着アーム88の
旋回に伴う点着用ノズル91先端の旋回軌跡上に位置する
ように設定されている。
説明する。なお、この図6に示す点着用ノズル91a は図
5に示す点着用ノズル91と若干異なった構成とされてい
るが機能的には略同様とされている。
a の先端部分に、上下方向に貫通してこの点着アーム88
a に保持される点着用ノズル91a が配設されている。こ
の点着用ノズル91a は軸部分が上記点着アーム88a に摺
動自在とされ、スプリング92a によって下方に付勢され
ている。
に向うにしたがって細くなる略滑らかなテーパ形状とさ
れており、この先端部201 の中程にはシリコンゴム製の
Oリング202 が、この先端部201 の円周方向全周に亘っ
て形成された横溝部203 に嵌着するように配されてい
る。
如く、この先端部201 にノズルチップ25を装着したとき
にこの先端部201 の外壁面とノズルチップ25の内壁面が
すき間なく当接するような形状とするのが望ましく、こ
の形状は使用するノズルチップ25の内壁形状を考慮して
規定される。
は、このシリコンゴムの特性上ノズルチップ25の内壁面
との摩擦を小さくすることができ、図7に示すようにこ
の先端部201 をノズルチップ25内に挿入した際にも、こ
のOリング202 が上方向に引っぱられず横溝部203 内で
つぶれた状態とされ、このOリング202 とノズルチップ
25の内壁面との密着性を良好とすることができる。
コンゴムは硬度70°程度の適度に硬いものとすることが
望ましい。なお、硬度50°程度のものをこのOリング20
2 に使用すると柔かすぎ、滑りすぎて横溝部203 からは
ずれやすい。
リング202 の径との関係で規定されるもので、ノズルチ
ップ25を点着用ノズル91a の先端部201 に装着した際
に、Oリング202 のつぶししろが12.5%程度となるよう
に横溝部203 の大きさとOリング202 の径を規定するの
が望ましい。
明の実施例に係る生化学分析方法を図1を用いて説明す
る。
液の点着が終了した時点において、図1(A) に示される
ように、ノズルチップ25内の先端部には少量、例えば1
〜3μlの残留検体液301 が存在する。
ズル201 から抜去すると、この残留検体液301 が抜去あ
るいは落下の衝撃によりノズルチップ25の外部に飛散し
たり、ノズルチップ25の内部が負圧となることにより点
着ノズル201 方向に飛散してこの先端部に付着したりす
る。
25を抜去する前に、シリンジ102 の操作によってノズル
チップ25の内部をエア吸引し残留検体液301 をノズルチ
ップ25の中程まで引き上げ、ノズルチップ25内の先端部
に空気溜り302 を形成し、ノズルチップ25の抜去時に上
述した如き問題が生じないようにしている。
ップ25の中程まで引き上げられた状態で、図1(B) に示
す如くこのノズルチップ25の上端をチップ抜取り部20の
係合溝20a に係合させる。また、この残留検体液301 が
引き上げられた位置では先端部に比べてノズルチップ25
の内径が拡がっている。
着ノズル201 を矢印A方向に上昇させると、点着ノズル
201 とノズルチップ25の嵌合が外れ、図1(C) に示す如
くノズルチップ25は廃却部である回収箱70上に落下する
(矢印B方向)。
プ25が回収箱70上に落下した際にも残留検体液301 はノ
ズルチップ25の中程に位置しているので、抜去時あるい
は落下時にノズルチップ25の先端から残留検体液301 が
飛散するのを防止することができる。
性力により点着ノズル201 と嵌合しており、このノズル
チップ25が点着ノズル201 から抜去される際における、
このOリング202 が元の形状に戻るまでの間はノズルチ
ップ25内が負圧となるが、前述したようにこの時点では
残留検体液301 の外径が拡がっており、この負圧の影響
によっても残留検体液301 が点着ノズル201 の先端部ま
で飛散することはない。
嵌合した状態でこのノズルチップ25内の空間部の容量が
100 μlで残留検体液301 の液量が2μlであるとすれ
ば、残留検体液301 を引き上げるためのエア吸引量は例
えば20μlとなる。
例のものに限られるものではなく、例えば残留検体液を
引き上げるためのエア吸引量としては検体液の残留量、
ノズルチップの形状やOリングの弾性力に応じて適宜選
択すればよく、ノズルチップの抜去時等に残留検体液が
外部に飛散したり、点着ノズルの先端部に付着したりす
るのを防止し得る程度の位置に残留検体液を引き上げる
ことができればよい。
検体液は一部が破れたような状態となっていてもよい
し、さらにノズルチップの内壁に水滴状に付着する状態
となっていてもよい。
析方法によれば、検体液の点着後であってノズルチップ
を点着ノズルから抜去する前にエア吸引により残留検体
液をノズルチップ内で引き上げている。これにより、ノ
ズルチップの抜去時や落下時に残留検体液が外部に飛散
するのを防止して装置各部が汚損するのを防止でき、さ
らに、ノズルチップの抜去時にこのチップ内が負圧にな
っても残留検体液が点着ノズルの先端部に付着したり細
管内に入り込んでこれを詰まらせるような事態を回避す
ることができる。
ための概略図
分析装置の要部機構の概略平面図
示す概略図
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の検体容器内に収容された検体液
を、点着ノズルの先端部に着脱自在に装着されたノズル
チップ内に吸引し、このチップ内の検体液を化学分析ス
ライドの試薬層上に点着し、該検体液が点着された該化
学分析スライドの光学濃度を測定して該検体液中の所定
の生化学物質の濃度を求める生化学分析方法において、 前記ノズルチップ内の検体液を試薬層上に点着した後、
このチップの先端部の残留検体液を該チップ内で前記点
着ノズル方向に移動せしめるようこのノズルによりエア
を吸引し、該チップを該ノズルから抜去することを特徴
とする生化学分析方法。
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JP7689093A JP3069211B2 (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 生化学分析方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7689093A JP3069211B2 (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 生化学分析方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06289033A JPH06289033A (ja) | 1994-10-18 |
JP3069211B2 true JP3069211B2 (ja) | 2000-07-24 |
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EP3467467A4 (en) * | 2016-05-30 | 2019-12-25 | NOK Corporation | LIQUID INJECTION ACCESSORY |
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1993
- 1993-04-02 JP JP7689093A patent/JP3069211B2/ja not_active Expired - Fee Related
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